-新しき扉は開かれた-                ドアーズ Doors

この年の出来事 代表的な作品 デビュー 物故者
<カンブリア紀の大爆発>
 地球上の生命進化の歴史において、「カンブリア紀の大爆発」と呼ばれる時代があります。それは、今から6億年前のカンブリア紀、地球上に「魔法の気体」酸素が現れたことから始まりました。酸素を燃やすこと、すなわち酸素を呼吸することで、生命は今までとは桁違いのエネルギーを得ることが可能になり、30億年近く単純な多細胞生物にとどまっていた生命は、一気に進化の階段をかけ登り始め、爆発的に生命の種や数が増えて行くことになったのです。
 ロック史における1967年は、まさにこの「カンブリア紀」の大爆発」に当たります。そして、それはアメリカだけでなく世界の歴史において、この年が「カンブリア紀」のような激動の年であり、エネルギーに満ちあふれた年だったことと関連しているようです。

<1967年の大爆発>
 ここで、この年の前後にデビューしたロック系のバンドとアーティストをあげてみよう。
ドアーズ、ブラッド・スウェット&ティアーズヴェルベット・アンダーグラウンド、フリー、ピンクフロイドグレイトフル・デッドヴァン・ダイク・パークスジェイムス・テーラークリーデンス・クリアウォーター・リバイバル、バッファロー・スプリングフィールド、ジミ・ヘンドリックスジャニス・ジョップリンジェファーソン・エアプレイン、ジェネシス、シカゴイエスジョニ・ミッチェル、クリーム、マザーズ・オブ・インベンションT レックスサンタナレッド・ツェッペリン、スティーブ・ミラー・バンド、トラフィック、スリー・ドッグ・ナイト、フェイセス、スライ&ザ・ファミリーストーンディープ・パープルドクター・ジョン、ニッティー・グリティー・ダート・バンド、フェアポート・コンベンション、ニルソン、フリートウッド・マック、プロコル・ハルム、マリアンヌ・フェイスフル…etc.(他にも、まだまだいますので、この年のデビュー・アーティスト・コーナーをご覧下さい!)
ミュージカル「ヘアー」の初演もこの年)
 このそうそうたるバンド、アーティストの名前を見てわかるのは、20世紀末世界中に存在したロック系アーティストたちのスタイルは、ほとんどすべて、この時代に現れていたということです。例外と言えそうな、1975年以降に登場するパンク・ロックについても、フランク・ザッパ率いるマザーズのデビュー・アルバムを聴くと、すでにその登場が予見されていたことがわかるでしょう。

<ドアーズ>
 その数ある大物アーティストたちの素晴らしいデビュー・アルバムの中から、1967年の代表作をあえて挙げるとすれば、やはりドアーズのデビュー・アルバム「ドアーズ」ということになるでしょう。
 改めてこのアルバムを聴いてみると、彼らの存在は、その頃ピークを迎えつつあった「サイケデリック・ロック」の枠組みを完全に越えていたことがわかります。それは、もちろんあのカリスマ的ヒーロー、ジム・モリソンの才能によるところであり、彼こそまさに生命進化における「突然変異」とも言える存在でした。しかし、この年ロックの世界に登場した「突然変異」は彼だけでなかったことは、上記のアーティストたちの名前を見れば明らかでしょう。そして、それはこの年1967年ほど、エネルギーにあふれ、混沌とした「年」はなかったことの証でもあり、かつて、カンブリア期に生命が酸素という巨大なエネルギー源を得て、いっきに進化のスピードを速めたことと同じ歴史の流れと言えます。こうして、次々に登場した「突然変異」たちは、お互いに刺激を与えあいながら、加速度的に進化のスピードを上げていったのです。その先頭に立っていたドアーズのジム・モリソンが、麻薬やアルコールにより自らの寿命を縮めてしまったのも、その異常なスピードのせいだったのかもしれません。

