イタリア近代史と映画


- 1943年から21世紀まで -

<映画とイタリア史>
 第二次世界大戦以降のイタリア現代史とイタリア映画の代表作をまとめてみました。
 戦後、イタリアは「ネオ・リアリズモ」によって世界の映画界をリードする存在でした。今見ても、素晴らしい作品は多く、配信などによりそうした作品は以前より見やすいかもしれません。

 イタリアの戦後は映画の発展と並行してスタートしました。連合軍とレジスタンスの勝利によって、ローマが解放されたとほぼ同時に「映画の都」と呼ばれたスタジオ「チネチッタ」の復興が始まり、瓦礫となった街でロケーション撮影により、ロベルト・ロッセリーニ監督の歴史的名作「無防備都市」が製作され世界に衝撃を与えました。
 こうして始まった「ネオ・リアリズモ」のブームは、イタリアが世界の映画界をリードすることになり、多くの巨匠が誕生しました。
 ロベルト・ロッセリーニ、ピエトロ・ジェルミ、フェデリコ・フェリーニルキノ・ビスコンティビットリオ・デ・シーカピエロ・パオロ・パゾリーニミケランジェロ・アントニオーニ・・・
 60年代以降も、「マカロニ・ウエスタン」と呼ばれた西部劇やマフィアを題材にしたギャング映画、「サスペリア」などのオカルト映画など、様々なブームを生み出しながらイタリア映画は発展。
 セルジオ・レオーネ、フランコ・ゼフェレッリ、フランチェスコ・ロージ、リリアーナ・カヴァーニ、リナ・ヴェルトミュラー、マルコ・フェレーリ、エットーレ・スコラ、マルコ・ベロッキオ、エルマンノ・オルミなどが登場しています。
 80年代以降に登場した監督としては、タヴィアーニ兄弟ジュゼペ・トルナトーレ、ロベルト・ベニーニ、ナンニ・モレッティ。
 21世紀に活躍している監督としては、パオロ・ソレンティーノ、ロベルト・アンドー、プーピ・アヴァーティなどがいますが、本国イタリア以外での知名度は、かつての黄金時代に比べ低くなっているのは残念です。
 今後も、このページのイタリア映画は増やしてゆきますのでご参考まで!

<レジスタンスの国>
 レジスタンス勢力は、最終的に1945年4月の一斉蜂起によって、北部の自力解放を果たした。もちろん連合軍の軍事力も背景にはあったが、自力解放の成果とその伝説は、連合軍に対するイタリアの発言力を強める源となった。戦後イタリアの国土がドイツと違い連合軍の直接占領ではなく間接占領に置かれ、日本と比べて占領期間も短くとどまったのも、このような理由が存在したからである。

 武装パルチザン活動を含めたレジスタンスが北部の自力解放に結びつけた子とは、その後に「レジスタンス神話」を生み出す。やがて成立する共和国はファシスト党の再建を禁ずる憲法規定に象徴されるように、反ファシズムのレジスタンスから生まれた共和国と位置づけられた。4月25日は解放記念日として共和国の主要な祝日になた。

<生き残ったファシズム>
 パージについては、1944年4月、ファシズム粛清高等委員会が発足していた。しかし、その限界は明らかで、多数の関係者が早くから訴追を免れていた。のちに第一次デ・ガスペリ政権が成立すると、1946年2月に旧高等委員会自体が廃止された。続く6月には、共産党のトリアッティ法相が大規模な恩赦を実施した。
 こうしてファシズム関係者のパージは幕引きが図られた。


 右派左派共に政権の安定による国内復興を優先させることに意見が一致し、大いなる妥協が成立したことで、イタリアの戦後は始まったと言えます。

<テクノクラート政権時代>
 1990年代イタリアは経済的・社会的・政治的に大きな危機を迎え、右派も左派もその危機を乗り切れる政策を示すことができない混沌とした状態に陥りました。そこで誕生したのがどちらの派閥にも基本的には属さない立場になった「テクノクラート政権」の誕生でした。そして、それは政党政治の時代が終わったことを告げるものだったのかもしれません。

 政治腐敗やマフィア問題などの政治危機、公的債務の肥大化や低成長などの経済危機を克服するため、第一共和制の二大政党、キリスト教民主党と共産党を軸に、自己刷新と改革の試みが続いたものの、抜本的変革につながらなかった。・・・
 1992年の総選挙などで大幅に勢力を減らしたキリスト教民主党をはじめとする中道与党も、共産党の改革を受けて成立した左翼民主党も、危機を乗り切れる政権担当能力がないことを露呈する。代わって、アマート、続いてチャンピ率いる政党専門家の政権を軸に、財政赤字の削減など経済改革や選挙法など政治改革が行われた。・・・
 まさに政党支配体制の終焉を告げたのである。


