2020年以降の代表作(洋画編)

- 2020年~ -
作品名  監督(出身国) 
スタッフ・出演者
コメント
2020年
「愛してるって言っておくね」
If Anything Happenea I Love You
(N)(アニメ)
(監)ウィル・マコーマック、マイケル・ゴヴィア(アメリカ)
アカデミー賞短編アニメ賞
学校で起きた銃乱射事件で犠牲になった子供の親の苦悩を映像化
あの夜、マイアミで
One Night In Miami
(監)レジーナ・キング(アメリカ)
(製)ジェス・ウー・カルダー、キース・カルダー、ジョディ・クレイン(原戯)(脚)ケンプ・パワーズ(撮)タミー・レイカー
(編)テリク・アンワル(音)テレンス・ブランチャード
(出)キングスレイ・ベン=アディル、イーライ・ゴリー、レスリー・オドムJr.、アルディス・ホッジ、ランス・レディック、ボー・ブリッジス
<あらすじ>
カシアス・クレイがソニー・リストンを倒して世界チャンピオンになった夜。会場があるマイアミにアリの友人が集合した。 
サム・クック(歌手)、ジム・ブラウン(アメフトのスター、俳優)、マルコムX(社会活動家)
4人はクレイの勝利を祝うはずが、黒人解放運動への関わりついて激論を戦わし始めます。
実際にあった一晩の出来事を舞台劇とした書いたのは「ソウルフル・ワールド」の脚本家でもあるケンプ・パワーズ。
監督は女優として活躍してきたレジーナ・キングで初監督ながら見事な作品に仕上げました。
「俳優ジム・ブラウン」誕生秘話。「モハメド・アリ」誕生秘話。「A Chang Gonna Come」誕生秘話。「マルコムX」暗殺秘話。
公民権運動の行方を左右したと同時に、その後の彼らの運命を変えた一晩の物語。
黒人音楽、黒人文化ファンにはたまらない作品です!必見。
「#生きている」
#Alive
(N)
 
(監)(脚)チョ・イルヒョン(韓国)
(脚)マット・ネイラー(撮)ソン・ウォンホ
(出)ユ・アイン、パク・シネ、チョン・ベス、イ・ヒョヌク
ゾンビに囲まれ、部屋に立てこもる青年と迎えのマンションに住む女性
SNSやデジタル機器を使うことで生き延びつことができるか?
設定とスリリングな展開は飽きさせません。ゾンビは韓国のお家芸になりつつあるのか?
コロナ禍の世界を思わせる設定がまた実に今風です。 
「AK vs AK」
AKvsAK
(監)(脚)ヴィクラマディティヤ・モトワニ(インド)
(脚)アヌラーグ・カヤシャプ(音)アロカナンダ・ダースグプタ
(出)アニル・カプール、アヌラーグ・カシャプ、ソナム・カプール、ヨギタ・ビハーニ
<あらすじ>
大物監督アヌラーグ・カシャプと大物俳優アニル・カプールが舞台上で大喧嘩。ネット上で批判された監督は、復讐作戦を考えます。
彼はアニルの娘を誘拐し、その捜索を行うアニルを撮影することを要求。それを映画にするため撮影します。
途中、アニルが警察に誘拐を件を通報しても、アヌラーグは映画撮影のリハーサルだとしてしまいます。
娘が縄で縛られている姿を見せられたアニルは必至で捜索を開始します。
ところが、途中からアヌラーグの脚本から別の方向へ向かい、彼の両親も誘拐されてしまいます。
娘はどこにいるのか?彼らはムンバイの夜、町中を探し回ります。
実によく出来た脚本。見事にできているお話です。
結末が予想できない展開が新鮮です!
ただし、理論的に納得はできるものの、どう考えてもアヌラーグが可哀想。彼が復讐を誓うのも当然。
「オクトパスの神秘 海の賢者は語る」
My Octopus Teacher 
(N)ドキュメンタリー 
ピッパ・エアリック、ジェームズ・リード(南アフリカ)
(出)クレイグ・フォスター、タコ(名前なし) 
アカデミー長編ドキュメンタリー賞候補作
ドキュメンタリーのカメラマンとタコとの関係をほぼ1年間追いかけた海洋ドキュメンタリー
いつしか人とタコとのラブ・ストーリーになるところがこの作品もミソ!
サメとタコの追いかけっこのシーンは奇想天外、スリリングで最高に面白い!
海が懐かしい・・・ 
「オールド・ガード」
The Old Guard
(N)
(監)ジーナ・プリンス=バイスウッド(米)
(製)デヴィッド・エリソン、シャーリーズ・セロン、マーク・エヴァンス(原)(脚)グレッグ・ルッカ
(撮)タミー・レイカー、バリー・アクロイド(編)テリン・A・テロップシャー(音)ハウシュカ、ダスティン・オハロラン
(出)シャーリーズ・セロン、キキ・レイン、マティアス・スーナールツ、マーワン・ケンザリ、ルカ・マリネッリ
キウェテル・イジョフォー、ベロニカ・グゥ、ハリー・メリング
歴史の影で正義のために戦い続けてきた傭兵軍団。そのメンバーは不死で老いることがない。
そのリーダーを演じ製作も担当するのがシャーリーズ・セロン。しかし、彼女には寿命が近いようです。
そのうえ、彼らのその不老不死の能力を解明、医学に利用しようとする医薬品メーカーの傭兵部隊が彼らを襲います。
ちょうどその頃、もう一人新たな能力者が現れます。
久々の新人を加えたチームが戦闘を開始しますが、予想もしなかった敵が身近に迫っていました。
十字軍や様々な事件の記録や写真に残された彼らの証拠が興味深い!そこから様々なスピンオフが製作できそう。
不老不死の彼らが最も恐れるのが生きたまま監禁されること・・・確かにそうなったら怖いかも!
それぞれのキャラクターは戦い方に「空手」「ムエタイ」「ボクシング」など、こだわりの設定があります。
次作のラスボスはどうやらベロニカ・グゥのようです。これは期待大のシリーズになりそうです。
この作品もまた女性監督・製作・主演など女性スタッフ中心の作品になっています!
 カ
「狩りの時間」
Time To Hunt
(N)
(監)(脚)(編)ユン・スンヒョン(韓国)
(製)ダンダエ・リー(撮)リム・ウォン・ジウン(編)ワン・スンイク
(出)イ・ジェフン、チェ・ウシク、アン・ジェホン、ユン・サンヒョン、パク・ヘス
韓国が経済破綻しウォンの価値が失われた近未来。
4人の若者が南の島での再出発を目指して、カジノ強盗を実行し、見事に成功。
しかし、怖ろしい殺し屋に終われ始めることになります。次々に関係者を突き止めて、迫り来る殺し屋。
若者たちが能力不足だし、ラストはちょっと読めちゃいましたが、テンションの高さはなかなかのもの。 
どう考えても続編がありそうなラストですが、あれだけ撃たれてハンが生きている?
GIVING VOICE
内なる声が語ること

GIVING VOICE 
(N)ドキュメンタリー
(監)ジェームズ・D・スターン、フェルナンド・ヴィレラ(アメリカ)
(製)カレン・ドーヴ、ショーン・スミス他(製総)ニコラス・カプリオ、ヴィオラ・デイヴィス他(撮)ジョナサン・ナルドゥッチ
(編)ロス・コール、アレクサンダー・ヘイデン、ウェス・リップマン(音)ブライアン・センティ
(出)オーガスト・ウィルソン、ヴィオラ・デイヴィス、デンゼル・ワシントン
「フェンス」、「マ・レイニーのブラックボトム」などの戯曲を書いたオーガスト・ウィルソンの芝居をモノローグで演じるコンテスト。
ブロードウェイで開催されるその決勝大会に進出した高校生たちの密着ドキュメント作品
「芝居とは?」「アフリカ系アメリカ人とは?」「人は何にでもなれる」
芝居をする中で様々なことを学ぶ高校生たちが実にうらやましい!さすがはアメリカ。これぞアメリカン・ドリームの世界 
「獣の棲む家」
His House 
(N)
(監)(脚)レミ・ウィークス(イギリス)
(撮)ジョー・ウィレムズ(音)ロケ・バニョス
(出)ショペ・ディリス、ウンミ・モサク、マット・スミス、ハビエル・ボテット
内戦の南スーダンから命がけで逃げてきた夫婦が移民局から家を与えられた家に住み出します。
しかし、その家には何かが潜んでいることがわかってきます。それは二人の娘の亡霊と魔術師のようでした。
なぜ、彼らの家に亡霊が現れたのか?その理由が少しづつ明らかになります。
移民問題、アフリカの紛争、人種問題がオカルト映画と合体。
アフリカを舞台にした亡霊の映画「アトランティック」も良かったですが、これもなかなか良い!
