「ミザリー Misery」 1990年

- スティーブン・キング Stephen King 、ロブ・ライナー Rob Reiner -

<最も映画化された小説家>
 20世紀の映画界に最も貢献した小説家は誰か?それを映画化された作品の数だけで判断するなら、結果はスティーブン・キングに間違いないでしょう。もともとこの作家が多作なことは有名で、すでに一生食べて行くに困らないだけのベストセラー小説を書いているにも関わらず、その発表作品は増え続けています。文学界一のワーカホリックといえるでしょう。映画化されたヒット作品をざっとあげてみると、・・・。
 「キャリー」(1976年)、「シャイニング」(1980年)、「「クジョー」、「クリスティーン」、「デッド・ゾーン」(1983年)、「炎の少女チャーリー」(1984年)、「スタンド・バイ・ミー」(1986年)、「バトル・ランナー」(1987年)、「ペット・セメタリー」(1989年)、「ミザリー」(1990年)、「ブロス/やつらは時々帰ってくる」(1991年)、「ショーシャンクの空に」(1994年)、「黙秘」(1995年)、「やせゆく男」(1996年)、「ゴールデン・ボーイ」(1998年)、「グリーン・マイル」(1999年)、「アトランティスのこころ」(2001年)、「ドリーム・キャッチャー」(2003年)、「ミスト」(2007年)・・・もちろん、他にも映画化された作品はあり、なおかつそれと同じぐらいテレビ・ドラマ化された作品もあります。
 考えてみると、これだけの作品を一人の人間がすべて書いているというだけで驚きです。(彼にはゴーストライターのような存在はいないはずです)

<多作を可能にした理由>
 もちろん、その多作さにはいくつかの理由が考えられます。彼の小説は、ほとんどが自分の住む土地メイン州を舞台にしていてるので、改めて調べる必要がありません。そして、登場人物の多くも自分や自分の身の回りにいる人々をモデルとしている場合が多くその点でも余計な時間をかけずにすむはずです。
 例えば、「キャリー」は彼の兄といっしょに高校の守衛のアルバイトをしている時に思いついた物語です。ある日、高校のシャワールームの清掃をしていた二人は女子用のシャワールームで部屋の隅に置いてある生理用品を入れた缶を見つけました。それを見て、彼の頭の中にはすぐにあるイメージが浮かんだそうです。もし、シャワー中に初めて生理を向かえた女の子がいたら・・・その子が生理について知識がなかったら・・・びっくりして騒ぎ出す女の子と彼女の様子をみて馬鹿にする女の子たち・・・彼女がそんな周りの子に復讐心を抱いたとしたら・・・初潮の時期を迎えた女性が超常現象を起こすことは昔から言われていること・・・。
 こうして、彼の最初のヒット作「キャリー」のストーリーが出来上がっていったのでした。この小説は彼の最初の長編小説として出版されましたが、当初はベストセラーとはなりませんでした。それが突然爆発的に売れ出したのは、この小説がブライアン・デ・パルマによって「キャリー」(1976年)として映画化され大ヒットしてからでした。その点では、彼のベストセラー作家としてのスタートもまた映画との付き合いから始まったといえます。