<ベルルスコーニ時代>
 1990年代後半から21世紀にかけて、イタリアは「ベルルスコーニの時代」となりました。

 彼が所有するフィニンヴェスト社を中心とするグループは主要民放テレビ3局を独占。イタリア最大の広告会社、出版社、スーパーマーケットなどを傘下にもつ。さらに1980~1990年代に黄金期を迎えていたACミランのオーナー。
 政治家クラクシとの癒着などが「清い手作戦」と第一共和制の崩壊により、訴追の可能性が高まったことから自ら政界えの進出を決意。そして右派の新党「フォルツァ・イタリア」を結成。ちなみに、「フォルツァ・イタリア」とは「イタリアがんばれ!」のこと。サッカーのイタリア代表チームを応援する掛け声からとられたとのこと。さすがは「アズーリの国」。
 党の基盤となる支援組織は、ACミランのサポーター・クラブをモデルにして、全国各地に「フォルツァ・イタリア・クラブ」が設置されました。こうして組織されたチームと、ベルルスコーニが所有するグループ企業各社が協力することで、テレビ・新聞などを利用したメディア選挙を実施することになりました。もちろんそのためには、彼が稼いできた潤沢な資金が必要でした。
 さらに彼は左派連合に勝利するため、保守派の北部同盟、イタリア社会運動などとの協力関係も築き、「ブリッジ連合」を結成。北部では右派が結集した「自由の極」。南部では同じく右派連合として「善政の極」が結成されました。
 1994年3月末、新選挙法による初の総選挙が行われ、新党「フォルツァ・イタリア」は比例部分で21%を獲得し、いきなり第一党に躍進。右派連合は上下両院で絶対多数となりました。逆に社会党は2%に急減し、事実上消滅してしまいました。こうしてベルルスコーニ首相による第一次政権がスタートしました。

<ベルルスコーニへの逆風>
 政権発足後、すぐに彼は自分に対する訴追を不可能にするため、司法当局へ圧力をかけ始めます。しかし、与党内部からもそうした首相による露骨なやり方への批判が強まり、議会内での安定多数が崩れ始めます。それに対し、首相は国営放送RAI経営陣にまで政権の人間を送り込む暴挙に出ます。
 1994年11月、首相に対する財務警察への賄賂提供に関する捜査通告が届きます。さらに年金改革法案も反発を招くことになり、三大労組がゼネストを宣言。10月のデモには300~400万人が参加し、追い込まれたベルルスコーニ内閣は12月22日に総辞職することになりました。
 しかし、イタリアはベルルスコーニのような男を好きなのかもしれません。2001年に彼は政権復帰を果たします。2008年4月の総選挙で、彼が率いる中道右派は上下両院の絶対多数を獲得。第四次ベルルスコーニ内閣が誕生しましたが、これもまた彼自身と周囲の汚職疑惑と彼が進めていた原発事業への反発により、逆風が吹き、2010年11月に彼は辞職を表明することになりました。さらに2011年11月27日、上院で彼の議員資格に関する決議が実施され、その剥奪が決定しました。

 パオロ・レンティーノ監督によるベルルスコーニの伝記映画「ローロ 欲望のイタリア」は必見の作品です!

