1980年
<1980年の出来事>
第6回主要先進国首脳会談(ヴェネチア・サミット開催)
国連世界婦人会議(婦人差別撤廃条約署名)

<アメリカ>
ソ連のアフガン侵攻に対し米国がモスクワ・オリンピックのボイコットを提唱(1月20日)
24時間ニュースを配信する衛星放送CNN放送開始
イランのアメリカ大使館占拠事件、米国の人質救出作戦失敗(4月25日)
ロナルド・レーガンが大統領選挙で勝利(11月4日)
米国ワシントン州の火山セントヘレンズが噴火
<中南米>
キューバがマリエル港の封鎖を解き、アメリカへの亡命を容認(5月)
12万5千人がアメリカに移住(そのうち25000人に前科があったと言われる)
映画「スカ―・フェイス」(1983年)(監)ブライアン・デ・パルマ(出)アル・チーノ

<ヨーロッパ>
ポーランドで自主管理労組「連帯」結成(9月)
映画「鉄の男」(1981年)(監)アンジェ・ワイダ(出)イエジ―・ラジビオビッチ

ユーゴの指導者、非同盟諸国のリーダー、チトー死去
(彼の死後、ユーゴは内部分裂しセルビア紛争など混乱の時代となる)
<中東・アフリカ>
イスラエルとエジプトが国交樹立
イスラム過激派の指導者ホメイニ氏の登場
イラン・イラク戦争(9月)
ジンバブエ共和国、英国より完全独立
ナミビアに白人自治政府発足
エチオピア・ソマリア紛争再燃
<アジア>
インドで総選挙、ガンジー内閣成立
中国ヴェトナム国境紛争発生
中国共産党総書記胡耀邦が毛沢東を批判
韓国で光州事件発生、デモ隊が全市を制圧(5月)
韓国、全大統領就任

<物理、化学、生物、医学など>
ヴォイジャー1号土星に再接近、探査成功し土星の輪の映像が届く
「パンダの親指」スティーブン・J・グールド
「自己組織化する宇宙」エーリッヒ・ヤンツ

<時代を変えた発明、モノ>
任天堂が初の携帯ゲーム機「ゲーム&ウォッチ」発売

<日本の出来事>
校内暴力、家庭内暴力が急増
日本車が生産台数世界一になる
 1月 ポール・マッカートニーが成田で大麻所持で逮捕され、日本公演中止に
 2月 環太平洋合同演習(リムパック)に自衛隊が初参加
 3月 全国飴菓子工業協同組合が3月14日を「ホワイト・デー」とする
 4月 新宿に「スタジオ・アルタ」オープン
 6月 衆参両院同時選挙で自民党が圧勝
 7月 鈴木善幸内閣発足(大平総理大臣の急死による)
     モスクワ・オリンピックへの不参加決定
     「イエスの方舟事件」
 8月 新宿駅西口バス放火事件
 9月 ディスカウントストア「ドンキホーテ」設立
10月 冷夏により、稲作が大不作
11月 二浪の青年が両親を金属バットで撲殺(金属バット殺人事件)
     野坂昭如「四畳半襖の下張」が最高裁で有罪判決
     家電量販チェーンのビックカメラ設立

<流行語>
「んちゃ」「ほよよ」「ばいちゃ」(「Dr.スランプ」鳥山明)
「カラスの勝手でしょ」(志村けんの替え歌から派生)
「赤信号みんなで渡ればこわくない」(ビートたけし所属のツービートのセリフ)
「ナウい」

<ヒット商品>
日本初のレンタル・レコード店、東京三鷹市にオープン
ルービック・キューブ(ツクダが発売し大ブレイク。400万個を販売)
機動戦士ガンダムのプラモデル(ガンプラ)
タカラ「チョロQ」
ウォシュレット(今や世界的なクール・ジャパン・グッズの一つ)
大塚製薬「ポカリスウェット」(スポーツ飲料の元祖)
ナムコ「パックマン」発売
西友の「無印良品」ブランド展開開始(「わけあって、安い」)

<富士見産婦人科事件>
 9月11日埼玉県富士見病院の北野早苗は医師免許なしで診察を行い、癌でもないのに子宮や卵巣を摘出する手術を行い一件あたり100万円を超える診察報酬を得ていた。被害者は900人以上。厚生大臣が千数百万円の政治献金を受け取っていた。
<子供の人気メニュー>
 子供たちの好物は「カーさんはヤスメ」
カレー、サンドイッチ、ハンバーグ、焼き肉、スパゲティ、めん類
<漫才ブーム>
 「花王名人劇場」の漫才特集がきっかけとなり漫才ブーム始まる。
ツービート(ビートたけし)、B&B、島田伸介&竜助、ざ・ぼんちなどが登場
「赤信号みんなで渡ればこわくない」(ツービート)
「田園調布に家が建つ」(セントルイス)
<竹の子族ブーム>
 原宿に竹の子族と呼ばれるダンスの一団が登場。派手な衣装で集団で踊る姿が原宿名物となり、ついには一大ブームとなる

<1980年という年>
「日本人にとっての1980年は、『山口百恵引退の年』である。・・・一人の歌手の婚約、引退が、なぜそれほど大事となったのか?それは、彼女の引退が、『近代日本人にとっての理想の達成と終焉』を告げるものだからである」
「『新しい女の時代』に、山口百恵は少しも新しくなかった。山口百恵の新しさは、新しさが主流になろうとする時代に、平気で”古さ”を掲げたことだった」(この年、日本初の女性向け就職情報誌『とらばーゆ』が創刊されています)
「山口百恵とはなんだったのか?彼女は、『貧しさから抜け出すことと、愛を得て幸福になることはイコールである』という、それまでの日本人の常識ーあるいは幻想、または理想を、公然と達成してしまった最初の人物である。・・・(と同時に最後の人物でもある)」
橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 山口百恵は、アイドル歌手の歴史上初めて、アイドルでありながら「女の色気」で人々を魅了したと言えます。それも単に安っぽい「色気」ではなく、女性が少女から大人へと変身する際に発する繊細で強烈な「色気」でした。そう考えると、彼女の結婚、引退は当然の帰結であり、そうでなければならなかったのかもしれません。僕と弟が昔使っていた部屋には、今でも山口百恵の大きなパネル写真が飾ってあります。

<物故者>
ジャン=ポール・サルトル(哲学者)
マーシャル・マクルーハン(文明批評家)
ロラン・バルト(哲学者・文芸評論家)
ヨシップ・ブロズ・チトー(政治家、ユーゴスラビア指導者)
(ユーゴスラビアをそのカリスマ的存在感でまとめていた男の死により、ユーゴはこの後、民族、宗教の違いにより分断され膨大な死者を出す、悲劇の土地となります)

越路吹雪(俳優・歌手)
渋谷実(映画監督)
立原正秋(作家)
新田次郎(作家)
林家三平(落語家)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「ダブル・ファンタジー」ジョン・レノン&オノ・ヨーコ
12月8日ジョン・レノン、ニューヨークの自宅前で射殺される。
チャーリー・パルミェーリがN.Y.からプエルトリコへ帰る
ニューロマンティック、ジャングル・ビート、ファンカラティーナがブームに
この年のJ−ロックについてはここから!
この年のJ-ポップについてはここから!
<テクノポップブーム>
YMOの登場により、テクノポップ・ブームが始まる
<山口百恵引退・結婚>
「しあわせになります」の言葉を残し、山口百恵が三浦友和と結婚。
日本武道館でファイナル・コンサート。テレビ中継の視聴率は27.1%
彼女の引退により本格的なアイドル時代始まる
(松田聖子、田原俊彦、河合奈保子、柏原芳恵、岩崎良美、三原順子らがデビュー)
佐野元春が「アンジェリーナ」で華々しくデビュー
その他、ルースターズ、ヒカシュー、プラスチックス、サンディー、リザード、アナーキー、ハウンド・ドッグ、山下久美子が活躍開始。RCサクセションがアルバム「ラプソディー」でブレイクし、山下達郎が「ライド・オン・タイム」でブレイク。ニューミュージックの時代からJ−ロックの時代への転換点だったのかもしれません。

<物故者(音楽関係)>
ジョン・レノン John Lennon  12月 8日   射殺 40歳  
ウラジミール・ヴィソツキー Vladimir Vissotski  7月25日 心不全 42歳
イアン・カーティス Ian Curtis(Joy Division)  5月18日 自殺 23歳
Keith Godshow
(グレイトフル・デッド Grateful Dead)
 7月23日 オートバイ事故  32歳
トミー・コールドウェルTommy Coldwell
(マーシャル・タッカー・バンドMarshall Tuker Band)
 4月28日 交通事故 30歳
ボン・スコット Bon Scott(AC/DC)  2月19日 窒息死 33歳
ティム・ハーディン Tim Hardin 12月29日 心臓麻痺 39歳
ジョン・ボーナム John Bonham(Led Zeppelin)   9月25日 窒息死 33歳
O・V・ライト O.V.Wright 11月16日 心臓病 41歳
エイモス・ミルバーン Amos Milburn  1月 3日 脳卒中 52歳
プロフェッサー・ロングヘア Proffeser Longhair  1月30日 心臓病 61歳
カルトーラ Cartola 11月30日 72歳
ヴィニシウス・ジ・モライス Vinicius De Moraes  7月 9日 肺水腫 66歳
ギャビー・パヒヌイ Gabby Pahinui 10月13日 心臓病 59歳
木田高介(ジャックス  5月18日 自動車事故 31歳 

<映画>
ピックアップ映画「普通の人々」
この年の洋画についてはここから!
イギリスの映画監督アルフレッド・ヒッチコック死去
セクシー女優メイ・ウエスト死去
「13日の金曜日」(1980年)(監)ショーン・カニンガム(ジェイソン登場!)
この年の邦画についてはここから!
嵐寛寿郎(俳優)死去(77歳)
伊藤雄之介(俳優)死去(60歳)
稲垣浩志(監督)死去(74歳)
東山千栄子(俳優)死去(89歳)

<演劇>
つかこうへい事務所「蒲田行進曲」(つかこうへい作・演出)
綺畸「光の時代」(如月小春作、伊藤一尋演出)
東京・日生劇場「NINAGAWA マクベス」(シェイクスピア作、蜷川幸雄演出)
劇団民藝「わが魂は輝く水なり」(清水邦夫作、宇野重吉演出)
斉藤憐「上海バンスキング」で第24回岸田戯曲賞
夢の遊民社「二万七千光年の旅」(野田秀樹作・演出)
夢の遊民社「赤穂浪士 - 昆虫になれなかったファーブルの数学的帰納法」(野田秀樹作・演出)
状況劇場「女シラノ」(唐十郎作・演出)ブラジル公演
黒色テント68/71「西遊記」(佐藤信構成・演出)
東京乾電池「紫色も色のうち」(岩松了作・演出)
劇団3○○「ブルートレイン」(渡辺えり子作・演出)
転位21旗揚げ公演「うお傳説」(山崎哲作・演出)
第三エロチカ「世紀末ラブ - ぼくとあたしのトルコ学講座」(川村毅作・演出)旗揚げ公演
劇団☆新感線「熱海殺人事件’81野獣死すべし」(つかこうへい作、枯暮修演出)旗揚げ公演
秘宝零番館「あの大鴉、さえも」(竹内銃一郎作・演出)旗揚げ公演

<テレビ・ラジオ>
フジテレビ「THE MANZAI」放送開始
「将軍」(「ショーグン」ブームを巻き起こした戦国時代を舞台とした時代劇)
「天皇の料理番」(鎌田敏夫)、「四季・ユートピアノ」(佐々木昭一郎)
「ザ・商社」和田勉(演)松本清張(原)
「ウルトラマン80」放送開始(久々のウルトラマン復活)
林美雄がTBSラジオの深夜番組「パックイン・ミュージック」を去る

<アニメ>
映画「ドラえもん のび太の恐竜」(監)福富博

<文学、出版>
「薔薇の名前」ウンベルト・エーコ(伊)
「ソフィーの選択」ウィリアム・スタイロン(全米図書賞)
ガープの世界ジョン・アーヴィング(全米図書賞)
「死刑執行人:殺人者ケリー・ギルモアの物語」ノーマン・メイラー(ピューリツァー賞受賞)
「通過儀礼」ウィリアム・ゴールディング(ブッカー賞受賞)
この年の文学についてはここから!
「蒼い時」山口百恵(発売一か月で100万冊突破)
向田邦子が「思い出トランプ」で直木賞を受賞
「ツービートのわっ毒ガスだ」ツービート、「ノストラダムスの大予言(T、U)」
「Number」「BIG tomorrow」「COSMOPOLITAN」創刊
日本リクルートセンター「とらば〜ゆ」創刊
セゾン・グループの出版社「リブロ・ポート」設立
小学館「写楽」、平凡社「BRUTUS」創刊
ダゲレオ出版「イメージ・フォーラム」創刊
「ヘンタイよいこ新聞」(糸井重里)雑誌「ビックリハウス」に連載開始

<漫画>
「みゆき」連載開始
米沢嘉博「戦後少女マンガ史」、「戦後SFマンガ史」
大友克洋「童夢」(アクション・デラックス)
鳥山明「Dr.スランプ」(週刊少年ジャンプ)
小学館「ビッグコミック・スピリッツ」創刊(高橋留美子「めぞん一刻」連載)

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<ファッション>
ユニセックス・ファッションが流行
竹の子族ファンション・ブーム(原宿)
この年のファッションについてはここから!
映画「アメリカン・ジゴロ」のヒットでアルマーニのスーツがブームになる

<美術>
この年の美術についてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第22回オリンピック・モスクワ大会開催(日本、米国、西独、中国などがボイコット)
1981年
<1981年の出来事>
アフリカ難民救済国際会議
第7回主要先進7ヶ国首脳会議(オタワ・サミット)

<アメリカ>
ロナルド・レーガンが第40代大統領に就任(1月)
経済再生計画「レーガノミクス」発表(2月)
スペースシャトル「コロンビア」が初の宇宙飛行に成功(4月12日)
レーガン大統領狙撃事件発生(3月30日)
ニューヨーク・タイムスが「エイズ問題」を初めて大々的に報道
映画「運命の瞬間」(1993年)(監)ロジャー・スポティスウッド(出)マシュー・モディーン
映画「フィラデルフィア」(1994年)(監)ジョナサン・デミ(出)トム・ハンクス

イランのアメリカ大使館人質事件のアメリカ人人質が444日ぶりに解放(1月20日)
(映画「アルゴ」はこの時に脱出した人々の物語)
サンドラ・デイ・オコナーが米国初の女性最高裁判事に任命される
<ヨーロッパ>
ロンドンで黒人暴動発生、人種差別問題全国に拡大
フランス、ミッテラン社会党政権設立(5月)
フランスの新幹線TGV営業開始(9月2日)
フランスが死刑を廃止
英国王室チャールズ皇太子が結婚し、ダイアナ妃の人気高まる(7月29日)
5大企業グループ、36銀行などの国有化可決
ポーランドで戒厳令、「連帯」に対する弾圧が強まる(12月)
ギリシャが欧州共同体EUに加盟
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の暗殺未遂事件
<中東・アフリカ>
イスラエルがイラクの原子炉を爆撃(6月7日)
サダト、エジプト大統領が暗殺される(10月6日)
イスラエル、ゴラン高原併合決議
イラン、バニサドル大統領亡命
<アジア>
中国共産党大会で「文化大革命」が完全否定される
全大統領、ASEAN訪問

<物理、化学、生物、医学など>
スペース・シャトル1号「コロンビア」(米)打ち上げ
ケンブリッジ大(英)が世界初のES細胞(マウス)の作成に成功
福井謙一氏にノーベル化学賞(10月19日)

<日本の出来事>
ローマ法王パウロン二世来日
校内暴力事件が急増
行政改革推進本部発足、行政改革関連特例法設立
東京で五つ子誕生
脳卒中を上回り、ガンが死因トップに
東京新宿東口にてイベント「アニメ新世紀宣言大会」開催
(日本におけるアニメ・ブーム元年であり「オタク元年」

 3月 中国残留日本人孤児が初来日
     「タワー・レコード」が東京・渋谷にオープン
 4月 敦賀原子力発電所で放射能漏れ事故が発覚
 8月 秋田県男鹿市沖で北朝鮮の工作員が逮捕される
 9月 孫正義がコンピューターの卸売りを業務とする「日本ソフトバンク」設立
10月 内閣による「常用漢字表」発表
     北炭夕張新炭鉱ガス突出事故により90人以上の死者
11月 鈴木善幸改造内閣発足
     沖縄本島・与那覇岳でヤンバルクイナが発見させる

<流行語>
「不思議、大好き」(百貨店広告コピー)コピーライター人気を象徴する言葉
「ハチのひと刺し」(ロッキード裁判における榎本三恵子の証言)
「なめ猫」、「ツッパリ」

<ヒット商品>
レーザー・ディスク
ソフトウェア・メーカー「ジャスト・システム」設立
<CM>
「ハエハエカカカ・金ちょーる」(ナンセンスなCM時代始まる)

<伊藤素子のオンライン犯罪>
 3月25日大阪茨木市の三和銀行で預金係の伊藤素子がオンラインを使って1億8千万円を不正に送金。その他にも現金を引き出して逃亡。5か月後マニラで逮捕されたが盗んだ金のほとんどは愛人に渡っていた。
<パリ人肉事件>
 6月15日パリ留学中の日本人がオランダ人女性ルネ・ハルテヴェルトを射殺。死体をバラバラにしたうえ一部を焼いて食べたという事件。残った死体を12に分けて冷蔵庫に保存。犯人は犯行当時心身喪失状態にあったとして不起訴処分となった。
<フルムーン・パス>
 年齢合計88歳以上が使える夫婦用グリーンパスを国鉄が発売。高峰三枝子と上原謙のポスターも話題となり目標の二倍の大ヒットとなった。
<ハチの一刺し>
 10月28日ロッキード裁判の公判で田中角栄秘書榎本敏夫の前妻榎本三恵子が証言。田中の五億円受領を立証する重大な証言を行った。公判後の記者会見で「ハチは一度刺したら死ぬといいますが、私も同じ気持ちです」と発言。「ハチの一刺し」が流行語となった。まさに男たちよりも「男前な女性」でした。
<リクル―ト・ルック>
 「日本リクルート・センター」が就職情報分野にも進出。(アルバイト情報誌だった)
「リクルート・ルック」という言葉はこの年から使用されるようになった。
<なめネコ・ブーム>
 ツッパリ・スタイルの子猫の写真「なめネコ」が大ブームとなる。名古屋のポスター会社津田覚社長が700匹の捨て猫から選んで撮影。ポスターの正式名は「全日本暴猫連合なめんなよ」800万枚を売ることになり、関連グッズも大ヒットしました。

<1981年という年>
 日本では山口百恵が結婚。イギリスではチャールズ皇太子とダイアナ嬢が結婚。日本では山口百恵と入れ替わるようにして松田聖子が登場。「ブリッ子」と非難されながらも、その人気は21世紀まで続くことになります。
「二十世紀は、『人間の欲望肯定』を一つの大原則とする時代である。『奔放な欲望充足がなぜいけない』と開き直られたら、もう反論のしようはない。『女のわがまま』は肯定されるべきであり、松田聖子は、『それを攻撃するのは古い硬直した社会だ』という前提に立った。そして、既成の社会が拘束力を失っていることを暴露してしまった。・・・」
橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 一時期、ユーミンが松田聖子に曲を提供していたことがあります。80年代後半の松田聖子は、ある意味ユーミンの世界を代理で演じる存在だったとも言えるでしょう。僕もその頃の松田聖子の歌は大好きでした。確かに、良くも悪くもあの時代は「聖子ちゃん」の時代だったのです。

<物故者>
ウィリアム・サローヤン(作家)
ジャック・ラカン(思想家・精神分析家)
芥川比呂志(俳優・演出家)
川喜多長政(映画製作者)
市川房江(婦人運動家・政治家)
田辺茂一(紀ノ国屋書店創業者)
堀口大學(詩人・翻訳家)
宮本常一(民俗学者)
湯川秀樹(物理学者)
横溝正史(推理作家)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「ブッシュ・オブ・ゴースツ」ブライアン・イーノデヴィッド・バーン
イギリスのバンドがニュー・ロマンティックス系アーティストを中心にアメリカに進出
(ブリティッシュ・インベイジョンの再現と言われた)
アメリカでMTVがスタート(ミュージック・ビデオ時代の始まり)
サンプリング用機材E-mu イーミュレーター市場に登場
ホアン・アトキンス Juan Atkinsとリチャード・デイビス Richard Davisがサイボトロンを結成
(デトロイト・テクノ本格スタート)
オランダに国際ポピュラー音楽学会が設立される
この年のJ-ポップについてはここから!
貸しレコード店問題で、小売店、歌手が全国総決起大会開催
ビデオ・ディスクが販売される
テレビ朝日「ベストヒットUSA」(司会)小林克也

<物故者(音楽関係)>
ボブ・マーリーBob Marley  5月11日  癌   31歳
スティーヴ・カーリー Steve Curly (T-Rex)   4月28日  自動車事故  33歳
ハリー・チェイピン Hurry Cheypin  7月16日  交通事故  36歳
Bob Hite (キャンド・ヒートCanned Heat)   4月 5日  心不全  36歳
マイク・ブルームフィールドMike Bloomfield  2月15日  薬物中毒  36歳
ビル・ヘイリーBill Haley   2月 9日  心不全  55歳
Helen Humes  9月18日  癌   63歳
Roy Brown  5月25日  心不全   55歳
ホーギ―・カーマイケルHoagy Carmichael  12月27日   心臓病  82歳 

<映画>
ピックアップ映画「レッズ」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!

<アニメ>
「機動戦士ガンダム」(監)藤原良二、富野喜幸
フジテレビ「うる星やつら」(演)押井守

<物故者(映画)>
ウィリアム・ワイラー(監督)死去(79歳)
ウィリアム・ホールデン(俳優)
ナタリー・ウッド(俳優)
ルネ・クレール(監督)死去(82歳)
五所平之助(監督)死去(79歳)
木村功(俳優)死去(58歳)
伊藤大輔(監督)死去(82歳)
河原崎長十郎(俳優)死去(78歳)
伴淳三郎(俳優)死去(73歳)

<演劇・舞台>
西武劇場「下谷万年町物語」(唐十郎作、蜷川幸雄演出)
夢の遊眠社「少年狩り」(野田秀樹作・演出)
夢の遊眠社「走れメルス - 少女の唇からはダイナマイト」(野田秀樹作・演出)
夢の遊眠社「ゼンダ城の虜 - 苔むす僕らが嬰児の夜」(野田秀樹作・演出)
転形劇場「水の駅」(太田省吾作・演出)
第三舞台「朝日のような夕日をつれて」(鴻上尚史作・演出)
天井桟敷「百年の孤独」(寺山修司作、寺山&J・A・シーザー演出)
天井桟敷「新・観客席」(寺山修司ほか作・寺山&J・A・シーザーら演出)
状況劇場「黄金バット 幻想教師出現」(唐十郎作・演出)
転位21「砂の女 - 連合赤軍事件ノート」
劇団3○○「夜の影 - やさしい怪談」(渡辺えり子作・演出)
日本劇場閉館(48年の歴史に幕)
劇団つかこうへい事務所「寝取られ宗介」(つかこうへい作・演出、石丸謙二郎、酒井敏也)

<テレビ>
TBS「想い出づくり」(山田太一)
フジテレビ「北の国から」(倉本聰)
NHK「おんな太閤記」(NHK大河ドラマ)
NHK「川の流れはバイオリンの音」(佐々木昭一郎作・演出)
フジテレビ「今夜は最高!」(タモリ黄金時代の歌&トーク・バラエティー)
NHK「クイズ面白ゼミナール」放送開始
フジテレビ「オレたちひょうきん族」放送開始

<文学、出版>
「真夜中の子供たち」サルマン・ラシュディ(ブッカー賞受賞)
「視界」ライト・モリス(全米図書賞)
「ゴーリキー・パーク」マーティン・クルーズ・スミス(英国推理作家協会賞受賞)
「予告された殺人の記録」ガルシア・マルケス
この年の文学についてはここから!
「窓ぎわのトットちゃん」黒柳徹子(文庫、英語版も含め700万部を売る戦後最大のヒットとなった)
「なんとなく、クリスタル」田中康夫(ブランド・ブームとバブルをカタログ的に作品化した問題作)
「全東洋街道」藤原新也(アジアの旅を記録した紀行文学&写真)
「人間万事塞翁が丙午」青島幸雄
「アクションカメラ術(1・2)」馬場憲治
向田邦子、飛行機事故で死亡(8月22日、享年51歳)
新潮社「FOCUS」創刊(創刊記念イベントにYMOが出演、日本武道館に見に行きました!)
ミュージック・マガジン社「レコード・コレクターズ」創刊
小学館「BE−PAL」、教育社「Newton」
世界文化社「BIGMAN」創刊
ダイヤモンド社「FM STATION」
光文社「週刊宝石」
ダイヤモンド社「ポピュラー・サイエンス」創刊
平凡出版「Olive」
「ダ・カーポ」創刊

<漫画>
江口寿「ストップ!!ひばりくん!」(週刊少年ジャンプ)

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!
栗本慎一郎「パンツをはいたサル」

<ファッション>
アウズディン・アライアがミラノ・コレクションでボディコン(ボディー・コンシャス)・ファッション発表
シェイプ・パンツ、サーキュラー・スカートが流行
この年のファッションについてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
1982年
<1982年>
国連海洋法会議、海洋法条約採択
国連環境特別会議、ナイロビ宣言採択
国際捕鯨委員会総会、全面捕鯨禁止を可決
アメリカ、西ドイツなどで、反核運動が本格化する
第8回主要先進国首脳会議(ヴェルサイユ・サミット)開催

<アメリカ>
ボーイング737がポトマック川に墜落(1月13日)
米ソ戦略兵器削減交渉(SALT)開始
ベトナム戦争戦没者慰霊碑がワシントンに完成(5万7692人の氏名が刻まれる)
バーニー・C・クラークが史上初の人工心臓移植手術を受ける
<中南米>
メキシコのエルチチョン火山が噴火し、死傷者多数(3月29日)
<ヨーロッパ>
英国、アルゼンチン間で、フォークランド紛争勃発(4月)
英国がフォークランド紛争に勝利し、領有権を獲得(6月)
ソビエト連邦、レオニード・ブレジネフ書記長死去
ヨハネ・パウロ2世がイングランド訪問し、英国国教会と450年ぶりに和解
モナコのグレース王妃が交通事故死(9月14日)
<アフリカ・中東>
イスラエル軍、西ベイルートに突入
PLOメンバー15000人アラブ各国へ撤退
<アジア>
カンボジア3派の連合政府成立

<物理、化学、数学など>
「フラクタル幾何学」ブノワ・マンデルブロ
(「フラクタル」=「不規則な断片」を用いて自然界に存在する不規則な現象定量的に把握しようという画期的手法)

<日本の出来事>
教科書の歴史記述について中国、韓国から批判
 1月 ロッキード事件全日空ルート判決公判で6人が執行猶予つき有罪判決
 2月 ホテル・ニュージャパン火災で33人が死亡(8日)
     日航機350便が東京湾に墜落し、24人が死亡(9日)
 3月 中国残留孤児問題懇談会発足
 4月 500円硬貨発行
 6月 連合赤軍、永田洋子、坂口弘被告に死刑判決
     東北新幹線(大宮-盛岡)開業
 9月 国鉄のリニアモーターカーが世界初の有人浮上走行に成功
10月 北炭夕張炭鉱閉山
     鈴木善幸首相退陣表明
11月 第一次中曽根内閣成立
12月 美濃部亮吉、青島幸男、中山千夏らが「無党派クラブ」結成

<流行語>
「逆噴射」(日航機の墜落事故原因)
「キャプテン(機長)やめてください」(これも日航機墜落事故から)
「ネアカ、ネクラ」(タモリさんの言葉だった?)
「ほとんどビョーキ」(テレビ朝日「トゥナイト」での山本晋也の言葉)
「おいしい生活」(西武百貨店広告コピー)
「不思議、大好き」(西武百貨店広告コピー)
<ヒット商品>
無印良品
CDプレーヤー(ソニーがソフトと共に発売開始)
カロリー・メイト

<ガンダム・ブーム>
 千葉県松戸市のダイエーがプラモの「ガンダム」発売。殺到した子供たちがエスカレーターで将棋倒し事故が起きる。バンダイは品不足をあおるため「ガンダム」の発売を日曜日だけに限定。一年半で55種、3300万個を売る大ヒットとなった。
<三笠宮殿下皇籍離脱問題>
 髭で有名だった三笠宮殿下が障害者問題など社会貢献活動に専念するため皇籍離脱を希望。しかし、法律上不可能と受け入れられなかった。今でも多くのスポーツ大会に三笠宮の名前がついています。
<吉里吉里国独立>
 岩手県大槌町で「吉里吉里国」の独立式典開催。
井上ひさしの小説「吉里吉里人」にあやかった企画。この後全国で様々な独立国が誕生した。地域おこしの新しいモデルとなった。
<テレフォンカード登場>
 電電公社が都内70か所にカード式公衆電話を設置。テレフォンカード時代始まる。様々なテレフォンカードが登場し、中にはプレミアがつくものも登場。結婚式の引き出物にまでなった。(もちろん新郎新婦の写真入り)
<ネクラ、ネアカ>
 「ネクラ(根暗)」を最初に使ったのは「タモリ説」と「いしかわじゅん説」があるとか
<養毛剤大ヒット>
 資生堂「薬用不老林」が170万本の大ヒット、カネボウの「薬用紫電改」も登場し、4年間で市場は10倍規模に拡大

<1982年という年>
<エイズの登場>
 1981年、ある奇病が生まれていた。それがこの1982年になって名前を与えられる。後天性免疫不全症候群 - AIDSである。
「男性器ペニスへの信仰は、人類の中でも古い。それは、豊じょうを可能にするものへの信仰である。『産めよ増やせよ地に満てよ』という聖書も言葉は、それを可能にする男性器への賛歌でもあろう。しかし、男性器はまた、侵入するものでもある。人類の歴史はまた侵略の歴史でもあって、その間一度も、男性器の優越に関する疑義は出されたことがない。それは、『男性優位』の根源なのだ。しかし、それはまた『侵略』するものでもある。自分の必然を越えて、誰彼なしに性交を持つことは、男にとって勲章なものだったが、エイズは『本当にそれでいいの?』を問うものなのである」

「エイズは快楽とともに訪れた。無差別をよしとし、そこに『人間関係』という必然を欠落させたままの性交渉に現れた - そして、自己防衛の無意味を衝いた。それが『免疫機能の不全』である。・・・無限定な他者への欲望は、それを抱く者の深い孤独を照らし出す - エイズが登場した1982年の人類史的意味はこれだろう」

橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>

 エイズという病は、21世紀に入り一時ほど話題にならなくなりました。しかし、エイズの特効薬ができたわけではなく、エイズ患者が減ったわけでもありません。ただマスコミ的に情報ネタとしての価値が下がっただけのことです。
 かつて、原子爆弾が生まれた時、それは人類を滅亡に導く最終兵器であると、世界中の人々が非難しました。ところが、21世紀になっても核兵器はなくなっておらず、かえってそのバリエーションは増えています。それでも、人々はかつてほどの危機感を持っていないようです。人類は次々に危機を抱えながら、それらを見て見ぬ振りすることに慣れてしまったです。
 オゾン層破壊の問題や地球温暖化と砂漠化の問題、それに人口爆発や食料問題、エネルギー問題にゴミ問題に公害などによる環境破壊など、問題は山積みにも関わらず、すべてについて見て見ぬ振りをしようとしているかのようです。誰かが被害者となり、それを訴えかけるまで、もしくはアメリカなど超大国にまでその問題が影響をを与えるまで、その問題は無視され続けるのでしょう。
 これらの問題はどれも危機的ですが、現状をしっかりと認識することさえできれば、おのずと道は開けると僕は信じています。ただその「現状を認識すること」がいかに困難なことか、・・・。

<1982年の物故者>
グレン・グールド(ピアニスト)
フィリップ・K・ディック(作家)
ルイ・アラゴン(作家)
坪田譲治(児童文学者)
三波伸介(コメディアン)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
オムニバス・アルバム「WOMAD 82」ピーター・ガブリエル他

イーグルスドゥービー・ブラザース解散
カリフォルニアのローズ・ボールで反核コンサート開催
ザ・ジャム解散、ポール・ウェラーはスタイル・カウンシル結成へ
アーラープの登場でバングラ・ビートの時代が始まる
テレサ・テンの「何日君再来」のヒットに対し、中国が批判
この年のJ-ポップについてはここから!
オフ・コース、アリス、ツイストが相次いで解散。「ニューミュージック」はすでに「ニュー」ではなくなっていた。(ニューミュージック時代の終焉)歌謡曲の世界にもニューミュージック系のミュージシャンが作詞、作曲などで関わるようになっていました。(松田聖子の「赤いスイートピー」「渚のバルコニー」「小麦色のマーメイド」は呉多軽穂(ユーミン)、「風立ちぬ」は大滝詠一、「野バラのエチュード」「白いパラソル」は財津和夫、それぞれの作品)
デジタル・オーディオ・ディスク(CD)発売開始(日本が世界初)
サンプリング・キーボード、「イーミュレーター」発売
原宿にクラブ「ピテカントロプス・エレクトス」開店(代表は桑原茂一)
大阪ミナミにディスコ「マハラジャ」1号店オープン
「ヘンタイよいこ 白昼堂々秘密の大集会」(糸井重里、坂本龍一、忌野清志郎、立花ハジメほか)
「おいしい生活」矢野顕子

<物故者(音楽関係)>
ジェームズ・スコット James Scott(プリテンダーズ Pretenders)  6月15日     ? 25歳
ランディ・ローズ Randy Rose(クワイエット・ライオット Quiet Liot)  3月19日  飛行機事故 25歳
ジョン・ベルーシJohn Bershi
(ブルース・ブラザース Blues Brothers) 
 3月 5日  薬物中毒 33歳
ジョー・テックス Joe Tex  8月13日  心不全 49歳
ライトニン・ホプキンス Lightnin' Hopkins   1月30日  癌 69歳
セリニアス・モンク Theronious Monk  2月17日  心不全 61歳
フィリップ・クーテフ Philip Koutev(ブルガリア)    ?     ? 79歳
ラファエル・コルティーホ Rafael Cortijo  10月 3日     ? 53歳
エリス・レジーナ Elis Regina   1月19日  心不全  37歳 

<映画>
ピックアップ映画「ガープの世界」
この年の洋画についてはここから!
近未来SF映画の傑作「ブレード・ランナー」(原作はP.K.ディック)公開
「路」(監)ユルマズ・ギュネイ(トルコ映画を世界に知らしめた闘う映画監督の最高傑作)
この年の邦画についてはここから!

