伝説のアスリートたちによる挑戦の記録


「炎のランナー CHARIOTS OF FIRE」

- スポーツ映画の名作たち -
<スポーツ映画>
 僕は映画が大好きですが、同じくらいスポーツも好きです。とにかくどんなスポーツも見るのは好きだし、自分でやるのも好きです。では、スポーツの映画は好きか?というと残念ながらそうでもありません。どうしてかというと、スポーツの映画に面白い作品はめったにないからです。それはなぜなのでしょうか?
 映画評論家の佐藤忠男氏はこう書いています。

 スポーツを描いて心を打つ映画の非常に珍しい。なぜかというと、多くのスポーツ関係者やそれに追随するスポーツ映画の作者たちは、スポーツというものを本来感動的なものだときめてかかっており、感動の大安売りを臆面もなくやってのけるからである。・・・

 さらにいうと、本当に素晴らしい試合を見た感動は、作りものの映画では越えられないこともわかっています。
 では、スポーツ映画の数少ない名作とはどんな映画なのでしょうか?そこには、どうやら共通する部分がありそうです。
 スポーツ映画の名作は、ラストの決戦に向けて、いかに主人公が苦難を乗り越え、チームをひとつにまとめるかをしっかりと描いていなければなりません。最後に決戦にのぞむ主人公には、もう思い悩むことはなく、相手もまた思い悩むことなく主人公に立ち向かい、最後の瞬間には「時が止まってしまう」ものなのです。
 そこさえ、おさえていれば、描かれるスポーツはなんだっていいのです。ボウリングでも、腕相撲でも、マラソンでも、ゴルフでも、ローラーゲームでも・・・
 もちろん、メジャーなスポーツの方が観客動員には結びつくのでしょうが・・・。意外なことに、世界で最も人気があるはずのサッカーに関する映画に、なぜか名作と呼ばれる作品がありません。これは不思議です。
 最大の理由として考えられるのは、スポーツ映画大国のアメリカ(ハリウッド)でサッカーの人気が今一つだからでしょう。アメリカにおける人気スポーツと言えば、やはり野球、バスケットボール、アメリカンフットボール、そしてボクシングなのです。
 そのことは、スポーツ映画の名作についての統計からもわかります。米国のスポーツ情報サイト「Bleacher Report」が選んだスポーツ映画の名作100選というのを見て見ました。すると、100作品の中に選ばれたそれぞれのジャンルの作品数は、こうなりました。
1位野球(20作品) 2位アメリカン・フットボール(18作品) 3位ボクシング(16作品) 4位バスケットボール(12作品) 5位アイスホッケー(5作品) 6位サッカー(4作品)

 もちろんハリウッド以外で製作された作品もランキングに入っていますが、アメリカ以外で作られたスポーツ映画は数は非常に少ないはずなので、ランキングにはあまり入っていません。思えば、スポーツを映画にするという発想は、芸術よりもスポーツが好きなアメリカ人的なものだったのかもしれません。
 ごくわずかしかない芸術的な香りを有するスポーツ映画とは、スポーツ選手を主人公とした人間ドラマであって「スポーツ映画」と呼ぶべきではないのかもしれません。ここでは数少ない陸上競技を題材にした映画「炎のランナー」を取り上げてみます。

<陸上競技の映画>
 陸上競技の映画は、もともと数が非常に少ないです。「炎のランナー」以外には、「長距離ランナーの孤独」と「栄光への賭け」、それとギリギリ「誓い」ぐらいでしょうか。

「長距離ランナーの孤独」(1962年)
(監)(製)トニー・リチャードソン(原)(脚)アラン・シリトー
(出)トム・コートネイ、マイケル・レッドグレープ、ピーター・マッデン
 イギリスの少年院を舞台に、所長からの命令で優勝することを命じられた主人公の少年が、走りながら、様々なことを考え、悩んだ末に、所長の命に反抗してあえてゴールを目の前にして、歩き始めてしまうという反体制的な作品。原作、脚本のアラン・シリトーは、当時のイギリスで「怒れる若者たち」のリーダー的存在だった作家です。この後、全世界に広がることになる反体制的な主張の原点ともいえる作品です。