「この茫漠たる荒野で」
News of The World 
(監)(脚)ポール・グリーングラス(アメリカ)
(製)ゲイリー・ゴーツマン、ゲイル・マトラックス他(製総)トール・シュミット、グレゴリー・グッドマン他
(原)ポーレット・ジルズ「News of the World」(脚)ルーク・デイヴィス(撮)ダリウス・ウォルスキー
(編)ウィリアム・ゴールデンバーグ(PD)デヴィッド・クランク(音)ジェームズ・ニュートン・ハワード
(出)トム・ハンクス、ヘレナ・ゼンゲル、マイケル・コヴィーノ、フレッド・ヘッキンジャー、ニール・サンディランズ
<あらすじ>
街を回り、10セントで最新の新聞記事を読み聞かせるジェファーソン・キッド大佐は道で孤児の少女を助けます。
彼女はドイツ系の農民の娘でしたがインディアンに襲われ家族を殺され、誘拐されて育てられていました。
会話もできないうえ逃げ出そうとする少女を伯父夫婦の元に届けるように頼まれた彼は南部の故郷への旅に出発します。 
南北戦争終了後のアメリカ南部が舞台。まだアメリカは分断されたままで戦争の傷跡が深く残っています。
これは今のアメリカと同じ状態では!
まるで世界が崩壊した後の世界を旅する終末SF映画のような展開です。「ザ・ロード」を思わせます。 
「ザ・コール」
Call 
(N)
(監)(脚)イ・チョンヒョン(韓国)
(脚)カン・ソンチュ 
(出)パク・シネ、チョン・ジョンソ、キム・ソンリョン、イ・エル、パク・ホサン、オ・ジョンセ、イ・ドンフィ
過去と電話でつながったことで、父親の命を救ってもらったことから始まる連続殺人鬼とのバトル。
韓国得意の残虐系サスペンス映画の傑作がまた誕生。
過去を改変してはいけません!この教訓を学びましょう。
過去を変えると現在も変わるが、どこまで変わるか?
よく出来たお話ですが、いろいろと疑問も。そして、続編、改変版の可能性も感じさせる最後でした。 
「ザ・コールデスト・ゲーム」
The Coldest Game 
(監)(脚)ウーカシュ・コシミツキ(ポーランド)
(製)クシュシュトフ・テレ、ダニエル・バウアー他(脚)マルセル・サヴィツキ(撮)パヴァウ・エデルマン(PD)アラン・スタルスキ
(編)ロベルト・グリッカ、ヴォルフガング・ヴァイグル他(音)ウカシュ・タルゴシュ
(出)ビル・プルマン、ロッテ・ファービーク、ジェイムス・ブルーア、ニコレス・ファレル、アレクセイ・セレブリャコフ 
<あらすじ>
キューバ危機が始まり、ソ連の武器輸送船がキューバに向かう中、ポーランドでチェスの米ソ対決が実現。
アメリカ代表の天才数学者ジュシュア・マンスキーは出場予定の選手が殺害されたための代理出場。
彼はその試合中にソ連内部に潜む情報源と接触し、核兵器に関する秘密情報を入手することになります。
しかし、アメリカ側にもスパイがいるらしくチームのメンバーが毒殺されます。いったい誰を信じればよいのか? 
「キューバ危機」の裏側で起きていたかもしれないというスパイ合戦をチェスとからめて描いたなかなかの快作。
ラストまで緊張感もあります。キューバ危機について歴史を知っていないと難しいかもしれません。
第二次大戦終戦時、ドイツに破壊されるポーランドを見殺しにしたソ連に支配されるポーランドの状況。
チェスの米ソ対決を見る人々の視線もまた、裏があり怖ろしい。「これぞコールデスト・ゲーム!」
歴史を知ると映画は倍面白くなる。そんな作品でもあります。 
「これからの人生」
La Vita Dvanti A Se 
(N)
(監)(脚)エドアルド・ポンティ(スイス)(イタリア映画)
(製)カルロ・デグリ・エスポスティ、ニコラ・セラ他(製総)ジェラリン・W・ドレファス、パチリシア・マッサ他
(原)ロマン・ギャリー(脚)ウーゴ・キーティ(撮)アンガス・ハドソン(編)ヤーコプ・クアドリ(音)ガブリエル・ヤレド
(出)ソフィア・ローレン、イヴラヒマ・ゲイェ、レナート・カルペンティエリ、イオシク・ピルヴ、ガブリル・サモラ、マッシミリアーノ・ロッシ
同じタイトルの映画見たことあるなあ?と思ったら1977年にシモーヌ・シニョレ主演でフランスで映画化された作品のリメイク!
エジプト出身のモーシェ・ミズラヒ監督による旧作も良い映画で高い評価を受けましたが、地味な作品。
ソフィア・ローレンが11年ぶりの主演ということですが、時代を越えて良い作品になりました!
ソフィア・ローレンももちろん良いのですが、セネガル移民の子供を演じる子役が素晴らしい。見事に顔が優しく大人になりました。
イタリア映画っぽいセンチメンタルな音楽も泣かせます。性転換したローラ、絨毯を売る伯父さんなどの脇役も味わい深い。
こういう王道の感動人間ドラマもないといけない。人は優しくなきゃだめだよ、とカート・ボネガット風に思いました。
 
「シカゴ7裁判」
The Trial of the Chicago 7 
(N)
(監)(脚)アーロン・ソーキン(米)
(製)スチュアート・M・ベッサー、マーク・E・プラット他(製総)マーク・バタン、ドル―・デイヴィス他
(撮)フェドン・パパマイケル(編)アラン・ボームガーデン(PD)シェーン・バレンティーノ(音)ダニエル・ペンバートン
(出)サシャ・バロン・コーエン、エディ・レッドメイン、フランク・ランジェラ、ヤーヤ・アブドゥル、ジェレミー・ストロング
ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ジョン・キャロル・リンチ、マイケル・キートン、アレックス・シャープ、マーク・ライランス、ケルヴィン・ハリソンJr 
1968年シカゴ暴動に関わった8人の裁判を描いたドキュメンタリータッチの作品。
エンターテイメントには難しい題材を上手く処理し、最後には感動的なシーンもあり!
監督・脚本のアーロン・ソーキンは、経済ものを得意とする人。当初はスピルバーグのはずだった。
ただし、事件がどんな事件でどんな影響があったのか、などはある程度知って見ないと、面白さや感動は半減するかも? 