<多作にならざるを得なかった理由>
 1975年、彼は次なる作品「シャイニング」を書き上げましたが、この頃彼は完全なアルコール中毒になっていました。驚くべきことに、彼はアルコール中毒の主人公を自ら描いていながら自分も同じ症状になっていることに気づいていなかったのでした。ただ自分の心の状態がおかしいことには気づいていて、だからこそ彼は自らの精神状態を維持するためにワープロの前に座り続けたのでした。書き続けることが彼には必要であり、そのために彼は薬物を求めるようにもなっていったのでした。そして、1985年から1986年にかけて彼の症状はさらに悪化、アルコールだけでなくコカインにまで手を出し最悪の状態に陥りつつありました。そんな中で描かれた中編小説のひとつが「ミザリー」でした。
 当時の彼は自分がどうやって執筆しているのかも思い出せないほどの状態だったといいが、それでもなお、それが薬のせいであるとは認めていなかったといいます。彼は最後の精神状態を保つべく作品を書き続けていましたが、アルコールとコカインを止めようとはしませんでした。そこで家族はいよいよ彼の生命の危機を感じるようになり、ついに最終手段に出ました。
 彼の最愛の妻タビーは家族と友人たちとともに監視団を結成。彼の身の回りから薬物に関するものを片付け、さらに専門医の治療を受けるか、私と家族を捨てるか、選びなさいと迫ったのです。こうして、彼は一歩間違えば死んでいた状況から、かろうじて救い出されたのでした。
 この映画「ミザリー」で小説家を閉じ込めたアニーが看護師だった理由は、当時の彼の監視された生活がもとになっているからでしょう。

<「ミザリー」の原点>
 主人公がアニーによって閉じ込められて作品を書くように追い込まれるのは、彼自身の意志だったともいえます。彼は自著「小説作法」の中でこう書いています。
「・・・文章はつまるところ、一語一語の積み重ねである。ドアは外界を遮断すると同時に作者を閉じ込めて仕事に集中させる。・・・書く時は世界を締め出したい。誰だって同じではないか。作家は書くことで自分の世界を創造するのである」

 たぶんアニーの存在は自らを追い込んで作品を書かせようとするもうひとりの自分でもあるのです。
 ミザリーが書かれた背景に彼のコカイン中毒があると書きましたが、もちろんもっと具体的なひらめきがアイデアの元になっています。1980年代初め、彼と奥さんはロンドンに出かけました。そのロンドンへの旅の途中に彼が見た夢からこの小説は始まりました。その夢では、ある作家が彼の大ファンの精神病患者によって足を折られ、人里離れた農家の寝室に閉じ込められていました。さらに彼女はその作家の作品の登場人物の名前をとったミザリーという豚を飼っていて、彼にこういいました。
「・・・・・面白半分にいい加減な気持ちでこの豚をミザリーと名づけるもんですか。どういたしまして。そんなふうに思ってもらいたくないわ。ええ、私はね、熱烈なファンのひいき心でこの子を呼んでいるの。これ以上に純粋な愛があるかしら。・・・・・」

 ここまで夢の中で浮かぶなんて!やはりプロの作家は凄い!彼はロンドンに着くとすぐホテルで執筆用の場所を用意してもらい、いっきにそのアイデアを文章化していったのだそうです。おまけに当初のアイデアでは作家はアニーによって殺され、ミザリーの餌になり、彼の皮を使って作られた革表紙の本が部屋に飾られている。・・・とかなりブラックな落ちになっています。映画化に際してはこのラストは変えられることになりましたが、それでもアニーの存在感は、映画史に残る恐ろしい女性キャラとして永遠に忘れられないものとなりました。
 この役によって、キャシー・ベイツはハリウッド映画の歴史上初めて、美女ではない怖い悪女を演じてアカデミー主演女優賞を獲得しました。そして、恐るべき女性ストーカーとして記憶にも強く残ることになりました。それに比べると、もうひとりの主役である作家を演じたジェームス・カーンの影のなんと薄いことか!(同じ彼が演じた「ゴッド・ファーザー」での壮絶な死に様が懐かしい!)