<物故者(映画)>
イングリッド・バーグマン(俳優)(67歳)
グレース・ケリー(俳優・モナコ公国妃)(52歳)
ヘンリー・フォンダ(俳優)(77歳)
ビック・モロー(俳優)撮影中の事故死(50歳)
ウォーレン・オーツ(俳優)(54歳)
ロミー・シュナイダー(仏俳優)薬物による自殺(44歳)
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー(独監督)(37歳)
ジャック・タチ(監督)(75歳?)
江利チエミ(歌手、俳優)(45歳)
衣笠貞之助(監督)(86歳)
岸田森(俳優)(43歳)
佐分利信(俳優)(73歳)
志村喬(俳優)(76歳)

<演劇・舞台>
早稲田小劇場などの主催で日本初の国際演劇祭「利賀フェスティバル’82」富山県利賀村で開催
新宿コマ劇場地下に「シアター・アップル」オープン
下北沢に本多劇場オープン(「秘密の花園」(状況劇場)がコケラ落し)
山崎哲「漂流家族」「うお伝説」で第26回岸田戯曲賞受賞
黒色テント68/71「比置野(ピノッキオ)ジャンバラヤ」(山元清多作、加藤直演出)
状況劇場「新・二都物語」(唐十郎作・演出)
転移21「異族の歌-伊藤素子オンライン詐欺事件」(山崎哲作・演出)
ブリキの自発団「卵のふる街」(生田萬作・演出)
青い鳥「青い鳥ゴドー・ある日せっせと」(市堂令作・演出)
如月小春プロデュース「光合成 Party」(如月小春作・演出)
劇団3○○「ゲゲゲのゲ-逢魔が時に揺れるブランコ」(渡辺えり子作・演出)
夢の遊眠社「野獣降臨」(野田秀樹作・演出)
転形劇場「死の薔薇(太田省吾作・演出)
中村伸郎「授業」(イヨネスコ作)10周年公演が渋谷ジャンジャンにて開催
天井桟敷「レミング改訂版-壁抜け男」(寺山修司作、寺山+J・A・シーザー演出)
劇団つかこうへい事務所「蒲田行進曲」「熱海殺人事件」(つかこうへい作・演出)
(この年の公演の後、劇団つかこうへい事務所解散へ)

<テレビ>
「森田和義アワー笑っていいとも!」始まる(司会はタモリ)
超長寿番組「タモリ倶楽部」も始る!
「オレたちひょうきん族」の大ヒットでMANZAIブームが頂点に達する
(ビートたけし、明石家さんまなど)
NHK教育「YOU」(司会は糸井重里)放送開始
「ナイトライダー」(ロボット・スーパー・カーを主人公とする異色の犯罪ドラマ)
「女刑事キャグニー&レイシー」(女性刑事のコンビを主人公とする刑事ドラマ)
「けものみち」和田勉(演)松本清張(原)
男たちの旅路 戦場は遥かになりて」、「終わりに見た街」(山田太一)

<文学、出版>
「シンドラーズ・リスト」トマス・キニーリー(ブッカー賞受賞)
「金持ちになったウサギ」ジョン・アップダイク(全米図書賞)(ピューリツァー賞受賞)
ガルシア・マルケス、「百年の孤独」でノーベル文学賞受賞
「公共性の構造転換」ユルゲン・ハーバーマス
この年の文学についてはここから!
村上春樹、代表作のひとつ「羊をめぐる冒険」発表
「プロ野球を10倍楽しく見る方法」江本孟紀
「悪魔の飽食」森村誠一、「積み木くずし」穂積隆信、「Wの悲劇」夏樹静子
蓮實重彦「小説論=批評論」、佐藤重臣「魅せられてフリークス」
新潮社「新潮45+」
リクルートフロムエー「フロム・エー」
講談社「スコラ」など創刊
旺文社「OMNI日本版」、講談社「Quark」
ワニ・マガジン「アクション・カメラ」創刊
カセット・マガジン「TRA」創刊(創刊特集は立花ハジメ)
「東京おとなクラブ」(中森明夫のミニコミ)
ワールドフォト・プレス「モノ・マガジン」創刊

<漫画>
矢作俊彦・大友克洋「気分はもう戦争」
高野文子「絶対安全剃刀」
蛭子能収「私はバカになりたい」
大友克洋「AKIRA」
宮崎駿「風の谷のナウシカ」(アニメージュ)連載開始
楳図かずお「私は真吾」(ビッグコミック・スピリッツ)
セルフ出版「漫画ブリッコ」創刊

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<ファッション>
レッグウォーマーが大流行(エアロビクスが人気に)
ビギ、コムデギャルソン、ワイズなど東京コレクションのブーム
黒、グレーのモノトーン/カラス族が登場
この年のファッションについてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第12回ワールドカップ・サッカー・スペイン大会
<ボクシング>レイ・マンシーニにKO負けしたダック・クー・キムが死亡。これがきっかけとなり、15ラウンド制が12ラウンド制に変更へ
1983年
<1983年の出来事>
第9回主要先進国首脳会議(ウィリアムズバーグ・サミット)

<アメリカ>
エイズのよる死者が650人になり、患者数も1700人に増加(7月8日)
スペース・シャトル、チャレンジャー打ち上げ成功
(米国初の女性宇宙飛行士サリー・ライドが乗船)
レーガン大統領が一般教書演説でソ連を「悪の帝国」と非難
シカゴ市長に黒人のハロルド・ワシントン当選
国防総省の情報をハッキングしたとして大学生が逮捕される(11月2日)
映画「ウォーゲーム」(1983年)(監)ジョン・バダム(出)マシュー・ブロデリック
映画「スニーカーズ」(1992年)(監)フィル・アルデン・ロビンソン(出)ドバート・レッドフォード、ベン・キングスレー

<中南米>
米軍によるグレナダ侵攻作戦開始(10月25日民主主義体制復活のためという理由)
<ヨーロッパ>
ソ連の軍事衛星打ち上げ成功
西ドイツで緑の党が27議席を獲得
(反核、環境保護運動から生まれた政治団体)
イギリス保守党総選挙で圧勝、サッチャー再選
ローマ教皇ヨハネパウロ2世がガリレオに対する宗教裁判の誤りを認める
<中東・アフリカ>
在米ベイルート大使館で爆弾テロ発生(63人が死亡)
ジンバブエ紛争
エチオピア軍、ソマリア侵攻
チャド内戦
南ア軍、アンゴラ侵攻、モザンビークを爆撃
アフリカ各地での紛争により飢餓が拡大
<アジア>
大韓航空機撃墜事件で269人全員が死亡(ソ連軍によるサハリン沖での撃墜事件)
ヴェトナム軍、ポルポト派を攻撃
フィリピンの野党指導者アキノ氏暗殺される
ラングーンで爆弾テロ事件(韓国閣僚ら死亡)

<時代を変えた発明、モノ>
映画「フラッシュ・ダンス」のヒットでダンス・ウェアやスウェット製品がブームになる
任天堂がファミリー・コンピューター発売
ジェームス・ダイソンの掃除機「サイクロン」発売(イギリス)
スウォッチ社がプラスチックウォッチ発売(スイス)


<日本の出来事>
 1月 初の日韓首脳会談開催(中曽根康弘、全斗煥)
     青函トンネル開通
     政治家、中川一郎が謎の自殺
 2月 東京、町田市の中学校で、教師が生徒をナイフで刺す
 3月 TUTAYA1号(蔦谷書店)店枚方駅前店オープン
 5月 日本海中部地震、死者105人(26日)
 6月 戸塚ヨットスクールの校長ら逮捕(13日)
     比例代表制初の参議院選挙
     東京・青山に「無印良品」1号店オープン
 7月 免田栄さん、再審で無罪に(15日)
     最高裁が永山則夫連続射殺事件の無期懲役判決を破棄差し戻し
10月 三宅島、噴火により島民全員脱出
     田中角栄に懲役4年追徴金5億円の実刑判決
     ロナルド・レーガン米大統領訪日
     東北大附属病院で初の体外受精児誕生
11月 明日香・キトラ古墳で彩色壁画(7日)
     六本木WAVE開店

<流行語>
「おしんドローム」(連続テレビ小説「おしん」からブームに)
「夕ぐれ族」(愛人バンク)
「いわゆる、ひとつの」(長嶋茂雄の得意フレーズから)
「ニャンニャン」
<ヒット商品>
ファミリーコンピューター(ファミコン)
「マリオブラザーズ」発売
ナムコのアーケードゲーム「ゼビウス」
ミネラルウオーター(六甲のおいしい水など)
「G−Shock」(カシオ計算機)
「カロリーメイト」(大塚食品)

<東京練馬一家五人殺害事件>
 両親と子供たち5人が殺害された事件。犯人は遺体を浴槽でバラバラにして電動肉挽き機でミンチにして流そうとしたが時間がかかり過ぎ翌日疲れて眠っているところを隣家の主婦に見つかり逮捕された。犯人は一家に立ち退きを迫っていた不動産鑑定士で立ち退きさせることで1億3000万円が入るはずだった。
<ホームレス襲撃殺人事件>(2月)
 横浜市の繁華街や公園でホームレスが襲撃される事件が多発(30件)し、そのうち3人が死亡。16歳の無職少年をリーダーとする中学生も含んだ少年グループ10人が逮捕された。同様の事件は21世紀まで延々と続くことになります。
<老人ホーム三角関係殺人事件>
 東村山の養護老人ホームで女性をめぐり68歳の男性が口論の末、78歳の男性を果物ナイフで刺殺。老人による犯罪、老人の性の問題がこの後増加してゆきます。
<東京ディズニーランド開業>
 4月15日千葉県浦安市にオープン。一日10万人の入場者でにぎわう
<「積木くずし」>
 穂積隆信(著)「積木くずし」が大ベストセラーとなる。家庭の裏側までも描き、子育ての苦闘をリアルに描いたことが読者の心をつかんだ。ただし、娘の心はつかめずに終わり、その後も事件を起こし続けます。
<拒食症>
 カレン・カーペンターの死で「拒食症」という病いが一躍有名となった。
<OA病>
 ワープロ、パソコン画面を見続けることで目の疲れなどの職業病になる人が増加

<1983年という年>
 1983年の4月、日本のあり方を象徴する二つのものが現れた。一つはNHK朝の連続テレビ小説「おしん」。もう一つは、千葉県浦安市に登場した東京ディズニーランドです。
「『おしん』は、やがて『高度経済成長以前の日本』のような状況にあるアジアの国々で爆発的な人気を獲得する。まだ貧しいアジアの国々で、主人公おしんの生き方は人生のテキストとなるのだが、しかし、日本では違う」

「1960年代から続くスクラップ&ビルドの波は、既に必要なところを一巡して、しかし日本にはまだ金があった。その金は、どう使われるべきか?1980年代の日本人は、スクラップ&ビルドに「モデル・チェンジ」という名を与えた」(当時その代表選手だったのがCDでした)
橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 僕はディズニーランドが嫌いです。それはディズニーランドの創設者ウォルト・ディズニーがバリバリのタカ派だからというわけではありません。彼が作った人工の夢の世界に組み込まれることで、人間の創造力が失われて行く気がするからです。おまけに、その夢の世界は、アメリカ人が描く、アメリカ人にとっての幸福感に基づく世界であり、世界中に存在する多用な価値観とはかけ離れている場合が多いのです。世界中の子供達がディズニーの世界観を理想と考えるようになったら、世界はどうなってしまうのでしょう?これはある意味ファシズムよりも恐ろしい世界をターゲットにした洗脳作戦なのではないかと、僕には思えるのです。
 「たかが遊園地ごときに、何言ってるの!」そう思っているあなた!あなたには、まだまだ「ロックの魂」が不足しています。

<1983年の物故者>
テネシー・ウィリアムズ(劇作家)
ホアン・ミロ(画家)
尾崎一雄(作家)
小泉文夫(音楽学者)
小林秀雄(文芸評論家)
里見ク(作家)
花登筐(作家・脚本家)
中原淳一(イラストレーター)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「シンクロ・システム」キング・サニー・アデ

アメリカに「ロックの殿堂」設立される
ヒップ・ホップの伝説を生んだ映画「ワイルド・スタイル」公開
この年のJ-ポップについてはここから!
YMO散開
国立能楽堂会場

<物故者(音楽関係)>
ピーター・アイヴァース Peter Ivers   3月 3日      ?  36歳
ラマー・ウィリアムス Lamar Williams
(オールマン・ブラザース・バンドAllman B.Brothers)
 1月19日  癌  35歳
デニス・ウィルソン Dennis Wilson
(ビーチ・ボーイズ Beach Boys)
12月28日  溺死  39歳
クライド・ウッズ Cris Wood (トラフィック Traffic)  7月12日  肝臓病  39歳
カレン・カーペンタ― Karen Carpenter
(カーペンターズ Carpenters)
 2月 4日  心不全(拒食症)  32歳
クラウス・ノミ Klaus Nomi  8月 6日  エイズ   39歳
ピーター・フェルドン Peter Ferndon
(プリテンダーズ Pretenders)
 4月14日  薬物中毒  30歳
トム・エヴァンス Tom Evans(バッド・フィンガー Bad Finger)  11月23日  自殺   36歳
フェリックス・パパラルディ Felix Pappalardi   4月17日  銃による死亡  44歳
マディ・ウォーターズ Muddy Waters   4月30日  心不全  68歳
ジェームス・ジェマーソン James Jemerson
(モータウンのBass)
 8月 3日  心不全  45歳
クララ・ヌネス Clara Nunes   4月 2日  脳障害   38歳
プリンス・ファーライ Prince Far I   9月15日  射殺  38歳
ロイ・ミルトン Roy Milton  9月18日  ?  53歳
マイケル・スミス Michael Smith  8月17日  撲殺  29歳
ヒュー・マンデル Hue Mandel  10月15日  射殺  21歳

<映画>
ピックアップ映画「戦場のメリー・クリスマス」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!
<レンタル・ビデオ制度始まる>
当時、ビデオは一本3万円。レンタルは3日間で300円だった。

<物故者(映画)>
グロリア・スワンソン(俳優)死去(84歳)
ジョージ・キューカー(監督)死去
ロバート・アルドリッチ(監督)
片岡千恵蔵(俳優)死去(79歳)
寺山修司(演出家、詩人、俳人、映画監督)死去(47歳)
山本薩夫(監督)死去(73歳)
沖雅也(俳優)自殺

<演劇・舞台>
天井桟敷解散
国立劇場能楽堂会場(東京・千駄ヶ谷)
シティ・ボーイズ「思想のない演劇よりもそそうのないコント!!」(シティ・ボーイズ作・演出)
シティ・ボーイズ・ショー「照れ屋の宮沢くん」(宮沢章夫作・演出)
東京サンシャインボーイズ「6ペンスの唄」(三谷幸喜作・山田和也演出)
夢の遊眠社「大脱走-太田幸司さん、いかがおすごしですか」(野田秀樹作・演出)
夢の遊眠社「小指の思い出」(野田秀樹作・演出)
劇団3○○「花咲く頃の憂鬱」(渡辺えり子作・演出)
東京乾電池「リルの着く駅」(岩松了作・演出)
第七病棟「おとことおんなの午后」(山崎哲作・石橋蓮司・第七病棟演出部演出)
青年団「海神ポセイドン」(平田オリザ作・演出)
黒色テント68/71「アメリカ」(加藤直作・佐藤信演出)
彗星’86「十一人の少年」(北村想作・演出)
早稲田小劇場「王妃クリテムネストラ」(鈴木忠志構成・演出)
演劇実験室・万有引力旗揚げ公演「シナの皇帝」(田中浩司台本・J・A・シーザー演出)
第三舞台「デジャ・ヴュ」(鴻上尚史作・演出)
状況劇場「住み込みの女」(唐十郎作・演出)

<テレビ>
「特攻野郎Aチーム」(ロサンゼルスを舞台にした軍隊もどきの秘密組織が活躍するドラマ)
連続テレビ小説「おしん」が一大ブームとなり、後にアジア各国へ輸出(4月4日放送開始)
最高視聴率65%という歴史的ヒットとなり、耐え忍ぶことを「おしん」と呼ぶようになった
「世界まるごとHOWマッチ」(司会:大橋巨泉)
「なるほど!ザ・ワールド」(司会:愛川欽也)
フジテレビ「オールナイト・フジ」放送開始(素人女子大生の時代、とんねるずがここからブレイク)
テレビ朝日「ニュース・ステーション」放送開始
日本テレビ「スター誕生」放送終了
早春スケッチブック」、「ふぞろいの林檎たち」(山田太一)
「家政婦は見た!」松本清張(原)市原悦子(出)

<アニメ>
りん・たろう「幻魔大戦」(石森章太郎原作)

<文学、出版>
「マイケル・K」J・M・クッツェー著(ブッカー賞受賞)
「カラーパープル」アリス・ウォーカー著(全米図書賞)(ピューリツァー賞受賞)
この年の文学についてはここから!
「メメントモリ」藤原新也、「気くばりのすすめ」鈴木健二
「佐川君からの手紙」唐十郎
講談社「ViVi」創刊

<おたく元年>
「おたくの研究」中森明夫(「おたく」は否定的存在であり平仮名だった)
(コミックマーケットに来る人々がお互いに「おたく」と呼び合っていたことから来た)
<漫画>
「美味しんぼ」「北斗の拳」「アドルフに告ぐ」「課長島耕作」連載開始
坂口尚「石の花」(月刊コミックトム)
泉昌之「かっこいいスキヤキ」

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!
浅田彰「構造と力 - 記号論を超えて」
中沢新一「チベットのモーツァルト」
柄谷行人「隠喩としての建築」、西部邁「経済倫理学序説」

<ファッション>
ワークスタイル:ハンチングにワークシャツ、ワークシューズが流行
(オーバースペックでタウンを歩くのが粋とされた)
おしん巻き
ボロボロファッション
この年のファッションについてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!
スペインの画家ホアン・ミロ死去

<スポーツ>
アメリカズ・カップ・ヨットレースでオーストラリアが優勝
この年のスポーツについてはここから!
1984年
<1984年の出来事>
アフリカの飢餓24カ国に拡大、深刻化
第10回主要先進国首脳会議(ロンドン・サミット)6月
国連国際人口会議
映画「1984」(1984年)(監)マイケル・ラドフォード(出)ジョン・ハート
<アメリカ>
レーガン大統領、訪中しケ小平と会談(4月)
コメコン首脳会議開催(キューバ欠席)
コンチネンタル・イリノイ銀行が破綻危機(米国での銀行の信頼が低下)
バネッサ・ウィリアムズがヌード写真騒ぎによりミス・アメリカのタイトルを返上
ニューヨークの地下鉄自警団員バーナード・ゴーツが車内で黒人4人を射殺
FBIが麻薬密売グループ「ピザ・コネクション」摘発(4月9日)
<ヨーロッパ>
ポーランド人119名がバチカンでオーストラリアへの亡命を要望(7月19日)
サッチャー訪中し、香港返還への同意文書へ調印
ベルリンで東ドイツからの亡命者激増
フランスの構造主義哲学者ミシェル・フーコー死去
<中東・アフリカ>
イラン・イラク報復戦争勃発
エジプト・ヨルダン首脳和解会談開催
南アで反アパルトヘイト組織「統一民主戦線 UDF」が誕生
<アジア>
フィリピンのマニラなど首都圏でアキノ追悼集会とデモ実施(8月21日)
米ユニオン・カーバイド社のインド・ボバール工場で有毒ガス流出(2000人以上死亡)
シーク教徒がインディラ・ガンジー首相を暗殺(10月31日インド国内で宗教紛争激化)
ソウルで集中豪雨、朝鮮から救援物資搬入

<物理、化学、生物、医学など>
世界初の人間遺伝子保存銀行が米インディアナ大に発足(4月20日)

「混沌からの秩序」I・スタンジュール、イリヤ・プリゴジン
(複雑性の科学としての熱力学が「ゆらぎ」から生まれる秩序としての自己組織化を生む。これが生物と無生物の境界であるという画期的な内容の名著)
スペース・シャトル、ディスカバリー打ち上げ成功
欧州原子力研究所が素粒子トップ・クオークを発見
<時代を変えた発明、モノ>
アップル社が「マッキントッシュ」発売
ナイキ社が「エア・ジョーダン」発売
フェラーリ「テスタロッサ」発売

<日本の出来事>
防衛費GNP1%枠の見直し
第一回世界湖沼環境会議、滋賀県大津市で開催
日本世界一の長寿国となる
長野県西部地震
コアラが日本にやってくる
 1月 中曽根総理が現職として初の靖国神社新春参拝
 2月 植村直巳、マッキンリーで消息を断つ
 3月  江崎グリコ社長誘拐事件「グリコ・森永事件」開幕
 4月 初の三セク・三陸鉄道が開業(1日)
     東京・有楽町・読売新聞東京本社後に「プランタン銀座」オープン
 8月 たばこ事業法、日本たばこ産業株式会社法が公布
     トヨタ自動車が日本初の5兆円企業となる
 9月 トルコからの抗議を受け、トルコ風呂の名称が「ソープランド」と改称
10月 日劇・朝日新聞東京本社跡地に「有楽町マリオン」完工式
11月 新札登場、1万円札は福沢諭吉(1日)
12月 電電公社(現NTT)民営化
     「マハラジャ」が東京・麻布十番にオープン

<流行語>
「スキゾ・パラノ」(浅田彰によるスキゾイドとパラノイアのこと。パラノイアは偏執狂で、スキゾはその反対)
「まるきん まるび」(渡辺和博の「金魂巻」からの流行語)
「かい人21面相」(江崎グリコ社長誘拐事件の犯人)
「疑惑の銃弾」(ロス疑惑で逮捕された三浦和義の殺人事件から雑誌記事タイトル)
<ヒット商品>
禁煙パイポ
エリマキトカゲ(ヒット・キャラクターと呼ぶべきか三菱ギャラン)
キン肉マンケシゴム(マンガ「キン肉マン」ブーム)
カラムーチョ(激辛ブーム始まる)
宝酒造「タカラCANチューハイ」
コンビニ・チェーン「サークルK」設立
「チケットぴあ」営業開始

<CM>
「私はこれで…」(CM:禁煙パイポ)

<疑惑の銃弾事件(ロス疑惑)>
 「週刊文春」がLAで妻を強盗によって殺された三浦和義が1億5千万円の保険金を請け取ったことを暴露。保険金殺人である可能性が高いと報じ、三浦はタレントなみにテレビなどにさんざん登場した後、翌年9月に逮捕されます。
<エリマキトカゲ・ブーム>
 オーストラリア北部に生息するエリマキトカゲが三菱自動車「ミラージュ」のCMに登場し大ブレイク。しかし、エリマキトカゲは輸出禁止生物だった・・・
<一気飲みブーム>
 この年の「お酒白書」によると人気ベスト3の酒は、1位ビール、2位清酒、3位焼酎だった。「一気、一気」とはやし立てる「一気飲み」が流行したのはこの頃から
<男性用化粧品>
 コーセーが男性用メーキャップ用品を発売。ファンデーション、眉墨、リップクリームんど、20代を中心にヒット

<1984年という年>
 1984年の初め、アフリカの24ヶ国で10億5千万人が飢餓に苦しんでいるとの報告があった。翌年の7月には、「ライブ・エイド」と題する飢餓救援の慈善コンサートが開かれ、5千万ドルの資金がたちどころに集まった。世界にはそれだけの豊かさと善意があって、それでもアフリカの飢餓は救えなかった。・・・貧しいアフリカには、「強大な管理社会を作って国民を統制する国家」さえ存在しなかった。
 1984年、アメリカのロサンゼルスで開かれたオリンピックは、民間スポンサーの協力で、2億ドルの黒字を出した。毎年巨大なオリンピックを開催するために必要な力は、もう国家のものではなかった。・・・豊かな企業を持つ社会ひゃ強く、ジョージ・オーウェルの書いた「暗い1984年」は来なかった。かつて「人を抑圧する力」を持っていた国家が、もうその力を失っていたのである。
 「国家選択の自由がない国では、『国家の一員』という自覚は恣意的なものだった。だからこそ、国家主義という思想宣伝が必要になる。しかし、『辞める』という選択肢を社員に用意する会社の場合、『愛社精神』などというものとは無関係に、誰もが『会社の一員』なのである」

「国家という大きな対立因子を失って、『思想』というものは力を欠いた。その後の時代が必要とするのは、『モラル』と言う名の各人の調整能力である。それがなければ『会社社会』は破綻する。
橋本治著「二十世紀」より
<作者からのコメント>
2002年、イラクを攻撃したアメリカ合衆国もすでに財政的に破綻したといってよい状況です。ただアメリカにはカーライル・グループや軍事産業の大手が存在しているため、それらの企業によって、かろうじて生かされているのかもしれません。そんな企業は、もちろんすべてが多国籍企業であり、国境の存在などないも同然です。だからこそ、同じ会社にビンラディンもブッシュも出資することがあり得るわけです。
 そう考えると「21世紀の革命」は、かつての国家単位の革命ではなく、世界規模で起こる経済社会革命か特定の企業を倒す企業革命になるのかもしれません。それは世界中の市民を巻き込んだ市民革命でなければならないのですが、逆に敵が見えにくい闘いのため、テロという手段に訴える人も増えるのかも知れません。どちらにしても、21世紀は20世紀のように分かりやすい時代でないことだけは確かかもしれません。

<物故者>
アンリ・ミショー(詩人)
トルーマン・カポーティ(作家)
ミシェル・フーコー(哲学者)
ミハイル・シューロホフ(作家)
有吉佐和子(作)
児玉誉士夫(右翼活動家)
美濃部亮吉(政治家・経済学者)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「ブスカンド・アメリカ」ルベン・ブラデス

映画「フット・ルース」大ヒット
映画「ストップ・メイキング・センス」公開(ミュージック・ビデオの歴史的傑作誕生)
映画「ビート・ストリート Beat Street」公開(ヒップ・ホップを世界に広めた作品)
この年のJ-ポップについてはここから!
「アトミック・カフェ」コンサートで尾崎豊が骨折事故を起こしながら歌いとおす
「チケット・ピア」営業開始(たとえ、そのアーティストのファンでなくても、お金さえあれば平等にチケットを買うチャンスが得られる時代が始まる。アーティストにとっては幸福なる時代。しかし、ファンにとっては不幸な時代の始まりだったような気がします)
国立文楽劇場完成
スネークマンショー「楽しいテレビ」(ビデオ作品桑原茂一監督、宮沢章夫、伊武雅刀脚本)

<物故者(音楽関係)>
アレクシス・コーナー Alexis Korner
(ブリティッシュ・ブルースの父)
 1月 1日  肺癌  55歳
ジャッキー・ウィルソン Jackie Willson   1月21日  病死   49歳
マーヴィン・ゲイ Marvin Gaye    4月 1日  射殺  44歳
Z.Z.Hill   4月27日  血栓  43歳
Aiberta Hunter 10月17日  病死  89歳
パーシー・メイフィールド Percy Mayfield  8月11日  心臓発作  63歳
Phillippe Wynne(スピナーズ Spinners)  7月14日  心不全  43歳
Nate Nelson(フラミンゴス Framingos)   6月 1日   心不全    52歳
ビッグ・ママ・ソーントン Big Mama Thornton   7月25日  心不全  57歳
エスター・フィリップス Ester Phillips  8月 7日  肝臓、腎臓障害   ?
カウント・ベイシー Count Besie  4月26日  すい臓癌  79歳
マチート Machito  4月17日  心不全  75歳

<映画>
ピックアップ映画「ストレンジャー・ザン・パラダイス」
この年の洋画についてはここから!
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」(監)セルジオ・レオーネ(アメリカ裏社会を描いた大作)
この年の邦画についてはここから!

