- ファンク帝国の独裁者 -

ジェームス・ブラウン JAMES BROWN

この年の出来事 代表的な作品 デビュー 物故者
<JBという男>
 わがままで、節操がなく、顔もスタイルも大したことはないくせに見栄っ張り、警察には何度も逮捕されているし、賃上げを要求するバンドのメンバーを平気で全員クビにしたこともあります。とにかく、この男について、良い話しはほとんど聞いたことがありません。どうやら、あまり良い人ではなさそうです。
 しかし、彼こそ「天才」と呼ぶにふさわしいアーティストであることは間違いありません。20世紀の音楽の歴史において、ボブ・ディランマイルス・デイビスらに匹敵する数少ない人物のひとりと言ってよいでしょう。「ファンク」という言葉を黒人音楽の呼び名から、世界共通の音楽用語へと広めただけでなく、文化の一ジャンルにまで押し上げてしまった男、それが「JB」ことジェイムス・ブラウンです。
「Sex Machine(Live At Augusta)」は、彼が最もパワフルだった時期のライブ・パフォーマンスの記録であり、彼のファンク・サウンドがまさに完成の域に達しようとしていた頃の記録です。(あの有名な「ゲラッパ、ゲロンラッパ」が聴けるファンクの名曲「セックス・マシーン」は、このアルバムのタイトル曲です)

<JBファンクの秘密>
 ライブとは思えないような、完璧なバックバンドの演奏と若かりしJBのパワフルなヴォーカルのぶつかり合いは、人間の肉体が表現しうる究極のファンク・サウンドです。実際、彼のバックを勤めるメンバーは、JBの顔色だけで、どこでブレイクするのか?どこでヴォーカルが入ってくるのか?などを常に判断し、実行しなければなりませんでした。実際、演奏ミスを犯せば、即、罰金として給料から引かれることになっていたのです。

<JB的独裁主義>
 その意味では、JBのつくりあげたサウンドは、かつてのナチス・ドイツ並みの独裁主義によって生み出された芸術と言えるかもしれません。ベルリン・オリンピックの記録映画として有名な「民族の祭典」ならぬ「アフロ・アメリカンの祭典」と言うわけです。しかし、もちろん「マス・ゲーム」と「ファンク」は全く違い、そこには大きな違いが存在します。それは、同じ黒人たちによって確立されたジャズのインプロビゼーションにも似た、「メンバーそれぞれによるアイディアの持ち寄り」と「自由なパートの存在」です。だからこそ、豊かな才能をもつ優秀なバック・ミュージシャンに恵まれたJBは常にファンクの革新者として活躍を続けることができたのです。
 その証拠に、彼のバック・バンド、JB’sは単独で何枚もの素晴らしいファンク・アルバムをつくりあげているし、この後70年代後半に全盛期を迎えるP-ファンクのリーダー格となったヴーツィー・コリンズのようにバンドから独立して成功したものも多いのです。

<ファンクの基本>
 基本的に、ファンクは人を踊らせる音楽であす。したがって、そこには必ず、踊るために必要なある一定のリズムが必要とされます。そのリズムの基準こそが、独裁者JBの存在であり、そこにJB’sがからみつくようにして、あの独特の「グルーブ」が生み出されたのです。20世紀末、JBの存在は、その影響力の大きさによって、ファンクの基準であると言うよりも、世界のダンス・サウンドの基準になってしまったと言えるでしょう。
 彼は、いったいいくつまでこの調子で活躍を続けるのでしょうか?100年後21世紀の終わり、彼の存在は、ベートーベンやバッハと並び称される「音楽の父」のひとりになっているかもしれません。

<ご冥福をお祈りします>
2006年12月25日クリスマスにJ・Bは天国へと旅立ってゆきました。(急性肺炎)ご冥福をお祈りいたします。

関連するページ
ジェームス・ブラウン P−ファンク
(パーラメント)

      アンダーラインの作品は特にお薦め!