60年代末のカウンターカルチャーに興味のある方は必見!映画化まで17年かかった題材。
シルヴィ 恋のメロディ
Sylvie's Love
(A)
(監)(脚)(製)ユージン・アッシュ(米)
(製)ウナムディ・アサマア、ジョナサン・ベイカー他(撮)デクラン・クイン(編)ディナ・コンドン(音)ファブリス・ルコント
(出)テッサ・トンプソン、ウナムディ・アサマア、エヴァ・ロンゴリア、アヤ・ナオミ・キング
ジャズ・サックス奏者とテレビ・プロデューサーを目指す黒人男女の恋のすれ違いドラマ。
1960年代の雰囲気が素晴らしい!音楽がゴージャスで映像もレトロでいい感じ!まさに大人の恋の物語。
人種差別問題をあまりきつく描かず、恋愛ドラマに徹しているのも良い。現実よりも恋のドラマに浸れる映画。 
すべてをかけて:
民主主義を守る戦い
」All in :
The Fight For Democracy 
(A)
(監)(製)リズ・ガーバス、リサ・コルテス(脚)ジャック・ヤンゲルソン(編)ナンシー・ノバック(音)ウォルフガング・ヘルド
(出)ステイシー・エイブラムス、キャロル・アンダーソン、シン・J・ヤン、マイケル・ワルドマン
ジョージア州知事選挙で僅かの差で敗れたステイシー・エイブラムスの闘いを記録したドキュメンタリー映画。
黒人たちによる投票権獲得の歴史を振り返る歴史ドキュメントが並行した描かれます。
様々な手法により黒人票を奪おうとする保守層、共和党系のやり方の悪質さ、狡猾さに怒り。
しかし、ステイシーのこの体験が2020年の大統領選挙に生かされたと考えれば、意味ある敗北だったとも思えます。
セルマの橋での悲劇を体験した人々の犠牲があり、ステイシーの敗北があり、今回の大統領選挙の勝利があった。
この映画を見れば、バイデンの勝利は奇跡的だったと思えてきます。
民主主義の国、アメリカはもう完全に幻想ですね。残念ながら。
「セルジオ 
世界を救うために戦った男」
Serujio 
(N)
(監)グレッグ・バーカー(米)
(製)チアゴ・ダ・コスタ、ダニエル・メルク・ドレフュス他(脚)クレイグ・ボーテン(原)サマンサ・パワー
(撮)エイドリアン・テイジード(音)フェルナンド・ベラスケス
(出)ワグネル・モウラ、アナ・デ・アルマス、ブライアン・F・オバーン、ブラッドリー・ウィットフォード
「As Rosas Nao Falam」(歌)カルト―ラ Cartola(曲・詞)Angenor De Oliveira
「Oracao Apo Tempo(A Prayer to Time)」(曲)(歌)カエターノ・ヴェローゾ Caetano Veloso 
忘れないでほしい
国連に務める真のやりがいと報いは
現場にあることを忘れないでほしい
君と必要とするのは窮地に立つ人々だ

セルジオ・ヴィエラ・デメオ
世界平和のために世界各地で国連高等弁務官として働いたブラジル人セルジオ・ヴィエラ・デメロ
イラクで爆弾テロに巻き込まれた彼の危機から、過去の記憶へと遡り、その仕事を振り返ります。
国連が占領国アメリカと支配される国の政府の間に立ち、いかに苦労しているかがわかります。
理想どおりにゆかず厳しい現実に直面する国連という組織が具体的にどんな仕事をしているのか?
大いに勉強になりました!アナ・デ・アルマスは確かに美しい・・・でもラブシーンは要らない気もしました。
監督のグレッグ・バーカーはドキュメンタリー映画の出身なので、政治的な問題がわかりやすく作られています。
ソウルフル・ワールド
Soulful World 
(アニメ)
(ディズニー)
(監)(脚)ピート・ドクター(アメリカ)
(共監)(脚)ケンプ・パワーズ(製)デイナ・マリー(脚)マイク・ジョーンズ(音)トレント・レズナー、アッティカス・ロス
(声)ジェイミー・フォックス、ティナ・フェイ、グレアム・ノートン、アンジェラ・バセット、アリシー・ブラガ
ジャズ・ピアニストを目指しながら上手く行かず、音楽教師になりかけの黒人青年がついにチャンスをつかみます。
ところが、その直前に事故死。彼の魂は天国へと向かいますが、死にきれない彼はそこから脱出を試みます。
この世に生まれることができない彷徨える魂と共に街に戻るものの、入る身体を間違えてしまいます。
彼は無事に自分の体に戻れるのか?
ジャズのアドリブ演奏シーンが素晴らしい!そして素晴らしき世界に乾杯したくなる素敵な作品です。 
「続・ボラット
栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢物計画」
BORAT SUBSQUENT MOVIEFILM 
(監)ジェイソン・ウォリナー(アメリカ)
(製)(原)(脚)サシャ・バロン・コーエン(製)(原)(脚)アンソニー・ハインズ(製総)(脚)(原)ダン・メイザー
(原)ニーナ・ペドラド(脚)ピーター・ベイナム他(撮)ルーク・ガイスビューラー(編)ジェームズ・トーマス他
(音)エラン・バロン・コーエン(出)サシャ・バロン・コーエン、マリア・バカローヴァ、ルディ・ジュリアーニ、トム・ハンクス
<あらすじ>
カザフスタンで無期懲役刑になっていたボラットに大統領から司令が出ます。
アメリカにポルノスターのサルを連れて行き、副大統領のペンスに貢ぎ、トランプとの関係を気づけという内容でした。
しかし、アメリカについたサルのコンテナから出てきたのはボラットの娘でした。仕方なく彼は娘を貢ぐことに。
ペンスの集会、ジュリアーニへのインタビューなど、本物のトランプ関係の集会に参加しながら撮影。
出てこないのはトランプぐらい。そこまでやるか!というモキュメント映画。
日本のコメディにこれをやれとは言わないけれど、ここまで本気で危険を冒して映画を作れるとは思えない。
少なくとも最近のテレビを見ればそれは明らか。
下品でおバカで感染の危険大の撮影ですが、本気度が凄い!それだけで笑えなくても納得させる力があります。
「独裁者」をチャップリンが撮った時も、そんな笑えない作品と思われたはず。
「シカゴ7裁判」とこの作品。サシャ・バロン・コーエン恐るべし! 
 
タイガーテール
- ある家族の記憶 -

Tiger tail
(N)
(監)(製)(脚)アラン・ヤン(米・台)
(製)キム・ロス、チャールズ・D・キング他(撮)ナイジェル・ブラック(編)マイケル・ブルック(音)ダニエル・ハワース
(出)ツィ・マー&リー・ホンチー、フィオナ・ヒュー&リ・クンジュン、クリスティン・コー、ジョアン・チェン&ユー・シンファン 
台湾からアメリカに渡った移民青年と妻、彼が台湾に残した母と恋人たちの過去から現在までの記憶をたどる物語
1時間半という枠に長きに渡る家族の歴史を見事にまとめています。音楽と映像に多くを語らせる手法も実に有効です。
テーブルに向かい同じ方向を向く父と娘のカット。ラストの窓枠から父と娘をとらえカメラがひいてゆくカット。
テーブルに一人寂しく向かう父と娘のカット。短いカットで多くを語らせる手腕も良し!
なぜかロバート・レッドフォードの「普通の人々」を思い出してしまいました。
良くも悪くもハリウッド的な台湾映画の良作です。地味ながら俳優陣が素晴らしい。 
「タイラー・レイク-命の奪還-」
Extraction 
(N)
(監)サム・ハーグレイブ(米)
(製)アンソニー&ジョー・ルッソ、クリス・ヘムズワース(原)アンデ・パークス、フェルナンド・レオン・ゴンザレス
(脚)(原)ジョー・ルッソ(撮)ニュートン・トーマス・サイジェル(音)ヘンリー・ジャックマン、アレックス・ベルチャー
(出)クリス・ヘムズワース、ルドラクシャ・ジェイスワル、パンカジ・トリパティ、デヴィッド・ハーバー
「キャプテンアメリカ シビル・ウォー」のスタント監督の映画デヴュー作品
オープニング、バングラディッシュ、ダッカの空撮映像からすでにいい感じでした。
中盤のワンカットでの人質奪回作戦シーンは期待以上のなかなかの出来映えです。 
久々に無駄のない文句なしにカッコイイアクション映画でした!