<物故者(映画)>
サム・ペキンパー(監督)心不全で死去(59歳)
ジョニー・ワイズミュラー(俳優)死去(79歳)
フランソワ・トリュフォー(監督、俳優)死去(まだ52歳)
ユルマズ・ギュネイ(監督、俳優)癌で死去(47歳)
リリアン・ヘルマン(劇作家)
大川橋蔵(俳優)死去(55歳)
森谷司郎(監督)死去(53歳)
平田昭彦(俳優)死去(56歳)

<演劇・舞台>
夢の遊眠社「瓶詰のナポレオン」(野田秀樹作・演出)
シティ・ボーイズ・ショー「おおいばりの宮沢君」(宮沢章夫+脳みそ達作・演出)
第三エロチカ「ニッポン・ウォーズ」(川村毅作・演出)
第三エロチカ「ジェノサイド」(川村毅作・演出)
西武劇場「タンゴ・冬の終わりに」(清水邦夫作・蜷川幸雄演出)
こまつ座「頭痛肩こり樋口一葉」(井上ひさし作)
状況劇場「あるタップ・ダンサーの物語」(唐十郎作・演出)
ドラマンス「ワンペンフロム・コンペイヤー」(桑原茂一+宮沢章夫構成・演出)
NOISE「トロイメライ- 子供の情景-」(如月小春作・演出)
東京乾電池「夏の生活派」(岩松了作・演出)
イッセー尾形「イッセー尾形のとまらない生活」

<テレビ・ラジオ>
「マイアミ・バイス」(80年代っぽいトレンディーな犯罪ドラマ)
日本の面影」、「輝きたいの」(山田太一
NHK「安寿子の靴」(唐十郎作・三枝健起演出)
NHK、衛星放送開始
「オールナイトフジ」(現役女子大生出演深夜番組)がブレイク
「ポッパーズMTV」放送開始(司会はピーター・バラカン)
TBSラジオ「景山民夫のスーパーギャング ピテカントロプスの逆襲」
「TV海賊チャンネル」(司会は所ジョージ)
糸居五郎(ラジオ・パーソナリティー)死去

<アニメ>
宮崎駿「風の谷のナウシカ」がヒットし、宮崎駿時代が始まる
押井守「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー」
石黒昇、河森正治「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」

<文学、出版>
存在の耐えられない軽さ」ミラン・クンデラ(チェコ)
「秋のホテル」アニタ・ブルックナー(ブッカー賞受賞)
愛人(ラ・マン)」マルグリット・デュラス(仏ゴンクール賞受賞)
この年の文学についてはここから!
「金魂巻」渡辺和博
「三毛猫ホームズのびっくり箱」赤川次郎
講談社「FRIDAY」創刊
少年画報社「ベスト・カメラ」
「若者たちの神々」連載開始(朝日ジャーナル)
浅田彰・どくとる梅津バンドのカセット・ブック「1Q84」

<漫画>
大友克洋「AKIRAアキラ」コミック発売(日本から海外へブームが広がる)
鳥山明「ドラゴンボール」(週刊少年ジャンプ)連載開始
ちばあきお(漫画家)自殺

<哲学・思想>
「性的差異のエチカ」リュス・イリガライ(フランスのフェミニズムを代表する女性)
この年の哲学・思想についてはここから!
浅田彰「逃走論 - スキゾ・キッズの冒険」
川本三郎「都市の感受性」
吉本隆明「マス・イメージ論」

<ファッション>
オリーブファッション(雑誌「オリーブ」の影響)
天然繊維志向
スタジャン(アメカジ・ブーム)
この年のファッションについてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!
西武美術館で「ヨーゼフ・ボイス展」開催
東京都美術館「ナムジュン・パイク展」開催
ローリー・アンダーソン来日公演

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第23回オリンピック・ロサンゼルス大会開催(ソ連圏不参加、中国初参加)
(カール・ルイス4冠、山下泰裕が柔道無差別級で金、協賛企業中心の商業オリンピックの始まり)
サラエボ冬季オリンピック開催
ナイキ社が「エア・ジョーダン」発売
<ノンフィクション>「海峡を越えたホームラン」関川夏央(双葉社)
1985年
<1985年の出来事>
先進5ヶ国蔵相会議おいて為替レート安定化に向けた「プラザ合意」
第11回主要先進国首脳会議(ボン・サミット)

<アメリカ>
レーガン・ゴルバチョフ会談(11月スイス・ジュネーブにて)
アメリカがユネスコ脱退(2003年まで復帰せず)
ニューヨーク株価過去最高の1300ドル
映画「ウォール街」(1987年)(監)オリバー・ストーン(出)マイケル・ダグラス

ニューファンドランドの南沖、水深約3650mの海底でタイタニック号の残骸発見
映画「タイタニック」(1987年)(監)ジェームス・キャメロン(出)レオナルド・ディカプリオ

<中南米>
ブラジルが民政復帰
メキシコ・シティーをM7.8の大地震が襲い、5000人以上が死亡
チリ地震
コロンビア火山噴火(11月13日)
<ヨーロッパ>
ソ連最高幹部会議議長にグロムイコ就任
新書記長ゴルバチョフによるペレストロイカ、グラスノスチ政策が始まる
イギリス、ブラッドフォード・サッカー場で火災事故
ベルギーでイングランド、イタリアのファン激突(フーリガン政治問題化)
グリンピースの核実験抗議船「にじの戦死」爆破事件(仏情報機関の工作)
イタリアの客船「アキレ・ラウロ号」がシージャックされる(10月7日)
<中東・アフリカ>
イラン・イラク戦争、ミサイルによる都市攻撃が激化
スーダン、ウガンダでクーデター
南アフリカで黒人による暴動多発(非常事態宣言発令)
<アジア>
第一回南アジア首脳会議SAARC開催
中国空軍機、韓国へ着陸し亡命
インドで爆弾テロ事件続発
ヴェトナム軍、シアヌーク派拠点を制圧

<日本の出来事>
対米黒字34億円に拡大

 1月 中曽根・レーガン日米首脳会談
 2月 新風俗営業法施行(深夜営業の風俗店が縮小し、エロ文化冬の時代に)
 3月 科学万博つくば’85開催
 4月 電電公社が「日本電信電話株式会社(NTT)」に民営化
     日本専売公社が「日本たばこ産業株式会社(JT)」に民営化
 6月 エホバの証人による輸血拒否事件
     豊田商事事件の中心人物、永野社長暗殺される
 7月 徳島ラジオ商殺人事件の犯人、富士茂子に死後無罪判決
 8月 日航ジャンボ機墜落事故(御巣鷹山:死者520人)(12日)
     中曽根首相が終戦記念日に靖国神社を公式参拝
 9月 ロス疑惑、三浦和義逮捕される
     乗用車の助手席シートベルト着用義務化
     つくば万博にて坂本龍一とラジカルTV、浅田彰によるパフォーマンス
10月 東京・青山に複合文化施設「青山スパイラル」オープン

<流行語>
「トラフィーバー・阪神フィーバー・トラキチ」
「キャバクラ」
「私はこれで会社をやめました」
「イッキ、イッキ」(今や文字通り死語)
「やらせ」
「金妻症候群」

<ヒット商品>
ミノルタα-7000(一眼レフカメラ)
ハーゲンダッツ(高級アイスクリーム)
ロッテ「ビックリマンチョコ」
「一太郎」(パソコン・ソフト)
任天堂「スーパーマリオブラザーズ」(ゲーム)

<男女雇用機会均等法が成立>(5月17日)1986年4月より施行
 働く女性が1500万人突破し、既婚女性の半数が就業
<エイズ日本人初感染>
 アメリカ在住の日本人男性がエイズに感染。初の日本人感染者となった
<いじめ自殺>
 11月20日大田区羽田で中学二年生の亀田千春さんがマンションの10階から飛び降り自殺。遺されたノートには「いじめの詳細」が記述されていた。翌年には中野富士見中学2年鹿川裕史君も「いじめ」を告発して自殺。いじめによる自殺は21世紀までなくなりません。
<スーパーマリオ・ブラザース>
 任天堂が「スーパーマリオ・ブラザース」発売。800万本の大ヒットとなる。ファミコンも年間で650万台販売。この後、ファミコン・ゲームは社会を変えてゆくことになります。
<温泉の宅配登場>
 箱根小涌谷温泉の湯を宅配するサービスが人気となる(バブルだった)

<1985年という年>
 プラザ合意により、日本政府は「円高」を容認。「金持ち」になった日本は、輸入促進のために国民に対し「一人あたり1000ドル相当の外国製品購入」を呼びかける。(中曽根総理大臣)
 1980年のマンザイ・ブームから1982年の「笑っていいとも!」へ、「笑い」は「シロートの時代」に突入。シュールな「おもしろCM」やおしゃれなキャッチ・コピーを用いた商品戦略が一躍文化の最先端となる。
「1970年代末の新しい文化は「既成」を素通りして、であるがこそそれは、世代の交替も文化的な変革も実現させなかった。その奇妙な逸脱の流れは、”上位文化”を形成する人達に理解されず、大量消費を必要とする企業に取り込まれる。日本社会に必要なのは、消費する大衆の消費欲を刺激することだけだったのだ。かくして世の中は変わった。既成の文化は。”権威”という年金をもらうだけの定年状態となり、知性を欠落させた「大衆の時代」が定着する。・・・・1980年代の中頃に、言うべき事はなにもないのである」
橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 当時の僕は自動車関連企業の開発部で働くサラリーマンでした。すでに吉祥寺芽瑠璃堂の常連客になっていた僕は、二週に一度はブルースやR&B、サルサのアルバムをごそっと買い込み、別の週は伊豆七島にスキューバ・ダイビングに出かけるオタク&オウトドアの不思議な生活をしていました。「他人の二倍生きよう」と思っていた僕は、ほとんどテレビを見ない忙しい生活をしていました。二週間以上も休みをとってインドやトルコなどに冒険旅行に行くようになったのもこの頃です。そう考えると、僕こそ中曽根総理の思わくどおり海外にお金を落としに出かけ、輸入製品を買いあさる優良日本人の典型の一人だったのです。やれやれ・・・。

<物故者>
イタロ・カルヴィーノ(作家)
ジャン・デュビュッフェ(画家)
マルク・シャガール(画家)
石川達三(作家)
川上崇薫(作家)
白洲次郎(実業家)
たこ八郎(コメディアン、プロボクサー)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「サンシティ」アーティスト・ユナイテッド・アゲインスト・アパルトヘイト
「ライブ・エイド」開催(エチオピア難民救済のためのチャリティー・ライブ)
ブラジルのリオで過去最大のロック・フェス開催、その後のMPBに大きな影響を与える
ブラジルでパゴージ・ブームが起きる
アルジェリアのオランで「ライ・フェスティバル」開催、いよいよ黄金時代突入
デフ・ジャム・レコード Def Jam設立 (リック・ルービン、ラッセル・シモンズ)
NYを中心にサルサを押しのけメレンゲがブームになり始める
バイオリニスト、エフレム・ジンバリスト死去
この年のJ-ポップについてはここから!
中村とうよう監修「大衆音楽の真実」発売。日本のワールド・ミュージック・ブームの火付け役となる
おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」が大ヒット、素人系アイドルの火付け役となる
中森明菜、チェッカーズの黄金時代
第1回レゲエ・サンスプラッシュ・ジャパンが琵琶湖湖畔で開催

<物故者(音楽関係)>
イアン・スチュアート Ian Stewart
(R.ストーンズ準メンバー)
12月12日  心臓病  47歳
リッキー・ネルソン Ricky Nelson 12月31日  飛行機事故  45歳 
ジョー・ターナー Joe Turner 11月24日  心不全  71歳
マット・、モンロー Matt Monro
(ロシアより愛をこめて)
 2月 7日  肺癌  54歳
ドクター・ニコ Doctor Nico(リンガラ・ポップ)  9月22日    ?  46歳
笠置シヅ子  3月?日  乳ガン  70歳
坂本九   8月12日  飛行機事故  43歳

<映画>
ピックアップ映画「刑事ジョン・ブック目撃者」
この年の洋画についてはここから!
「未来世紀ブラジル」(監)テリー・ギリアム(ブラック・ユーモアを超えた反体制SF悲劇)
この年の邦画についてはここから!

<物故者(映画)>
オーソン・ウェルズ(監督、俳優)(70歳)
ユル・ブリンナー(俳優)(65歳)
ロック・ハドソン(俳優)エイズにて死去(59歳)
天地茂(俳優)(54歳)
浦山桐郎(監督)(54歳)
大友柳太郎(俳優)(73歳)
笠置シヅ子(歌手、俳優)(70歳)
加藤泰(監督)(68歳)
夏目雅子、急性骨髄性白血病にて死去(まだ27歳)
藤原釜足(俳優)(80歳)
細川俊夫(俳優)(54歳)
宮口精二(俳優)(70歳)

<演劇・舞台>
岸田理生が「糸地獄」で第28回岸田戯曲賞受賞
転形劇場「地の駅」(太田省吾作・演出)
転形劇場「千年の夏」(太田省吾作・演出)
第三舞台「朝日のような夕日をつれて」(鴻上尚史作・演出)
夢の遊眠社「白夜の女騎士(ワルキューレ)」(野田秀樹作・演出)
夢の遊眠社「宇宙(ワルハラ)蒸発」(野田秀樹作・演出)
転位・21「ホタルの栖」(山崎哲作・演出)
転位・21「水の柩」(山崎哲作・演出)
状況劇場「ジャガーの眼」(唐十郎作・演出)
流山児☆事務所「危険な関係」(岸田理生作、流山児祥演出)
こまつ座「きらめく星座」(井上ひさし作・演出)
ラジカル・ガジベリビンバ・システム「ここから彼方へ」(宮沢彰作・演出)
第七病棟「ビニールの城」(唐十郎作、石橋蓮司+第七病棟演出部演出)
東京グランギニョル「ライチ☆光クラブ」(K.TAGANE作、飴屋法水演出)

<テレビ>
「こちらブルー・ムーン探偵社」(ブルース・ウィリスをブレイクさせた犯罪ドラマ)
TBSの「金曜日の妻たちへ」がブレイク(「金妻」が不倫の代名詞となる)出演は、古谷一行、いしだあゆみ、篠ひろ子・・・
「ふぞろいの林檎たちU」(山田太一
テレビ朝日「ニュースステーション」(久米宏)放送開始
日本テレビ「天才たけしの元気が出るテレビ!!」(ビートたけし、松方弘樹・・・)放送開始
フジテレビ「夕やけニャンニャン」おニャン子クラブ
フジテレビ「冗談画報」(12:25〜12:55)司会:泉麻人
 無名のアーティストに表現の場を与えた深夜バラエティー(ワハハ本舗、清水ミチコ・・・)

<アニメ>
「機動戦士Zガンダム」放送開始
杉井ギサブロー「銀河鉄道の夜」(音楽は細野晴臣)

<文学、出版>
「ザ・ボーン・ピープル」ケリ・ヒューム(ブッカー賞受賞)
「ホワイト・ノイズ」ドン・デリーロ(全米図書賞)
「アイアコッカ」L・アイアコッカ
この年の文学についてはここから!
「科学万博つくば85公式ガイドブック」
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」村上春樹
「たけしくん、ハイ!」北野たけし
榎本了壱「ダサイズムの逆襲」

<漫画>
高橋陽一「キャプテン翼」大ブーム(コミケ)
桜沢エリカ「かわいいもの Elica Comix」
吉田秋生「BANANA FISH」(別冊少女コミック)
山野一「四丁目の夕日」(月刊ガロ)連載開始
しりあがり寿「エレキな春」

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!
浅田彰「ヘルメスの音楽」
蓮實重彦「物語批判序説」
柄谷行人「批評とポスト・モダン」
吉本隆明「ハイ・イメージ論」
上野千鶴子「構造主義の冒険」

<ファッション>
この年のファッションについてはここから!

<美術>
「母Tヨークシャー・ムアズ」デヴィッド・ホックニー
この年の美術についてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
阪神タイガースが21年ぶりに優勝(バース、掛布大活躍)西武ライオンズも倒し日本一に
虎ファンの道頓堀へのダイブに機動隊が出動
1986年
<1986年の出来事>
第12回主要先進国首脳会議(東京サミット)開催

<アメリカ>
スペース・シャトル「チャレンジャー」爆発事故(2月)
ニューヨーク株式大暴落
アメリカ軍、カダフィ率いるリビヤを攻撃
米ソ首脳レイキャビク会談(レーガン・ゴルバチョフ
イラン・ニカラグア・コントラ秘密工作事件
自由の女神100周年記念リバティー・ウィークエンド開催(7月3日)
軽飛行機ボイジャーが無給油無着陸での世界一周に成功(12月23日)
<ヨーロッパ>
スウェーデンのパルメ首相暗殺される(2月28日)
チェルノブイリ原子力発電所で爆発事故発生(4月)
ナヒモフ号衝突沈没事件
<アフリカ>
カメルーンのニオス湖で有毒ガスが発生し、1500人以上が死亡(8月22日)
<アジア>
フィリピン大統領にアキノ夫人が就任
第一回南アジア首脳会議、SAARC発足
ベトナムのドイモイ政策により経済復興進む

<物理、化学、生物、医学など>
ハレー彗星が76年ぶりに地球に接近
日本最大の電子・陽電子衝突加速器「トリスタン」完成
<時代を変えた発明、ファッション、モノ>
富士フィルムの「写ルンです」発売(使い捨てカメラ時代始まる)
ルイジ・コラーニ、デザインのキャノン「T90」発売
「(毛玉)とるとる」(服部セイコー)120万台販売

<日本の出来事>
円相場が高騰、バブルがピークを向かえる

 1月 社会党が第50回党大会でマルクス・レーニン主義からの転換を宣言
 3月 森ビルによる「アークヒルズ」竣工
 4月 男女雇用機会均等法施行(1日)
 5月 イギリスの皇太子夫妻来日、ダイアナ妃フィーバー
 6月 ベトナムの二重胎児ベト君、ドク君が治療のため来日
 7月 第3次中曽根改造内閣成立
 8月 新自由クラブ解党し、ほとんどが自民党へ
     東京・錦糸町で河内音頭盆踊り大会開催
 9月 社会党の土井たか子(おたかさん)が女性初の党首となる
10月 国鉄分割・民営化関連法案が衆議院本会議で可決
11月 日本共産党幹部宅盗聴事件
     NTTが伝言ダイヤル開始
     伊豆大島三原山が大噴火(21日)
12月 1987年度政府予算案で防衛費がGNPの1%枠を突破

<流行語>
「新人類」が流行語となる(名付け親は筑紫哲也さんだった)
「亭主元気で留守がいい」(タンスにゴン)
「家庭内離婚、熟年離婚」
「エスニック、グルメ、激辛」(バブルをきっけかにグルメ・ブーム到来)
「芸術はバクハツだ」(岡本太郎のCMからブレイク)
<ヒット商品>
写ルンです(使い捨てカメラ)
かもめーる(暑中見舞いハガキ)
「ドラゴンクエスト」(ゲーム)
UFOキャッチャー

<フライデー襲撃事件>(12月)
 ビートたけしがたけし軍団11人と講談社「フライデー」編集部に殴り込み、編集次長ら5人にケガを負わせた。「フライデー」「フォーカス」への批判は多く、たけしへの同情が強まり芸能界からの追放は免れた。
<バブルの犠牲者>
 鳩居堂社長の熊谷道一さんが高島平団地で飛び降り自殺。前年に相続した銀座の土地が地価日本一となり相続税の支払いに困ってのものだった(バブル頂点に)
<アイドルの自殺>
 アイドル歌手岡田有希子が所属事務所(サン・ミュージック)のビル屋上から飛び降り自殺。その後、20人以上の少年少女が自殺。「岡田有希子シンドローム」と呼ばれた
<最後の捕鯨船>
 日本協同捕鯨会社の捕鯨船「第三日新丸が出航。捕鯨規制の実施により最後の捕鯨船となったただし、調査捕鯨という名の捕鯨は続きます。
<宅配ピザ登場>
 東京に宅配ピザ屋の第一号店「シカゴ・ピザ」開店

<1986年のという年>
 1986年の4月26日、ソ連のチェルノブイリ原子力発電所が爆発事故を起こした。
「二十世紀最大のどんでん返しは、その初めに『進むべき正しい道』と信じられていた社会主義が『進歩を阻む保守派』となってしまったのである」
「チェルノブイリの原発事故は、その深刻さゆえに、保守派の介入を一時的に抑えた。ゴルバチョフはペレストロイカ(再建)を公然と推し進め、そして”終わり”もやって来るのである」
 1980年代、世界の中心は日本にあった。輸出に成功した日本は、世界一の金持ちになった。その理由はなにか?
「日本は技術が優秀だった」というのは、おそらく第二の理由である。軍隊を放棄した日本で、軍事予算は少なかった。アメリカとソ連と、そしてヨーロッパ諸国に冷戦を担当させて、日本はただ「世界一の金持ち国になる道」を歩んでいればよかった」
橋本治著「二十世紀」とり
<作者からのコメント>
 この年の夏、僕はトルコ3週間一人旅に出かけました。チェルノブイリの原発事故の影響など気にもしていなかったのですが、帰ってきてから放射能の影響について真剣に心配になったものです。ロシアの西側は風の影響でかなり死の灰を浴びていたことが、しだいに明らかになってきたのです。そして、その心配はいつしか現実のものとなります。その頃から、急に僕の頭髪が、・・・・。あの時、トルコに行かなければ、今でもフサフサだったのかもしれません。原発への怒り未ださめやらず!
(2011年、この文章の笑いは凍りつくことになりました。今はそれどころではない・・・)

<物故者>
ジッド・クリシュナムルティ(宗教家)
シモーヌ・ド・ボーヴォワール(作家)フランス
ジャン・ジュネ(作家)フランス
ジョージア・オキーフ(画家)
ヘンリー・ムーア(彫刻家)イギリス
ホルヘ・ルイス・ボルヘス(作家)
ミルチャ・エリアーデ(宗教学者)
ヨーゼフ・ボイス(美術家)
杉原千畝(外交官)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「タンゴ・ゼロ・アワー」アストル・ピアソラ
"Can You Feel It"、ハウス初のヒット・レコードとなる
パリのゼニットでカッサブがライブ開催、ズーク・ブームが本格化
イギリスでバングラ・ビートがブームになる
この年のJ-ポップについてはここから!
Run・DMCの来日で、日本でもヒップ・ホップの時代が始まる
「マイ・アディダス」(Run DMC)のヒットとともにアディダス・ブーム
原宿の歩行者天国「ホコ天」でのライブ・バンドたちがブームとなる
津軽三味線奏者、高橋竹山が全米ツアーを行う

<物故者(音楽関係)>
アルバート・グロスマン Arbert Grossman (Producer)  1月25日 心不全 59歳
リチャード・マニュエル Richard Manuel (ザ・バンド The Band)  3月 6日 自殺 42歳
フィル・ライオット Phil Lyott (シン・リジー Thin Lizzy)  1月 4日 肺炎、心不全 36歳
クリフ・バートン Cliff Burton (メタリカ Metallica)  9月27日 交通事故 24歳
オークリー・アイズレー Okelly Isley
(アイズレ―・ブラザース Isley Brothers)
 3月31日 心不全 48歳
リー・ドーシー Lee Dorsey 12月 1日 肺気腫 59歳
ネルソン・カヴァキーニョ Nelson Cavaquinho  2月18日     ? 75歳
ベニ―・グッドマン Benny Goodman  6月13日 脳卒中 77歳
岡田有希子  4月 8日 自殺 18歳

<映画>
ピックアップ映画「ブルー・ベルベット」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!

<物故者(映画)>
アンドレイ・タルコフスキー(監督)
ジェームス・キャグニー(俳優)
佐々木孝丸(俳優)(88歳)
島耕二(監督)
増村保造(監督)(62歳)

<演劇・舞台>
「ヤマトタケル」市川猿之助・スーパー歌舞伎
ミュージカル「キャッツ」初演以来1000公演達成
アークヒルズ内に「サントリー・ホール」開館
川村毅が「新宿八犬伝」で第30回岸田戯曲賞受賞
第三舞台「デジャ・ヴュ’86」(鴻上尚史作・演出)
第三舞台「ハッシャ・バイ」(鴻上尚史作・演出)
ラジカル・ガジベリビンバ・システム「スチャダラ」(宮沢彰作・演出)
ラジカル・ガジベリビンバ・システム「時速500円で走る」(宮沢彰作・演出)
第三エロチカ「ニッポン・ウォーズ」(川村毅作・演出)
転形劇場「↑やじるし」(太田省吾作・演出)
転形劇場「風の駅」(太田省吾作・演出)
黒色テント68/71「愛しのメディア」(鄭義信作・演出)
状況劇場「ねじの回転」(唐十郎作・演出)
状況劇場「少女仮面」(唐十郎作・演出)
夢の遊眠社「石舞台屋七変化」(野田秀樹作・演出)
夢の遊眠社「半神」(萩尾望都原作・脚本、野田秀樹演出)
こまつ座「花よりタンゴ」(井上ひさし作・演出)
土方巽(舞踏家)死去

<テレビ>
TBS「男女七人夏物語」大竹しのぶ、明石家さんま

<アニメ>
「機動戦士ZZガンダム」放送開始
宮崎駿「天空の城ラピュタ」公開

<文学、出版>
「紐育万国博覧会」E・L・ドクトロウ(全米図書賞)
ディック・ヘブディジ「サブカルチャー スタイルの意味するもの」(山口淑子訳)
フェリックス・ガタリ+浅田彰「東京劇場」(記号にあふれた東京・日本のストリート文化探訪記)
この年の文学についてはここから!
年間ベストセラーのトップ10の内5作が赤川次郎作品となる
「運命を読む六星占術入門」細木数子、「化身(上下)」渡辺淳一
「日本はこう変わる」長谷川慶太郎、「知価革命」堺屋太一
「大前研一の新・国富論」大前研一
集英社「メンズ・ノンノ」創刊
ロッキング・オン「ロッキング・オンJAPAN」創刊
光文社「FLASH」創刊
集英社「情報・知識 imidas」創刊

<漫画>
車田正美「聖闘士星矢」(週刊少年ジャンプ)
ゆうきまさみ「究極超人あ〜る1」(全9巻)
いがらしみきお「ぼのぼの」(天才くらぶ)
望月峯太郎「バタアシ金魚1」(全6巻)
さくらももこ「ちびまる子ちゃん」(集英社「りぼん」)連載開始
関川夏央&谷口ジロー「『坊ちゃん』の時代」(漫画アクション」
上村一夫(漫画家)死去

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!
柄谷行人「探究T」

<ファッション>
DCブランドファッション・ブーム頂点に
ハウスマヌカン・ファッション
ロングスカート、刈上げヘアー、太眉女性
女子高生の間で朝シャンが流行
この年のファッションについてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第13回ワールドカップ・サッカー・メキシコ大会
1987年
<1987年の出来事>
国連人口白書、世界の人口が50億人を越えたことを発表
第13回主要先進国首脳会議ヴェネチア・サミット
米ソがINF(中距離核兵器)全廃条約調印(12月)

<アメリカ>
ロスアンジェルス大地震
アメリカの株式が86年に続き大暴落(ブラック・マンデー)世界同時株安(10月19日)
(ダウ平均株価が508ポイント下落し世界恐慌を上回る暴落だった)
石油会社テキサコ倒産
米国の軍人オリバー・ノースがニカラグアの反政府ゲリラ「コントラ」への武器・資金供与を証言
<ヨーロッパ>
ソ連でゴルバチョフが進めるペレストロイカ(改革)が本格化
西ドイツの青年がセスナ機で赤の広場に着陸(5月28日)
<中東・アフリカ>
南ア、ザンビアに侵攻
アンゴラ内戦拡大(南アが介入)
レバノンの首相がヘリコプター爆弾で死亡(6月1日)
<アジア>
スリランカ人種紛争、コロンボで爆弾テロ事件
フィリピンで国軍が反乱
マカオ返還交渉調印チベットで独立要求の反乱
北朝鮮工作員、金賢姫による大韓航空機爆破事件(11月)
韓国、金大中氏復権
中国・天安門広場で数百人規模の学生デモ
台湾が1949年から続いていた戒厳令を解除

<物理、化学、生物、医学など>
肉眼で確認できる超新星SN1987Aが発見される(17世紀以来)
ロスアラモス研究所で第一回人工生命会議開催
<時代を変えた発明、モノ>
アメリカ・アドビシステムがソフトウェア「イラストレーター Illustrator」発売

<日本の出来事>

日米戦略防衛構想協定調印
円高加速一時139円に
東芝がココム違反、ジャパンバッシング強まる
NTTが携帯電話サービスを開始
 2月 NTTが株式を上場
 3月 中国残留孤児の定期訪日調査終了
     安田火災海上がゴッホの「ひまわり」を53億円で落札する
     日本の南氷洋商業捕鯨が終了
 4月 国鉄が分割民営化、JR6社発足
     パソコン通信サービス「ニフティサーブ」開始
 5月 朝日新聞阪神支局襲撃事件
     「帝銀事件」の平沢貞通死刑囚が獄死
 8月 比叡山延暦寺で「比叡山世界宗教サミット」開催
10月 利根川進氏ノーベル医学生理学賞(12日)
11月 竹下登内閣成立
     渋谷に「ロフト Loft 1号店」オープン

<流行語>
「狂乱地価、地上げ屋」(バブルにより地価が高騰)
「5時まで男」(CM)
「酸性雨」(世界的な環境汚染の拡大)
「バブル」「ボディコン」「朝シャン」が流行語となる

<ヒット商品>
ミニ四駆(田宮)
「スーパードライ」(アサヒビール)
ファミコン国内出荷1千万台超す
「ファイナルファンタジー」(ゲーム)
「ドラゴンクエストU」(エニックス)

朝日新聞阪神支局襲撃事件
 5月3日覆面の男が押し入り、散弾銃を発射。小尻知博記者が死亡。犯人は「赤報隊」の名前で「すべての朝日社員に死刑をいいわたす」と犯行声明を発表。しかし、犯人は逮捕されていない。
<名画が日本へ>
 6月6日ゴッホの「ひまわり」を58億円で安田火災が落札。その他、「庭の池」モネを3億9700万、「扇をもつ婦人」ルノアールを3億2100万など、1〜4月に日本に251億円分の美術品が欧米からやってくる。まさに究極のバブル期でした。
<霊感商法>
 「あなたの家系は悪い霊に取りつかれている。このままでは不幸が続く」そういって壺や印鑑、掛け軸などを高額な値段で売りつける「霊感商法」が急増。被害総額は1980年から総額で317億7400万円にのぼった。
<悪魔祓い殺人事件>
 神奈川県藤沢市でロック・ミュージシャンの夫(32歳)をその妻(27歳)と従妹(39歳)が殺して遺体を解体。3人は同じ新興宗教団体の信者で「悪魔が内臓に取りついている」といってバラバラにした。
<キッチン・ドリンカー>
 女性のアルコール依存症が増加。「キッチン・ドリンカー」が200人に1人というデータが発表された
<三高時代>
 結婚の条件として「三高」(高学歴、高収入、高身長)が常識となる

<1987年という年>
 1月、東京証券取引所の平均株価が2万円台の大台に乗る。2月、NTTが株式上場、買い手が殺到し値がつかず。同月、公定歩合が2.5%へ引き上げられ低金利時代が始まる。こうして、バブルが始まった。なぜ、バブルが生まれたのか?
「日本製品は良質で安い - だから、日本製品の輸入を野放しにすると、欧米の国内産業に打撃がでる。これを回避する方法が一つだけあった。それは、貿易の支払いを円建てにすることである」しかし、それは
「日本が輸出品に対して円建ての決済を迫るということは、『こっちは高級品を売ってるんだ、買いたきゃ分際を考えて買え』と言うことに等しい。こんな屈辱を”先進国”が呑めるわけがない。そして、それに関連してもうひとつ、日本にそれを言うだけの度胸と頭がなかったからである。・・・」
 結局日本は、輸出過剰のペナルティーを輸入で償う「内需への転換」方針をとる。
「それは、限界に達した世界経済と、既に役目を終えた銀行救済のために生まれた。『バブル』とは、破綻の先送りだったのである」
橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 要するに、破綻しかけていた世界経済を救済するために「バブル」は始まったということなのでしょう。日本人はどこまでもお人好しです。(単にずるいだけか?)
 とは言っても、それで甘い汁を吸い、なおかつ痛みも感じずにバブルの崩壊を乗り切った連中もいるわけです。世の中を動かすシナリオについて情報を握る人間はどこまでも有利にできているということです。しかし、情報を握って一喜一憂して生きることにどれだけの価値があるのか?そのことについて、問いかけようとする教育も倫理もマスコミもいなかったことこそ、バブル一直線に走った日本にとって最大の不幸だったと思います。

<物故者>
アンディ・ウォーホル(ポップ・アート)
ジェームズ・ボールドウィン(作家)
ルドルフ・ヘス(元ナチス副総統)自殺
石川淳(作家)
梶原一騎(漫画原作者)
澁澤龍彦(作家)
トニー谷(コメディアン)
渡辺晋(渡辺プロ創業者)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「ヨシュア・トゥリー」 U2

"Acid Tracks"ヨーロッパで大ヒット、アシッド・ハウス、レイブ・カルチャー盛り上がる
グラミー賞に「ニュー・エイジ・ミュージック部門」が登場
(ウィンダム・ヒル・レーベルが静かに人気上昇)
この年のJ-ポップについてはここから!
BOOWY絶頂期に解散
ブルーハーツがインディーズ盤で3万枚売上てメジャーへ
日比谷屋音でのラフィンノーズのコンサートで観客3名が圧死
「HIROSHIMA '87〜'97 PEACE CONCERT」開催(被爆者擁護施設設立のための資金を集めるため)出演者は、安全地帯、佐野元春、ブルーハーツ、ストリート・スライダース、宇崎竜堂、尾崎豊、渡辺美里、バービー・ボーイズ、岡村靖幸、南こうせつ、久保田利伸、ツイスト、白井貴子、ハウンド・ドッグなど・・・。ロック界の成熟により大きな野外ライブが可能になる
「おニャン子クラブ」解散

<物故者(音楽関係)>
フレッド・アステア Fred Astaire  6月22日 肺炎 88歳
スネークフィンガー Snakefinger  7月 1日 心不全 38歳
ポール・バターフィールド Paul Butterfield  5月 4日 薬物の過剰摂取  44歳
ダニー・ケイ Danny Kaye(俳優・歌手)  3月 3日 心不全 74歳
Jonny Martin(マイティー・クラウド・オブ・ジョイ Mighty Clowd Of Joy)  2月 6日 心筋梗塞 46歳
クリフトン・シェニエ Crifton Shenier 12月12日   ?   62歳
スコット・ラ・ロック Scott La Rock
(Boogie Down Production)
 8月25日 射殺 25歳
ピーター・トッシュ Peter Tosh (元Wailers)  9月11日 射殺 42歳
カールトン・バレット Carton Bullet
(元ボブ・マーリーのバック)
 4月   射殺 ?歳
イスマエル・リヴェラ Ismael Rivera  5月13日 心不全 55歳
ジャコ・パストリアス Jaco Pastorius
ジョニ・ミッチェル参照)
 9月21日   ? 35歳
ウディ・ハーマン Woody Harman 10月29日 心臓病 74歳
アルフレッド・ライオン Alfred Lion
(ブルーノート・レーベル・オーナー)
 2月 2日   ? 78歳

<映画>
ピックアップ映画「ベルリン天使の詩」
この年の洋画についてはここから!
「メイトワン1920/暗黒の決闘」(監)ジョン・セイルズ(アメリカにおける最後の西部劇)
「紅いコーリャン」(監)チャン・イーモウ(中国映画黄金時代の到来を告げたチャン・イーモウの出世作)
この年の邦画についてはここから!
映画「となりのトトロ」大ヒット、スタジオ・ジブリが本格的ブームになる
<物故者(映画)>
ジョン・ヒューストン(監督)
リタ・ヘイワース(俳優)
リー・マーヴィン(俳優)
リノ・バンチュラ(俳優)
フレッド・アステア(俳優)死去(88歳)
ボブ・ファッシー(振付師・映画監督)
ポーラ・ネグリ(俳優)死去(92歳)
有島一郎(俳優)死去(71歳)
鶴田浩二(俳優)死去(62歳)
石原裕次郎死去
亀井文夫(監督)

<演劇・舞台>
新国劇解散
離風霊船「ゴジラ」(大橋泰彦作・演出)
ラジカル・ガジベリビンバ・システム「亜熱帯の人」(宮沢彰作・演出)
新宿梁山泊旗揚げ公演「パイナップル爆弾」(川村毅作、金森珍演出)
銀座セゾン劇場「土方巽追悼公演 病める舞姫」(麿赤児、田中眠ほか)
第七病棟「湯毛の中のナウシカ」(唐十郎作、石橋蓮司+第七病棟演出部演出)
転位・21「異族の歌 - 伊藤素子オンライン詐欺事件」(山崎哲作・演出)

<テレビ>
テレビ朝日「朝まで生テレビ!」放送開始
テレビ朝日「世界の車窓から」放送開始
フジテレビ「ねるとん紅鯨団放送開始
フジテレビの深夜放送枠に「JOCX−TV2」の名前がつけられ、深夜テレビの実験場本格化

<アニメ>
大友克洋、川尻善昭、りんたろう「迷宮物語」

<文学、出版>
「メンフィスへ帰る」ピーター・テイラー(ピューリツァー賞受賞)
「ムーン・タイガー」ペネロピ・ライヴリー(ブッカー賞受賞)
イギリスの作家、アリステア・マクリーン死去
この年の文学についてはここから!
<俵万智「サラダ記念日」>
俵万智の歌集「サラダ記念日」がミリオンセラーとなる。
「この味がいいねと君がいったから7月6日はサラダ記念日」
「○○記念日」は流行語となった
「ノルウェイの森」が大ヒットし、村上春樹ブーム到来
「塀の中の懲りない面々」安部譲二、「MADE IN JAPAN」盛田昭夫

