2020年以降の代表作(洋画編)

- 2020年~ -
作品名  監督
(出身国)
 
スタッフ・出演者・コメント
2020年
「オールド・ガード」
The Old Guard
(N)
ジーナ・プリンス=バイスウッド
(米)
(製)デヴィッド・エリソン、シャーリーズ・セロン、マーク・エヴァンス(原)(脚)グレッグ・ルッカ(撮)タミー・レイカー、バリー・アクロイド(編)テリン・A・テロップシャー(音)ハウシュカ、ダスティン・オハロラン
(出)シャーリーズ・セロン、キキ・レイン、マティアス・スーナールツ、マーワン・ケンザリ、ルカ・マリネッリ、キウェテル・イジョフォー、ベロニカ・グゥ、ハリー・メリング
歴史の影で正義のために戦い続けてきた傭兵軍団。そのメンバーは不死で老いることがない。
しかし、彼らのその不老不死の能力を解明、医学に利用しようとする医薬品メーカーの傭兵部隊が彼らを襲います。
十字軍や様々な事件の記録や写真に残された彼らの証拠が興味深い!
彼らが最も恐れるのが生きたまま監禁されること・・・確かにそうなったら怖いかも!
「狩りの時間」
Time To Hunt
(N)
ユン・スンヒョン
(脚)(編)
(韓国)
(製)ダンダエ・リー(撮)リム・ウォン・ジウン(編)ワン・スンイク
(出)イ・ジェフン、チェ・ウシク、アン・ジェホン、ユン・サンヒョン、パク・ヘス
韓国が経済破綻しウォンの価値が失われた近未来。
4人の若者が南の島での再出発を目指して、カジノ強盗を実行し、見事に成功。
しかし、怖ろしい殺し屋に終われ始めることになります。次々に関係者を突き止めて、迫り来る殺し屋。
若者たちが能力不足だし、ラストはちょっと読めちゃいましたが、テンションの高さはなかなかのもの。 
どう考えても続編がありそうなラストですが、あれだけ撃たれてハンが生きている?
「37セカンズ」
37seconds 
(N)
HIKARI
(脚)(製)
(日本) 
(製)山口晋(撮)江崎朋夫、スティーブン・ブラハット(編)トーマス・A・クルーガー(音)アスカ・マツミヤ
(出)佳山明、神野三鈴、大東俊介、渡辺真紀子、萩原みのり、芋生悠、宇野祥平、渋谷清彦、尾美としのり
板谷由夏、石川静可
ベルリン国際映画祭パノラマ部門観客賞、国際アートシアター連盟賞
37秒の無呼吸状態により脳性麻痺になった漫画家志望の少女が自らのアイデンティティーを見出すまでの物語
エロ漫画を描くために新宿歌舞伎町に迷い込んだところから、出会いと冒険に旅が始まります。
主演の佳山明は当然ながら、それ以外の俳優陣の演技も素晴らしい。神野三鈴、渡辺真紀子はさすがの貫禄。
でも、それをリアルに引き出したアメリカ育ちの新人監督の才能に脱帽です。文句なしに傑作です! 
生きる勇気が欲しい今、是非、見てもらいたい作品です。
「セルジオ 
世界を救うために戦った男」
Serujio 
(N)
グレッグ・バーカー
(米)
(製)チアゴ・ダ・コスタ、ダニエル・メルク・ドレフュス他(脚)クレイグ・ボーテン(原)サマンサ・パワー
(撮)エイドリアン・テイジード(音)フェルナンド・ベラスケス
(出)ワグネル・モウラ、アナ・デ・アルマス、ブライアン・F・オバーン、ブラッドリー・ウィットフォード
「As Rosas Nao Falam」(歌)カルト―ラ Cartola(曲・詞)Angenor De Oliveira
「Oracao Apo Tempo(A Prayer to Time)」(曲)(歌)カエターノ・ヴェローゾ Caetano Veloso 
忘れないでほしい
国連に務める真のやりがいと報いは
現場にあることを忘れないでほしい
君と必要とするのは窮地に立つ人々だ

セルジオ・ヴィエラ・デメオ
世界平和のために世界各地で国連高等弁務官として働いたブラジル人セルジオ・ヴィエラ・デメロ
イラクで爆弾テロに巻き込まれた彼の危機から、過去の記憶へと遡り、その仕事を振り返ります。
国連が占領国アメリカと支配される国の政府の間に立ち、いかに苦労しているかがわかります。
理想どおりにゆかず厳しい現実に直面する国連という組織が具体的にどんな仕事をしているのか?
