1940年
<1940年の出来事>
日独伊三国軍事同盟
<アメリカ>
フランクリン・ルーズベルトがアメリカ初3期目の大統領に当選
<ヨーロッパ>
第二次世界大戦」の詳細はここから
ドイツ軍はデンマーク、ノルウェー、ベルギー、オランダを占領(4月〜5月)
独軍の攻勢にダンケルクから英仏軍が脱出(6月)
パリが陥落し、フランスがドイツに降伏し、親ドイツのヴィシー政権発足(6月14日〜)
ドイツ空軍によるロンドン爆撃開始「バトル・オブ・ブリテン」(7月10日)
映画「戦場の小さな天使たち」(1987年)(監)ジョン・ブアマン(出)サラ・マイルズ、セバスチャン・ライト
映画「哀愁」(1940年)(監)マービン・ルロイ(出)ヴィヴィアン・リー、ロバート・テイラー
映画「空軍大戦略」(1969年)(監)ガイ・ハミルトン(出)ローレンス・オリヴィエ、マイケル・ケイン

日独伊三国同盟調印(9月27日)
イタリア軍がギリシャに侵攻(10月20日)
英軍がクレタ島に侵攻(10月29日)
ナチス・ドイツがポーランドのワルシャワにゲットーを設立(11月8日)
チェンバレン内閣が総辞職しチャーチル戦時連立内閣(英)

[スターリンによる粛清]
ロシア・アバンギャルド演劇の演出家、フセヴォロド・メイエルホリドがモスクワで銃殺され、ソ連からメキシコへ亡命していたトロッキーが暗殺される
映画「暗殺者のメロディ」(1972年)(監)ジョセフ・ロージー(出)アラン・ドロン、リチャード・バートン

<物理、化学、生物、医学など>
ナチス・ドイツのユダヤ人狩りを逃れアインシュタインがアメリカへ亡命する
デュポン社(米)開発のナイロンを用いたストッキングが発売され大ヒットとなる
<時代を変えたモノ>
「ナイロン・ストキング」をデュポン社が発売(米)
フランスでラスコー洞窟の壁画発見

<日本の出来事>
共産八路軍、華北で日本に大攻勢
紀元2600年の祝賀行事開催される(初代天皇の神武天皇から2600年)
第二次近衛内閣「大東亜共栄圏」建設の声明発表(松岡洋右外相が発表)
大政翼賛会の発足(議会制民主主義が実質的に停止)
日本海軍が零式艦上戦闘機(ゼロ戦)を正式採用
東京のダンスホールが閉鎖される
<ぜいたくは敵だ>
 東京銀座に1500本の看板登場「ぜいたくは敵だ」
高級背広、ダイヤ、サファイヤなどの宝石などが製造販売禁止
着物の生地にも販売制限が設置
生活用品、節句用品、文具類にも禁止範囲広がる
官庁、会社、百貨店の食堂は米食からパンやうどんに切り替え
街には贅沢監視隊が出動し、メガネの継ぎ目に金を使っている者まで摘発。しかし、こうしたやり方に国民全体が勤労意欲を失い、逆に生産力が低下することになった
<カタカナ追放>
 内務省からの通達により外国風の芸名などが改名を求められる
ディック・ミネは三根耕一、リーガル千太・万吉は柳屋、藤原釜足は不敬な名前だとして鶏太に改名、煙草のゴールデンバットは金鶏などとなった
<隣組誕生>
 内務省の通達により全国に隣組制度が導入される。江戸時代の五人組制度をもとに組織。出征兵士や英霊の送迎、勤労奉仕、防空演習への動員などを効率的に行うための制度。
隣組は生活物資配給ルートでもあったため、生きるためにも抜けるわけにはいかなかった。
<国民服誕生>
 大日本帝国国民服令公布(国民服が制定。ワイシャツ、ネクタイ、チョッキなどが消える)

<物故者>
ウォルター・クライスラー(クライスラー社創設者)(米)
マーカス・ガーベイ(ジャマイカの政治活動家)
レフ・トロツキー(ソ連の政治家)(暗殺)
西園寺公望(政治家)

<1940年という年>
「日本のファシズムは、やる方にも明確なポリシーがない。『一歩踏み出した以上もう後戻りは出来ない』だけで前に進むから、いつの間にかとんでもないことになってしまっている。・・・」
「元老という特権的な存在は消滅して、重臣という古い時代の存在も消え、しかし、その代わり「派閥のボス」や「党の長老」というものが出て来るのが戦後である。総理大臣は変わらずに「話し合い」によって決められた。一部の人間による不明朗な談合政治が「動かす必要のない伝統」として残っていたからである。西園寺公望から60年たっても、あまりこの歴史的不自然は気づかれていないようだ」

橋本治「二十世紀」より
<音楽>
 この年のヒット曲についてはここから!

「ココ」デューク・エリントン楽団
フランク・シナトラがトミー・ドーシー楽団の専属歌手となる
ベニー・モレーがハバナで活動を開始(キューバ)
黒人コーラス・グループの先駆け、イブニング・バーズが「ン・ブーべ」発表(南ア)
クロンチョンの名曲「ブンガワン・ソロ」発表(インドネシア)
この年の邦楽についてはここから!
「とんとんとんからりんと 隣組 格子を開ければ顔なじみ・・・」国民歌謡「隣組」がヒット。
東京都内のダンスホールが閉鎖

<文学、出版>
ジョン・スタインベックがピューリッツアー賞を受賞
「アメリカの息子 Native Son」リチャード・ライト
「経営者革命」ジェームス・バーナム
ノーベル文学賞受賞者なし
この年の文学についてはここから!
「光ほのかに アンネの日記」アンネ・フランク(日本でもベストセラーとなる)
「君の名は」菊田一夫

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<映画>
「独裁者」(監)(脚)(主)チャールズ・チャップリン
「怒りの葡萄」(アカデミー監督賞、助演女優賞))
「エイブ・リンカーン」、「海外特派員」〈監)アルフレッド・ヒッチコック、「西部の男」(監)ウィリアム・ワイラーアカデミー助演男優賞)、「バグダッドの盗賊」、「フィラデルフィア物語」(アカデミー主演男優賞)、「レベッカ」(監)アルフレッド・ヒッチコックアカデミー作品賞)、「恋愛手帖」(アカデミー主演女優賞
「我等の町」
「ピノキオ」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!

<美術>
「空の青」ワシーリー・カンジンスキー
巨匠とマルガリータ」ミハイル・アファナーシェヴィチ・ブルガーコフ
二科会は出品する絵の大きさを100号以内に限定。応募数も3点以内。モダンガールの風俗や裸女も題材として禁止となる
「誰がために鐘は鳴る」アーネスト・ヘミングウェイ

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第12回オリンピック・東京大会が中止となる(代替開催のヘルシンキも中止)

<物故者>
ヴァルター・ベンヤミン(文芸評論家)
スコット・フィッツジェラルド(小説家)(米)
パウル・クレー(画家)(スイス)
ミハイル・ブルガーコフ(作家)(ソ連)
小熊秀雄(詩人、小説家)
種田山頭火(俳人)
1941年
<1941年の出来事>
第二次世界大戦についての詳細(0)(1)
真珠湾攻撃から太平洋戦争始まる(12月8日)
リンドバーグなど親ドイツ派による参戦反対運動により、アメリカは孤立主義を続けていたが、ドイツ軍がアメリカに宣戦布告したことで、ついにヨーロッパ戦線へ兵を送ることになります。
映画「地上より永遠に」(1953年)(監)フレッド・ジンネマン(出)モンゴメリー・クリフト、バート・ランカスター
映画「トラ!トラ!トラ!」(1970年)(監)リチャード・フライシャー他(出)ジェイソン・ロバーツ、山村聰
<ヨーロッパ>
ドイツ空挺隊がクレタ島を占領(5月20日)
対独抵抗国民戦線結成、ロンドンにド=ゴールの亡命政府誕生(仏)
ドイツ軍がオデッサを占領、モスクワへの進撃開始「バルバロッサ作戦」(6月22日)
チトーがゲリラ部隊を率いて、ユーゴ解放運動開始(7月)
アウシュビッツ収容所にて毒ガスによる処刑始まる(9月3日)
トルコ・ドイツ友好条約調印
ドイツのナンバー3、ルドルフ・ヘスがイギリスへ和平交渉に行き逮捕される(精神に異常をきたしていた)
<アフリカ>
ロンメルの戦車軍団がリビアのベンガジを占領(4月3日)
ドイツ占領下のモロッコ、カサブランカ
<アジア>
ヴェトナム独立闘争民主戦線(ヴェトミン)創立

<物理、化学、生物、医学など>
「生物の世界」今西錦司(生物の棲み分け理論を展開した著作)
<時代を変えた発明、モノ>
テレビの商業放送開始(米)
ジープ誕生(米)
レスポールが「エレキ・ギター」を開発

<日本の出来事>
日ソ中立条約成立
東条英機内閣成立、国民学校令発令
「ゾルゲ事件」
ドイツ人の共産主義者リヒャルト・ゾルゲが日本でスパイ容疑で逮捕される。
映画「スパイ・ゾルゲ」(監)(脚)(原)篠田正浩(出)イアン・グレン、本木雅弘
関門トンネル開通

<食料不足深刻化>
 米が都市部から配給制になる(東京、大阪、名古屋、京都、神戸、横浜)
米穀通帳が配布される(大人1日2合三勺、茶碗約5杯)
外食には外食券が必要となり、米穀通帳は全国に広がり1982年まで存在した。米以外の配給にも必要になる。
毎月8日と28日は「肉なしの日」となり、肉屋は休業。飲食店も同様に肉なしメニューで対応。ただし、すでに店頭に肉はほとんどなくヤミ肉を買えない庶民にとっては「肉なし」は無意味だった
<ウサギ時代>
 ウサギの飼育を政府が奨励(防寒用で皮は1円30銭で売れ、肉は食用にできる
<迷信の排除>
 友引や仏滅や運勢、相性などが書かれた暦の発売禁止となる。社会状況が混乱することを恐れ、迷信を排除するためだった

<1941年の物故者>
アンリ・ベルグソン(思想家)
エリアナ・パブロワ(ソ連のバレリーナ)
ジェームス・ジョイス(小説家、詩人)
ヴァージニア・ウルフ(評論家、詩人)
ラヴィンドラナート・タゴール(詩人)
モーリス・ルブラン(小説家、ルパン・シリーズ)
南方熊楠(民俗学者、博物学者)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「Sod Buster Ballads」オルマナック・シンガーズ(ピート・シーガー)
「ミントン・ハウスのチャーリー・クリスチャン」 Charley Christian
「A列車で行こう」デューク・エリントン
「シカゴ・ブレイク・ダウン」ビッグ・メイシオ
「ウォーキング・ザ・フロア・オーヴァー・ユー」アーネスト・タブ(カントリー)
この年の邦楽についてはここから!

「月月火水木金金」大ヒット
「朝だ夜明けだ潮の息吹 ぐんと吸い込む銅色の・・・月月火水木金金」
真珠湾攻撃で勝利した海軍の歌が大ヒット。連合艦隊の猛特訓を描いた「月月火水木金金」は流行語にもなった。同時期「軍艦マーチ」も大ヒット
「のんき節」も大ヒット
「銃後を守るこの非常時に次から次へと火事騒ぎ どうしたわけかと尋ねたらケシズミがほしいといいました。へへのんきだね」
石田一松(ヴァイオリン弾き語りのブラックユーモアの歌が下町中心に大ヒット)

<映画>
この年の代表作
「市民ケーン」
「偽りの花園」〈監)ウィリアム・ワイラー
「ジキル博士とハイド氏」、「わが谷は緑りなりき」(監)ジョン・フォードアカデミー作品、監督、助演男優賞)、「ヨーク軍曹」(アカデミー主演男優賞
「断崖」(監)アルフレッド・ヒッチコックアカデミー主演女優賞)、「偉大な嘘」(アカデミー助演女優賞
「マルタの鷹」(監)ジョン・ヒューストン(フィルム・ノワールの先駆的作品)
「幽霊紐育を歩く」
「ダンボ」〈アニメ版)
グレタ・ガルボが映画界を引退し、マスコミの前から消える。
この年の洋画についてはここから!
満映の女優・李香蘭の人気が頂点に達する(2月の日劇公演の際、観衆を整理するために50人の警官が動員された)
この年の邦画についてはここから!

<文学、出版>
「自由からの逃走」エーリヒ・フロム(ナチ体制成立の秘密を社会的な精神分析で解き明かした最初の書)
ノーベル文学賞受賞者なし
この年の文学についてはここから!
「知恵子抄」高村光太郎の詩集が17万部のベストセラーとなる
1938年に亡くなった智恵子夫人に捧げた詩集は2円50銭で販売
「智恵子は東京に空が無いといふ。ほんとの空を見たいといふ。私は驚いて空を見る・・・」
先の見えない暗い時代に、精神的な救いと癒しを与えた名作
<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!
<スポーツ>
<野球>ジョー・ディマジオが56試合連続ヒットのメジャー記録を達成
この年のスポーツについてはここから!
<物故者>
ルー・ゲーリック(プロ野球選手)
1942年
<1942年の出来事>
<第二次世界大戦についての詳細>
<アメリカ>
ミッドウェー海戦(6月5日)で勝利したアメリカ軍がガダルカナル島に上陸
映画「ミッドウェイ」(1976年)(監)ジャック・スマイト(出)チャールトン・ヘストン、三船敏郎、ヘンリー・フォンダ

<ヨーロッパ>
北アフリカ戦線での戦闘激化、ドイツ軍の敗退始まる
映画「砂漠の鬼将軍」(1951年)(監)ヘンリー・ハサウェイ(出)ジェームス・メイスン、セドリック・ハードウィック

ドイツ海軍が大西洋で潜水艦作戦開始
ポーランドのアウシュビッツなどでドイツ軍によるユダヤ人虐殺始まる
ソ連がスターリングラードでの攻防戦を征しドイツへの反抗を本格化させる
映画「スターリングラード」(1993年)(監)ヨーゼフ・フィルスマイヤー

<アフリカ>
米英連合軍10万人が上陸(11月8日)
映画カサブランカ(1942年)(監)マイケル・カーティス(出)ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン

<アジア>
タイ、ビルマ泰緬鉄道建設工事始まる
映画「戦場にかける橋」(1957年)(監)デヴィッド・リーン(出)ウィリアム・ホールデン、早川雪舟、アレック・ギネス

インド・ベンガル地方で大飢饉。翌年にかけて餓死、コレラ、マラリア、天然痘などの病死により150万人が亡くなります

<物理、化学、生物、医学など>
シカゴ大冶金研究所でエンリコ・フェルミらが原子核分裂による連鎖反応実験に成功
<時代を変えた発明・モノ>
ジェット戦闘機の先駆けとなったメッサーシュミット262
ヴェルナー・フォン・ブラウンを中心にドイツがV2号ミサイルを開発(独)

<日本の出来事>
日本軍がマニラ、ラングーン、シンガポールを占領
日本本土をB25が初空襲(4月18日)
関門鉄道トンネル開通
味噌、醤油が切符による配給制となる
衣料品についても点数切符制が取り入れられる
モンペが登場、男性にはゲートルの着用が求められる
<欲しがりません、勝つまでは>
 大政翼賛会と新聞社が戦時下を頑張りぬくための標語を募集。
「欲しがりません、勝つまでは」、「たった今!笑って散った友もある」、「ここも戦場だ」
「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」、「今日も決戦明日も決戦」、「その手ゆるめば戦力にぶる」
<金属の供出>
 企業だけでなく各家庭にも金属の供出が求められるようになります。特に鉄や銅の看板や棚、照明器具、仏具、梵鐘などが指定を受けます。
<東京ローズ登場>
 4月1日NHKが太平洋のアメリカ兵向けに英語放送を開始。その放送の女性アナウンサーを「東京ローズ」と呼びました。彼女たちの中でも日系移民2世などは、戦後逮捕されると市民権を剥奪される場合もあったようです。
<東京への空襲近づく>
 4月18日ジェームズ・ドゥリトル中佐率いるB−25、16機が東京条空に飛来。窓ガラスに紙や布を貼ることを「婦人倶楽部」などが紹介。「防空ズキン」の製法も紹介。

<1942年という年>
「『日本は中国から軍隊を撤退させ、その代わり国民政府は満州国を承認する。国民政府と日本が中国に作った傀儡政権は、合流して一つになる』−これが条件である。それまで日本のやり方に否定的だったアメリカとしては、”大幅な譲歩”に等しい。日米開戦前の日本には、『アメリカか、ドイツか』という選択肢があったのである。どっちがトクかはバカでも分かる。しかし、日本はバカ以下だったらしいのである」
橋本治著 「二十世紀」より1943年

<物故者>
ヴァルター・シュピース(ドイツの画家、バリ島を芸術の島にした功労者)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「レコード会社、ラジオ局、著作権協会の仁義なき戦い」
フランク・シナトラがソロ・デビュー
ビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」(アーヴィング・バーリン作曲)が大ヒット
ライオネル・ハンプトン楽団の「フライング・ホーム」がヒット。イリノイ・ジャケーのホンク・テナーが流行となる
キャピトル・レコード(LA)、アポロ(ニューヨーク)、サヴォイ(ニュージャージー)設立される
グレン・ミラー初のゴールド・レコード(2月10日)
この年の邦楽についてはここから!
中能島欣一による「三つの断章」発表

<映画>
この年の代表作
「カサブランカ」
この年の洋画についてはここから!
「悪魔が夜来る」、「運命の饗宴」、「疑惑の影」(監)アルフレッド・ヒッチコック
「雲の中の散歩」、「心の旅路」、「逃走迷路」、「ミニヴァー夫人」(アカデミー作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞)、「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディー」(アカデミー主演男優賞
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」(ヴァン・へフリンがアカデミー助演男優賞
「打撃王」
「バンビ」(アニメ)
この年の邦画についてはここから!
大日本映画設立(後の大映)日活、大都映画、新興キネマが合併
<物故者>
キャロル・ロンバーグ(俳優)
ジョン・バリモア(俳優)

<演劇・舞台>
文化座結成(鈴木光枝、山村聡・・・)

<文学、出版>
「異邦人」アルベール・カミュ(仏)
「行動の構造」モーリス・メルロポンティ
「無常という事」小林秀雄
ノーベル文学賞受賞者なし
この年の文学についてはここから!

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
「ニューヨーク・シティT」ピエト・モンドリアン
「子供達の遊び」ドロテア・タニング
この年の美術作品についてはここから!
<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから! 

<物故者>
ウィリアム・M・モーガン(バレーボールの考案者)
北原白秋(歌人)
萩原朔太郎(詩人・作家)
中島敦(作家)
与謝野晶子(作家、歌人)
1943年
<1943年の出来事>
<第二次世界大戦についての詳細>
カイロ会議(米、英、中による)
テヘラン会議(米、英、ソ連による)
カサブランカ会議(米、英)
<アメリカ>
鉄道のゼネストが行われる(米)
<ヨーロッパ>
「カチンの森」でのソ連軍による虐殺事件(4月13日)
映画「カティンの森」(2007年)(監)アンジェイ・ワイダ(出)マヤ・オスタシェフスカ、アルトゥル・ジィミウェフスキ

英国空軍によるベルリン大空襲
ワルシャワのゲットーでユダヤ人が蜂起(4月19日)
映画「戦場のピアニスト」(2002年)(監)ロマン・ポランスキー(出)エイドリアン・ブレイディ

フランスのレジスタンス「全国抵抗評議会」結成(5月27日)
北アフリカ戦線が独伊の敗北で集結、イタリア軍無条件降伏(9月8日)
映画「バルジ大作戦」(1965年)(監)ケン・アナキン(出)ロバート・ライアン、ロバート・ショー、ヘンリー・フォンダ

スターリングラードの戦闘でドイツ軍敗北、ソ連軍勝利
ソ連とドイツ軍がクルスクにて史上最大の戦車戦(7月27日)
ユーゴスラヴィアの国民解放委員会が臨時政府を樹立(チトーらによる)
反ナチの「白バラ抵抗運動」のシェル兄弟が逮捕・処刑される(2月18日)

<時代を変えた発明、モノ>
フランスのジャック・イブ・クストーがアクアラングを発明
アルバート・ホフマンがLSDの幻覚作用を発見

<日本の出来事>
ガダルカナル島から日本軍が撤退(2月1日)
山本五十六戦死、アッツ島守備隊が全滅、米軍サイパンに上陸
勤労動員命令発令(6月25日)
東京都と東京府が一本化し東京都誕生
通天閣の鉄材が解体供出される
<昭和通りが畑に>
 都心の目抜き通りのひとつ「昭和通り」の中央分離帯が農園(大根畑)になる。東京都は「空き地利用本部」を設け、隣組の動員により組織的に畑作りを推進
<動物たちの悲劇>
 空襲によって猛獣たちが脱走することがないよう、上野動物園ではライオン3頭、豹4頭、トラ頭が毒殺され、象は30日かけて餓死させられた。
<戦時家庭用品更正会>
 家庭用品や衣類などの修理をするための団体が誕生。修理者4000名が集められ、あらゆる家庭内の修理品に対応

<物故者>
ジョージ・ワシントン・カーヴァー(米国の黒人植物学者)
ダフィット・ヒルベルト(数学者)
ニコラ・テスラ(電気技師、発明家)
鈴木梅太郎(化学者)
山本五十六(軍人)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
ナット・キング・コールのデビュー
「You'd Be So Nice To Come Home To」コール・ポーター
ミュージカル「オクラホマ!」
「ドゥース・フランス」シャルル・トレネ
「クレド・イン・アス」ジョン・ケージ
<物故者>
ファッツ・ウォーラー(ジャズ歌手・ピアニスト)

<映画>
「オペラの怪人」、「キュリー夫人」、「聖処女」(アカデミー主演女優賞)、「誰が為に鐘は鳴る」
(カティーナ・パクシヌーがアカデミー助演女優賞)、「町の人気者」、「密告」、「肉体と幻想」、「ラインの監視」(アカデミー主演男優賞
「キャビン・イン・ザ・スカイ」「ストーミー・ウェザー」(ハリウッド製黒人オールキャスト映画)
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!
<物故者>
レスリー・ハワード(俳優)

<文学、出版>
「存在と無」ジャン=ポール・サルトル
「尼僧ヨアンナ」ヤロスラフ・イヴァシュキェヴィッチ(ポーランド)
「星の王子さま」サン=テグジュペリ
ノーベル文学賞受賞者なし
この年の文学についてはここから!