思わせぶりなラストも良かったですが、どうやら続編も決定しているようですね。
「だましだまされアート界:
贋作をめぐる物語」
Made You Look :
A True Story of About Fake Art
ドキュメンタリー
(監)(製)(脚)パリ―・アヴリッチ(カナダ)
(製)ケイトリン・チェディー(製総)ジェイ・ヘニック(編)ティファニー・ボーディン
(出)アン・フリードマン(ノードラー・ギャラリー代表)
60以上の作品で8000万ドルを売り上げた165年の歴史を持つ画廊が突如、閉店。それはどれもが贋作だったから!
アメリカ史上最大の贋作事件を追ったドキュメンタリー。(マーク・ロスコジャクソン・ポロックなど)
「カタログ・レゾネ」という画家の全作品集に載るか載らないか。
国際美術研究財団(IFAR)が調査して本物と認定するか。( 来歴、画風など、インクなどの科学的鑑定)
そうした真贋確認を通れば本物となるが、そこまで調べたくないのが売りたい画廊と買いたいお金持ちたち
騙されるのは、お金を使って趣味の良さをアピールしたいお金持ち。だったら騙してもいいんじゃない!
ある意味、無責任に楽しめるドキュメンタリー。犯罪ですが、悪を感じないジャンル。だから贋作物は魅力的なんです。
贋作の作者が中国人のアメリカ在住数学教授というもの面白い。中国では絵画をそっくりに真似ることは高く評価される!
中国には贋作専門の工場もあるという。凄い。そして、主犯のアン・フリードマンは、和解により有罪とならずNYでギャラリーを始めている!
やっぱり腹が立つ。別の自分が騙されたわけじゃないけど、本家に失礼ですよね。
TENET テネット
TENET 
(監)(製)(脚)クリストファー・ノーラン(英)
(製)エマ・トーマス(製総)トーマス・ヘイスリップ(撮)ホイテ・ヴァン・ホイテマ(PD)ネイサン・クロウリー
(衣)ジェフリー・カーランド(編)ジェニファー・レイム(音)ルートヴィッヒ・ヨーランソン
(出)ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、エリザベス・デヴェッキ、ケネス・ブラナー、マイケル・ケイン
ディンプル・カパディア、アーロン・テイラー=ジョンソン、ヒメ―シュ・パテル、クレマンス・ポエジー
「007」シリーズとタイムトラベルSFの融合ですが、時間の逆行と順行を同時に描くという驚くべき映像!
科学的にはあり得ないかもしれないシーンの連続ですが想像力の素晴らしさに感動!
逆転映像が必ず後に回収される見事な展開がまた凄い!脚本だけでなくシュミレーション映像による確認を行ったそうです。
逆転部隊と順行部隊が同時に戦闘に突入するなんて!凄すぎですよ。
音楽というよりも音響と呼ぶべき究極の映画音楽ヨーランソンは「ブラック・パンサー」などライアン・クーグラー作品の作曲家。
「同級生マイナス」  (監)(脚)ホアン・シンヤオ(台湾)
(製)チョン・モンホン、イエ・ルーフェン
(出)リウ・グアンティン、チェン・レンシュ、オナードゥ、シー・ミンシュアイ、リウ・グアンティン、ワン・サイファー、リン・ユージー、加藤鷹
<あらすじ>
再会した同級生4人組。映画監督を目指していながら国会議員に立候補する男
役所の請負で戸口調査を行っていた憧れの女の子が娼婦になっていたことを知った男。 
吃音と病の祖母の世話で未婚だった紙細工職人の男。
不動産業者で働き、マンガ喫茶で知り合った女性と出来ちゃった結婚をして男。
40代となった男たちのそれぞれの人生の悲哀を描いたコメディですが、それを撮るのはもう一人の友人である監督自身!
監督が自分の同級生4人を撮影したドキュメンタリー・タッチの不思議な人生コメディ。 
映画内映画ですが、ラストのライブ演奏もなんとも味わいが深い・・・
加藤鷹、富士山、スカジャンと日本ネタも楽しい。
「透明人間」
The Invisible Man 
(監)(製総)(原案)(脚)ジョー・ワネル(米)
(製)ジェイソン・ブラム、ケイリー・デュ・フレズネ(製総)クーパー・サミュエルソン他(撮)ステファン・ダスキオ
(編)アンディ・キャニー(音)ベンジャミン・ウォルフィッシュ(出)エリザベス・モス、オルディス・ホッジ、オリバー・ジャクソン=コーエン
過去の「透明人間」とは全く違う作品。新鮮で見ごたえ十分のサイコ・ホラー・ストーカー映画。
今までは「透明人間」目線で作られていたが、主人公は「透明人間」ではなく襲われる女性の方で彼女の成長物語。
悪役は「透明人間」ではなく普通の人間のストーカーでもありうる内容。そこがミソ。
低予算でヒット作を作る見本のような作品。アイデアの勝利!おまけに続編も可能性あり!次作は「The Invisible Woman」かな?
「ソウ」シリーズのようなスプラッタではないので安心してみて下さい。
「トランスジェンダーとハリウッド: 過去、現在、そして
Disclosure
ドキュメンタリー
(N)
(監)(製)サム・フェダー(米)
(製)エイミー・ショルダー(編)ステイシー・ゴルデイト(編)アブラム・フィンクレスティン、ソフィア・ミドン
(音)フランシスコ・ル・メートル(出)ラヴァーン・コックス、スーザン・ストライカー、リリー・ウォシャウスキー
ジェン・リチャーズ、ジャズムン、アレクサンドラ・グレイ、キャンディス・ケイン、サンドラ・コールドウェル
ドレヴェル・アンダーソン、ジェイミー・クレイトン、ホリー・デミータ 
ハリウッド映画に中でトランスジェンダーはどう描かれてきたのか?「異常な殺人犯」「連続殺人のターゲット」・・・
誰が演じてきたのか?その変化の歴史。ストレートの俳優から本物のトランス俳優の登場へ
少数者、差別される人々にとって、映画やテレビによる描かれ方は、どんなに愚かで残酷だったのか!
様々なことがわかりました。この問題は、トランスジェンダーだけではなくあらゆる差別問題に共通するのでしょう。
 ハ
ハーフ・オブ・イット
面白いのはこれから」
The Half of It 
(N)
(監)(製)(脚)アリス・ウー(米)
(製)アンソニー・ブレグマン、M・ブレア・ブレアード(製総)エリカ・マトリン、グレゴリー・ズック(撮)グレタ・ゾズラ
(編)イアン・ブラム、リー・パーシー(音)アントン・サンコー
(出)リーア・ルイス、ダニエル・ディーマー、アレクシス・レミール、コリン・チョウ、エンリケ・ムルシアーノ、キャサリン・カーティン
アメフト選手のポールにラブレターの代筆を頼まれた中国系の女子高生エリー。
しかし、その相手は同性でありながら自分が好きな同級生のアスターでした。
映画や文学好きのエリーの手紙はアスターの心をつかみ、二人のデートも実現します。しかし、二人の恋は上手く行くのか?
映画・文学好きにはたまらない作品です!ちょっとありがちな物語ですが、現代的で可笑しくてそして何より優しい物語に感動。
こんな作品が見たかった。「アメリカングラフィティ」のようなラスト、それも駅での別れの場面は可笑しくて悲しくて・・・素敵です。
エリーは可愛く、アスターは美しく、ポールは優しく、それぞれのキャラクターが実に生き生きと描かれています。
お父さん役のコリン・チョウは「マトリックス・シリーズ」に出演しています! 
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒
Birds of Prey
(監)キャシー・ヤン(米)
(製)マーゴット・ロビー、ブライアン・アンケレス、スー・クロール(製総)ウォルター・ハマダ、ゲイレン・ヴェイスマン他
(脚)クリスティーナ・ホドソン(撮)マシュー・リバティーク(PD)K・K・バレット(編)ジェイ・キャシディ、エヴァン・シフ
(音)ダニエル・パンバートン(音監)シーズン・ケント、ゲイブ・ヒルファー
(出)マーゴット・ロビー、メアリ―・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット=ベル、ロージー・ぺレス
ユアン・マクレガー、エラ・ジェイ・バスコ 
DCコミックから「ジョーカー」の元カノ、ハーレイ・クインが女性4人でブラックマスクの一味とバトル開始! 