1943年 
 7月 米軍主体の連合軍がシチリア島に上陸
イタリアの指導者ベニト・ムッソリーニが逮捕される。 
 9月 ドイツ軍が侵攻しムッソリーニを救出。
ドイツ占領下の北部イタリアにファシスト共和国が設立される。
ここからイタリア国内における内戦状態が始まります。
1944年 
 3月 共産党書記長パルミーロ・トリアッティが帰国
反ファシズム勢力の統一を呼びかけます。 
 6月 ボノーミを首相とする国民解放委員会による新政権誕生 
 7月 「サン・ミニアート村虐殺事件」
パオロ&ヴィットリオ・タビアーニ監督の映画「サン・ロレンツォの夜」で描かれます。 
11月 イタリアが誇るローマの映画スタジオ、チネチッタが再開 
12月 グリェルモ・ジャンニーニ編集の週刊誌「凡人」創刊
(反左翼運動の拡大を支持する雑誌) 
1945年 
 4月 北部イタリア国民解放委員会による一斉蜂起により全土が解放。 
 6月 フルッチョ・パッリ(行動党)臨時政権成立
12月 アルチーデ・デ・ガスペリ(キリスト教民主党)政権誕生 
無防備都市
(監)ロベルト・ロッセリーニ(出)アルド・ファブリッツィ、アンナ・マニャーニ
(まだ瓦礫の街で撮影された映画史に残る傑作)
1946年 
 6月 国民投票により共和制支持派の勝利 
 7月 第2次アルチーデ・デ・ガスペリ政権組閣
キリスト教民主党、プロレタリア統一社会党、共産党、共和党が参加。
<議会選挙の結果>
キリスト教民主党35%、プロレタリア統一社会党21%、共産党19%、その他25%
左派と右派が妥協した統一政権
パリ講和会議開始。(イタリアは戦勝国とは認められず) 
自転車泥棒
(監)ビットリオ・デ・シーカ(出)ランベルト・マジョラーニ、エンゾ・スタヨーラ
「戦火のかなた」
(監)ロベルト・ロッセリーニ(出)マリア・ミーキ、ガール・ムア 
「平和に生きる」(監)ルイジ・ザンパ(脚)スーゾ・チェッキ・ダミーコ(音)ニーノ・ロータ
「靴みがき」(監)ヴィットリオ・デ・シーカ 
1947年 
 5月 キリスト教民主党、社共両党が対立し、第3次デ・ガスペリ政権総辞職。
しかし、他にトップに立てる人物がなく第4次デ・ガスペリ政権が誕生。
(キリスト教民主党、自由党など左派を除いた政権) 
「荒野の抱擁」(監)ジュゼッペ・サンティス
「ドイツ零年」(監)ロベルト・ロッセリーニ 
1948年 
 1月 共和国憲法施行開始。
共産党と社会党が選挙協定を結ぶ。 
 4月 <資本主義VS社会主義>
第一回総選挙実施
共産主義か、資本主義かを選択する選挙となり、激しい戦いとなりました。
結果的には、資本主義陣営の与党中道連合の勝利。
下院574議席中、キリスト教民主党が得票率48.5%で単独過半数305を獲得。
カトリック教徒の力が結集された結果で反共宣伝が成功した結果。
社共両党合同の民主人民戦線は183議席にとどまった。
 5月 イタリア共和国初代大統領に自由党ルイージ・エイナウディが選出される。
第5次デ・ガスペリ政権が誕生。(中道4党による連合政権) 
 7月 共産党書記長パルミーロ・トリアッティが極右青年に襲撃され重傷を負う。
労働総同盟がゼネスト宣言
「にがい米」(監)ジュゼッペ・サンティス(出)シルバーナ・マンガーノ
「揺れる大地」(監)ルキノ・ビスコンティ 
1949年 
 3月 北大西洋条約機構NATOへの加盟承認される。 
10月 南部で農地分配を要求する農業労働者の運動が拡大し始めます。 
「無法者の掟」(監)ピエトロ・ジェルミ 
1950年
 5月 シーラ法公布。
土地改革のため土地を収用するシーラ公社設立。
(農業改革法にしたがって、土地の分割と分配を実施) 
「ストロンボリ」(監)ロベルト・ロッセリーニ
「神の道化師 フランチェスコ」(監)ロベルト・ロッセリーニ
「越境者」(監)ピエトロ・ジェルミ(脚)フェデリコ・フェリーニ
「ある愛の記憶」(監)ミケランジェロ・アントニオーニ(デビュー作) 
1951年 
 3月 再軍備法が反対運動が起きる中で、下院議会で可決。 
「ウンベルトD」(監)ビットリオ・デ・シーカ
「パルチザンに気をつけろ」(監)カルロ・リッツァーニ(デビュー作) 
1952年
   ローマ市議会選挙実施。
右翼とカトリック教徒の同盟を模索したが「ストゥルツ作戦」は失敗。 
小説「まっぷたつの子爵」(著)イタロ・カルヴィーノ 
「ヨーロッパ1951年」(監)ロベルト・ロッセリーニ
「2ペンスの希望」(監)レナート・カステラーニ
1953年
 1月 ローマで多数派に2/3議席を与える新選挙法案が提案され、各地で反対運動活発化
 8月 ユーロスラヴィアによるトリエステ占領に対しイタリア軍が派遣される。 
「ローマの休日」(監)ウィリアム・ワイラー(脚)ダルトン・トランボ
(敗戦国を支援するための資金を使って、イタリア国内で製作された作品の一つ)
「イタリア旅行」(監)ロベルト・ロッセリーニ
「ミラノの奇蹟」(監)ビットリオ・デ・シーカ
「終着駅」(監)ビットリオ・デ・シーカ(出)ジェニファー・ジョーンズ、モンゴメリー・クリフト
(デ・シーカ監督のハリウッド進出作品)
1954年 
 1月 国営テレビRAIが放送開始 
「道」(監)フェデリコ・フェリーニ(出)ジュリエッタ・マッシーナ、アンソニー・クイン
アカデミー外国語映画賞
「夏の嵐」(監)ルキノ・ヴィスコンティ
「ロミオとジュリエット」(監)レナート・カスティラーニ 
1955年
 4月 キリスト教民主党グロンキが左派勢力の支持も得て大統領に選出される。 
12月 国際連合への加盟が承認される。 
「女ともだち」(監)ミケランジェロ・アントニオーニ
「崖」(監)フェデリコ・フェリーニ 
「失われた大陸」ドキュメンタリー(製)レオナルド・ポンツィ、エンリコ・グラース他
カンヌ映画祭審査員特別賞
1956年 
10月 社会党と共産党が統一行動協定を破棄。左派が分裂。 