<漫画>
「まんだらけ」1号店が東京・中野にオープン
コロコロコミック創刊
講談社「コミック・アフタヌーン」創刊
「マンガ日本経済入門1〜3」石ノ森章太郎
日渡早紀「ぼくの地球を守って」(花とゆめ)
荒木飛呂彦「ジョジョの奇妙な冒険」(週刊少年ジャンプ)
相原コージ「コージ苑 第一版」

<哲学・思想>
ヴィクトル・ファリアス「ハイデガーとナチズム」(チリ)
中沢新一「虹の理論」
吉見俊哉「都市のドラマトゥルギー」
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
ミスター・ポップ・アート、アンディー・ウォーホル死去

<ファッション>
DKNY(ダナ・キャラン・ニューヨーク)がマイクロファイバー製ジャージ製品を発売
「ボディコン・ファッション」がブームとなる
ケミカルウォッシュジーンズ
ビリヤード人気、麻雀屋激減→学生街が変わった
この年のファッションについてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
<ノンフィクション>「不思議の国の野球」玉木正之(文春文庫)
1988年
<1988年の出来事>
アフガニスタン和平4カ国協定調印(米国、ソ連、アフガニスタン、パキスタン)
第14回主要先進国首脳会議(トロント・サミット)
国連平和維持軍がノーベル平和賞受賞

<アメリカ>
レーガン大統領がソ連を訪問
ジョージ・ブッシュがアメリカ大統領選挙で勝利
米軍ペルシア湾でイラン軍と交戦
<中南米>
チリの大統領新任投票で15年続いたピノチェト軍事政権が敗北
<ヨーロッパ>
EC・コメコン相互援助関係樹立宣言
エーゲ海観光船テロ事件
ゴルバチョフが最高会議幹部会議長に就任、党書記長も兼任
アフガニスタンに9年間駐留していたソ連軍の撤退開始(5月15日)
アルメニア共和国で大地震、2万人以上が死亡(12月7日)
<中東・アフリカ>
イラン・イラク戦争停戦(8月20日)
PLOがパレスチナ国家独立を宣言
ソ連軍アフガニスタンから撤退(「ジュネーブ合意」)
映画「レッド・アフガン」(1988年)(監)ケビン・レイノルズ(出)ジョージ・ズンサ

米軍がイランの旅客機を誤って撃墜(7月3日)
<アジア>
南沙諸島海域で中国とベトナムが軍事衝突
カンボジア問題5者ジャカルタ会議開催、ヴェトナム軍がカンボジアからの撤収を開始
バングラディッシュ大洪水
ベナジール・ブットがパキスタン初の女性首相に就任
ビルマ国軍クーデター(翌年国名をミャンマーに変更)
台湾の総統に李登輝氏就任
チベット自治区で独立を求める運動激化

<物理、化学、生物、医学など>
北海沿岸でアザラシが大量死(85%近くに及んだ)
ラニーニャ現象が発生し、世界各地で異常気象が観測される
スウェーデン議会、原子力発電所廃棄法可決
アメリカの理論物理学者リチャード・ファインマン死去
<時代を変えた発明、ファッション、モノ>
「ジャーナル・オブ・デザイン・ヒストリー」創刊(イギリス)
「ドラゴン・クエストV」が大ヒット

<日本の出来事>
マル優制度廃止
日米牛肉・オレンジ交渉決着

 1月 六本木のディスコ「トゥーリア」で照明落下事故
     尾崎豊が覚せい剤の不法所持で逮捕
 3月 青函トンネルが開通
     高知学芸高等学校生徒27名が中国で鉄道事故に巻き込まれて死亡
 4月 瀬戸大橋開通
     坂本龍一が映画「ラスト・エンペラー」でアカデミー作曲賞受賞
 6月 朝日新聞のスクープからリクルート事件発覚
 7月 潜水艦「なだしお」、遊漁船と衝突(23日)
12月 竹下登改造内閣発足

<流行語>
「DINKS」(共働きで子供のいない夫婦)
「しょうゆ顔、ソース顔」
「マスオさん現象」
「オバタリアン」
「本を読む 馬鹿が好き」糸井重里

<ヒット商品>
コードレス電話
リゲイン(24時間戦えますか!企業戦士)

<「9の字の机」の謎>
世田谷区の砧南中学に深夜、覆面の男数名が侵入。警備員をトイレに監禁し校舎内の机と椅子で校庭に「9」の字を書いて逃走。「光GENJI+少年隊−1」の暗殺計画という犯行声明も届いた。4月21日犯人逮捕。卒業生10人による犯行だった。
<青函トンネル、瀬戸大橋開通>
世界最長の海底トンネル(53.85km、24年の年月と7000億円の費用を要した)
世界最長の橋(10年工期と1兆1300億円を要した)
<東京ドームが完成>
 東京ドーム(ビッグエッグ)完成。日本初のドーム球場で5万6000人を収容可能
<アグネスvs林真理子>
 林真理子が「文藝春秋」に「いい加減にしてよ、アグネス」掲載
アグネス・チャンの子連れ出勤を批判。それに対しアグネスも中央公論で反論。
アグネス論争はフェミニズム論争へと発展しました。
<バブル・トイレ登場>
 東京池袋東武デパートに大理石張り、パウダールーム、ドライヤー付、フィッティングルーム付、の豪華女性用トイレ登場。各デパートも追随。これもまたバブル!
<トマト銀行誕生>
 山陽銀行が相互銀行から普通銀行に転換する際に改名。時代をとらえた名前と言われたが、今ならどうなのか?

<1988年という年>
 1980年に始まったイラン・イラク戦争が停戦となる。(犠牲者は100万人以上に達した)
「サダム・フセインは社会主義者ではない。彼にとって重要なのは、支配者として自分の地位を守ることであり、近隣アラブ諸国の中における自国の優位を達成することだった。自分の支配体制を危うくするようなシーア派原理主義も、社会主義も、彼には必要がない。彼に必要なものは、自分=自国の優位を飾る「民族主義」という言葉だけなのだ。・・・」
こうして
「1988年にイランは負け、翌年ホメイニ師は死ぬ。支持されて勝ったフセインは、1990年にクウェートへと侵攻し、翌年の湾岸戦争へと至る。・・・」
橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 こうして、独裁者の地位をほしいままにするフセインを育てたのは、イスラム原理主義の中心国イランを抑えこもうとするアメリカでした。
 アメリカは彼に巨額の資金援助を与え、イスラム国家同士で戦わせようとしたわけです。しかし、アメリカはこうした陰謀のツケを21世紀に入ってから払わされることになります。アメリカが育てたフセインは暴走し、もう一人アメリカがアフガニスタンで育てたビンラディンとともに「テロ」というアメリカにとって最大の敵を生み出すことになるのです。
 アメリカはイスラム教という宗教を甘くみていました。イスラムンの国々は、例えフセインのような独裁者が消えても、マホメットの教えの元に団結する宗教心をもっていました。それはかつて社会主義という名のもとに自らの命を捧げたベトナムの兵士たちを思い起こさせます。

<物故者>
リチャード・P・ファインマン(物理学者)
ロバート・E・ハインライン(SF作家)
イサム・ノグチ(彫刻家)
大岡昇平(作家)
荻昌弘(映画評論家)
草野心平(詩人)
清水幾太郎(社会学者)
武智鉄二(演出家)
田谷力三(オペラ歌手)
土光敏夫(第4代経団連会長)
三木武夫(第66代内閣総理大臣)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「ラシーヌ」 カリ

ヒップ・ホップ専門誌「ザ・ソース The Source」創刊
ヒップ・ホップ専門TV番組「Yo! MTV Raps」放送開始
デトロイトにクラブ「デトロイト・ミュージック・インスティテュート」誕生
(デトロイト・テクノの発信源となる)
「ディファレント・トレインズ」(第二次世界大戦と機関車をモチーフにしたドラマチックな名曲) スティーブ・ライヒ

この年のJ-ポップについてはここから!
RCサクセションのアルバム「カバーズ」発売中止になる
CDシングルの発売が始まり、CDの売上が一気にアナログ盤を抜きさる
坂本冬美「祝い酒」など自粛(昭和天皇病床のため)
美空ひばり復帰コンサート(4月11日)
東京ドームがオープン(アルフィー、ミック・ジャガーが登場)
新宿パワー・ステーションがオープン(インディーズ・バンドの登竜門)
「クラブ・クアトロ」(パルコ系ライブハウス)、ディスコ「MZA有明」オープン
代々木公園の歩行者天国に「バンド天国」が現れる
輸入レコード販売会社「エイベックス・ディー・ディー」設立(現在のavex-group)

<物故者(音楽関係)>
アンディ・ギブ Andy Gibb(ビージーズ兄弟の弟)  3月10日 心臓病 30歳
ロイ・オービソン Roy Orbison 12月 6日 心不全 52歳
ジェシ・エド・デイヴィス Jesse Ed Davis  6月22日 薬物中毒 43歳
ニコ Nico(元ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)  7月18日 脳内出血 49歳
ロイ・ブキャナン Roy Buchanan  8月14日 自殺 48歳
Hiler Slovac
(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ Red Hot Chili Peppers)
 6月25日 薬物中毒 25歳
Dave Prater(サム&デイヴ Sam & Dave)  4月 9日 自動車事故 50歳
ブルック・ベントン Brook Benton  4月 9日 合併症 56歳
サン・ハウス Sun House 10月19日    ? 86歳
チャーリー・パルミエリ Charlie Palmieri  9月12日 心不全 61歳
ネルソン・ゴンサルヴェス Nelson Gansalves  4月18日 心不全 78歳
ギル・エヴァンス Gil Evans  3月20日 腹膜炎 75歳
チェット・ベイカー Chet Baker  5月13日 転落死 58歳

<映画>
ピックアップ映画「存在の耐えられない軽さ」
この年の洋画についてはここから!
「グランブルー」(監)リュック・ベッソン
(伝説のダイバー、ジャック・マイヨールの人生を描いたカルト映画)
「最後の誘惑」(監)マーティン・スコセッシ(イエス・キリスト最後の時を描いた問題作)
「バード」(監)クリント・イーストウッド(伝説のジャズマン、チャーリー・パーカーの伝記映画)
「グッド・モーニング・ヴェトナム」(監)バリー・レヴィンソン(ヴェトナム戦争を舞台にしたDJ物語)
この年の邦画についてはここから!
「座頭市」撮影中に真剣が刺さり俳優加藤幸雄が死亡
<物故者(映画)>
東八郎(俳優、コメディアン)死去(52歳)
荻昌弘(映画解説者)死去(62歳)
清水俊二(映画字幕の草分け)死去(81歳)
中井朝一(黒澤組カメラマン)死去(78歳)
宇野重吉(俳優)
加藤嘉(俳優)

<演劇・舞台>
下町唐座「さすらいのジェニー」(唐十郎作・演出)
大人計画旗揚げ公演「絶妙な関係」(松尾スズキ作・演出)
ガジベリビンバ2号ナベナベ・フェヌア「少女冒険活劇 電波とラヂオ」(宮沢章夫作・演出)
劇団健康「カラフルメリィでオハヨーつも軽い致命傷の朝」
(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作、手塚とおる演出)
ラジカル・ガジベリビンバ・システム「最後の正月」(宮沢章夫作・演出)
M.M.M.「SKIN」(飴屋法水+大橋二郎作、飴屋法水演出)
新宿梁山泊「千年の孤独」(鄭義信作・金盾進演出)
転形劇場解散公演

<テレビ>
フジテレビ「ねるとん紅鯨団」(公開お見合い番組)が人気爆発
フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげです」

<アニメ>
富野由悠「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」(映画)
大友克洋「AKIRA」(映画)
日本テレビ「それいけ!アンパンマン」

<文学、出版>
「ビラブド:愛されし者」トニ・モリスン(ピューリツァー賞受賞)
「オスカーとルシンダ」ピーター・ケアリー(ブッカー賞受賞)
「パリス・トラウト」ピート・デクスター(全米図書賞)
「フーコーの振り子」ウンベルト・エーコ
「ゲームの達人(上下)」シドニィ・シェルダン
この年の文学についてはここから!
「こんなにヤセていいかしら」川津祐介、「遠い海から来たCOO」景山民夫
JCC出版局(宝島社)「CUTiE」創刊
朝日新聞社「AERA」創刊
扶桑社「SPA !」創刊
マガジンハウス「Hanako」創刊、「平凡パンチ」休刊

<漫画>
藤子不二雄がコンビ解散を発表
手塚治虫「ネオ・ファウスト」(朝日ジャーナル)連載開始
秋田書店「ヤングチャンピオン」創刊

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!
蓮實重彦・柄谷行人「闘争のエチカ」
中沢新一「悪党的思考」

<美術>
ジャン=ミシェル・バスキア死亡

<ファッション>
シャネルブーム
第2次海外ブランドブーム
この年のファッションについてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第24回オリンピック・ソウル大会開催
<相撲>千代の富士の連勝が53でストップ。双葉山に継ぐ歴代2位の記録(21世紀に入り白鳳に抜かれますが・・・)
<ノンフィクション>「F1地上の夢」海老沢秦久(朝日文庫)
<ボクシング>マイク・タイソンが3団体統一の世界ヘビー級チャンピオン
<陸上>ベン・ジョンソンが薬物の使用によりメダルはく奪・記録抹消(9月27日)
1989年
<1989年の出来事>
第15回主要先進国首脳会議(アルシュ・サミット)
NATO首脳軍縮会議

<アメリカ>
米国共和党のジョージ・ブッシュが第41代アメリカ大統領に就任
米ソ首脳マルタ会談で米ソ冷戦終結を宣言(12月3日)
米軍機地中海でリビヤ戦闘機を2機撃墜
アメリカ空軍にステルス爆撃機「B−2」
ニューヨーク株式一時的暴落
<中年米>
アメリカ軍がパナマに侵攻、独裁者ノリエガ将軍を逮捕(12月24日)
<ヨーロッパ>
ベルリンの壁撤去が始まる(11月)
映画「ベルリン天使の詩」(1987年)(監)ヴィム・ヴェンダース(出)ブルーノ・ガンツ
映画「時の翼にのって」(1993年)(監)ヴィム・ヴェンダース(監)ポール・ザンダー

ポーランド、連帯主導のマゾビエツキ内閣発足
ハンガリー新国家体制発足
チェコ大統領にヴァーツラフ・ハベル就任(「プラハの春」の名誉回復)
英国シェフィールド競技場で、フーリガンによる騒動が原因の事故で94人が死亡
フランス機、ニジェールの砂漠に墜落171人死亡
ルーマニア、チャウセスク政権崩壊、大統領夫妻が処刑される(12月25日)
東ドイツ、ホーネッカー党書記長兼国家評議会議長辞任
<中東・アフリカ>
イランの宗教指導者ホメイニが「悪魔の詩」の著者サルマン・ラシュディの死に懸賞金300万ドルを提示
パレスチナ大統領にアラファト氏就任
レバノン大統領爆殺事件
アンゴラ停戦実施
<アジア>
100万人超の学生による民主化要求デモ多発、天安門事件発生(6月)
ヴェトナム軍、カンボジアから撤退
ダライ・ラマ14世がノーベル平和賞を受賞

<物理、化学、生物、医学など>
ボイジャー2号が海王星に到達(打ち上げから12年後)
惑星探査機マゼランが金星に出発
オゾン層を保護するためのロンドン国際会議(フロンガス全廃へ世界が動き出す)
ブラジル「われわれの大自然計画」発表
<時代を変えた発明、モノ>
リーボック社のスニーカー「パンプ」発売(イギリス)
ソニー製8ミリビデオ・カメラ発売

<日本の出来事>
宇野内閣崩壊し自民党総選挙大敗し海部内閣成立
ヴェトナム難民、長崎に漂着
女優、和泉雅子がスノーモビルで北極点到達

 1月 昭和天皇崩御、平成へ(7日)
 2月 「リクルート疑惑」により江副浩正リクルート前会長ら逮捕(13日)
 4月 3%の消費税が導入される(1日)
 7月 参議院選挙で社会党が大躍進、自民党が惨敗
 8月 連続幼女誘拐で宮崎勤容疑者逮捕(11日)
 9月 礼宮さま、川嶋紀子さんとご婚約(12日)
     横綱千代の富士に国民栄誉賞(29日)
11月 坂本弁護士一家失踪事件(オウム真理教による犯行だった)
     連合(日本労働組合総連合会)発足

<流行語>
「セクシャルハラスメント(セクハラ)」
「24時間戦えますか」
<ヒット商品>
ゲームボーイ(任天堂の携帯ゲーム)発売
フラワーロック(タカラトミー製音楽を演奏する花のおもちゃ)
ハンディカムカメラ
ファミコン用ソフト「MOTHER」
「ダイヤルQ2」サービス開始

<女子高生コンクリート詰め殺人事件>
 1988年東京足立区の民家で少年四人(16歳から18歳)が女子高生(17歳)を拉致、40日間監禁し暴行の上殺害。ドラム缶に入れた上コンクリート詰めで遺棄。未成年であることから死刑にならないことを知っての犯行だった。一階には犯人の両親が住んでいた!
<竹藪から2億円>
 川崎市の竹藪でタケノコ狩りでバッグに入った1億円を発見。その後。、同じ場所で9000万円入りの袋も発見された。(ある企業の社長が脱税したものだった)
横浜の産業廃棄物処理場でも1億7500万円入り金庫が発見。(こちらはある宗教団体が脱税したものだった)
<朝日新聞サンゴやらせ事件>
 沖縄西表島の海底でサンゴが傷つけられていることを報道した朝日新聞の写真が記者によるやらせだったことが発覚。(5月)

<1989年という年>
 昭和天皇が死んで昭和が終わり、手塚治虫が死んでマンガが終わり、松下幸之助が死んで日本的経営が終わり、美空ひばりが死んで歌謡曲が終わった。さらに次々と大事件が起きた。
「リクルート疑惑」「消費税導入」「中国で民主化運動激化」「宮崎勤による幼女連続誘拐殺人」「サンフランシスコ大地震」「ベルリンの壁崩壊」それでも、日本経済だけはその勢いを失わず、平均株価が3万円に到っする。しかし、これもあと数ヶ月で終わりを迎える運命だった。
「1960年代末の段階で、既に20世紀は行き詰まりを見せていた。・・・1995年の日本で起こったオウム真理教事件も、その流れに位置するものである。20世紀後半の何十年もの間、人は『終末』を思っていた。・・・」
橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 いまから考えると、確かにこの時すでにバブルははじける直前であり、同時に20世紀自体が終わりを迎える直前だったのかもしれません。ただ、次から次ぎへと世界的な大事件が続く中で、日本だけが世紀末を意識する余裕をもっていたというのは皮肉なことです。(アメリカも当時は余裕でしたが)ベルリンの壁が崩壊した東欧や民主化に揺れ動いた中国の人々にとっては、その日その日が常に「世紀末」だったのですから。

<物故者>
ウラディミル・ホロヴィッツ(ピアニスト)
コンラート・ローレンツ(動物行動学者)
サミュエル・ベケット(フランスの劇作家)
サルバドール・ダリ(画家)
フェルディナンド・マルコス(フィリピン大統領)
ヘルベルト・フォン・カラヤン81歳で死去(指揮者)
ルーホラー・ホメイニ(イランの宗教指導者)89歳
芥川也寸志(作曲家)
色川武大(作家)
開高健(作家)
手塚治虫(漫画家)
森敦(作家)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「クッシェ」シェブ・ハレド

MTVでアンプラグド・ライブがスタート、クラプトンのヒットで一躍ブームとなる
マイク・バンクスとジェフ・ミルズがアンダーグラウンド・レジスタンスを結成
(デトロイト・テクノに新時代始まる)
この年のJ-ポップについてはここから!
中島みゆきが「夜会」をスタートさせる(渋谷シアター・コクーンにて)
TBS系ヴァラエティー番組「いかすバンド天国」がブレイクし、バンドブーム到来
(フライング・キッズ、クスクス、ビギン、たま、マルコシアス・バンプがデビュー)

<物故者(音楽関係)>
John Cipollina
(クイック・シルバー・メッセンジャー・サービス Quiksilver M.S.)
 5月29日 気胸 45歳
Pete De Fritas(Echo & The B.M.)  6月14日 交通事故 27歳
Trever Lukas
(フェアポート・コンヴェンション Fairport Convention)
 2月 4日 心不全 45歳
Ewan MacColl 10月22日 心不全 74歳
カーメン・キャバレロ Carmen Cavallero 10月12日 76歳
キング・タビ― King Tabby  2月 6日 射殺  ?
ルイス・ゴンサーガ Luiz Gonzaga  8月 2日 肺炎 76歳
ナラ・レオン Nara Leon  6月 7日 脳腫瘍 47歳
ペレス・プラード Perez Prado  9月14日 脳卒中 72歳
フランコ Franco(ザイール) 12月19日   ? 51歳
美空ひばり(国民栄誉賞受)  6月24日 52歳

<映画>
ピックアップ映画「ドゥ・ザ・ライト・シング」
この年の洋画についてはここから!
「悲情城市」(監)ホウ・シャオシェン(台湾の近代史を描いた静かなる大作)
この年の邦画についてはここから!
小川紳介の発案により、第1回「山形国際ドキュメンタリー映画祭」開催
<物故者(映画)>
セルジオ・レオーネ(監督)
ローレンス・オリビエ(俳優、監督)死去(82歳)
井出雅人(脚本家)死去(69歳)
菊島隆三(脚本家)死去(75歳)
辰巳柳太郎(俳優)死去(84歳)
殿山泰司(俳優)死去(73歳)
原泉(俳優)死去(84歳)
松田優作(俳優)死去(39歳)

<演劇・舞台>
新浪漫劇場「忘れな草」(岸田理生作・桜井郁也演出)
劇団健康「後姿の素敵な僕達」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出)
円+つかこうへい事務所「今日子」(つかこうへい作・演出)
夢の遊眠社「贋作・桜の森の満開の下」(野田秀樹作・演出)
シティ・ボーイズ・ライブ「さまよえるオランダ人」(三木聡作・演出)
青年団「海神」(平田オリザ作・演出)
青年団「ソウル市民」(平田オリザ作・演出)
アンジェイ・ワイダ演出「ナスターシャ」(坂東玉三郎主演)
ガジベリビンバ2号ナベナベ・フェヌア「オルガ第二の冒険」(宮沢章夫作・演出)
第三エロチカ「近代能楽集 - 卒塔婆小町」(三島由紀夫作・川村毅演出)
オンシアター自由劇場「あたま山心中- 散ル散ル満チル」(竹内銃一郎作・鵜山仁演出)
イッセー尾形「都市生活者カタログNo6」(森田雄三作・演出)
東京キッドブラザース「キッド」(東由多加作・演出)
劇団3○○「風の降る森」(渡辺えり子作・演出)
唐組「電子城」(唐十郎作・演出)
劇団新感線「仮名絵本西遊記」(中島かずき作、いのうえひでのり演出)
ラジカル・ガジベリビンバ・システム「RADICAL NIGHT ばかになるです」(宮沢章夫作・演出)
M.M.M.「SKIN♯3」(飴屋法水+大橋二郎作、飴屋法水演出)
パルコ「ノーライフキング」(いとうせいこう作、宮城聡演出)
大人計画「嫌な子供」(松尾スズキ作・演出)
転位・21「1/2の少女 - 岡田有希子投身事件-」(山崎哲作・演出)
ブリキの自発団「椅子の下に眠れるひとは」(生田萬作・演出)
ラジカル・ガジベリビンバ・システム活動休止

<テレビ>
「朝まで生テレビ」(田原総一郎ほか)人気となる
「ちびまる子ちゃん」(アニメ)
TBS「いかすバンド天国」(三宅祐司司会)放送開始
テレビ朝日「どーする?!TVタックル」(後の「ビートたけしのTVタックル」)放送開始
日本テレビ「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」放送開始
TBS「筑紫哲也NEWS23」放送開始
TBS「東京イエローページ」(不条理バラエティー番組:竹中直人など)
(面白いよりも、くだらないの時代だった!)

<アニメ>
押井守「機動警察パトレイバー The Movie」
宮崎駿「魔女の宅急便」(映画)
安彦良和「ヴイナス戦記」(映画)

<文学、出版>
「日の名残り」カズオ・イシグロ(ブッカー賞受賞)
「ブリージング・レッスン」アン・タイラー(ピューリツァー賞受賞)
「原初の光」 ピーター・アクロイド
「同時代人が見た中世ヨーロッパ」アロン・グレーヴィチ(ソ連)
この年の文学についてはここから!
「TSUGUMI」など、よしもとばななブーム
「下天は夢か(1〜4)」津本陽/日本経済新聞社、「「NO」と言える日本」盛田昭夫・石原慎太郎
「栗良平作品集2 一杯のかけそば」栗っこの会
「ホーキング宇宙を語る」早川書房
ミュージックマガジン「季刊ノイズ」創刊
「anan」で「セックスで、きれいになる」(SEX特集話題となる)
別冊宝島「おたくの本」
太田出版編「Mの世代ぼくらとミヤザキ君」

<漫画>
三浦健太郎「ベルセルク」

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<ファッション>
渋カジ・ブーム
イタリアンブランド人気(アルマーニなど)
ブラウン系中心にエコロジーカラーが人気に
イッセイ・ミヤケ「プリーツ・プリーズ」でブーム到来
この年のファッションについてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
<ノンフィクション>「和をもって日本となす」ロバート・ホワイティング(著)松井みどり(訳)
1990年
<1990年の出来事>
国連麻薬撲滅10年宣言
国際識字年サミット
第16回主要先進国首脳会議(ヒューストン・サミット)
ヘルシンキにて米ソ首脳会談で戦略核削減合意(9月)

<南北アメリカ>
米、カリフォルニア州で世界初のストーカー規制法制定
ペルー大統領に日系のアルベルト・フジモリ氏が就任
アメリカの日本研究家、エドウィン・ライシャワー死去
<ヨーロッパ>
ドイツが東西統一を達成する(西ドイツによる東ドイツの吸収)
英国サッチャー首相が辞任、メージャー氏が後任となる
ポーランド大統領にワレサ氏が就任
「カチンの森」事件がソ連の秘密警察による犯行だったことが明らかになる(4月13)
ソ連の初代大統領にゴルバチョフ就任、市場経済への移行を宣言
バルト三国がソ連から独立
ゴルバチョフ大統領がノーベル平和賞を受賞
<中東・アフリカ>
国連安保理、イラク制裁を決議
イラク軍、クウェートに侵攻、制圧、中東危機が勃発(8月)
南アのアフリカ民族会議指導者、ネルソン・マンデラ氏28年ぶりに釈放(2月11日)
ナミビア独立宣言
<アジア>
北京市の戒厳令解除、天安門事件の逮捕者釈放
ミャンマー、総選挙で民主派が勝利をおさめる
インド・パキスタンが軍事衝突
韓国、ソ連との国交樹立

<物理、化学、生物、医学など>
TBSの記者秋山豊寛はソ連のロケットに乗り日本人初の宇宙飛行
惑星探査機マゼランが金星の映像を送信
<時代を変えた発明、ファッション、モノ>
任天堂がスーパー・ファミコン発売

<日本の出来事>
日本市場、株価の暴落が続く(バブルの崩壊)
日米構造協議最終決着
 1月 共通一次試験が改称、「大学入試センター試験」実施
 2月 総選挙にて自民党が安定多数獲得し、海部俊樹内閣誕生
 3月 大蔵省が金融機関に「総量規制」(バブル崩壊のきっかけとも言われる)
 4月 国際花と緑の博覧会(花の万博)開催
     東京・秋葉原のラオックスのザ・コンピューター館開店
 6月 秋篠宮殿下結婚(29日)秋篠宮家創設
     入管法改正、外国人労働者が増加へ
 9月 「ヴァージン・メガストア」新宿にオープン
11月 天皇の即位の礼、大嘗祭が挙行される
     沖縄知事選挙で大田昌秀が当選
     東京・渋谷にHMV渋谷店開店
12月 緒方貞子が国連難民高等弁務官に就任

<流行語>
「バブル崩壊」(株価の暴落から日本経済が暗黒時代へ)
「アッシーくん、ミツグくん」(女子の送り迎えをする「足」、お金だけ出してくれる「貢」)
「オヤジギャル」(中尊寺ゆつ子のマンガ『スイート・ スポット』から)
「ファジイ」(あいまいさを認めて新たな理論から一般化)
「人面魚、人面犬」(都市伝説的な生き物、いるようないないような・・・)
「バラドル」(バラエティーアイドのこと)
<ヒット商品>
クリスマスエクスプレス(CM:JR東海:山下達郎「クリスマス・イブ」))
スーパーファミコン(任天堂)

<校門圧死事件>
 神戸市県立神戸高塚高校で朝の門限時間に校門を閉めようとしたところ一年生石田優子さんが頭を挟まれて死亡。教師3人が遅刻者を見張っていたところだった。
<コンスタンチン君日本へ>(8月28日)
 サハリンの3歳児コンスタンチン君が全身に80%の火傷を負い治療のため海上保安庁の飛行機で札幌医科大で皮膚の移植手術を受けて助かった。超法規措置により成功したことで日ソ親善に一役買うことになった。
<日本人初宇宙へ>
 TBSの秋山豊記者がソ連のソユーズで宇宙へ。宇宙ステーション「ミール」とドッキング。6日間そこで過ごし10日無事帰還。宇宙からのリポートは大きな話題となった。
<「ファジイ」と「マニュアル人間」>
 人の勘や技術に頼っていた微妙な判断で可能な家電機器登場。こうした機能を「ファジイ」と呼んだ。その逆にマニュアルなしでは動けない人間の増加を指摘されるようになり、「マニュアル依存症候群」(マニュアル人間)」と呼ばれた。
<アロマテラピー>
 香りによって「癒し」を得る文化が広がり始め、「香りビジネス」が拡大し始めます。

<1990年という年>
 この時、既に昭和はノスタルジーの中にあって、それが「終わる」ということは、「たいしたことではない」と思われていた。しかし、「終わってしかるべきもの」と「まだ続いていてしかるべきもの」との選別をしなければならない。それをしてこその「新しい時代の始まり」である。しかし、日本人はそれをしなかった。こうして迎えた1990年。
「もう日本に『激震』はない。日本で終わるものは、みんな終わってしまっている。しかし、その3月、公定歩合が4.25%から5.25%へと引き上げられた。株価の3万円割れが起こり、円と株式と債権のトリプル安が起こるのは、その2日後である。・・・かくして直視しないままの日本人は「バブルの傷」を深くして行く」
橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 「バブルの時代」を今振り返ってみると、当時は気づかなかった重要な点が見えてきます。ひとつは、ほとんどの人が自分はバブルの恩恵を受けていないと思っていたこと。それは、多くの人がバブルというものの本質を理解していなかったことの証明です。そして、もっとも重要なのは「バブルの時代」が内実の伴わない、その名のとおり「泡のような存在」であり、右肩上がりの経済は一時的なものであるということを認識できなかった人がいかに多かったかということです。
 そして、その現実認識のなさこそが日本経済の立ち直りを遅らせる最大の原因になったのです。逆に言うと、問題を正確に把握することは、問題を解決したのと同義なのだとも僕は思っています。本当に問題なのは、ほとんどの人があえて現実を見ようとしないことにあるのということです。

<物故者>
エドウィン・O・ライシャワー(東洋学者)
キース・へリング(NYの画家)
ルイ・アルチュセール(思想家)
レナード・バーンスタイン(作曲家)
ロアルド・ダール(作家)
池波正太郎(作家)
赤尾敏(右翼活動家)
幸田文(随筆家、作家)
滝田ゆう(漫画家)
土門拳(写真家)
早野凡平(大道芸人)
浜口庫之助(作詞・作曲家)
吉岡実(詩人)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「マーシー」 サンディー
「ランバダ」ブーム
ローリング・ストーンズがついに初来日を果たす
アメリカの作曲家、指揮者レナード・バーンシュタイン死去
この年のJ-ポップについてはここから!
フリッパーズ・ギターピチカート・ファイブなど「渋谷系ブーム」
ヴァージン・メガ・ストア、新宿にオープン(外資系大型ショップ時代が始まる)
たまの「さよなら人類」がブームとなる(「いか天」大賞受賞)

<物故者(音楽関係)>
Allen Collins(レーナード・スキナード Lynyrd Skynyrd)  1月23日 肺癌 37歳
Brent Midland(グレイトフル・デッド Grateful Dead)  7月26日 薬物中毒 38歳
デル・シャノン Del Shanon  2月 8日 自殺 50歳
Jimmy Hodder(スティーリー・ダン Steely Dan)  6月 5日 水死 42歳
Richard Thorlds(パティ・スミス・グループ Patti Smith Group)  6月 3日 心臓発作 37歳
スティーヴィー・レイ・ボーン Stevie Ray Vaughan  8月27日 ヘリコプター事故 35歳
Shoan Oliver(ポップ・グループ Pop Group)  3月30日 心臓障害 28歳
トム・フォガティ Tom Fogerty
(クリーデンス・クォーター・リバイヴァル CCR)
 9月 6日 呼吸困難 48歳
サミー・デイヴィス・JrSammy Davis Jr.  5月16日 喉頭癌 63歳
サラ・ヴォーン Sarah Vaughan  4月 3日 肺癌 66歳
アート・ブレイキー Art Blakey 10月16日 肺癌 71歳
エリゼッチ・カルドーゾ Elizeth Cardoso  5月 7日 胃癌 70歳
ザヴィア・クガート Xavier Cugart 10月27日 心不全 90歳
江戸アケミ(ジャガタラ Jagatara)  1月27日 溺死 36歳