大いに勉強になりました!アナ・デ・アルマスは確かに美しい・・・でもラブシーンは要らない気もしました。
監督のグレッグ・バーカーはドキュメンタリー映画の出身なので、政治的な問題がわかりやすく作られています。
タイガーテール
- ある家族の記憶 -

Tiger tail
(N)
アラン・ヤン
(製)(脚)
(米・台)
(製)キム・ロス、チャールズ・D・キング他(撮)ナイジェル・ブラック(編)マイケル・ブルック(音)ダニエル・ハワース(出)ツィ・マー&リー・ホンチー、フィオナ・ヒュー&リ・クンジュン、クリスティン・コー、ジョアン・チェン&ユー・シンファン 
台湾からアメリカに渡った移民青年と妻、彼が台湾に残した母と恋人たちの過去から現在までの記憶をたどる物語
1時間半という枠に長きに渡る家族の歴史を見事にまとめています。音楽と映像に多くを語らせる手法も実に有効です。
テーブルに向かい同じ方向を向く父と娘のカット。ラストの窓枠から父と娘をとらえカメラがひいてゆくカット。
テーブルに一人寂しく向かう父と娘のカット。短いカットで多くを語らせる手腕も良し!
なぜかロバート・レッドフォードの「普通の人々」を思い出してしまいました。良くも悪くもハリウッド的な台湾映画の良作です。
地味ながら俳優陣が素晴らしい。 
「タイラー・レイク-命の奪還-」
Extraction 
(N)
サム・ハーグレイブ
(米)
(製)アンソニー&ジョー・ルッソ、クリス・ヘムズワース(原)アンデ・パークス、フェルナンド・レオン・ゴンザレス
(脚)(原)ジョー・ルッソ(撮)ニュートン・トーマス・サイジェル(音)ヘンリー・ジャックマン、アレックス・ベルチャー
(出)クリス・ヘムズワース、ルドラクシャ・ジェイスワル、パンカジ・トリパティ、デヴィッド・ハーバー
「キャプテンアメリカ シビル・ウォー」のスタント監督の映画デヴュー作品
オープニング、バングラディッシュ、ダッカの空撮映像からすでにいい感じでした。
中盤のワンカットでの人質奪回作戦シーンは期待以上のなかなかの出来映えです。 
久々に無駄のない文句なしにカッコイイアクション映画でした!
思わせぶりなラストも良かったですが、どうやら続編も決定しているようですね。
「トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして
Disclosure
ドキュメンタリー
(N)
サム・フェダー
(製)
(米)
(製)エイミー・ショルダー(編)ステイシー・ゴルデイト(編)アブラム・フィンクレスティン、ソフィア・ミドン(音)フランシスコ・ル・メートル(出)ラヴァーン・コックス、スーザン・ストライカー、リリー・ウォシャウスキー、ジェン・リチャーズ、ジャズムン、アレクサンドラ・グレイ、キャンディス・ケイン、サンドラ・コールドウェル、ドレヴェル・アンダーソン、ジェイミー・クレイトン、ホリー・デミータ 
ハリウッド映画に中でトランスジェンダーはどう描かれてきたのか?「異常な殺人犯」「連続殺人のターゲット」・・・
誰が演じてきたのか?その変化の歴史。ストレートの俳優から本物のトランス俳優の登場へ
少数者、差別される人々にとって、映画やテレビによる描かれ方は、どんなに愚かで残酷だったのか!