 If the doors of perception were cleansed every thing will apear to man as it is, infinite.
 「知覚の扉が拭い清められる時、万物は人の目にありのままに、無限に見える」

 これは、イギリスの詩人ウィリアム・ブレイクの「天国と地獄の結婚」からの一節です。そして、この「知覚の扉」をタイトルとして発表されたのが、オールダス・ハックリーによるメスカリン(ドラッグの一種)の服用テストをつづった本でした。この作品は、すぐにサイケデリック時代の必読書となり、それが、「ドアーズ」の名前の由来となりました。ジム・モリソンは、まさにこの「知覚の扉」を行き来しながら、ぎりぎりのところで踏みとどまり、優れたサウンドを生み出し続けましたが、1971年、ついに扉の向こうに行ったまま帰らぬ人となったのです。
 このようにして、1967年という年は、ドアーズに代表される多くの優れたアーティストたちによって「新たなる扉」がいっせいに、開かれる年となったのです。

「『ハートに火をつけて』という日本のタイトルはあまりにも明るすぎる。これはどうしたって"Light My Fire"でしかないのだ。・・・
『さあ、ベイビー、俺に火をつけてくれ。夜を燃やしちまおうじゃないか!』
 僕はこの曲のリフレインの歌詞をそんな風に理解している。上品に『僕のハートに火をつけ』たり『夜じゅう燃え上がる』のではなくて、もっと本当にフィジカルに、肉そのものに、夜そのものに火をつけるのだ。そしてそのような奇妙に直截的な感覚こそが、ジム・モリソンというロック・シンガーの生理なのだ。・・・」

村上春樹著「ジム・モリソンのソウル・キッチン」より

 こうした1960年代後半の大きな変化は、もちろん音楽の世界だけのことではありません
「世界は1960年代をひとつの境として大きく転換した、と考える人は多い。それも特定の国や地域といった個別的、局地的な転換ではなく、グローバルな転換期を迎えた時代であった。あらゆる分野、次元で、目にもあらわな多中心化、多極化、ひいては相対主義が、この時期から新しい色合いになったのである」
松井孝典「宇宙誌」より

関連するページ
ジミ・ヘンドリックス ジャニス・ジョップリン グレイトフル・デッド ジェファーソン・エアプレイン

<追記>(2014年)
「ソウル・R&Bの国際化元年」
 この年はロックにおける「カンブリア紀の大爆発」の年であると同時に「ソウル・R&Bの国際化元年」とも言われます。
「1967年のソウル・シーンを一言で要約すれば、”国際化”ということになるだろう。3月に始まったスタックスの大々的なヨーロッパ・ツアー、6月の”モンタレー・ポップ・フェス”へのオーティス・レディングの出演は、それを象徴する。この年、日本でもようやくR&B熱が高まり、「マイガール」が2年近く遅れてヒットするなんていう現象も起こった。」
鈴木啓志

「ロックンロール・リバイバルの年」
 この年、パッケージ化されたロックンロール・ショーがアメリカ各地や海外で開催されるようになります。その出演者としては、ボ・ディドリー、リトル・リチャード、チャック・ベリーなどの大物たちがいて、ロックンロールのリバイバル・ブームが起きました。その成功のおかげで、ジーン・ヴィンセントやファッツ・ドミノらが、メジャーと契約しニューアルバムを録音。単なる回顧だけではなくロックの一ジャンルとして再びロックンロールが脚光を浴びることになりました。

