ネットフリックスで見られるお薦め作品集

<新型コロナ・ウィルス対策を兼ねて!>
 皆さん、新型コロナ・ウィルスのおかげでご苦労されていることと思います。うちの店も大変厳しい状況です。ここはもうしばらくの間、耐えるしかなさそうです。巷では本屋さんが久しぶりに売れているとのこと。かくいうこのサイトもアクセス数が以前の1.5倍ほどになっているようです。そんなわけで、家でネットフリックスを見始めた方も多いことと思います。
 昨年末から僕もネットフリックスを見始めています。そもそもは、アルフォンソ・キュアロン監督の「ROMA/ローマ」が見たかったのですが、その後、「全裸監督」セカンド・シーズンのロケハンの方と会っていよいよ見る気になっていました。そして、とどめが「アイリッシュマン」の公開でした。
 「マリッジ・ストーリー」、「2人の教皇」、「失くした手」、「アメリカン・ファクトリー」、「ブラジル消えゆく民主主義」など、アカデミー賞がらみの作品群の質の高さには驚かされました。最近は「映画ファンならネットフリックス」しかないでしょ!と何人かの知り合いに薦めています。
 ただし、人によっては「面白い映画がない」という場合もあることに気づきました。確かに、映画の場合、最後まで見ると2時間程度は時間を使うので面白くないとかなりがっかりさせられます。それと、どれが面白い作品なのか?どれが見たい作品なのか?ネットフリックスによる作品情報が少なくて今一どんな作品なのかがわかりません。
 基本的にネットフリックスは、製作をまかせた監督には製作途中で内容や演出などに口出しはしない方針のようです。だからこそ、一般公開が困難な政治的な作品、性描写の作品、暴力描写、長尺作品、難解なストーリーなどが可能になるのです。(ピエール瀧や沢尻エリカが出演することも可能!)逆に言えば、それが上手く行かず失敗作になる場合もあるので、玉石混合になるのも特徴です。
 ということで、僕が見てきた中からネットフリックス製作だけでなく、ネットフリックス配給で公開されている作品やレンタルではなかなか見られない作品を選んで紹介しようと思います。(ただし、ネットフリックスは公開作品が時期で変って行くのでご注意下さい!)
  それとあくまでも僕目線で選んでいるので、誰もが面白いとは限りませんが、このサイトをご覧の方ならきっと楽しめるはずです。
 一応、4つにジャンル分けしてみましたので、参考にして下さい。
<ロック、アート、美術、音楽、映画が好きな方へ>
<歴史、事件、ドキュメンタリーが好きな方へ>
<青春、恋愛、家族の映画が好きな方へ>
<サスペンス、ファンタジー、アクション映画が好きな方へ>

他にも「タクシー・ドライバー」、「ゴッドファーザー」、「ク―リンチェ殺人事件」、「ミッドナイト・イン・パリ」など、巨匠たちの王道的名作も見られますので、そうした作品もどうぞ!

<ロック、アート、美術、音楽が好きな方へ>
「アザー・ワン ボブ・ウェアの数奇な物語」(2014年)
(監)マイク・フライス(製)マット・ブッシュ、マーティン・ヒルトン他(撮)ダン・フリードマン(編)リッチ・フォックス(音)ニール・カサール
(出)ボブ・ウェア、ジェリー・ガルシア、ジェリー・ハリソン、ブルース・ホーンズビイ、ジョン・ペリー・バーロウ、サミー・ヘイガー
ロックファン必見のドキュメンタリー映画です!
伝説のロックバンド、グレイトフル・デッドはどうやって生まれたのか?その音楽性の秘密とは?
ジェリー・ガルシアの影に隠れていたヴォーカル&ギターのボブ・ウェアの人生を追いながらインタビューを交えて追及したドキュメンタリー映画
元祖ジャムバンド」誕生の裏には「ビートニクの神様」ニール・キャサディがいたようです!
ブラック・ゴッドファーザー クラレンス・アヴァントの軌跡(2019年)
(監)レジナルド・ハドリン(出)バラク・オバマ、クインシー・ジョーンズ、ジェイミー・フォックス、ハンク・アーロン、ライオネル・リッチー、ベリー・ゴーディー・・・
人種差別が残るアメリカ南部に生まれ、黒人音楽の世界でマネージャーとして働き出し、音楽界だけでなく映画界・スポーツ界、最後に政界にまで進出!
まさかの実話に驚くこと必至です。嘘ではないです。だって証言者の中には、オバマ、クリントンという大統領までいるのですから!