コメディ・タッチのアクション映画としてまずまずの出来映えです。ヒット曲満載の音楽も楽しい!
メジャー初監督の中国系女性監督キャシー・ヤンは前作「Dead Pigs」がサンダンス映画祭など注目されて大抜擢。
製作、脚本、監督、俳優と女性中心の映画となっています。
ハンディキャップ・キャンプ
:障害者運動の夜明け」Crip Camp 
ドキュメンタリー
(N)
(監)(脚)ニコル・ニューナム、ジム・レブレヒト(アメリカ)
(製総)バラク&ミシェル・オバマ、トーニャ・デイヴィス、プリヤ・スワミナサン他
(撮)ジャスティン・シャイン(編)アイリーン・メイヤー、アンドリュー・ガーシュ(音)ベアー・マクレアリー
(出)ジュディ・ヒューマン、ジム・レブレヒト、デニース・シェラー・コブソン
感動間違いなしのドキュメンタリー作品です!これぞ、自由の国アメリカ。
障害者の人権を保障する公民権法504条への調印を求めた運動の中心となった障害者たち。
その多くが青春時代を過ごした障害者たちの自由平等なキャンプ「ジェネド・キャンプ」(1951~1977)の出身。
「障害のあるアメリカ人法」の設立までのさらなる戦い(1990年調印) 
彼らの人生と運動を追った障害者運動の歴史ドキュメンタリーです。
差別と闘った黒人、LGBTの人々と同じ平等を求めた闘いが同じ時期に展開していたとは!
やっぱり民主主義の国アメリカは凄い。それなのになぜ2020年のアメリカはこんなことになったしまったのか?
「ヒルビリー・エレジー
郷愁の哀歌」
Hillbilly Elegy 
(N)
(監)(製)ロン・ハワード(アメリカ)
(製)ブライアン・グレイザー(原)J・D・ヴァンス(脚)ヴァネッサ・テイラー(撮)マリス・アリベルティ(編)ジェームス・ウィルコックス
(PD)モリー・ヒューズ(音)デヴィッド・フレミングス、ハンス・ジマー
(出)ガブリエル・バッソ、エイミー・アダムス、グレン・クローズ、ヘイリー・ベネット、フリーダ・ピント、ボー・ホプキンス
原作はノンフィクションで「ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち」
大学に行きたくても行けず、貧しい生活から一生抜け出すことができない暮らしを余儀なくされた人々の物語。
そこから唯一抜け出す方法は、家族が支え合い努力を続けること。戦争に行き、生き延びて、大学に行く権利を得る事が必要です。
そのチャンスをつかみかけた主人公が、残してきた母親のために帰郷し、過去を思い出しながら、家族のことを思います。
久々に泣けました。グレン・クローズもエイミー・アダムスもまさに体当たりの演技でアカデミー賞行けるのでは?
ロン・ハワードは本当にいい監督になりました。直系ではないもののイーストウッドの後継者ですね。
ザ・ファイブ・ブラッズ」 Da 5 Bloods
(N)
(監)(製)(脚)スパイク・リー(米)
(製)ジョン・キリク、ベアトリス・レヴィン、ロイド・レヴィン(製総)バリー・レヴィン、マイク・バンドリー、ジョナサン・フィレイ
(脚)ダニー・ビルソン、ポール・デ・メオ、ケヴィン・ウィルモット(撮)ニュートン・トーマス・サイジェル(編)アダム・ガフ
(音)テレンス・ブランチャード(出)デルロイ・リンドー、ノーム・ルイス、クラーク・ピータース、イザイア・ウィットロック・Jr
チャドウィック・ボーズマン、ジョナサン・メジャーズ、ポール・ウォルター・ハウザー、ジャン・レノ、メラニー・ティアニー
ヤスペル・ペーコネン、ヴェロニカ・グゥ、ジャンカルロ・エスポジート、ジョニー・グェン 
これは素晴らしい!スパイク・リーの集大成ともいえる作品。アカデミー作品賞いけるのでは?
公民権運動、ベトナム戦争からブラック・ライブズ・マターまでのアメリカン・ブラックの歴史をふり返りつつ
戦争によるPTSD、残された地雷の問題、帰国後の苦しみ、家族との不和、変わらない差別、戦争が生んだ子供・・・
様々な問題を2時間半に凝縮して描くその手際の良さは、これまで培ってきた経験のおかげでしょう。
最後には、愛と憎しみと赦しへと見事に昇華させ、感動を与えてくれます。
16mmフィルムの映像はかつてのニュース映像のように観客をベトナム戦争へと連れて行ってくれます。
ベトナム奥地への旅と同時に戦場での記憶を遡る「地獄の黙示録」のパロディでもあります。
ポールが後半に精神が破綻して行くところは、マーロン・ブランドが演じたカーツ大佐のように鬼気迫る演技です。
「フランクおじさん」
UNCLE FRANK 
(A)
(監)(脚)(製)アラン・ボール(米)
(製)ビル・ブロック、マイケル・コスティガン他(製総)ボブ・オシャー、アンドリュー・ゴロヴ他
(撮)カリッド・モタセヴ(PD)ダーシー・スキャンリン(衣)メーガン・スターク・エヴァンズ
(編)ジョナサン・アルバーツ(音)ネイサン・バー(音監)ゲイリー・カラマル
(出)ポール・ベタニー、ソフィア・リリス、ピーター・マクディッシ、ジュディ・グリア、スティーヴ・ザーン、ロイス・スミス
ゲイの伯父さんと姪っ子のひと夏の経験と故郷への素晴らしい感動の旅。LGBTの新たなる傑作誕生です。
1973年という時代設定も懐かしい。
ポール・ベタニーの代表作ですが、ソフィア・リリスも頑張りました。
ラストの裏庭での幸福感は本当に素敵です!早くコロナが終息してあんな気持ちのいい風を感じたいものです。 
「プロジェクト・パワー」
Project Power
(N)
(監)アリエル・シュルマン、ヘンリー・ジュースト(米)
(製)エリック・ニューマン、ブライアン・アンケレス(脚)マットソン・トムリン(撮)マイケル・シモンズ(音)ジョセフ・トラパネーゼ
(出)ジェイミー・フォックス、ジョセフ・ゴードン=レビット、ドミニク・フィシュバック、マシンガン・ケリー、ロドリゴ・サントロ
エイミー・ランデッカー、タイット・フレッチャー
5分間だけ超能力を発揮できる薬がニューオーリンズの街に広がり、事件が多発。
捜査を行う警官がその売人を追跡するが彼はさらわれて実験台になっている娘を探していた。
人により能力が違うが、バラバラで何かの動物の遺伝子が元になっているらしい・・・。
この手のスーパーパワーものはいろいろあるので、それを超えるにはちょっと物足りない。 
「ザ・プロム」
THE PROM 
(N)
(監)(製)(音総)ライアン・マーフィー(米)
(製)アダム・アンダース他(製総)エリック・コブタン他(脚)ボブ・マーティン(脚)(原)チャド・ベゲリン(撮)マシュー・リバティーク
(PD)ジェイミー・ウォーカー・マッコール(衣)ルー・アイリック(振)ケイシー・ニコロウ(音)マシュー・スクラー
(出)メリル・ストリープ、ジェームズ・コーデン、ニコール・キッドマン、キーガン=マイケル・キー、アンドリュー・ラネルズ
ジョー・エレン・ペルマン(エマ)、ケリー・ワシントン
「glee」の監督による本格的なミュージカル映画。
セレブと大衆の溝の大きさ。それを修復しようという身勝手なスターたち。始まりが不安でした。
プロムってそんなにやりたいこと?という基本的な疑問もありました。
話が上手く行きすぎなのはミュージカルだからありなのか? 