「栄光への賭け」(1970年)
(監)マイケル・ウィナー(原)ヒュー・アトキンソン(脚)エリック・シーガル(音)フランシス・レイ
(出)マイケル・クロフォード、スタンリー・ベイカー、ライアン・オニール、シャルル・アズナブール、ジェレミー・ケンプ
 オリンピックのマラソン競技を舞台にした複数の登場人物を主人公にした作品。アメリカ人の主人公は、薬物の使用によりトップに立つもののゴール前にその副作用で倒れてしまいます。ドーピングの問題をいち早く取り上げた先駆的作品です。興味深いのは、そうして西欧のランナーたちが自滅する中で、日本人やアフリカ人など有色人種や共産圏のランナーが追い抜いて行くという皮肉な結末です。人種問題や南北問題も取り入れたイギリスらしい作品でした。

「誓い」(1981年)は、ピーター・ウィアー監督のオーストラリア映画。オーストラリア人の兵士たちが、第一次世界大戦のガリポリ戦役で次々に英国軍の指示によって無駄死にさせられた事件を描いた作品です。基本は戦争映画なのですが、主人公の二人は故国オーストラリアで陸上競技の選手として活躍していた、戦場でも伝令を任せれます。
「マラソンマン」(1976年)は、ジョン・シュレシンジャー監督のサスペンス映画ですが、主人公はアベベに憧れていて、それが素晴らしい「逃げ足」を生むことになります。

 「走る」という単純な行為を映像により描くとなれば、自ずと走者たちが頭の中で考えていることを映像化することになります。ただし、前記の作品が長距離走者だったのに対し、「炎のランナー」はというと短距離走の選手が主人公になっています。当然、レースはあっという間に終わってしまうので、映画の中心はレースが始まるまでの準備段階ということになります。そして、レースの結果だけが、すべてではないことが描かれることになります。

 結論的に言うと、この映画は、人生にはスポーツよりも大事なことがあるという当たり前の常識をきちんとわきまえたスポーツマンたちを描いている。・・・
 多くの”感動的”スポーツ映画のように、その人物からスポーツを抜いたら後には何も残らないような連中を描いているわけではないのである。

佐藤忠男

「炎のランナー CHARIOTS OF FIRE」(1981年)
(監)ヒュー・ハドソン
(製)デヴィッド・パットナム
(原)(脚)コリン・ウェランド
(撮)デヴィッド・ワトキン
(音)ヴァンゲリス
(出)ベン・クロス、イアン・チャールソン、イアン・ホルム、ナイジェル・ヘイヴァース、ジョン・ギールガット、リンゼイ・アンダーソン
<あらすじ>
 1924年パリ・オリンピックを目指す短距離走者ハロルドは、ユダヤ系であることからケンブリッジ大学でも差別の対象になっていました。そのため、彼はユダヤ人としての誇りを賭けて戦うため、当時としては珍しくプロのコーチを雇い必勝を期していました。
 もう一人の主人公エリクは、スコットランド人の牧師で、両親が布教活動をしていた中国生まれで、自分もオリンピック後は中国に戻り宣教活動を行うつもりでした。ところが、彼が出場する100m走の予選が日曜日であることを知らされて驚きます。安息日である日曜日に彼が仕事をするわけにはゆかず、出場を断念することを決意します。イギリスチームは、なんとか彼を説得してレースに出そうとしますが、皇太子の説得も受け入れられませんでした。
 結局、他の種目ですでにメダルを獲得していた選手が、エリックに400mの出場枠を譲ることになります。するとエリックは、その400mで見事に優勝しイギリスチームに金メダルをもたらすことになりました。もちろん、これは実話に基づいたお話です。

 当時は、まだスポーツは上流階級の人々の娯楽で、オリンピックに出場する選手はみなお金持ちのボンボンばかりでした。それだけに、試合の結果以上に名誉や友情が優先される、まさにアマチュアリズムの祭典だったといえます。
 ただし、そうしたスポーツマン・シップとは別に、ユダヤ人に対する差別や身分に対する差別は今よりも厳かったのも事実でした。この作品には、後日談もありました。