     アンダーラインの作品は特にお薦め!
ロック・ポップ系
"Are You Experienced" Jimi Hendrix (ジミー衝撃のデビュー・アルバム、全米5位まで上昇)
青い影」 Procol Harum (全英6週連続1位の大ヒット。映画「ニューヨーク物語」「奇跡の海」、名曲はどこで使われても決まります)
バラバラ」 The Rainbows (マベビ・ベビ・バラバラと言えばこの曲)
"Baby Now That I've Found You 星のベイビー" The Foundations(イギリスの多人種混合バンド、ソウルフルなポップ・サウンドでヒットし、全英2週連続1位)
"The Basement Tapes 地下室" Bob Dylan(& The Band)(ルーツ・ロックの基礎となった習作アルバム、1975年に正式発売となった)
"Buffalo Springfield Again" Buffalo Springfield(ロックの新たな方向性を示した。「はっぴいえんど」のスタートはここから)
"Carry Ann" The Holies(全英3位)
"Days Of Future Past" The Moody Blues (オーケストラとロックの初共演)
"Excerpt from a Teenage Opera (2009 Remastered)" Keith West(全英2位)
"Feelin' Groovie(58番街橋の歌)" Harpers Bizarre(デビューヒット全米13位)
"Flowers In The Rain" Moove(全英2位)
"The 5000 Spirits" The Incredible Strings Band (サイケでアコースティックな不思議サウンド)
"Green Tambourine" The Lemon Pipers (エスニック系バブルガム)
"Groovin'" The Young Rascals (永遠の名曲!)
花のサンフランシスコ」 Scott McKenzie(時代を象徴する曲、全英4週連続1位)
"Happy Together" The Turtles
"I Can Hear The Grass Grow" Move(全英5位)
"I Feel Free"「カラフル・クリーム」Cream (ブルース・ロックを代表するバンドの代表作、シングルは全英11位)
"I'm A Believer" The Monkees(英国でも3週連続の1位と大ヒット)
"Daydream Believer" The Monkees(ビートルズに対するアメリカの迎撃兵器、実力もあった!)
"Ha! Ha! Said the clown"Manfred Mann(全英4位)
"Hallow Goodbye" The Beatles(全英7週連続1位)
"Happy Jack" The Who(全英3位)
"The House That Jack Built" Alan Price Set(全英4位)
君の瞳に恋してる Frankie Valli (多くのカバーを生んだ名曲、全米2位)
今日を生きよう」 The Grass Roots
口笛ジャック」口笛ジャック(全英5位)
恋のあやつり人形」 Sandie Shaw
"The Last Waltz" Engelbert Humperdinck(全英5週連続1位)
"Let's Go To San Francisco" Flowerpot Men(全英4位)
"Let's Spend The Night Together" The Rolling Stones (ビートルズに負けるか!と発表したサイケデリックな一枚、全英3位)
"Let The Heartaches Begin" Long John Baldry(全英2週連続1位)
"The Mamas & The Papas Deliver" The Mamas & The Papas
"Massachusetts" The Bee Gees(全英4週連続1位)
"Matthew & Son" Cat Stevens(全英2位)
"Mellow Yellow" Donovan 
"Mr. Fantasy" Traffic (S.ウィンウッド、D.メイソン、J.キャパルディーら在籍)
"Night of Fear" Moove(全英2位)
"Odyssey And Oracle 二人のシーズン" The Zombies(活躍期間は短かったが、パワー・ポップの元祖とも言われる存在)
"Paper Sun" Traffic(全英5位)
"Pictures of Lily" The Who(全英4位)
"Puppet On A String" Sundie Shaw(ユーロ・ヴィジョン・ソング・コンテストでグランプリ受賞、3週連続1位)
"Purple Haze" Jimi Hendrix(全英3位)
"Release Me" Engelbert Humperdinck(全英6週連続1位)
サテンの夜」 Moody Blues
"Safe At Home" The International Submarine Band(グラム・パーソンズ在籍のカントリー・ロック伝説のバンド唯一のアルバム)
"See Emily Play" Pink Floyd(全英6位)
"Silence Is Golden" The Tremeloes(全英3週連続1位)
"Roger Nichols & theSmall Circle Of Friends" Roger Nichols & the Small Circle of Friends(60年代A&Mサウンドの結晶、ソフトロックの名盤)
サイモン・スミスと踊る熊」 Alan Price Set(ランディ・ニューマンの曲で矢野顕子ら多くのアーティストがカバー、全英4位)
"Smiley Smile" The Beach Boys(これもまたサージェント・ペッパーズへの回答作。しかし、全貌は幻のまま)
"Surrealistic Pillow" Jefferson Airplane(もっともこの時代らしい作品)
「サンフランシスコの夜」 Eric Bardon & The Animals(全英7位)
"Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band"(全英1位。世界中のアーティストがこの影響を受け、サイケへの道に進んだ最重要作!)
愛こそはすべてThe Beatles(全英3週連続1位)
(世界初の衛星テレビ中継イヴェント「アワー・ワールド」で発表された伝説の曲。ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、エリック・クラプトン、グレアム・ナッシュも参加)
"Their Satanic Majesties Request" The Rolling Stones(全英3位)
"Ruby Tuesday" The Rolling Stones
"Triangle" The Beau Brummels (バーバンク・サウンドが生んだ傑作)
"We Love You" The Rolling Stones(全英8位)
"Windy" The Association(知られざるソフト・ロックの名作)
"Waterloo Sunset" The Kinks(全英2位)
"Zabadak !" Dave Dee Group(全英3位)(ラテン・アフロの影響を受けたエスニック・サウンド)