<なぜ彼の作品は映画化されるのか?>
 彼の作品はなぜどれも映画化されるのでしょうか?そして、どれもそれなりに面白い作品に仕上がるのでしょうか?そこにはたぶん彼の小説のもつ大きな特徴が関わっているのでしょう。彼は「小説」というものについてこう語っています。
「・・・・・小説の役割は文法の手本を示すことではなく、物語を伝えて読者に喜んでもらうことである。小説を読んでいることさえ忘れてもらえるようなら、これに越したことはない。・・・・・」

 彼にとって、読者に文章を楽しませることは重要ではなく読者が小説を読んでいることを忘れてしまうことこそが重要だということです。彼は何度も推敲を行って文章をよりシンプルにすることを奨めています。そして、優れた小説は映画でいう編集作業のようなことをせずとも、第一稿の時点で十分にその良さが発揮されているはずだとも言っています。さらに彼は小説を書く時には、結末をあらかじめ決めることをせず、書きながら物語を成長させ、最終的なラストを自然に導き出してゆくというスタイルにこだわっています。それは、彼自身こそがスティーブン・キング作品の最初の読者であり、最もその面白さを楽しむことを喜びに感じている人物なのだとも語っています。
 こうした書き方をしているからこそ、彼の作品はストーリー展開が意外性に満ちていながらも、リアリティーを感じさせるのです。ただし、そのために彼は常に作品の今後の展開について悩まざるを得なかったのでしょう。彼のアルコールと麻薬への依存は、かつてチャーリー・パーカーのような天才ミュージシャンが曲作りのために陥ったことと共通しているのでしょう。もちろん、そんなことは言い訳にもならないと今の彼なら言うことでしょうが・・・。
 彼の小説は余計な説明をあえて省くことで、読者にそれぞれの場面を想像させます。読者は頭の中のスクリーンに恐怖に満ちた映画の一場面をごく自然に思い描くことで自分が本を読んでいるということを忘れてしまうわけです。彼の小説には誰もが引き込まれるであろう面白いストーリーが無駄な飾りをすべて取り除いた状態で提示されているわけです。そうなれば、後はそれぞれの映画監督がその完璧な骨組みを下手にいじることなく肉ずけさえしてゆけば十分に楽しめる映画ができるわけです。そのせいでしょうか、彼の小説は実に多くの監督たちによって映画化されています。「ショーシャンクの空に」「ミスト」「グリーン・マイル」のフランク・ダラボン、「ドリーム・キャッチャー」はローレンス・キャスダン(「偶然の旅行者」など)、「アトランティスのこころ」はスコット・ヒックス(「シャイン」など)、「ゴールデン・ボーイ」のブライアン・シンガー(「ユージャル・サスペクツ」など、「黙秘」はテイラー・ハックフォード(愛と青春の旅立ち」「レイ」など)、「マングラー」「死霊伝説」のトビー・フーパー(スプラッタ映画の巨匠)、「クリープ・ショー」のジョージ・A・ロメロ(これまた「ゾンビ」ものの巨匠)、「デッド・ゾーン」のデヴィッド・リンチ(「ブルー・ベルヴェット」など)、「クリスティーン」のジョン・カーペンター、「シャイニング」のスタンリー・キューブリック、「キャリー」のブライアン・デ・パルマ、そして「スタンド・バイ・ミー」と「ミザリー」のロブ・ライナーそうそうたる監督がまるで顔見せ公演のように名前を連ねています。どの監督も一度は彼の小説を映画化してみたいと思っているのかもしれません。

<ロブ・ライナー>
 この映画の監督ロブ・ライナーは1986年「スタンド・バイ・ミー」の監督も勤めており、この作品は2作目のキング作品となりました。1947年3月6日、ニューヨークのブロンクスに生まれた彼は父親もまた有名な映画監督(「オー!ゴッド」などの監督)だったこともあり、子供の頃から俳優として活躍していました。父親同様コメディー・タッチの作品を得意とする彼にとって「ミザリー」はぴったりの存在でした。たぶん、この小説を本格的な恐怖映画として撮っていたら失敗作になっていたことでしょう。この映画は、あくまでブラック・ユーモア作品なのです。「恋人たちの予感」(1989年)「最高の人生の見つけ方」(2007年)のようなコメディー・タッチの人生ものが得意な彼だからこそ、可笑しくかつ恐怖に満ちた不思議な映画を撮ることができたのでしょう。
 彼はよほどキング作品と相性がいいと思ったのでしょうか、自分のプロダクションの名前に「スタンド・バイ・ミー」などキング作品に何度も登場している町の名前「ニューキャッスル」をつけています。