<その後のエリック>
 オリンピック終了後、エリックは念願がかない宣教師として中国に帰ります。しかし、時代は第二次世界大戦へと向かい始めており、中国は日本軍によって占領されることになります。故国に戻ることなく宣教活動を続けていたエリックは、中国で日本軍の捕虜となり、収容所に入れられることになりました。そして、終戦の年、1945年2月21日、彼は収容所で体を壊した末、43歳の若さでこの世を去ってしまいました。
 エリックは、生前、収容所の中でも宣教活動を続け、信者たちに自分たちを苦しめている日本兵に対しても憎しみを持たないようにと語り続けていたそうです。残虐な行為を続ける日本兵を、憎んでいた人々は、エリックの言葉に驚かされたといいます。
 そんな彼の言葉に心を動かされた人々の中に、まだ14歳の少年スティーブン・メティカフがいました。彼は、エリックの教えに答えようと、自分もまた宣教師となり、今度は日本で自分が布教活動をしようと決意します。そして、1952年、彼は宣教師となって日本を訪れると、北海道の小樽市に小樽灯キリスト教会を設立します。っして、今でもこの教会は、小樽福音キリスト教会として活動を続けています。
 西欧諸国によるキリスト教の布教活動は、ある意味、植民地政策の一部ともいえる存在でしたが、エリックの「憎しみ」を「愛情」に変えようとした彼の心情は真理がいなく本物だった気がします。そんな彼にとって、オリンピックの金メダルの価値は、ほんのささやかなものだったようで、帰国後、彼は金メダルを売り払い、それで子供たちの教育のための資金にしてしまったそうです。

<一瞬の輝き>
 スポーツ映画の窮極の名場面とは、様々な人生のドラマが、勝負の瞬間、ほんのわずかの一瞬に凝縮され、永遠の輝きを放った時です。
 ロッキーが「エイドリアン!」と叫んだ瞬間。
 「ナチュラル」で、主人公ロイが打った打球がスタンドに向かって、ゆっくりと飛んでゆく場面。
 「ロンゲスト・ヤード」で、主人公がスタジアムから背中を向けて静かに去ろうとする場面。
 そして、この映画の場合は、間違いなくヴァンゲリスが生み出したあの音楽と砂浜を背景に、若きランナーたちが走る場面でしょう。まさにそこには「永遠の輝き」があります。その輝きを見たくて、人々はスポーツ観戦にのぞむのです!

 この映画の良さは、主役二人をはじめ陸上選手を演じる俳優たちが、知性と風格と演技力に加えて立派に選手を演じられるだけ走れたというところに負うところが大きい。いまの陸上選手の走法とは違う古風なフォームで疾走して、それが鮮やかに絵になっている。もうひとつ、時代風俗の再現が素晴らしい。イギリスのブルジョアたちが自信にあふれていた時代の、その生活環境、態度、口のききかたからファッションまで、みごとにおちつきはらった堂々とした趣味の良さがあって、それがこの作品のテーマの重要な基礎になっている。


<スポーツ映画の傑作>
以下に米国のスポーツ情報サイト「Bleacher Report」が選んだスポーツ映画の名作100選一覧を書いておきます。
赤字は僕が見てお薦めと思った作品です!)
1位
「勝利への旅立ち」
(バスケットボール)
2位
「フィールド・オブ・ドリームス」
(野球) 
3位
「レイジング・ブル」
(ボクシング) 
4位
「ルディ 涙のウイニングラン」
(アメリカン・フットボール) 
5位
「さよならゲーム」
(野球) 
6位
「ロッキー」
(ボクシング) 
7位
「ナチュラル」
(野球) 
8位
「ボールズ・ボールズ」
(ゴルフ) 
9位
「フープ・ドリームス」
(バスケットボール) 
10位
「スラップ・ショット」
(アイスホッケー)
11位
「ミリオン・ダラー・ベイビー」
(女子ボクシング) 
12位
「ハスラー」
(ビリヤード)
13位
「レスラー」
(プロレス) 
14位
「モハメド・アリ/
かけがえのない日々」