主演のジョー・エレン・ペルマンの笑顔は素敵です!今後に期待したいです。
ダンスも歌も素晴らしいのですけど。「glee」を見ているので、ちょっと期待はずれかも・・・
「ヘイター」
Sala Samobojcow.Hejter 
(監)ヤン・コマサ(ポーランド)
(脚)マテウシュ・パツェビチュ(撮)ラデック・ラドチュック(美)カタジーナ・ソバンスカ、マルセル・スラビンスキ
(音)ミハウ・ヤツァシェク
(出)マチェイ・ムシャウォフスキ、アガタ・クレシャ、ダヌカ・ステンカ、バネッサ・アレクサンダー
論文の盗用で大学を退学させられたトマシュはSNSを使い様々な手法で敵対企業や個人を攻撃する企業に就職
フェイクニュース等を使いこなし、その才能でのし上がります。そして、別れた恋人が関わる政治家を倒す作戦に参加。
政治家のスキャンダルを暴露しますが、作戦はしだいにエスカレートし、ついにはテロ事件へと発展します。
実は、この作品には前編もあったようです。
「ヘイト&フェイク総登場!」といった感じの典型的な胸糞が悪くなる映画です。
でも、ここまで主人公が悪で作戦を見事に成功させると、逆に映画だからいいかって気になるから不思議。
怖い映画ですが、見入ってしまいます。これが世界の真実なのか?挑戦するべきか?
この監督、次の作品「聖なる犯罪者」はアカデミー外国語映画賞にノミネートされます。
「隔たる世界の二人」
Two Distant Strangers
(N)(短編) 
(監)(脚)トラヴォン・フリー、マーティン・デズモンド・ロー(アメリカ)
(製)ローレンス・ベンダー、ショーン・コムズ、クリス・ウィットウィラー、ジュシ・ウィリアムズ
(撮)ジャシカ・ヤング(編)アレックス・オデスミス(音)ジェームズ・ポイザー
(出)ジョエイ・バダ$$、アンドリュー・ハワード、ザリア 
<あらすじ>
初めて泊まった彼女の部屋で目覚めた主人公は、彼女の別れを告げ、外に出るとすぐ、白人男性とぶつかってしまいます。
そこへ近くにいた白人警察官が現れ、彼に職務質問をし始めます。何もしていない彼はその対応に怒り、暴れ始めます。
すると近くにいた警官がやってきて、彼を押さえつけ、首を締めあげると彼は窒息死してしまいます。
はっと気が付くと彼は、彼女の部屋のベッドにいました。どうやら夢だったようです。しかし、あまりに現実的な・・・
こうして、彼の新たな一日が始まりますが、再び彼の目の前にはあの白人警察官が現れます。 
ジョージ・フロイドに捧げられた作品であることは、すぐにわかりました。
しかし、ラストには彼以外にも同じような目に遭った人々の名前が紹介されます。
<使用曲>
「Home」(演)Uhmeer(曲)James Poyser,Karriem Riggins他
「The Way It Is」(演)Bruce Hornsby & The Rango(曲)ブルース・ホンズビイ
「God's Child」(演)Jill Scott(曲)Jill Scott, James Poyser
「Two Distant Strangers」(演)Joey Bada$$(曲)Jo Vaughn Virginie,Erick Elliott,Chris McClenney,Dominic Makerm,Romeo Testa
 
「マクマホン・ファイル」
The Last Thing He Wanted 
(N) 
(監)(製)(脚)ディー・リース(米)  
(脚)マルコ・ヴィラロボス(原)ジョーン・ディディオン(撮)ボビー・ブコウスキー(音)タマール=カリ
(出)アン・ハサウェイ、ベン・アフレック、ウィレム・デフォー、ロージー・ペレス、エディ―・ガテギ 
女性記者が父親に代わり武器密輸に関与、そこから見えてきた米軍兵器の中米への密輸。
ハードボイルド・スタイルの展開はクールですが、難解過ぎ。もう少し面白くできなかったか? 
マ・レイニーのブラックボトム
Ma Rainey's Black Bottom 
(N)
(監)ジョージ・C・ウルフ(米)
(製)デンゼル・ワシントン、トッド・ブラック他(原戯)オーガスト・ウィルソン(脚)ブーベン・サンチャゴ=ウィルソン
(撮)トビアス・A・シュリッスラー(PD)マーク・リッカー(編)アンドリュー・モンドシェイン(衣)アン・ロス(音)ブランフォード・マルサリス
(出)ヴィオラ・デイヴィス、チャドウィック・ボーズマン、コールマン・ドミンゴ、グリン・ターマン、マイケル・ポッツ、ジェレミー・シャーモス
「ブルースの母」と呼ばれたマ・レイニーが地元の南部コロンバスからシカゴへレコーディングに来た際の一日を追った作品。
チャドウィック・ボーズマンの遺作となった「黒い底辺」の物語。
1927年が舞台だが、これもまた現在のアメリカ黒人社会を描いた作品となっています。 
デンゼル・ワシントン主演の「フェンス」と同じオーガスト・ウィルソンの戯曲(1982年作)が元になった作品。
「ミッドナイト・スカイ」
The Midnight Sky
(N)
(監)(製)ジョージ・クルーニー(米)
(製)グラント・ヘスロヴ、キース・レドモン他(製総)バーバラ・A・ホール、トッド・シュスター他
(原)リリー・ブルックス=ダルトン「世界の終わりの天文台」(脚)マーク・L・スミス(撮)マーティン・ルーエ
(PD)ジム・ビゼル(編)スティーブン・ミリオン(衣)ジェニー・イーガン(音)アレクサンドル・デスプラ
(出)ジョージ・クルーニー、フェリシティ・ジョーンズ、デヴィッド・オイェロウォ、ティファニー・ブーン(カワイイ!)
デミアン・ビチル、カイル・チャンドラー、ケイリン・スプリンゴールド 
人類が滅亡した地球、生き残った北極の天文台からK23(木星の衛星)から帰還する宇宙船に連絡が・・・。
地球に戻らずK23で生き延びよ!しかし、期間中の宇宙船もまた危機に追い込まれていました。
「ゼロ・グラビティ」「惑星ソラリス」「ユピテルとイオ 地球最後の少女」「パッセンジャー」・・・いろいろ入っています。
ハードSFタッチの地球滅亡作品の快作。
ただし、予想の範囲を越えるほどのワンダーはなかったかも。
Mank/マンク
MANK 
(N)
(監)デイヴィッド・フォンチャー(米)
(製)セアン・チャフィン、エリック・ロス、ダグラス・アーバンスキー(脚)ジャック・フィンチャー(撮)エリク・メッサーシュミット
(PD)ドナルド・グレアム・バート(衣)トリッシュ・サマーヴィル(編)カーク・バクスター(音)トレント・レズナー、アッティカス・ロス
(出)ゲイリー・オールドマン、サマンサ・セイフライド、チャールズ・ダンス、リリー・コリンズ、アーリス・ハワード 
永遠の名作「市民ケーン」の脚本が書かれる過程とそのもとになった体験を描いた内幕もの。
脚本の作者は監督デヴィッドの父親。30年代ハリウッドの大物が次々に登場する歴史大作でもあります。
ただし、この作品はそうしたメイキング映画とは別の側面も持っています。
アプトン・シンクレアという社会主義政治家というもう一人の登場人物を登場させ、アメリカの現状とリンクさせてゆきます。
フェイク・ニュースならぬフェイク・ムービーによる共和党の勝利。それがまた再現することがなかったことを喜びたいと思います。 
もう終わりにしよう
I'm Thinking of Ending Things 
(N)
(監)(脚)チャーリー・カウフマン(製)ステファニー・アズピアズー、アソニー・ブレグマン他(製総)グレゴリー・ズック
(原)イアン・リード(撮)ウカシュ・ジャル(編)ロバート・フレイゼン(音)ジェイ・ワドリー
(出)ジェシー・プレモンス、ジェシー・バックリー、デヴィッド・シューリス、トニ・コレット 
「脳内ニューヨーク」のチャーリー・カウフマンが謎に満ちたサスペンス小説を映画化。
ほとんどがカップルの会話劇で展開しますが、いつしかそれが妄想の世界であることがわかってきます。
これほど居心地の悪い映画はめったにない!