<優れた小説の証>
 昔から優れた映画は有名な長編小説を削って作るより、面白い短編小説を膨らませた方が上手く行く可能性が高いといわれています。スティーブン・キングの小説はそんな面白い小説の宝庫なのです。(長い作品のアイデア自体はシンプルで映画化しやすい)彼の小説は、人生について、社会について、政治について、芸術について何かを学ばせてくれる高尚なものではないかもしれません。しかし、つかの間とはいえ、人生のつらさや悲しさ、それになにより「暇な時間」を忘れさせてくれる存在として大いに役立ってくれています。
 そんな彼が創作のためにいかに悩み苦しんでいるのか、それは観客(読者)には関係のないことかもしれません。しかし、「ミザリー」を見ると、主役のJ・カーンは分厚いレンズのメガネをかけたスティーブン・キングその人の悩める姿に見えてきてしまいます。孤独な作家作業を続けるキング氏に改めて感謝したいと思います。

「ミザリー Misery」 1990年公開
(監)(製)ロブ・ライナー
(製)アンドリュー・シェインマン
(原)スティーブン・キング
(脚)ウィリアム・ゴールドマン
(撮)バリー・ソネンフェルド
(音)マーク・シュイマン
(出)ジェームス・カーン、キャシー・ベイツ、リチャード・ファンズワース、ローレン・バコール


<あらすじ>
 人気シリーズ「ミザリー」で有名なベストセラー作家ポール・シェルダンは、山の中で酔っ払い運転で事故を起こし、車ごと崖から転落してしまいました。しかし、彼はそこで元看護師のアニーに助けられ、彼女のロッジで看病してもらうことになりました。彼の大ファンだという彼女は、この偶然に感動し手厚い看護をしてくれるのですが、彼女は彼が出したばかりの「ミザリー」最終巻に不満をもっていました。そこで彼女は最終巻の不満を解決するため、続編を書くよう彼に頼みます。もちろん、彼はそれを拒否しますが、熱狂的なファンである彼女はそれに納得せず、恐ろしい手段で彼を脅迫し始めます。

<1990年の代表作>
ハリウッド映画のアクション映画ブーム(スタローン、シュワルツネガー、セガール、ヴァンダム・・・)