ロック系
"After The Gold Rush" Neil Young(「ハーヴェスト」と並ぶ初期の傑作)
"Alright Now" Free(全英5週連続2位)
"All Things Must Pass" "My Sweet Lord" George Harrison(ジョンとポールだけが、ビートルズではなかったことを証明した大作)
"Alone Together" Dave Mason
"Atom Heart Mother原子心母」" Pink Floyd (対自核とイイ勝負のタイトル。でも売れたのです)
明日にかける橋Simon & Garfunkel(2月9日ゴールド・ディスク獲得)
"Beaucoups Of Blues" Ringo Starr(ナッシュビルのミュージシャンたちと録音)
遙かなる影 Close To You Carpenters(永遠の名曲が全米1位となりカーペンターズ時代始まる)
デ・ジャブDejavu」 Crosby ,Stills ,Nash & Young(問答無用の名作!)
"Deliverin'" POCO(爽快なカントリー・ロック・ライブ)
"Deep Purple In Rock" Deep Purple(全英アルバム・チャート最高位4位ながら、68週チャート・イン)
"Fire And Water" Free
"Gasoline Alley" Rod Stewart
"Hot Rats" Frank Zappa(Hot Rats Band)
"In The Summer Time" Mango Gerry(全英7週連続1位、全世界400万枚突破の大ヒット)
いとしのレイラDerek & The Dominos(クラプトン伝説の名曲)
"I Hear You Knocking" David Edmunds(全英6週連続1位)
"I Think I Love You" The Partridge Family(全米1位の大ヒット、テレビ「パートリッジ・ファミリー」デヴィッド・キャシディの人気がブレイク)
"Just For Love" Quicksilver Messenger Service
(地味ながらも、この時代を代表するサイケな音)
ジョンの魂John Lennon (ジョンの最もジョンらしい作品)
悲しきインディアン」 ドン・ファードン
"Lay Down" Melanie(全米6位)
"Live Dead" Greatful Dead (まさにトリップ・サウンド、代表作です!)
"Led Zeppelin V" Led Zeppelin(全英アルバム・チャート3週連続1位の後、40週連続のランク・イン)
"Let It Be" The Beatles(この名曲が2位どまりだったとは意外です。それも阻止したが俳優のリー・マーヴィンだったとは!)
"The Long And Winding Road" The Beatles
"Love Grows" Edison Lighthouse(全英5週連続1位)
"Make It With You" Bread(初ヒット)
"Moon Dance" Van Morrison(どれもが甲乙つけがたい。この息の長さは彼の信仰の成せる技か?)
"Naturally" Tree Dog Night(美しいサウンドだけでなく、レゲエなどエスニック・サウンドを紹介した功績も大)
"No.5" Steve Miller Band(全米アルバム・チャートにランクイン)
"Paranoid" Black Sabbath(全英アルバム・チャート2週連続1位)
ローラ対パワーマン、マネーゴーランド組第一回戦 Part 1.Lola Versus Powerman and the Moneygoround」 The Kinks
"Stage Fright" The Band
天の守護神サンタナSantana
"Sweet Baby James" James Taylor(名曲「ファイヤー・アンド・レイン」収録、全米アルバム3位)
"Uncle Charlie & His Dog Teddy" Nitty Gritty Dirt Band
"Venus" The Shocking Blue
"The Who Live At Leeds" The Who(モッズ時代を丸ごとパック!)
"Wanderin' Star"Lee Marvin(アクション俳優のまさかのナンバー1ヒット、それも「レット・イット・ビー」の1位を阻止した!嘘のような本当の話)
"Workingman's Dead"(全米アルバム・チャートトップ40入り)
"Yellow River" Christie
ワイト島ライブ」(ライブ・アルバム)

トラッド、アイリッシュ系
"Cruel Sister" Pentangle(ブルティッシュ・トラッド・バンドの代表作)
"Hark! The Village Wait" Steeleye Span
(F.P.コンベンションと双璧をなす英国のフォーク・リバイバル系バンド)