「鉄道員」(監)ピエトロ・ジェルミ 
1957年 
 7月 フィアット社が新車種500を発表。自動車産業が本格的に発展開始。 
「カビリアの夜」(監)フェデリコ・フェリーニ
「さすらい」(監)ミケランジェロ・アントニオーニ 
「わらの男」(監)(脚)(出)ピエトロ・ジェルミ(脚)アルフレード・ジャンネッティ、L・ベンベヌーティ
1958年 
10月 ヨハネス23世が新ローマ教皇に選出されバチカンの新体制スタート。 
「挑戦」(監)フランチェスコ・ロージ(デビュー作) 
1959年 
「刑事」(監)ピエトロ・ジェルミ
ロべレ将軍」(監)ロベルト・ロッセリーニ(ベネチア国際映画祭金獅子賞
「狂った夜」(監)マルロ・ボロニーニ
「戦争」(監)マリオ・モニチェッリ(ベルリン国際映画祭金獅子賞
「激しい季節」(監)ヴァレリオ・ズルリーニ
1960年 
 8月 第17回ローマ・オリンピック開催 
「甘い生活」(監)フェデリコ・フェリーニ(カンヌ国際映画祭グランプリ
「情事」(監)ミケランジェロ・アントニオーニ
「若者のすべて」(監)ルキノ・ヴィスコンティ(出)アラン・ドロン、アニー・ジラルド
「汚れた英雄」(監)カルロ・リッツァーニ
「二人の女」(監)ヴィットリオ・デ・シーカ(出)ジャンポールベルモンド
(ソフィア・ローランがアカデミー主演女優賞、カンヌ国際映画祭主演女優賞
「ローマで夜だった」(監)ロベルト・ロッセリーニ
「ゼロ地帯」(監)ジッロ・ポンテコルヴォ
「残酷な夜」(監)フロレスターロ・ヴァンチーニ
1961年 
 1月 ミラノで初の中道左派市長が誕生 
「イタリア式離婚狂想曲」(監)ピエトロ・ジェルミ
「アッカトーネ」(監)ピエロ・パオロ・パゾリーニ(デビュー)
「夜」(監)ミケランジェロ・アントニオーニ 
1962年 
 2月 第4次アミントーレ・ファンファーニ政権誕生 
11月 下院で電力国有化法案可決 
「太陽はひとりぼっち」(監)ミケランジェロ・アントニオーニ
カンヌ国際映画祭審査員特別賞
「シシリーの黒い霧」(監)フランチェスコ・ロージ(ベルリン国際映画祭銀熊賞
「殺し」(監)ベルナルド・ベルトルッチ(デビュー作)
「祖国は誰のものぞ」(監)ナンニ・ロイ
「マンマ・ローマ」(監)ピエロ・パオロ・パゾリーニ
「家族日誌」(監)ヴァレリオ・ズルリーニ(出)マルチェロ・マストロヤンニ
ヴェネチア国際映画祭金獅子賞) 
1963年 
12月 社会党が参加した初の本格的中道左派政権として第1次モーロ内閣誕生 
「8 1/2」(監)フェデリコ・フェリーニ(アカデミー外国語映画賞
「山猫」(監)ルキノ・ヴィスコンティ」(カンヌ国際映画祭グランプリ
「昨日・今日・明日」(監)ヴィットリオ・デ・シーカ(アカデミー外国語映画賞
「ヴェローナ裁判」(監)カルロ・リッツァーニ
「明日に生きる」(監)マリオ・モリチェッリ
「ブーベの恋人」(監)ルイジ・コメンチーニ
「都会を動かす手」(監)フランチェスコ・ロージ(ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
1964年 
 3月 インフレ・資本逃避による経済危機発生。
アメリカや国際通貨基金からの緊急融資で乗り切る。 
10月 ミラノ=ナポリ間の高速道路全面開通 
「荒野の用心棒」(監)セルジオ・レオーネ
「奇跡の丘」(監)ピエロ・パオロ・パゾリーニ
「革命前夜」(監)ヴェルナルド・ヴェルトルッチ
「誘惑されて棄てられて」(監)ピエトロ・ジェルミ(サロ・ウルツイがカンヌ映画祭主演男優賞
「赤い砂漠」(監)ミケランジェロ・アントニオーニ(ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
1965年
 5月 大学での教育環境の悪化などへの反発が強まり、グイ文相が大学改革案を発表。 
「夕陽のガンマン」(監)セルジオ・レオーネ
「続・荒野の用心棒」(監)セルジオ・コルブッチ
「魂のジュリエッタ」(監)フェデリコ・フェリーニ
「熊座の淡き星影」(監)ルキノ・ヴィスコンティ
「蜜がいっぱい」(監)ピエトロ・ジェルミ(カンヌ国際映画祭パルムドール
「ポケットの中の握り拳」(監)マルコ・ベロッキオ(デビュー作) 
1966年
 4月 ローマ大学で左右グループが衝突し、左派学生ロッシが死亡。 
「欲望」(監)ミケランジェロ・アントニオーニ(カンヌ国際映画祭グランプリ) 
「アルジェの戦い」(監)ジッロ・ポンテコルヴォ(ヴェネチア国際映画祭グランプリ
「アッシジのフランチェスコ」(監)ベルナルド・ベルトルッチ
群盗荒野を裂く」(監)ダミアーノ・ダミアーニ
1967年 
11月 ミラノ・カトリック大学で大学が学生に占拠され、全国の大学へ広がる。 
「アポロンの地獄」(監)ピエロ・パオロ・パゾリーニ 
1968年
イタリア全土で学生運動が拡大し、教育活動が停止。社会不安が広がる。
「ロミオとジュリエット」(監)フランコ・ゼフェレッリ
「テオレマ」(監)ピエロ・パオロ・パゾリーニ(出)テレンス・スタンプ、ラウラ・ベッティ
ヴェネチア国際映画祭主演女優賞
「異邦人」(監)ルキノ・ヴォスコンティ(原)アルベール・カミュ(出)マルチェロ・マストロヤンニ
1969年
 9月 主要3大労組、金属機械労働者のゼネスト宣言により「熱い秋」始まる。 
12月 ミラノ・フォンターナ広場の全国農業銀行で爆破テロ事件発生。
極右による「緊張の戦略」が本格化。
極左組織「赤い旅団」が誕生。 
「サテリコン」(監)(脚)フェデリコ・フェリーニ
「地獄に堕ちた勇者ども」(監)ルキノ・ヴィスコンティ
「王女メディア」(監)ピエロ・パオロ・パゾリーニ
「シシリアン」(監)セルジオ・レオーネ
「砂丘」(監)ミケランジェロ・アントニオーニ
1970年 
 1月 普通州の設置が法制化。 
 5月 労働者憲章が可決。 
社会が混乱する中、多くの名作が生まれたイタリア映画の黄金期