<映画>
ピックアップ映画「ミザリー」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!
黒澤明がアカデミー賞名誉賞受賞
<物故者(映画)>
グレタ・ガルボ(俳優)
セルゲイ・パラジャーノフ(監督)
木暮実千代(俳優)死去(72歳)
高峰三枝子(俳優)死去(71歳)
成田三樹夫(俳優)死去(55歳)
藤田進(俳優)死去(78歳)
藤山寛美(俳優、コメディアン)死去(60歳)

<演劇・劇場>
上野の寄席「本牧亭」廃業
唐組「セルロイドの乳首」(唐十郎作・演出)
青年団「科学する精神」(平田オリザ作・演出)
燐光群「東京ゴミ袋」(坂手洋二作・演出)
夢の遊眠社「半神」(萩尾望都原作・脚本、野田秀樹脚色・演出)
PARCO劇場「くたばれ!芸術家」(タデウシュ・カントール作・演出)
ダムタイプ「pH」(古橋悌二作)
竹中直人の会「隣の男」(岩松了作・演出)
大川興業「存在の耐えられない国」(大川豊作・演出)
円「木を揺らす」(太田省吾作、前川錬一演出)
劇団第七病棟「羊たちの沈黙」(山崎哲作、石橋蓮司+第七病棟演出部演出)
第三舞台「ビー・ヒア・ナウ」(鴻上尚司作・演出)
リリパット・アーミー「壺中天奇聞 - フローズン・フローラ」(中島らも作、わかぎゑふ演出)
遊園地再生事業団「遊園地再生」(宮沢章夫作・演出)

<テレビ>
「ツイン・ピークス」(デヴィッド・リンチによるカルトTVドラマ、解決しない犯罪ドラマ)
「ビバリー・ヒルズ高校白書」(青春白書へと続く大ヒット・青春ドラマ・シリーズ)
「美少女仮面ポワトリン」(少女向けアクション・コメディこ先駆作)
アニメ「ちびまる子ちゃん」が大ヒット
(最高視聴率39.9%でサザエさんを越える。主題歌「おどるポンポコリン」は100万枚突破)
フジテレビ「世にも奇妙な物語」、「カノッサの屈辱」放送開始
TBS「橋田壽賀子ドラマ 渡る世間は鬼ばかり」放送開始
「11PM」(日本テレビ)が放送終了

<アニメ>
NHK「ふしぎの海のナディア」(庵野秀明総監督)

<文学、出版>
「マンボ・キングス、愛のうたを歌う」オスカー・イフェロス(ピューリツァー賞受賞)
「抱擁」A.S.バイアット(ブッカー賞受賞)
「中間航路」チャールズ・ジョンソン(全米図書賞)
「遅ればせの革命」ユルゲン・ハーバーマス(独)
「サムライたち」ジュリア・クリステヴァ
(フランスの思想、文学の巨人たちをフィクション形式で描いた異色作、バルト、デリダ、ソレルス、アルチュセールらが登場)
「ニューメディアの理論」ノルベルト・ボルツ
この年の文学についてはここから!
永山則夫死刑囚の日本文芸協会への入会拒否に対し、中上健次、筒井康隆、柄谷行人が脱退
「愛される理由」二谷友里恵、「恋愛論」柴門ふみ、「文学部唯野教授」筒井康隆
宅八郎が「オタク評論家」として「SPA!」に登場
別冊宝島「80年代の正体!」
角川書店「Tokyo Walker」創刊
リクルート「ケイコとマナブ」創刊
TBSブリタニカ「フィガロ・ジャポン」創刊

<漫画>
楳図かずお「14歳」(ビッグコミック・スピリッツ)連載開始
大友克洋「AKIRA」連載終了
岩明均「寄生獣1」(全10巻)
臼井儀人「クレヨンしんちゃん」(週刊漫画アクション)連載開始
井上雄彦「SLAM DUNK」(週刊少年ジャンプ)
吉田戦車「伝染するんです。1」(全5巻)
岡崎京子「東京ガールズブラボー」(CULiE)連載開始

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<ファッション>
ダウンジャケット、ムートン、ピーコートなどの“リバカジ”リバイバル・カジュアルがブーム
この年のファッションについてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第14回ワールドカップ・サッカー・イタリア大会
1991年
<1991年の出来事>
第17回主要先進国首脳会議(ロンドン・サミット)
NATO首脳会議、ローマ宣言(冷戦構造消滅)
国連事務総長にエジプトのプトロス・ガリ氏就任

<アメリカ>
イラク・米国の「湾岸戦争」勃発、多国籍軍による「砂漠の嵐作戦」開始(1月)
米ソ戦略兵器削減条約(START)調印
パンアメリカン航空(米)倒産
<中南米>
ハイチでクーデター、軍政に移行
<ヨーロッパ>
欧州連合(EU)の創設に向け、EC首脳会議開催
ロシア共和国大統領にボリス・エリツィン氏が就任(7月)
コメコン解散、ワルシャワ条約機構解体(7月)
ソ連でクーデター発生し、保守派がゴルバチョフを軟禁するが失敗(8月21日)
ソビエト連邦消滅(12月)
リトアニアにソ連軍が侵攻し独立運動を弾圧(「血の日曜日事件」)
クロアチアとスロベニアが同日にユーゴスラビアからの独立を宣言
<中東・アフリカ>
アフリカ北東部の飢餓拡大
南アフリカのアパルトヘイト体制が終結(6月)
アンゴラの内戦終結
<アジア>
ミャンマーの民主運動家、アウンサン・スーチー女史がノーベル平和賞を受賞
カンボジア和平パリ国際会議、最終文書に調印(10月23日)
バングラディッシュ、サイクロンにより大きな被害
インド北部で大地震
フィリピン、ピナトゥボ火山噴火、世界中の気候に影響を与える(6月9日)
中国揚子江で大水害
韓国、北朝鮮が同時に国連加盟

<時代を変えた発明、ファッション、モノ>
ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)がネットのサービスとしてリリース
(開発者ティム・バーナーズ=リー(英)が世界初のウェブ・サイトをリリース)
リーナス・トーバルズがLinuxカーネルをリリース
オリビエロ・トスカーニ、ベネトンの広告写真が話題となる
新素材「カーボンナノチューブ」発見(物理学者・飯島澄男)

<日本の出来事>
バブル崩壊により「住専問題」が表面化
大手証券会社の損失補填が大きな問題となる
きんさん、ぎんさんが国民的アイドルになる

 1月 セゾン・グループ代表の堤清二辞任
 2月 福井県関西電力原発事故発生
 3月 丹下健三設計の新新宿都庁舎が完成
     成田エクスプレス運転開始
 4月 ソ連ゴルバチョフ大統領来日
     自衛隊初の海外派遣として海上自衛隊ペルシャ湾掃海派遣部隊出発
     牛肉・オレンジの貿易自由化
     福井県敦賀市に高速増殖炉「もんじゅ」完成
 5月 長崎の雲仙普賢岳が噴火、大きな被害を生む。(犠牲者43人)
     東京・芝浦にジュリアナ東京オープン
 6月 日の丸、君が代を国旗、国歌と明記(30日)
     広島大学で日本初の生体間肝移植(術後17日で死亡)
11月 宮沢喜一内閣発足(5日)
12月 オモチャの大型チェーン店「トイザらす」1号店茨城県阿見町に開店

<流行語>
「ハイテク戦争」(湾岸戦争での誘導ミサイルなどによる無人兵器の活躍)
「地球にやさしい」(エコロジーが大衆化し様々な所に用いられるように)
「僕は死にましぇ〜ん」(TVドラマ「101回目のプロポーズ」での武田鉄也のセリフ)
<ヒット商品>
携帯電話(ショルダーフォンから携帯へ)NTTの「超小型携帯電話ムーバ」
カルピスウォーター(カルピスの進化系)
「ファイナルファンタジーIV」
「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」
カプコン「ストリートファイターU」

<トリカブト殺人事件>
 沖縄旅行中に急死した神谷利佐子さんの遺体から猛毒トリカブトが検出。夫が2億円の保険をかけていたことがわかる。5か月後、別件逮捕から殺人罪へと進展。
<安楽死事件>
 神奈川県東海大付属病院で末期ガン患者に医師が塩化カリウムを注射、安楽死させていたことが発覚。家族からの強い願いだったが、医師は懲戒免職処分となった。
<金融界の損失補てん問題>
 バブル経済の崩壊により金融界の不祥事が次々と発覚。証券業界第一位の野村証券による大口取引先への不正な損失補てんが発覚。4大証券会社の損失補てん額合計はなんと1718億円!
<幸福の科学vsフライデー>
 写真誌フライデーが「幸福の科学」の主催者、大川隆法は「「うつ病」状態と報道。それに対し「幸福の科学」は作家、景山民夫や女優、小川知子らを中心に抗議活動を行い名誉棄損で慰謝料500万円を請求する。
<UVカット商品ブーム>
 日焼けは色素沈着、皮膚ガンの原因であることから紫外線(UV)をカットする商品が売れ始める。(サングラス、ブラウス、傘、帽子、ストッキング、化粧品・・・)

<1991年という年>
 1991年1月、多国籍軍がイラクを攻撃。湾岸戦争が始まる。
「・・・ソ連の社会主義革命が潰えて、『革命』という言葉は色褪せたように見えた。しかし、『革命の二十世紀』は、まだイスラムの世界に生きているのである。そう考えてもいいし、そう考えるべきではないかと思うのは、もちろん、この『湾岸戦争の1991年』が、同時に『ソ連崩壊の年』であり、『社会主義終焉の年』と言われるような年だからである」
「1991年8月、保守派はゴルバチョフ追放のクーデターを越す。大統領ゴルバチョフは監禁され、しかし保守派の出動させた軍隊は、もうモスクワ市民を黙らせることが出来なかった。『ソ連の首都』であったモスクワは、”進歩派”エリツィンを大統領として選出する『ロシア共和国の首都』となっていたからである。クーデターは頓挫し、保守派である共産党員を逐ったゴルバチョフは、ソ連共産党の解散を指示する」
橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 1990年代前半を代表する最大のヒーローは、ゴルビーことゴルバチョフ大統領かもしれません。この時期の彼の活躍に匹敵するヒーローは、天安門広場で戦車の前に立ちふさがったあの中国人男性ぐらいかもしれません。混沌としてはいても、「自由」という旗のもとに、世界は21世紀に向けて着実な一歩を踏み出したようにも思える、そんな希望が感じられる時期だったと言えると思います。

<物故者>
アイザック・シンガー(作家)
グレアム・グリーン(作家)
マーサ・グラハム(舞踏家・振付師)

相田みつを(書家)
安部晋太郎(政治家)
井上靖(作家)
江青(中国の政治指導者・毛沢東の妻)
竹中労(評論家)
野間宏(作家)
虫明亜呂無
本田宗一郎(ホンダ創業者)
山本七平(評論家)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「ネヴァー・マインド」ニルバーナ

オルタナティブ・ロックの音楽フェスティバル、第一回ロラパルーザ開催
この年のJ-ポップについてはここから!
ウォーマッド’91が横浜市にて開催、ワールドミュージックが日本でも定着
ユーミンのアルバム「天国のドア」が200万枚突破

<物故者(音楽関係)>
Dave Guard(キングストン・トリオ Kingston Trio)  3月26日  ?  56歳
Eric Carr(キッス Kiss) 11月25日 41歳
Freddie Mercury(クイーン Queen) 11月24日 エイズ 45歳
Gene Clark(ザ・バーズ The Byrds)  5月24歳  ? 46歳
Johnny Thunders(ニューヨーク・ドールズ New York Dolls)  4月28日  ? 38歳
Rob Tyner(MC5)  9月17歳 心不全 46歳
Steve Clark(Def Leppard)  1月 8日  ?   30歳
Steve Marriott
(スモール・フェイセス S.Faces, ハンブル・パイ H.Pie)
 4月20日 焼死 44歳
David Ruffin(ザ・テンプテーションズ The Temptations)  6月 1日 麻薬 50歳
スリム・ゲイラード Slim Gaylartd  2月26日 75歳
マイルス・デイヴィス Miles Davis  9月28日 肺炎、卒中 65歳
スタン・ゲッツ Stan Getz  6月 6日 肝臓癌 64歳
イブ・モンタン Ive Montan(歌手・俳優) 11月 9日 心不全 70歳
Serge Gainsbourg(フランスの歌手・俳優)  3月 2日 心臓病 62歳
ビル・グレアム Bill Graham(Promoter) 10月25日 ヘリコプター事故 60歳
Bobby Holcomb(タヒチのポップス)  2月
春日八郎 10月    
ディック・ミネ  6月10日 急性心不全 82歳

<映画>
ピックアップ映画「テルマ&ルイーズ」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!

<物故者(映画)>
クラウス・キンスキー(俳優)
デヴィッド・リーン(監督)死去(83歳)
ドン・シーゲル(監督)
フランク・キャプラ(監督)
今井正(監督)
上原謙(俳優)死去(82歳)
中村伸郎(俳優)

<演劇・舞台>
大人計画「猿ヲ放ツ」(松尾スズキ作・演出)
劇団☆新感線「髑髏城の七人」(中島かずき作、いのうえひでのり演出)
劇団唐組「電子城U」(唐十郎作・演出)
転位・21「骨の鳴るお空」(山崎哲作・演出)
竹中直人の会「鉢植を持つ男」(岩松了作・演出)
第三舞台「ハッシャ・バイ」(鴻上尚史作・演出)
夢の遊眠社「透明人間の蒸気」(野田秀樹作・演出)
維新派「少年街」(松本雄吉作・演出)
ブリキの自発団「ナンシー・トマトの逆襲」(生田萬作・演出)

<テレビ>
フジテレビ「東京ラブ・ストーリー」大ヒット
フジテレビ「101回目のプロポーズ」大ヒット
フジテレビ「カルトQ」放送開始
フジテレビ「ライオンのごきげんよう」放送開始
フジテレビ「ダウンタウンのごっつええ感じ」放送開始
テレビ東京「ギルガメッシュないと」放送開始
NHK連続テレビ小説「君の名は」
ダンス甲子園(『天才たけしの元気がでるテレビ』)
WOWOWが放送開始(「ツイン・ピークス」など)
BS・NHK「週刊ブックレヴュー」放送開始(〜2011年)
司会者は、如月小春(劇作家・演出家)、山崎哲(劇作家・演出家)
(BS放送開局に合わせて企画された書評番組で、書評する本はゲストにまかされるのが基本。そのため、よりマニアックで時に過激なプロ目線の批評を知ることができた)

<アニメ>
大友克洋「ワールド・アパートメント・ホラー」(映画)
高畑勲「おもひでぽろぽろ」(映画)
菊地通隆総監督「サイレント・メビウス」(アニメ麻宮騎亜)

<文学、出版>
「さよならウサギ」ジョン・アップダイク(ピューリツァー賞受賞)
「ライティング・スペース - 電子テキスト時代のエクリチュール」ジェイ・D・ボルター
「死よりも悪い運命」 カート・ヴォネガット
この年の文学についてはここから!
「文学者による湾岸戦争反対宣言」
(中上健次、柄谷行人、高橋源一郎、津島佑子、いとうせいこう、田中康夫・・・)
「LITERARY Switch」スイッチ・コーポレーション、「マルコポーロ」文芸春秋、「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」フィルムアート社など創刊
福武書店「批評空間」(第1期浅田彰・柄谷行人編集)
<文芸ベストセラー>(トーハン調べ)
(1)「血族」(上下)シドニィ・シェルダン(2)「結婚式」山田邦子(3)「諸葛孔明」(上下)陳舜臣(4)「大地の子」(上中下)山崎豊子(5)「妊婦カレンダー」小川洋子(6)「真夜中は別の顔」(上下)(7)「かぜのてのひら」俵万智(8)「N・P」吉本ばなな(9)「青春デンデケデケデケ」芦原すなお(10)「五番目のサリー」ダニエル・キイス
<その他のベストセラー・話題の書>
「もものかんづめ」さくらももこ(115万部)
「ウォーリーをさがせ!」マーティン・ハンフォード作・絵(520万部)
「宮沢りえ写真集 サンタフェ」100万部突破(撮)篠山紀信(100万部突破)
「ホーキングの最新宇宙論」スティーブン・W・ホーキング
「病院で死ぬということ」山崎章郎

<漫画>
週刊少年ジャンプが発行部数600万部突破(漫画誌売上のピーク)
「美少女戦士セーラームーン」連載開始
新井英樹「宮本君から気にへ1」(全12巻)

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
この年の美術についてはここから!

<ファッション>
Tバック
紺ブレ(ネービーブレザーにチェックのパンツを合わせるスタイルが大流行)
この年のファッションについてはここから!

<スポーツ>
千代の富士引退、若貴時代に突入
高野連が朝鮮高級学校の全国大会参加を認める
この年のスポーツについてはここから!
1992年
<1992年の出来事>
環境と開発に関する国連会議(地球サミット)
第18回主要先進国首脳会議(ミュンヘン・サミット)

<アメリカ>
ロス・アンジェルスで黒人暴動発生(4月29日)死者55名逮捕者1万3379人
映画「ドゥー・ザ・ライトシング」(1989年)(監)スパイク・リー(出)ダニー・アイエロ
映画「ボーイズン・ザ・フッド」(1991年)(監)ジョン・シングルトン(出アイス・キューブ

民主党のビル・クリントンがアメリカ大統領選挙で当選
米軍主導の多国籍軍ソマリアへ出兵
IBM、フォードなどアメリカ企業が赤字転落
フロリダ半島でハリケーン「アンドリュー」による大きな被害発生

<ヨーロッパ>
欧州連合条約(マーストリヒト条約)調印
独立国家共同体(CIS)創設ゴルバチョフ辞任しエリツィン体制へ
イギリス、メージャー率いる保守党が勝利
バッキンガム宮殿からチャールズ皇太子とダイアナ妃の別居発表される
ドイツ・マルク高騰しヨーロッパ経済が混乱
セルビア・モンテネグロによる新ユーゴ連邦創設(旧ユーゴ解体)
ボスニア・ヘルツェゴビナでの紛争始まる

<中東・アフリカ>
アルジェリア非常事態宣言
ソマリア停戦協定調印

<アジア>
中国、韓国が国交樹立
国連カンボジア暫定機構発足
モンゴルで民主憲法制定民主化進む
アフガニスタン内戦が終結

<物理、化学、生物、医学など>
国際宇宙基地協力協定発効
SF作家アイザック・アシモフ死去

<時代を変えた発明、ファッション、モノ>
スティーブン・マイゼル撮影、マドンナの写真集「セックス」発表
ソニーがミニ・ディスク(MD)を発売

<日本の出来事>
大蔵省が都銀など21行の巨額不良債権を発表
円が高騰118円台に入る
女子高生の間でポケベルが大ブームとなる
 1月 大規模店舗法改正
     クリントン大統領来日し首脳会談開催
     任天堂が米大リーグ、シアトル・マリナーズを買収
 3月 高速新幹線「のぞみ」東京-新大阪で運転開始
 4月 学校の週休2日制始まる
 5月 細川護熙氏、日本新党を結成(22日)
     伊丹十三、右翼に襲われ重傷を負う
 6月 国連平和維持活動(PKO)法案成立(自衛隊の海外派兵が可能になる)
 8月 東京佐川急便事件(巨額融資と政治献金問題)
     統一教会が韓国・ソウルにて国際合同祝福結婚式開催
     JR山手線全駅が禁煙になる
 9月 自衛隊がPKO部隊としてカンボジアに派遣される
     毛利衛が日本人初の宇宙飛行士としてエンデバー号に乗る
10月 天皇・皇后が中国を初訪問
     アメリカで日本人留学生が射殺される
     角川歴彦らが「メディアワークス」を設立

<流行語>
「月にかわっておしおきよ」(「美少女戦士セーラー・ムーン」より)
「マザコン+オタク、冬彦さん症候群」(TVドラマ「ずっとあなたが好きだった」より)
「ほめ殺し」(右翼が竹下総理を日本一金儲けが上手いと皮肉ったことから)
「カード破産」(カードを何枚も持ち支払不能となる人が続出)

<ヒット商品>
Gショック(CASIO)
エアジョーダン(ナイキ社製バスケット・シューズ)
もつ鍋(不景気にヒットした居酒屋メニュー)
グッドアップブラ(ワコール)
「hungry?」(CM:カップヌードル)
「ストリートファイターU」(カプコン製戦闘ゲーム)
長崎のハウステンボス開業

<きんさん、ぎんさんブレイク>
 名古屋在住の100歳の双子姉妹、成田きんさん、蟹江ぎんさんがテレビCMに登場。国民的人気アイドルとなり関連商品もヒット(伝記本、CDなど)
「うれしいような、かなしいような」
<セクハラ訴訟>
 セクハラにより退職に追い込まれたと上司と会社を訴えた福岡市のk女性が勝訴。慰謝料165万円。セクハラが社会問題として知られるようになる。

<1992年という年>
 1992年という年は「バブルがはじけた」と言われることになる年である。
「・・・多くの平均的日本人は、『そもそも自分はバブル経済なんかとは関係がなかったんだ。自分は、バブルなどという下品なものとは無関係に、自分の豊かさを確保したのだ』と思うようにもなった。そうして、『バブルがはじけた』という言葉の意味が自分たちの上にのしかかってくることを回避しようとした。だからこそ、1990年代の日本の惨状はあり、1992年の日本の『相変わらずさ』もあるのである」
「・・・その以前は別として、1972年に総理大臣に就任した田中角栄以来、この日本にまともな総理大臣は、何人いたのだろうか?彼らが日本経済をバブルへと導き、その破綻の以後もまた、政権を掌握し続けるのである。この相変わらずさに対して、日本人は、ただうんざりだけだった。もちろん、うんざりする人間以上に、『それでかまわない』と、政治のあり方を肯定する人間達が多いから、日本の政治は『相変わらず』のままなのである。・・・」
橋本治著「二十世紀」より
<作者からのコメント>
 こうやって「歴史」について書いていると、歴史から反省すべき点を学べるのと同時に、過去に繰り返されてきた出来事を知り、あきらめに似た気持ちになる場合もあります。確かに「歴史は繰り返される」傾向にあります。国民性というものが変わらない限り、それは当然の結果なのでしょう。しかし、国民性も不変ではありません。もちろん、占領統治や大量の移民などによる急激な変化はなかったものの、着実に日本人は変わりつつあります。それはけっして悪い方ばかりに変わっているわけではありません。
 日本人の好むスポーツが、野球からサッカーへと変わりつつあるのは、けっして偶然ではなく、国民性自体の変化につながっていると思います。(Jリーグの開幕は翌1993年のことです)
 かつて、一度だけ実現した近代革命「明治維新」を実行したのは世界を知った優れた若者たちの集団でした。21世紀の日本にも、そんな若者達が現れてくることを期待したいと思います。

<物故者>
アイザック・アシモフ(SF作家)
アレックス・ヘイリー(作家)(「ルーツ」の原作者)
アレクサンドル・ドプチェク(「プラハの春」の中心となったチェコの政治家)
ジョン・ケージ(音楽家)
フェリックス・ガタリ(思想家)
フランシス・ベーコン(画家)
オリヴィエ・メシアン(作曲家)

いずみたく(演出家、作曲家)(62歳)
井上光晴(作家)
今西錦司(文化人類学者)
大山康晴(将棋棋士)
岸洋子(シャンソン歌手)
中上健次(作家)
長谷川町子(漫画家)
松本清張(作家)
山田花子(漫画家)自殺
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「テネシー(遠い記憶)」アレステッド・デヴェロップメント」
この年のJ-ポップについてはここから!
<カラオケ・ボックス>
カラオケ・ボックス急増。中年層の「スナックのカラオケ」からヤング層の「カラオケ・ボックス」へと変化
第二回「DJバトル世界大会」で日本のDJホンダが準優勝
ボアダムス、少年ナイフが海外でメジャー・デビュー
尾崎豊死去(覚せい剤とアルコールによるもの)葬儀にはファンなど3万人が駆け付けた。

<物故者(音楽関係)>
Bobby Lakind(ドゥービー・ブラザース Doobie Brothers) 12月24日
Jeff Porkalo(TOTO)  8月 5日 心臓病 38歳
Jerry Nolan(ニューヨーク・ドールズ New York Dolls)  1月14日 肺炎、脳膜炎 45歳
ニック・デ・カロ Nick De Caro  3月 心臓発作  ?
ピーター・アレン Peter Allen  6月18日 エイズ 48歳
アルバート・キング Albert King 12月21日 心不全 69歳
エディー・ヘイゼル Eddie Hazel(ファンカデリック Funkaderic) 12月23日 肝臓病 42歳
エディー・ケンドリックスEddie Kendricks
(テンプテーションズ Temptations)
10月 5日 肺癌 52歳
メリー・ウェルズ Merry Wells  7月26日 食道癌 49歳
アストル・ピアソラ Astor Piazzolla  7月 5日 心不全 71歳
アタウアルパ・ユパンキ Ataualpa Yupanqui  5月23日    ? 84歳
プンプワン・ドゥワンチャン(タイ)  6月13日 病死 31歳
尾崎豊  4月25日 肺水腫 26歳
篠田昌己 12月 9日 心臓病 34歳
渡辺正己(ジャガタラ Jagatara)  4月 8日 急性肺炎 38歳

<映画>
ピックアップ映画「許されざる者」
この年の洋画についてはここから!
「ザ・コミットメンツ」(監)アラン・パーカー(アイルランド・ブームにも乗ったR&Bバンド物語)
「ターミネーター2」(監)ジェームス・キャメロン(ターミネーターの人気を決定づけた大ヒット作)
この年の邦画についてはここから!

<物故者(映画)>
アルレッティ(俳優)
アンソニー・パーキンス(俳優)エイズにより死去(60歳)
サタジット・レイ(監督)死去(70歳)
ジョン・スタージェス(監督)
マレーネ・ディートリッヒ(歌手、俳優)死去(90歳)
厚田雄春(小津組カメラマン)死去(87歳)
岡田嘉子(俳優)死去(89歳)
小川紳介(監督)死去(55歳)
五社英雄(監督)死去(63歳)
太地喜和子(俳優)自殺?(48歳)
三宅邦子(俳優)死去(76歳)
若山富三郎(俳優)死去62歳

<演劇・舞台>
第三舞台「天使は瞳を閉じて」(鴻上尚司史作・演出)
大人計画プロデュース「やられたい男」(温水洋一作、宮藤官九郎演出)
大人計画「インスタント・ジャパニーズ」(宮沢章夫作、松尾スズキ演出)
大人計画「殴られても好き」(宮藤官九郎作・演出)
流山児★事務所「おんなごろしあぶらの地獄」(佐藤信作、前川麻子脚、流山祥児演出)
善人会議「怪談贋皿屋敷」(横内謙介作、吉川徹演出)
健康「うちはそばやじゃない」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出)
シティボーイズ「鍵のないトイレ」(三木聡作、三木+シティボーイズ演出)
唐組「ビンローの封印」(唐十郎作・演出)
転位・21「ぼくは17才」(山崎哲作・演出)
第七病棟「オルゴールの墓」(唐十郎作、石橋蓮司+第七病棟演出部演出)
白石加代子「百物語シリーズ」(鴨下信一構成・演出)
燐光群「ブレスレス」(坂手洋二作・演出)
いとうせいこう「ゴドーは待たれながら」(いとうせいこう作・演出)
竹中直人の会「市ヶ尾の坂 - 伝説の虹の三兄弟」(岩松了作・演出)
夢の遊眠社ラストラン公演「ゼンダ城の虜-苔むす僕らが嬰児の夜」(野田秀樹作・演出)
青年団「北限の猿」(平田オリザ作・演出)
遊園地再生事業団「ヒネミ」(宮沢章夫作・演出)

<テレビ・ラジオ>
フジテレビ「愛という名のもとに」放送
フジテレビ「ウゴウゴルーガ」、「タモリのボキャブラ天国」放送開始
「うたう!大龍宮城」(美少女アクションとミュージカルの合体)
「悲しくてやりきれない」(山田太一
テレビ東京「浅草ヤング洋品店」、「TVチャンピオン」放送開始
日本テレビ「進め!電波少年」放送開始
スカイポートTV「MTV]放送開始
NHKラジオ「ラジオ深夜便」放送開始
NHKBS「週刊ブックレビュー」司会に工藤美代子(ノンフィクション作家)登場
<冬彦現象>
TBSドラマ「ずっとあなたが好きだった」の主人公の夫、冬彦(佐野史郎)が話題になる。
異常なマザコン、パソコン・オタク、SM趣味というキャラクターはその後珍しくなくなることに・・・
<貴花田・宮沢りえ婚約発表>
11月27日婚約を発表。しかし、翌年1月29日に婚約破棄を発表。りえが仕事を続けたかったこと、相撲界が二人の結婚を認めなかったということか・・・(正直、結婚しなくて良かったです)

<アニメ>
テレビ朝日「美少女戦士セーラームーン」放送開始
<「クレヨンしんちゃん」ブレイク>
テレ朝アニメ「嵐を呼ぶ園児クレヨンしんちゃん」平均視聴率20%越えのヒットとなる

<文学、出版>
「大農場」ジェーン・スマイリー(ピューリツァー賞受賞)
「すべての美しい馬」コーマック・マッカーシー(全米図書賞)
「歴史の終わり」フランシス・フクヤマ(米)
この年の文学についてはここから!
「ナンクロ・ファン」創刊
「朝日ジャーナル」、「GORO」、「シティ・ロード」休刊
<文芸ベストセラー>(トーハン調べ)
(1)「明け方の夢」(上下)シドニィ・シェルダン(2)「国境の南、太陽の西」村上春樹(3)「受け月」伊集院静(4)「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス(5)「24人のビリー・ミリガン」(6)「<花の詩画集>速さのちがう時計」星野富弘(7)「あなただけ見えない」(上下)吉本昌弘(8)「セミダブル」山田邦子(9)「母」三浦綾子(10)「スカーレット」アレクサンドラ・リプリー
<その他のベストセラー・話題の書>
「たけし・逸見の平成教育委員会」フジテレビ平成教育員会
「こころの処方箋」河合隼雄
「未来企業-生き残る組織の条件」P・F・ドラッカー
「ストリート・ファイターU完全攻略本」ファミコン・マガジン
「今夜、すべてのバーで」中島らも(吉川英治文学新人賞)
「VOW(4)」宝島社
小林よしのり「ゴーマニズム宣言」(「SPA!」)掲載開始
白水社「レ・スペック」

<漫画>
武内直子「美少女戦士セーラームーン」(月刊なかよし)連載開始

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<ファッション>
10代に“だぼだぼルック”が人気
エア・ジョーダンなどナイキのスポーツ・ファッション
フレンチカジュアル
この年のファッションについてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第25回オリンピック・バルセロナ大会開催
バルセロナ・オリンピックで岩崎恭子が金メダル獲得「今まで生きてきた中で一番しあわせ」
1993年
<1993年の出来事>
世界人権会議開催、ウィーン宣言採択(180カ国)
第19回主要先進国首脳会議(東京サミット)(7月)
ウルグアイ=ラウンド(GATTの新多角的貿易交渉の最終妥結)
世界貿易機構WTO設立
世界130か国が化学兵器禁止条約に調印

<アメリカ>
ビル・クリントン、第42代アメリカ大統領に就任
アメリカ政府が「情報スーパーハイウェイ構想」発表
NYの世界貿易センタービル爆破事件で5名死亡(2月26日)
カルト教団ブランチ・デビディアンのテキサス州教団本部にFBIが突入
テニス・プレイヤーのアーサー・アッシュが輸血によるエイズ感染により死亡
<ミシシッピー川洪水>
本流とその支流の堤防が決壊し2000万人の住民と広大な農地が被害を受ける
<ヨーロッパ>
欧州連合(EU)条約(マーストリヒト条約)発効(EC十二カ国が批准)
ボスニアの混乱続く、3分割案合意
チェコとスロバキアが分離独立
ドイツ極右政党共和党が国会に議席を得る
ローマ教皇、ユダヤ教と和解
ロシア大統領にエリツィン就任、国会大混乱
アイルランド共和国軍(IRA)がロンドンの金融街で爆弾テロ
<中東・アフリカ>
米英仏軍、イラクを空爆
イスラエルとパレスチナ解放機構との相互承認によりガザ地区およびヨルダン川西岸地区における暫定自治協定調印
エリトリア、エチオピアから独立
南アフリカで国政に黒人が初参加、暫定執行評議会発足(12月22日)
ネルソン・マンデラ、デクラークがノーベル平和賞受賞
<アジア>
江沢民、中国国家主席に就任
金泳三、韓国大統領に就任
パキスタンで総選挙、ブット政権復活
カンボジアで総選挙始まる(4月7日〜5月19日)
カンボジア、立憲君主制としてシアヌークが国王就任
インドで大地震(10月3日)

<物理、化学、生物、医学など>
化学兵器禁止条約調印(130カ国)