「動くな、死ね、甦れ!」(監)(脚)ヴィターリー・カネフスキー(カンヌ映画祭カメラ・ドール受賞のロシア映画)
「運命の逆転 Reversal of Fortune」(監)バーベット・シュローダー(ジェレミー・アイアンズがアカデミー主演男優賞
「エンジェル・アット・マイ・テーブル」(監)ジェームズ・カンピオン(脚)ラウラ・ジョーンズ(出)ケリー・フォックス(ヴェネチア映画祭審査員特別賞
「掟」(監)(脚)イドリッサ・ウエドラゴオ(カンヌ映画祭グランプリ受賞の西アフリカ、ブルキナファソの映画)
「髪結いの亭主」(監)(脚)パトリス・ルコント(撮)エドゥアルド・セラ(音)マイケル・ナイマン(出)ジャン・ロシュフォール、アンナ・ガリエナ
「グッドフェローズ Goodfellas」(監)マーチン・スコセッシ(出)ロバート・デ・ニーロ(ジョー・ペシがアカデミー助演男優賞ヴェネチア映画祭監督賞))
「クローズ・アップ」(監)(脚)アッバス・キアロスタミ(撮)アリ=レザ・ザリンダスト(出)ホセイン・サブジアン、ハッサン・ファラズマンド
「ゴースト/ニューヨークの幻 Ghost」(監)ジェリー・ザッカー(音)Maurice Jarre
(超B級ラブ・コメディだと僕は思うのですが?ウーピー・ゴールドバーグがアカデミー助演女優賞
「ゴッドファーザー パートV」(監)フランシス・F・コッポラ(出)アル・パシーノ、アンディ・ガルシア(シリーズ完結作、オペラとカトリックの知識があればより楽しめそうです)
(音)ピエトロ・マスカンニのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」(シチリアを舞台にしたヴェリズモ・オペラの代表作)
「ジェイコブズ・ラダーJacob's Ladder」(監)エイドリアン・ライン(音)Maurice Jarre (僕の大好きなティム・ロビンスの出世作)
シェルタリング・スカイ(監)(脚)ベルナルド・ベルトルッチ(原)ポール・ボウルズ(脚)マーク・ペプロー(出)デブラ・ウィンガー、ジョン・マルコビッチ
「シラノ・ド・ベルジュラック」(監)ジャン=ポール・ラプノー(ジェラール・ドパルデューがカンヌ映画祭主演男優賞受賞)
「尋問」(監)リシャルト・ブガイスキ(製作総指揮)アンジェ・ワイダ
(戒厳令下のポーランド1982年の作品、この年ついに公開された。クリスティナ・ヤンダがカンヌ映画祭主演女優賞受賞)
「タクシー・ブルース」(監)(脚)パーヴェル・ルンギン(カンヌ映画祭監督賞受賞のロシア映画)
「ダンス・ウィズ・ウルブスDances With Wolves」(音)John Barry  アカデミー作曲賞アカデミー作品賞、監督賞も受賞したケヴィン・コスナー監督作品)
「ディック・トレーシーDick Tracy」アカデミー歌曲賞(スティーブン・ソンドハイム作曲、歌はマドンナ、監督はウォーレン・ベイティ)
「トラスト・ミー Trust Me」(監)(脚)ハル・ハートリー(撮)マイケル・スピラー(音)フィル・リード(出)エイドリアン・シェリー、マーティン・ドノバン
「ブラック・アジェンダ/隠された真相」(監)ケン・ローチ(カンヌ映画祭審査員賞受賞)
「ホーム・アローンHome Alone」(監)クリス・コロンバス(音)John Williams (キッズ向けコメディの大ヒット作)
「マッチ工場の少女」(監)(脚)アキ・カウリスマキ(撮)ティモ・サルミネン(音)レイヨ・タイパレ(出)カティ・オウティネン、エリナ・サロ
「ミザリー Misery」(監)ロブ・ライナー(キャシー・ベイツがアカデミー主演女優賞スティーブン・キングが体験した恐い話し)
「ミラーズ・クロッシング」(監)(脚)コーエン兄弟(撮)バリー・ソネンフェルド(出)ガブリエル・バーン、マーシャ・ゲイ・ハーデン
「ローゼンクランンツとギルデンスターンは死んだ」(監)トム・ストッパード(出)ゲイリー・オールドマン、ティム・ロス(ヴェネチア映画祭金獅子賞
「ワイルド・アット・ハート Wild at Heart」(監)デヴィッド・リンチ(音)アンジェロ・バダラメンティー
プレスリーに憧れる犯罪者による現代版バイオレント「オズの魔法使い」カンヌ映画祭パルム・ドール受賞)
「わが心のボルチモアAvalon」(監)バリー・レヴィンソン(音)Randy Newman (ユダヤ系移民の大河ドラマ)