様々なことがわかりました。この問題は、トランスジェンダーだけではなくあらゆる差別問題に共通するのでしょう。
ハーフ・オブ・イット
面白いのはこれから」
The Half of It 
(N)
アリス・ウー
(製)(脚)
(米)
(製)アンソニー・ブレグマン、M・ブレア・ブレアード(製総)エリカ・マトリン、グレゴリー・ズック(撮)グレタ・ゾズラ(編)イアン・ブラム、リー・パーシー(音)アントン・サンコー(出)リーア・ルイス、ダニエル・ディーマー、アレクシス・レミール、コリン・チョウ、エンリケ・ムルシアーノ、キャサリン・カーティン
アメフト選手のポールにラブレターの代筆を頼まれた中国系の女子高生エリー。
しかし、その相手は同性でありながら自分が好きな同級生のアスターでした。
映画や文学好きのエリーの手紙はアスターの心をつかみ、二人のデートも実現します。しかし、二人の恋は上手く行くのか?
映画・文学好きにはたまらない作品です!ちょっとありがちな物語ですが、現代的で可笑しくてそして何より優しい物語に感動。
こんな作品が見たかった。「アメリカングラフィティ」のようなラスト、それも駅での別れの場面は可笑しくて悲しくて・・・素敵です。
エリーは可愛く、アスターは美しく、ポールは優しく、それぞれのキャラクターが実に生き生きと描かれています。
お父さん役のコリン・チョウは「マトリックス・シリーズ」に出演しています! 
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒
Birds of Prey
キャシー・ヤン
(米)
(製)マーゴット・ロビー、ブライアン・アンケレス、スー・クロール(製総)ウォルター・ハマダ、ゲイレン・ヴェイスマン他(脚)クリスティーナ・ホドソン(撮)マシュー・リバティーク(PD)K・K・バレット(編)ジェイ・キャシディ、エヴァン・シフ(音)ダニエル・パンバートン(音監)シーズン・ケント、ゲイブ・ヒルファー(出)マーゴット・ロビー、メアリ―・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット=ベル、ロージー・ぺレス、ユアン・マクレガー、エラ・ジェイ・バスコ 
DCコミックから「ジョーカー」の元カノ、ハーレイ・クインが女性4人でブラックマスクの一味とバトル開始! 
コメディ・タッチのアクション映画としてまずまずの出来映えです。ヒット曲満載の音楽も楽しい!
メジャー初監督の中国系女性監督キャシー・ヤンは前作「Dead Pigs」がサンダンス映画祭など注目されて大抜擢。
製作、脚本、監督、俳優と女性中心の映画となっています。
ザ・ファイブ・ブラッズ」 Da 5 Bloods
(N)
スパイク・リー
(製)(脚)
(米)
(製)ジョン・キリク、ベアトリス・レヴィン、ロイド・レヴィン(製総)バリー・レヴィン、マイク・バンドリー、ジョナサン・フィレイ(脚)ダニー・ビルソン、ポール・デ・メオ、ケヴィン・ウィルモット(撮)ニュートン・トーマス・サイジェル(編)アダム・ガフ(音)テレンス・ブランチャード(出)デルロイ・リンドー、ノーム・ルイス、クラーク・ピータース、イザイア・ウィットロック・Jr、チャドウィック・ボーズマン、ジョナサン・メジャーズ、ポール・ウォルター・ハウザー、ジャン・レノ、メラニー・ティアニー、ヤスペル・ペーコネン、ヴェロニカ・グゥ、ジャンカルロ・エスポジート、ジョニー・グェン 
これは素晴らしい!スパイク・リーの集大成ともいえる作品。アカデミー作品賞いけるのでは?
