- ロック世代のポピュラー音楽史 推薦作品 -

 かつて僕が子供だった頃、21世紀は科学の進歩に支えられた夢のような世界になるだろうと誰もが信じていました。その後大人になるにつれて、21世紀になってもたいして良くなることはなさそうだと思うようになりました。ところが、現実はそんな甘い考え方を吹き飛ばすずっと厳しいものでした。
 2001年9月11日以降、世界は20世紀とはまったく異なる危機的な状況へと変貌をとげてしまったのです。20世紀は、たとえそれが第二次世界大戦のまっただ中でも、ある程度未来は予測できる範囲に収まっていました。しかし、21世紀の世界は、科学の進歩、情報化の異常な発達、環境破壊の進行、そして宗教、人種問題の急激な深刻化によって、まったく先が読めない状況になってしまった気がします。
 いったい世界はどうなってしまうのでしょう?
 このサイトは過去の歴史を知ることから未来に役立つ何かを見つけてほしいという思いから始められたわけですが、最近の世界の状況は過去を振り返っているだけでは、到底追いつけないほど変化のスピードが早まっています。
 そんなわけで、僕たちの生きる21世紀に求められる作品を、ジャンルにこだわらず紹介できれば、と考えてみました。もちろん、「ロック世代のポピュラー音楽史」公式推薦作品となるわけですから、「ロック魂」にあふれていること、多くの人に理解してもらえること、僕自身が気に入っていることには、こだわらせていただきます。選りすぐりの作品になると思われますので、じっくりとそれぞれの作品に向き合っていただければと思います。
 日本が生んだ偉大な詩人、作家、演出家の寺山修司は、かつて人が地獄に堕ちるべき条件として以下のものをあげました。
 怠惰、無気力、禁欲、非参加、放棄、権力、殺戮
 我々が地獄に堕ちる前に、世界が地獄と化してしまうことのないよう悔いのない生き方をしようでありませんか!

<参考>
世界資源研究所によって地球(人類)が持続するために今後20〜30年間に必要とされた<遷移>(社会・文化の変革)とは、こんな内容です。
(1)ほぼ安定な世界人口への<人口学的>遷移
(2)一人当たりの環境影響を最小化する<工学的>遷移
(3)商品とサービスに- 環境コストを含めた-真のコストを課す試みが真面目になされ、それに刺激されて世界経済が自然の「資本」を涸渇させることなく自然の「収益」に頼ろうとするような世界への<経済的>遷移
(4)その収益をより幅広く分配するとともに、世界中の貧しい家族が家庭を崩壊させることなくより多くの雇用の機会を得られるような世界への<社会的>遷移
(5)全地球的な問題への全地球的な取り組みを促進し、さまざまな政策の統合化を可能にするような超国家連合への<制度的>遷移
(6)科学的研究、教育、および地球のモニタリングによって、当面する難題の本質が多くの人々に理解できるような世界への<情報の>遷移
作品名 ジャンル 作者 内容、概要
「今、ここからすべての場所へ」 脳科学、哲学 茂木健一郎 人類は何のために生きるのか、「記憶」、「生と死」、「都市」など様々な問題に脳科学の天才が挑む!
「日本を変えた事件とその影響」 歴史 日高六郎
森達也
「戦後思想を考える」(日高六郎)「世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい」(森達也)
二冊の本から20世紀日本の歴史的な変化を改めて振り返ります
「A−マスコミが報道しなかったオウムの素顔−」 ドキュメンタリー映画&エッセイ 森達也 地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教とは何だったのか?今や忘れられつつある事件の真相を思い出したいと思います
「華氏911」 ドキュメンタリー映画 マイケル・ムーア ブッシュを倒せなかった・・・無念の傑作
「苦海浄土」 記録文学 石牟礼道子 水俣病問題に関わり続けた文学者の闘いの記録、しかし、水俣の海の記憶が美しいノスタルジックな自然賛歌でもあります
「グッドシェパード」 映画 ロバート・デ・ニーロ 世界を動かしたアメリカの裏の政府CIA誕生秘話、アメリカ社会の矛盾の原点
「自由」って何だ? ルポ&写真 菊地崇(文)安部英知(写真) アメリカのジャムバンド、フィッシュの解散までの軌跡
を追ったルポ。自由について考える本でもあります。
「人類が永遠に続くのではないとしたら」 社会学
人類学
加藤典洋  人類の未来について、真正面から考えた重量級の作品
東日本大震災から見えてきた「リスク社会」という概念から、そこから未来へと向かうために人類が目指すべきこととは?
「憲法九条を世界遺産に」 エッセイ集 太田光、中沢新一 世界に誇る平和憲法を変えようという動きに対し孤高の戦いを挑む太田光氏を応援します!
「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳別れの手紙」 映画 スティーブン・ソダーバーグ 世界を変えようとした革命家チェ・ゲバラ最後の旅を限りなくリアルに描いた大作。
21世紀世界を変革するために、今再び、チェ・ゲバラの人生に迫りたいと思います。
「帝国を壊すために」 ノンフィクション
エッセイ集
アルンダティ・ロイ インド在住の女性小説家による問題作
21世紀を生き抜くために必読の一冊
多くの人に読んでほしい作品です!
「ならずものがやってくる」 小説 ジェニファー・イーガン 今も生き続けるロックの魂に捧げる連作短編小説集
「21グラム」 映画 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 魂の重さとは?
重い内容ですが、救いのあるラスト
「日本という国」 歴史エッセイ 小熊英二 日本の国つくりの歴史から今の日本を知ろうという試み
日本人、特に中学生以上の学生さんに読んでほしい本です
「社会を変えるために」 社会エッセイ 小熊英二 社会を変えるにはどうすればよいのか?
2011年東日本大震災で明らかになった日本の原発事業の過ち、それを変えることはできないのか?
「フォッグ・オブ・ウォー」 ドキュメンタリー映画 エロール・モリス マクナマラ元国防大臣によるアメリカによる戦争の歴史
「フリーダム」 小説 ジョナサン・フランゼン 1970年代から2000年代のアメリカを描いた大河家族小説
「ロック世代」はアメリカを変えたのか?
「放送禁止歌」 ノンフィクション
ドキュメンタリー本
森達也 「手紙」「竹田の子守歌」など、いつの間にか放送禁止になった曲の謎に迫る。フォーク、ロックの本質に迫る作品でもあります!
ノーム・チョムスキー
の著作(前編)(後編)
言語学、社会政治経済学 ノーム・チョムスキー 言語を武器に巨大帝国と闘い続ける20世紀最後の巨人(グローバリズムという名のアメリカ帝国主義政策を切る!)
「半島を出よ」 小説 村上龍 リアルにこだわった不気味な日本の未来像
「もの食う人びと」 ルポルタージュ
紀行文
辺見庸 世界の果てまで現代の食を追いながら、21世紀人類の
危険な未来を考える

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