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
「アッツ島玉砕」藤田嗣治
この年の美術についてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
<野球用語の大幅変更>
「ストライク」は「よし一本」、「ボール」は「一つ」、「三振」は「それまで」、「セーフ」は「よし」
「アウト」は「ひけ」、「ファウル」は「だめ」

<物故者>
カミーユ・クローデル(彫刻家)
セルゲイ・ラフマニノフ(作曲家、ピアニスト)
ドン・アスピス(楽団リーダー)
ビアトリクス・ポター(絵本作家)
島崎藤村(詩人、小説家)
1944年
<1944年出来事>
<第二次世界大戦についての詳細>
<ヨーロッパ>
連合国軍ノルマンディーに上陸(6月6日)
映画「史上最大の作戦」(1962年)(監)ケン・アナキン(出)ジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ
映画「プライベート・ライアン」(1998年)(監)スティーブン・スピルバーグ(出)トム・ハンクス、マット・デイモン
ノルマンディー上陸以降のフランスでの侵攻作戦(6月〜)
映画「遠すぎた橋」(1977年)(監)リチャード・アッテンボロー(出)ショーン・コネリー、ジーン・ハックマン
ベルギー戦線の冬
映画「攻撃」(1956年)(監)ロバート・アルドリッチ(出)ジャック・パランス、エディ・アルバート、リー・マービン
パリ解放(8月25日)ド・ゴール凱旋
映画「パリは燃えているか」(1968年)(監)ルネ・クレマン(出)アラン・ドロン、カーク・ダグラス
ローマ解放(6月4日)
映画「アンツィオ大作戦」(1968年)(監)エドワード・ドミトリク(出)ロバート・ミッチャム、ロバート・ライアン
ソ連に見殺しにされたポーランド
映画「地下水道」(1956年)(監)アンジェイ・ワイダ(出)タデクシュ・ヤンツァー、テレサ・イゼクスカ

ドイツがロンドンをV2ロケットで攻撃(6月)
ヒトラーの爆殺計画失敗(7月20日)
アンネ・フランクがアウシュビッツへ移送される(ベルゲンベルゼンで1945年3月に死亡)
映画「アンネの日記」(1959年)(監)ジョージ・スティーブンス(出)ミリー・パーキンス、シェリー・ウィンタース
映画「シンドラーのリスト」(1993年)(監)スティーブン・スピルバーグ(出)リーアム・リーソン、ベン・キングスレー

ブルガリア、アルバニアで共産政権誕生
映画「最前線物語」(1980年)(監)サミュエル・フラー(監)リー・マービン
(北アフリカ、シシリー、ノルマンディー、ベルギー、チェコを戦った部隊の物語)

<中東・アフリカ>
シリア共和国成立
<アジア>
「ボンベイ大爆破事故」
インド、ボンベイの港で1395tの高性能爆薬を積んだ貨物船「フォート・スティキン」号が火災の後に爆発。66人の消防士が爆死し、1200人以上が亡くなったらしいがあまりの爆発の為、詳細は不明のまま。港が復旧するまでに6か月を要するほどの爆発だった。火災の原因は不明で、イギリス軍は戦争への影響もあり、一切を秘密にした。

<時代を変えたモノ、発明>
ボーイング社の大型爆撃機B29完成(米)

<日本の出来事>
レイテ島で神風特別攻撃隊が初出撃(10月25日)
サイパン島玉砕(7月7日)
静岡県で東南海地震発生、軍需工場なども大きな被害を受け終戦が早まる原因となる
「中央公論」、「改造」編集者が検挙され言論弾圧が進む
北海道で火山の噴火により昭和新山誕生(6月)
<雑炊食堂>
 一人一杯20銭で雑炊を食べさせる食堂が各地に開店。外食券は不要。丼に箸を立てて、倒れるものは不合格という基準があった。
<国民酒場登場>
 生ビール専門やウイスキー専門の国民酒場が登場。各店への配給は一日250人分。
一人60ccで一杯1円。都内に158軒あったといいます。もちろん行列のできる店ばかり
<黄金列車走る!>
 東京都の要請により農村部に向けて糞尿を積んだ列車が走り始める。都民一日の半分を運び、肥料となる。この列車は1953年まで走り続けます。
<集団学童疎開>
 爆撃に備え、子供たちを地方に移住させる集団学童疎開開始。東京から20万、大阪8万、横浜4万など全体で40万人が疎開した(我が鈴木家も小樽からニセコ方面に疎開)(6月30日〜)
<地価の高騰?>
 都心部の地価は下落するが、逆に船橋、大宮、浦和などでは高騰。悪徳不動産業者が急増し、地価が10年前の10倍となったところもあった。
<京都大文字焼き>
 京都の大文字焼きが燃料不足から中止となり、白い服を着て人文字によって行われた

<物故者>
アーサー・エディントン(物理学、天文学者)
リヒャルト・ゾルゲ(記者、ソヴィエトの秘密情報員)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「G・Iジャイブ」ルイ・ジョーダン
「I Wonder 」セシル・ギャント(R&Bの先駆となった曲)
「メトロポリタン・オペラハウス・ジャム・セッション」(L・アームストロングベニー・グッドマン、アート・テイタム、コールマン・ホーキンスライオネル・ハンプトン
「Try me once more time」「Soldier's last letter」アーネスト・タブ
「ラム&コーラ」アンドリュース・シスターズ
キャブ・キャロウェイズ・ヘップスターズ・ディクショナリー」(アメリカ黒人英語現代語辞典)
<物故者>
アスマハーン(エジプトの大歌手、女優)
グレン・ミラー(ジャズ)
「グレン・ミラーの死」(12月15日)
 軍隊の慰問のため、バンドを解散したグレン・ミラーは、パリでクリスマス・コンサートを行うため、小型飛行機ノースマンでイギリスから出発。しかし、その後、彼の乗った機は行方不明となり、その後機体も遺体も見つからなかった。
 有力な説としては、友軍機が爆撃中に、ノースマン機の上に爆弾を落としたというものがありますが、すべては謎のままです。

<映画>
この年の洋画についてはここから!
「王国の鍵」、「ジェーン・エア」、「深夜の告白」(監)(脚)ビリー・ワイルダー
「我が道を往く」(アカデミー作品、監督、主演、助演男優賞)、「ガス燈」(アカデミー主演女優賞
「世紀の女王」、「百万人の音楽」、、「若草の頃」
この年の邦画についてはここから!

<演劇・舞台>
劇団「俳優座」設立(青山杉作、小沢栄太郎、東野英二郎、岸輝子ほか)
松竹少女歌劇団解散

<文学、出版>
「伝奇集 Ficiones」ホルヘ・ルイス・ボルヘス(アルゼンチン)
「ゲームの理論」フォン・ノイマン、オスカー・モルゲンシュテルン
「大転換」カール・ポランニー(市場と社会をめぐる経済人類学という新しい学問分野の先駆作)
デンマークの作家ヨハネス・ヴィルヘルム・イェンセンがノーベル文学賞受賞
この年の文学についてはここから!

<美術>
「眠れるヴィーナス」ポール・デルヴォー(ベルギー)
この年の美術についてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第13回オリンピック中止となる

<物故者>
アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(作家)
イヴェット・ギルベール(仏の歌手)
エドヴァルド・ムンク(画家)
ピエト・モンドリアン(画家)
ロマン・ロラン(仏の作家)
ワシーリー・カンディンスキー(画家)
沢村栄治(プロ野球選手)
1945年
<1945年の出来事>
<第二次世界大戦についての詳細>
ヤルタ会談開催(ルーズヴェルト、チャーチル、スターリン)(2月4日)
国際連合、ユネスコ、世界銀行が設立される
ポツダム会談、ポツダム宣言(米、英、ソ連)
原子爆弾が日本に投下される(8月6日広島、8月9日長崎)、東京大空襲、沖縄に米軍上陸
「有史、先史を通じ、人類にとってもっとも重大な日はいつかと問われれば、わたしは躊躇なく1945年8月6日と答える。理由は簡単だ。意識の夜明けからその日まで、人間は『個としての死』を予感しながら生きてきた。しかし、人類史上初の原子爆弾が広島上空で太陽をしのぐ閃光を放って以来、人類は『種としての絶滅』を予感しながら生きていかねばならなくなった。(PH元年)」
アーサー・ケストラー「ホロン革命」より

<ヨーロッパ>
1月27日、ソ連軍がアウシュビッツ収容所を解放
連合軍がレマゲン鉄橋を占領(3月7日)
米ソがエルベ河畔で合流(4月30日)
ムッソリーニが銃殺される(4月28日)
ヒトラーが自殺(4月30日)
ドイツが無条件降伏(5月7日)
ドイツ東西に分断される、ニュールンベルグ軍事裁判始まる
映画「ニュールンべルグ裁判」(1961年)(監)スタンリー・クレイマー(出)バート・ランカスター、マクシミリアン・シェル
終戦後のイタリア(映画「無防備都市」、「自転車泥棒」参照)
ポーランド、チェコ、ユーゴスラヴィア、ハンガリー次々と共産化し独立
映画「灰とダイヤモンド」(1968年)(監)アンジェイ・ワイダ(出)ズビグルエフ・チブルスキー(戦中、戦後のポーランド)
映画「第三の男」(1949年)(監)キャロル・リード(出)ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ(戦後のオーストリア)

ソ連軍が対日宣戦布告、満州、朝鮮に侵攻
<中東・アフリカ>
アラブ連盟結成(エジプト、サウジアラビア、イエメン、シリア、レバノン、イラク、ヨルダン)
<アジア>
フランス軍がハノイを占領し、ヴェトナム民主共和国(北ヴェトナム)独立
映画「太陽の帝国」(1987年)(監)スティーブン・スピルバーグ(出)クリスチャン・ベイル、ジョン・マルコビッチ

<物理、化学、生物、医学など>
ベノー・グーテンベルグがP波、S波、表面波からマグニチュードを算出
ウィラード・フランク・リビーが炭素14を用いた年代測定法を開発

<日本の出来事>
 4月 7日 戦艦大和撃沈される
 8月 6日 広島に原子爆弾投下
 8月 9日 長崎に原子爆弾投下
映画「シャドー・メーカーズ」(1989年)(監)ローランド・ジョフィ(出)ポール・ニューマン、ジョン・キューザック
(原爆開発現場、グローブス将軍の苦悩と決断)
映画「TOMORROW/明日」(1988年)(監)黒木和雄(出)桃井かおり、南果歩、仙道敦子(原爆投下前までの長崎)
映画「この世界の片隅で」(2016年)(監)片渕須直(声)のん(原爆投下前後の広島、呉に生きた人々)

 8月15日 玉音放送により国民に天皇が敗戦を発表(無条件降伏)
 8月16日 御前会議における昭和天皇の言葉、「国民を助けるには自分の身はどうなってもいい」が新聞で発表される。これにより多くの国民は「ならば昭和天皇と共に日本の再建に力を貸さなければ・・」という気運が盛り上がった。
 この時点では、まだ陸軍225万、海軍125万、特攻機6000の準備があったが、この言葉により敗戦を覚悟したともいわれます。
映画「東京裁判」(1983年)(監)(脚)小林正樹(ナレ)佐藤慶(ドキュメンタリー映画)
 8月18日 特別慰安施設協会(RAA)が作られ「慰安婦」の募集が始まる。なんと、各地の警察署長が中心に募集が行われたといいますから、驚きです。(政府が半額出資)
 「池田さんの『いくら必要か』という質問に野本さん(協会理事長)が『1億円ぐらい』と答えると、池田さん(後の総理大臣)は『1億円で純潔が守れるなら安い』といわれた」
サンデー毎日(1974年)
 (もちろんそれは良家の子女の純潔のことです)
 8月20日 早くも新宿に闇市登場(白米一升70円、さつま芋一貫目50円)
        3年8か月ぶりに屋外燈が点灯される。灯火管制が終了し、街に明るさが戻り始める。
        ラジオの天気予報再開(戦時中は天候も極秘事項の一つだった)
 8月28日 米軍進駐開始
 8月30日 ダグラス・マッカーサー来日し、横浜にGHQ(連合軍総司令部 General Headquaters)設置
 9月 2日 ミズーリ号にて降伏文書に調印(重光葵、梅津美治郎)
        陸海軍解体指令により269万3千人が復員することになる。
 9月10日 言論および新聞の自由に関する覚書(プレスコード)をGHQが発表
 9月15日 「日米会話手帳」発行(3ヶ月で360万部)英会話がブーム
 9月17日 お堀端の第一生命相互ビルがGHQ本部として接収され、業務スタート。
 9月22日 教科書の黒塗り始まる(軍国主義的・超国家主義的教育の禁止令)
 9月22日 映画における「復讐」の禁止
(『忠臣蔵』などの時代劇や『姿三四郎』、それに「桃太郎」「サルカニ合戦」などのおとぎ話も禁止される。剣道、柔道も禁止)
 9月24日 新聞界の政府からの分離指令
 9月27日 昭和天皇とマッカーサーの直接会見第一回目がアメリカ大使館で行われた(この後11回開催)
10月 2日 植民地銀行閉鎖の覚書
10月 4日 政治的、公民的、宗教的自由に対する制限の撤廃に関する覚書
10月11日 GHQが五大改革を発表
(1)婦人解放(2)労働者団結権(組合結成の奨励)(3)教育の民主化(4)秘密審問司法制度の撤廃(特高などの廃止)(4)経済機構の民主化(財閥解体など)
10月11日 東条英機がピストルを胸に向けて発射して自殺に失敗。多くの国民はがっかりした。
10月29日 第一回宝くじ発売(一枚10円で一等は10万円、抽選会はラジオ放送)1枚10円で1000万枚販売
11月 2日 日本社会党結成(初代党首は片山哲)
11月 9日 朝日新聞に掲載された石川達三の文章(当時40歳)
「日本に『政府』は無いのだ。少なくとも吾々の生存を保証するところの政府は存在しない。これ以上政府を頼って巷に餓死する者は愚者である。・・・」
11月 9日 日本自由党結成(初代党首は鳩山一郎)
11月16日 日本進歩党結成(初代党首は町田忠治)
12月 4日 男女共学始まる
12月 9日 農地制度改革に関する指令
12月17日 改正選挙法成立(婦人参政権を認め、年齢制限も下げたことで有権者は20.4%から51.2%に上昇)
米の価格6円/10kg、国家公務員の月給は40円
メチルアルコールの偽酒により死亡者続出、一か月で20人死亡
<流行語>
「一億玉砕」、「一億総懺悔」、「ポツダム少尉」、「GHQの命により」、「真相はこうだ」、「洋モク」、「ギブ・ミー・チョコレート」
<マッカーサー来日>
戦艦ミズーリ号における降伏調印式における演説より
「・・・地球上の大多数の国民を代表して集まったわれらは、不信と悪意と憎悪の精神を懐いて会合したのではない。・・・過去の出血と殺戮の中から、信仰と理解に基礎づけられた世界が、また人間の威厳とその抱懐する希望のために捧げられるよりよき世界が、自由と寛容と正義のもとに生まれ出でんことを。それは私が熱望するところであり、また全人類の願いである」
 多くの日本人出席者はこの言葉に感銘を受け、マッカーサーに対するイメージが変わったといわれます。
マッカーサーは残虐行為、蛮行、個人的復讐などはいっさい容認しないことを明言している。したがって、占領軍の先発隊60万名を選ぶにあたっては、太平洋諸島のジャングルで血戦を重ねたことで、日本人に激しい憎悪をいだいている兵士は避けた。
 選ばれたのは、戦闘経験などほとんどない、顔にまだあどけなさの残る新兵ばかり。・・・」

東京アンダーワールド」ロバート・ホワイティング(著)

<一億総懺悔>
 東久邇宮首相の記者会見(8月28日)の言葉
「・・・事ここに至ったのは、もちろん政府の政策がよくなかったからであるが、また国民の道義のすたれたのもこの原因のひとつである。この際、私は軍官民、国民全体が徹底的に反省し懺悔しなければならぬと思う。一億総懺悔うぃすることがわが国再建の第一歩であり、国内団結の第一歩と信ずる」
 いやいやそれは国民にも責任はあったでしょう。でも、政治家がそれをいっちゃだめでしょ。多くの国民はこれで納得してしまい。戦争の責任が誰にあるのか?それを追及することを止めてしまったのかもしれません。そして、そんな精神風土はその後、東日本大震災における原発事故を生み出すことにもなるのです。
<日本初のストライキ>
 東京の私立上野高等学校女学校の4年生が初のストライキ実施。(日本における学生運動の始まり)
「私どもの汗の結晶である学校農園を理事者が私している。私たちの敬う先生が復員余剰でクビになったのは不当だ」
 その後、この流行は全国の中学校、女学校、高等学校に飛び火しました。
<爆撃機のあだ名>
終戦前、朝日新聞が子供たちに爆撃機のあだ名を募集
(B29が「ビイ公」、B38は「めざし」、グラマンは「くまん蜂」・・・)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
チャーリー・パーカーを中心にバップ革命進む
ブラック系インディー・レーベル、アラディン、スペシャルティ、アラディンがロスで、シンシナティーではキングが設立
「ココ」チャーリー・パーカー
「ハリウッド・スタンピード」コールマン・ホーキンス
「ザ・ハニー・ドリッパー」ジョー・リギンズ
「ばら色の人生」エディット・ピアフ
「海 La Mer」シャルル・トレネ
「センチメンタル・ジャーニー」ドリス・デイ
「時の終わりまで」ペリー・コモ
プロコフィエフの交響曲5番初演
この年の歌謡曲についてはここから!
 9月9日 ラジオでNHKが歌謡曲と軽音楽の放送を開始
12月31日NHKラジオで「紅白音楽試合」放送開始(「NHK紅白歌合戦」の前身)
映画「そよ風」の主題歌「リンゴの唄」(並木路子)が大ヒット
日本交響楽団が定期演奏会を再開
日蓄工業が蓄音機・レコードの生産再開

<映画>
ピックアップ映画「無防備都市」
この年の洋画についてはここから!
戦後初の洋画公開「ユーコンの叫び」(監)B・リーブス・イーソン
この年の邦画についてはここから!
10月1日 戦後初の映画「そよ風」公開
<物故者>
島津保次郎(監督)

 第一次世界大戦までは、戦争の清算、後始末は、領土や植民地の譲渡や賠償金の支払いによったが、第二次世界大戦は思想、イデオロギーの戦争だったから清算の仕方が違った。勝者は敗者に、国の仕組みを変えさせた。「敗戦国は、戦勝国と同じ原理に立つ政治体制を受け入れることそ要求された」
橘川俊忠「終わりなき戦後を問う」より
 日本を占領したアメリカは、積極的に民主主義を広めるために日本を活用した。いわばアメリカ映画は民主主義のPR役を果たすことになった。・・・
 もっともこれはアメリカの政策がうまくいったというより、日本人のあいだで大正時代からアメリカ映画が楽しまれていたことが大きい。アメリカ映画を受け入れる下地は出来ていたのである。

川本三郎「映画と戦後」より

<ラジオ>
NHK連続放送劇「山から来た男」(菊田一夫作、東京放送劇団)放送
NHKが9月9日から歌謡曲、軽音楽の放送を開始

<演劇・舞台>
パリでサルトルの「出口なし」初上演
東京銀座の「東京劇場」が興行を再開(市川猿之助「弥次喜多東海道膝栗毛」「黒塚」)
東京芸術劇場(東芸)設立(滝沢修、久保栄らによる)
松竹歌劇団戦後第一回公演開催
GHQが東京宝塚劇場を接収し「アーニー・パイル劇場」とする
俳優座、東芸、文学座合同公演「桜の園」(アントン・チェーホフ作)上演

<文学、出版>
「動物農場」ジョージ・オーウェル
「知覚の現象学」モーリス・メルロポンティ
「開かれた社会とその敵」カール・R・ポパー
チリの詩人ガブリエラ・ミストラルがノーベル文学賞受賞
この年の文学についてはここから!
月刊「平凡」創刊
雑誌「新生」創刊
雑誌「文藝春秋」「新潮」復刊
角川書店設立(11月)
日本文芸家協会、新日本文学界設立
12月8日新聞紙上に「太平洋戦争史」の連載開始(制作はGHQ民間情報教育局)
(日本が太平洋戦争で行った残虐行為などを暴露。日本人の多くが戦争責任を感じると同時に最大の責任は軍上層部にあると刷り込むことにもなった)ラジオドラマ「真相はこうだ」も同じ趣旨で制作された番組だった

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
10月16日 大相撲再開
10月18日 大学野球早慶戦開催

<物故者>
アドルフ・ヒトラー(ドイツの政治家)
アンネ・フランク(「アンネの日記」作者)
エドガー・ケイシー(予言者)
ガートルード・スタイン(米国在仏の作家)
ジョージ・パットン(アメリカ陸軍将軍、映画「パットン大戦車軍団」のモデル)
ジョン・フレミング(物理学者、「フレミングの法則」)
スバス・チャンドラ・ボース(インド独立運動の中心人物)
セオドア・ドライサー(小説家、「アメリカの悲劇」)
バルトーク・ベーラ(クラシック音楽の作曲家)
フランクリン・ルーズベルト(第32代アメリカ大統領)
ベニト・ムッソリーニ(イタリアの政治家)
ポール・ヴァレリー(詩人、評論家)
ラース・ビハリ・ボース(インド独立活動家、銀座中村屋にカレーを伝えた)

野口雨情(詩人)
三木清(哲学者)
近衛文麿(政治家)
岩崎小弥太(三菱財閥当主)
甘粕正彦(軍人・満映理事長)
1946年
<1946年の出来事>
第一回国連総会開催、安全保障理事会成立
<アメリカ>
アメリカ政府の対ソ連強硬路線に反発したヘンリー・ウォレスが商務長官を辞任させられる
アメリカがビキニ環礁で公開核実験実施(7月1日)
<ヨーロッパ>
「鉄のカーテン」
「冷戦」を象徴する言葉として有名な「鉄のカーテン」は、1946年3月3日に英国首相ウィンストン・チャーチルが行ったアメリカミズーリ州フルトンのウエストミンスター大学での演説で使われました。
・・・バルト海沿岸のシュテッティンからアドリア海沿岸のトリエステまで、大陸を横切って鉄のカーテンが下りています。・・・警察政府が勢力を振るっています。・・・多くの国で・・・共産党や第五列がキリスト教文明にとってしだいに厄介で危険な存在となってきました。・・・私はソ連が戦争を望んでいるとは思いません。ソ連が求めているのは戦争の果実であり、またソ連の力と政策の果てしない膨張です。
「バルト海のシュチェチンからアドリア海のトリエステまで大陸を横断して鉄のカーテンが降りた」
ここから戦後の米ソによる「冷戦時代」がスタートすることになります。