黒人音楽ファンだけでなく、映画ファン、スポーツファン、政治ファン?まで楽しめる驚きのドキュメンタリー映画です。
「夢はほぼかなった。ビル・ゲイツになること以外は」だって。 
「ニーナ・シモン 魂の歌」(2015年)
(監)リズ・ガルバス(出)ニーナ・シモン
公民権運動で最も活躍した黒人女性歌手の伝記映画
一時は過激な存在故にアメリカでは忘れられた存在でしたが、ヨーロッパで復活。そのパフォーマンスを見ることができる貴重な映画です!
まさに「ソウル(魂)の歌」です。黒人音楽ファン必見の作品です。
写真家ミック・ロック ロック・レジェンドの創造主(2016年)
(監)バーナビー・クレイ(出)ミック・ロック
デヴィッド・ボウィ、ルー・リード、イギー・ポップ、クイーン、デヴォラ・ハリー、セックス・ピストルズ・・・
グラム、パンクの英雄たちに密着し写真を撮り続けたカメラマンのドキュメンタリー映画
ローリング・サンダー・レビュー(2019年)
(監)マーティン・スコセッシ(出)ボブ・ディラン、アレン・ギンズバーグ、パティ・スミス、ジョニ・ミッチェル、ジョーン・バエズ、サム・シェパード、シャロン・ストーン・・・ 
ボブ・ディランのファンだけでなくロック・ファン必見の作品です!
1975年ボブ・ディランと仲間たちによる伝説のライブ・ツアーをインタビューと共に振り返るドキュメンタリー映画。 
FOUJITA(2015年)
(監)(製)(脚)小栗康平(出)オダギリ・ジョー
20世紀前半「芸術の都パリ」の黄金時代がよみがえります!、美術ファンなら必見です。
フランス人となった日本の画家レオノール・フジタこと藤田嗣治の伝記映画。
波乱万丈の人生を美しい映像で再現した素晴らしい作品です。 
「シークレット・ヴォイス」(2018年)
(監)カルロス・ベルムト(出)ナイワ・ニムリ、エヴァ・ジョラチ、カルメ・エリアス
記憶を失った大歌手の指導をすることになった彼女の大ファンのアマチュア歌手
なぜ記憶を失ったのか?その謎以上に指導する歌手の娘が怖い!
映像も美しいけど、オリジナルの歌が素晴らしいことがこの作品を輝かせています。 
「ルディ・レイ・ムーア」(2019年)
(監)クレイグ・ブリュワー(出)エディ・マーフィー、ウェズリー・スナイプス、キーガン=マイケル・キー
ブラック・カルチャー好きにはたまらない作品です!
エディ・マーフィーの集大成的作品であり、「ブルースブラザース」の映画オマージュ版!
1970年代ブラック・カルチャー満載ファンクミュージック・ファン必見! 
「ディザスター・アーティスト」(2017年)
(監)ジェームズ・フランコ(出)ジェームズ・フランコ、デイヴ・フランコ、セス・ローゲン、ジョシュ・ハッチャーソン
おバカ・カルト映画「ザ・ルーム」を撮った謎の男と友人による映画制作までのメイキング映画
謎に笑えるシーン連発で「真面目に作ったのに笑えるドラマ」ほど可笑しいものはないことを証明
ラストの映画の競演とさらなるラストの主演二人の競演がまた笑えますので、最後までどうぞ!  

<歴史、事件、ドキュメンタリー好きな方へ> 
アイリッシュマン(2019年)
(監)マーティン・スコセッシ(出)ロバート・デニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテル
マーティン・スコッシ監督の集大成的作品。ギャング映画ファン必見!
アイルランド系ギャングが回想するアメリカの裏面史
もうひとつの「ゴッドファーザー」をリアリズムで描いた傑作 
「ガンシティ 動乱のバルセロナ」(2018年)
(監)ダニ・デ゙・ラ・トレ(出)ルイス・トサル、ミシェル・ジェネール、ビセンテ・ロメロ
歴史ドラマ、それも20世紀ヨーロッパの歴史、スペイン戦争に興味がある方にお薦め!
1921年内戦間近のバルセロナを舞台にした犯罪ドラマで、軍、警察、アナーキスト、共産主義者、ギャング・・・
身内の裏切りが悲劇を生みついには内戦へとつながる・・重い歴史ドラマです。
「アメリカン・ファクトリー」(2019年)
(監)スティーブン・ボグナージュリア・ライカート(出)フーヤオ・アメリカの社員(アカデミー賞長編ドキュメンタリー作品賞
社会派ドキュメンタリーの名作です!