ソウル系
"ABC" The Jackson 5(ソウル4週連続1位、全米でも1位)
"Ace of Spades" O.V.Wright(ソウル11位)
"Ain't No Mountain High Enough" Dianna Ross(ソウル1位)
"Ain't That Lovin' You" Luther Ingram(ソウル6位)
"Call Me" Aretha Franklin(ソウル2週連続1位)
"Check Out Your Mind" The Impressions(ソウル3位)
"Do The Funky Chicken" Rufus Thomas (ソウル5位、チキン・ダンス!)
"Don't Play That Song" Aretha Franklin(ソウル3週連続1位)
"Express Yourself" Watts 103RD Street Rythm Band(ソウル3位)
"Get Ready" Rare Earth(ディスコ・ブームにのって、後に大ヒット)
"The Ghetto" Donny Hathaway(ソウル23位)
"Groove Me" King Floyd(ソウル4週1位)
"I Can Get Next To You" Al Green(ソウル11位)
"(Don't Worry)If There's A Hell Below, We're All Going To Go" Curtis Mayfield(ソウル3位、ソロ・デビュー曲)
"I 'll Be There" The Jackson 5(ソウル6週連続1位、全米ポップ1位、デビュー以来4曲連続の両部門制覇を達成)
"It's A New Day" James Brown(ソウル3位)
"It's A Shame" The Spinners(ソウル4位)
"I Want You Back" The Jackson 5(初ヒットソウル4週連続1位)
"The Love You Save" The Jackson 5(ソウル6週連続1位)
"Love On A Two-Way Street" The Moments(ソウル1位)
"Messege From A Black Man" What Notes(ソウル19位、テンプテーションズ、ナチュラル・フォーとの共作)
"Ooh Child" The Stairsteps(ソウル14位)
"Part Time Love" Ann Peebles(ソウル7位)
"Patches" Clarence Carter(ソウル2位)
"Rainy Night In Georgia" Brook Benton(ソウル1位、渋い!名曲です)
"Reach Out And Touch" Dianna Ross(初ソロ曲、ソウル7位)
"Signed Sealed Delivered I'm Yours" Stevie Wonder(ソウル6週連続1位)
"Sugar Sugar" Wilson Picket(ソウル4位、マッスルショールズ録音)
"Super Bad" James Brown(ソウル2週連続1位)
"Sombody's Been Sleeping" 100 Proof (ソウル6位のヒット、モータウンの失った味を再現、独立系H-D-Hサウンドの登場)
"Steal Away" Johnny Taylor(ソウル3位)
"The Thrill Is Gone" B.B.King(エレクトリック・ブルースの王様久々のヒット、ソウル3位)
"Take Me With You" Honey Cone(ソウル28位、モータウンのライバル、ホットワックスからのヒット)
"Tears of a Crown涙のクラウン」 " S. Robinson & The Miracles(ソウル3週連続1位)
"Turn Back The Hands Of Time" Tyron Davis(ソウル2週連続1位)
"Thank You" Sly & The Family Stone(ソウル5週連続1位)
"Your Time To Cry" Joe Simon(ソウル3位)
"War" Edwin Starr(ソウル3位、全米1位の大ヒット、映画「ラッシュ・アワー」でジャッキー・チェンが歌ってました)
"5-10-15-20" The Presidents(ソウル5位)

サルサ系
"Vamonos Pa'l Monte山へ行こう" Eddie Palmieri
歌謡曲、J-ロックなど

今日でお別れ」菅原洋一(レコード大賞)
圭子の夢は夜ひらく」「女のブルース」藤圭子
青春の詩」 吉田拓郎
竹田の子守歌」赤い鳥
ナオミの夢」 ヘドバとダビデ
はっぴいえんどはっぴいえんど
晩餐」フードブレイン
古い船を動かせるのは古い水夫じゃないだろう」(広島フォーク村のオムニバス)
満足できるかな遠藤賢司
見るまえに跳べ」 岡林信康
ムッシュー/かまやつひろしの世界」 かまやつひろし