スターリンがソ連の首相になる
社会主義インターナショナル結成(20ヵ国参加)
ニュールンベルグ裁判で判決(ゲーリングらに死刑判決)

<アジア>
パリ平和会議開催
フランスがハノイを攻撃しインドシナ戦争(仏vs北ヴェトナム)始まる(12月19日)
<ヴェトナム戦争とは?>
「ヴェトナム戦争とはすなわち、姿を変えて生き残った、第一次世界大戦以前から続く、愚かしい”十九世紀的原則”を処理するための苦悶だったのである」
「二十世紀」橋本治著

フィリピンがスペインから独立
中国で国民党軍と共産党軍による内戦が始まる。
蒋介石が国民政府主席に就任

<物理、化学、生物、医学など>
「サイバネティックス会議」(第一回)
(ニューヨークのベックマン・ホテルにて開催。コンピューター、人口頭脳研究の先駆となった会議で、参加者としては、生態学者グレゴリー・ベイトソン、生理学者A・ローゼンブルース、人工頭脳の権威ノーバート・ウィーナー、人類学者マーガレット・ミード、ゲシュタルト心理学者クルト・レヴィン、数学者のクルト・ゲーデル、科学史家のG・サンティラナらとそうそうたる顔ぶれがそろった)
ジョン・モークリーとプレスパー・エックハートがコンピューターENIACを開発
ビキニ環礁で原爆実験
<時代を変えた発明、モノ>
テレビの実用放送開始(米)
ポリエチレン製容器「タッパーウェア」発売(米)
コッラディーノ・ダスカニオのデザインによる「ヴェスパ」発売(伊)

<日本の出来事>
 1月 1日 日本国憲法公布、天皇の神格否定の年頭詔書(人間宣言)
 1月 4日 GHQにより軍国主義者の公職追放(A)戦争犯罪人(B)職業陸海軍軍人、職員(C)極端なる国家主義者(D)大政翼賛会、翼賛政治会などの有名人(E)植民地侵攻に関わった金融機関、開発機関などの職員
(日本進歩党議員は274人中262名、日本自由党は45名中30名、日本社会党は17名中11名などが追放された)
 軍人、憲兵などの追放は、18万3千人。教育、警察からも320名が追放された
 1月19日 NHK「のど自慢素人音楽会」(後のNHKのど自慢)放送開始
 2月19日 天皇の地方巡幸実施され、各地を巡った際の会話
 「お父さんは元気かな」
 「お父さんは戦死しました」
 「アッ、ソウ」
 この後、日本中で「アッ、ソウ」が大流行することになりました。
 3月 6日 政府が憲法改正草案を発表
 4月26日 失業者600万人
 5月 1日 11年ぶりにメーデーが復活
 5月 3日 極東軍事裁判所開廷(「東京裁判」)1948年11月に判決
 5月 7日 旧満州残留日本人の引き揚げ船第一便出航
 5月19日 食糧メーデー(25万人が参加)
 5月19日 六大学野球復活
 5月22日 吉田内閣成立
 6月 3日 第一回「街頭にて」(初の聴取者参加番組、司会の藤倉アナも有名に)
 8月     経団連創立
11月 3日 日本国憲法公布、新聞記事など横書きが左からの横書きに変わる
12月 8日 シベリアからの引き揚げ者第一陣が帰国
12月21日 南海地震(紀伊半島)1443人死亡M8
12月30日 六三三四教育制発表
米の価格36円35銭/10kg、山手線初乗り料金20銭
映画「酔いどれ天使」(1948年)(監)黒澤明(出)志村喬、三船敏郎
<流行語>
「500円生活」、「あっそう」、「カムカム英語」、「タケノコ生活」、「カストリ」
<タケノコ生活>
 着物などを少しずつ売りながら食料を得る生活のこと。そのために、多くの人が農村部に「買い出し部隊」として向かった。
<熊沢天皇登場>
 名古屋で洋品店を営んでいた熊沢寛道が自分こそ正統な天皇の後継者であるとマッカーサーに陳情。熊沢天皇と名乗り全国を遊説。現天皇不適格確認の訴訟を起こすが東京地検により却下される。(今なら暗殺されちゃうでしょ)
<天皇の全国視察>
 人間となった天皇が全国を視察旅行。会話中の「あっそう」が流行語となる
<赤線>
 GHQの指示により公娼が廃止になる。しかし、その後内務省は風致上支障のない地域に限り、娼婦の自由意思による売春を認めます。警察はこうした地域を地図上で赤線で囲んだことから、「赤線」と呼ぶようになりました。
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
天才ジャズ・ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトアメリカへ
「ヘイ・ババ・リバップ」ライオネル・ハンプトン楽団
「ジプシー」インク・スポッツ
「チューチューチ・ブギ」ルイ・ジョーダン
「クリスマス・ソング」ナット・キング・コール
「ドリフティン・ブルース」チャールズ・ブラウン
「ブギウギ・ベイビー」デルモア・ブラザース(ヒルビリー)
ビル・モンローがブルーグラスを始める
イブ・モンタンが映画「夜の門」で名曲「枯葉」を歌う
ミュージカル「アニーよ銃をとれ」(アーヴィング・バーリン作)
この年の歌謡曲についてはここから!
ラジオ番組「のど自慢素人音楽会」(NHK)900人が予選に参加
横浜の進駐軍クラブ「ゼブラ・クラブ」が営業開始
「東京の花売り娘」岡春夫

<映画>
ピックアップ映画「素晴らしき哉!人生」
この年の洋画についてはここから!
第一回カンヌ映画祭開催
この年の邦画についてはここから!
日本映画演劇労働組合設立
<物故者>
伊丹万作(監督)

<演劇・舞台>
俳優座第一回公演「検察官」(ゴーゴリー作)
帝劇・東宝企画「真夏の夜の夢」(シェイクスピア作、土方与志演出)
前進座「レ・ミゼラブル」(ヴィクトル・ユゴー原作)巡演開始

<文学、出版>
「薔薇の奇蹟」ジャン・ジュネ
「ミメーシス」エーリヒ・アウエルバッハ(2000年にわたるヨーロッパ文学における現実描写を分析した大著)
「ドイツの悲劇」フリードリヒ・マイネッケ(第二次世界大戦におけるドイツ民族反省の書)
スイスの作家ヘルマン・ヘッセ(「車輪の下」「荒野のおおかみ」ほか)がノーベル文学賞受賞
この年の文学についてはここから! 
チャック・ヤングの「ブロンディ」が「週刊朝日」に連載開始
「サザエさん」(長谷川町子作)夕刊フクニチにて連載開始
手塚治虫が「マアちゃんの日記帳」(毎日小学生新聞)でデビュー
中央公論社「中央公論」、光文社「少年」復刊
岩波書店「世界」、筑摩書房「展望」「週刊アサヒ芸能新聞」創刊
主婦と生活社「主婦と生活」、「群像」創刊
日本ジャーナリスト連盟設立

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
4月27日 8チームによりプロ野球公式戦開幕
日刊スポーツ新聞社「日刊スポーツ」創刊
恒文社「ベースボール・マガジン」創刊
<赤バット、青バット>
川上哲治の「赤バット」に対し、大下弘は「リンゴの唄」の歌詞「赤いリンゴに・・・青い空」からの引用で「青バット」を使用し始める。(赤バットは運動具メーカーの仕掛けで1万円が支払われていた。選手のCM出演第一号となった。

<1946年の物故者>
アルフレッド・スティーグリッツ(写真家、ダダイスト)
アーネスト・トンプソン・シートン(動物学者、「シートン動物記」の著者)
H・G・ウェルズ(SF作家、歴史家)
ガートルード・スタイン(詩人、作家)
ジェームズ・ジーンズ(物理学者、天文学者)
ジャック・ジョンソン(映画「ボクサー」のモデルとなった黒人プロボクサー)
ジョン・メイナード・ケインズ(経済学者)
岩波茂雄(岩波書店創業者)
坂田三吉(将棋棋士)
川上貞奴(女優、ダンサー)
1947年
<1947年の出来事>
トルーマン・ドクトリン発表、マーシャル・プランの提唱
<アメリカ>
この年のピックアップ・テーマは
ハリウッドを追われた人々の物語 
非米活動委員会による「赤狩り」激化
アメリカが大幅な組織改革を行い、その中でCIA(中央情報局)と国防総省が誕生(9月)
ロズウェル事件(軍が墜落したUFOを確保したという噂、最も有名なUFO事件だが詳細はまったく不明)
チャック・イエーガーが初の音速突破に成功
映画「ライト・スタッフ」(1983年)(監)(脚)フィリップ・カウフマン(出)サム・シェパード、エド・ハリス

ヘイエルダールらがコンティキ号でペルーを出発
<ヨーロッパ>
フランコがスペインの終身国家主席となる
コミンフォルム(共産党情報局)の結成によりソ連圏が誕生(冷戦時代の始まり)
<中東・アフリカ>
パレスチナ入植を拒否されたユダヤ人が海上を放浪(7月19日)
死海写本の発見
パレスチナ分割案が国連で可決される(11月29日)
映画「栄光への脱出」(1960年)(監)オットー・プレミンジャー(出)ポール・ニューマン、エヴァ・マリー・セイント

<アジア>
「2・28事件」台北で民衆蜂起5000人が死亡(2月28日)
インド連邦、パキスタン自治領成立(ヒンドゥー、イスラムによる分離独立)

<物理、化学、生物、医学など>
「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」の表紙に核兵器による人類の終末を予測する時計が登場する
セシル・パウエルらのチームがパイ中間子を発見
<時代を変えたモノ、ファッション>
クリスチャン・ディオールが初のオートクチュール・コレクションで「ニュールック」を発表(戦後の新しいファッションスタート)
自動小銃カラシニコフAK47(ソ連)
ポラロイド・カメラが発売される

<日本の出来事>
 2月 1日 全官公庁(国鉄も含む)によるストライキ計画発表。マーカット民政局長がストライキのトップである全官公庁共闘会議議員、伊井弥四郎に禁止命令を出してストップをかける。
 2月15日 文部省が高等学校の男女共学を決定
 3月31日 教育基本法、六三三制の導入
 4月 1日 国民学校から小学校へ
 4月25日 社会党が総選挙で143議席獲得し第一党に。片山哲を総理大臣に内閣誕生。しかし、連立政権となり社会党内の右派、左派が分裂。内閣は9か月で崩壊します。
 5月 3日 日本国憲法施行開始、「天皇陛下万歳」など神格化の停止
 5月25日 新宿に紀伊國屋書店本店オープン(後に本だけでなく演劇文化の発信地になる・設計は前川國男))
 6月 2日 天皇、皇后両陛下による初の記者会見(プライベートについても答える)
 6月 8日 日教組(日本教職員組合)結成(50万人が参加)、日本ダービー復活
 6月     片山哲(社会党)連立内閣設立
 8月 9日 古橋広之進400m自由形で世界新記録
10月 1日 日本の総人口780931473人
10月22日 川島芳子にスパイ容疑により死刑判決(1948年3月銃殺)
11月15日 不敬罪、姦通罪廃止
11月25日 赤い羽根募金始まる(赤い羽根の使用は1948年より)
12月 1日 酒類が自由販売となる
インフレによる急激な物価上昇進む
米の価格149円60銭/10kg、山手線初乗り1円
紅梅野球カードがブームになり大ヒット(紅梅キャラメルの景品)
パンパンガールが東京・大阪などの都市部で4万人に達する

<流行語>
「不逞のやから」、「アプレゲール」、「裏日営業」、「世直し」、「GIベビー」
<法の番人の死>
 10月11日東京地裁判事、山口良忠が法の威信を守るために配給だけの生活を続け栄養失調となり衰弱死
「食料統制に死の抗議、われ判事の職にありヤミ買に出来ず」の見出しが「朝日新聞」に掲載される。
<皇族、市民となる>
 天皇家と三直系宮家を除く各宮家が皇族から離籍。一般国民となる。それぞれ生活のため、文具店を開いたり、惣菜店を始めるなどした
<第一次ベビーブーム>
 復員した男性を中心に結婚ラッシュとなり、この時生まれた子供たちが「団塊の世代」となります。
<額縁ショー>
新宿帝都座で甲斐美和による「額縁ショー」(初のストリップ、わずか4,5秒のお楽しみ)
 東宝の社長、小林一三がスカウトして帝劇の社長になった泰豊吉が考えた。なぜ「額縁」だったのかというと、戦後の民主化により「裸」はOKになったものの、それは動いてはいけなかった。そのため、裸を「額縁」の中の絵画として見せようと考えたのでした。ただし、その後、「裸」は額縁を出て踊りだし「ストリップ・ショー」へと進化してゆきます。そして、この「ストリップ・ショー」の人気に押されて、大衆演劇の時代は終わりを迎えることになりました。職を失った喜劇役者はコメディアンとして、「ストリップ・ショー」の幕間で漫才やコントを披露するようになり、テレビ時代の始まりとともにブラウン管の中で活躍するようになって行きます。

<1947年という年>
「『正義の使者』になりたいトルーマンは、スターリンのソ連を敵役にした。スターリンのソ連が善玉だったわけでもない。しかし、アメリカの大統領には”新たな敵”が必要だった。かくしてソ連=社会主義は敵視され、世界は『冷戦』の緊張状態に突入する」
(ギリシャの内戦を、無関係だったソ連のせいにしたチャーチルとそれにわざと騙されたふりをしたトルーマン米大統領について)
橋本治「20世紀」より

<物故者>
アレスター・クロウリー(神秘主義者)
アルフレッド・ノース・ホワイトヘッド(哲学者、数学者)
ヘンリー・フォード(米・自動車会社社長)
マックス・プランク(独、物理学者)
アル・カポネ(米国のギャング)
<音楽>
「ブルーグラス・ブレイク・ダウン」 ビル・モンロー(ブルー・グラスの完成形)
"That's My Desire" フランキー・レイン(カントリー)
「コンプリート・タウン・コンサート」 ルイ・アームストロング
「スターダスト」 ライオネル・ハンプトン Lionel Hampton
「ダウン・ホーム・ブギ」「ビール・ストリート・ブギ」 デルモア・ブラザース
「テンダリー」サラ・ヴォーン
この年の歌謡曲についてはここから!
「啼くな小鳩よ」岡晴夫
「星の流れに」菊池章子
「とんがり帽子」川田正子
「東京ブギウギ」笠置シヅ子
アトランティック・レコード」設立(ニューヨーク)
「インペリアル・レコード」設立(ロスアンゼルス)
「マーキュリー・レーベル」「チェス・レコード」「チェッカー・レコード」設立(シカゴ)
レコードの録音用にテープ・レコーダーが使用されるようになる
進駐軍クラブで演奏するバンドの格付け審査開始(日本)

<映画>
ピックアップ映画「紳士同盟」
マリリン・モンローが映画デビュー
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!
洋画封切専門館として有楽町に「スバル座」開場(初回上映「アメリカ交響楽」25円)

<演劇・舞台>
宇野重吉、滝沢修、森雅之らにより「民衆芸術劇場」(民芸)結成
エノケン劇団&古川ロッパ一座「弥次喜多道中記」

<テレビ・ラジオ>
7月5日、菊田一夫原作の連続ラジオ・ドラマ「鐘の鳴る丘」放送開始
(戦災孤児を題材にしたドラマが大ヒット、主題歌「とんがり帽子」もヒット)
ラジオ「向こう三軒両となり」、「日曜娯楽版」

<文学、出版>
フランスの作家アンドレ・ジッド(「背徳者」「狭き門」ほか)がノーベル文学賞受賞
「ペスト」 アルベール・カミュ
「啓蒙の弁証法」テオドール・W・アドルノ、マックス・ホルクハイマー
(どうして人類は真に人間的な状態へ踏み入る代わりに一種の新しい野蛮状態へ落ち込んでゆくのか?ヒトラーのナチズムとアメリカの大衆文化を批判したこの本は、1960年代末アメリカで再評価される)
「カリガリからヒトラーへ」ジーク・フリート・クラカウアー
(初期の無声映画からプロパガンダ映画までを分析した著作)
この年の文学についてはここから!
「青い山脈」 石坂洋次郎
「斜陽」、「ヴィヨンの妻」 太宰治
「ノンちゃん雲に乗る」石井桃子
「ビルマの竪琴」竹山道雄
「肉体の門」田村泰次郎
PHP研究所「PHP」、三葉社「スイング・ジャーナル」、部落解放全国委員会「解放新聞」創刊
文藝春秋社「文學界」、新潮社「小説新潮」創刊
日本ペンクラブ再建(会長:志賀直哉)

<漫画>
手塚治虫の書き下ろし漫画「新宝島」

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
4月15日ジャッキー・ロビンソンが、2リーグ制開始以降、黒人初のメジャー・リーガーとしてデビュー(新人王と盗塁王を獲得)
映画「42-世界を変えた男」(2013年)(監)(脚)ブライアン・ヘルゲランド(出)チャドウィック・ボーズマン、ハリソン・フォード(ジャッキー・ロビンソンの伝記映画)

水泳400m自由形で古橋広之進が世界新記録

<美術>
「大聖堂」 ジャクソン・ポロック(ポアリング技法の完成)
「無題ナンバー21」 マーク・ロスコ(色だけの絵画という究極のスタイル完成まであとわずか)
この年の美術についてはここから!

<物故者>
アルベール・マルケ(画家)
ピエール・ボナール(画家)
ファン・ハン・メーヘレン(画家、フェルメールの贋作者として有名)
ルイジ・ルッソロ(イタリア未来派の画家)
幸田露伴(作家)
織田作之助(作家)
1948年
<1948年の出来事>
世界保健機構(WHO)成立
世界人権宣言(12月10日は世界人権デー)
極東国際軍事裁判終了(東条英機らの戦犯に死刑求刑)
<アメリカ>
ヘンリー・ウォレスが進歩党から大統領選挙に挑戦するが惨敗し、政界を去る
ボゴタ憲章(米州機構成立)
ニューヨークに新興住宅地レビットタウンが誕生し、最初の300世帯が入居
性についての衝撃的調査、キンゼー報告発表される
映画「愛についてのキンゼイ・リポート」(2004年)(監)(脚)ビル・コンドン(出)リーアム・ニーソン、ローラ・ニーリー

<ヨーロッパ>
ヨーロッパ経済協力機構(OEEC)結成(マーシャル・プランの受け入れ)
ソ連によるベルリン封鎖(6月)それに対しアメリカは空輸作戦で対抗
チェコで二月革命(共産党により無血革命でマサリク首相自殺)
<中東・アフリカ>
イスラエル共和国成立(テルアビブでユダヤ人機関議長デヴィッド・ベンブリオンが宣言)(5月14日)
 なぜアラブのど真ん中に火種となるイスラエルと建国させたのか?もし、イギリスがそれを許さなかったとしたら・・・20世紀の世界史はまったく違うものになっていたかもしれません

<アジア>
中国共産党軍が北京入場
国民党による国民大会が開催され、蒋介石が中華民国の初代総統に選出(任期6年)
大韓民国(李承晩大統領)朝鮮民主主義人民共和国(金日成首相)
ビルマ独立
マハトマ・ガンジー暗殺される(1月30日)
映画「ガンジー」(1982年)(監)リチャード・アッテンボロー(出)ベン・キングスレー、キャンディス・バーゲン

<物理、化学、生物、医学など>
ジョージ・ガモフが「αβγ理論」を発表(ビッグバン理論)後に宇宙の起源論の決定版となる
「通信の数学的理論」クロード・シャノン(情報科学の古典的著作。通信路・符号化と複合化・ノイズと信頼性・サンプリングいう文脈でコミュニケーションをモデル化した)
「サイバネティックス - 動物と機械における通信と制御」ノーバート・ウィーナー
<時代を変えた発明、モノ>
AT&Tベル研究所(米)のウィリアム・ショックリーらがトランジスターを開発(6月)
フィリップス社が回転式シェーバー発売
ジョージ・ド・マストラルがベルクロ(マジック・テープ)を開発(スイス)

<日本の出来事>
 1月26日 帝銀事件
 2月 1日 エリザベス・サンダース・ホーム開設
 3月 4日 祝日の国旗掲揚許可となる
 3月     NHK「のど自慢」全国コンクール大会開催
 4月     昭和電工疑獄事件
 6月     福井大地震により福井市が壊滅的被害
 7月10日 風俗営業取締法公布
 8月19日 東宝争議(警察による強制執行)
 8月29日 ヘレン・ケラー来日
10月 1日 警察庁が警察専用電話110番設置
10月 8日 生活必需品111品目が自由販売になる(電球、歯磨きなど)
10月19日 第二次吉田内閣成立
11月12日 極東軍事裁判判決
        文部省が「父母と先生の会」(PTA)参考規約配布
12月     東条英機、広田弘毅らA級戦犯7名の絞首刑が執行される
全学連(全国学生自治会連合)結成される。
クリスマスの定番プレゼント「クリスマス・ブーツ」誕生
<物価>
米の価格357円/10kg、山手線初乗り3円
上野動物園(大人10円/子供5円)
 
帝銀事件
 1月26日東京椎名町の帝国銀行椎名支店に「付近に赤痢が発生した」といて行員ら16名に予防薬を飲ませた。しかし、それは毒物で12名が死亡。犯人は行内の現金、小切手を持って逃走した。犯人として平沢貞通が逮捕されるが、死刑判決に対し無実を主張。再審請求を繰り返し、1987年肺炎で死亡。
<ベビー・ブームがピークに達した年>
 男性の多くが戦死したため、結婚難の女性たちのために各地で集団見合いが行われる
<初のファッション・ショー開催>
 東京共立講堂にて全国ファッションコンクール開催(5月26日)4000人が来場し、ここで発表されたクリスチャン・ディオールのロングスカートが流行
<華族令廃止>
 華族令が廃止になり、爵位と特権を失った華族が一般人の仲間入りし、生活苦から自殺者がでたりします。こうした没落階級は太宰治の作品から「斜陽族」と呼ばれることに
<踊る宗教>
 山口県の農村で北村サヨが創設した集団で無我の舞を踊る宗教(天照皇太神宮教)が東京に進出。
<暮らしの手帖>
 雑誌「暮らしの手帖」創刊。(編集長は花森安治)1954年からは「商品テスト」を掲載。公正中立を保つため、広告をとらないことで愛読者を増やした