オハイオ州デイトン元GMのガラス工場を中国企業が再生することに。ところが、組合も作らせない驚きの中国式経営に対立が発生。
これが社会主義?そのやり方はアメリカ式でもあることに気付かされました。
 
「眠りに生きる子供たち」(2019年)
(監)ジョン・ハプタスクリスティン・サミュエルソン
延々と眠り続ける「あきらめ症候群」の子供たちを記録した短編ドキュメンタリー
バルカン、旧ソ連からスウェーデンに避難した難民の中からから2003年以降現れた「眠る子供たち」とは?
「ブラジル 消えゆく民主主義」(2019年)
(監)ペトラ・コスタ(出)ルーラ・ダ・シルヴァ(元大統領)、ジウマ・ルセフ(元大統領)、アエシオ・ネベス
政治ドキュメンタリー映画の傑作です!
ブラジルのトップに立ったミニ・トランプことボルソナーロなぜ右翼のバカ者が大統領になったのか?
その騒動を歴史を追って丹念に描いた傑作
今、世界で起きていることの凝縮版がここにある!
「26年」(2012年)
(監)チョ・グニョン(出)チン・グ、ハン・ヘジン、ペ・スピン、イム・スロン、チャン・グアン、キム・ソンファ
2008年公開予定が出資者が降りて4年公開が伸びたいわくつきの作品。
光州事件の犠牲者家族が復讐のために集結。あの人(全斗煥)を狙います!
ラストはどうなるのか?復讐者たちがまた魅力的です。 
「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」(2016年)
(監)ジェームズ・グレイ(製総)ブラッド・ピット(出)チャーリー・ハナム、ロバート・パティンソン
リアリズム冒険映画が好きな方にお薦め!
20世紀初め、アマゾンの奥地にかつて存在した幻の文明を求めて旅を続けた英国の有名な探検家の伝記映画
1925年に失踪したパーシー・フォーセットとその息子、愛する二人を待ち続けた妻の物語でもあります。
映画版では、原作にはない一つの結末が用意されていて、それがなかなか良い!
2人のローマ教皇(2019年)
(監)フェルナンド・メイレレス(出)ジョナサン・プライス、アンソニー・ホプキンス、フアン・ミヌヒン
宗教ドラマというよりも異なる人間の対話と理解の物語です。お洒落な演出で楽しめるので、騙されたと思って観て下さい!
ドイツ系ベネディクト16世からアルゼンチン出身のフランシスコ教皇へ
そのバトンタッチの裏話を対話を中心に映画化! 
ザ・ランドロマット パナマ文書流出(2019年)
(監)スティーブン・ソダーバーグ(出)メリル・ストリープ、ゲイリー・オールドマン、アントニオ・バンデラス
「パナマ文書」をテーマにドラマと解説を合体させた映画
いかにオフショア・ビジネスが複雑な仕組みになっているか
そのシステムが分かりますが・・・どうすれば? 
「エルネスト ERNEST」2017年)
(監)阪本順治(出)オダギリ・ジョー
ドキュメンタリー・タッチの社会派歴史映画。
チェ・ゲバラによって「エルネスト・メディコ」と名づけられた日系ボリビア人ゲリラ、フレディ前村ウルタ―ドの伝記映画。
25歳の若さでボリビア軍にゲバラと同じように殺されることになる男の数奇な運命をリアルに淡々と描いた重みのある作品。

<青春、恋愛、家族の映画が好きな方へ> 
アクエリアス(2016年)
(監)(脚)クレベール・メンドンサ・フィリオ(製)エミリー・レクロ、サイード・ベン・サイード、ミヒェル・メルクト(製総)ドラ・アモリン
(撮)ペドロ・ソテロ、ファブリシオ・タデウ(編)エドゥアルド・セラーノ(美)ジュリアーノ・ドルネレス、タレス・ジュンケイラ
(出)ソニア・ブラガ、メイブ・ジンキングス、イランヂール・サントス 
ブラジル映画の掘り出し物です。
ブラジル音楽、特にマリア・べターニア、ジルベルト・ジル、それにクイーンが好きな方も必見!
といっても音楽映画ではありません。
巨大企業に立ち退きを迫られた一人の女性の闘いのドラマ。ラストは気持ちいいので是非ご覧ください!