ロック系
Black Sabbath "Black Sabbath"
Hot Tuna "Blues" (ジェファーソンの分派、ブルースマニア・バンド)
Jesse Davis "Jesse Davis" (インディアン系ギタリスト、これが実に良い!)
John Simon "John Simon's Album" (ザ・バンドのプロデューサー、ソロ作)
J.Geils Band "Debut!" (世界最高のロックン・ロール・バンド)
Leon Russell "Leon Russell" (独特の声をもつスワンプ・ロックのボス)
Ry Cooder "Ry Cooder"(世界を旅するスライド・ギターの名手)
Supertrump "Supertrump"
Todd Rundgren "Runt" (孤高の天才ポップ・アーティストついにデビュー)
Tower Of Power "East Bay Grease"(白黒混合最高のファンク・バンド)
T-Rex "T-Rex"(アルバム) (ワン・アンド・オンリーのブギ・ロック、シングル"Ride A White Swan"は全英6位)
UFO "UFO"
Uriah Heep "Uriah Heep"
Warren Zevon "Wanted Dead Or Alive"(死の直前まで歌い続けたアウトロー・シンガー)
Wishbone Ash 「光なき世界」
ソウル系
Curtis Mayfield " Curtis"
Donny Hathaway "The Ghetto" "
Funkadelic "Funkadelic"
Gil Scott-Heron "Small Talk At 125th And Lenox"
Eric Burdon & War "Eric Burdon Declare War"
ジャズ系
Weather Report "Weather Report"
アフリカン・ポップ系
Sunny Ade "The Master Guitarist"
J-ロック系
オフコース「群衆の中で」
はっぴいえんど 「はっぴいえんど」
R.. C.サクセション
「宝くじは買わない」
吉田拓郎 「イメージの詩」
久保田誠(麻琴) 「昭和元禄ほげほげ節」(サンディーを育てたエスニック・ロックの父)
Flower Travelin' Band "Anywhere"


Al Wilson ( Canned Heat)  9月 3日 薬物過剰摂取 27歳
Billy Stewart(ソウル)  1月17日 交通事故  32歳 
Janis Joplin 10月 4日 薬物中毒  27歳
Jimi Hendrix   9月18日 窒息死  27歳
Lonnie Johnson(Blues)  6月16日 脳溢血  76歳?
Otis Spann(Blues Pianist)  4月25日 肝臓癌 40歳
Slim Harpo(Blues Harp&Singer)  1月31日 心不全 46歳
Tammi Terrell(M.ゲイとデュエット)  3月16日 脳腫瘍  24歳
Albert Ayler( Jazz ) 11月25日 死因不明  34歳
Arsenio Rodriguez( Salsa ) 12月30日 死因不明 59歳

<アメリカ>
モンキーズからデイヴィ・ジョーンズが脱退し解散が決定的になる
映画「イージー・ライダー」のサントラ盤がゴールド・ディスク獲得
フィル・スペクターが交通事故で重傷を負う
ZZトップ結成
カントリー・ジョー・マクドナルドがライブで「FUCK」と発したことで500ドルの罰金刑
ブーツィー・コリンズらのバンド、ペースメイカーズがジェイムス・ブラウンのバックバンドに抜擢される
マーティ・ベイリン(ジェファーソン・エアプレイン)が未成年者:を招いたパーティを開催して逮捕される
エリック・クラプトンがデュアン・オールマンらとの録音開始。これが後のデレク&ザ・ドミノスとなる
ジャニス・ジョップリンがフルティルト・ブギ結成
元マザーズ・オブ・インヴェンションにロウエル・ジョージがリトル・フィートを結成
ニューヨークのメトロポリタン・オペラハウスでザ・フーのロック・ミュージカル「トミー」開幕
クリス・クリストファーソンがデビュー
反戦ロック・フェスティバル(NYシェアスタジアム8月6日広島原爆投下の日)
(出)ジャニス・ジョプリン、ポール・バターフィールド・ブルース・バンド、ステッペン・ウルフ、ジョン・セバスチャン、ポール・サイモンほか
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドからルー・リードが脱退
クラレンス・カーターとキャンディ・ステイトンが結婚
ウディ・ガスリー・メモリアル・コンサート(9月12日ハリウッド・ボウル)
(出)アーロ・ガスリー、ジョーン・バエズ、ピート・シーガー、ジャック・エリオット、リッチー・ヘブンス、ライ・クーダーほか
ジェネシスが「メロディー・メイカー」にドラマー募集の広告を出し、フィル・コリンズが加入
ロックン・ロール・リヴァイバル・ショー(10月30日NYマジソン・スクウェア・ガーデン)
(出)チャック・ベリー、ジャッキー・ウィルソン、ドリフターズほか
イアン・デューリーがキルバーン&ザ・ハイ・ローズ結成
オルタモントの悲劇も収めた映画「ギミー・シェルター」公開