<流行語>
「老いらくの恋」、「斜陽族」、「てんやわんや」、「こんな女に誰がした」

<1948年という年>
「『人類は、ある年一斉に戦争を始めた』ということだけは歴史に残るが、『人類はある年一斉に子供を作った』とは、あまり歴史に残らない。そういう事実を直視しようとしなかったからこそ、それ以前の人間たちは戦争なんかを始めたのかもしれない」

「二十世紀」橋本治著
そして、この年、あの有名な「キンゼー報告」が発表されました。
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
ジョン・ケージがプリペアド・ピアノによる曲を発表
アトランティック、ジュビリー、ジー、ルーレットなど個性的なレーベルが次々とNYで活動開始
ラジオの黒人向けチャンネルWDIA誕生
「シャイン」フランキー・レイン
「マニャーナ」ジョー・スタッフォード
「It's Too Soon To Know」オリオールズ
この年の歌謡曲についてはここから
美空ひばりが横浜国際劇場にてデビュー(5月1日)
デビュー曲の「悲しき口笛」が50万枚の大ヒット
「東京ブギウギ」笠置シヅ子
「湯の町エレジー」近江俊郎
「憧れのハワイ航路」岡晴夫
「異国の丘」竹山逸郎、中村耕三

<映画>
ピックアップ映画「黄金」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!
東宝争議」終結

<演劇・舞台>
新橋演舞場再建
藤山寛美らが松竹新喜劇結成
民衆芸術劇場第一回公演「破壊」(島崎藤村作、村山知義脚色・演出)
ツクシ座「鐘の鳴る丘」(菊田一夫作)

<文学、出版>
イギリスの詩人、劇作家T.S.エリオット(「荒地」ほか)がノーベル文学賞受賞
「遠い部屋、遠い声 Other Voice,Other Rooms」トルーマン・カポーティ
「花のノートルダム」ジャン・ジュネ Jean Genet
「裸者と死者」ノーマン・メイラー
この年の文学についてはここから!
「人間失格」太宰治
6月13日 太宰治が愛人・山崎富栄と玉川上水で心中(この日は「桜桃忌」と呼ばれることに)
「終りし道の標べに」安部公房
沖縄タイムス社「沖縄タイムス」、毎日新聞社「毎日グラフ」創刊
時局月報社「現代用語の基礎知識」創刊
<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!
美術出版社「美術手帖」創刊
「第一番A」ジャクソン・ポロック

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第14回オリンピック・ロンドン大会開催
日本初の競輪が小倉三萩野競輪場で開催。10レースが行われ、4人の女子選手も出場
プロ野球「巨人対中日」横浜ゲーリッグ球場で初のナイター開催
アディ・ダスラーがアディダス社を設立
べーブ・ルースがヤンキー・スタジアムで最後の挨拶

<1948年の物故者>
アナントン・アルトー(フランスの劇作家、詩人、俳優)
サニー・ボーイ・ウィリアムソン(ブルース歌手)
セルゲイ・エイゼンシュタイン(ロシアの映画監督)
チャノ・ポソ(キューバ出身のラテン・パーカッショニスト)
D・W・グリフィス(アメリカの映画監督)
ベーブ・ルース(野球選手)
マハトマ・ガンジー(暗殺)
ムハンマド・アリー・ジンナー(パキスタン建国の父)
ルース・ベネディクト(アメリカの文化人類学者)
岡本一平(漫画家)
菊地寛(劇作家、作家、文芸春秋創業者)
太宰治(入水自殺)
美濃部達吉(法学者)
1949年
<1949年の出来事>
北大西洋条約機構(NATO)成立(4月4日)
<ヨーロッパ>
東欧六カ国経済相互援助委員会(COMECON)成立
ソ連、米軍が朝鮮半島から撤退
ソ連が核兵器保有を宣言
ドイツ連邦共和国、ドイツ民主共和国成立
ベルリンへの空輸作戦開始(食料品、日用品などを西ベルリンに投下)
<アジア>
毛沢東が天安門広場で30万人の集会で主席となり中華人民共和国成立(10月1日)
「我々の民族は今から平和と自由を愛する世界諸民族の大家族の一員となり、勇敢かつ勤勉に、自らの文明と幸福を創造すると共に、世界の平和と自由を促進する為に働くであろう」

共産党軍に追われ南京、広東、重慶、成都へと逃げ続けた蒋介石総統が台湾に脱出
ビルマ、ラオス、カンボジア、インドネシア連邦共和国など東南アジア諸国が独立

「東欧の社会主義は支配国ソ連による強制だったが、アジアの社会主義は違う。にもかかわらず、冷戦の時代にはこの二つがごっちゃにされていた」
「ロシアには一人の独裁者がいた。その後進性を新興国のアメリカは理解できずに見誤った。冷戦の時代とは、その結果でしかないのだ」

「二十世紀」橋本治
ポール・ロブソンがピークスキー事件に巻き込まれる

<物理、化学、生物、医学など>
プログラム内蔵型コンピューターEDSAC(英)開発される
「量子力学」朝永振一郎
湯川秀樹がノーベル物理学賞受賞(中間子の存在を予見した功績)

<日本の出来事>
 2月 1日 第三次吉田内閣成立
 ジョセフ・ドッジが来日し、「ドッジ・ライン」に基づく政策が始まります。
 4月23日 為替レート1ドル360円に決まる
 4月     当用漢字字体表発表
 5月24日 「数え年」から「満年齢」に変更
 6月 1日 日本国有鉄道、日本専売公社、郵政省、電気通信省、地方自治庁、総理府などが発足
 6月27日 シベリアからの引き揚げが再開される(多くの引き上げ者の中には共産主義者も多く彼らは「赤い引き揚げ者」と呼ばれ、「洗脳」という言葉が有名になりました。
 7月 5日 下山事件
 7月15日 三鷹事件
 8月17日 松川事件
 8月 全国高校野球大会始まる。倉敷工業と小倉北の試合で負けた小倉北の福島投手がマウンドの土をポケットに入れて持ち帰りました。これが「甲子園の土」の始まりとなりました。
 9月15日 東京-大阪間の特急「へいわ」(後の「つばめ」)運転開始
        東京都内の露店6000軒が廃止決定
10月12日 米国の野球チーム、サンフランシスコ・シールズが戦後初の来日を果たす
10月18日 警視庁がヒロポン患者の取り締まり強化開始
11月     スウェーデン・アカデミーが湯川秀樹にノーベル物理学賞授与を決定
12月 1日 お年玉つき年賀はがき発売
        日本著作権協会設立
米の価格405円/10kg、山手線初乗り運賃5円
<光クラブ事件>
 ヤミ金融「光クラブ」が中小企業に月2〜3割の高利で貸し付けを行い京橋署に検挙される。会社は破綻し、東大エリートの社長、山崎晃嗣は青酸カリ自殺。
お金に困っていないはずのエリート現役大学生による犯罪として話題となった事件
映画化もされた高木彬光の小説「白昼の死角」はこの事件をモデルにしている。
「戦争ですべてを台無しにされた。少なくとも勉強はろくすっぽできなかった。戦争に引っ張られ、こき使うだけこき使われて、終戦になれば放り出された。青春を返してくれ。それに引き換え、大人どもはおれたちをだまし、実に上手に世の中を泳いだ。あいつらは信用ならん。・・・」
半藤一利(アプレゲール(戦後派)の犯罪について)
<台湾バナナ>
 台湾バナナが戦後初めて輸入される(一本30〜40円)
「寅さん」で有名なバナナのたたき売りは街の風物詩となる
<焼きイモ復活>
 芋の自由販売が可能になり、焼きイモが10年ぶりに復活。
<インド象来日>
 9月25日東京台東区の子供たちがインドのネール首相に「象を下さい」と手紙を書き、インディラという象が送られる
<ヒロポン取締強化>
 警視庁が覚せい剤の一種として広まっていたヒロポンの常用者に対する取り締まりを強化。当時、全国に300万人近い常用者がいた

<流行語>
「アジャパー」、「駅弁大学」、「ワンマン」、「つるしあげ」、「筋金入り」
<音楽>
45回転レコード(ドーナツ盤)がアメリカRCAから発売される
ビル・ボードの黒人音楽チャートの名前が「リズム&ブルース」となる(それまでは「レイス・レコード」と呼ばれていた)
「クールの誕生」マイルス・デイヴィス
「クール&クワイエット」レニー・トリスターノ、バディ・ディフランコ
「ジャズ・ジャイアント」バド・パウエル
「ジャンゴロジー」ジャンゴ・ラインハルト
「トラブル・ブルース」チャールズ・ブラウン
「マルディグラ・イン・ニューオーリンズ」プロフェッサー・ロング・ヘア
「ブラック・コーヒー」サラ・ヴォーン
「ラブ・シック・ブルース」ハンク・ウィリアムス(カントリー)
「森の歌」ドミートリイ・ショスタコーヴィッチ
この年の音楽についてはここから!
元祖J−ポップ<服部良一、古賀政男、吉田正>
ラジオ「歌のおばさん」
この年の歌謡曲についてはここから!

<映画>
ピックアップ映画「第三の男」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!

<テレビ>
「ローン・レンジャー」(ヒーロー・アクション西部劇の大ヒット作品)

<演劇・舞台>
アーサー・ミラー「セールスマンの死」初演
俳優座演劇研究所創立
木下順次作「夕鶴」初演
前進座、座員69人が共産党に入党

<文学、出版>
1984年」ジョージ・オーウェル George Orwell
「菊と刀」ルース・ベネディクト
「第二の性」シモーヌ・ド・ボーヴォワール
アメリカの作家ウィリアム・フォークナー(「サンクチュアリ」「八月の光」ほか)がノーベル文学賞受賞
この年の文学についてはここから!
「仮面の告白」三島由紀夫
「闘牛」井上靖
「宮本武蔵」吉川栄治
「細雪」谷崎潤一郎
「きけわだつみのこえ」刊行
(太平洋戦争における戦没学生の遺稿をまとめた本、「わだつみ」という言葉が反戦運動の象徴的な言葉となる)
秋田書店「少年少女冒険王」、光文社「少女」、旺文社「中学時代」創刊
朝日新聞社「アサヒグラフ」復刊
<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!
第一回日本アンダパンダン展(読売新聞社主催)開催

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
ロサンゼルスで開催された全米水泳選手権で古橋広之進が1500m自由形など4つの世界新
「フジヤマの飛び魚」と地元新聞が名づけた(2年間で世界新を33回)
プロ野球でセントラル野球連盟設立

<1949年の物故者>
ヴィクター・フレミング(映画監督)
マーガレット・ミッチェル(小説家)
モーリス・メーテルリンク(詩人、作家)
リヒャルト・シュトラウス(作曲家)
レッドベリー(ブルースマン)
1950年
<1950年の出来事>
NATO軍創設
原子力兵器反対のストックホルム宣言発表(3月19日)
<アメリカ>
マッカーシー旋風始まる(赤狩り
映画「真実の瞬間」(1991年)(監)アーウィン・ウィンクラー(出)ロバート・デニーロ、アネット・ベニング
映画「追憶」((1973年)(監)シドニー・ポラック(出)ロバート・レッドフォード、バーバラ・ストライサンド
映画「チャーリー」(1992年)(監)リチャード・アッテンボロー(出)ロバート・ダウニーJr

原発に関するスパイ容疑でジュリアス・ローゼンバーグと妻が逮捕される(8月12日)
ボストンのブリンクス・エクスプレス社が襲われ、現金120万ドル強奪される
<ヨーロッパ>
ヒマラヤのアンナプルナにフランス隊が初登頂に成功(6月3日)
<アジア>
 6月25日 朝鮮戦争勃発(北朝鮮軍の韓国侵攻)
 6月28日 首都ソウルを北朝鮮軍が占領
 7月 7日 国連安保理事会が米軍中心の国連軍を創設(総司令官に連合国軍総司令官マッカーサーが任命される)
 9月 マッカーサーが仁川への上陸作戦を成功させ、ソウルを奪回。さらに38度線を越えてさらに北上。
10月 中国軍が北朝鮮側に参戦。(翌年には再びソウルを奪回し、「アコーデオン戦争」と呼ばれる)
「朝鮮戦争が始まるや、日本は一夜にして前例のない平和な社会的、政治的、経済的改革の舞台から、アジアにおけるアメリカの軍事力ならびに政治勢力の武装された橋頭堡となった」
半藤一利「昭和史」より
<参考>写真「大同江の橋」
映画「M★A★S★H マッシュ」(1970年)(監)ロバート・アルトマン(出)エリオット・グールド、ドナルド・サザーランド
映画「慕情」(1955年)(監)ヘンリー・キング(出)ウィリアム・ホールデン、ジェニファー・ジョーンズ

中国によるチベット侵攻(10月)
ネール首相ももとインド共和国成立
インドネシアが単一国家として成立(スカルノ大統領)
 (100以上の言語をもつ複雑な民族国家の独立と統一に成功)
台湾(中華民国)で蒋介石が総統に就任
ベトミンがベトナム北部を制圧し、フランス軍が撤退(10月17日)

<物理、化学、生物、医学など>
ヤン・オールトが「オールトの雲」仮説を発表(彗星などの故郷としての天体群)ただし、未だ未発見
世界気象機関(WMO)発足

<日本の出来事>
 1月 7日 千円札(聖徳太子)登場
 3月10日 日本初のプロ野球日本選手権(日本シリーズ)開催
 4月11日 公職選挙法成立
 4月30日 うどん、パンが自由販売になる
 5月10日 日本気象協会が業務開始
        トリスバー1号店が東京池袋にオープン
 7月 2日 京都にて放火による金閣寺消失事件発生
 7月 8日 マッカーサーは日本政府に対し、7500人の国家警察予備隊の設置を要請。
 7月11日 日本労働組合総評議会(総評)結成される。
 8月10日 警察予備隊発足(後の自衛隊)
 9月     ジェーン台風上陸により関西地区で死者多数
        東京通信工業(現ソニー)がテープレコーダーG型発売
10月17日 学校の祝日行事に国旗掲揚と「君が代」斉唱が復活
        東大構内でレッドパージ計画粉砕全学総決起大会開催
11月10日 NHKがテレビの試験放送を開始
        東京表参道にキディランドが開店し、外国人向けに雑貨、玩具を販売(元は秩父の橋立書店)
12月 7日 池田蔵相「貧乏人は麦を食え」発言
12月24日 中国軍が38度線を突破
朝鮮戦争の軍需ブームで株価が大幅上昇
共産党幹部の追放、レッドパージの嵐が吹き荒れる。
(あらゆる業界で共産主義者の追放が始まり、民間企業・公社などで2万人以上が追放されました)
不二家のキャラクター「ペコちゃん」誕生
ディズニー映画「白雪姫」公開
<ヒット商品>
森永製菓「ミルク・キャラメル」、ニッカの「ニッカウヰスキー」、トリスの「トリスウイスキー」
<物価>
米の価格445円/10kg
<流行語>
「特需」、「わてほんまによういわんわ」、「エチケット」、「レッドパージ」,「いかれポンチ」(獅子文六「自由学校」より)
「糸へん、金へん」(金属工業、繊維工業の特需景気)、「チラリズム」(女優浅香光代の着物の裾から見えた足)
<貧乏人は麦を食え>
 池田勇人蔵相の「貧乏人は麦を食え」は発言が批判を受ける。
「現在の日本人はみな同じものを食べているが、古来の習慣に戻って
所得の多いものには米本位、所得の少ない麦本位というようにいたしたい・・・」
<麻酔強盗殺人事件>
 北海道美深町の拓銀美深支店の支店長宅を襲い麻酔薬を注射。106万円を奪った後、日本刀でとどめをさして犯人が逃亡
<パトロールカー登場>
 警視庁の車(フォード製)の両サイドに「移動警察」と書いたパトロールカーが登場。
<国産ポテチ発売>
 ハワイでポテトチップスの会社を経営していた浜田音四郎が国産初のポテチ「アメリカン・ポテトチップス」を販売。当初はアメリカ軍向けだったが、ビアホールへのプロモーションから一般家庭にも浸透し始める。
<1950年という年>
 6月25日朝鮮戦争勃発。ソ連軍ぬきの北の軍隊に対し、アメリカ軍を中心とする国連軍は圧倒的に強力で、10月には「朝鮮半島の統一」に向けて中国国境にせまります。
 しかし、ここで中華人民共和国が国連軍に向けて、戦闘を開始。事態はいっきに混沌とします。
「世界の共産党は、すべてソ連の支配下に入っている。すなわち、すべての共産主義者は、『ソ連=スターリンの手先』であり、またスターリンにとっても、そうであらなければならなかった。ところがしかし、1949年になると、それが微妙に揺らいで来る。毛沢東の中国ー中華人民共和国の出現である」
「スターリンなら、『自分の支配地域を侵略した!』で怒るだろう。しかし人民中国の戦いは、『我等の存在基盤である社会主義を襲う者は倒せ!』なのである。朝鮮戦争の”困難”は、ここに生まれる。『思想を操って権力をほしいままにする一人の人物』なら倒せるだろう。しかし、『国を成り立たせる思想』は倒せない。・・・」

橋本治著「二十世紀」より
<作者からのコメント>
 朝鮮戦争の後、アメリカはベトナム戦争を始め、その後も湾岸戦争、そしてイラク戦争と同じ過ちを繰り返し続けます。
 「歴史に学ぶ」という言葉がアメリカには存在しないのかもしれません。いやもしかするとアメリカにおいては「歴史は自らつくるもの」でしかないのかもしれません。
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「グッドナイト・アイリーン」レッドベリー
後にサン・スタジオと名前を変えるメンフィス・レコーディング・サーヴィスがオープン
アフリカン・ポップスの先駆け、E.T.メンサー、テンポスを率いて活動開始
この年の歌謡曲についてはここから!
東京新聞社主催による邦楽コンクール開催
ロシア民謡「トロイカ」

<映画>

ピックアップ映画「サンセット大通り」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!
<アメリカ旅行ブーム>
田中絹代がアメリカ旅行から帰国し銀座でパレードを行う。アメリカに行ってションベンだけしてきてもアメリカ帰りともてはやされる」と「アメション」が流行語になった。それだけアメリカは憧れの国だった。
<ミス日本女優に>
第一回ミス日本にミス京都の山本富士子が選出される。その後、彼女は女優としてデビューし昭和を代表する人気女優となります

<テレビ>
11月10日 NHK東京テレビジョン実験局によるテレビの実験放送開始

<演劇・舞台>
実験劇場「ガラスの動物園」(テネシー・ウィリアムス作、北村喜八訳・演出)
俳優座「令嬢ジュリー」(ヨハン・A・ストリンドベリ作、青山杉作演出)
劇団民藝が再建され「かもめ」(アントン・チェーホフ作)上演
江口隆哉・宮操子舞踊団「プロメテの火」(伊福部昭作曲)

<文学、出版>
「黄金の腕」ネルソン・オルグレン著(全米図書賞)
「発生的認識論序説」ジョン・ピアジェ(児童の世界観の形成の秘密を解明)
イギリスの論理学者、哲学者バートランド・ラッセル(「数学原理」「西洋哲学史」ほか)がノーベル文学賞受賞
この年の文学についてはここから!
最高検察庁が「チャタレイ婦人の恋人」(翻訳は伊藤整)を押収、その後発禁処分となる。
しかし、裁判によって話題の書となったことでかえって多くの人に読まれることになった
「細雪」谷崎潤一郎
「宮本武蔵」吉川英治
大月書店「マルクス=エンゲルス選集」刊行開始
新潮社「芸術新潮」、スタイル社「男子専科」、小学館「女学生の友」創刊
日本カメラ社「日本カメラ」創刊

<漫画>
チャールズ・M・シュルツの「ピーナッツ」米国の日刊新聞7紙で連載開始

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!
日本写真家協会設立

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
7月5日 後楽園球場で初のナイター・ゲームが行われました。
3月プロ野球、初の日本選手権開催(後の日本シリーズ)
<第4回ワールドカップサッカー・フランス大会>

<1950年の物故者>
ヴァツラフ・ニジンスキー(バレエ・ダンサー)
オラフ・ステープルドン(SF作家)
クルト・ワイル(作曲家)
エドガー・ライス・バローズ(作家)
ジョージ・オーウェル(作家)
ジョージ・バーナード・ショー(劇作家)
マルセル・モース(社会学)
長岡半太郎(物理学者)
ピストン堀口(プロボクサー)
吉本せい(吉本興業創業者)
1951年
<1951年の出来事>
<アメリカ>
マッカーサーがトルーマン大統領と対立し、解任される
ネバダ州の砂漠で初の核兵器を使用した演習実施(11月1日)
<中東・アフリカ>
イラン石油国有化法成立
<アジア>
パキスタン首相アリ・カーン暗殺される
中国・北朝鮮軍がソウルを奪回(1月4日)
韓国・国連軍がソウルを奪回(3月15)
朝鮮戦争は夏以降膠着状態となり、10月には休戦会議が始まる

<物理、化学、生物、医学など>
大賀博士が2000年前の蓮の種を発見しその発芽に成功

<日本の出来事>
 2月 1日 吉田首相「自衛と軍備は別」と発言
 3月     三原山噴火
 4月 1日 銀座に106本の街灯が復活
 4月 1日 琉球臨時中央政府発足
 4月11日 マッカーサー解任される
 4月16日 マッカーサーが離日。羽田空港までの沿道には20万人が詰めかけ彼を見送った。彼への日本人の感謝の気持ちは強かったが、5月6日米国上院での「日本人十二歳説」発言で一気に人気が失われることになります。
「科学、美術、宗教、文化などのあらゆる発展の面からみて、アングロサクソンは45歳の壮年期にあり、ドイツ人はそれとほぼ同年輩である。しかし日本人はまだ生徒の時代で、まず12歳の少年である。ドイツ人は、現代の道徳や国際道義を知っていて怠けた、つまり意識してやったのである。・・・」
マッカーサー

 5月 1日 天皇が日本人記者を前に会見を行う
 5月     ラジオ体操復活
 6月     国際労働機構(ILO)、ユネスコに加盟
 7月 4日 プロ野球初のオールスターゲーム開催
 9月 4日 サンフランシスコ対日講和会議
 9月 8日 対日講和条約調印さらに日米安全保障条約調印(基地内にて秘密裏に)
10月28日 日本初のプロレス始まる(力道山デビュー)
10月     ルース台風上陸本州各地で被害
ユネスコに加入
米の価格620円/10kg
山手線初乗り10円
ディズニー映画「バンビ」公開