(ボクシング)ドキュメンタリー
15位
「メジャー・リーグ」
(野球)
16位
「タイタンズを忘れない」
(アメリカン・フットボール) 
17位
「炎のランナー」
(陸上短距離走) 
18位
「ラウンダーズ」
(ポーカー) 
19位
「サンドロット 僕らがいた夏」
(野球) 
20位
「ミラクル」
(アイスホッケー) 
21位
「ブライアンズ・ソング」
(アメリカン・フットボール)
22位
「プリティ・リーグ」
(女子野球) 
23位
「ベスト・キッド」
(空手) 
24位
「ロッキー3」
(ボクシング) 
25位
「マーダー・ボール」
(車椅子ラグビー) 
26位
「打撃王」
(野球)
27位
「ラスト・ゲーム」
(バスケットボール) 
28位
「しあわせの隠れ場所」
(アメリカン・フットボール) 
29位
「ザ・ハリケーン」
(ボクシング) 
30位
「がんばれベアーズ」
(少年野球) 
31位
「ライディング・ジャイアンツ」
(サーフィン) 
32位
「ロッキー2」
(ボクシング) 
33位
「ザ・エージェント」
(野球) 
34位
「ラブ・オブ・ザ・ゲーム」
(野球) 
35位
「ハード・プレイ」
(バスケットボール) 
36位
「オールド・ルーキー」
(野球)
37位
「インディンシブル
/栄光へのタッチダウン」
(アメリカン・フットボール)
38位
「Big Fan」
(野球)
39位
「シンデレラマン」
(ボクシング) 
40位
「くたばれ!ユナイテッド
サッカー万歳」(サッカー) 
41位
「Baseball:A Film by Ken Burns」
(野球)ドキュメンタリー
42位
「バング・ザ・ドラム」
(野球)
43位
「ロンゲスト・ヤード」
(アメリカン・フットボール) 
44位
「プライド 栄光の絆」
(野球) 
45位
「インビクタス/負けざる者たち」
(ラグビー) 
46位
「ロッキー4」
(ボクシング) 
47位
「エイトメン・アウト」
(野球)メジャーの八百長事件 
48位
「ハスラー2」
(ビリヤード)
49位
「タラデガ・ナイト/オーバルの狼」
(カーレース) 
50位
「Sugar」
(野球) 
51位
「シービスケット」
(競馬)
52位
「Dogtown and Z-Boys」
(スケート・ボード) 
53位
「ティン・カップ」
(ゴルフ) 
54位
「コーチ・カーター」
(バスケットボール) 
55位
「くたばれ!ヤンキース」
(野球) 
56位
「ワン・オン・ワン
/ファイナル・ゲーム」
(バスケットボール) 
57位
「The Bingo Long Traveling All Stars・・・」
(ニグロリーグ野球) 
58位
「ミステリー、アラスカ」
(アイスホッケー)
59位
「天国から来たチャンピオン」
(アメリカン・フットボール) 
60位
「僕はラジオ」
(アメリカン・フットボール) 
61位
「マイク・タイソン The Movie」
(ボクシング)ドキュメンタリー 
62位
「勝利への脱出」
(サッカー)戦場スポーツもの 
63位
「俺は飛ばし屋」
(ゴルフ) 
64位
「ガール・ファイト」
(女子ボクシング) 
65位
「マーシャルの奇跡」
(アメリカン・フットボール) 
66位
「ビート・オブ・ダンク」
(バスケットボール)
67位
「ノースダラス40」
(アメフト)八百長事件もの 
68位
「エクスプレス/負けざる男たち」
(アメリカン・フットボール) 
69位
「ALI アリ」
(ボクシング) 
70位
「ベッカムに恋して」
(サッカー) 
71位
「リプレイスメント」
(アメリカン・フットボール)
72位
「デイズ・オブ・サンダー」
(カーレース) 
73位
「ドッジボール」
(ドッジボール)
74位
「ビジョン・クエスト/青春の賭け」
(レスリング) 
75位
「ジョーイ」
(アメリカン・フットボール) 
76位
「エニイ・ギブン・サンデー」
(アメリカン・フットボール)
77位
「飛べないアヒル」
(アイスホッケー)
78位
「ハード・チェック」
(バスケットボール)
79位
「オーバー・ザ・トップ」
(腕相撲) 
80位
「モア・ザン・ア・ゲーム」
(バスケットボール) 
81位
「クール・ランニング」
(ボブスレー)
82位
「フーリガン」
(サッカー)11人目のプレイヤー
83位
「ベースケットボール」
(ベースケットボール)珍種目 
84位
「ミッドナイト・スティング」
(ボクシング) 
85位
「キングピン ストライクへの道」
(ボーリング) 
86位
「バスケットボール・ダイヤリーズ」
(バスケットボール)
87位
「バーシティ・ブルース」
(アメリカン・フットボール) 
88位
「チャンプ」
(ボクシング) 
89位
「ブルークラッシュ」
(サーフィン) 
90位
「レッドベルト/
傷だらけのファイター」
(ボクシング) 
91位
「クォーターバック」
(アメリカン・フットボール)
92位
「ウォーター・ボーイ」
(アメリカン・フットボール) 
93位
「The Fish That Saved Pittsburgh」
(バスケットボール) 
94位
「キックボクサー」
(キックボクシング)
95位
「俺たちフィギュアスケーター」
(フィギュアスケート) 
96位
「栄光の彼方に」
(アメリカン・フットボール)
97位
「ボクサー」
(ボクシング) 
98位
「がんばれ!ルーキー」
(野球) 
99位
「栄光のエンブレム」
(アイスホッケー) 
100位
「スペース・ジャム」
(バスケットボール)