R&B,ソウル系
"Ain't No Mountain High Enough" Marvin Gaye & Tammi Terrell(R&B3位。モータウン最高のカップルの初デュエット)
"Baby I Love You" Aretha Franklin(R&B2週連続1位)
"Boogaloo Down Broadway" Fantastic Johnny C
"Cold Sweat" James Brown(R&B3週連続1位)
"The Dark End of the Street" James Carr(R&B10位、後にライ・クーダーがカバー)
"Dock Of The Bay" Otis Redding
"Eight Men for Women" O.V.Right(R&B4位)
"Everybody Needs Somebody To Love" Wilson Picket(R&B19位)
"Feel So Bad" Little Milton(R&B7位)
"For Your Precious Love" Oscar Toney Jr.(R&B4位)
"Funky Broadway" Wilson Picket(R&B1位)
"Funky Broadway" Dyke and The Blazers(R&B17位)
"Here We Go Again" Ray Charles(R&B5位)
"Higher And Higher" Jacky Wilson (モータウンの影に隠れがちな大物、R&B1位)
"Hyprotized" Linda Jones(R&B4位)
"I Can't Stand Myself" James Brown(R&B4位)
"I Never Loved A Man The Way I Love You" Aretha Franklin(「リスペクト」収録のアトランティック移籍第一弾、R&B7週連続1位)
"I Say A Little Prayer 小さな願い" Dionne Warwick (これぞバカラック・サウンド
"I Second That Emotion" The Miracles(翌年1月R&B1位)
"(I Wanna) Testify" The Parliaments(初のヒット曲でR&B3位)
"I Was Made to Love Her" Stevie Wonder(R&B4週1位)
"I'll Be Seeter Tommorow" The O'jays(R&B8位)
悲しいうわさ I Heard It Through The GapeVine」 Gladys Knight and The Pips(R&B6週連続1位)
"Jimmy Mack" Martha & The Vandellas (R&B1位)
この素晴らしき世界Luis Armstrong(時代を越え、国境を越えた名曲)
"Love is here and now you're gone" The Supremes(R&B2週連続1位、全米1位)
"Make Me Yours" Betty Swan(R&B2週連続1位)
"Mercy, Mercy, Mercy" Cannonball Adderley(R&B2位)
"Nothing takes the place of you" Toussaint McCall(R&B5位)
"Pucker Up Buttercup" Junior Walker And The All Stars
"Reflections" The Supremes
"Respect" Aretha Franklin(R&B8週連続1位、全米1位)
"Skinny Legs and All" Joe Tex(R&B2位)
"Soul Finger" Bar-Kays(R&B3位)
"Soul Man" Sam&Dave(R&B7週連続1位、ソウル・デュオの基本となったスタックスのドル箱、グラミーのベスト・R&Bグループ賞受賞)
"The Sound Of Wilson Pickett" Wilson Pickett(「ファンキー・ブロードウェイ」など収録の代表作)
"Sweet Soul Music" Arthur Conley(R&Bへの愛であふれた歌、R&B2位、全米でも2位)
"Tell Mama" Eta James(R&B10位)
"The Tramp" Lowell Fulson(R&B5位)
"Up,Up And Away" The 5th Dimension (ポップ・ソウルの最高峰!)
"You're My Everything" The Temptations(R&B3位)
ブルース系
"Born Under A Bad Sign" Albert King(R&B49位)
"The Jungle" B.B.King (60年代初頭の録音がやっと発売に)
"West Side Soul" Magic Sam (ブルース・ギタリストの最高峰)
ラテン・ポップ系
ジプシー・ウーマン」 Joe Bataan
"Son Con Guaguanco" Celia Cruz
アフリカン・ポップ系
パタ・パタ」 ミリアム・マケバ
現代音楽
「ノヴェンバー・ステップ」 武満徹
歌謡曲、フォーク
イムジン川」 フォーク・クルセイダース
帰って来たヨッパライ」フォーク・クルセイダーズ
恋のハレルヤ」黛ジュン(一人グループ・サウンズとも呼ばれるアイドル)
この広い野原いっぱい」 森山良子(デビュー曲)
小指の思い出」伊東ゆかり
世界は二人のために」 作良直美
ブルー・シャトウ」 ブルー・コメッツ(レコード大賞)
僕のマリー」ザ・タイガース(デビュー曲)
真っ赤な太陽」 美空ひばり&ブルー・コメッツ
夜霧よ今夜も有り難う」石原裕次郎