<時代を変えた発明、モノ>
パタゴニア社、ペットボトルのリサイクル素材「PCRシンチラ」発表

<日本の出来事>
ゼネコン汚職事件で清水建設会長ら逮捕される
円高騰100円40銭まで達する
冷夏で米不足となり、翌年、海外から緊急輸入することに

 1月 山形でいじめによりマットで少年が窒息死
 4月 国連ボランティアの中田厚仁さん死亡(8日)
     天皇・皇后が沖縄を初めて訪問
 5月 Jリーグ発足、サッカー・ブーム到来(15日)
 6月 皇太子浩宮結婚、雅子さんブーム(9日)
 7月 北海道南西沖で大地震。奥尻島などで死者・不明者230人(12日)
     千葉・船橋に室内スキー場「SSAWS」オープン
     横浜ランドマーク・タワー開業
 8月 宮沢内閣が総辞職(5日)日本新党、細川内閣が発足(6日)
     河野洋平官房長官が従軍慰安婦問題について「河野談話」を発表
     東京都港区にレインボーブリッジ開通
10月 ロシア大統領エリツィンが来日し、シベリア抑留について陳謝
     右翼活動家の野村秋介が朝日新聞東京本社で拳銃自殺
12月 田中角栄死去
     コメ部分開放決定(14日)
     法隆寺、姫路城、屋久島、白神山地が世界遺産登録決定

<流行語>
「Jリーグ」、「サポーター」
「ブルセラ」(女子高生ブームから誕生、ブルマとセーラー服との合成語)
「平成大不況」

<ヒット商品>
ナタ・デ・ココ(ココナッツの汁を発酵させたゲル状の食品)
テレビデオ(テレビとビデオを合体させた商品)
ポケベル(携帯電話までつなぎ商品となったポケット・ベル)
「バーチャファイター」(セガ製対戦型戦闘ゲーム、鈴木裕作)

<フィリピン製偽札出回る>
 近畿地方を中心に1万円札のニセモノが大量に出回る(2週間で506枚が発見された)それらはフィリピン国内で偽造団によって偽造されて持ち込まれたものだった。
<ナタデココ>
 「ナタデココ」がブームとなる。フィリピン産のココナッツ・ミルクを原料として発酵食品。口当たりの弾力性と低カロリーから女性を中心にブレイク。
<地ビール・ブーム>
 大蔵省が2000kl以上生産できる設備に限定していたビールの製造免許を大幅緩和。全国にご当地ビール工場が誕生。
<健康補助食品ブーム始まる>
 DHA(ドコサヘキサエアン酸)、食物繊維、ビタミンEなどの錠剤や配合食品が登場。高齢化社会の到来とともに成長産業として確立されてゆきます。
<コンビニ書店時代>
 コンビニでの書籍販売額が1000億円を超え、出版界も最大の書店コンビニを意識した企画が登場。

<1993年とという年>
 1993年は中東和平の年である。パレスチナ解放機構(PLO)のヤセル・アラファト議長とイスラエルのイツァーク・ラビン首相が両者間の戦闘停止に合意する平和条約を結んだ。
「・・・1993年の中東和平は、『イスラエルという国』と『まだ国家にはなっていないパレスチナ人の組織』との間の和解である。あえて言ってしまえば、これは、1990年代の東欧でポピュラーになる『民族の独立問題』に近い」
<中東問題の発端について>
「1945年ナチス・ドイツによって虐殺されたユダヤ人たちが自らの国をもつことを目指し、ユダヤ人問題に理解があるイギリスに働きかけたのがきっかけ。彼らはイギリス領だったパレスチナに移住し、強引にイスラエルという国家を建設したのです。」
「・・・しかし、問題は、そう簡単にユダヤ人問題の舞台をパレスチナに移してしまったことにあるのではないか?
 イギリスがパレスチナを『委任統治領』にしていたのは、19世紀ヨーロッパの帝国主義が、アラブ人の住む中東地域をを支配下に置いていたからである。そして、その頃のヨーロッパ=キリスト教社会は、ユダヤ人を追い立てていた。つまり、その後のパレスチナに起こった『宗教対立』は、本来ヨーロッパで処理されるべきものではなかったのか、ということである」

橋本治著「二十世紀」より
<作者からのコメント>
 中東問題についてよくきかれるのは、「イスラム教とユダヤ教の対立は、日本人には到底わからない」という投げやりな発言です。しかし、問題を複雑化しかえって分かりにくくするのは、日本人の悪い癖かもしれません。それは問題点をはっきりさせることで、自分が判断を下す立場に追い込まれることを恐れる日本人特有の逃げの手法の一つです。
 僕に言わせれば、イスラエルがパレスチナというユダヤ教、イスラム教、キリスト教にとって最も重要な土地を独り占めしようという考え方が、根本的に間違っていると思います。それも武力を用いるなど論外です。それは過去にユダヤ人がどんなに迫害されていようと関係ないことです。

<物故者>
安部公房(作家)
逸見政孝(アナウンサー、司会者)
猪股公章(作曲家)
井伏鱒二(作家)
野坂参三(政治家)
ハナ肇(ミュージシャン・芸人)
藤山一郎(歌手)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「デビュー」 ビヨーク
この年のJ-ポップについてはここから!
オルケスタ・デ・ラ・ルスが国連平和メダルを受賞
ダンス系サウンドのプロデューサーとして、小室哲哉が大活躍
東京・渋谷にTOKYO FMが「スペイン坂スタジオ」を開設
幻の名盤解放同盟「ディープ歌謡」
YMOが東京ドームで「再生」ライブ
<AVEX RAVE>
東京ドームで「AVEX RAVE」開催。5万人がドームで踊りまくる。芝浦のディスコ「ジュリアナ東京」も連日満員の盛況。ジュリアナ現象がここにきて頂点に達していた。

<物故者(音楽関係)>
フランク・ザッパ Frank Zappa 12月 4日  癌 52歳
ミック・ロンソン Mick Ronson  4月29日 肝臓病 46歳
マイク・クラーク Mike Clarke(ザ・バーズ The Byrds) 12月19日 肝臓病 49歳
トイ・コールドウェル Toy Coldwell(M.Tucker Band)  2月25日 呼吸障害 45歳
アーサー・アレクサンダー Auther Alexander  6月 9日 心不全 53歳
アルバート・コリンズ Albert Collins 11月21日  癌 61歳
エクトル・ラボー Hector Lavoe  6月 9日 心不全 46歳
ウォン・カーコイ(Beyond)  6月30日 転落事故 31歳
ディジー・ガレスピー Dizzy Gillespie  1月 6日  癌 75歳
サン・ラー Sun Ra  5月30日 脳卒中 79歳
リチャード・ティー Richard Tee(スタッフ Stuff)  7月21日  癌 49歳

<映画>
ピックアップ映画「さらば、わが愛/覇王別姫(はおうべっき)」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!

<物故者(映画)>
オードリー・ヘップバーン(俳優)死去(63歳)
フェデリコ・フェリーニ(監督)死去(73歳)
ブランドン・リー(俳優)死去(27歳)
リリアン・ギッシュ(俳優)死去(99歳)
リバー・フェニックス(俳優)(23歳)(薬物の多量摂取)
安部徹(俳優)死去(76歳)
大和屋竺(脚本家)死去(55歳)
川喜多和子(東和副社長、エキプ・ド・シネマ)死去(53歳)
服部良一(作曲家)死去(85歳)
本多猪四郎(監督)死去(81歳)
笠智衆(俳優)死去(88歳)
マキノ雅弘(映画監督)

<演劇・舞台>
宮沢章夫「ヒネミ」が第37回岸田戯曲賞受賞
アートユニット「明和電機」誕生
スーパーミヤギサトシショー「蟹は横に歩く」(宮沢章夫作、平田オリザ演出)
演劇集団円「ぼくは、きみの夢を見た」(太田省吾作・演出)
ザ・ニナガワ・カンパニー「春」(宇野イサム脚本、蜷川幸雄+井上尊晶演出)
唐組「桃太郎の母」(唐十郎作・演出)
唐組「動物園が消える日」(唐十郎作・演出)
NOISE「A・R- 芥川龍之介素描」(如月小春作・演出)
遊園地再生事業団「ヒネミの商人」(宮沢章夫作・演出)
燐光群「神々の国の首都」(坂手洋二作・演出)
シティボーイズ「愚者の代弁者、西へ」(三木聡+シティーボーイズ作・演出)
人力舎「クロスワードパズル」(宮沢章夫作、堤泰之演出)
竹中直人の会「こわれゆく男」(岩松了作・演出)
NYLON100℃「SLAPSTICKS」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出)

<テレビ>
TBS「高校教師」がブームとなる
フジテレビ「料理の鉄人」放送開始
フジテレビ「FRIED DRAGON FISH」(岩井俊二作・演出)
日本テレビ「ポケベルが鳴らなくて」
フジテレビ「If もしも」で「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(岩井俊二監・脚)
「X−ファイル」(ツイン・ピークスのSF版?解決しないサスペンス・スリラー)
「心理探偵フィッツ」(犯罪心理学者による犯罪操作という異色のドラマ)
「ウゴウゴ・ルーガ」(フジテレビ系子供向けバラエティー番組)
NHKBS「週刊ブックレビュー」
新司会者に児玉清(俳優)、木野花(女優・演出家)、松本郁子(作家)が登場

<アニメ>
「美少女戦士セーラームーン」がテレビアニメ化
押井守「機動警察パトレイバー2 the Movie」

<文学、出版>
「不思議な山からの香り」ロバート・バトラー(ピューリツァー賞受賞)
「シッピング・ニュース」E・アニー・プルー(全米図書賞)(1994年ピューリツァー賞受賞)
「真犯人」パトリシア・コーンウェル著(英国推理作家協会賞受賞)
「グーテンベルク銀河系の終焉」ノルベルト・ボルツ
この年の文学についてはここから!
メディアワークス「電撃コミックガオ」、「電撃文庫」、集英社「Vジャンプ」創刊
赤田裕一自費出版による「Quick Japan」創刊準備号発売
角川書店の見城徹が独立し「幻冬舎」設立
<文芸ベストセラー>(トーハン調べ)
(1)「マディソン郡の橋」ロバート・ジェームズ・ウォラー(2)「私は別人」(上下)シドニィ・シェルダン(3)「ワイルド・スワン」(上下)ユン・チアン(4)「とかげ」吉本ばなな(5)「南仏プロヴァンスの12か月」ピーター・メイル(6)「女ざかり」丸谷才一(7)「蔵」(上下)宮尾登美子(8)「マークスの山」高村薫(9)「深い河(ディープ・リバー)」遠藤周作(10)「否認 どうして言わないのか」堀田力
<その他のベストセラー・話題の書>
「磯野家の謎」東京サザエさん学会(謎解き本ブーム)
「生きるヒント」五木寛之
「清貧の思想」中野孝次
「マーフィーの法則 現代アメリカの知性」アーサー・ブロック
「SEX by MADONNA」マドンナ、スティーブン・マイゼル
「日本改造計画」小沢一郎
「日本をダメにした九人の政治家」浜田幸一(100万部突破!)
見仏記」いとうせいこう、みうらじゅん

<漫画>
岡崎京子「リバーズ・エッジ」(CUTiE)連載開始
「ガロ」に魚喃キリコ「hole」連載開始
「TOKYO TRIBE」三好三太(2015年に映画化)

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
広島市現代美術館で「村上隆 - なんでもない日、万歳!」

<ファッション>
格安紳士服がブレイク(不景気の時代に合わせて)
グランジ/プリティ・コンサバ
この年のファッションについてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!

<相撲>曙、初の外国人横綱となる
<K-1>「K-1グランプリ」はじまる
<サッカー>Jリーグ発足、サッカー・ブーム到来
(開幕戦はヴェルディ川崎と横浜マリノス戦。2−1でマリノスが勝利。前期優勝はジーコ率いるアントラーズで、後期はヴェルディ川崎。三浦カズ、ラモス、都並、北沢、柱谷らを擁するヴェルディはいきなり黄金時代に突入)
「ドーハの悲劇」
1993年10月28日、カタールのドーハのアルアリ・ スタジアムでにイラクとのワールドカップ最終予選
日本代表はロスタイムに得点を失い引き分けとなり、アメリカ大会への出場権を逃してしまいました。
 代表チームは勝つことで、その国の人々に大きなものをもたらす。しかし、同時に、負けることで、さらに大きなものを失わせることになる。この、負けることで大きなものを失う経験なしに、その国を代表するチームにはなれないように思われる。日本代表チームは、1993年のドーハで、ほとんど初めて、負けることでどれほど大きなものを失うかということを、人々に示しかけた。
 サッカーの日本代表が真に「日本代表」なるためには、勝つことによってでなく、負けることによって失う経験を、まだ何度も繰り返さなくてはならないのかもしれない。

沢木耕太郎「シネマと書店とスタジアム」より
1994年
<1994年の出来事>
第20回主要先進国首脳会議(ナポリ・サミット)
国連の対南ア制裁全面解除

<アメリカ>
北米自由貿易協定(NAFTA)発効
カリフォルニアで大地震(1月)
オクラホマ連邦政府ビルで自動車爆弾によるテロ事件発生(168人が死亡)
連続小包爆弾犯「ユナ・ボマー」の文章をニューヨークタイムズが掲載
<中南米>
メキシコの反政府組織サパティスタ民族解放軍が武装蜂起(1月)
ハイチで軍事政権設立、アメリカ軍がハイチに進駐
<ヨーロッパ>
イタリアの実業家シルヴィオ・ベルルスコーニが首相に選出される
アイルランド共和国軍、停戦宣言発表でアイルランド紛争休止(1995年まで)
ユーロ・トンネル開通(イギリス-フランス間)(5月)
ボスニアのセルビア人勢力、全面戦争宣言(ボスニア紛争深刻化)
ルーブルが大暴落、ロシア経済が大幅に後退
<第一次チェチェン紛争>
ロシアからの分離独立を阻止するため、ロシア軍がチェチェン共和国に侵攻
<中東・アフリカ>
ルワンダの内戦が激化し、200万人が難民となる(4月6日)
イスラエルとヨルダン平和条約に調印
イスラエルのラビン首相とPLOのアラファト議長にノーベル平和賞
ネルソン・マンデラ氏、南アフリカ大統領に就任(5月)
<アジア>
スリランカで大統領候補が爆殺される
北朝鮮の金日成氏死去、金正日が後継となる(7月)

<物理、化学、生物、医学など>
女性宇宙飛行士向井千秋、コロンビア号で宇宙へ
英国の数学者アンドリュー・ワイルズが「フェルマーの最終定理」を証明

<時代を変えた発明、モノ、企業>
ソニー「プレイステーション」発売
アメリカのインターネット書店「Amazon.com」創業
DJ用CDプレーヤー「パイオニア CDJ-50」発売

<日本の出来事>
新生党、民社党が解散、新進党結成
いじめによる自殺者が急増
第12回アジア競技会広島で開催
イチローが200本安打達成
 2月 初の純国産ロケットH2、種子島宇宙センターで打ち上げ(4日)
 4月 中華航空エアバス墜落事故(名古屋)
     井の頭公園バラバラ殺人事件
 6月 社会党、村山富市内閣が発足
     各地で記録的猛暑、水不足が深刻化(6月1日〜9月31日)
 7月 日本人初の宇宙飛行士、向井千秋さん、スペースシャトルで宇宙へ
 8月 巨大ディスコ、ジュリアナがオープンし大ブームとなる
     ビートたけしがバイク事故で重傷を負う
 9月 関西空港開港(レンゾ・ピアノによるデザイン)
     恵比寿ガーデン・プレイス開業(サッポロビール跡地)
12月 東京・六本木にディスコ「ヴェルファーレ」オープン

<流行語>
「すったもんだがありました」(タカラ缶チューハイCMでの宮沢りえのセリフ)
「コギャル、ヤンママ」(イケイケ・ギャルの子供版、ヤング・ママ)
「同情するなら金をくれ」(TVドラマ「家なき子」より安達裕実のセリフ)
「就職氷河期」

<ヒット商品>
ソックタッチ(靴下止め)
エビアン(フランス製ミネラル・ウォーター)
クイックルワイパー(花王お掃除グッズ)
「プレイステーション」(ソニー製ゲーム機)
「ときめきメモリアル」
「MOTHER2」
「タイガーマウンテン」(バーチャル都市空間)
「ときめきメモリアル」(恋愛シュミレーション・ゲーム)
セガのゲーム機「セガ・サターン」発売

<松本サリン事件>(6月)
 松本市でサリンにより7人死亡。誤認逮捕によりオウム真理教の犯行であることが発覚せず、翌年の大事件へと進むことになります。
<悪魔ちゃん騒動>
 東京昭島市役所に「悪魔」という名で出生届が提出される。その後、市役所が改名するよう指導。裁判になり家裁は父親を支持。父親は結局「亜駆」という名前で届け出。
<米の緊急輸入>
 前年の冷害のため、米を海外から緊急輸入。アメリカ産、オーストラリア産はまあまだったが、タイ米の人気は低く、タイとの外交問題にまで発展しかけた。
<社会党内閣誕生>(4月)
 細川護煕首相が東京佐川事件の責任をとって退陣。羽田孜内閣が発足。しかし、社会党が連立政権から離脱したため6月23日社会党党首村山富市内閣が発足。
<たけし自損事故で死の淵へ>
 ビートたけしがバイクの自損事故で重体。出演番組が多かったためテレビ界も大混乱。命の危機から復活し、その後再び活躍開始。後に自殺に近い事故だったことを明かした。
<価格破壊>
 デフレ現象を象徴する言葉として、「価格破壊」登場。
紳士服、酒、電化製品、家具、食品などの量販店が急増

<1994年という年>
 1994年の日本を一言で言ってしまえば、「一体あれはなんだったんだ?」である。
「リクルート事件」「佐川急便事件」から続く政治不信がピークに達し、総選挙で自民党が大敗、野党に転落した。
「自民党から派生した新党さきがけと新たに登場した日本新党、それに「歴史的大敗」を喫した社会党、さらに公明党、民社党、社民連の既存政党と、民主改革連合なる一会派とによって、連立政権が誕生した。首班の総理大臣は、かつて自民党に籍を置いていた日本新党の党首、細川護煕である。そして、ここから「新しい日本の政治」は始まらない。始まるものは、めまぐるしく変わって覚えきれないほどの、自民党以外の政党の離合集散と改編なのである」
橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 1994年夏、僕は知り合いに誘われてアラスカ・ホエール・ウォッチング・カヤック・ツアーに参加しました。一週間近く無人島でテント生活をしてアンカレッジに戻ると、日本の総選挙で自民党が敗れ、日本新党の細川氏が総理大臣になったというニュースが飛び込んできました。
 この時、多くの人が今度こそ日本の政治は変わるかもしれないと思いました。それがわずか一年で夢と消えるとは・・・。期待が大きかったぶん、その失望感も大きかったものです。その後、小泉総理誕生の際にも同じように期待感が高まったものですが、それもまた・・・。でも、あきらめたら、それで終わりなのです。

<物故者>
愛新覚羅溥傑(満州国皇帝溥儀の弟)
映画「ラスト・エンペラー」(1987年)(監)ベルナルド・ベルトルッチ(出)ジョン・ローン
アイルトン・セナ(F1レーサー)サンマリノGPで事故死(5月1日)
ウジェーヌ・イヨネスコ(劇作家)
サム・フランシス(画家)
ジョン・オズボーン(劇作家)
チャールズ・ブコウスキー(作家)
映画「酔いどれ詩人になる前に」(監)ベント・ハーメル(出)マット・ディロン
ドナルド・ジャッド(美術家)
リチャード・ニクソン(政治家)
映画「フロスト×ニクソン」(2008年)(監)ロン・ハワード(出)フランク・ランジェラ

大山倍達(極真空手創設者)
鳳啓助(漫才師)
胡桃沢耕史(作家)
三木鶏郎(演出家、作詞、作曲家)
吉行淳之介(作家)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「イル・コミュニケーション」ビースティー・ボーイズ
2パックがスタジオで狙撃される
アルジェリアのオランで歌手シェブ・ハスニが暗殺される(イスラム過激派による)
この年のJ-ポップについてはここから!
チャゲ&飛鳥が日本人アーティストとしては初めてと言える本格的なアジア・ツアーを敢行
「今夜もブギー・バック」小沢健二&スチャダラパー、「DA・YO・NE」 EAST & ENDxYURIのヒットで、ラップが一気に大衆化
音楽プロデューサー、橋本徹がソウルの名盤を掘り起こす「Free Soulシリーズ」をスタート。ソウル・リバイバル、渋谷系を支える存在となる。
新宿歌舞伎町にライブハウス「LIQUID ROOM」オープン(アンダーワールドからスタート)

<物故者(音楽関係)>
ダン・ハートマン Dan Hartman
(エドガー・ウィンター・グループ Edgar Winter Group)
 3月22日 脳腫瘍 43歳
ディノ・バレンティ Dino Valenti
(Quick S.M.Service)
11月16日  ?   54歳
フレッド・ソニック・スミス Fredd Sonic Sumith (MC5) 11月 4日 心不全 45歳
Frankie Kennedy (Altan)  9月19日  癌 38歳
ハリー・ニルソン Harry Nilson  1月15日 心臓病 52歳
カート・コバーン Kurt Cobain(ニルヴァーナ Nirvana)  4月 8日 猟銃自殺 27歳
リー・ブリロー Lee Brilleaux
(ドクター・フィールグッド Dr.Feelgood)
 4月 8日 喉頭癌 41歳
ニッキー・ホプキンス Nickey Hopkins  9月 6日 胃癌?  50歳
パパ・ジョン・クリーチ Papa John Creach
(ジェファーソン・エアプレイン Jeferson Airplane)
 2月22日 心臓、呼吸器障害 76歳
キャブ・キャロウェイ Cab Calloway 11月18日 合併症 86歳
カーメン・キャバレロ Carmen Macrae 11月10日 呼吸器疾患、卒中 72歳
ダイナ・ショア Dinah shore  2月24日 76歳
エリック・ゲイル Eric Gale (スタッフ Stuff)  5月25日  ? 55歳
ヘンリー・マンシーニ Henry Mancini  6月14日 肝臓癌 70歳
リー・アレン Lee Alen (R&B Sax) 10月18日 67歳
ロバート・ホワイト Robert White
(Motownのセッション・ギタリスト)
10月27日 冠状動脈手術による合併症 86歳
アントニオ・カルロス・ジョビン Antonio Carlos Jobin 12月 8日 心不全 67歳
ガーネット・シルク Garnett Silk 12月10日 ガス爆発事故 28歳
シェブ・ハスニ Sheb Hasni  9月29日 射殺 26歳
ジミー・ミラー Jimmy Miller(IslandのProducer) 10月22日 肝臓病 52歳
チャー坊(村八分)  4月25日  ? 43歳

<映画>
ピックアップ映画「パルプ・フィクション」
この年の洋画についてはここから!
この年の邦画についてはここから!
<物故者(映画)>
ジャン=ルイ・バロー(俳優)死去(83歳)
テリー・サバラス(俳優)死去(70歳)
メリナ・メルクーリ(俳優)死去(68歳)
乙羽信子(俳優)死去(70歳)
ヘンリー・マンシーニ(作曲家)

<演劇・舞台>
NODA・MAP「キル」(野田秀樹作・演出)
遊園地再生事業団「砂の国の遠い声」(宮沢章夫作・演出)
大人計画「愛の罰」(松尾スズキ作・演出)
大人計画「自慢☆自慢」(宮藤官九郎作・演出)
唐組「匂いガラス」(唐十郎作・演出)
青年団「東京ノート」(平田オリザ作・演出)
青年団「S高原から」(平田オリザ作・演出)
シティ・ボーイズ「ゴム脳市場」(三木聡+シティボーイズ作・演出)
NYLON100℃「1979」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出)
第三舞台「スナフキンの手紙」(鴻上尚史作・演出)
MODE「旅路の果て」(松本修構成・演出)

<テレビ>
「ER/緊急救命室」(マイケル・クライトンのライフ・ワークとなった医療ドラマの大ヒット作)
「フレンズ」(1990年代を代表し21世紀まで続きアメリカ史上の最長寿番組となった)
日本テレビ「家なき子」(安達祐美)最終回視聴率37.2%
フジテレビ「警部補・古畑任三郎」(三谷幸喜)
NHK「週刊こどもニュース」放送開始
テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」放送開始
TBS「人間・失格〜たとえばぼくが死んだら」

<アニメ>
テレビ朝日「美少女戦士セーラームーンS」放送開始
高畑勲「平成狸合戦ぽんぽこ」(映画)

<文学、出版>
「切り裂き魔ゴーレム」 ピーター・アクロイド
「マーフィーの法則」アーサー・ブロック
この年の文学についてはここから!
大江健三郎氏がノーベル文学賞を受賞
辺見庸著の究極の食を追うルポルタージュ「もの食う人びと」発表
翔泳社「GURU」、メディアファクトリー「ダ・ヴィンチ」、太田出版「Quick Japan」、インプレス「インターネットマガジン」、角川書店「Game Walker」、主婦の友社「声優グランプリ」創刊
<文芸ベストセラー>(トーハン調べ)
(1)「マディソン郡の橋」ロバート・ジェームズ・ウォラー(2)「天使の自立」(上下)シドニィ・シェルダン(3)「ワイルド・スワン」(上下)ユン・チアン(4)「アムリタ」吉本ばなな(5)「ビリー・ミリガンと23の棺」(上下)ダニエル・キイス(6)「スロー・ワルツの川」ロバート・ジェームス・ウォラー(7)「ねじまき鳥クロニクル(1,2)」村上春樹(8)「南仏プロヴァンスの12か月」ピーター・メイル(9)「金田一少年の事件簿」天樹征丸(10)「アンネの日記 完全版」アンネ・フランク
<その他のベストセラー・話題の書>
「大往生」永六輔
「遺書」松本人志
「FBI心理分析官」ロバート・K・レスラー他
「日本一短い『母』への手紙」福井県丸岡町編
「「超」整理法 情報検索の発想の新システム」野口悠紀雄
「完全自殺マニュアル」鶴見済
「ガン再発す」逸見政孝/逸見春恵

<漫画>
「リバーズ・エッジ」岡崎京子が単行本として発売されブレイク
漫画「新世紀エヴァンゲリオン」連載開始
和月伸宏「るろうに剣心」(週刊少年ジャンプ)
古屋兎丸「Palepoli」(ガロ)連載開始
よしながふみ「月とサンダル」でデビュー
美術出版社「マンガ・テクニック」

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
イギリスのグラフィック・デザイン集団「トマト」世界的な活躍

<ファッション>
透けない白い水着
この年のファッションについてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
リレハンメル冬季五輪開幕(2月12日)
「ワールドカップ・サッカー・アメリカ大会」
イチロー(オリックス)が3割8分5厘の高打率を達成。安打数も史上最高の210本。「イチロー」というカタカナ名と「振り子打法」が一大ブームとなる。
「音速の貴公子」F1のアイルトン・セナがレース中に事故死(5月1日)
<相撲>貴乃花が優勝し、横綱に終戦する
1995年
<1995年の出来事>
世界貿易機構(WTO)設立
第21回主要先進国首脳会議(ハリファックス・サミット)
国連核実験停止決議、しかし核実験は止まらず

<アメリカ>
モスクワで米ロ首脳会議
ヴェトナムとアメリカが国交樹立
「ネイション・オブ・イスラム」の指導者ルイス・ファラカンが50万人以上の黒人男性を率いてワシントン大行進を再現(映画「ゲット・オン・ザ・バス」参照)
「Yahoo!」設立
アメリカン・フットボールのスーパースター、O・J・シンプソンの殺人容疑に無罪判決
(金で買った無罪判決との意見も多かった)
<ヨーロッパ>
フランス大統領にジャック・シラク当選
フランスが南太平洋、ムルロア環礁で地下核実験を強行(9月)
ボスニア和平協定調印(10月)
サハリン大地震、死者2040人に達する
ロシアのチェチェンで紛争続く
<中東・アフリカ>
PLOとイスラエル、パレスチナ自治拡大協定調印
イスラエル、極右のユダヤ人学生にラビン首相が暗殺される(パレスチナへの譲歩が批判を受けていた)
ブルンジで内戦始まる
ルワンダで難民が虐殺される
<アジア>

フランスに続き、中国も地下核実験実施
ミャンマーの民主化運動指導者、スー・チー女史釈放される(7月)
ヴェトナム、ASEANに正式加盟
韓国・ソウルの三豊デパートが違法建築により崩壊

<時代を変えた発明、モノ>
マイクロソフト社が「Windows95を」発売(11月)
プログラミング言語「Java」発表

<日本の出来事>
円高が加速し1ドル80円台へ
高速増殖炉「もんじゅ」でナトリウム漏れ事故発生
コスモ信用金庫、兵庫銀行など経営破綻
大和銀行ニューヨーク支店の巨額損失明らかになる
景気低迷による最悪の就職難

 1月 阪神淡路大震災
 3月 地下鉄サリン事件、オウム真理教の強制捜査
     国松孝次警察庁長官狙撃事件発生
     薬害エイズ事件で川田龍平が実名公表
 4月 青島幸男・横山ノック知事誕生へ(9日)
     オウム真理教幹部、村井秀夫が刺殺される
     為替相場、円高により1ドル79円75銭
     東京ビッグサイト開場
 5月 青島都知事が公約どおり「世界都市博覧会」を中止
     麻原彰晃代表を逮捕(16日)
 6月 羽田発函館行きの全日空機がハイジャックされる
 8月 兵庫銀行が経営破たん(戦後初の銀行破たん)
 9月 沖縄で米兵3人による少女暴行事件発生
     オウム真理教による坂本弁護士一家殺害事件が発覚
11月 東京・臨界交通「ゆりかもめ」開業
12月 キューバ国家評議会議長フィデル・カストロ来日

<流行語>
「ハルマゲドン」(オウム真理教による世界の終末)
「インターネット」
<ヒット商品>
ウィンドウズ95の日本語版発売(11月23日)
PHS(最初は僕もこれでした)サービス開始(7月)
スノーボード(ひねくれ者の僕は、これではなくテレマーク・スキーにはまりました)
ゲームセンターに、「プリント倶楽部」(プリクラ)登場
ゲーム「Dの食卓」(飯野賢治監督・脚本)

<八王子スーパー強盗殺人事件>(7月)
 八王子市のスーパーでパートの女性とバイトの女子高生2名が射殺される。犯人は逃走し不明のまま。後に中国人犯罪グループによるものとの疑いが強まるが、当時は外国人による犯罪は非常に珍しかった。
<埼玉・愛犬家連続殺人事件>(1月)
 1993年に、愛犬家ら4人が行方不明となった事件の犯人逮捕。犯人は、ペット販売業、関根元(53歳)と前妻(37歳)大型犬の繁殖話のトラブルから1000万円の返済を迫ってきた産廃業者に犬の安楽死用硝酸ストリキニーネを飲ませて殺害。死体を解体して川に流し、骨はドラム缶で燃やして灰にして遺棄。同じように、借金返済を迫った暴力団組長と運転手。販売代金にクレームをつけてきた女性客。その他にも動力団幹部やダンプの運転手、顧客だったスナックのママなども殺した可能性があるが未解決のまま。「遺体なき殺人」だったが、解体を手伝った従業員が自分も殺されると警察にたれ込んだことで逮捕となった。殺しを恐れず楽しんでもいた恐るべき殺人犯。
<タレント知事誕生>(4月)
 東京都知事に青島幸男、大阪府知事に横山ノックが当選。タレント議員が無党派層の支持を得たの当選だった。青島知事は臨海副都心で開催予定だった世界都市博覧会の中止を公約通り実行。しかし、都政はその後混乱するとになります。
横山は選挙運動中のセクハラ行為で告訴され失脚。
<全日空機ハイジャック>
 羽田発函館行き全日空機がハイジャックされる。
「自分はオウムだ。サリンをまくぞ」と脅迫をしたが実際はアイスピックを持っているだけのリストラされた中年銀行マンだった。
<脳内革命>
 春山茂雄の「脳内革命」が390万部の大ヒット。プラス思考によりエンドルフィン分泌により免疫力を高めることで健康長寿が得られる。
<ああいえば上祐>
 オウム真理教の広報担当、上祐史浩がテレビなどで批判に反論。ロシア仕込みのディベート術に対し「ああいえば上祐」が流行語となった。

<1995年という年>
 1995年の日本を語るものは、阪神淡路大震災とオウム真理教である。
「1980年代には、宗教ビジネスとしての順調な発展を遂げ、それがバブル経済の終焉と共に壁にぶつかり、自身の手で『破滅への道』を秘かに選択していたということ。サリン製造や武器の密造は、『世界は滅んでも自分たちは生き残るーそのことを実証するために、強引にでも世界を滅ぼす』という無茶苦茶な構想の中から登場してきたものだということが、人にようやく理解される。がしかし、その構図が分かっても、『なぜそんなバカげたことを?』の根本は分からない。・・・」

「・・・1960年代末の『大学闘争』を経過して、大学は平静になった。豊かさへ向かう『日本株式会社』の一員となるためのパスポート発行所となった大学に、もう”思想”はなかった。・・・大学生は『バカ』と言われるようなものとなり、そこで『生きる』ということを考えようとする者に残されていたのは、新興宗教だけだった。『生きる』ということを考えること自体が、『新興宗教』と言われるような事態がやってくる。・・・」

「・・・事件が発生した時、『オウム信者の大半は三十代の人間で、高学歴を誇る優秀な人間達だ』と言われた。それはつまり、1980年代に大学生であった人間達の不幸を語るものでもある。
 彼らは、時代の被害者でもあった。そして、被害者であることを前提にして、彼らは不穏な加害者となった。そうであることを自覚できないまま、彼は時代の被害者、破綻は訪れた。・・・」

橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 1982年に大学の物理学科を卒業した僕は、一歩間違えばオウムのメンバーになっていたかもしれない真面目な学生でした。ただし、我が家が筋金入りのクリスチャン・ホームだったことから、「宗教」というものの功罪について、それなりに考えがありました。当然、宗教についての知識も人よりはかなりあります。だからこそ、今まで宗教系の怪しげな誘いには引っかかったことがありません。しかし、彼らがなぜオウム真理教にはまっていったのか、その気持ちも人一倍わかりつもりです。
 問題なのは、そんな信者達の気持ちがまったく理解できない人のほうかもしれません。今の世の中を生きて行くのに、お金以外に生きる目的を求めたらいったい何があるでしょう。
「僕には守るべき愛する人がいる」そう言える人はOKです。
「僕には生き甲斐である仕事がある」これもまたOKです。
「僕には目指すべき目標がある」最高ですねえ。
 たぶんこうして生きる目的について語れる人なら、かえってオウムのメンバーの心に空いていた暗い穴の深さを理解できるのではないでしょうか。

<物故者>
ジョン・ブラナー(SF作家)
ミヒャエル・エンデ(ファンタジー作家)
五味川純平(作家)
笹川良一(日本船舶振興会会長・右翼活動家)
高木彬光(作家)
土井勝(料理研究家)
福田赳夫(政治家)
古橋悌二(劇作家・パフォーマー)
丸木位里(画家)
山野愛子(美容家)
山口瞳(作家)
渡辺美智雄(政治家)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「ロン・セクスミス」ロン・セクスミス

この年のJ-ポップについてはここから!
年間のヒットチャート・ベスト10に小室哲也プロデュースの曲が7曲入る。(安室奈美恵、篠原涼子、華原朋美、・・・)その他、佐久間正英(元プラスチックス)、笹路正徳、奥田民生、つんく、小林武史、YOSHIKIなどプロデューサー中心の時代となる
ソウルフラワー・モノノケ・ユニットが震災被災地での慰問ライブを開催
ザ・ブルーハーツ解散
光GENJI解散

<物故者(音楽関係)>
Alan Hull(リンディスファーン Lindisfarne) 11月18日 心不全 50歳
チャーリー・リッチ Charlie Rich  7月25日 肺内部の凝血 62歳
ディーン・マーチン Dean Martin(歌手、俳優) 12月25日 呼吸器障害 78歳
エディー・ヒントン Eddie Hinton  7月28日  ? 51歳
ジェリー・ガルシア Jerry Garcia
(グレイトフル・デッド Grateful Dead)
 8月 9日 心不全 53歳
ロリ―・ギャラガー Rory Gallagher  6月14日 肝移植時の合併症 53歳
スティーブ・モリソン Sterling Morrison
(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド V.Underground)
 8月30日 53歳
ヴィヴィアン・スタンシャル Vivian Stanshall  3月 3日 火災による焼死 51歳
ウルフマン・ジャック Wolfman Jack(DJ)  7月 1日 心不全 57歳
Darren Robinson(ファット・ボーイ Fat Boys) 12月10日 インフルエンザ 28歳
イージー・E Easy-E  3月26日 エイズ 31歳
ジュニア・ウォーカー Junior Walker 11月23日 64歳
Melvin Franklin(テンプテーションズ Temptations)  2月23日 心不全 52歳
Ronnie White(ミラクルズ Miracles)  8月26日 白血病 57歳
Sollie McElroy (フラミンゴス Flamingos)  1月15日 61歳
ドン・チェリー Don Cherry 10月19日 肝臓病 58歳
Selena(ラティーノ・ポップの女王)  3月31日 射殺 23歳
テレサ・テン  5月 8日 心不全 42歳
クリーンヘッド・ギムラ(東京スカパラダイス・オーケストラ)  4月23日 脳腫瘍  32歳

<映画>
ピックアップ映画「デッドマン・ウォーキング」
この年の洋画についてはここから!
「リーヴィング・ラスベガス」(監)マイク・フィッギス(希少価値になった破滅型悲劇の名作)
「攻殻機動隊」(監)押井守(ジャパニメーション・ブームの火付け役となった傑作誕生)
インドで「ムトゥ 踊るマハラジャ」公開、後に世界的ヒットとなる
この年の邦画についてはここから!