<流行語>
老兵は死なずただ去るのみ」、「三等重役」、「社用族」、「親指族」(パチンコ)、「三越にはストもございます」

<ファッション>
日航エアーガールのショルダーバッグ流行
ナイロンストッキング、カーディガン、パナマ帽流行
朝鮮戦争の米兵たちの間で流行したGIカットが流行
石津謙介が大阪で「VANジャケット」を設立

<ヒット商品>
LPレコード(日本コロムビア)
携帯テープ式録音機 ショルダー(東京通信工業)
明治ミルクチョコレート(明治製菓)、森永ミルクキャラメル(森永製菓)、雪印バターキャラメル(雪印乳業)、フーセンガム(ロッテ)

<アナタハンの女王>
 マリアナ諸島アナタハン島から元日本軍兵士20人が帰国。終戦を知らなかった彼らの中に比嘉喜和子という女性が一人だけいたことが話題となり、「アタナハンの女王」と呼ばれる
<パチンコ・ブーム>
全国のパチンコ屋が2万軒に達し、台数は70万台となり空前のパチンコ・ブーム
「親指族」という言葉も生まれた
<八宝亭事件>
 東京築地の中華料理店「八宝亭」で店主と妻、長男、長女がマサカリで滅多切りにされて惨殺されていた。あまりの残虐さに怨恨による犯罪とも思われたが、現金3万円と24万円が入った預金通帳が盗まれていたため、強盗と断定された。犯人はその店の従業員であり、通報者だった山口常雄(25歳)だった。

<1951年という年>
 日本はサンフランシスコ講和条約を結ぶことで、国家として主権を回復。そんな日本について占領軍のトップを首になったマッカーサーはこういった。
「我々は45歳だが、日本人は12歳の少年だ」
この言葉に日本人の多くが反発したが、それがけっして誤りではなかったことは、その後の歴史から明らかでしょう。
「・・・日本人にとって、占領は”屈辱”であったはずだが、しかしその”屈辱”は、どこか安全なものだった。それはほとんど、『重大犯罪を犯しながら、まだ幼くて自分のしたことにピンと来ていない未成年が、少年法の適用を受けた』というのに似ている。『罪を認め、占領を受けた。だからもう自分には責任がない』ーその後の日本人達の戦争責任に対する認識の薄さは、おそらくこのことに由来するのだろう。・・・」
橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 戦後50年の日本の国づくりは、すべてこの時の責任感の欠如から始まったと言えます。日本人は昔から同朋意識が強いゆえに、お互いに責任を押しつけ合う「馴れ合い」的生き方しかできなくなってしまったのでしょう。
 「誰かがなんとかしてくれるだろう」は、アメリカのように多人種多民族多宗教国家では、自分の命を縮めかねない考え方です。その点では、日本ほど幸福な国はなかったとも言えるのですが、・・・。
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「アンソロジー・オブ・フォーク・ミュージック」ハリー・スミス
第一回サンレモ音楽祭開催
アラン・フリードがDJとしてデビューし、R&Bをかけて人気を獲得
映画「ラジオ・デイズ」(1987年)(監)ウディ・アレン(出)セス・グリーン、ミア・ファロー
映画「ラジオタウンで恋をして」(1990年)(監)ジョン・アミエール(出)キアヌ・リーヴス

この年の歌謡曲についてはここから!
「上海帰りのリル」(津村謙)大ヒット
「船を見つめていた・・・リルリル 誰かリルを知らないか」
「ひばりの花売娘」美空ひばり、「カチューシャ」安藤まり子、「ミネソタの卵売り」暁テル子
<第一回NHK紅白歌合戦>
1月3日8時から1時間NHK第一スタジオから初の中継放送(大晦日の放送は1953年から)
司会は白組が藤倉修三アナ、赤組が加藤道子アナ
出演者は、(白)東海林太郎、藤山一郎、近江俊郎、林伊佐雄、鈴木正夫、楠木繁夫、鶴田六郎
(赤)二葉あき子、松島詩子、渡辺はま子、菊池章子、菅原都々子、赤坂小梅、暁テル子
スタジオには300人の観客がいました
<LPレコード発売>
3月12日コロンビア・レコードがLPレコード発売(ベートーベン「第九」など5作品1枚2300円)
<シックス・ジョーズ誕生>
日本のジャズ・バンドの草分け的存在、シックス・ジョーズ結成(ピアノは中村八大、ベースは渡辺晋、バイブは安藤八郎、ギターは宮川協、ドラムスは南広、サックスは松本英彦)渡辺晋は後に日本を代表する芸能プロダクション「渡辺プロ」を設立する。
<実験工房>

武満徹、湯浅譲二らが「実験工房」を結成

<映画>
ピックアップ映画「欲望という名の電車」
この年の洋画についてはここから!
フランスの映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」創刊
この年の邦画についてはここから!
9月10日ヴェネチア国際映画祭で「羅生門」がグランプリを獲得

<演劇・舞台>
帝劇ミュージカル「モルガンお雪」(菊田一夫作)上演
俳優座「夜の来訪者」(ジョン・P・プリーストリー作、内村直也演出)

<テレビ>
「アイ・ラブ・ルーシー」(テレビの歴史を変えた大ヒット番組)

<文学、出版>

小説「ライ麦畑でつかまえて」(J・D・サリンジャー著)出版
ジャック・ケルアックが「路上」を書き上げる(発表は1957年)
トルーマン・カポーティーが自伝的作品「草の竪琴」を発表
「孤独な群集」デイヴィッド・リースマン(アメリカにおける新しい産業社会の構成員となった膨大な新中間層の社会的性格を描き出し話題となった)
「ホワイト・カラー」チャールズ・W・ミルズ
「哲学探求」ルドウィク・ウィトゲンシュタイン
スウェーデンの作家ポール・ヨハン・ラーゲルクビストがノーベル文学賞受賞
この年の文学についてはここから!
「源氏物語」谷崎潤一郎現代語訳
「新・平家物語」吉川英治
「やまびこ学校」無着成恭
実業之日本社「オール生活」創刊
聖教新聞社「聖教新聞」創刊
<マンガ>
「サザエさん」長谷川町子(朝日新聞連載)、「クリちゃん」根本進(毎日新聞連載)
<鉄腕アトム誕生>
4月に雑誌「少年」に連載が始まった手塚治虫の「アトム大使」の脇役として「鉄腕アトム」登場。
翌年、4月からは「鉄腕アトム」となり主役となって連載が始まります。
<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!
東京国立博物館で「アンリ・マティス展」開催

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
写真「人種の壁を破るジョニー・ブライト」(ピュリツァー賞受賞)
7月 4日 第一回プロ野球オールスター戦開催
10月28日 力道山が国際プロレス大会に初登場

<1951年の物故者>
アルノルト・シェーンベルク(作曲家)
アンドレ・ジイド(作家)
ウィリアム・ランドルフ・ハースト(実業家)(映画「市民ケーン」のモデル)
フェルディナンド・ポルシェ(ポルシェ創業者)
ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン(哲学者)
林芙美子(作家・脚本家)
宮本百合子(作家)
1952年
<1952年の出来事>
<アメリカ>
アメリカ大統領選挙でドワイト・D・アイゼンハワーが当選
<ヨーロッパ>
イギリスがモンテベロにて原爆実験を行う
ジョージ6世英国王が死去(2月6日)
ヨーロッパ防衛共同体条約EDC調印される
ポーランド人民共和国憲法公布
<中東・アフリカ>
リビア独立(イタリアより)
エジプト革命により国王が退位、共和国制へ移行(ガマール・アブドゥル・ナセルが大統領に)
仏領コモロ諸島でシーラカンス発見される
<アジア>
米国が対インドシナ軍事援助を増強(ベトナム戦争への静かな歩みが始まる)
韓国にて新憲法公布
韓国が漁船立ち入り禁止線「李承晩ライン」設定

<物理、化学、生物、医学など>
アメリカが太平洋上の島で世界初の水爆実験を成功させる(本格的な核開発競争の始まり
チャーチル(英国)が核兵器保有を宣言し、核実験実施
最新型コンピューターUNIVACがアメリカの大統領選挙で大活躍(コンピューター時代始まる)
ハロルド・ユーレイ、スタンリー・ミラーがオパーリン=ホールデン仮説を実証(生命の起源ともいえるタンパク質の誕生)
ジョナス・リークがポリオ・ワクチンを発見

<時代を変えた発明、モノ>
テトラパックの生産開始(スウェーデン)

<日本の出来事>
 1月23日 NHKによる初の国会中継
 3月     十勝沖地震により死者、行方不明者多数
 4月 1日 砂糖の自由販売開始、硬貨式の公衆電話が登場
 4月 9日 NHKラジオ「君の名は」放送開始
 4月 9日 もく星号が伊豆大島の三原山に墜落(37人死亡)
 4月28日 対日講和条約が発効し占領が終了
        日米安全保障条約発行。進駐軍の撤退開始
 7月 4日 破壊活動防止法公布
 8月     国際通貨基金(IMF)に加盟調印
        朝日新聞社「アサヒグラフ」が原爆の写真を初めて公開
        日本電信電話公社発足
 9月     八丈島南方の海底噴火により明神礁が出現
10月     自由党が総選挙で過半数を獲得し、第4次吉田内閣誕生
11月     東京駅前に新丸ビルが完成
12月20日 東京・青山に日本初のボーリング場が開場
カバヤ児童文庫誕生(カバヤ食品発売のカバヤ・キャラメルの景品)
アルマイト製弁当箱(ドカ弁)発売
「カステラ一番、電話は二番・・・」文明堂のラジオCM始まる
ディズニー映画「ピノキオ」公開
<流行語>
「ヤンキー・ゴー・ホーム」、風太郎(プータロー)(日雇い労務者のこと、風の吹くにまかせた生活態度から)
「赤線青線」、エッチ(小説「白い魔魚」で取り上げられたのがきっかけ)
恐妻(戦後の女権拡大で強くなった妻に夫が頭の上がらないこと)
<ファッション>
夏に新素材の透け透けナイロンブラウス
透明ビニールレインコート
プリーツスカートが流行
<ヒット商品>
オートバイ カブ(本田技研工業)、硬貨式の公衆電話登場
魚肉ソーセージ(日本水産)、お茶づけ海苔(永谷園)、フエガム(コリス)

<血のメーデー事件>
 5月1日、皇居前で行われた市民大会が場所を借りた借りないのもめ事から警察とデモ隊が衝突。警官により2名が射殺され、1200人以上が逮捕される。
 6月24日、大阪吹田市で朝鮮動乱2周年記念集会が開催され、デモ隊900人と警官隊が衝突し、60人が逮捕される。
 7月7日、名古屋大須でも火炎瓶、ピストルの撃ち合いで120人が逮捕される。
 どれも基本的には安保条約に対する反対のデモだったが、それに対し、政府は破壊防止法を発令することになりました。
<毒性米事件>
 ビルマからの輸入米に毒性の高い黄変米が発見される。しかし、政府は後に毒性の規制水準を引き下げて外米の配給を行い批判を受ける
<荒川バラバラ殺人事件>
 被害者は警察官、伊藤忠夫。犯人は内縁の妻、宇野冨美子。伊藤の素行の悪さから犯行に及び、死体は母親とともに切断して遺棄した。冨美子が小学校の教師だったことも衝撃を与える原因だった。
<青線>
 表側は飲食店でありながら、売春を行う店が増え始めます。警察は、「赤線」と区別して「青線」と呼ぶようになります
<ホンダの賭け>
 ホンダは資本金600万円の企業でありながら、欧米から4億5千万円分の工作機械を購入。周りから大丈夫なのかと聞かれた本田宗一郎総一郎はこう答えた。
「会社はつぶれても機械は残る。誰かが使うから、日本のためになる」

<1952年という年>
 1952年の3月、破壊活動防止法と労働法規改正案が国会に上程され大騒ぎとなる。4月には「砂防法反対・労働法規改悪阻止」のゼネストが起こり、『血のメーデー事件』へと続く。
「この時期の日本のど真ん中には、かつての軍国主義者を平然と復帰させる、一向に反省のない『現状維持の思想』があった。その陰には、日本を『社会主義からの防波堤』にしようとするアメリカの思惑があった。・・・」
「流血は起こり、その”危険”を口実にして、破壊活動防止法は成立する。敗戦からの立ち直りだけを目指す日本人は”中心”の現状維持をよしとして、追放された人間達を堂々と復帰させる。アメリカともスターリンのソ連とも、現状維持を第一とする日本のエスタブリッシュメント達とも一線を画した『この国のあり方』を考える思想は、日本のどこにもなかった・・・」

橋本治著「二十世紀」より
<作者からのコメント>
 かつて日本も社会主義国家へと向かう可能性を持っていた時期がありました。もちろん、それがどの程度の可能性だったのかはかなり疑問であり、たぶんそうなる前に日本は韓国のように分断されることになっていたでしょう。
 これからも、現状維持が大好きな日本人が新たな政治体制を実現させるとは到底思えません。しかし、日本人はかつて世界的にも有名な「明治維新」という驚異的な革命を成し遂げています。けっして、改革は不可能ではないはずです。
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
ペレス・プラードがマンボを引っさげてアメリカ上陸
エラ・フィッツジェラルドがストックホルムで大人気となる(3月)
フォーク・グループ、ウィーバーズが赤狩りにより解散に追い込まれる
ハワイのアーティスト、アルフレッド・アパカ Alfred Apakaアメリカで人気者になる
ジョルジュ・ブラッサンス Georges Brassensデビュー、フランスを代表する歌手、詩人となる
カバセレが、アフリカン・ジャズを結成する 
ジョン・ケージ作曲の「4分33秒」初演(ピアノはデヴィッド・チューダー)
この年の歌謡曲についてはここから!
美空ひばりが歌謡界史上初の歌舞伎座公演開催
ジーン・クルーパー・トリオ来日、初の米国ジャズ・ミュージシャンの来日で本格的なジャズ・ブーム到来
米軍の撤退が始まり、日本人ジャズ・バンドが米軍基地から外に出始める

<映画>
ピックアップ映画「真昼の決闘」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!

<演劇・舞台>
東京・有楽町に日劇ミュージック・ホールがオープン
宝塚歌劇団「源氏物語」(春日野八千代主演)

<テレビ・ラジオ>
ルシル・ボール、デジ・アーナズ主演バラエティー・ドラマ「アイ・ラブ・ルーシー」始まる
「スーパーマン」(主)ジョージ・リーヴス(アメコミ・ヒーローものの元祖、視聴率70%越えの大ヒット作)
NHK「アチャコ青春手帖」放送(ラジオ)
民放ラジオ局の開局ラッシュ
文化放送の深夜放送「S盤アワー」が人気
<「君の名は」大ブームとなる!>
4月10日から1953年4月8日まで連続ラジオ・ドラマ「君の名は」放送
「忘却とは忘れ去ることなり。忘れえずして忘却を誓う心の悲しさよ」
東京大空襲の夜に出会った氏家真知子と後宮春樹が運命にほんろうされるメロドラマ
放送時間中、銭湯の女湯が空になるほどの人気だったことは有名
1953年には、岸恵子、佐田啓二により映画化
長いストールを頭にかぶり、それを肩にかける「真知子巻き」が大流行した
この年生まれの「真知子」は多い

<文学、出版>
「ケイン号の叛乱」ハーマン・ウォーク(ピューリツァー賞受賞)
「ゴドーを待ちながら」サミュエル・ベケット(英)
「まっぷたつの子爵」イタロ・カルヴィーノ(伊)
やし酒飲み」エイモス・チュツォーラ(著)(ナイジェリア)
「地上より永遠に」ジェームス・ジョーンズ(全米図書賞)
米国アカデミー賞授賞式の放映権をNBCが獲得。授賞式の演出がショーアップされはじめる。
黒人作家ラルフ・エリソンの「見えない人間」が発表される
作家ウイリアム・バロウズ William S. Burroughsが「ジャンキー」を発表
ビート・ジェネレーションの中心の一人)
ジャクソン・ポロックの抽象表現主義絵画をハロルド・ローゼンバーグが「アクション・ペインティング」と名づける。それは、カンヴァス上の絵(Picture)ではなく事件(Event)であるといった。
「老人と海」アーネスト・ヘミングウェイ(1954年にノーベル文学賞受賞)
フランスの作家フランソワ・モーリヤック(「子羊」ほか)がノーベル文学賞受賞
この年の文学についてはここから!
「ニッポン日記 上・下」マーク・ゲイン
「千羽鶴」川端康成
昭和文学全集 横光利一集
手塚治虫の「鉄腕アトム」が月間「少年」で連載開始(1968年まで続く)
(アトムの生年月日は、2003年4月7日身長1m35cm体重30kg)
集英社の「月刊明星」、音楽之友社「レコード芸術」創刊
角川書店「俳句」、秋田書店「漫画王」創刊
産経新聞社「週刊サンケイ」、読売新聞社「週刊読売」
<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!
<美術>
この年の美術についてはここから!
ブリジストン美術館開館
国立近代美術館開館
箱根美術館開館
美術出版社「美術批評」創刊

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第15回オリンピック・ヘルシンキ大会開催
第15回ヘルシンキ・オリンピックに日本が戦後初参加
ベースボール・マガジン社「相撲」創刊
ロッキー・マルシアノが世界ライト級チャンピオンを獲得
映画「傷だらけの栄光」(1956年)(監)ロバート・ワイズ(出)ポール・ニューマン
<世界チャンピオン誕生>
5月19日後楽園球場特設リングで白井義男がダド・マリノを判定で破り、世界フライ級タイトルを奪取。日本人初のボクシングの世界チャンピオンとなった

<1952年の物故者>
ジョン・デューイ(哲学者)
エヴァ・ペロン(俳優・政治家)
スウェン・ヘディン(冒険家)
土井晩翠(詩人)
中山晋平(作曲家)
1953年
<1953年の出来事>
「終末時計」が20世紀で最も危険な位置2分前となる(核戦争の危機迫る)
<アメリカ>
アイゼンハワーが米国大統領に就任(国務長官にはダレスが就任)
マッカーシー旋風吹き荒れる (いわゆる赤狩りにより多数の共産党支持者が人生を奪われる)
原子力スパイ事件でローゼンバーグ夫妻死刑となる(6月19日)
クリスティーン・ジョーゲンセンがNYで世界初の性別適合手術を受ける
<カストロの裁判>
 10月16日キューバのモンカダ兵営を襲撃したカストロ率いる革命軍は作戦に失敗し逮捕されます。その裁判の席で、カストロは2時間にわたり語り続け、最後のこう言いました。
「歴史は私に無罪を宣告するだろう」
 1955年に釈放されたカストロは、その後、チェ・ゲバラらを仲間に加え革命の準備を本格化させることになります

<ヨーロッパ>
ユーゴ大統領にチトーが就任(1月14日)
英国でエリザベス2世戴冠式が行われる(6月2日)
東ベルリンで反ソ連暴動発生(その他東欧全体に広がる)
コペンハーゲン世界婦人会議開催
ソ連の指導者ヨシフ・スターリンが死亡(後任はゲオルギー・マレンコフ)(3月5日)
ソ連の新指導者にニキータ・フルシチョフに就任(9月2日)
映画「インナー・サークル映写技師は見ていた」(1991年)(監)アンドレイ・コンチャロフスキー(出)トム・ハルス
映画「独裁者 スターリン」(1992年)(監)アイヴァン・パサー(出)ロバート・デュバル

<中東・アフリカ>
エジプト共和国誕生(ナギブ大統領)
<アジア>
朝鮮戦争の休戦協定成立(板門店にて)国境線として38度線が設定される(7月27日)
エベレスト(サガルマータ山)初登頂成功(ヒラリー卿テムジン
中国で第一次五カ年計画始まる
パキスタン民主共和国成立

<時代を変えた発明、モノ>
NHKテレビが放送を開始(2月1日)
バクミンスター・フラーの「フラードーム」(アメリカ)
シボレー「コルベット」生産開始(アメリカ)
<物理、化学、生物、医学など>
ジェームス・ワトソン、フランシス・クリックがDNA(遺伝子)の二重螺旋構造を発見

<日本の出来事>
 1月15日 10円硬貨発行
 4月     日本婦人団体連合会会長に平塚らいてう就任
 5月     第五次吉田内閣設立
 9月     台風13号が近畿東海地方に襲来
11月     日本航空が初の国際路線(東京-ホノルル-サンフランシスコ)を開設
12月25日 奄美諸島が日本に返還
        水俣病患者が初めて発病
<流行語>
おこんばんは さいざんす バッカじゃなかろか(トニー谷が使う言葉)
戦後、強くなったのは女と靴下
八頭身(ミス・ユニバース日本代表の伊藤絹子の体型から)

<ヒット商品>
大衆薬 オロナイン軟膏(大塚製薬)、パラソルチョコレート(不二家)
東京・青山に初のスーパーマーケット紀ノ国屋オープン

<バカヤロー解散>
 2月28日、予算委員会で社会党の西村栄一議員の質問のしつこさに吉田総理が「バカヤロー」と発言。暴言を吐いたとして懲罰委員会にかけられた総理に対し、野党からの不信任案を提出。与党内の人気も低迷していたこともあり、不信任案が可決してしまいます。第四次吉田内閣はここで終わりを迎えます。その後、総選挙後に再び吉田内閣が誕生しますが、もう彼の人気は限界にきていました。
<スターリン暴落>
 3月15日ソ連の独裁者ヨシフ・スターリンが死去し、米ソ緊張緩和が始まる。これにより朝鮮戦争が停戦。戦争による景気上昇にストップがかかるのではないかという不安から株価が暴落。
<ミスユニバース>
アメリカのマイアミで開催されたミス・ユニバースで伊東絹子が世界第三位となる。八頭身のスタイルが話題となり、等身大の切り抜き看板も登場
<電化元年>
 三洋電気が国産初の噴流式洗濯機発売(2万8500円)。さらに電気冷蔵庫(8万〜12万円)、トースターなども登場し、この年は「電化元年」と呼ばれた
<スーパーマーケット誕生>
 12月25日青山にセルフサービスでレジ係のみの店、スーパーマーケット「紀ノ国屋」オープン
<魚肉ソーセージ誕生>
 ビキニ環礁での原爆実験によりマグロの放射能汚染が問題となり、マグロ価格が暴落。安値になったマグロを用いて魚肉ソーセージが作られるとヒット商品となる。
1952年に日本水産がライファンという新しい包装材料を作ったところから普及
マルハのツナ・ソーセージ(1本30円)
<粉末ジュース>
名糖粉末ジュース発売(226g入りで100円、一杯あたり5〜10円)
「カバヤ・インスタント・ジュース」「春日井ソーダの素」「渡辺のジュースの素」
これらの粉末ジュースは人工甘味料チクロが有害とされたことで、昭和30年代で消えることになります
<1953年という年>
 3月5日、ソ連の独裁者スターリンが死んだ。彼に代表されるように1950年代以降世界各国の独裁者の多くは寿命を全うするまで倒れなかった。
「『戦争の時代』は終わって、既に『思想の時代』になっていた。しかし、世界には思想を問う方法がない。だから、スターリンは倒されない。方法は、武力対決だけだった。・・・」
「『共産主義への恐怖』は、既に19世紀からある。その恐怖は、『私有財産を否定する共産主義は、せっかく得た我々の財産を奪う』という恐怖である。しかし、一方、共産主義は、『他人への痛み』を前提とする思想でもある。世の中には貧困に苦しむ人間がいるーそれはなぜだろうと考えて、共産主義は多くの共感を得た。・・・」