公民権運動、ベトナム戦争からブラック・ライブズ・マターまでのアメリカン・ブラックの歴史をふり返りつつ
戦争によるPTSD、残された地雷の問題、帰国後の苦しみ、家族との不和、変わらない差別、戦争が生んだ子供・・・
様々な問題を2時間半に凝縮して描くその手際の良さは、これまで培ってきた経験のおかげでしょう。
最後には、愛と憎しみと赦しへと見事に昇華させ、感動を与えてくれます。
16mmフィルムの映像はかつてのニュース映像のように観客をベトナム戦争へと連れて行ってくれます。
ベトナム奥地への旅と同時に戦場での記憶を遡る「地獄の黙示録」のパロディでもあります。
ポールが後半に精神が破綻して行くところは、マーロン・ブランドが演じたカーツ大佐のように鬼気迫る演技です。
「マクマホン・ファイル」
The Last Thing He Wanted 
(N) 
ディー・リース
(製)(脚)
(米)  
(脚)マルコ・ヴィラロボス(原)ジョーン・ディディオン(撮)ボビー・ブコウスキー(音)タマール=カリ
(出)アン・ハサウェイ、ベン・アフレック、ウィレム・デフォー、ロージー・ペレス、エディ―・ガテギ 
女性記者が父親に代わり武器密輸に関与、そこから見えてきた米軍兵器の中米への密輸。
ハードボイルド・スタイルの展開はクールですが、難解過ぎ。もう少し面白くできなかったか? 
「ラブバード」
The Lovebirds
(N)
マイケル・ショウォルター
(米)
(製)(脚)(原)アーロン・エイブラムス(製)(脚)(原)ブレンダン・ゴール(製)マーティン・ゲーロ(撮)ブライアン・バーゴイン(編)ロバート・ナッソー(音)マイケル・アンドリュース(出)クメイル・ナンジアニ、イッサ・レイ、アンナ・キャンプ、ポール・スパークス、ベッツィ―・ボレゴ 
イスラム系男性ジブランと黒人女性レイラニの関係は崩壊寸前。そんな二人が殺人事件の容疑者に。
逃げながら自分で犯人を突き止めようとするが、素人の二人は逆に犯人たちに捕まることに。二人の運命は?
パトカーに乗る警官ににらまれるが、そのままスルーされた時の主人公の台詞が笑えます。
「なんだただの人種差別主義者だったのか!」 
「ロスト・ガールズ」
Lost Girls
(N)
リズ・ガーバス
(製総)
(米)
(製)アン・ケアリー、ケヴィン・マコーミック(製総)ロリー・コスロー他(脚)マイケル・ワーウィー(原)ロバート・コルカー(撮)イゴール・マルティノヴィッチ(PD)リサ・マイヤーズ(編)カミーラ・トニオロ(音)アン・ニキティン
(出)エイミー・ライアン、トーマシン・マッケンジー、ゲブリエル・バーン、ローラ・カーク、ウーナ・ローレンス 
(エンドテーマ)「Lost Girls」(歌)(曲)ルシンダ・ウィリアムス
ロングアイランド連続殺人事件は15~16人の女性が殺害され遺棄されていた事件。
その被害者の一人が警察のずさんな捜査を指摘し、娼婦であるがゆえの差別を批判し続けました。
ついには自分の力で解決しようとしますが、犯人は捕まらず、行方不明の自分の娘も・・・ 
実話だからこそのリアリティーと説得力。アメリカの格差社会の現状、女性への差別が重く描かれています。
監督はこれまでニーナ・シモン、マリリン・モンロー、ボビー・フィッシャーらのドキュメンタリー映画を撮って来た女性です。
そして、主演のエイミー・ライアンの演技も圧巻です!
ROMA/ローマ 完成への道
(ドキュメンタリー)
(N)
アンドレス・フラオンド
ガブリエル・ナシミオ
(メキシコ)  
(製)アレハンドロ・デュラン、ガブリエル・ナシミオ(撮)マルセロ・ガラン、ファン・パブロ・ラミレス
(編)ペドロ・G・ガルシア(音)エステバン・アルドルテ(出)アルフォンソ・キュアロン 
傑作「ROMA/ローマ」の製作ドキュメンタリーを監督自身の解説で見られます。
監督の様々なこだわりと映画のテーマが実に明確に明らかにされます。
これを見たら、もう一度見直さないわけにはゆかないでしょう。
これぞキュアロン作品の真髄です!
監督自身、これが初めて自分が撮りたいテーマを撮りたいように撮れた作品と言ってます。
そんなわがままが実現したのも、ネットフリックスのおかげですね。