<イギリス>
ジミ・ヘンドリックスのバンド、バンド・オブ・ジプシーズ解散
イエスにギターとしてスティーブ・ハウが参加
ポール・マッカートニーがビートルズからの脱退を宣言(4月9日)
映画「レット・イット・ビー」プレミア公開(5月20日)
ハリウッド・ミュージック・フェスティバル開催(5月22〜24日ニューキャッスル)
(出)トラフィック、グレイトフル・デッドほか
エクストラヴァガンサ’70開催(5月ロンドン・オリンピア)
(出)ティラノザウルス・レックス、ブラック・サバス、プロコル・ハルムほか
「バース・フェスティバル・オブ・ブルース&プログレッシブ・ミュージック」開催(6月27、28日)
(出)レッド・ツェッペリン、フランク・ザッパ、ジェファーソン・エアプレイン、ムーディ・ブルース、ピンク・フロイド、バーズ、サンタナほか
第3回ワイト島フェスティバル(8月26〜30日)
ピンク・フロイドが「原子心母」ツアー(12月)



海底核兵器禁止条約、大量破壊兵器禁止条約可決
<アメリカ>

ニューヨーク株式市場大暴落
アメリカを中心にウーマン・リブ運動活発化
米軍、カンボジアの政変で北爆を再開
ジャンボ・ジェットが就航開始(パンナムのB747)
チリでアジェンデ政権が成立
<ヨーロッパ>
イギリスの哲学者バートランド・ラッセル死去
ソ連の反体制作家ソルジェニーツィン氏がノーベル文学賞受賞
<アフリカ>
非同盟諸国のリーダー、エジプトのナセル大統領死去
ナイジェリアにおけるビアフラ内戦が終結
「今もし、ビアフラが人類史の小さな脚注になるのなら、その脚注にはこう書くがよい・・・<彼らは世界に対して、アフリカで最初の近代的な政府を与えようと試みた。彼らの試みは失敗に終わった>」
ビアフラ共和国 エフィオング将軍 カート・ヴォネガット著「ヴォネガット、大いに語る」より
<アジア>
非同盟諸国のリーダー、インドネシアのスカルノ大統領死去
カンボジアにクメール共和国誕生、シアヌーク亡命
中国人工衛星の打ち上げに成功
<日本>
日米安保条約、自動延長
よど号ハイジャック事件発生
日本国内で公害問題が深刻化
沖縄で米兵の起こした交通事故をきっかけにコザ市で暴動発生
カメラマン沢田教一、カンボジアで射殺される
三島由紀夫割腹自殺
大阪万国博覧会EXPO70開催
銀座、新宿、池袋、浅草の繁華街で歩行者天国実施
NHKが全番組をカラー化

<芸術、文化、商品関連>
「夜のみだらな鳥」ポセ・ドノソ著(チリ)
「かれら」ジョイス・キャロル・オーツ著(全米図書賞)
「選ばれし者」バーニス・ルーベンス著(ブッカー賞受賞)
「罰金」ディック・フランシス著(エドガー賞)
TBSテレビ「時間ですよ」放映開始
「an・an」(平凡出版)創刊


<音楽界>
黒人音楽&ダンス文化の発信源となるテレビ番組「ソウル・トレイン」放映開始
ビートルズ解散(ポール・マッカートニーの脱退による)
英国でグラムロック・ブームが起こる(T.Rex,David Bowie,Sladeなど)
幻のロック・イベント「フェスティバル・エクスプレス」カナダを横断
ロック・オペラ「トミー」初演
映画「ウッドストック」「レット・イット・ビー」「エルビス・オン・ステージ」公開
フェラ・クティ、ナイジェリア70を率いて活動開始
FM東京放送開始
フラワー・トラベリン・バンドがカナダでコンサートを行う