<ボクシング>
 ボクシング映画の多くは1950年代あたりに集中して製作されています。ボクシングの人気は今でも高いものの、モハメド・アリ以降、スーパースターは少なくその人気が下り坂なのは確かでしょう。
「街の灯」(1931年)、「チャンプ」(1931年)、「傷だらけの栄光」(1956年)、「静かなる男」(1952年)、「チャンピオン」(1949年)、「殴られる男」(1956年)
「ボディ・アンド・ソウル」(1947年)、「ザ・ファイター」(2010年)、「鉄腕ジム」(1942年)、「ゴールデン・ボーイ」(1939年)、「リベンジ・マッチ」(2013年)

<日本のボクシング映画>
「ボクサー」(1977年)、「キッズ・リターン」(1996年)、「どついたるねん」(1989年)
ボクシング映画の名作について


<野球>
 野球映画は、最近もなお製作され続けていてその人気が衰えていないことを証明しています。日本においても野球の人気は高く、多くの野球映画が作られ続けています。
「マネー・ボール」(2011年)、「夢を生きた男/ザ・ベーブ」(1992年)、「ザ・ファン」(1996年)
42~世界を変えた男~(2013)
(黒人初のメジャー・リーガー、ジャッキー・ロビンソンの実話をもとにした作品。いい映画なのに、日本語タイトルの「世界」って何?アメリカが最初に人種差別をやめたかのようなタイトルに違和感・・・残念です。いまだにメジャーのチャンピオン決定戦を「ワールド・シリーズ」と呼ぶのもどうかと思いますが・・・)
<日本の野球映画>
「瀬戸内少年野球団」(1984年)、「ダイナマイトどんどん」(1978年)、「バッテリー」(2007年)、「木更津キャッツアイ」(2003年)、「サード」(1978年)

<サッカー>
 サッカーの試合を映像化した名作は、未だに存在しないといえます。ここにあげた作品も、どれも正統なサッカー映画とはいえません。「ザ・カップ」は、ブータンの仏教徒がワールドカップ・サッカーのテレビ中継を見ようとするお話。「少林サッカー」はご存知の通り。「オフサイド・ガールズ」は、サッカー場に入れない女性たちがサッカーを見ようとするイスラム圏の映画。「エリックを探して」は、名選手エリック・カントナの幻が主人公を助けるファンタジー。「MESSI」は、ご存知メッシのドキュメンタリー映画。
 21世紀に入りサッカーの人気が世界中に広がることで、様々な地域でサッカー関連の映画が作られるようになりつつあります。サッカーのプレーを見せてくれる本格的なサッカー映画はいつ誕生するのでしょうか?
「ゴール・キーパーの不安」(1971年)、「ザ・カップ/夢のアンテナ」(1999年)、「少林サッカー」(2001年)、「オフサイド・ガールス」(2006年)、「エリックを探して」(2009年)
「MESSI/頂点への軌跡」(2014年)

<カーレース>
 カーレース映画は、カーレース自体がヨーロッパ発祥の文化ということで、アメリカではあまり作られていません。時代的にも1960年代あたりが人気のピークで、アイルトン・セナ以降はその人気が下り坂で、ほとんど作られなくなりました。
「男と女」(1966年)、「栄光のル・マン」(1971年)、「ラッシュ/プライドと友情」(2013年)、「グラン・プリ」(1966年)

<サーフィン>
「ビッグ・ウェンズデー」(1978年)
<自転車>
「ヤング・ジェネレーション」(1979年)
<プロレス>
「カリフォルニア・ドールズ」(1981年)
<陸上競技>
「誓い」(1981年)、「栄光への賭け」(1970年)、「長距離ランナーの孤独」(1962年)
<フィッシング>
「リバー・ランズ・スルー・イット」(1992年)
<相撲>
「シコふんじゃった」(1992年)
<登山>
「127時間」(2010年)
<チェス>
「ボビー・フィッシャーを探して」(1993年)

<参考>
「ヨーロッパ映画 European Movies」
 1992年
(著)佐藤忠男 Tadao Sato
第三文明社

「史上最高のスポーツ映画TOP100」
米国スポーツサイト「Bleacher Report」

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