「誰がための日々」(2016年)
(監)ウォン・ジョン(脚)フローレンス・チェン(製)デレク・チウ、ヘイワード・マック(撮)チャン・イン(美)チャン・シウホン(音)波多野祐介
(出)ショーン・ユー、エリック・ツァン、エレイン・ジン、シャーメイン・フォン
母親の介護に疲れ躁うつ病になってしまった息子と暮らすことになった父親は、かつて息子と母親を捨てて家を出ていました。
しかし、その母親はもうこの世を去り、小さなアパートの一室での2人暮らしの中、再び息子の心は病み始めます。
香港の貧しい地域で展開される救いのないお話ですが、最後まで見届けたくなるのは、親子に感情移入してしまうからです。
彼らに幸あれ!と祈りたくなる。そんな映画です。 
「HANDIA アンツォの巨人」(2017年)
(監)アイトル・アレギ、ヨン・ガラーニョ(出)ホセバ・ウサビアガ、エネコ・サガルドイ、イニゴ・アランブル
サンセバスチャン国際映画祭審査員特別賞
スペインからの独立を目指すバスク地方の映画です。
巨人症の弟を見世物にして旅をする兄、兄弟の関係をバスクの美しい景色を背景に描きます。
地味ながら心に染みる映画です。
マリッジ・ストーリー(2019年)
(監)ノア・バームバック(出)アダム・ドライバー、スカーレット・ヨハンソン、ローラ・ダーン(アカデミー助演女優賞)、アラン・アルダ
離婚危機を迎えた夫婦とその子の愛の物語。「クレイマー・クレイマー」の21世紀版
様々な映画で描かれてきたアメリカの離婚ですが、この作品の後味がけっして悪くないのは監督の経験のなせる技か?
「マイヤーウィッツ家の人々 改訂版」(2017年)
(監)ノア・バームバック
(出)アダム・サンドラー、ベン・スティラー、ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソン、キャンディス・バーゲン、アダム・ドライバー、シガニ―・ウィーバー
NYを舞台にした芸術家一家のコメディタッチの人間ドラマ
家族間の心の行き違いとその再生の物語。それぞれの役者がいい味出してます。 
「フランシス・ハ」(2012年)
(監)ノア・バームバック(出)グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー、アダム・ドライヴァー、マイケル・ゼゲン、グレイス・ガマー
ノア・バームバックと「わたしの若草物語」の監督グレタ・ガーウィグによる青春の終わり映画
プロのダンサーを目指す主人公のちょっとトボケタ生き様が可笑しくて痛い。 
「ブルー・バレンタイン」(2010年)
(監)デレク・シアンフランス(出)ライアン・ゴズリング、ミッシェル・フィリップス、フェイス・ワディッカ
リアリズムによる夫婦の葛藤を描いた人間ドラマ
サスペンス映画のような展開に引き込まれます
主役二人の演技は見事!  
「ひとつの太陽」(2019年)
(監)(撮)チョン・モンハン(出)ウー・ジェンホー、リウ・グアンティン、シュー・グアンハン、チェン・イーウェン
昭和の日本のホームドラマのような懐かしい家族の物語です。
喜納昌吉の「花」が実に印象的に使用されています。(アジア各国で有名な曲)
監督はずいぶん日本に影響を受けているようで、撮影には日本人名を使用。
残虐と優しさと美しさが台湾の美しい景色と都会の映像を背景に展開します。 
ROMA/ローマ(2019年)
(監)アルフォンソ・キュアロン(出)ヤリッツァ・アパリシオ、マリーナ・デ・タビラ、マルコ・グラフ(アカデミー監督賞、撮影賞、外国語映画賞
家族の愛とメキシコ近代史を描いた
1970年頃のメキシコを舞台に監督の自伝的映画
美しすぎる映像と絵画のような背景の数々が素晴らしいです。
「ROMA/ローマ 完成への道」(2020年)もセットでどうぞ! 
「先に愛した人」(2018年)
(監)シュー・チーイェン、シュー・ユーティン(出)ロイ・チウ、シェ・インシュエン、スパーク・チェン
夫を同性愛の男性に奪われた母親とその子供。夫は癌で亡くなり、その遺産が奪った男のものとなり、母は怒りますが・・・
美しい映像とお洒落な音楽、笑いと愛と悲しさと・・・素敵な台湾映画の名作です! 
「失くした体」(2019年)
(監)ジェレミー・クラパン(カンヌ国際映画祭国際批評家週間ネスプレッソ大賞、アニー賞インデペンデント賞
切り落とされた手が持ち主を探して彷徨う不思議なファンタジーアニメ。
ラストの見事な回収に驚きと感激!