「死刑台のメロディ」(監)ジュリア―ノ・モンタルド(カンヌ国際映画祭男優賞) 
「悲しみの青春」(監)ヴィットリオ・デ・シーカ
「殺人捜査」(監)エリオ・ペトリ(出)ジャン・マリア・ボロンテ
アカデミー外国語映画賞、カンヌ国際映画祭グランプリ
暗殺の森」(監)ベルナルド・ベルトルッチ
「わが青春のフロレンス」(監)マウロ・ボロニーニ
(オッタビア・ピッコロがカンヌ映画祭主演女優賞受賞)
「歓びの毒牙」(監)ダリオ・アルジェント
「フェリーニの道化師」(監)フェデリコ・フェリーニ
「ジェラシー」(監)エットーレ・スコラ(マルチェロ・マストロヤンニがカンヌ国際映画祭男優賞
1971年 
 3月 元軍人の極右ボルゲーゼによるクーデター計画が発覚。
これから1973年までは「右翼の3年」と呼ばれることになります。 
「警視の告白」(監)ダミアーノ・ダミアーニ(モスクワ国際映画祭グランプリ) 
「死刑台のメロディ」(監)(脚)ジュリアーノ・モンタルド
(リカルド・クッチョーラがカンヌ国際映画祭男優賞
「ベニスに死す」(監)ルキノ・ヴィスコンティ(カンヌ国際映画祭25周年記念賞
「父の名によって」(監)マルコ・ベロッキオ
「労働者階級は天国に入る」(監)エリオ・ペトリ(出)ジャン・マリア・ボロンテ
カンヌ国際映画祭パルム・ドール
1972年 
 3月 極左組織「赤い旅団」によるジーメンス幹部マッキアリーニ誘拐事件発生。 
「ラスト・タンゴ・イン・パリ」(監)ベルナルド・ベルトルッチ 
「黒い砂漠」(監)フランチェスコ・ロージ(カンヌ国際映画祭グランプリ
「ブラザー・サン・シスター・ムーン」(監)フランコ・ゼフェレッリ
「フェリーニのローマ」(監)フェデリコ・フェリーニ
「ルードウィッヒ 神々の黄昏」(監)ルキノ・ヴィスコンティ
1973年
 第一次オイルショックにより、インフレと失業急増により経済が危機的状態になる。
 翌年、IMFと西ドイツから多額の緊急融資を受けることでかろうじて危機を脱します。
「アマルコルド」(監)フェデリコフェリーニ(フェリーニの少年時代を描いた自伝的作品)
「愛の嵐」(監)リリアーナ・カヴァーニ(出)シャーロット・ランプリング
「青い体験」(監)サルヴァトーレ・サンペリ(ラウラ・アントネッリ主演のお色気コメディ) 
1974年 
 カトリック活動団の加盟数が1959年の300万人からこの年には60万人に急減。
 最大勢力だったカトリックの力が急速に弱まりました。
 5月 離婚法廃止に関する投票実施されるが、廃止反対派が勝利し、法律維持が決定 
 9月 「赤い旅団」レナート・クルチョとアルベルト・フランチェスキーニが逮捕される。 
「家族の肖像」(監)ルキノ・ヴィスコンティ(出)バート・ランカスター 
「流されて・・・」(監)リナ・ヴェルトミュラー(ヴァルトミュラーの世界的ブレイク作品)
「最後の晩餐」(監)マルコ・フェレーリ(カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞
「イノセント」(監)ルキノ・ヴィスコンティ
「あんなに愛しあったのに」(監)エットーレ・スコラ
1975年 
 テロ対策のための治安法「レアーレ法」が制定される。
 ソ連共産党との共闘ではなく民主主義の制度を重視する「ユーロ・コミュニズム」広まる。
「ローマに散る」(監)フランチェスコ・ロージ
「イアママコラータとコンチェッタ」(監)サルヴァトーレ・ピシチェック 
1976年
1900年」(監)ベルナルド・ベルトルッチ(イタリア近代史を描いた超大作)
「カサノバ」(監)フェデリコ・フェリーニ
「セブン・ビューティーズ」(監)リナ・ヴェルトミュラー(出)ジャン・カルロ・ジャンニーニ
「凱旋行進」(監)マルコ・ベロッキオ
1977年 
「パードレ・パドローネ」(監)タヴィアーニ兄弟(カンヌ国際映画祭グランプリ) 
「サスペリア」(監)ダリオ・アルジェント
「特別な一日」(監)エットーレ・スコラ
「善悪の彼岸」(監)リリアーナ・カヴァーニ
「バイバイ・モンキー/コーネリアスの夢」(監)マルコ・フェレーリ(カンヌ国際映画祭グランプリ
1978年
第4次アンドレ・オッティ政権成立(3月)
共産党の支持も受けた「国民的連帯政権」の誕生。
「赤い旅団」によるアンドレ・モーロ誘拐事件(5月に遺体発見される)
モーロは、連帯の仕掛け人だったが極左によって狙われ、左派分裂を招いた。
「暗い秋」と呼ばれ、共産党は政権を離脱。
この後、極左組織への警察の圧力が増し、組織は崩壊することになります。