<
ロック系
The Bee Gees "The Bee Gees "
Buffalo Springfield
"Buffalo Springfield"
Captain Beefheart & His Magic Band "Safe As Milk"(ライ・クーダーも参加)
Country Joe & The Fish "Electric Music"
David Bowie"David Bowie"
The Doors "The Doors"
Grateful Dead "Grateful Dead"
Harpers Bizarre "Feelin' Groovy" (ソフト・ロックの伝説的バンド) 
Janis Joplin"Big Brother & The Holding Company"
Joni Mitchel "Joni Mitchel"
Linda Rondstadt "Stone Pony"
Leonard Cohen "The Songs Of Leonard Cohen"
The Mama's & The Papa's 「夢のカリフォルニア」(デビュー作にして時代の代表作)
Mason Williams "Phonograph Record"(TVの脚本家でもある才人、バーバンク系)
Mobby Grape "Mobby Grape"(サンフランシスコ・サイケの代表的バンド、解散後評価が高まった)
The Nice"The Thoughts Of Emerlist Davjack" (キース・エマーソン在籍のクラシック・ロック系バンド)
Nilson "Pandemonium Shadow Show"
The Nitty Gritty Dirt Band "The Nitty Gritty Dirt Band
Pink Floyd "The Piper At The Gates Of Dawn" (デビューシングル「アーノルド・レイン」が全英20位に上昇するが歌詞が問題視され放送禁止)
The Red Crayola "Parable Of Arable Land"(メイヨ・トンプソンを中心にテキサスで結成、21世紀に入っても活躍)
The Soul Survivors "Expressway To Your Heart" (ホワイト・ソウル・グループ、ギャンブル&ハフ初期のプロデュース作)
Status Quo "Picture Of Matchstick Men"
Strawberry Alarm Clock "Incense And Peppermints"
Traffic "Mr. Fantasy"
Ten Years After "Ten Years After"
T Rex "My People Were Fair And Sky In Their …" ,
Vanilla Fudge "Vanilla Fudge" (大ヒット「キープ・ミー・ハンギング・オン」)
The Velvet Underground & Nico "The Velvet Underground"(ウォーホルとこのバンドこそ、ポップ・アートの原点)
Van Morrison "Brown Eyed Girl"(ゼムを脱退後、ニューヨークでバート・バーンズのもと初録音)
The Youngbloods "The Youngbloods"(ジェシ・コリン・ヤング在籍のフォークロック・バンド)