たぶん高校の用務員として暮らすおじいさんによる最後の妄想なのでしょうが・・・
何を「もう終わりしよう」なのかは見る人次第なのかもしれません。
映画の中、ジョン・カサベテスの名作「こわれゆく女」がボロクソに言われ、アンナ・カヴァンの「氷」の話も出てきます。
「弱くて強い女たち」
弧味
Little Big Woman 
(監)(脚)シュー・チェンチエ許承傑(台湾)
(製総)ビビアン・スー、リャオ・チンソン(脚)ホアン・イークイ
(出)チェン・シューファン(祖母)、ディン・ニン(愛人)、シェ・インシュアン(長女)、ビビアン・スー(次女)、ソン・カーファン(三女)
チェン・イェンフェイ(孫娘)、チャン・チュンニン(実の三女)
<あらすじ>
家庭を捨て20年以上行方不明になっていた夫が入院し、愛人の看護を受ける中、そのまま亡くなります。
離婚していなかった正妻は、葬儀を三人の娘たちと行うため準備を始めます。するとそこに愛人が友人と現れます。
なぜ父親は家庭を捨てたのか?その理由を知らない三女は、その謎を訪ねますが、姉たちは教えてくれません。
台湾版「海街ダイアリー」というか是枝家族映画を見ているような雰囲気の作品で大好きです。
台湾と日本のメンタルの近さを感じてしまいました。広瀬すず、夏川結衣、真木よう子、樹木希林・・・そんな顔ぶれを見ている気になります。
お葬式って本当に何もかも許せる場なのかもしれません。悲しいけれどいい思い出になるのもお葬式です。 
「40歳の解釈:ラダの場合」
The Forty-Year-Old Version 
(N)
(監)(製)(脚)ラダ・ブランク(アメリカ)
(製)レナ・ウェイス、ジョーダン・ファッジ他(撮)エリック・ブランコ(編)ロバート・G・ウィルソン(音)ガイ・C・ルート
(出)ラダ・ブランク、ピーター・キム、オズウィン・ベンジャミン、イマニ・ルイス
芸術家の家庭に生まれ、戯曲作家として活動する40歳目前の黒人女性ラダは、演劇教室で教える日々が続き作品を発表していない。
そんなある日、友人の韓国系エージェントが舞台で彼女の戯曲を発表する機会を見つけてくれます。
ただし、製作者も演出家も白人で、内容を変更するよう求められます。不満を持ちながらも準備に追われる日々。
彼女はラップに目覚め、トラック・メーカーのDを尋ねます。そこで彼女はラッパーとして開眼しますが・・・・
NYを舞台にした音楽、演劇のアンダーグラウンドが楽しめます。そして、欺瞞に満ちた演劇への反抗が爆発!楽しい!
自分のことを親の代まで見せてしまっ彼女が次にどんな作品を撮るのか?楽しみです!
「ラブバード」
The Lovebirds
(N)
(監)マイケル・ショウォルター(米)
(製)(脚)(原)アーロン・エイブラムス(製)(脚)(原)ブレンダン・ゴール(製)マーティン・ゲーロ(撮)ブライアン・バーゴイン
(編)ロバート・ナッソー(音)マイケル・アンドリュース(出)クメイル・ナンジアニ、イッサ・レイ、アンナ・キャンプ
ポール・スパークス、ベッツィ―・ボレゴ 
イスラム系男性ジブランと黒人女性レイラニの関係は崩壊寸前。そんな二人が殺人事件の容疑者に。
逃げながら自分で犯人を突き止めようとするが、素人の二人は逆に犯人たちに捕まることに。二人の運命は?
パトカーに乗る警官ににらまれるが、そのままスルーされた時の主人公の台詞が笑えます。
「なんだただの人種差別主義者だったのか!」 
「ロスト・ガールズ」
Lost Girls
(N)
(監)(製総)リズ・ガーバス(米)
(製)アン・ケアリー、ケヴィン・マコーミック(製総)ロリー・コスロー他(脚)マイケル・ワーウィー(原)ロバート・コルカー
(撮)イゴール・マルティノヴィッチ(PD)リサ・マイヤーズ(編)カミーラ・トニオロ(音)アン・ニキティン
(出)エイミー・ライアン、トーマシン・マッケンジー、ゲブリエル・バーン、ローラ・カーク、ウーナ・ローレンス 
(エンドテーマ)「Lost Girls」(歌)(曲)ルシンダ・ウィリアムス
ロングアイランド連続殺人事件は15~16人の女性が殺害され遺棄されていた事件。
その被害者の一人が警察のずさんな捜査を指摘し、娼婦であるがゆえの差別を批判し続けました。
ついには自分の力で解決しようとしますが、犯人は捕まらず、行方不明の自分の娘も・・・ 
実話だからこそのリアリティーと説得力。アメリカの格差社会の現状、女性への差別が重く描かれています。
監督はこれまでニーナ・シモン、マリリン・モンロー、ボビー・フィッシャーらのドキュメンタリー映画を撮って来た女性です。
そして、主演のエイミー・ライアンの演技も圧巻です!
ROMA/ローマ 完成への道
(ドキュメンタリー)
(N)
(監)アンドレス・フラオンド、ガブリエル・ナシミオ(メキシコ)  
(製)アレハンドロ・デュラン、ガブリエル・ナシミオ(撮)マルセロ・ガラン、ファン・パブロ・ラミレス
(編)ペドロ・G・ガルシア(音)エステバン・アルドルテ(出)アルフォンソ・キュアロン 
傑作「ROMA/ローマ」の製作ドキュメンタリーを監督自身の解説で見られます。
監督の様々なこだわりと映画のテーマが実に明確に明らかにされます。
これを見たら、もう一度見直さないわけにはゆかないでしょう。
これぞキュアロン作品の真髄です!
監督自身、これが初めて自分が撮りたいテーマを撮りたいように撮れた作品と言ってます。
そんなわがままが実現したのも、ネットフリックスのおかげですね。 
「私というパズル」
Pieces of a woman 
(監)コルネル・ムンドルッツォ(ハンガリー)(カナダ映画)
(製)アシュリー・レビンソン、アーロン・ライダー他(製総)ジェイソン・クロース、マーティン・スコセッシ、サム・レヴィンソン他
(脚)カタ・ヴェーベル(撮)ベンジャミン・ローブ(編)ダーヴィド・ヤンチョ(音)ハワード・ショア
(出)ヴァネッサ・カービー、シャイア・ラブーフ、エレン・バースティン、モリー・パーカー、セーラ・スヌーク、ベニー・サフディ
「ホワイトゴッド」でカンヌ「ある視点賞」を受賞したハンガリー出身監督の世界デビュー作。
オープニングから出産シーンの長回しで観客を釘付けにします。出産シーンがまるでサスペンス映画のようにスリリングに展開。
死産となってしまった子供のためにと助産師を訴える父親と祖母、しかし、母親は悲しみに暮れそれどころではない・・・
夫との関係も崩れ、仕事も祖母との関係も駄目になって行きます。そんな彼女の唯一の救いは赤ん坊の匂いに近いリンゴ。
彼女がリンゴの種を育て、発芽させようとそます。そして、夫が関わる橋の工事も進みます。
どこの家庭でもあり得る出産トラブルをじっくりとリアルに描き出す手腕に感心!