<物故者(映画)>
ルイ・マル(監督)死去(63歳)
入江たか子(俳優)死去(83歳)
金子信雄(俳優)死去(71歳)
川谷拓三(俳優)死去(54歳)
神代辰巳(監督)死去(67歳)
浜村純(俳優)
山田康雄(俳優、声優)死去(62歳)

<演劇・舞台>
ダムタイプ「S/N」(古橋悌二構成・演出)
大駱駝艦「怪談・海印の馬」(麿赤児振付・演出)
大人計画「COUNT DOWN」(松尾スズキ作・演出)
大人計画「ちょん切りたい」(松尾スズキ作・演出)
田中眠+舞塾「春の祭典」(田中眠構成、田村光男演出)
唐組「裏切りの街」(唐十郎作・演出)
月蝕歌劇団「ドグラ・マグラ」(夢野久作原作、高取英脚色・演出)
ヤン・ファーブル来日公演「死ぬほど普通の女」(ヤン・ファーブル作・演出)
第三エロチカ「東京トラウマ」(川村毅作・演出)
第七病棟「人さらい」(山崎哲作・演出)
維新派「青空」(松本雄吉作・演出)
「現代口語演劇のために」平田オリザ
(ドラマの客観化、醒めた時代の演劇誕生)

<テレビ・ラジオ>
テレビ東京「出没!アド街ック天国」放送開始
フジテレビ「王様のレストラン」(三谷幸喜)
TBSラジオ「伊集院光の深夜の馬鹿力」放送開始
NHK−FM「大瀧詠一の日本ポップス伝」(全5回)放送
地域テレビ「MXテレビ」放送開始

<アニメ>
テレビ東京「新世紀エヴァンゲリオン」(庵野秀明)
映画「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」(押井守
映画「MEMORIES」(大友克洋)

<文学、出版>
「ストーン・ダイアリー」キャロル・シールズ(ピューリツァー賞受賞)
「父の遺産」フィリップ・ロス(全米図書賞)
この年の文学についてはここから!
ヨースタイン・ゴルデルの「ソフィーの世界」が100万部を突破するヒット
(哲学ファンタジーのブームが起きる)
「20世紀の戦争」(朝日ソノラマ)など戦後50年記念本多数出版
エレメンツ「ele-king」創刊
文藝春秋「マルコポーロ」、「レコパル」休刊
白夜書房「インターネットマニア」
<文芸ベストセラー>(トーハン調べ)
(1)「ソフィーの世界」ヨースタイン・ゴルデル(2)「フォレスト・ガンプ」ウィンストン・グルーム(3)「パサイト・イヴ」瀬名秀明(4)「金田一少年の事件簿(1・2)」天樹征丸(5)「星の輝き」(上下)シドニィ・シェルダン(6)「聖なる予言」ジェームズ・レッドフィールド(7)「アクシデント」(上下)ダニエル・スティール(8)「マディソン郡の橋」ロバート・ジェームズ・ウォラー(9)「愛していると言ってくれ」北川悦吏子(10)「遺産」(上下)シドニィ・シェルダン

<その他のベストセラー・話題の書>
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」
「堀田力の『おごるな上司!』」堀田力
「松本」松本人志
「アンダーグラウンド」村上春樹
「パラサイト・イヴ」瀬名秀明
「あいまいな日本の私」大江健三郎

<漫画>
ロビン西「マインド・ゲーム」(「COMIC アレ!」)
安野モヨコ「ハッピーマニア」連載開始

<哲学・思想>
浅田彰・岡崎乾二郎・松浦寿夫編「モダニズムのハード・コア」
吉本隆明・梅原猛・中沢新一「日本人は思想したか}
ジル・ドゥルーズ(哲学者)飛び降り自殺
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
東京・恵比寿に東京都写真美術館開館
川村記念美術館「マーク・ロスコ展」開催

<ファッション>
ヘソ出しルックが流行、チビT流行
見せる下着
アニマル柄ブーム
20年ぶりにロングブーツが流行
この年のファッションについてはここから!

<スポーツ>
<野茂大活躍>
ドジャースに野茂英雄が入団。13勝6敗236奪三振(1位)、防御率2.50(2位)
「トルネード投法」が話題になり、ナ・リーグ新人王獲得、日本人の大リーグ進出のきっかけとなる
野茂英雄が米大リーグ球宴で快投(7月11日)
スポーツ・ライターの山際淳司が死去
この年のスポーツについてはここから!
<スノーボード時代>
スキー場でスキーよりもスノーボードの方が目立つようになったのがこの頃。
1996年
<1996年の出来事>
国連において、CTBT(包括的核実験禁止条約)調印(9月)
第22回主要先進国首脳会議(リヨン・サミット)
国連世界食料サミット、原子力安全サミット

<アメリカ>
アトランタ・オリンピックにて、爆弾テロ事件発生
アメリカ軍、イラクを先制攻撃
スティーブ・ジョブズがアップル社に復帰

<ヨーロッパ>
ロンドンで爆弾テロ事件発生、北アイルランド共和軍停戦破棄声明
ローマ教皇「進化論」を認める
ローマ教皇がキューバのカストロ議長とバチカンで会談
イギリスで狂牛病、EUが禁輸措置
ボスニア和平会談

<中東・アフリカ>
イスラエルで連続爆弾テロ
エルサレムでパレスチナ住民とイスラエル軍衝突
アフガニスタン、反政府ゲリラ(タリバン)が首都制圧
国連ザイールに多国籍軍派遣決議

<アジア>
台湾、総統直接選挙で李登輝氏勝利(3月)
スリランカで連続爆弾テロ
インドネシア東部沖で大地震
ミャンマーで民主派大量拘束
ネパールのルンビニ遺跡で釈迦の生誕地発見
モンゴルで大規模草原火災発生
オーストラリアの準州で安楽死法施行
朝鮮の潜水艦が韓国侵入

<物理、化学、生物、医学など>
アメリカの天体物理学者、カール・セーガン死去
世界初のクローン羊、ドリーがスコットランドで誕生(7月)
IBMのコンピューター「ディープ・ブルー」がガリー・カスパロフにチェスで初勝利
<時代を変えた商品、ファッション>
DVD(デジタル・ビデオ・ディスク)登場
携帯電話が急激に広まる(PHSの加入台数、2000万台突破)
女子高生の間で「プリクラ」「ルーズ・ソックス」が大ブームになる

<日本の出来事>
東京、大坂におけるHIV訴訟和解へ(国が謝罪)
薬害エイズ問題で安倍英前帝京大学副学長らが逮捕される
住専処理法が成立
援助交際が社会問題となる

 1月 橋本龍太郎内閣発足
     スペースシャトル「エンデバー」に若田光一が乗船
     日本社会党が党名を「社会民主党(社民党)」に変更
 3月 「薬害エイズ」裁判でミドリ十字が謝罪
 4月 オウム真理教教祖、麻原彰晃の初公判
     「Yahoo! Japan」サービス開始
 6月 ポケットベル契約数がピークの649万件に達する
 8月 東京・銀座にスターバックスコーヒー1号店開店
 9月 民主党結成(代表は菅直人、鳩山由紀夫)
10月 初の小選挙区比例代表並立制選挙
     東京・新宿にタカシマヤ・タイムズスクウェア開業
12月 ペルー日本大使館人質事件発生(左翼ゲリラのトゥパク・アマルによる犯行)
     「原爆ドーム」(広島)が世界遺産に認定される

<流行語>
「メークドラマ」(読売ジャイアンツの監督、長嶋茂雄の名言)
「チョベリバ、チョベリグ」(超ベリー・バッド、超ベリー・グッド)
「援助交際、ルーズソックス」(女子高生ブーム)
「アムラー」(安室奈美恵ファンが激増)
<ヒット商品>
たまごっち(バンダイの小型ゲーム機)が大ブレイク(11月発売)
プリント倶楽部(プリクラ、アトラス社による写真撮影機)
デジタルハンディカム
ポータブルMDプレイヤー
毛穴すっきりパック
任天堂「ポケットモンスター」(ゲームボーイ用ソフト)
カプコン「バイオハザード」(プレステ用ソフト)
任天堂「NINTENFDO 64」(ゲーム機)

<羽生善治7冠達成>(2月)
 羽生善治(将棋)が2月14日谷川浩司王将を破り王将位につき竜王、名人、棋聖、王位、棋王、王座と合わせ7冠達成。初の快挙だったが、7月に三浦弘行に棋聖を奪われる。
<0−157集団食中毒>
 6月1日岡山県邑久町の小学校、幼稚園で集団食中毒発生し、小学一年生少女が死亡。その後、大阪府堺市の小学校でも病原性大腸菌O−157感染が確認。患者が6000人を越えることになり、年末までに11人が死亡。感染原因は不明のまま。
<北九州市男女6人殺害事件>
 内縁の夫、松永太(40歳)と共に子供二人を含む妹一家など6名を殺害した緒方純子(40歳)が逮捕された。暴力的な愛人にマインドコントロールされたうえでの犯行だった。

<1996年という年>
 薬害エイズ事件が新厚生大臣、菅直人の活躍で大きく進展した年。
「日本の政治が救済するものは、政界・財界・官界と言われるものと、その周辺にたむろする人達だけで、『それをすれば、結果的に日本中が救われるようになる』と思われていた時代は、とうの昔に終わっていた。・・・そこに『今まで通り』を望む人達が”なにか”をしようとしても、自縄自縛に陥るだけである。それが1996年以降の日本なのだ」

「日本の政治が国民のために必要な”なにか”をするものであれば、まず第一に必要なことは、過去の過ちを認めることであるー新しい厚生大臣、菅直人が示したのは、このことだった。・・・」

「バブルの時代、へんな風に踊った人間はいくらでもいたが、切り捨てられるのはその末端だけで、踊り踊らされた根本の歪みは免罪のままである。そのいい加減さを『いい加減』とはしないのが日本の政治なのだから、その後に不祥事がぞくぞくと露見しても不思議ではない」

橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 あの時の菅さんの登場は実に新鮮でした。今までだれ一人やろうとしなかった過去の反省と謝罪をしてみせたというだけでも、彼の名は歴史に刻まれるべきでしょう。もちろん、間違ったことを謝るのは、うちの子供たちでもできることなのですが・・・。
 残念なことに、菅さん以降、日本の政治家と官僚は、相変わらず幼稚園児以下の倫理観しか持ち合わせていないようです。だからこそ、ほとんどが無駄の固まりである、ダム、高速道路、新幹線、飛行場、巨大イベント、河口せきなどが、無反省のうちに次々と作られ続けているのです。

<物故者>
カール・セーガン(天文物理学者)
ティモシー・リアリー(心理学者)
フランソワ・ミッテラン(第4代フランス共和国大統領)
マルグリット・デュラス(作家・映画監督)

宇野千代(作家)
遠藤周作(作家)
大藪晴彦(作家)
岡本太郎(美術家)
金丸信(政治家)
司馬遼太郎(作家)
武満徹(作曲家)
長井勝一(青林堂創業者、「ガロ」初代編集長)
藤子・F・不二雄(漫画家)
星野道夫(探検家・写真家)
丸山眞男(思想家)
横山やすし(漫才師)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「オディレイ」 ベック
この年のJ-ポップについてはここから!
DVD(デジタル・ビデオ・ディスク)登場
小室哲哉プロデュースによる安室奈美恵、華原朋美、globeなどが大ヒット
奥田民生プロデュースのPUFFYも大ヒット
レイブイベント「RAINBOW 2000」開催
<アムラー大量発生>
安室奈美恵が「Don't Wanna Cry」で史上最年少19歳でレコード大賞受賞。ロングヘアー、細身の身体に超ミニスカート&ロングブーツをまねる「アムラー」大量発生。

<物故者(音楽関係)>
ビル・モンロー Bill Monroe  9月 9日 脳卒中 84歳
チャス・チャンドラー Chas Chandler(アニマルズ Amimals)  7月17日 心不全 57歳
John Panozzo(スティックス Stix)  7月16日 血管破裂 47歳
Mel Taylor(ヴェンチャーズ Ventures)  8月11日 肺癌 67歳
Bernard Edwards(シック Chic)  4月18日 肺炎 43歳
ブラウニー・マギー Brownie MacGhee  2月16日 胃癌 80歳
ジョニー・ギター・ワトソン Johnny Guitar Watson  5月17日 心不全 61歳
2 Pac  9月13日 射殺 25歳
エラ・フィッツジェラルド Ella Fitzgerald  6月15日 糖尿病 78歳
板谷博  7月30日 自殺 49歳
三橋美智也  1月 8日 多臓器不全 65歳

<映画>
ピックアップ映画「ファーゴ」
この年の洋画についてはここから!
「ロバート・アルトマンのジャズ」(監)ロバート・アルトマン(ジャズ黄金時代を再現した貴重な名作)
この年の邦画についてはここから!

<物故者(映画)>
ジーン・ケリー(俳優)死去(83歳)
マルセル・カルネ(監督)死去(90歳)
マルチェロ・マストロヤンニ(俳優)死去(72歳)
ルネ・クレマン(監督)死去(82祭)
渥美清(俳優)死去(68歳)
小国英雄(脚本家)死去(91歳)
小林昭二(俳優)死去(65歳)
小林正樹(監督)死去(80歳)
沢村貞子(俳優)死去(87歳)
フランキー堺(俳優、ミュージシャン)死去(67歳)

<演劇・舞台>
3○○「深夜特急 - めざめれば別の国」(渡辺えり子作・演出)
遊園地再生事業団「砂の楽園」(宮沢章夫作・演出)
唐組「模造石榴」(唐十郎作・演出)
唐組「赤い靴」(唐十郎作・演出)
東京乾電池「林檎とパパイヤ」(内田春菊、ベンガル+織田俊樹演出)
NYLON100℃「フリドニア」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出)
マルセ太郎のロードショー「泥の河」(マルセ太郎作・演出)
第三エロチカ「OBSESSION SIGHT」(川村毅作・演出)
宮沢章夫プロデュース「スチャダラ2010」(宮沢章夫構成・演出)

<テレビ>
「ロングバケーション」大ヒット
平均視聴率29.6%で「キムタク・ブーム」が始まり、SMAP人気も高まった。
「進め!電波少年」で猿岩石がヒッチハイクでロンドンまで旅し話題になる。
旅日記「猿岩石日記」は180万部突破のベストセラー
CDデビュー曲「白い雲のように」は100万枚突破
彼らの後追いで貧乏旅行に出る若者が続出し、「猿岩石現象」と呼ばれた。
「白線ながし」信本敬子(脚)
「ひまわり」井上由美子(脚)
テレビ朝日「イグアナの娘」(萩尾望都原作)
北海道テレビ「水曜どうでしょう」放送開始

<アニメ>
スタジオ・ビブリがディズニーとの業務提携
日本テレビ「名探偵コナン」放送開始
テレビ東京「機動戦艦ナデシコ」

<文学、出版>
「ラスト・オーダー」グレアム・スウィフト(ブッカー賞)
「インデペンデンス・デイ」リチャード・フォード(ピューリッツァー賞)
「ゼロ戦」パスカル・ローズ(ゴンクール賞)
この年の文学についてはここから!
「たまひよこっこクラブ」「UNO!」創刊
講談社「メフィスト」創刊
思想の科学社「思想の科学」休刊
マガジンハウス「relax」創刊
西尾幹二・藤岡信勝「国民の油断 - 歴史教科書が危ない」(「新しい歴史教科書をつくる会」結成)
<文芸ベストセラー>(トーハン調べ)
(1)「弟」石原慎太郎(2)「ソフィーの世界」ヨースタイン・ゴルデル(3)「神の吹かす風」(上下)シドニィ・シェルダン(4)「金田一少年の事件簿(3)」天樹征丸(5)「遺産」(上下)シドニィ・シェルダン(6)「恋」小池真理子(7)「幸せの記憶」(上下)ダニエル・スティール(8)「アブサン物語」村松友視(9)「第七の予言」ジェームズ・レッドフィールド(10)「Cの福音」楡周平
<その他のベストセラー・話題の書>
「『超』勉強法」野口悠紀雄
「神々の指紋」(上下)グラハム・ハンコック
「ビル・ゲイツ未来を語る」ビル・ゲイツ
「脳内革命」春山茂雄
荒木経惟「荒木経惟写真集」刊行開始
「散歩の達人」弘済出版
「オタク学入門」岡田斗司夫
天童荒太「家族狩り」(山本周五郎賞)

<漫画>
コミックマーケット、有明ビックサイトで開催
福本伸行「カイジ」(週刊ヤングマガジン)連載開始
松本大洋「ピンポン1」(全5巻)
中条比紗也「花ざかりの君たちへ」(花とゆめ)連載開始
岡崎京子、交通事故で活動休止
NHKBS「BSマンガ夜話」放送開始

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
ヴェネツィア・ビエンナーレ建築展で磯崎新がコミッショナーを務めた日本館がパビリオン賞受賞
「ザ・スライドショー みうらさん、あんた、どうかしてるよ!」(みうらじゅん、いとうせいこう)

<ファッション>
アムラー(安室奈美恵的ファッションが大ブームに)
エアマックス人気(ナイキのバスケ・シューズ)
腰パン、腰ばき流行
ルーズソックスが女子高生の間で流行
この年のファッションについてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
第26回オリンピック・アトランタ大会開催
<有森マラソンで銅メダル>
女子マラソンに有森裕子がバルセロナの銀んみ続く銅メダル獲得
「自分で自分をほめてあげたい」が流行語となった。
<野球>野茂英雄がコロラド・ロッキーズ相手にノーヒット・ノーラン達成
<ノンフィクション>「28年目のハーフタイム」金子達仁(文春文庫)
<マイアミの奇跡>
アトランタ・オリンピックでサッカー日本代表がブラジルに勝利
<伊達が世界最高位へ>
伊達公子(世界7位)がシュテフィ・グラフ(世界1位)にフェドカップで勝利
(フルセットで最終セット22ゲームに及んだ大熱戦)
世界ランク4位に達するが9月24日突如引退
<ナイキ・ブーム>
スポーツ・ブランド「ナイキ」が世界的に大ブームとなる。
1997年
<1997年の出来事>
地球温暖化防止京都会議開催(12月)
対人地雷全面禁止条約調印、化学兵器禁止条約発効(9月)
世界同時株安、NY株は最高値800ドル台突入
第23回主要先進国首脳会議(デンバー・サミット)ロシアが初参加
地雷禁止NGOジョディ・ウイリアムス、ノーベル平和賞受賞
コフィー・アナンが国連事務総長に就任

<ヨーロッパ>
英国総選挙での労働党圧勝を受け、トニー・ブレア政権が発足
ダイアナ元皇太子妃、パリで交通事故死(8月)
スコットランド議会の創設が英国議会で可決承認される
欧州連合(EU)の単一通貨(ユーロ)発足
ボスニア・ヘルツェゴビナ共和国発足
デザイナーのジャンニ・ベルサーチが自宅前で殺害される

<中東・アフリカ>
エジプトで観光客をターゲットにしたテロ事件発生
ザイール、モブツ大統領亡命しコンゴ民主共和国発足
ナイジェリア、シエラレオネに軍事介入
ソマリア和平合意
イラン大統領に現実路線のハタミ氏就任
イスラエル、東エルサレムの集合住宅強行着工

<アジア>
アジア通貨危機(タイ・バーツの変動相場制導入がきっかけ)
インド大統領にカースト出身のナラヤン氏就任
中国共産党全国大会で株式制導入などを発表
香港が中国に復帰(イギリスから返還)
金正日氏、朝鮮労働党総書記に就任

<物理、化学、生物、医学など>
英国で、クローン羊誕生が発表される(生まれたのは1996年)
ユネスコによるクローン人間など禁止の世界条約
インドネシア沖でシーラカンスの新種インドネシア・シーラカンス発見される
第二回火星探査衛星より画像が送信される
ヘールボップ彗星が地球に最接近
<時代を変えた発明、モノ>
IBMのスーパーコンピューター「ディープ・ブルー」がチェス世界チャンピオンに勝利
トヨタのハイブリッド・カー「プリウス」発売開始、ゆっくりと世界的ブームになる
キャノン「IXY」発売
「たまごっち」が大ブームとなる

<日本の出来事>
動燃再処理施設で爆発事故発生
日米防衛協力のための指針合意(日米ガイドライン協定)
脳死を人の死と見る、臓器移植法案成立

 2月  総会屋、小池隆一に対する証券会社(野村証券)の利益供与捜査開始
 3月 東京・池袋の映画館「文芸坐」が40年の歴史に幕
     東電OL殺人事件
     フジテレビ新社屋が台場にて完成
 4月 消費税5%になる(1日)
     諫早湾干拓で奥部閉鎖、干潟消滅(14日)
     連続幼女誘拐殺人事件の宮崎勤に死刑判決
     ペルー日本大使館公邸人質解放(事件発生から127日後)
 5月  神戸連続児童殺害事件発生(酒鬼薔薇聖斗事件
     アイヌ文化振興法成立
     今村昌平監督の「うなぎ」がカンヌ国際映画祭でパルムドール受賞
 6月 東京・駒沢公園付近にカフェ「バワリー・キッチン」オープン
     (カフェ・ブームの火付け役とも言われる)
 9月 北野武監督「HANA-BI」がベネチア国際映画祭で金獅子賞受賞)
11月 北海道拓殖銀行が業務停止となる
     山一証券が自主廃業する
     土井隆雄が日本人初の宇宙遊泳
12月 東京湾アクアライン開通

<流行語>
「失楽園」(同名小説より不倫すること)
「チャイドル」(=チャイルド+アイドル)
「ビジュアル系」
「パパラッチ」(有名人専門のスクープ・カメラマン)
「ガーデニング」(家庭で植物を育てることがブームになり今に継続)
「マイブーム」(みうらじゅん)
<CM>
「もういやだ、こんな生活」「じゃあ、どんな生活がいいの?」(通販生活)
<ヒット商品>
アサヒ・スーパードライ(アサヒビールによる辛口ビール)
キシリトール(歯にいいガムの登場)
ベルギー・ワッフル(ベルギー風ワッフル)
キティちゃん(サンリオのキャラクターがブレイク)
プリウス(トヨタ自動車製ハイブリッド車)
ハイパーヨーヨー(バンダイ製競技用ヨーヨー)
たまごっち出荷数1000万個突破
プレステ用ソフト「I.Q.」発売
メールマガジン配信サービス「まぐまぐ」誕生

<殺人犯、福田和子逮捕>
 7月29日同僚のホステスを殺し、15年間逃げ続けていた福田和子が市民からの通報により逮捕される。整形手術により顔を変え、時効まであと20日だった。
彼女には整形手術をした病院から400万円、愛媛県警から100万円の賞金が懸けられていた。この懸賞金制度の導入により、情報提供は4倍に増えていた。

<1997年という年>
 1997年8月、タイの通貨バーツが暴落。その後香港の株式市場、ニューヨークの株式市場へと飛び火し、日本、韓国も含め、アジア全体が経済恐慌にみまわれる。
「二十世紀最末葉の地球上には、『金貸し』と『金を借りる必要のない人』と『金がなくて困っている人』の三種類がいて、しかも『金がなくて困っている人達』は、金を借りたくても返すあてがないから、借りることができない。そうなったらどうなるのか?つまりは、金貸しの失業である・・・」

「借りる能力のある人間は、もうそんなにいない。しかい、貸す側には、莫大な資金がある。その資金はどこから来たのか?それは、19世紀帝国主義から続く、二十世紀資本主義の”遺産”なのである」

「世界には資金の需要があって、そこに貸した金は必ず大きな利潤を得て戻ってくるーそれが帝国主義の19世紀から20世紀まで続いた世界経済である。そうして、世界は豊かになった。・・・しかし、二十世紀の最後になって、もう投資の先はなくなってしまった。だからこそ、あまりにも巨額な資金が、『損だけはしないように』という計算式に基づいて、世界中をうろつき回り、経済そのものを混乱させるのである。それが、1990年代に歴然としてしまった経済の形なら、もう我々には、「経済」というものを考える必要がないのだ。そこで考えられるべきことはただ一つ。『まじめに働いている人間の生活を脅
かす経済不安を作り出すような、ヘッジファンドを取り締まれ』だけである」
橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 この部分の橋本さんの記述には大拍手です!経済学の大権威だかなんだかしらないけど、ヘッジファンドなんてものを考えた学者は、「お金の価値」は分かっても、「労働の意味」を知らない人間に違いありません。そう考えてくると、今の経済学に存在価値は本当にあるのでしょうか?世の中から経済学者がいなくなると、世界は破綻してしまうのでしょうか?そんな素朴な疑問がわいてきます。「経済学」が発展して、世の中は豊かになったのでしょうか?人々は幸福になったのでしょうか?
 僕にとっては、はっきり言って「経済学なんかクソ食らえ!」です。

<物故者>
アレン・ギンズバーグ(詩人)
ウィリアム・S・バロウズ(作家)
ジャック=イブ・クストー(仏の海洋冒険家)
ジャンニ・ベルサーチ(ファッション・デザイナー)
ケ小平(中華人民共和国最高指導者)
マザー・テレサ(修道士)
ロイ・リキテンシュタイン(現代美術家)

池田満寿夫(版画家・作家)
一条さゆり(ストリッパー)
亀倉雄策(グラフィック・デザイナー)
永山則夫(死刑囚・作家)
埴谷雄高(作家・思想家)
藤沢周平(作家)(1月26日)
星新一(作家)(12月30日)
黛敏郎(作曲家)
横井庄一(戦後28年間グアムに残った兵士)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「リーブロ」 カエターノ・ヴェローゾ

サラ・マクラクランの提唱による女性アーティストだけのフェスティバル・ツアー、リリス・フェア開催(女性アーティスト時代の象徴的イベントとして大ヒット)
クラシック・ギター奏者のナルイソ・イエペス死去
ロシアのピアニスト、スビャトラフ・リヒテル死去
ギドン・クレーメルのアスロル・ピアソラ作品集の大ヒットで世界的ピアソラ・ブーム
この年のJ-ポップについてはここから!
第一回フジ・ロック・フェスティバル開催

<物故者(音楽関係)>
Epic Soundtrucks(元レッド・クレイオラ) 11月22日  ? 37歳
Glen Buxton(アリス・クーパー Alice Cooper) 10月19日 肺炎 49歳
ジェフ・バックリー Jeff Buckley  5月29日 水死 30歳
John C.Wolters(ドクター・フィールグッド Dr.Feelgood)  6月16日 肝臓癌 52歳
ジョン・デンバー John Dember 10月12日 飛行機事故 53歳
ローラ・ニーロ Laura Nyro  4月 8日 卵巣癌 49歳
マイケル・ハッチェンス Michael Hutchence(INXS) 11月27日 自殺 37歳
ニコレット・ラーソン Nicolette Larson 12月16日 脳腫瘍 46歳
ロニー・レーン Ronnie Lane  6月 4日 多発性脳脊髄硬化症 51歳
タウンズ・ヴァン・サント Towns Van Zandt  1月 1日 アル中から心臓発作 52歳
ハロルド・メルヴィン Harold Melvin
(With The Blue Notes)
 3月24日  ? 57歳
ラヴァーン・ベイカー Lavern Baker  3月10日 病死 67歳
Lawrence Payton(フォートップス Four Tops)  6月20日 肝臓癌 40歳
ノートリアス・ビッグ The Notorious B.I.G.  3月 9日 射殺 24歳
ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン
Nusrat Fateh Alie Khan
 8月16日 肝臓病 48歳
フェラ・クティ Fela Kuti  8月 2日 エイズの合併症 58歳
シコ・サイエンス Chico Science
(ブラジリアン・ポップ)
 2月 2日 自動車事故 30歳
トニー・ウィリアムス Tonny Williams  2月23日 心不全 51歳
トム・パーカー Tom Parker大佐
エルヴィス・プレスリーのマネージャー)
 1月21日 卒中 81歳

<映画>
ピックアップ映画「HANA-BI」
この年の洋画についてはここから!
「タイタニック」、「うなぎ」、「もののけ姫」、「ロスト・ワールド」などがヒット
この年の邦画についてはここから!
「Shall We ダンス?」(周防正行)が日本アカデミー賞で9部門独占。興行収入も16億円の大ヒット
「HANA−BI」北野武監督がヴェネチア国際映画祭でグランプリに当たる金獅子賞を受賞。ヨーロッパで「キタノ・ブーム」起こる。
<物故者>
ジェームス・スチュアート(俳優)(7月2日)
フレッド・ジンネマン(監督)
萬屋錦之助(俳優)(3月10日)
杉村春子(俳優)(4月4日)
西村晃(俳優)(4月15日)
勝新太郎(俳優)(6月21日)
伊丹十三(監督、俳優)自殺(12月20日)
田村孟(脚本家)
三船敏郎(俳優)(12月24日)
藤田敏八(監督)

<演劇・舞台>
岸田理生カンパニー「男たちのできごと - なぜ彼らはタンゴを踊るのか? - 」(岸田理生作・演出)
遊◎機械/全自動シアター「ライフレッスン」(高泉淳子作、白井晃演出)
トム・プロジェクト「マシーン日記」(松尾スズキ作・演出)
トム・プロジェクト「戸川純一人芝居 マリィヴォロン」(北村想作・演出)
唐組「海の口笛 - 渡り海女の伝えより」 - 」(唐十郎作・演出)
遊園地再生事業団「あの小説の中で集まろう」(宮沢章夫作・演出)
NYLON100℃「インスタント・ポルノグラフィ」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出)
こまつ座「紙屋町さくらホテル」(井上ひさし作、鵜山仁演出)
第三エロチカ「オイディプス、WHY?」(川村毅作・演出)
大人計画「グループ魂のバーバレラ」(宮藤官九郎作・演出)
阿佐ヶ谷スパイダース「SAUDADE」(長塚圭史作・演出)

<テレビ>
「アリーMyラブ」(1990年代らしいキャリア・ウーマンの成長物語)
「金田一少年の事件簿」、「伊東家の食卓」
NHK「あぐり」野村萬斎(出)
フジテレビ月曜9時ドラマ好調。『ひとつ屋根の下2』『ビーチボーイズ』『ラブジェネレーション』など
フジテレビ「躍る大捜査線」放送開始
テレビ東京「たけしの誰でもピカソ」

<アニメ>
アニメ「ポケット・モンスター」放映開始、翌年からはアメリカなど海外でも放映開始
(コロコロコミック連載の漫画が、任天堂ゲーム機のソフトに採用されて大ヒット。これでブームに火がついた。12月16日テレビを見ていた少年たちが倒れる事件が発生)
摩砂雪&鶴巻和哉監督「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生」
宮崎駿「もののけ姫」大ヒット
庵野秀明「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」

<文学・出版>
「マーティン・ドレスラーの夢」スティーブン・ミルハウザー(ピューリツァー賞受賞)
「小さきものたちの神」アルンダティ・ロイ(ブッカー賞受賞)
「コールド・マウンテン」チャールズ・フレイジャー(全米図書賞)
この年の文学についてはここから!
インターネット上の公共図書館「青空文庫」設立
日経BP社「日経エンターテイメント!」創刊
アスキー「週刊アスキー」創刊
唐沢俊一「カルトな本棚」創刊
現代語訳「源氏物語(全10巻)」瀬戸内寂聴(訳)が1冊2524円にも関わらず売れ行き好調で、この後、「現代語訳」による旧作の出版ブームが始まる。
「るるぶ」「ゴルフマガジン」「ガロ」が休刊

<文芸ベストセラー>(トーハン調べ)
(1)「失楽園」(上下)渡辺淳一(「失楽園」ブームが起き、270万部のメガヒット)
(2)「少年H」妹尾河童(3)「鉄道員(ぽっぽや)」浅田次郎(4)「金田一少年の事件簿(4)」天樹征丸(5)「にんげんだもの」相田みつを(6)「不機嫌な果実」林真理子(7)「金田一少年の事件簿(5)」天樹征丸(8)「氷の淑女」(上下)シドニィ・シェルダン(9)「陰謀の日」(上下)(10)「チョコレート革命」俵万智
<その他のベストセラー・話題の書>
「ビストロマップ完全レシピ」フジテレビ
「7つの習慣 成功には原則があった!」スティーブン・R・コヴィー
「ポケットモンスター大百科赤緑青」
「ももこの世界あっちこっちめぐり」さくらももこ

<漫画>
尾田栄一郎「ワンピース ONE PIECE」連載開始
大塚英志作・田島昭宇画「多重人格探偵サイコ」(月刊少年エース)
「手塚治虫文化賞」創設。第1回大賞「ドラえもん」
新井英樹「ザ・ワールド・イズ・マイン1」(全14巻)
週刊少年マガジンが週刊少年ジャンプの発行部数を上回る

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<美術>
東京・青山に岡本太郎記念館開館

<ファッション>
女子高校生の足元に「ハイソ」と呼ばれるハイソックス派が登場。紺色が人気
「小顔」ブーム
この年のファッションについてはここから!