「木靴の木」(監)エルマンノ・オルミ(カンヌ国際映画祭グランプリ
「青春のくずや-おはらい」(監)ナンニ・モレッティ
1979年
 6月 総選挙実施され、共産党の党勢が後退。 
「ルナ」(監)ベルナルド・ベルトルッチ
「エボリ」(監)フランチェスコ・ロージ(出)ジャン・マリア・ボロンテ、イレーネ・パパス
「食人族」(監)ルッジェロ・デオダート
「きらいな袋」(監)カルロ・ヴェルドーネ 
1980年 
 8月 ボローニャ駅で爆弾テロ事件発生 
10月 トリノでフィアット社中間管理職を中心に労組がゼネスト突入。
その運動への反対でもが4万人規模で展開され、組合への反発が強まる。
左派の分裂が決定的となる。 
「パッション・ダモーレ」(監)エットーレ・スコラ
「女の都」(監)フェデリコ・フェリーニ
「もうひとりの女」(監)ピーター・デル・モンテ(ヴェネツィア国際映画祭審査員特別賞) 
1981年 
 5月 中絶法廃止の国民投票が否決される。 
 6月 共和党ジョバンニ・スパドリーニ首相による初の非キリスト教民主党首班政権成立。 
「監督ミケーレの黄金の夢」(監)ナンニ・モレッティ(ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
「町いちばんの美女/ありきたりな狂気の物語」(監)マルコ・フェレーリ(原)C・ブコウスキー
「三からやり直し」(監)マッシモ・トロイージ
「ローザのチャンス」(監)サルヴァトーレ・ピシチェッリ 
サン・ロレンツォの夜」(監)(脚)タヴィアーニ兄弟(脚)トニーノ・グエッラ
1982年 
 9月 反マフィア対策の責任者ダッラ・キエーザ将軍が暗殺される 
「グリッロ侯爵」(監)マリオ・モニチェッリ(ベルリン国際映画祭銀熊賞
「ある女の存在証明」(監)ミケランジェロ・アントニオーニ
「心のいたみ」(監)ジャンニ・アメリオ
1983年 
 8月 第一次クラクシ政権成立 
「追憶の旅」(監)プーピ・アヴァーティ
「ピエラ愛の遍歴」(監)マルコ・フェレーリ
「そして船は行く」(監)フェデリコ・フェリーニ
「カルメン」(監)フランチェスコ・ロージ 
小説「マンゾーニ家の人々」(著)ナタリア・ギンズブルグ 
1984年 
 9月 パレルモの判事が政治家・マフィアの犯罪に関して366通の逮捕状を発送。 
「ル・バル」(監)エットーレ・スコラ(ベルリン国際映画祭銀熊賞) 
「未来は女のものである」(監)マルコ・フェレーリ
「カオス・シチリア物語」(監)タヴィアーニ兄弟(ヴェネチア国際映画祭批評家賞
「鍵」(監)ティント・ブラス
「僕のビアンカ」(監)ナンニ・モレッティ
1985年 
10月 アキーレ・ラウロ号乗っ取り事件発生。米軍によりイタリア領内に強制着陸
イタリア政府ベッティーノ・クラクシは、米国への犯人引き渡しを拒否する。 
東京国際映画祭でのベルナルドベルトルッチのインタビューより
「イタリア映画は瀕死の状態だ」
「マカロニ」(監)エットーレ・スコラ
「ミランダ」(監)ティント・ブラス
「ジュリオの当惑」(監)ナンニ・モレッティ
「メトロポリタン・ブルース」(監)サルヴァトーレ・ピシチェッリ
「実録マフィア戦争/暗黒の首領」(監)ダミアーノ・ダミアーニ(ベルリン国際映画祭銀熊賞
1986年 
 2月 シチリアのパレルモでマフィア関係の「大裁判」開始 
「肉体の悪魔」(監)マルコ・ベロッキオ 
1987年 
 6月 総選挙実施。社会党が躍進。 
「グッドモーニング・バビロン!」(監)タヴィアーニ兄弟
「インテルビスタ」(監)フェデリコ・フェリーニ
「偽りの晩餐」(監)エルマンノ・オルミ(ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞
「流されて2」(監)リナ・ヴェルトミュラー
「予言された殺人の記録」(監)フランチェスコ・ロージ
「僕の妹」(監)カルロ・ヴェルドーネ
「ラスト・エンペラー」(監)ベルナルド・ベルトルッチ(アカデミー作品賞など) 
1988年 
 4月 第一次チリアーコ・デミータ政権成立 
「ニューシネマ・パラダイス」(監)ジュゼッペ・トルナトーレ(アカデミー外国語映画賞) 
「聖なる酔っぱらいの伝説」(監)エルマンノ・オルミ(ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
「リトル・デビル」(監)ロベルト・ベニーニ
1989年 
「フランチェスコ」(監)リリアーナ・カヴァーニ
「いつか見た風景」(監)プーピ・アヴァーティ