我が家でも一度これに近い出来事があったので、男の側で身につまされました。旦那は本当にしっかりしないと・・・
(思えば自分もおろおろするばかりでしたが・・・)出産経験のある女性なら本当に重い映画でしょう。
でも、それだけ母親にとっての子供は何物にも代えがたいのです。(たぶん夫よりも大切・・・)
ヴェネチア国際映画祭女優賞(ヴァネッサ・カービー)も納得です!母親役エレン・バースティンもさすがの名演技です。
橋が出来るまで、リンゴの種が発芽するまで、そこまでがんばれば・・・とわかってはいるのですが・・・
シャイア・ラブーフの事件がなければ・・・残念です。
2021年
「ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ」
Woman In The Window 
(監)ジョー・ライト(イギリス)
(製)イーライ・ブッシュ、スコット・ルーディン他(原)A・J・フィン(脚)トレイシー・レッツ(撮)ブリュノ・デルボネル
(編)ヴァレリノ・ボネッリ(音)ダニー・エルフマン
(出)エイミー・アダムス、ゲイリー・オールドマン、ジュリアン・ムーア、ジェニファー・ジェイソン・リー、アンソニー・マッキー
ヒッチコックの名作「裏窓」の主人公を広場恐怖症の女性に代えた小説の映画化。
主人公があまりにダメダメなのがどうも好きじゃない。どうしても犯人の方に感情移入したくなるのです。
ヒッチコック作品は、それで観客を引き込むのですが、昔からモヤモヤするんです。この作品はまさにその典型的なタイプ。
ジョー・ライトだから、長回しの面白いカットなどあるかと思いきや、特に目新しさがなかったのが残念です。
「ザ・ホワイトタイガー」
The White Tiger 
(監)(脚)(製)ラミン・バーラニ(インド)
(製)プリヤンカー・チョープラー、ムクル・デオラ(製総)アダシュ・グーラブ他
(原)アラヴィンド・アディガ(撮)パオロ・カルネラ(音)ダニー・ベンシ、サウデル・ジュリアンズ(編)ティム・ストリート、ラミン・バーラニ
(出)アダシュ・グーラブ 、プリヤンカ・チョープラー、ラージクマール・ラーオ
<あらすじ>
カーストの最下層から資産家の運転手になった青年。召使根性が抜けないまま、交通事故の責任を負わされます。
罪には問われないものの、自分の立場を理解した青年は主人を騙し始めます。
そして、主人が政治家への巨額献金を行うことを知り、その金を強奪しようと考えます。 
インドのカースト制と政治の腐敗の中、下層民が成功を収めるには犯罪か政治家に取り入るしかない。
その2択を両方実行したホワイトタイガーの人生をテンポよく描きます。
主人公が最後までまったく反省していないのは逆に清々しい! 
「時の面影」
The Dig 
(N)
(監)サイモン・ストーン(イギリス)
(製)ガブリエル・ターナ、キャロライン・マークス、マーレイ・ファーガソン他
(原)ジョン・プレストン(脚)モイラ・バフィーニ(撮)マイク・イーレイ(編)ジョン・ハリス(音)ステファン・グレゴリー
(出)キャリー・マリガン、レイフ・ファインズ、リリー・ジェームズ、ジョニー・フィン、ベン・チャプリン、ケン・スコット
アーチ―・バーンズ、モニカ・ドラン
<あらすじ>
1939年第二次世界大戦直前のイングランド、サフォーク州イプスウィッチにあるサットン・フーで村に住む未亡人が遺跡の調査を依頼。
依頼されたのは地元の発掘の専門家でアマチュアながら叩き上げの専門家でした。
彼は、そこには古い墓があるかもしれないと言い、発掘調査を開始。するとそこからバイキング時代以前の船を発見します。
それは埋葬する人物を天国へと送るための船で、一緒に宝物も収められている事が明らかになります。
情報を知った大英博物館は大物の研究者を送り込み、その調査を引き継ぐと宣言します。
未亡人は、それを拒否しようとしますが、彼女は心臓に病を抱える見でした。
発掘調査の行方は?発掘された宝は誰のものになるのか?未亡人の病は? 
6世紀以前のアングロサクソン人の墓を発見・発掘した人々の物語。実際にあった発掘事件の記録が元になっています。
戦争、病、死、墓、宇宙、船・・・様々なイメージが結びつき地味な遺跡発掘のドラマが壮大な宇宙へと展開します。
想像力の翼の魅力を感じさせてくれる素晴らしい作品です。
キャリー・マリガン、リリー・ジェームズと僕が大好きな英国女優が出ているだけでも最高!
舞台は、これまた大好きなBBCのTVドラマ「刑事フォイル」の舞台と近いはず。
「日々は、うたかたに」
Kagittan Hayatlar
(監)カン・ウルカイ
(脚)エルジャン・メフメット・エルデム
(出)チャガイ・ウルソイ、アミール・アリ・ドールウ、エルシン・アリジ、トュルガイ・タニュルキュ
<あらすじ>
イスタンブールの街で廃品回収をしながら暮らすメーメットは腎臓病を患いこのまままでは命は短いことがわかっていました。
ある日彼は回収した廃品の中から少年を見つけます。DVの父親から守るため母親が彼は隠したようでした。
彼は少年を助け、自分で育てようとします。友人のゴンジはそんな彼を助ける良き相棒です。 
「シックス・センス」のような展開は予想できましたが、悲しすぎる展開です。
一見近代化したように見えるイスタンブールの街も一歩はずれると貧困層が多く、彼らには未来がまったく見えない。
美しいイスタンブールの夜景など、街並みが懐かしい!
「ペレ・レジェンド
栄光のサッカー人生」
PELE 
ドキュメンタリー(N)
(監)ベン・ニコラス、デヴィッド・トライホーン(ブラジル)
(製総)ケヴィン・マクドナルド
(出)ペレ、マリオ・ザガロ、ジルベルト・ジル、リベリーノ、ジュカ・クフォーリ 
1958年ワールドカップ・スウェーデン大会に17歳でデヴューし、いきなりチームの柱となって優勝。
1962年チリ大会では怪我で決勝は欠場するも、ガリンシャ、ザガロらの活躍で優勝。 
1966年イングランド大会は相手チームの徹底的にマークされたことで、ブラジルは予選敗退。
1970年メキシコ大会では29歳最後の大会として出場し、他の選手を活かしながら、見事に3度目の優勝。
この間のブラジルの社会状況と独裁政権とペレの関係にも注目したドキュメンタリー映画
17歳でスーパースターになりながら自分を見失わなかったペレは本当に真面目な人間でした。
その反面、独裁者に逆らうという発想は難しかった。当時、そのことへの批判もあったようですが、それも吹っ飛ばしたのが最後の優勝!
「マルコム&マリー」
Malcolm & Marie 
(監)(製)(脚)サム・レヴィンソン(アメリカ)バリー・レヴィンソンの息子!
(製)ゼンデイヤ、ジョン・デヴィッド・ワシントン、アシュレイ・レヴィンソン他(撮)マーセル・レヴ(編)ジュリオ・C・ペレス
(PD)ミカエル・グレイスリー(音)ラブリンス
(出)ゼンデイヤ、ジョン・デヴィッド・ワシントン
<あらすじ>
初監督作品のプレミア上映で成功を収めた黒人監督マルコムは、ガールフレンドのマリーとマリブの豪邸に帰宅。
しかし、マリーは上映挨拶に自分の名前が忘れられていたことに腹を立てていました。ケンカを始める二人。
薬物依存だった彼女がモデルになっていたのに、自分のおかげでできた作品のに・・・と怒るマリーに逆切れしたマルコムも反撃。 
新型コロナ禍の真っ最中に撮影された二人だけの芝居はセリフも多く、感情の爆発の連続という芝居合戦。
映画論、夫婦論、男性・女性論、人種差別問題など様々な問題が語られますが、音楽が良いこともあり、飽きさせません。
撮影も工夫しているし、怒涛の台詞も圧巻。ゼンデイヤはもちろんながら、ジョン・デヴィッド・ワシントンもベテラン俳優の貫禄!
少々大人向け、映画ファン向けですが充分に楽しめる作品です!