しかし
「もし、そこに『他者』というものが存在していたら、それはただ『敵』なのだ。自分を『搾取される貧者』と位置づけたら、『富める他者』は敵になるー『他者』を発見して、共産主義はたやすく『敵』を作った。『他者の発見』は、『愛の発見』であり、『不和の発見』であり、『敵の発見』でもあった。・・・」
橋本治著「二十世紀」より
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「ジャズ・アット・マッセイホール」チャーリー・パーカー他
人気DJアラン・フリード主催の「ムーンドッグ・ボール」が定員オーバーで中止になる
<物故者>
ジャンゴ・ラインハルト(ジャズ・ギタリスト)
セルゲイ・プロコフィエフ(作曲家)
ハンク・ウィリアムス(カントリー歌手)
この年の歌謡曲についてはここから!
雪村いずみがデビューし、美空ひばり、江利チエミとともに三人娘と呼ばれる
エラ・フィッツジェラルドオスカー・ピーターソンらからなるJATP(ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニッック)来日、ルイ・アームストロングも来日しジャズ・ブームが本格化。
ジャズ喫茶の草分け「銀座テネシー」開店。(大橋巨泉、福田一郎らが司会を務めていた)
「ミュージック・コンクレートのための作品XYZ」(黛敏郎)
<歌声運動>
総評などの主催による「53年日本のうたごえ」祭典が日比谷劇場で開催。6000人が参加。
1948年発行の「青年歌集」の歌などを労働組合や職場サークルで歌うことから広がった運動。「若者よ」「民族独立行動隊の歌」「手のひらの歌」「原爆許すまじ」ロシア民謡の「カチューシャ」「黒い瞳」などが歌われた。「歌声運動」はこの後も長く続きます。

<映画>
ピックアップ映画「東京物語」
この年の映画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!
ディズニー映画「シンデレラ姫」、「不思議の国のアリス」公開

<演劇・舞台>
文学座「欲望という名の電車」(テネシー・ウィリアムズ原作、杉村春子主演)
<トニー谷ブレイク!>
「レディース&ジェントルマン&おとっつぁん、おっかさんお今晩わ!」
ソロバン片手の芸人、トニー谷が大ブレイク!「サイザンス」、「バッカじゃなかろか」などの流行語を生みだした

<テレビ>
<テレビの放送開始>
2月1日NHK東京テレビ放送開始。しかし、テレビの値段は20万円。そのため契約者は866名のみ。(当時の大卒初任給は8000円)
午後2時から「NHK東京テレビ開局の祝賀会」式典。その後、菊五郎劇団の舞踊劇「道行初音旅」、藤原義江らの「オペラよもやま話」など
8月28日からは日本放送も放送開始
NTV「なんでもやりまショー」
(俗悪番組第一号とも言われ、これを見た大宅壮一が「一億総白痴化番組」と呼ぶことに)

<文学、出版>
「老人と海」アーネスト・ヘミングウェイ著(ピューリツァー賞受賞)
「見えない人間」ラルフ・エリスン著(全米図書賞)
「失われた足跡」アレッホ・カルペンティエル著(キューバ、ベネズエラ)
「ジャンキー」ウィリアム・バロウズ
イギリスのウィンストン・チャーチルが「第二次世界大戦回想録」でノーベル文学賞受賞
アメリカで雑誌「プレイボーイ」創刊(11月)
この年の文学についてはここから!
「少女クラブ」で「リボンの騎士」(手塚治虫)連載開始
神戸新聞社「デイリー・スポーツ」創刊
財界研究所「財界」創刊
婦人画報社「美しいキモノ」創刊
<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!

<ファッション>
プリンセス・スタイル、クリスチャン・ディオール旋風(東京会館でファッションショー開催)

<作者からのコメント>
 小学生の時のクラス担任は「共産主義的」な考え方を積極的にクラス活動に導入する先生でした。その理想の高さと情熱に僕は感心させられました。しかし、それをいざ現実に実践するとなると、そこには多くの問題点があることに気づかされもしました。すべてのことを全員で協力し議論しながらすすめることは、時に非効率的であり、また窮屈でもありました。そのうえ、いつしかお互いが監視し合うような雰囲気まで生まれてしまい、いつしか僕は学校に行くのが嫌になっていました。今でも僕は覚えていますが、卒業式の時、多くの友達が泣いている中、僕は卒業できたことを単純にうれしいと思っていました。これで自由になれる!そう思っていました。
 ただし、この時の経験を無駄だとは思っていません。僕自身を大きく成長させてくれたと思います。ただ、その進歩のスピードが早すぎたのです。
 当時の担任の先生とはその後、彼が亡くなるお付き合いがありました。あの頃のことはかなり反省していたようです。まあ、教師になって最初の子供が僕たちでしたから、熱中しすぎてもしかたなかったのでしょう。
「共産主義の理想は素晴らしいが、それを実践するのは、非常に難しい」
そこには何かが足りないです。そのことは、20世紀の歴史を見ても明らかでしょう。

<1953年の物故者>
エドウィン・ハッブル(天文学者)
ユージン・オニール(劇作家)
ディラン・トーマス(詩人)
ラウル・デュフィ(画家)
折口信夫(民俗学者・国文学者)
斉藤茂吉(歌人)
阪東妻三郎(俳優)
1954年
<1954年の出来事>
<アメリカ>
アメリカの最高裁でブラウン判決が下される。(教育の現場における人種隔離を違法とする判決)
ジョセフ・マッカーシーが失脚しマッカーシズム終息に向かう
リチャード・ライト著「ブラック・パワー」出版
水爆実験に反対を表明していた核物理学者ロバート・オッペンハイマーに対し、アメリカ原子力委員会特別委員会が
忠誠調査を実施し、危険人物と認定
マリリン・モンローとジョー・ディマジオが結婚
<ヨーロッパ>
バルカン軍事同盟設立(ギリシア、トルコ、ユーゴ)
ソ連の核実験により日本海沿岸に放射能の雨(9月18日)
<中東・アフリカ>
スエズ運河から英軍が撤退、英エジプト協定調印(10月19日)
エジプトの首相兼革命軍事会議議長にナセル氏就任
アルジェリア戦争勃発
<アジア>
ベトナム内戦に突入
ベトナム、ホーチミン軍がディエンビエンフーを占領(5月)
ジュネーブ会議開催(インドネシア休戦協定調印へ)
ロバート・キャパ、ヴェトナムで地雷により死亡
東南アジア集団防衛条約機構SEATO

<世界を変えた発明、モノ>
ロバート・ウッドワードがストリキニーネの合成に成功
映画「麗しのサブリナ」のヒットでジバンシー・デザインのサブリナ・パンツが大流行
<物理、化学、生物、医学など>
世界初、ソ連のオブニングス原子力発電所が運転開始
原子力潜水艦ノーチラス号出航
ビキニ環礁で米国が水爆実験実施(第五福竜丸が被爆)
ソ連で原子力発電所が操業開始

<日本の出来事>
 1月 1日 50銭以下の小銭が廃止となる
 2月 1日 マリリン・モンロー来日
 3月 1日 マグロ漁船、第五福竜丸がビキニ環礁でアメリカの水爆実験により被爆
 4月20日 日比谷公園で第1回全日本自動車ショー開催
 6月     防衛庁設置法、自衛隊法公布により、警察予備隊が保安隊を経て自衛隊となる
 8月     「原水爆禁止署名運動全国協議会」結成
 9月26日 青函連絡船「洞爺丸」が台風15号により座礁、転覆
 9月     日本中央競馬会発足
12月10日 右派の鳩山内閣成立し、憲法調査会を立ち上げて改憲を進めます。
ベビーブームで小学校の新入生が100万人も増加
学校給食法施行(小学校での給食始まる)
民放ラジオ局による深夜放送開始
ビクターがLP専用のプレーヤーを発売
明治製菓が日本初の缶入りジュースを発売
ディズニー映画「ダンボ」「こぐま物語」公開

<ヒット商品>
ミルク飲み人形
カンロ玉(カンロ)
バターボール(明治製菓)
<日本初の人間ドック登場>
 人間ドック国立東京第一病院で始まる。料金は6日間で12000円と高額だったが、この後、期間も短縮され料金も下がり普及することになります
<貸し屋ブーム>
 様々なものを貸し出す「貸し屋」がブームとなります。自動車、ピアノ、宣伝カー、植木、ガレージ、布団、机など、なんでも貸すレンタル業の先駆(布団一晩15円ぐらい)
<街頭テレビ>
 日本初の民間放送局、日本テレビの社長だった正力松太郎は、高額すぎて普及しないテレビ放送においてスポンサー集めをするための秘策として「街頭テレビ」の設置を思いつきます。こうして、有楽町、日比谷公園、新宿駅東口、浅草雷門など都内20か所に27インチのテレビが無料視聴用として設置されました。
 この年の2月19日、日本初のプロレス中継が行われ、「街頭テレビ」は大活躍。これがテレビが普及するきっかけとなります。

<1954年という年>
1954年3月、日本のマグロ漁船、第五福竜丸がビキニ環礁でアメリカの水爆実験により被爆
その場所は危険区域の外だった。
「米ソが対立する第二次世界大戦後の世界に、『支配の構図』は確定されてしまった。そこに『侵略』は起こり得ない。あるのは、『独立』に代表される、『支配からの離脱』である。もう『侵略』は重要事ではない。重要なのは、『侵略の抑止』であり、『既得権の確保』なのだ。『核の抑止力』という幻想は、そういう前提にのっとって存在し、であればこそ、『核実験』というデモンストレーションもありえた。・・・」
「第二次世界大戦後の世界では、被害者意識が加害者意識にとって代わった。『私は正しい。だから防御する』とだけ考えて、目の前の”相手”を直視しなかった。だからこそ、不安は蔓延し、冷戦は続いた。その冷戦の時代、米ソは歴然と”豊か”だったのである」

橋本治著「二十世紀」より 

<作者からのコメント>
 この年、日本では映画史に残るキャラクター「ゴジラ」が誕生しています。被爆国日本が核兵器を否定する強い思いをこめたこのキャラクターは、世界的な人気を獲得。21世紀までその活躍は続きます。しかし、残念なことに核兵器の方もゴジラ同様、進化と増殖を続けています。
 やはり核兵器をなくすためには、「ゴジラ」より「原爆資料館」を海外に持ち出す方が効果が高そうです。僕自身、大学生の時に訪れた「原爆資料館」の衝撃は未だに忘れられません。
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「フーチー・クーチー・マン」マディ・ウォーターズ
第一回ニューポート・ジャズ・フェスティバル開催
エルヴィス・プレスリーがサン・スタジオで「ザッツ・オールライ」を録音
ロバート・モーグがモーグ社を設立。シンセサイザーの開発始まる
フランス映画「過去を持つ愛情」がヒットし、ファドの女王アマリア・ロドリゲスの「暗いはしけ Barco Negro」が世界的ヒットとなる(ポルトガル)
フェンダー社の「ストラトキャスター」登場
この年の歌謡曲についてはここから!
新宿にうたごえ喫茶登場
銀座の銀巴里がシャンソン喫茶となり、シャンソン・ブームの火付け役となる
ジョセフィン・ベイカー来日
ヘルベルト・フォン・カラヤン初来日しN饗を指揮

<映画>
ピックアップ映画「七人の侍」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!
映画「ゴジラ」公開(11月3日、海外でも大ヒットとなり多くの映画に影響を与えます)
東京で第一回東南アジア映画祭開催

<演劇・舞台>
民藝「セールスマンの死」(アーサー・ミラー作、菅原卓演出)
俳優座「女の平和」(アリストパネス作、高津春繁演出)
文学座・俳優座・民藝合同「かもめ」(アントン・チェーホフ作)
関西歌劇団「修善寺物語」(清水修作、武智鉄二演出)
俳優座「教育」(田中千禾夫作)

<テレビ・ラジオ>
「名犬リン・チン・チン」、「名犬ラッシー」(動物ものの人気は今も昔も変わらないようです)
アメリカNBC放送が夜11時からの生放送バラエティー「トゥナイト・ショー」放送開始
(この番組を見た藤田潔は1965年「11PM」の制作を決意します)
NHKの風刺番組「ユーモア劇場」が政府からの干渉により放送終了
日本短波放送開始

<文学、出版>

「悲しみよ、こんにちは」フランソワーズ・サガン著(仏)
「蝿の王」ウィリアム・ゴールディング著(英)
「ブリキの太鼓」ギュンター・グラス著(独)
「オーギー・マーチの冒険」ソール・ベロウ著(全米図書賞)
「希望の原理」エルンスト・ブロッホ(独)
アメリカの作家アーネスト・ヘミングウェイ(「老人と海」ほか)がノーベル文学賞受賞
雑誌「プレイボーイ」創刊(表紙はマリリン・モンロー)
この年の文学についてはここから!
「潮騒」三島由紀夫
「アメリカン・スクール」小島信夫著
「愛は死を超えて」ローゼンバーグ夫妻
「火の鳥」、「文学入門」伊藤整
「女性に関する十二章」伊藤整(婦人公論に連載)
(チャタレイ裁判の影響もあり、30万部のベストセラーとなり、「男性に関する十二章」「新聞の読み方に関する十二章」も登場。新書版の人気が高まる)
「赤胴鈴之助」(〜1960年)「少年画報」に連載開始(時代劇ブームはじまりの年)
角川書店「短歌」、白水社「新劇」、読売新聞社「大相撲」創刊
婦人画報社「Men's Club」、毎日新聞社「カメラ毎日」創刊
光文社から新書「カッパ・ブックス」シリーズ刊行開始
<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<ファッション>
ヘップバーンスタイル流行
サブリナ・シューズが人気となる(オードリー・ヘップバーンの「麗しのサブリナ」より)
シャネルの5番(寝る時に着けているものは?のモンローへの質問の答えからブレイク)
ロマンス・グレー(包容力のある中年男性の魅力を象徴)
<美術>
この年の美術についてはここから!
花田清輝「アヴァンギャルド芸術」

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
力道山・木村VSシャープ兄弟の世界タイトルマッチ開催(2月15日、日本中が熱狂)
<第5回ワールドカップサッカー・スイス大会>

<1954年の物故者>
アラン・チューリング(数学者・暗号解読者)
アンドレ・ドラン(画家)
アンリ・マティス(画家)
ヴィルヘルム・フルトベングラー(指揮者)
エンリコ・フェルミ(物理学者)
オーギュスト・リュミエール(映画の発明者)
ジガ・ヴェルトフ(映画監督)
フリーダ・カーロ(画家)
ロバート・キャパ(カメラマン)
岸田國士(劇作家)
1955年
<1955年の出来事>
アジア・アフリカ会議(バンドン会議)29ヶ国の参加で開催
(各国が民族自決を宣言)
<アメリカ>
モントゴメリーでバス内の差別に反したローザ・パークスが逮捕される
これをきっかけに大規模なバス・ボイコット運動が起きる
映画「ロング・ウォーク・ホーム」(1990年)(監)リチャード・ピアース(出)ウーピー・ゴールドバーグ、シシー・スペイセク

エメット・ティル殺害事件により人種差別の現状が明らかになる
アルゼンチンでクーデター(ペロン大統領失脚)
アインシュタインとバートランド・ラッセルらによる核廃絶を求める宣言「ラッセル=アインシュタイン宣言」が発表される
<ヨーロッパ>
ワルシャワ条約調印(ソ連、東ドイツ、ルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、ポーランド、アルバニア、チェコスロバキア)
<中東・アフリカ>
バグダッド条約成立(後の中東条約機構CENTO)
アルジェリア、モロッコで反フランスでも激化
映画「アルジェの戦い」(1966年)(監)ジッロ・ポンテコルヴォ(出)ブラヒム・ハジャック

<アジア>
フランス軍がハノイから撤退
南ヴェトナムでゴ・ディン・ディエムが大統領に

<世界を変えた発明、モノ>
映画「理由なき反抗」のヒットによりT-シャツとブルージンズが人気ファッションとなる
ソニーが初のトランジスタ・ラジオ発売(8月)
シボレーがクロームメッキの「ベルエア」発表(大型化高級化進む)
「レゴ・ブロック」現在のデザインになる(デンマーク)
ロサンゼルスにディズニーランド開園

<日本の出来事>
神武景気始まる(朝鮮戦争による特需景気)
 2月 「憲法改正・再軍備」「対共産圏外交」を公約として総選挙実施。自民党は議席を伸ばせず、社会党が躍進。
 米軍基地闘争が日本各地で起きることになります。与党内も「憲法調査会法案」への反対が多く結局廃案に。
     日本ジャーナリスト会議設立(吉野源三郎議長就任)
 5月 東京立川の米軍基地拡張に反対する「砂川闘争」始まる
     在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)結成
     ヘレン・ケラー来日
 5月11日 国鉄宇高連絡船紫雲丸が衝突沈没(死者168人)
 5月20日 東京国際空港(羽田空港)の先代のターミナルビルが開館
 6月 1日 アルミ製1円玉登場
 7月 9日 後楽園遊園地がオープン(日本初の本格的ジェットコースター)
        砂川闘争(米軍立川基地拡張反対闘争)
 8月 6日 第一回原爆禁止世界大会開催(広島)
        長崎平和祈念像序幕(北村西望作)
 9月 1日 50円硬貨発行
11月15日 自由民主党結党式(自民党、民主党が合併、55年体制はここから1993年まで続く)
        千葉・船橋に船橋ヘルスセンターがオープン
12月 1日 日本電信電話公社が料金前納式の公衆電話機を発売
12月19日 原子力基本法成立
第一回日本母親大会が東京豊島公会堂で開催(婦人の権利向上を訴えた)
後楽園遊園地に日本初のジェットコースター登場
イチゴ、レモンなどの味付きかき氷登場
キャラクターのプリントつきビニール袋入り「綿あめ」登場
旺文社「赤尾の豆単(英語基本単語熟語集)」発売(100円)
プラモデルのブーム始まる
<流行語>
「押し屋」(満員電車の乗客尻押し係登場)
「三種の神器」(電気洗濯機、電気冷蔵庫、テレビが「三種の神器」と呼ばれる)
「最低ね」(下品、程度が低いといった意味の学生用語)
「頼りにしてまっせ」(東宝映画「夫婦善哉」でのせりふ)
<ヒット商品>
湿式複写機 リコピー(理研光学工業)
折りたたみ傘 アイデアル(丸定商品)
フィンガーチョコ(森永製菓)
アーモンドグリコ(グリコ)
<トランジスタ・ラジオ登場>
 東京通信工業(ソニー)がポータブル・トランジスタ・ラジオ「TR−55」発売
「トランジスタ」は小型で優秀なものの代名詞となった
<電気炊飯器登場>
 東芝が自動電気炊飯器を発売(価格は3200円)
当初は500台発売するがすぐに売り切れ、月産10万台にあんり、10年で50%に普及
当時東芝社内では「寝ている間に飯を炊こうなんて、そんなだらしない女のことを考える必要があるのか?」という反対意見も多かったとか・・・
<デパート屋上遊園地>
 日本橋高島屋屋上に観覧車、豆記者、コーヒーカップなど登場

<1955年という年>
 1954年の日本のヒーローは、ゴジラ力道山と笛吹童子だった。日本人は大人も子供も関係なく熱狂していた。しかし、1955年石原慎太朗が「太陽の季節」を発表。日本には「太陽族」に代表される「若者」という人種が誕生した。
 アメリカでは、1954年にエルヴィス・プレスリー(19歳)、フランスでは作家フランソワーズ・サガン(19歳)がデビュー。そして、1955年「エデンの東」が公開され、ジェームス・ディーンが登場します。
「・・・1955年、ジェームス・ディーンはスターになった。そして、その年の9月、未公開の二本の映画「理由なき反抗」と「ジャイアンツ」を残したまま、交通事故で世を去った。死んだジェームス・ディーンの影響は、世界中の若者に及んだ。その後の男性スターの多くは、ジェームス・ディーンの影響下にいる。彼は永遠なのである。彼の見せた『孤独』は、その後も古くならなかった〜ということはすなわち、『若者を受け入れる父達の社会』もまだまだ健在だったことである」
橋本治著「二十世紀」より

<「55年体制」と第二の戦後>
 自民党が結成されたこの年は「55年体制」の始まりの年でもあります。
2002年発表の小熊英二の「<民主>と<愛国>」において、著者は1945年から1954年までを「第一の戦後」、1955年以後を「第2の戦後」と呼びました。

<作者からのコメント>
 ジェームス・ディーンの三作品を僕は中学生の頃、テレビで見ました。その時、すでに公開時から20年近くたっていたことになります。思い出してみると、当時の僕は「理由なき反抗」と10年後の「イージー・ライダー」をそんなに違う映画だとは思っていなかったような気がします。実は「イージー・ライダー」を監督・主演していたデニス・ホッパーは、「理由なき反抗」でジェームス・ディーンと共演しています。彼はその意味ではジェームス・ディーンから最も大きな影響を受けた人物なのです。こうして、ジェームス・ディーンの魂は、デニス・ホッパー、マーロン・ブランド、ポール・ニューマン、そして世界中のロック世代へと受け継がれていったのです。
 思うに、ジェームス・ディーンとデニス・ホッパーの関係は、ロックの歴史におけるバディー・ホリージョン・レノンの関係に似ているかもしれません。50年代と60年代、映画と音楽はこうしてつながっていったのです。
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「ロック・アラウンド・ザ・クロック」ビル・ヘイリーと彼のコメッツ
ヘルヴェルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルの主席指揮者となる
カラヤンのアメリカでの公演に反対運動起きる(新ナチとの批判)
赤狩りの影響で解散していたフォーク・グループ、ウィーバーズ再結成
ケイジャンの名アコーディオン奏者、アイリ・ルジューンが事故死(27歳)
P・クーテフ率いるブルガリア国立歌舞アンサンブル、パリ公演、初のアルバム録音
ヌムール・ジャン・バチストがカリビアン・サウンドの基礎となるコンパを演奏し始める
この年の歌謡曲についてはここから!
ロカビリーが一大ブームとなる
渡辺プロ設立(クレイジー・キャッツなどジャズ系アーティストのプロダクションとしてスタート)
作曲家の吉田正がブルー・ノートを用いた歌謡曲を作り、「有楽町で逢いましょう」に代表される「都会派歌謡曲」を生み出す
「ジャンケン娘」で江利チエミ、雪村いずみ、美空ひばり共演。三人娘誕生
春日八郎などによる故郷歌謡がブームになる(田舎から都会への移動進む)
<マンボ・ブーム>
ペレス・プラードの「エル・マンボ」の大ヒットから日本でもマンボ・ブームとなる
マンボを踊るための細身のパンツ「マンボ・パンツ」が男女ともに流行
ユニセックス・ファッション最初のヒットとなった

<映画>

ピックアップ映画「理由なき反抗」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!
ディズニー映画「ピーターパン」「ファンタジア」公開
ジェームス・ディーン死去(9月30日)
映画「青春の輝き」(1992年)(監)ロバート・マンデル(出)ブレンダン・フレイザー

<演劇・舞台>

GHQに接収されていたアーニー・パイル劇場が東京宝塚劇場に復帰
バレエ「未来のイヴ」初演(音楽は黛敏郎、武満徹)
俳優座「どれい狩り」(安倍公房作、千田是也演出)
青年座「白蟻の巣」(三島由紀夫作)
フランスのパントマイマー、マルセル・マルソーが来日公演

<テレビ>
「ヒッチコック劇場」(一話完結のサスペンス劇場)
「ガンスモーク」(国民的西部劇ドラマ)
NHK「私の秘密」放送開始

<文学、出版>

「ロリータ Lolita」ウラジミール・ナボコフ著
「寓話」ウィリアム・フォークナー著(全米図書賞)(ピューリツァー賞受賞)
「長いお別れ」レイモンド・チャンドラー著(エドガー賞)
「覗く人」アラン・ロブ=グリエ
ビート詩人アレン・ギンズバーグが「吠える」を発表
「悲しき熱帯」クロード=レヴィ・ストロース(仏)
「知識人の阿片」レーモン・アロン(仏)
「ペドロ・パラモ」ファン・ルルフォ著(メキシコ)
この年の文学ついてはここから!
<雑誌「文学界」に石原慎太朗「太陽の季節」発表>
第一回文学界新人賞、第34回芥川賞受賞し、25万部の大ヒット。GIカットに近い「慎太郎刈り」も流行。「太陽族」という言葉は、評論家の大宅壮一が「”太陽族”の健康診断」という記事を書いたことから流行
<岩波書店「昭和史」>
 岩波書店の「昭和史」が大ヒット(遠山茂樹、今井清一、藤原彰著)左翼的な視点から描かれた敗戦までの歴史。しかし、「人間が描かれていない」などと批判も多く様々な議論を呼ぶことになりました。
広辞苑初版発行(岩波書店)
講談社「なかよし」、集英社「りぼん」、双葉社「大衆小説」創刊
モーターマガジン社「モーターマガジン」創刊
<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
「旗」 ジャスパー・ジョーンズ
この年の美術についてはここから!