ソウル系

Al Green "Back Up Train"(R&B5位)
Eddie Floyd "Knock On Wood"

 (ビートルズ・マネージャー)
Jimmy Cliff "Hard Travel"

歌謡曲・グループ・サウンズなど
ザ・タイガース 「ザ・タイガース・オン・ステージ」 、「僕のマリー」
高石友也 「思い出の赤いヤッケ」
テンプターズ 「忘れ得ぬ君」
カーナビーツ 「好きさ好きさ好きさ」
ゴールデン・カップス 「いとしのジザベル」
モップス 「朝まで待てない」
森山良子「この広い野原いっぱい」
ワイルド・ワンズ 「ザ・ワイルド・ワンズ・アルバム」
テレサ・テン 


Otis Redding
バーケイズのメンバー4人
12月10日  飛行機事故 26歳
Woody Guthrie  9月 3日  ハンチントン舞踏病 55歳
John Coltrane  7月17日  肝炎  40歳
Brian Epatein
 (ビートルズ・マネージャー)
 8月27日  薬物中毒 31歳
Bert Berns(ドリフターズ、S.バーク
ヴァン・モリソンらのプロデューサー)
12月31日 心不全 38歳
Robert Nighthawk 11月5日 心臓発作
(毒殺説あり)
58歳
Joe Meek(R.ドネガン、ハニーカムズ
トルネイドーズらのプロデューサー)
 2月 3日 自殺 37歳

<アメリカ>
ローリング・ストーンズが出演した「エド・サリバン・ショー」で「レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥギャザー」の歌詞を変えて歌う(セックスを意味しているため)
ラジオ放送局も放送を自粛したため、アメリカではB面の「ルビー・チューズデイ」が大ヒット
18歳のジャクソン・ブラウンが作曲家として契約、その後、エレクトラとミュージシャンとしても契約
モンキーズがレコーディングにスタジオ・ミュージシャンを使っていることが暴露され、今後は自分たちで演奏すると宣言
「アメリカン・バンドスタンド」でビートルズのヴィデオ「ペニー・レイン」と「ストロベリーフィールズ・フォー・エヴァー」放送
カリフォルニア大学で「ロックン・ロール講座」開催。講師は、ビル・グレアムフィル・スペクタージェファーソン・エアプレインらが担当
ヤードバーズを脱退したジェフ・ベックがロッド・スチュアート、ロン・ウッド、エインズリー・ダンバーとジェフ・ベック・グループ結成
ナッシュビルにカントリー音楽の殿堂「カントリー・ミュージック・ホール・オブ・フェイム」開館
ジャニス・イアンが前年に発表した曲「ソサエティーズ・チャイルド」がレナード・バースタインによりテレビで取り上げられて全米14位のヒットとなる
ジェームス・ブラウンのバンドに白人ミュージシャンが参加。(ギターのトロイ・シールズとベースのティム・ドラモンド)
エルヴィス・プレスリーがドイツ駐屯時代に知り合ったプリシラ・アン・ヴォリューとラスベガスで結婚
徴兵拒否で逮捕されたカール・ウィルソン(ビーチボーイズ)保釈
ビーチボーイズがアルバム「スマイル」の制作中止を発表
モビー・グレイプのスキップ・スペンスら3人のメンバーが未成年の非行を助長したとして逮捕される。スペンスはその後入院し、バンドは解散状態となる
ボブ・ディランがバイク事故後、ザ・バンドのメンバーとウッドストックの「ビッグ・ピンク」でセッションを行う。後に「ザ・ベースメント・テープス」として発表される
「モンタレー・インターナショナル・ポップ・フェスティバル」開催され、野外ロックフェスの先駆となる(6月16〜18日)
ニュージャージーにて「ロック・ミュージック世界選手権」開催(2000組のバンドが出演)
ジミ・ヘンドリックスがモンキーズの前座として初の全米ツアー
ザ・フーがハーマンズ・ハーミッツの前座として初の全米ツアー
サンフランシスコで、It's A Beautiful Day結成される
オーティス・レディングが喉の手術で6週間休業(7月)
ボブ・ディランのドキュメンタリー映画「ドント・ルック・バック」公開
ドアーズが「エド・サリバン・ショー」で「ハートに火をつけて」を歌詞どおり歌い、番組から永久追放される
TV「デヴィッド・フロスト・ショー」にマハリシ・ヨギが出演
デヴィッド・クロスビーがバーズを脱退(9月)
ジョン・レノン主演の映画「僕の戦争 How I Wan The War」(リチャード・レスター監督作品)公開
音楽雑誌「ローリング・ストーン」創刊(11月1日)
オークランドでの徴兵反対デモに参加したジョーン・バエズが逮捕される