「永遠のマリー」(監)マルコ・リージ
「赤いシュート」(監)ナンニ・モレッティ
「シャボン泥棒」(監)マウリツィオ・ニケティ(モスクワ国際映画祭グランプリ) 
1990年 
10月 共産党穏健主流派の新政党として左翼民主党PDS誕生(共産党の消滅)
「宣告」(監)ジャンニ・アメリオ
「シェルタリング・スカイ」(監)ベルナルド・ベルトルッチ
「太陽は夜も輝く」(監)タヴィアーニ兄弟
「みんな元気」(監)ジュゼッペ・トルナトーレ 
1991年
 2月 ボッシ書記長のもと北部同盟の結成。第一回大会開催 
「ウルトラ」(監)リッキー・トニャッツィ(ベルリン国際映画祭監督賞
「ジョニーの事情」(監)ロベルト・ベニーニ
「エーゲ海の天使」(監)ガブリエーレ・サルヴァトレス(アカデミー外国語映画賞
1992年
 2月 ミラノの養護老人ホーム経営者マリオ・キエーザが収賄により逮捕される。
政界から汚職を一掃するための「清い手」作戦開始。 
 5月 ジョバンニ・ファルコーニ判事らがマフィアにより暗殺される。 
 6月 社会党アマートによる5党連立政権誕生。
政党からではなく選出された専門家テクノクラートによる初の政権誕生。 
 7月 ボルセリーノ判事と護衛4名がマフィアによって殺害される。 
 9月 経済危機により通貨リラが大幅下落。欧州通貨制度からも離脱。 
「小さな旅人」(監)ジャンニ・アメリオ(ヴェネチア国際映画祭グランプリ
「兄弟と姉妹」(監)プーピ・アヴァーティ 
1993年
 3月 ジュリオ・アンドレオッティにマフィアとの共謀容疑での捜査通告。 
 4月 イタリア銀行総裁チャンピによる新政権成立。非政党のテクノクラート政権。 
 8月 小選挙区制を基本とする新選挙法成立。 
「親愛なる日記」(監)ナンニ・モレッティ(カンヌ国際映画祭監督賞) 
1994年
 1月 シルヴィオ・ベルルスコーニが政界参入を宣言。 
 3月 総選挙が実施され、フォルツォ・イタリアのベルルスコーニ率いる右派連合が勝利。 
 5月 第一次ベルルスコーニ政権成立。 
10月 全国で予算案に抗議するゼネスト実施。参加者300万にに達する。 
11月 ベルルスコーニ首相に対する汚職捜査開始。 
12月 ベルルスコーニ政権が総辞職を表明。 
「愛の告白」(監)プーピ・アヴァーティ 
1995年 
 1月 ランベルト・ディーニ非政党テクノクラート政権成立。 
 5月 政府と労組が年金改革について合意成立。 
12月 ブローディが中道左派連合「オリーブの木」の政策綱領を発表。 
「イル・ポスティーノ」(監)マイケル・ラドフォード
「明日を夢みて」(監)ジュゼッペ・トルナトーレ
「心のおもむくままに」(監)クリスティーナ・コメンチーン
「愛のめぐりあい」(監)ミケランジェロ・アントニオーニ、ヴィム・ヴェンダース
ヴェネチア国際映画祭国際評論家賞
1996年
 4月 総選挙で「オリーブの木」が中道右派連合の「自由の極」に勝利。 
 5月 第一次プローディ政権誕生。共産主義再建党は閣外協力することになる。 
「雨上がりの駅で」(監)ピーター・デル・モンテ
「謎の魔術師」(監)プーピ・アヴァーティ 
1997年 
 5月 上院で地方分権についてのバッサニーニ法可決される。 
「ニルヴァーナ」(監)ガブリエレ・サルヴァトレス(近未来SF)
1998年 
 1月 チャンピ国庫相、財政赤字の削減がユーロ参加の基準を満たしたことを表明 
「いつか来た道」(監)ジャンニ・アメリオ(ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
シャンドライの恋」(監)ベルラルド・ヴェルトルッチ
「もうひとつの世界」(監)(脚)ジュゼッペ・ピッチョーニ(出)マルゲリータ・ブイ
「ライフ・イズ・ビューティフル」(監)ロベルト・ベニーニ
「花婿の立会人」(監)プーピ・アヴァーティ 
1999年 
 3月 プローディがEU委員会委員長に指名される。 
海の上のピアニスト」(監)ジュゼッペ・トルナトーレ
「真夏の夜のダンス」(監)プーピ・アヴァーティ
2000年
 4月 欧州議会選挙で中道左派与党が大敗。
マッシモ・ダマーレ首相が辞職 
「夜のメイド」(監)サルヴァトーレ・ピシチェッリ
「血の記憶」(監)エドアルド・ウィンスピア 
2001年
 5月 総選挙が実施され中道右派が圧勝 
 7月 ジェノヴァでG8開幕し、抗議デモと警察との衝突で死亡者も出る。 
「遠征の騎士たち」(監)プーピ・アヴァーティ