<ファッション>
クリスチャン・ディオールが「Aライン」「Yライン」を発表
スカート丈が膝下のシャネルスーツが人気
ポニーテール・スタイル大流行
ビキニスタイル登場

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!

<1955年の物故者>
アルバート・アインシュタイン(物理学者)
アルチュール・オネゲル(作曲家)
イヴ・タンギー(画家)
オルテガ・イ・ガセット(思想家)
ジェームス・ディーン(俳優)
チャーリー・パーカー(ジャズ・サックス奏者)
トーマス・マン(作家)
フェルナン・レジェ(画家)
ポール・クローデル(劇作家)
モーリス・ユトリロ(画家)
坂口安吾(作家)
早川文雄(作曲家)
宮武外骨(ジャーナリスト)
1956年
<1956年の出来事>
国際原子力機関成立
<アメリカ>
アラバマ大学に黒人学生ルーシーが入学(2月6日)
バスの人種差別に対して違憲判決が言い渡される
マリリン・モンローが作家のアーサー・ミラーと結婚(6月29日)
<ヨーロッパ>
フルシチョフによるスターリン批判により、共産圏で民主化の動き
ハンガリー動乱(反ソ運動に対するソ連軍侵攻、ブタペストの惨劇)
ポーランドのポズナニで労働者の暴動(6月28日)
ポーランドで政変(ブムルカの10月革命)
女優グレース・ケリーがモナコ公国大公レーニエ3世と結婚(4月18日)
<中東・アフリカ>
スエズ動乱(エジプトによるスエズ運河の国有化宣言、イスラエル軍のエジプト侵入)
(日本にとっては、この戦争も景気上昇の一因となりました)
第二次中東戦争(10月29日)
モロッコ、チュニジア独立
<アジア>
パキスタン・イスラム共和国成立(イスカンダル・ミルザ大統領)
フランス軍、南ヴェトナムから撤退

<時代を変えた発明、モノ>
IBMが世界初のハードディスクを発売
ドライブスルーなどハイウェイ文化が発達(アメリカ)
オスカー・ニーマイヤーらのデザインによるブラジリア建設開始
<物理、化学、生物、医学など>
水俣病の第一号患者が正式に確認される

<日本の出来事>
日本国連に加盟
1956年度の輸出実績が25億97万ドルに達し「神武景気」が継続
日ソ共同宣言(日ソ国交回復)鳩山総理、河野一郎が訪ソ。歯舞、色丹の返還も提案されるが、その後進展せず。
池袋に西武,東武,三越などデパートラッシュ
インスタント・コーヒーの輸入開始
「明るいナショナル」のキャッチ・コピー登場
ディズニー映画「わんわん物語」公開
 7月 1日 気象庁が発足
11月 8日 第一次南極予備観測隊出航、昭和基地開設
12月18日 日本が国連に加盟
<流行語>
「太陽族」(石原慎太郎の「太陽の季節」から無軌道で不道徳な若者のこと)
「愚連隊」(ヤシ、テキ屋、ヤクザなどの総称)
「抵抗族」(まじめにコツコツと生きてきた中年男が、人生の何かに抵抗したくなるタイプ)
「デイト」(恋人同士で遊びにいくことを、それまでの「ランデブー」に替って言うようになった)
「ドライ」(若者の割り切ったものの考え方や行動)

<ヒット商品>
ホッピング
脱水装置付洗濯機VF?3型(東京芝浦電気)
自動ホップアップ型トースター(東京芝浦電気)
腕時計 セイコー自動巻(服部時計店)
サッポロビール(日本麦酒)
テトラパック入り牛乳(協同乳業)
ライオン油脂が台所用洗剤「ライポンF」を発売
<もはや戦後ではない>
 経済企画庁発表の「経済白書」が「もはや戦後ではない」という表現を用い注目される
評論家の中野好夫が「文藝春秋」に書いた下記の文章から引用された
「すでに敗戦後10年を経過、経済はもとより、犯罪や退廃的な社会風潮までをなんでも”戦後”という便利な言葉で片づけるのはよそう。そして、次の10年に向けて新たな歩みを踏み出すべきである」
<石橋内閣誕生>
 石橋湛山による石橋内閣誕生。新聞記者出身で早稲田大学卒ということで「野人首相」とも呼ばれることになりました。中国との関係改善や「一千億円減税」など独自の改革を進めようとします。ところが病気で倒れてしまい、わずか63日で退陣し、代わりに岸信介が指名されることになります。
<売春防止法成立>
 実際に施行されたのは1958年で50万人の売春婦はそれまでに廃業することを求められました。しかし、アパートなどに女性を住まわせて売春を行う「白線」が生まれるなど「売春」は継続され、「天下のザル法」と呼ばれることに
<「週刊新潮」発刊>
 新聞社ではなく出版社が発行した初の週刊誌。連載小説やコラムなど文芸的要素を重視した新しいスタイルの雑誌
<新聞のクイズ欄誕生>
 「読売新聞」が日曜版にクイズを掲載。この後、各紙がクロスワード・パズルや賞金つきのクイズを載せるようになりクイズブームとなる
<ドライブ・クラブ>
 自家用車を会員に有料で貸し出す制度。マイカーをもてない人向けに人気となり80以上のクラブができた。もちろん無許可の違法レンタカー。外車を半日借りて5000円
(今思えば、「カーシェアリング」の先駆だったともいえます)

<1956年という年>
 1956年は「もはや戦後ではない」という言葉が、経済白書に登場した年です。前年には55年体制と呼ばれる自民党、社会党2大政党による政治体制が始まっています。そして、1956年その自民党の初代総裁に鳩山一郎が選ばれました。
「・・・しかしところで、1946年に公職追放にあった鳩山一郎とは、どんな政治家だったのか?・・・1930年、政友会の議員として、政府が調印した海軍軍縮条約に反対した。その理由は、『国防計画とは天皇の統帥権に属するものなのだから、政府が軍縮などやってはいかん』ということである。とても政党政治家の発言とは思えない。1933年の「滝川事件」では、京都大学の刑法教授、滝川幸辰の罷免を要求し、大学の自治を踏みにじった文部大臣が彼だった。そういう人だから、公職追放にあっても不思議はない。そして、そういう人が『もはや戦後ではない』1956年に、安定多数を確保した与党の総裁になったのである。・・・」
橋本治著「二十世紀」より
 そして、2代目総裁にはかつて東条英機内閣で国務大臣を務めたA級戦犯、岸信介が選ばれるのです。
<作者からのコメント>
 それにしても、自分たちが選んでいる政治家たちの愚行に対して怒ろうともしない国民性とはいったいなんなんでしょう。
 小泉総理のあの人を馬鹿にしたような記者会見を見ていて、頭に血が上らないなんて信じられません。うちの小5の長男(2004年時点)だって、小泉の顔を見るたびに指を立ててブーイングをしているのに・・・。
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
ジェリー・リーバー&マイク・ストーラーエルヴィス・プレスリーの「ハートブレイク・ホテル」が世界的大ヒット)
エルヴィス・プレスリーが「エド・サリバン・ショー」に出演
「ブランデンブルク変奏曲」でグレン・グールドがアルバム・デビュー
ミュージカル「マイ・フェア・レディ」のアルバムが大ヒット
マイティ・スパローがカリプソ・キングになる(トリニダード・トバゴ)
フランコが自らのバンド、OKジャズを結成(ザイール)
ハリー・ベラフォンテにより、アメリカからカリプソ・ブームが世界へ
(シングル「バナナ・ボート」、アルバム「カリプソ」が大ヒット)
エジプトの国民的歌手ウンム・クルスーム Umm Kulthumの「愛しき我が武器よ」が新国歌となる
この年の歌謡曲についてはここから!
ペレス・プラード楽団来日(マンボ・ブーム日本にも)
民謡調の歌謡曲「あの娘が泣いてる波止場」「リンゴ村から」「哀愁列車」で故郷への思いを歌った三橋美智也が大ブレイク
岩城宏之、外山雄三がN響臨時演奏会で指揮者デビュー

<映画>
ピックアップ映画「捜索者」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!
映画館新築ブーム(日本における映画人気がピークに達する)

<演劇、舞台>
「怒りをこめてふりかえれ」ジェームス・オズボーン
(ロンドンのロイヤルコート劇場にて初演。この芝居から「怒れる若者 Angry Youngmen)という呼び方が生まれ)
「ゴドーを待ちながら」サミュエル・ベケット
文学座「ハムレット」(シェイクスピア原作)
文学座「鹿鳴館」(三島由紀夫原作)

<テレビ>
「スーパーマン」アメリカで放映開始。テレビ時代がいよいよ始まる。

<文学、出版>
「時間割」M・ビュトール
「パワー・エリート」チャールズ・W・ミルズ
(支配の構図が政治、経済、軍部3分野のエリートたちの癒着から生まれていることを明らかにした著作。21世紀にアメリカを暴走させる軍産複合体の正体をいち早く暴露)
この年の文学についてはここから!
日本で出版社では初の週刊誌となる「週刊新潮」(新潮社)が創刊
早川書房「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」創刊
書籍ユリイカ「ユリイカ」創刊
オーム社「エレクトロニクス」創刊
講談社「たのしい幼稚園」、ダイヤモンド社「近代経営」創刊
石原慎太朗の小説「太陽の季節」大ヒット
 彼は太陽族と呼ばれた自分たちの世代について「価値紊乱の光栄」(価値を破壊する者と呼ばれることを光栄と思う世代」と言った。皮肉なことに、政治家となった彼は日本の平和主義という重要な価値を破壊する者となった。
「もはや戦後ではない」中野好夫(「文芸春秋」にて)
「金閣寺」三島由紀夫
横山光輝「鉄人28号」連載開始(1966年まで)
<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!
アメリカで「ビート族」(ビートニク)出現!

<美術>
この年の美術についてはここから!

<ファッション>
女性ファッションはディオールブームが続く
フレアスカート全盛
ジーパンスタイル出現
アロハ・シャツ人気に

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第16回オリンピック・メルボルン/ストックホルム大会開催
第7回冬季オリンピック・コルティナ大会(イタリア)開催

<1956年の物故者>
A・A・ミルン(作家「クマのプーさん」など)
イレーヌ・ジョリオ=キュリー(物理学者)
エミール・ノルデ(画家)
クリフォード・ブラウン(ジャズ・トランぺッター)
ジャクソン・ポロック(画家)
ベルトルト・ブレヒト(劇作家)
高村光太郎(詩人・歌人)
溝口健二(映画監督)
宮城道雄(作曲家・筝曲家)
1957年
<1957年の出来事>
<アメリカ>
アイゼンハワー=ドクトリン(中東教書)発表
キング牧師らによりSCLC(南部キリスト教指導者会議)結成される
リトルロック暴動(アーカンソー州リトルロック・セントラル高校に9人の黒人学生が入学。連邦軍の護衛で登校)
公民権法成立(黒人の投票権を保証する法律)
ジミー・ホッファがチームスターズ組合委員長に就任
<ヨーロッパ>
欧州経済共同体EEC発足
ハロルド・マクミランが英国首相に就任
<中東・アフリカ>
第一回アジア・アフリカ諸国民会議、カイロにて開催される(45か国参加)
ガーナがイギリスより独立
<アジア>
中ソ共同宣言発表
「アメリカ帝国主義は、原子爆弾をもってはいるが、いずれ倒れる張り子の虎である。世界にはいま、東風と西風の二つの風が吹いているが、やがて東風が西風を圧倒するであろう」
毛沢東(ソ連での首脳会談後の会見より)

<時代を変えた発明、モノ>
エルメスの「サック・ア・クロア」(ケリー・バック)誕生
ポリプロピレン実用化(イタリア)
<物理、化学、生物、医学など>
江崎玲於奈氏がトンネル効果を発見
国際原子力機関IAEA発足
第一回パグウォッシュ核物理科学者会議開催
ネヴァダ州で核実験実施(米)
英国がクリスマス島で核実験実施(5月15日)
ICBM大陸間弾道弾実験成功(露)
ソ連、初の人工衛星スプートニク1号打ち上げ成功(10月4日)
ソ連、ライカ犬を乗せた人工衛星スプートニク2号打ち上げに成功(11月3日)
映画「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」(1985年)(監)ラッセ・ハルステロム(出)アントン・グランセリウス、アンキ・リデン

<日本の出来事>
 1月     丹下健三設計の東京都庁第一庁舎完成
 2月25日 岸信介内閣発足、岸・アイゼンハワー会談開催
 7月 8日 砂川事件(立川市砂川町アメリカ軍基地にデモ隊が侵入し7名が逮捕された事件)
 7月25日 諫早豪雨(死者856名)
 8月     茨城県東海村原子炉が臨界点に達する
10月 1日 五千円紙幣(聖徳太子の肖像)
12月11日 百円硬貨発行
12月17日 上野動物園に日本初のモノレールが開通

ドライブ・クラブが全国で400社を超え ドライブブームが高まる
初のモーテル開業(静岡県熱海市)一泊1000円だったらしい
サイクリングブーム
日本コカコーラ設立
秋田の実験場で国産初のロケット「カッパー4C型1号」打ち上げ
玩具のホッピングが大ブーム(980円)
フェアレディの源流となるダットサン・スポーツ1000発売(日産自動車)
脱線トリオの「チンチロリンのカックン」が流行語になる(由利徹、八波むと志、南利明)
<流行語>
「一億総白痴化」(テレビの大衆化による文化レベル低下を予言した大宅壮一の言葉)
「カックン」(軽い失望を表わす言葉)
「神様、仏様、稲尾様」(リリーフで20連勝の日本新記録)
「シスター・ボーイ」(女の子のようになよなよした男)
「デラックス」(「豪華」「高級品」を印象づけるために商品名などに使われた)
「何と申しましょうか」(ユーモラスな話ぶりで野球解説で使われ、小西節として人気となった)

<ヒット商品>
軽三輪自動車 ミゼット(ダイハツ工業)
スポーツカー フェアレディ(ダットサン)
トヨタ自動車「コロナ」発売
電気やぐらこたつ(東京芝浦電気)
ポンズコールドクリーム(チーズブロー・ポンズ日本支社)
安全ピン(丸善製作所)
ポリバケツ(積水化学工業)
清涼飲料水 コカ・コーラ(東京・コカ・コーラボトリング)
明治ミルクチョコレートデラックス(明治製菓)
アーモンドグリコ (グリコ)
グリーンガム(ロッテ)この年に発売開始
日本専売公社が「ホープ」発売
三共の胃腸薬「三共胃腸薬」発売
<岸内閣>
 岸内閣の目標は「戦前の大英帝国の栄光を取り戻すこと」。A級戦犯でありながら処分をされなかった戦争の責任者がトップに立ったことで日本は大きく右に舵を切ることになります。
<初のタイアップ曲大ヒット>
 大阪のデパート「そごう」が有楽町に出店。そのキャンペーンソングがフランク永井の「有楽町で逢いましょう」だった。
<「ダイエー」オープン>
 「主婦の店ダイエー」がオープン。大量仕入れ、セルフサービスにより廉価販売を実現
日本に流通革命をもたらすことになります
<「われ御身を愛す」>
 旧満州皇帝の姪で学習院大生だった愛親覚羅彗生が恋人の大久保武道と伊豆天城山でピストルによる心中を遂げる。交際を両親に反対されていたためだった。二人の手紙が「われ御身を愛す」と題して出版されベストセラーとなった

<1957年という年>
 1957年8月ソ連は世界初の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の打ち上げに成功。10月には、世界初の人工衛星スプートニク1号を打ち上げ、翌月にはライカ犬を乗せた2号を地球の周回軌道に乗せることに成功。
「アメリカンお国防総省は、『こうなったら月に軍事基地を作るべきだ!』と主張した。ほとんどマンガだが、これを当時の大統領アイゼンハワーは呑んだ。だからこそ、翌1958年の7月に、アメリカ航空宇宙局(NASA)は発足するのである。その設立の目的は、『月に軍事基地を作ること』ただし、それは宇宙人の侵略から地球を守るためではなく、ソ連の大陸間弾道ミサイルの脅威からアメリカを守るためである。
 子供の考える宇宙開発と、大人の考える宇宙開発はずいぶん違うが、よく考えれば、子供の方がまともである。『負けるもんか!』の勢いだけで生きている大人たちは、時として子供より愚かで、現実感覚を消失している」
「1969年、人類は月へ行った。アメリカのメンツはどうやら立った。しかし、今度はソ連の経済状態が怪しくなってくる。つまり『対ソ政策』で続いてきた宇宙開発は、その必然性をなくすのである。宇宙開発はどうなるのか?やけっぱちの大人は『月に行く』だけを考えて、その先を考えていなかった」

橋本治著「二十世紀」より
<作者からのコメント>
 人類は月に行って何を得たのか?
それはいかに地球が宇宙の中で孤独であり、貴重な存在であるかを客観的に確認することができたこと、それにつきるのではないでしょうか。
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
バディ・ホリーの死と「アメリカの死」
ディック・クラーク司会によるテレビ番組「アメリカン・バンド・スタンド」が始まり、全米ナンバー1の人気番組となる。
リトル・リチャードが牧師になるため引退
メンフィスにスタックス・レコード誕生
デトロイトにモータウン・レコード誕生
トスカニーニ死去
ヘルベルト・F・カラヤン指揮のベルリン・フィル来日公演
この年の歌謡曲についてはここから!
ジャズ歌手フランク永井が歌謡曲に転身
「20世紀音楽研究所」結成され第一回「現代音楽祭」開催
「弦楽のためのレクイエム」東京交響楽団(武満徹作曲)
美空ひばりが浅草国際劇場でファンの少女に塩酸を浴びせられ三週間のけが
ロカビリーブームでジャズ喫茶がロカビリー喫茶に衣替え

<映画>
ピックアップ映画「十二人の怒れる男」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!

<演劇・舞台>
ボリショイ劇場バレエ団来日公演
文学座「明智光秀」上演

<テレビ・ラジオ>
NHKがFM実験放送開始
TBS「時事放談」放送開始
「弁護士ペリー・メイスン」(法廷ものの先駆的名作)
「赤胴鈴之助」TBSでラジオドラマ化(吉永小百合が子役として出演)
「ヒッチコック劇場」NTVで放映開始(ヒッチコックの声は熊倉一雄)
<一億総白痴化>
「東京新聞」夕刊のコラムに大宅壮一が書いた下記の文章から
「・・・ところが、テレビだけのために案出された娯楽番組となると、これはたいてい、イヤ全部おそろしくつまらない。・・・どれにスイッチを回してみても、安手で、粗雑で、卑俗をきわめている。ある人は、これを国民白痴化運動と評していたが・・・」
まだテレビによる白痴化の時代は良かったのかもしれない、今はゲーム機によってさらなる白痴化が進んでいます(著者)

<文学、出版>
「統語構造」ノーム・チョムスキー
(「言語理論の論理構造」を書き改め、コンパクトにしたもの。言語学界に大きな衝撃を与えた)
ジャック・ケルアックの「路上 On The Road」発売される(書かれたのは1951年)
「ドクトル・ジバゴ」B・パステルナーク
(1958年にノーベル文学賞受賞、しかし、作家同盟からの圧力により受賞辞退に追い込まれます。原因はスターリンへの批判が描かれていたから!)
この年の文学についてはここから!
第29回国際ペンクラブ大会が東京で開催
「チャタレー夫人」裁判で訳者の伊藤整、出版社の小山久二郎の有罪確定
「挽歌」原田康子
「美徳のよろめき」三島由紀夫(「金閣寺」で読売文学賞受賞)
「愛のかたみ」田宮寅彦・田宮千代
「一日一言」桑原武夫
「鍵」谷崎潤一郎
「氷壁」「天平の甍」井上靖
「おとうと」幸田文
「週刊女性」創刊(当初は河出書房、後に主婦と生活社)
岩波書店「日本古典文学大系」刊行開始
婦人生活社「服飾」創刊
民論社「主婦の手帖」創刊
平凡社「太陽」創刊
写真集「裏日本」濱谷浩
<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!