<イギリス>
ビージーズがオーストラリアでの成功を受けて帰国し、ロバート・スティグウッドと契約
スタックスのツアー「ヒット・ザ・ロード・スタックス」開催。
(出)オーティス・レディング、サム&デイブ、アーサー・コンリー、エディ・フロイド、マーキーズ、ブッカーT&MG’s・・・
スティーヴィー・ウィンウッドがスペンサー・デイヴィス・グループを脱退し、デイヴ・メイスンらとトラフィック結成
ロンドンで「ザ・14アワー・テクニカラー・ドリーム」開催
(出)ピンク・フロイド、ソフト・マシーン、クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン、ヨーコ・オノ・・・
ウォーカー・ブラザースが解散を発表
海上からのゲリラ放送を行っていた海賊ラジオ局への一斉取り締まりが行われ、十数局が姿を消す。代表局ラジオ・ロンドンも8月14日「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」を放送して自主閉鎖
BBCが海賊ラジオに代わる若者向け放送としてFM曲「ラジオ1」を開設
ジョージ・ハリソンの主導でビートルズのメンバーがウェールズで行われたマハリシ・ヨギのメディテイションに参加
ブライアン・エプスタイン(ビートルズのマネージャー)がドラッグにより死亡。(8月27日)この後、ビートルズは自分たちでマネージメントをすることになり、解散への道を歩み出します
「ア・クリスマス・オン・アース・コンティニューズ」開催(ロンドン・オリンピアにて)サイケデリック・ムーブメントの終焉
(出)ジミ・ヘンドリックス、ピンク・フロイド、ムーブ、ソフトマシーン、トラフィック、エリック・バードン&ジ・アニマルズなど
ビートルズのTV映画「マジカル・ミステリー・ツアー」放送され視聴率75%獲得