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
サッカー・ワールド・カップに初出場決まる(ジョホールバルの歓喜)
タイガー・ウッズがマスターズで史上最年少優勝
1998年
<1998年の出来事>
エルニーニョ現象により異常気象発生、世界の気温が観測史上最高となる
地球温暖化防止ブエノスアイレス会議
第24回主要先進国首脳会議(バーミンガム・サミット)

<アメリカ>
「Google」創業
ケニア、タンザニアのアメリカ大使館が同時爆発テロの標的となる
クリントン大統領とモニカ・ルインスキーの不倫疑惑が発覚「不適切な関係」
NY株史上2番目の下げ幅を記録

<中南米>
中米をハリケーンが襲い、死者不明が3万人を越える。
ブラジルで森林火災(3万平方キロ焼失)

<ヨーロッパ>
ロシアの通貨、ルーブルが急落し取引停止に、全閣僚が解任される
北アイルランドで和平合意(ベルファスト合意)、しかし、すぐに爆弾テロ事件発生
ダイムラー・ベンツがクライスラーと合併
総選挙でドイツ社会民主党が勝利、シュレーダー政権誕生
<コソボ紛争>
バルカン半島のコソボでセルビア共和国とアルバニア人が対立し、武力闘争に発展

<アジア>
米英によるイラク空爆開始(12月)
インド、パキスタンが地下核実験を実施
インドネシアで暴動発生、スハルト大統領が辞任に追い込まれる
パプア・ニューギニアで津波災害
中国長江、東北区で大洪水
韓国大統領に金大中氏が就任(2月)
韓国で日本の大衆文化解放が始まる
北朝鮮、弾道ミサイルを発射

<時代を変えた発明、モノ>
ジョナサン・アイヴ、デザインによるアップル社「i Mac」発売
ユニクロ原宿店オープン

<日本の出来事>
NPO法成立
参院選で自民党が大敗(橋本龍太郎首相辞任し小渕恵三内閣発足)
山一証券前会長ら証券取引法違反で逮捕される
金融ビッグバン(海外金融機関への預金や海外での資産運用が簡単になる)

 1月 ノーパンしゃぶしゃぶ事件発覚
 2月  証券・金融スキャンダル(日興証券)で新井将敬議員が自殺
 4月 民主、民政、新党友愛、民主改革が合流し、新「民主党」結成(管直人代表)
 5月 スポーツ振興投票(スポーツくじ)法案が国会で可決
 7月 和歌山カレー毒物混入事件発生(25日)
 8月 北朝鮮のミサイル(テポドン1号)が三陸沖に着弾(31日)
10月 韓国の金大中大統領来日、日本の大衆文化解禁を表明
     埼玉医科大学で性同一性障害の女性患者の性転換手術実施
11月 江沢民が中国国家主席として初の来日
12月 学習指導要領改訂(「ゆとり教育」始まる)
<K号事件>
 この年から2002年にかけて大阪、兵庫を中心に11件の連続緊縛強盗事件が発生。「カネ・カネ・キンコ」と片言の日本語で脅す犯行。それぞれ同一犯だったわけではなく裏には海外の犯罪組織と日本のヤクザが絡んでいる可能性が高かった。アジア系外国人による犯行で、すぐに海外に逃亡したと思われる。
<流行語>
「環境ホルモン」、「キレる」、「だっちゅーの」(パイレーツ)
「冷めたピザ」(NYタイムズによる小渕首相評)
「凡人・軍人・変人」(田中真紀子による小渕、梶山静六、小泉純一郎評)
「日本は世界でなめられてる。おれならガツンと言っちゃうよ」(サントリー缶コーヒー「BOSS」)
<ヒット商品>
「i Mac」(アップル)、「ウィンドウズ98」(マイクロソフト)
65円バーガー
「ドリームキャスト」(セガの家庭用ゲーム機)
「ダンス・ダンス・レヴォリューション」(コナミ)
「メタル・ギアソリッド」(プレステ用ソフト)
「ゼルダの伝説 時のオカリナ」(NINTENDO64用ソフト)

<ドクター・キリコ診察室事件>
 12月12日都内杉並区の無職女性(24歳)が自宅で倒れ15日に死亡。彼女は封筒で送られてきた青酸カリで自殺していたことが明らかになりました。その封筒の送り主は、「草壁竜次」という名前だった。連絡先の電話番号(PHS)にかけると「草壁」という人物が出て、青酸カリ(シアン化カリウム)のカプセルを3万円で販売したことを自供。ところが「草壁」自身もまた青酸カリで自殺してしまった。二人は、インターネットのHP「安楽死狂会」内の掲示板「ドクター・キリコの診察室」を通じて知り合っていた。「草壁」はそのドクター・キリコだった。学習塾の講師だった彼は医薬品研究所に勤務していたため、5000人分以上の致死量に当たる青酸カリを所有していた。
 1999年に同様の事件が起き、ネットを通じた自殺ほう助事件や薬物の販売はその後も増え続けることになります。
<佐賀保険金殺人事件>
 1992年に山口礼子(40歳)が愛人と共謀し、夫(38歳)を殺害、この年さらに高校一年の次男を殺害し、約一億円の保険金を得ていた。借金まみれの愛人が持ちかけた結果だったとはいえ、母親が子供の殺害に関与したのは確かだった。しかし、長男は裁判で母親を助けてと証言し、死刑は免れたが、次男の死は悲しすぎる。
<生徒による教諭殺害事件>
 栃木県黒磯市の中学校で、女性教諭が男子生徒を注意。すると逆切れした生徒はバタフライ・ナイフで教師を刺殺。
<老人力>
 作家、赤瀬川源平の「老人力」「老人力のふしぎ」がベストセラーとなり「老人力」が流行語となた。
「物忘れ、繰り言、ため息など、これまで、ぼけとかもうろくとか言われて忌避されてきた老化現象は、実は老人が生きていくための未知力」
<100円ショップ急増>
 100円ショップが不況で急増。オリジナル商品も増え、「ブランド」として定着。
<ダディ郷ひろみ>
 郷ひろみが妻友里恵との離婚を自著「ダディ」で発表。発売当日まですべてをふせ、当日新聞全面広告などで内容を明らかにするというセンセーショナルな手法で一気に100万部突破。印税が慰謝料になったといいます。

<1998年という年>
「1998年、不良債権の処理に苦しむ銀行への公的資金投入ーすなわち税金による穴埋めが決定した。大蔵省が銀行全体の不良債権額を76兆7千億円と発表したのが1998年の1月。その二週間後、大蔵省金融検査部の検査官が過剰接待を受けていたことが判明した。・・・『ノーパンしゅぶしゃぶによる過剰接待』は、この流れの中に登場する」

「・・・『社会人になる』ということは『豊かな日本人になる』ということで、だからこそ、その『豊かさ』が崩れてしまったらどうなるのか?金に置き換えられていた人間関係の未熟さが一気に吹き出るだけである」

「だから、バブルがはじける1990年代になって、その不自然さが一挙に露呈する。オウム真理教の事件は、その一方の典型であり、もう一方の典型となるものが、1998年の和歌山県に起こった、毒物カレーの事件である」
「その退廃を非難できる日本人がどれだけいるのか?愚劣な事件が連発するまでの間、日本人は『東大の法学部を出て大蔵官僚になる』ということを第一位とする競争社会を肯定し続けてきたのである。1998年、そのなれの果ては、下着をつけない若い女から、嬉々としてしゃぶしゃぶを食べさせてもらっていた。ここに凝縮されるものは、日本人の哀れである」

橋本治著「二十世紀」より

<作者からのコメント>
 オウム真理教事件と毒物カレー事件、これほど「世紀末日本」を感じさせる事件はないでしょう。「神」と「金」、唯一信じていたものを失った時、人はどうなってしまうのか?
 21世紀に入って、同種の事件はいよいよ珍しくなりつつあります。こうしたねじれた価値観の誤りに気づくのは、オリンピックなどスポーツに感動した時、そして震災や台風被害の中、必死で生きようとする人々の姿を目にした時、それぐらいかもしれません。
 少なくとも自分の子供達にだけは、そんな価値観をもたせたくありません。親として子供達に感動を与えられる生き方をしなければ・・・。

<物故者>
ストークリー・カーマイケル(黒人解放運動活動家)(11月15日)
ポル・ポト(カンボジアの政治家)

石ノ森章太郎(漫画家)(1月27日)
景山民夫(作家)(1月28日)
須賀敦子(作家・イタリア文学者)
堀田善衛(作家)(9月5日)
油井正一(ジャズ評論家)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「ミスエデュケーション」ローリン・ヒル

グラミー賞にラテン・ロック/オルタナティブ部門が新設される(ラテン系ポップス・ブーム本格化)
この年のJ-ポップについてはここから!
宇多田ヒカルを筆頭にMisia、Sugar SoulなどR&Bアーティストのブーム到来
モーニング娘が「モーニング・コーヒー」でデビュー
椎名林檎デビュー
浜崎あゆみ「poker face」でデビュー
巨大な野外音楽フェス、「フジ・ロック・フェスティバル」がスタート
<hideの自殺>
5月2日元X-Japan のギタリスト hide こと松本秀人が首つり自殺。築地本願寺での葬儀には5万人が駆け付けた。

<物故者(音楽関係)>
カール・ウィルソン Carl Wilson(ビーチボーイズ  2月 6日 肺癌 51歳
フランク・シナトラ Frank Sinatra  5月15日 心臓発作 82歳
リンダ・マッカートニー Linda McCartney
(元ウィングス
 4月17日 56歳
ジュニア・ウェルズ Junior Wells  1月15日 63歳
Betty Carter  9月26日 69歳
高橋竹山  2月 88歳
hide  5月 2日 自殺 33歳
吉沢元治(ジャズ・ベーシスト)  9月12日 肝臓癌 67歳
吉田正(作曲家)  6月20日 77歳

<映画>
ピックアップ映画「ライフ・イズ・ビューティフル」
この年の洋画についてはここから!
「シャンドライの恋」(監)ベルナルド・ベルトルッチ(ベルトルッチには珍しい愛すべき小品)
映画「タイタニック」がアカデミー賞11部門独占
ジャン=リュック・ゴダール「映画史」(ドキュメンタリー)

この年の邦画についてはここから!
「踊る大捜査線」、「リング」、「らせん」、「恋に落ちたシェイクスピア」
「攻殻機動隊」(押井守)のビデオ版がアメリカでビルボード1位獲得
岩波映画製作社が自己破産申請
銀座の名画座「並木座」が閉館(45年の歴史に幕)

アラン・J・パクラ(監督)死去(11月19日)
ジェローム・ロビンス(振付師、演出家、ダンサー)死去(7月29日)
黒沢明(監督)死去(9月6日)
大泉晃(俳優)死去(4月23日)
太宰久雄(俳優)死去(11月20日)
山下耕作(監督)死去(12月6日)
木下恵介(監督)死去(12月30日)
淀川長治(映画評論家)心不全で死去(11月15日、享年89歳)

<演劇・舞台>
テアトル・エコー「ら抜きの殺意」(永井愛作・演出)
岩松了プロデュース「スターマン- 2チャンネルのすべて- 」(岩松了作・演出)
劇団B級遊撃隊「土管」(佃典彦作・演出)
自転車キンクリートSTORE「休むに似たり」(飯島早苗脚本、鈴木裕美構成・演出)
唐組「汚れっちまった悲しみに・・・」(唐十郎作・演出)
大人計画「ニッキー・イズ・セックスハンター」(宮藤官九郎作・演出)
大分市つかこうへい劇団「熱海殺人事件売春捜査官」(つかこうへい作・演出)
宮沢章夫プロデュース「alt。」(宮沢章夫構成・演出)
黒テント「花」(松本大洋作、斉藤晴彦+山元清多演出)
指輪ホテル「トラはバタァでできている」(羊屋白玉作・演出)
遊園地再生事業団「14歳の国」(宮沢章夫作・演出)
「一日だけの天井桟敷」実行委員会「市街劇 人力飛行機ソロモン 青森編」(寺山作)

<テレビ>
「ボキャブラ天国」(タモリ
「今夜、宇宙の片隅で」三谷幸喜(脚)石橋貴明、飯島直子、西村雅彦(出)
「Sex and the City」(女性たちを主人公にしたアメリカの本音トーク・ドラマ)

<アニメ>
今敏「Perfect Blue」
庵野秀明「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Death(True)2/Air/まごころを君に」
NHK「カードキャプターさくら」(原)CLAMP
TV東京「COWBOY BEBOP」

<文学、出版>
「アムステルダム」イアン・マキューアン(ブッカー賞受賞)
「チャーミング・ビリー」アリス・マクダーモット(全米図書賞)
「アメリカン・パストラル」フィリップ・ロス(ピューリッツァー賞)
この年の文学についてはここから!
出版社「リブロポート」が廃業
メディアワークス「電撃B-magazine」創刊
ウェヴサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」スタート
<文芸ベストセラー>(トーハン調べ)
(1)「大河の一滴」五木寛之(2)「ループ」鈴木光司(3)「鉄道員(ぽっぽや)」浅田次郎(4)「金田一少年の事件簿(6)」天樹征丸(5)「女医」(上下)シドニィ・シェルダン(6)「男というもの」渡辺淳一(7)「レディ・ジョーカー」(上下)高村薫(8)「チョコレート語訳 みだれ髪」(T・U)俵万智・与謝野晶子(9)「理由」宮部みゆき(10)「小説『聖書』旧約篇」ウォルター・ワンゲリン
<その他のベストセラー・話題の書>
「ダディ」郷ひろみ
「小さいことにくよくよみるな!」リチャード・カールソン
「他人をほめる人、けなす人」フランチェスコ・アルベローニ
「ケータイ着メロドレミBOOK」
「ももこの話」さくらももこ
「新ゴーマニズム宣言SPECIAL戦争編」小林よしのり
「本当は恐ろしいグリム童話」桐生操
「宣戦布告「NO」と言える日本経済」石原慎太郎
都築響一「ROADSIDE JAPAN」(木村伊兵衛写真賞)

<漫画>
「マンガの時代展- 手塚治虫からエヴァンゲリオンまで-」(東京都現代美術館にて)
「永井豪世紀末展」開催(いわき市立美術館など)
NHK「おじゃる丸」放送開始

<哲学・思想>
この年の哲学・思想についてはここから!

<ファッション>
キャミソールファッションが街着として大流行
迷彩模様ファッションが流行
美白ブーム
この年のファッションについてはここから!

<美術>
「なぜ、これがアートなの?」(川村記念美術館)マルセル・デュシャン「泉」展示
<オタク文化>
海洋堂のフィギュア・ショップが渋谷から秋葉原のラジオ会館に移転。秋葉原がオタクの聖地となる流れが始る。

<スポーツ>
この年のスポーツについてはここから!
「ワールドカップ・サッカー・フランス大会」
サッカーW杯に日本代表初出場(6月14日)
<マイケル・ジョーダン引退>
マイケル・ジョーダンの現役最後のシーズンにシカゴ・ブルズが5度目の優勝
<疑惑のホームラン記録>
マグワイアが大リーグホームランの新記録70本を達成、ただし、薬物使用疑惑があり。
<ハマの大魔神活躍>
横浜ベイスターズが38年ぶりにリーグ優勝。抑えのエース、佐々木主浩は「ハマの大魔神」と呼ばれ、優勝の立役者となった。
<若貴ブーム>
若乃花が昇進、貴乃花と兄弟横綱(5月27日)
長野冬季オリンピック開催(ジャンプ団体が金メダル)、パラリンピック開催
<ノンフィクション>「決戦前夜」金子達仁(新潮社)、「6月の軌跡 - ’98フランスW杯日本代表39人全証言 -」増島みどり
女子の陸上選手フローレンス・ジョイナー死亡(薬物使用によるものか?)
1999年
<1999年の出来事>
対人地雷全面禁止条約発効(3月1日)

<アメリカ>
NY株初の1万ドル突破、アメリカの好景気が本格化
コロラド州の高校で武装した生徒による無差別殺戮(4月)
ジョン・F・ケネディJrと妻キャロリンが飛行機事故で死亡

<中南米>
コロンビアで大地震発生(1月)

<ヨーロッパ>
ユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州へNATOが空爆(3月)
ヨーロッパの統一通貨ユーロ、スタート

<アジア>
トルコのイズミットでマグニチュード7.4の大地震発生(死者1万7000人を越える)
北朝鮮核ミサイル疑惑、農作物の不作による飢餓深刻化
台湾でもM7.6の大地震発生

<物理、化学、生物、医学など>
コンピューター2000年問題の対応に世界が追われる
ピルを医療用医薬品として正式承認
日本国内で初の脳死臓器移植実施

<時代を変えた発明、ファッション、モノ>
ファイル共有ソフト「Napstar」公開(アメリカ)
NTTドコモがiモードサービス開始(2月)
ソニー、ロボット犬「AIBO」予約受付後即完売(25万円)
MP3の登場で音楽の著作権侵害が可能になり、大きな問題となる

<日本の出来事>
キレる子供急増、「学級崩壊」が多発

 2月 臓器移植法による初の脳死判定、臓器移植実施
 3月 日銀ゼロ金利政策を導入
     ルノーと日産自動車が資本提携、最高責任者にカルロス・ゴーン就任
 4月  山口県光市で少年が母子殺害(14日)
     都知事選、石原慎太郎氏が当選(11日)
     光市母子殺害事件
 5月 日米ガイドライン関連法が成立
     児童買春・児童ポルノ禁止法成立
     インターネットサイト「2ちゃんねる」開設
 6月 男女共同参画社会基本法成立
 8月 「日の丸」「君が代」法制化、国旗国家法成立
     改正住民基本台帳法、不正アクセス禁止法成立
 9月 東海村核燃料加工工場で爆発事故発生(30日)
10月 桶川ストーカー殺人事件、警察による不祥事の多発(26日)

<流行語>
「雑草魂」(巨人・上原浩治)、「リベンジ」(西武・松坂大輔)
「学校(学級)崩壊」
「2000年問題」(コンピューター内のカレンダーが2000年に代わる際のトラブル問題)
<カリスマ〜>
 「カリスマ美容師」に代表される「カリスマ〜」が女性の間で人気となり、「カリスマ」は影響力を持つトレンド・リーダーを表す言葉として定着。

<全日空機ハイジャック事件>
 7月23日羽田空港を飛び立った全日空061便を28歳の男性が包丁を持ってコックピットの侵入。機長を刺殺して自ら操縦桿を握って操縦を始め、「レインボーブリッジを潜り抜ける」と降下を始めた。墜落の危機に乗員らがコックピットに突入して犯人を取り押さえた。あやうく5千人が死ぬところだった。犯人は一橋大卒のエリートで航空機オタクだった。犯行前に空港警備の欠陥を指摘するが無視されたため、自らその穴をついてみせて、犯行に及んだ。
<てるくはのる事件>
 京都市伏見区の小学校校庭で小2の男児が首を刺されて死亡。「てるくはのる」と書かれた犯行声明文が残されていた。そこには小学校への恨みが書かれていた。浪人生(21歳)が任意同行を求められるがマンションの屋上から飛び降り自殺。受験の失敗、家庭や学校への不満などにより引きこもり状態になっていた。
<東京版・K号事件>
 12月5日東京大田区の高級住宅街のある会社社長宅にアジア系外国人が侵入。「カネ・カネ・キンコ」と脅し、金庫から現金5000万円を奪って逃亡した。
<江藤淳自殺>
 文芸評論家江藤淳が自殺。(66歳)妻、慶子さんを失ったばかりだった。
「心身の不自由は進み、病苦は耐え難し。去る6月10日、脳梗塞の発作に遭いし以来の江藤淳は形骸に過ぎず。自ら処決して形骸を断ずる所以なり。乞う、諸君よ、これを諒とせられよ」
<動物占いブーム>
 「ビッグコミック」連載の「動物占い」がブームとなり、単行本が124万部のヒット。同種の占い本全体で500万部近いヒットになった。

<1999年という年>
 1999年は「民族問題の年」でもあった。
 ユーゴスラビアのコソボ自治州では、セルビア人によるアルバニア系住民の虐殺が行われていて、1999年には「NATO空軍による爆撃」という事態になった。この年のもうひとつの「民族紛争」は、インドネシアからの東ティモールの独立である。
「二十世紀は、19世紀以来の帝国主義の影を曳いていた。帝国主義はまた、それ以前の長い人類の歴史から生み出された歪みだった。それを克服するために、「二十世紀一杯」という時間が必要だったーそれを教えるのが、東ティモールとユーゴスラビアの『民族問題』でもあろう。その問題が起こるということは、『長い間の歪みが、やっと解決の方向へ進み始める』ということでもあるのだ。既に『解決済み』と思われていた問題を、改めて『正式なる解決』へ導くには、やはり血が流されなければならないのかもしれない。・・・」

「一方、日本はどうだったのか?ミッチー・サッチー騒動以後の日本にあるのは、「ミレニアム・カウントダウン」の騒ぎである。・・・その日本の1999年の夏から目立ち始めるのは、2000年日本の”主役”ともある若者達の”凶行”である。20世紀日本の最後にも、やはり血の色は訪れるのだ」

橋本治著「二十世紀」より 

<作者からのコメント>
 20世紀は結局「帝国主義の時代」でした。そこから独立してもなお、経済的、政治的にその影響下から脱することのできない国々は、お互いに殺し合う内戦もしくは「民族紛争」に至るか、逆にその怒りを「テロ」という形で表現するか、もしくはおとなしく植民地としての地位に甘んずるかの判断を迫られたのです。ちなみに共産主義国家を目指すという選択肢は、この世紀を越えることができなかったようです。では21世紀はいかなる世紀になるのか?
 現段階では「帝国主義の終焉による混沌の時代」なのかもしれません。混沌の時代ではあっても、大きなエネルギーをもつ流れが生じた時、そこには再び秩序が生まれるはずです。しかし、そのエネルギーをもつ流れが生じるまでは、この混沌は続くのでしょう。
 では、その流れとはいったいどんなものか?もしかすると、それは国境や民族や宗教を越えた「地球人としての共通認識」の誕生なのではないだろうか?そんなことを思います。ネットはうまくするとそこで大きな役割を果たし事ができるかもしれません。
 かつて宗教が人々の魂を救うことが可能だったように、それに代わる精神的な柱的存在が現れるかどうか?そこに人類の未来はかかっているように思います。
 「地球教」とでも呼べるような意識が世界中に広まることを願いたいものです。

<物故者>
レイモン・ペイネ(フランスのイラストレーター)

糸川英男(工学者)
江藤淳(評論家)
桂枝雀(落語家)自殺
佐治敬三(元サントリー会長)
辻邦夫(小説家)
谷岡ヤスジ(漫画家)
土居まさる(アナウンサー)
長居節(ファッション・イラストレーター)
盛田昭夫(ソニー創業者)
三浦綾子(作家)
三木のり平(俳優・タレント)
ジャイアント馬場(プロレスラー)
<音楽>
この年の音楽についてはここから!
「ミルキー・ナイト」 ステレオラブ

この年のJ-ポップについてはここから!
<宇多田ブレイク>
前年デビューの16歳宇多田ヒカルのファースト・アルバム「First Love」が740万枚の驚異的セールスを記録。彼女の母親であり70年代のカリスマ演歌歌手、藤圭子は、2013年に自殺。
MP3の登場で音楽の著作権侵害が可能になり、大きな問題となる
日本国内でゴスペル・ブームが本格化
モーニング娘「LOVEマシーン」が大ヒット
槇原敬之が覚醒剤取締法違反で逮捕される
パンク「君が代」の発売禁止に対抗し、自主制作盤で忌野清志郎「冬の十字架」発売される。
北海道で日本人ロック・アーティスト中心の野外音楽フェスティバル「Rising Sun」がスタート
GLAYが千葉幕張メッセ第一駐車場で市場最大規模の20万人野外ライブ開催。この年は、ラルク・アン・シエルが二日間で25万人。LUNASEAも10万人ライブを開催。
レイブ・イベント「WIRE99」開催

<物故者(音楽関係)>
ダスティ・スプリングフィールド Dusty Springfield  3月 2日 乳癌 59歳
デニス・ブラウン Denis Brown(レゲエ)  7月 1日 死因不明 42歳
ダグ・サーム Doug Sahm(テキサス・ロックの大御所) 11月18日 心臓発作 58歳
リック・ダンコ Rick Danko(ザ・バンド 12月10日 不明 56歳
スキャットマン・ジョン Scatman John 12月 3日 57歳
アマリア・ロドリゲス Amalia Rodorigues(ファドの女王) 10月 6日 肺癌 79歳
チャーリー・バード Charlie Bird 12月 2日 癌ン 74歳
カーティス・フィールド Curtis Meyfield
(元インプレッションズ)
12月26日 不明 57歳
グローヴァー・ワシントンJr Grover Washington Jr. 12月17日 心不全 56歳
メル・トーメ Mel Torme  6月 5日 脳卒中 73歳
ミルト・ジャクソン Milt Jackson 10月 9日 肝臓癌ン 76歳
青木達之(ドラマー、東京スカパラ)  5月    
嘉手苅林昌(琉球サウンドの大御所) 10月 9日 肺癌 79歳
淡谷のり子  9月22日 老衰 92歳
池田貴族 12月25日 肝臓癌 36歳
佐藤伸治(フィッシュマンズ  3月    
ダニー飯田(パラダイスキング)  7月 5日   ? 65歳
西岡恭蔵  4月 3日 自殺 50歳
村下孝蔵  6月24日 脳内出血 46歳

<映画>
ピックアップ映画「マトリックス」
この年の洋画についてはここから!
「海の上のピアニスト」(監)ジュゼッペ・トルナトーレ(音楽ファンにもうれしい感動の音楽大河ドラマ)
「ビートニク」(ジャック・ケルアックらビート時代の英雄たちをとらえたドキュメンタリー映画)
この年の邦画についてはここから!

スタンリー・キューブリック(監督)死去(3月7日)
リチャード・カイリー(俳優)死去(3月5日)
マデリン・カーン(俳優)死去(12月3日)
ロベール・ブレッソン(監督)
芦田伸介(俳優)死去(1月9日)
由利徹(俳優)死去(5月20日)
宮川一夫(映画撮影監督)
千秋実(映画俳優)

<演劇・舞台>
田中眠+ロシアン・シーズンズ国立舞踏団「春の祭典20世紀末版」(田中構成・演出)
第三エロチカ「ロスト・バビロン」(川村毅作・演出)
猫のホテル「二枚目考察」(千葉雅子作・演出)
珍しキノコ舞踏団「牛乳が、飲みたい」(伊藤千枝振付・演出)
グループ魂「GROOPER」(宮藤官九郎作・演出)
NYLON100℃「薔薇と大砲-フリドニア日記♯2-」(ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出)
鳥獣戯画「歌舞伎ミュージカル桜姫恋袖絵」(鶴屋南北作、知念正文脚・振付・演出)
リリパット・アーミー「破天荒」(中島らも作・わかぎゑふ演出)
唐組「眠り草」(唐十郎作・演出)
遊園地再生事業団「おはようと、その他の伝言」(宮沢章夫作・演出)
大人計画「母を逃がす」(松尾すずき作・演出)
新宿梁山泊「東京アパッチ族」(坂手洋二作・金盾進演出)
青年団「海よりも長い夜」(平田オリザ作・演出)
遊◎機械/全自動シアター「アナザデイ」(高泉淳子作・白井晃演出)
遊園地再生事業団「砂に沈む月」(宮沢章夫作・演出)
阿佐ヶ谷スパイダース「スキャンティ・クラシッコ」(長塚圭史作・演出)

<テレビ>
「ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア」(マフィアのファミリーを主人公にした大ヒット・ドラマ)
「ザ・ホワイト・ハウス」(アメリカの大統領を主役とした本格的でリアルな政治ドラマ)
NHK「あすか」鈴木聡(脚)芦屋鴈之助、竹内結子、藤木直人、藤岡弘、紺野美沙子(出)
NHKスペシャル「世紀をこえて」
TBS「ケイゾク」(演)堤幸彦など
NHK「爆笑オンエアバトル」放送開始
フジテレビ「あいのり」
フジテレビ「放送禁止歌」(監)森達也
フジテレビ「救命病棟24時」(第1シーズン)放送開始(出)江口洋介、松嶋菜々子

<文学、出版>
「恥辱」J・M・クッツェー(ブッカー賞受賞)
「ぼくは行くよ」ジャン・エシュノーズ(ゴンクール賞)
「待ち暮らし」ハ・ジン(全米図書賞)
この年の文学についてはここから!
パソコンの国内出荷が921万台と過去最高になる
本の通販が急増し「ネット通販元年」とも呼ばれる
村上龍がメールマガジン「JMM」スタート

<文芸ベストセラー>(トーハン調べ)
(1)「鉄道員(ぽっぽや)」浅田次郎(2)「バースデイ」鈴木光司(3)「他力」五木寛之(4)「沈まぬ太陽」(1〜5)山崎豊子(5)「日蝕」平野啓一郎(6)「柔かな頬」桐野夏生(7)「永遠の仔」(上下)天童荒太(8)「顔」シドニィ・シェルダン(9)「スプートニクの恋人」村上春樹(10)「理由」宮部みゆき
<その他のベストセラー・話題の書>
「節約生活のススメ」山崎えり子
「『少年A』この子を生んで」少年Aの母
「国民の歴史」西尾幹二/新しい歴史教科書をつくる会
「五体不満足」乙武洋匡
「日本語練習帳」大野晋
週刊金曜日別冊「買ってはいけない」
「ボタニカル・ライフ 植物生活」いとうせいこう(講談社エッセイ賞)後の「植物男子ベランダ―」原作

<漫画>
浦沢直樹「20世紀少年」
いましろたかし「デメキング」
ほったゆみ原作・小畑健画「ヒカルの碁」(週刊少年ジャンプ)

<哲学・思想>
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<美術>
「荒木経惟展」「草間彌生展」(東京都現代美術館)
東京・池袋のセゾン美術館が閉館

<ファッション>
厚底靴ブーム
10代女性を中心にアクセサリー感覚の付け毛が人気
顔黒(ガングロ)→ヤマンバギャル
この年のファッションについてはここから!

<スポーツ>
日本の中田、セリエAのペルージャで大活躍
この年のスポーツについてはここから!

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