<映画>
この年の映画についてはここから!
「暗殺の森 IL CONFORMISTA」 1970年公開
(監)(脚)ベルナルド・ベルトルッチ

[1970年という年] 橋本治著 「二十世紀」より(2004年11月追記)
 1970年は大阪万博の年である。
 1980年代になれば日本各地で「地方博」は花盛りになるが、その下地はこの年に作られた。日本は遂に「繁栄の時代」へと突入したのである。
 1970年、3月のよど号事件の10日後、ビートルズが「レット・イット・ビー」を最後に解散した。
「ビートルズが登場するまで、若者は『大人』になるものだったが、ビートルズが登場してからの若者は、ただ『若者としての時期』を終え、それまでの『大人』とは違う、なにか別のものになる。・・・」
 1970年は、「スモン病」と呼ばれた奇病が、実は整腸剤キノホルムによる薬害であることが報告された年であり、東京杉並区の住宅街に光化学スモッグという新手の公害が現れる年でもある。
「公害の初めは、『企業害』であって、企業としての後ろ盾になる国は、因果関係を認めない。しかし、公害は、企業と国家権力が『悪』であるところから始まって、やがては、文明社会、市民社会のあり方そのものが大気汚染、水質汚染を生むというところへ進む。・・・『思想』は消え、そして、解決を求める『問題』が新たに浮上する - 1970年はそんな年である」
<作者のコメント>
 当時、小学生だった僕は大阪の万博に行きたくてしようがありませんでした。しかし、結局連れて行ってもらえなかった僕は、その代わりに買って貰った万博のガイドブックをボロボロになるまで読んだものです。おかげで世界各地の国の名前や首都の名前、それに特産品などを暗記することができました。この時に生まれた世界に対する興味が、このサイトへとつながったのかもしれません。


総参加国数 71
本戦参加チーム(16ヶ国)
西欧圏(資本主義国) ベルギー、イタリア、スウェーデン、イングランド、西ドイツ
東欧圏(共産主義国) ソ連、ルーマニア、チェコスロバキア、ブルガリア
南米           ウルグアイ、ブラジル、ペルー
北中米          メキシコ、エルサルバドル
アフリカ         モロッコ
アジア          イスラエル
ベスト8(予選リーグ突破チーム)
西ドイツ×イングランド、ウルグアイ×ソ連、イタリア×メキシコ、ブラジル×ペルー
ベスト4
イタリア×西ドイツ、ブラジル×ウルグアイ
決勝
ブラジル×イタリア
優勝
ブラジル(3回目)
<活躍した選手>
ロベルト・リベリーノ、ジャイルジーニョ、トスタン、ペレ(ブラジル)
フランツ・ベッケンバウアー、ゲルト・ミュラー(西ドイツ)、ロベルト・ボニンセーニャ(イタリア)
ゴードン・バンクス、ジェフ・ハースト(イングランド)
<ブラジルの完全優勝>
 ブラジルは南米予選から本大会の決勝戦まで、すべて90分での勝利というまさに完全優勝だった。監督のマリオ・ザガロは、選手としても監督としても優勝するという初の快挙を成し遂げた。
<テレビのためのワールドカップ>
 メキシコの組織委はヨーロッパでのテレビ放映時間をゴールデン・タイムにするため、あえて35度以上ある日中に試合を行った。(この時のメキシコ・サッカー連盟会長ギジェルモ・カニェドは、この大会の放映権を獲得していた「テレビサ」の経営者でもあった!)
<近代サッカー・ルールの完成>
 この大会から、試合中の選手交代が初めて可能になった。(2名まで)
 さらに、イエロー・カード、レッド・カードが使用されるようになり、近代サッカーの基本ルールがやっと完成しました。
<サッカー戦争>
 エルサルバドルとホンジュラスが、ワールドカップ予選試合をきっかけに戦争状態に突入しました。但し、これは政治的に対立していた2国の軍部が戦争を起こしたいがために、わざと危険といわれていた試合を強行させたことが、後に明らかになりました。
 サッカーのために戦争が起きたのではなく、戦争を始めるためにサッカーを利用したというのが事実だったのです。

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