<ファッション>
カリプソ・スタイル流行
イタリアンモード流行

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
アルテア・ギブソンが黒人女性初のウインブルドン優勝
オーストリアのスキー五輪選手が来日し、スキー・ブーム到来

<1957年の物故者>
ヴィクトル・スタルヒン(ロシア系プロ野球選手)
ジョン・シベリウス(作曲家)
ジョン・フォン・ノイマン(数学者)
ディエゴ・リベラ(画家)
ハンフリー・ボガート(俳優)
ラモン・マグサイサイ(フィリピン共和国大統領)
大川周明(思想家)
久生十蘭(作家・演出家)
小林一三(阪急東宝グループ創始者)
志賀潔(細菌学者)
徳富蘇峰(ジャーナリスト)
1958年
<1958年>
<アメリカ>
ワシントンで公民権運動のための大規模デモ開催
ソ連の宇宙開発への遅れに対応するためアメリカがNASA(アメリカ航空宇宙局)を発足させる(10月1日)
アラスカ、49番目の州となる
原子力潜水艦ノーチラスが北極海の潜行横断に成功(8月3日)
<ヨーロッパ>
欧州通貨協定(西欧の通貨交換性の回復)欧州経済共同市場(ECC)設立
フランス連合をフランス共同体に改編、ド=ゴールが首相に就任(第五共和制発足)
教皇ヨハネス23世就任
ソ連の最高指導者ニコライ・ブルガーニンに代わりニキータ・フルシチョフが就任
英国海外航空(BOAC)がジェット旅客機による初の大西洋横断定期運航開始
イギリス・ロンドンで「ノッティングヒル人種暴動」が発生
ベリギーでブリュッセル万国博開催(4月17日)
<中東・アフリカ>
中東危機、イラク革命
イランで、アブドルカリーム・カーシムらによる軍事クーデターが起き、イラン王国が打倒される
<アジア>
タイ、ビルマ、パキスタンでクーデター勃発
セイロン、インドネシアで内戦始まる
大韓国民航空社の旅客機(チャンナン号)が北朝鮮工作員にハイジャックされる
中国で人民公社の活動が始まる(農業の大躍進始まる)

<物理、化学、生物、医学など>
「電子計算機と頭脳」ジョン・フォン・ノイマン
米国が人工衛星エクスプローラー1号打ち上げ成功(1月31日)
ジェームズ・ヴァン・アレンが地球の周りにヴァン・アレン帯を発見(地球磁場にとらえられた陽子、電子からなる放射線帯)
<時代を変えた発明、モノ>
日清食品「チキンラーメン」発売35円(インスタント・ラーメンの元祖)
大日本製薬がサリドマイド配合薬を発売

<日本の出来事>
 3月 9日 世界初の海底道路「関門トンネル」開通
 4月     売春防止法完全施行
岩戸景気(6月〜61年12月まで)
10月     東京タワーの建設始まる
11月     皇太子明仁親王と正田美智子の婚約を宮内庁が発表(ミッチ―・ブーム始まる)
12月 1日 1万円札発行
12月     共産主義者同盟(ブント)結成

特急「こだま」(東京・大阪)運転開始
初のブルートレイン「あさかぜ」運航開始
林家三平人気高まる
<物価>
卵1個(18〜20円)納豆(10円)豆腐(15円)
<流行語>
「イカす」(石原裕次郎が使った洒落ているなどの意味)
「いやーな感じ」(モデルのヘレン・ヒギンズが頻繁に使い、若い女の子がまねて流行語になった)
「シビれる」(感動を表わす言葉)
「団地族」(団地に住む人々を指す)
「ながら族」(テレビやラジオの音楽をききながら勉強をするのが習慣になった若者たち)
<ヒット商品>
軽自動車 スバル360(富士重工業)
オートバイ スーパーカブ(本田技研工業)
鉛筆 ユニ(三菱鉛筆)
ゲーム 野球盤(エポック社)(エポック社はこの年に創業)
即席チキンラーメン(日清食品:安藤百福が創業、発明)
日本初の缶ビール(アサヒビール)
森永カクテルチョコレート(森永製菓)
ビクターが国産初のステレオ・レコード発売

<東京タワー完成>
12月23日東京タワー完成。総工費28億円、20万人が2年半かけて建造
<団地族>
 日本住宅公団が発足し、公団住宅が誕生。家賃は2LDKで3500〜4800円程度
 全国の団地の数が5000を越え、団地住民から新しいライフスタイルが生まれるようになり、「団地族」という言葉が生まれる。この時代にテレビ、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器などの電化製品が登場。21世紀につながる家庭の原型ができた。
<兼高かおる>
 兼高かおるが世界早回り新記録を樹立。(73時間9分35秒)
ルートは、東京・バンコク・カラチ・ローマ・コペンハーゲン・アンカレッジ・東京
当時、兼高かおるは僕にとっても憧れの存在でした。当時の彼女はコーディネーターもなしで世界中を回っていたそうです!
<フラフープ・ブーム>
 10月「フラフープ」(ダイハツ工業)が大ヒット。(270円)売り切れ続出となるが年末には下火になる

<1958年という時代>
 1957年、大阪に「主婦の店ダイエー」がオープン。翌1958年には神戸の三宮に2号店がオープンし、そのチェーン店化がスタートします。
 昭和30年代は、商店街の黄金時代でもありました。しかし、住宅街が満杯になると、そこから離れたところで団地という集合住宅の建設ラッシュが始まり、そこにはりつくようにスーパー・マーケットが建つようになります。
「スーパーマーケットには何でもある。値段が安い。ここに、安売りを忌避する住民はいない。安売り以外の選択肢もない。『スーパー』と短縮されるスーパーマーケットは、やがて食料品と生活雑貨の他に衣料品を扱うようになり、流通の王者となる。・・・」
しかし
「大量仕入れによる大量販売で、商品のコストを下げたスーパーマーケットは、いつかそれ自体が中流化し、『安売り』から『商品の安定供給』へと目的を移してしまう。・・・」
「・・・やがて消費は娯楽の一種として位置づけられ、消費者は差異化を求める。『激安店』の登場であり、『高級ブランド指向』の一般化である。『バブルがはじけた』と言われる1990年代には、その傾向が顕著になった。その時はまた、ひたすら成長を遂げて来たスーパーマーケット業界が、過剰投資のツケにあう時である。・・・生活にモラルがあったのは、この時代までだった。生活必需品の安定供給が可能になった後の日本人は、消費の道を歩むしかなかった。・・・」

橋本治著「二十世紀」より
<作者からのコメント>
 2004年に日本のプロ野球界を揺るがしたダイエーと西武の身売り問題は、この時期に大発展を遂げた「スーパーと鉄道会社」の黄金時代が終わったことを遅まきながら告げるものでした。
 「商店街」に店を出している僕にとっては、再び商店街の時代が来ることを願いたいものです。・・・商店街の再生は、地域社会の再生でもあり、地域文化の発展と社会秩序にもつながる重要なことだと僕は思っています。
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「ロンリー・ティアドロップス」ジャッキー・ウィルソン
エルヴィス・プレスリー兵役のため音楽活動休止
ニューポート・ジャズ・フェスティバルでの熱唱でマヘリア・ジャクソンの評価高まる
ジェリー・リー・ルイス、13歳の従兄弟と結婚が発覚
ステレオ・レコード登場!
ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」のアルバムが大ヒット
この年の歌謡曲についてはここから!
第一回日劇ウエスタン・カーニバル開催
出演者は、山下敬二郎、ミッキー・カーチス、水谷良重、平尾昌晃、朝比奈愛子、寺本圭一
すでに行われていたカントリー音楽のイベントから、ロカビリーの祭典へと進化した内容で行われ、一躍日本にロカビリー・ブームを巻き起こすことになった。ある意味日本のロック元年でもある。
 ちなみにプロモーターは渡辺晋。渡辺プロを日本一の芸能プロダクションにする人物。
「ダイアナ」をヒットさせていたポール・アンカが来日公演
「日本伝統音楽の研究」小泉文夫
「三人の会」(芥川也寸志、團伊玖磨、黛敏郎)が「涅槃交響曲」発表

<映画>
ピックアップ映画「灰とダイヤモンド」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!
<石原裕次郎ブレイク!>
「嵐を呼ぶ男」のヒットにより裕次郎人気が頂点に達し、一年半の間に15作品に出演
<演劇・舞台>
俳優座「ガリレオ・ガリレイの生涯」(ベルトルド・ブレヒト原作、千田是也演出)
芸術座+東宝現代劇「まり子自叙伝」(菊田一夫作・演出、宮城まり子主演)
俳優座「幽霊はここにいる」(安倍公房作、千田是也演出)
文学座「薔薇と海賊」(三島由紀夫作)
モスクワ芸術座「桜の園」(アントン・チェーホフ作)

<テレビ>
「月光仮面」(日本のテレビ史を変えた元祖連続ヒーロー・ドラマ、2月24日放送開始)
「遊星王子」(宇宙からやって来たヒーローものの元祖、本格特撮ドラマの先駆作)
「サンセット77」(ハリウッドを舞台にしたお洒落な犯罪ドラマ)
「ピーター・ガン」(ヘンリー・マンシーニの音楽が有名な大人向けの犯罪ドラマ)

<文学、出版>
「ティファニーで朝食を」トルーマン・カポーティー
「土曜の夜と日曜の朝」アラン・シリトー
「モデラート・カンタービレ」マルグリット・デュラス
ソ連の作家パステルナークがノーベル文学賞を辞退
この年の文学についてはここから!
「人間の条件1〜6」五味川純平
「北国」井上靖
松本清張の「点と線」が大ヒット。清張ブームが起き、社会派推理小説の時代が始まります。
世界文化社「家庭画報」、双葉社「週刊大衆」、集英社「週刊明星創刊
ベースボール・マガジン社「週刊ベースボール」創刊
実話出版「週刊実話」、光文社「週刊女性自身」創刊

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<ファッション>
多色織ツイードが流行
サックドレス爆発的人気(「ベビードール」がヒット)
スポーツ・ウエアの街着化
茶色に染めた髪が流行

<美術>
この年の美術についてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
鉄腕稲尾の4連勝で西鉄が巨人を破り日本一となる
読売巨人軍、長嶋茂雄デビュー
栃錦と若乃花の人気がピークとなり「栃若時代」突入
<第6回ワールドカップサッカー・スェーデン大会>

<1958年の物故者>
ヴォルフガング・パウリ(物理学者)
オーレ・キアク・クリスチャンセン(レゴ社創業者)
ジョルジュ・ルオー(画家)
タイロン・パワー(俳優)
モーリス・ド・ヴラマンク(画家)
ロナルド・コールマン(俳優)
久保栄(劇作家)自殺
三好十郎(作家・劇作家)
横山大観(日本画家)
1959年
<1959年の出来事>
児童の権利宣言採択、南極条約調印(12月1日)
ニクソン米国大統領とフルシチョフソ連首相がモスクワで会談実施
<アメリカ>
ハワイ、50番目の州となる
キューバ革命(カストロ首相に就任)
ブラジルの新しい首都、ブラジリア完成
映画「スタンド・バイ・ミー」(1986年)(監)ロブ・ライナー(出)リバー・フェニックス、ウィル・ウィートン
映画「ダイナー」(1982年)(監)バリー・レヴィンソン(出)スティーブン・クッテンバーグ、ダニエル・スターン
映画「アパートの鍵貸します」(1960年)(監)ビリー・ワイルダー(出)ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン
映画「冷血」(1967年)(監)リチャード・ブルックス(原)トルーマン・カポーティ(出)スコット・ウィルソン

<ヨーロッパ>
欧州自由貿易連合EFTA調印
ソ連が月ロケット「ルナ1号」打ち上げ成功(1月2日)
映画「フランスの思い出」(1987年)(監)ジャン・ル・ユベール(出)アントワーヌ・ユペール、アネモーヌ

<中東・アフリカ>
コンゴ暴動勃発(対オランダ)
<アジア>
チベットで反乱、ダライ・ラマ氏インドに亡命
中国がインド国境を侵犯
北ヴェトナム軍、ラオス侵入
シンガポール独立

<時代を変えた発明、モノ>
世界初のコピー機「ゼロックス914」発売
ピエール・カルダンがライセンス事業を開始(ファッション産業の新しいスタイル)
米国マテル社がバービー人形を発売

<日本の出来事>
 1月10日 NHK教育テレビの放送開始
 1月     尺貫法がメートル法に改正される
 2月     藤山外相が在日朝鮮人の北朝鮮へ帰還を認める(12月から開始)
 3月     「日米安保条約改定阻止国民会議」結成
 4月10日 皇太子、正田美智子と結婚(テレビが全国に一気に普及する)
        国民年金法公布
 6月     沖縄県石川市(うるま市)宮森小学校に米軍のジェット戦闘機が墜落
 7月24日 児島明子がミスユニバースに選出される(アジア人初)
 7月     朝日新聞が水俣病の原因が有機水銀によるという熊本大医学部調査結果をスクープ
 8月     三井三池炭鉱の労働争議始まる
 9月26日 伊勢湾台風(死者5041人、被害家屋57万戸)
11月 2日 水俣の漁民が水銀を垂れ流してきたチッソの工場に乱入
11月27日  安保反対を訴える2万人のデモ隊が国会突入

<流行語>
「カミナリ族」(爆音をひびかせてオートバイを飛ばす若者たち)
「サッチョン族」(札幌に単身赴任すること)
3S(スリーエス) (女性のあこがれの職業をさす、スチュワーデス、スター、セクレタリー(秘書))
「タフガイ」(日活がつくった石原裕次郎のイメージ)
「トランジスタ・グラマー」(背が小さくグラマーな女性)
「ファニー・フェース」(美人というわけではなく、個性的で雰囲気のある魅力あふれる顔をいう)
<ファッション>
細身シルエット流行
Vネック・ニットの流行
ばら等の花柄流行、チェック柄流行
<ヒット商品>
乗用車 ブルーバード(日産自動車)
バンドエイド、ベビーパウダ(コーンズ・エンド・カンパニー・リミテッド)
電子オルガン「エレクトーン」(日本楽器 現・ヤマハ)
種なしスイカ
ライスチョコレート(東京産業)
ベビーラーメン(松田食品)
シチズン時計が防水腕時計「パラウォーター」を発売

<タローとジロー>
 第三次南極観測隊が昭和基地で前年に置き去りにした15匹の犬(カラフト犬)のうちタローとジローが生き残っているのを発見。1月4日に帰還し大人気となる。
<週刊誌の時代到来>
 「週刊現代」、「週刊文春」創刊。一冊30円程度の週刊誌が50種ほど刊行され戦国時代に突入
日本初の少年向けマンガ週刊誌「少年マガジン」「少年サンデー」も創刊
<マイカー時代始まる>
 大衆向けの自動車「ダットサン・ブルーバード」発売。翌年にはトヨタがコロナを発売し「マイカー時代」が本格化
<がめつい>
 東宝劇場で上演された菊田一夫原作の「がめつい奴」がロングランヒットとなり、作者の造語といわれる「がめつい」が流行語となる
<個人タクシー登場>
 日本初の個人タクシー登場(173台が登録)「乗車拒否」や「神風運転」が問題になっていただけに人気を獲得してゆきます
<カミナリ族、マッハ族>
 スピードとスリルを求めて爆音でスピード違反を繰り返すライダーが増加。「カミナリ族」、「マッハ族」と呼ばれることになります

<1959年という年>
 皇太子の結婚パレードを見るために、テレビが一般家庭にまで普及し始めた年。(ただし、当時テレビの値段は、一般家庭の年収ほどもする高額商品でした)
「テレビの普及は、日本人の孤独と貧しさの始まりとも重なりうるのである。・・・」
橋本治著「二十世紀」より

<作者のコメント>
 僕はまさに初代「テレビッ子世代」です。
 「鉄人28号」「狼少年ケン」「風の藤丸」「宇宙エース」「エイトマン」「宇宙少年パピー」から「巨人の星」「サイボーグ009」「あしたのジョー」などのアニメはもちろんよく見ました。
 「タイム・トンネル」「宇宙家族ロビンソン」「逃亡者」「奥様は魔女」「じゃじゃ馬億万長者」から「刑事コロンボ」「スパイ大作戦」「バイオニック・ジェミー」「刑事コジャック」「マッシュ」など、洋ものドラマにもびっしりハマッタ世代です。
 「ウルトラQ」「ウルトラマン」「怪獣王子」「マグマ大使」「怪獣ブースカ」「仮面ライダー」「スペクトルマン」などなど、特撮ものも当然です。
 それに「プロ野球」「プロ・ボクシング」「キックボクシング」「プロレス」「ローラー・ゲーム」から「ゴルフ」「ボーリング」など、テレビで見られるスポーツならなんでも見ていたものです。
 「兼高かおる世界の旅」や「素晴らしき世界旅行」なんかの海外もの、旅ものも、本当に大好きでした。他に娯楽が少なかったのかもしれませんが、・・・。
 劇作家、演出家のつかこうへい氏曰く「バカになる光線」をめいっぱい浴びた世代だったわけです。でも、今思うとあの頃は、テレビをつけっぱなしにしていたわけではなく、常に目的の番組があってテレビをつけていたような気がします。ただなんとなくテレビをつけっぱなしにするようになったのは、ごく最近のことのような気がします。そんなわけで、最近はテレビをできるだけつけないようにしています。幸いなことに、最近は見たいと思うテレビ番組があまりないので助かります。テレビ局のみなさん、ありがとう!
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「カインド・オブ・ブルー」マイルス・デイヴィス

バディ・ホリー、リッチー・バレンス、ビッグ・ボッパー飛行機事故で死亡
第一回グラミー賞の授賞式開催
「ザ・トゥイスト」(ハンク・バラード&ザ・ミッドナイターズ)のヒットでトゥイスト・ブーム始まる
ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」のアルバムが大ヒット
オーネット・コールマンがバンドを結成。フリー・ジャズ時代始まる
映画「ラウンド・ミッドナイト」(1986年)(監)ベルトラン・タベルニエ(出)デクスター・ゴードン

この年の歌謡曲についてはここから!
第一回日本レコード大賞「黒い花びら」水原弘(曲)中村八大(詞)永六輔
 僕には典型的な歌謡曲に思えていたこの曲も実はロカビリー風バラードとして作られたものだそうです。当時としては、新しかった曲にあえてレコード大賞が与えられたわけです。
フジテレビ系列で「ザ・ヒットパレード」放映開始(カバー曲中心の構成)
ストラビンスキー来日

<映画>
ピックアップ映画「二十四時間の情事」
この年の洋画についてはここから!
「いとこ同志」(監)クロード・シャブロル(ヌーヴェルヴァーグの先駆けとなった作品)
マリリン・モンロー主演「お熱いのがお好き」が大ヒット
この年の邦画についてはここから

<演劇・舞台>
劇団新人会「マリアの首」(田中千禾夫作、田中・島田安行演出)
劇団民藝「運命」(堀田善衛作、宇野重吉演出)
「禁色」土方巽
文学座「怒りをこめてふり返れ」(ジョン・オズボーン作、松浦竹夫、荒川哲生演出)
未来劇場「そして誰もいなくなった」(アガサ・クリスティ作、吉武みどり演出)
東宝現代劇「がめつい奴」(菊田一夫作)

<テレビ>
「ララミー牧場」(ロバート・フラー主役の西部劇ドラマ)
「アンタッチャブル」(ケヴィン・コスナー主演で映画化もされたGメンのドラマ)
「ローハイド」(クリント・イーストウッドを世に出したカウボーイのドラマ〜1965年)
「ミステリー・ゾーン」
(トワイライト・ゾーン」として映画化もされた一話完結ドラマ)
「ハワイアン・アイ」(ハワイを舞台にしたいないリゾート風味のアクションもの)
<日本のテレビ>
テレビ朝日、フジテレビ、NHK教育テレビ放送開始
MBS「番頭はんと丁稚どん」放送開始
「スター千一夜」「おとなの漫画」「少年ジェット」
「まぼろし仮面」(〜1960年)
「七色仮面」(〜1960年)
「豹(ジャガー)の眼」(〜1960年)
「兼高かおる世界の旅」ヴィクター・ヤングの「八十日間世界一周」がテーマ曲
「ローハイド」「ポパイ」

<文学、出版>
「地下鉄のザジ」レイモン・クノー(仏)
「魔法のたる」バーナード・マラマッド(全米図書賞)
「裸のランチ」ウイリアム・バロウズ
この年の文学についてはここから!
「にあんちゃん 十歳の少女の日記」安本末子
「不道徳教育講座」三島由紀夫
「告白的女性論」北原武夫
この年に創刊されたマンガ週刊誌「少年サンデー」「少年マガジン」
皇太子の結婚により雑誌がどれもバカ売れ。そのため、次々と新しい雑誌が誕生
月刊誌が週刊誌に「週刊平凡」「週刊現代」「週刊文春」「朝日ジャーナル」
特に「朝日ジャーナル」は左翼系学生たちの間で流行
「右手にジャーナル、左手にパンチ(またはマガジン)」と呼ばれた
週刊新潮が「ビート・ジェネレーション」を紹介

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!
「梱包された缶」 クリスト
フランク・ロイド・ライト設計のグッゲンハイム美術館オープン

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
プロ野球初の天覧試合で長島が村山からサヨナラ・ホームラン

<1959年の物故者>
ジョン・フォスター・ダレス(米国国務長官)
セシル・B・デミル(映画監督)
ビリー・ホリディ(ジャズ歌手)
フランク・ロイド・ライト(建築家)
石井四郎(帝国陸軍軍医・731部隊創設者)
北大路魯山人(芸術家)
高浜虚子(俳人)
永井荷風(作家)
鳩山一郎(元総理大臣)

1960年〜   トップページへ