「櫻の園」(監)中原俊(原)吉田秋生(脚)じんのひろあき(撮)藤沢順一(音)熊本マリ(出)中島ひろ子、つみきみほ、白島靖代
「3−4×10月」(監)(脚)北野武(製)奥山和由(撮)柳島克巳(出)小野昌彦、石田ゆり子、井口薫仁
「式部物語」(監)(脚)熊井啓(原)秋元松代(出)奥田瑛ニ、原田美枝子(モントリオール映画祭準グランプリ
「死の棘」(監)(脚)小栗康平(主)松坂慶子、岸辺一徳(カンヌ映画祭審査員特別賞、国際批評家連盟賞
「少年時代」(監)篠田正浩(企)(製)藤子不二雄(脚)山田太一(音)池辺晋一郎(出)藤田哲也、堀岡祐二
「白い手」(監)神山征二郎(原)椎名誠(脚)佐藤繁子(撮)飯村雅彦(出)南野陽子、哀川翔
「つぐみ TUGUMI」(監)(脚)市川準(原)吉本ばなな(音)坂倉文(出)牧瀬里穂、中島朋子、白島靖代、真田広之
「バタアシ金魚」(監)(脚)松岡錠司(製)長谷川誠(原)望月峯太郎(出)筒井康隆、高岡早紀、白川和子
「夢」(監)(脚)黒澤明(撮)斉藤孝雄、上田正治(美)村木与四郎(出)寺尾聡、倍賞美津子、原田美枝子、笠智衆(黒澤明がアカデミー特別賞受賞)
「浪人街」(監)黒木和雄(原)山上伊太郎(脚)笠原和夫(撮)高岩仁(出)原田芳雄、勝新太郎、樋口可南子、石橋蓮司
「われに撃つ用意あり」(監)若松孝二(原)佐々木譲(脚)丸内敏治(プ)清水一夫(出)原田芳雄、桃井かおり、蟹江敬三

夕張国際冒険・ファンタスティック映画祭始まる

木暮実千代(俳優)死去(72歳)
高峰三枝子(俳優)死去(71歳)
成田三樹夫(俳優)死去(55歳)
藤田進(俳優)死去(78歳)
藤山寛美(俳優、コメディアン)死去(60歳)

<1990年の出来事>
国連麻薬撲滅10年宣言
国際識字年サミット
第16回主要先進国首脳会議(ヒューストン・サミット)
<アメリカ>
米ソ首脳会談で戦略核削減合意
ペルー大統領に日系のフジモリ氏が就任
アメリカの日本研究家、エドウィン・ライシャワー死去
<ヨーロッパ>
ドイツが東西統一を達成する(西ドイツによる東ドイツの吸収)
英国サッチャー首相が辞任、メージャー氏が後任となる
ポーランド大統領にワレサ氏が就任
ロシア大統領にゴルバチョフ就任、市場経済への移行を宣言
同ゴルバチョフ大統領がノーベル平和賞を受賞
<アフリカ・中東>
国連安保理、イラク制裁を決議
イラク軍、クウェートに侵攻、制圧、中東危機が勃発
アフリカ民族会議指導者、ネルソン・マンデーラ氏釈放される(南ア)
ナミビア独立宣言
<アジア>
ミャンマー、総選挙で民主派が勝利をおさめる
インド・パキスタンが軍事衝突
韓国、ソ連との国交樹立
<日本>
日本市場、株価の暴落が続く(バブルの崩壊)
日米構造協議最終決着
天皇の即位式、大嘗祭が挙行される
TBSの記者秋山豊寛はソ連のロケットに乗り日本人初の宇宙飛行

<芸術、文化、商品関連>
「マンボ・キングス、愛のうたを歌う」オスカー・イフェロス著(ピューリツァー賞受賞)
「抱擁」A.S.バイアット著(ブッカー賞受賞)
「中間航路」チャールズ・ジョンソン著(全米図書賞)
アニメ「ちびまる子ちゃん」が大ヒット
任天堂がスーパー・ファミコン発売
<音楽関連(海外)>
ローリング・ストーンズがついに初来日を果たす
アメリカの作曲家、指揮者レナード・バーンシュタイン死去
<音楽関連(国内)>
フリッパーズ・ギターピチカート・ファイブなど「渋谷系ブーム」
ヴァージン・メガ・ストア、新宿にオープン(外資系大型ショップ時代が始まる)

<1990年の代表的音楽>
  

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