世界の中心で大人の愚かさを叫ぶ!


- グレタ・エルンマン・トゥーンベリ Greta Ernman Thungerg -
 グレタ・エルンマン・トゥーンベリ Greta Ernman Thungergによる2019年9月23日「気候行動サミット」での演説

<演説全文>
 私たちはあなたたちを注意深く見ている。それが、私のメッセージだ。
 こんなことは、完全に間違いだ。私はここに立っているべきではない。私は海の反対側で学校に戻っているべきだ。それなのにあなたたちは、私たち若者のところに希望を求めてやってくる。(そんなことが)よくもできるものだ。あなたたちは空っぽの言葉で、私の夢と子供時代を奪い去った。でも私は運が良い方だ。人々は苦しみ、死にかけ、生態系全体が崩壊しかけている。私たちは絶滅に差し掛かっているのに、あなたたちが話すのは金のことと、永遠の経済成長というおとぎ話だけ。何ということだ。
 過去30年以上、科学は極めて明瞭であり続けた。必要な政策も解決策もまだ見当たらないのに、目を背け、ここに来て「十分やっている」なんてよくも言えるものだ。あなたたちは私たちの声を聞き、緊急性を理解したと言う。でもどれだけ悲しみと怒りを感じようと、私はそれを信じたくない。なぜなら、もし本当に情況を理解し、それでも座視し続けているとしたなら、あなたたちは悪だからだ。そんなことを信じられない。
 10年間で(温室効果ガスの)排出量を半減するというよくある考え方では、(気温上昇を)1.5度に抑えらる可能性が50%しかなく、人類が制御できない不可逆的な連鎖反応を引き起こす恐れがある。
 あなたたちは50%で満足かもしれない。でもこの数字は(後戻りできない変化が起こる)転換点のほか、(永久凍土が溶けることなどで温暖化が進む)ほとんどのフィードバック・ループ、有害な大気汚染による温暖化、公平性や気候の正義といった側面を考慮していない。この数字はあなたたちが空気中に出した何千億トンもの二酸化炭素(CO2)を、私たちの世代が、(現時点で)ほとんど存在していない技術で吸収することを当てにしている。
 だから、50%の危険性は私たちには受け入れられない。私たちはその結果と共に生きていかなければならない。
 地球の気温上昇を1.5度に抑える確率を67%にするには、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の最善の見立てでは、2018年1月1日時点で世界に残されたCO2排出許容量は4200億トンだった。現在では3500億トンを下回った。よくも従来通りの取り組みと技術的な解決策で何とかなるなんて装うことができたものだ。現状の排出レベルでは、残されたCO2排出許容量に8年半もたずに達してしまう。
 現在、これらの数字に沿って作られた解決策や計画は全くない。なぜなら、これらの数字は都合が悪すぎるからだ。そしてあなたたちはまだ、このようなことを口にできるほど成熟していない。
 あなたたちには失望した。しかし若者たちはあなたたちの裏切り行為に気付き始めている。全ての未来世代の目はあなたたちに注がれている。私たちを失望させる選択をすれば、決して許さない。あなたたちを逃がさない。まさに今、ここに私たちは一線を引く。世界は目を覚ましつつある。変化が訪れようとしている。あなたたちが好むと好まざるとにかかわらず。
 ありがとう。

(ニューヨーク共同)

 彼女を馬鹿にする大人、彼女を利用する大人、彼女を英雄として崇める若者・・・彼女がアスペルガー症候群であることから、異常者によるヒステリー的発言とする人々も多いようです。しかし、彼女がアスペルガーであることは、その個性が人類にとって大きな意味のある存在であることを証明したと言えます。世界の大人を敵にまわす勇気は、彼女の個性があってこそ可能になったのです。

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