国際宇宙テレビ放送成功
<アメリカ>
ヴェトナム戦争反戦運動激化
アメリカ軍がヴェトナムで「枯れ葉作戦」開始
キング牧師がヴェトナム反戦を初めて主張する(それまでは、黒人は国家の防衛に参加することで平等を勝ち取ろうという意識が強かったため、反戦を支持してはいなかった)
アメリカでヴェトナム反戦週間、ワシントンでの集会は10万人規模となる
デトロイトなどアメリカ国内で黒人による暴動が多発、過去最大規模に発展。この後3年間で101の都市で暴動が起き、130人が死亡することになります。
(この年は「長く熱い夏」と言われるようになる)
アメリカを中心とするフラワー・ムーブメントが世界中でピークを迎える
モハメッド・アリが徴兵を拒否し、ヘビー級の世界タイトルを剥奪される。
キューバ革命の英雄チェ・ゲバラ、ボリビアで死亡
<ヨーロッパ>
ヨーロッパ共同体(EC)が発足
ギリシャで軍事クーデター、独裁政権が誕生する
<アフリカ>
第三次中東戦争始まり、スエズ運河が閉鎖
ナイジェリアで、ビアフラ内戦が始まる
南アフリカで世界初の心臓移植手術実施
<アジア>
中国が初の水爆実験実施
東南アジア諸国連合(ASEAN)結成
インドネシア、スカルノ大統領失脚
<日本>
ジョンソン、佐藤による日米首脳会談実施
公害対策基本法成立
吉田茂元総理大臣が死去
東京都知事に革新系の美濃部氏が当選

<芸術、文化、商品関連>
「百年の孤独」ガルシア=マルケス著(コロンビア)
「修理屋」バーナード・マラムード著(全米図書賞)(ピューリツァー賞受賞)
アルベルト・コルダによるチェ・ゲバラの有名なポートレート写真誕生
「大きな水しぶき」デヴィッド・ホックニー
ピーター・ブレイクのデザインによる「サージェント・ペパーズ・ロンリーハーツ・クラブ・バンド」のジャケットが話題になる
ラルフ・ローレン・ポロ、カルバン・クライン、アメリカの二大ブランド設立
赤塚不二夫「天才バカボン」ちばてつや「あしたのジョー」連載開始
寺山修司らが演劇実験室「天井桟敷」を結成
「オールナイト・ニッポン」「パック・イン・ミュージック」が放送を開始(深夜放送ブームの始まり)


<音楽関連(海外)>
音楽雑誌「ローリング・ストーン」創刊
第一回モンタレー・ポップ・フェスティバル開催
ビートルズのマネージャー、ブライアン・エプスタインがドラッグ中毒で死亡
オーティス・レディングとバーケイズのメンバー4人が飛行機事故で死亡
世界中継されたテレビ番組「アワーワールド」で「愛こそすべて」をビートルズが歌う
キング・サニー・アデが自身のバンド、グリーン・スポッツを結成
「ピアノ・フェイズ」 スティーブ・ライヒ
<音楽関連(国内)>
第一回ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト(後のポプコン)開催
エド・サリバン・ショーにブルー・コメッツが出演、アメリカ進出を目指すが失敗する

<映画>
この年の映画についてはここから!
「俺たちに明日はない Bonny and Clyde」(監)アーサー・ペン(出)ウォーレン・ビーティ
(ここからアメリカン・ニューシネマの時代が始まった!エステル・パーソンズがアカデミー助演女優賞受賞)

[1967年という年] 橋本治著「二十世紀」より(2004年11月追記)
ウオルト・ディズニーが死に、ニューシネマが生まれた年、吉田茂が死に、美濃部革新都政が始まった年。
「・・・1967年の10月8日、ヴェトナム戦争中の南ヴェトナムに総理大臣、佐藤栄作が訪問しようとする。これを阻止しようとして、三派系全学連による「羽田闘争」が起こる。”角材”で武装した学生達が、警察の機動隊と戦う。”角材”で勝てるのか?しかし、時代の若者達は『まず行動する』という方向へ進み始めていた。・・・」
<作者からのコメント>
 1980年代になって、都内のいくつかの大学で100周年を記念する事業が行われました。この時、学費の値上げ、サークルに対する管理の強化、大学の経営方法に対する批判などから、ちょっとした学生運動が起きました。僕の大学では、1960年代以降初めて学生大会が成立するという事態に発展。かなり緊張感のある日々になりました。(この時は、ちょっと僕もからんでいました)今にして思えば、60年代に憧れをもつ最後の世代のしかけたささやかな挑戦だったのかもしれません。(この頃のこと覚えている人いるかなあ)

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