「息子の部屋」(監)ナンニ・モレッティ 
2002年
 3月 労働法改革の立役者マルコ・ピアージ教授が「赤い旅団」により暗殺される。 
 7月 労働総同盟を除く政労使間で「イタリアのための協定」締結される。 
2003年
 3月 イラク戦争開戦。
ベルルスコーニは米国ブッシュ政権側に立ち協力の姿勢を表明。
 4月 議会超党派でイラク復興への派兵を決定。 
2004年 
 6月 欧州議会議員選挙実施。中道左派連合「オリーブの木」が最大議席(24)を獲得 
「愛の神、エロス」(監)ミケランジェロ・アントニオーニ(オムニバス映画)
2005年 
 4月 州選挙で野党だった中道左派連合が勝利。 
ミルコの光」(監)クリスティアーノ・ボルトーネ 
2006年 
 4月 総選挙実施され僅差で中道左派が勝利し、第二次ブローディ政権が成立。
「結婚演出家」(監)マルコ・ベロッキオ 
2007年 
 3月 議会上院、アフガニスタン派遣部隊に関する財政支出法案を可決 
2008年 
 4月 総選挙実施され中道右派が勝利 
 7月 議会上院にて「アルフォン裁定」(高位公職者への訴追免除)成立。
(偉い人は悪いことをしても訴えられない!?) 
「ゴモラ」(監)マッテオ・グローネ(カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ) 
「ボローニャの夕暮れ」(監)プーピ・アヴァーティ
「セント・アンナの奇跡」(監)スパイク・リー(第二次大戦中トスカーナ地方が舞台の米国映画)
2009年 
10月 憲法裁判所が前年成立の「アルフォン裁定」に意見判定を下す。 
2010年 
 2月 ラクイラ地震復興責任者グイード・ベルトラーゾに対する汚職捜査開始。 
 7月 ジャンフランコ・フィーニ下院議長と支持勢力の自由国民党を離脱。
「イタリアの未来と自由」を結成。 
2011年 
 6月 原発再開発を巡る国民投票で開発反対派が勝利。
この結果は東日本大震災の影響で、ベルルスコーニ政権に大きな打撃となった。 
11月 財政改革法案可決後、第4次ベルルスコーニ政権が総辞職。 
「きっとここが帰る場所」(監)パオロ・ソレンティーノ
2012年 
12月 緊縮策への批判が集中したマリオ・モンティ首相が辞意表明。 
「フォンターナ広場 イタリアの陰謀」(監)マルコ・トゥリオ・ジョルダーナ
「堀の中のジュリアス・シーザー」(監)タヴィアーニ兄弟 
2013年
 2月 総選挙実施され、第3の勢力「五つ星運動」がIT技術などを駆使して下院第1党に進出。 
 4月 レッタ大連合政権成立。 
12月 民主党のプライマリーでフィレンツェ市長のマッテオ・レンツィが大差で勝利し党首となる。 
「グレート・ビューティー 追憶のローマ」(監)パオロ・ソレンティーノ
「フェデリコという不思議な存在」(監)エットーレ・スコラ
「ローマ環状線 めぐりゆく人生たち」(監)ジャン・フランコ・ロージ
「ローマに消えた男」(監)ロベルト・アンドー 
2014年
 2月 レンツィ首相の大連合政権成立。 39歳の史上最年少首相が誕生。
閣僚を16名に減らし、そのうち8名に女性が指名されました!
「ハングリー・ハーツ」(監)サベリオ・コスタンツォ(ヴァネチア国際映画祭主演男優・女優賞
「夏をゆく人々」(監)アリーチェ・ロルヴァケル(カンヌ国際映画祭グランプリ
2015年 
 5月 ミラノ万国博覧会開催 
2016年 
「修道士は沈黙する」(監)ロベルト・アンドー 
2017年 
「愛と銃弾」(監)アントニオ&マルコ・マネッティ 
「エマの瞳」(監)シルヴィオ・ソルディーニ(白杖ガールとプレイボーイの恋物語)
2018年
「君の名前で僕を呼んで」(監)ルカ・ヴァダニーノ
「盗まれたカラヴァッジョ」(監)ロベルト・アンドー
「ローロ 欲望のイタリア」(監)パオロ・ソレンティーノ(ベルルスコーニの伝記映画) 
2019年 
「シチリアーノ 裏切りの美学」(監)マルコ・ベロッキオ
「マーティン・エデン」(監)ピアノロ・マルチェッロ
2021年 
「Hand of God 神の手が触れた日」(監)パオロ・ソレンティーノ
(マラドーナが登場するソレンティーノの青春時代を描いた伝記映画)


<参考>
「イタリア現代史 第二次世界大戦からベルルスコーニ後まで」
 2016年
(著)伊藤武
中公新書

「イタリア映画を読む」 2001年
(著)柳澤一博
フィルムアート社

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