日本製アニメとは全く異なる世界観も新鮮です。 
「マッドバウンド 哀しき友情」(2017年)(インディペンデント・スピリット賞ロバート・アルトマン賞
(監)ディー・リース(出)キャリー・マリガン、ジェイソン・クラーク、ジェイソン・ミッチェル、メアリー・J・ブライジ
第二次大戦後、古い体制が残すアメリカ南部で起きた悲劇をリアリズムで描いた名作
キャリー・マリガン、メアリー・J・ブライジらの演技も素晴らしいです!
人種差別や農民の貧困など重い悲劇ですが、最後は愛で終わるので救われます! 
マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016)
(監)(脚)ケネス・ロナーガン(出)ケイシー・アフレック、ミッシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラーアカデミー脚本賞、主演男優賞
山田太一のホーム・ドラマが好きな方にお薦め!
まるで日本の漁村のような風景を背景にした家族の崩壊と再生の物語
アメリカ映画には珍しい感動的なホーム・ドラマです。俳優陣の熱演も素晴らしい。 
20センチュリー・ウーマン(2016年)
(監)マイク・ミルズ(出)アネット・ベニング、エル・ファニング、グレタ・ガーウィル
ロックが好きなあなたのための青春映画です!
トーキング・ヘッズ愛の少年とその母親、同居人たち、個性的な人々との「1979年」
アメリカの70年代の終わりを描いた青春映画の快作 
「50年後のボクたち」(2016年)
(監)ファティ・アキン(ドイツ)(出)トリスタン・ゲーベル、アナンド・バトビレグ・チョローンバータル
いじめられっ子とロシア系移民の暴力少年が車の旅で繰り広げるかなり危ないロード・ムービー
青春って危ないものなんですよね。ロックな冒険が素敵です! 
「アンナ・カレーニナ」2012年)
(監)ジョー・ライト(出)キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン、ドーナル・グリーソン
トルストイによる不倫文学の名作を歌のないミュージカル風にお洒落に映画化。
配役はいい。でもどうしてもジュード・ロウが可哀想で・・・でも、自滅に向かう気持ちもわかるし・・・
21世紀の今、主人公にまったく感情移入できない人も多いんだろうと思います。 
セットの見事さ、舞踏会の美しさ、衣装の豪華さなども見ごたえあります! 
「ビリー・リンの永遠の一日」(2016年)
(監)アン・リー(出)ジョー・アルウィン、クリステン・スチュアート、クリス・タッカー、ヴィン・ディーゼル
イラク戦争で英雄となった部隊の兵士たちがスーパーボウルのハーフタイムショーに出演
その半日の間にイラクでの体験や家族との思い出を振り返る現実と思い出、幻想が入り混じる
さすがはアン・リー監督です。単なる反戦映画ではなく英雄の映画でもなく・・・ 
「彼らが本気で編むときは」(2017年)
(監)(脚)荻上直子(出)生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、近江海翔、リリィ
LGBT映画ですが、明るく爽やか!なのがお好きな方へ。
トランスジェンダーで女性になろうと戸籍を変えようとしているリンコ(生田)と夫のマキオ(桐谷)の二人に預けられたネグレクトの少女の物語。
決して暗くなく、優しく明るい人々による素敵な映画になっているのは女性監督の荻上さんならではの作風。
三人の俳優だけでなくみな素晴らしい演技です。  

<サスペンス、ファンタジー、アクション映画が好きな方へ> 
「グッド・タイムス」(2017年)
(監)ジュシュア&ベン・サフディ(脚)ジュシュア・サフディ、ロナルド・ブロンスタイン
(出)ロバート・パティンソン、ベン・サフディ、ジェニファー・ジェイソン・リー、パディ・デュレス、タリア・ウェブスター
銀行強盗に失敗し、仲間の救出に失敗し、逃亡にも失敗し、盗んだお金の発見にも失敗・・・何から何まで失敗続きの犯罪映画
テンション・マックスがリアリズム描写によって1時間40分続きます。 
あり得ないほど不運ですが、そもそも映画のように上手く行くほうが不思議なのかもしれません。
なかなかの掘り出し物です。
「鋼鉄の雨」(2018年)
(監)ヤン・ウソク(出)チョン・ウソン、クァク・ドウォン、キム・ガプス、チョ・ウジン、キム・ウィソン
韓国の近代史を下敷きにした娯楽サスペンス・アクションの傑作!
北朝鮮の工業団地の式典でクーデターが起きます。「将軍様」が負傷。助け出した北の兵士は韓国側に脱出。
偶然彼らと接触した大統領補佐と兵士による共同作戦が始まります。

しかし、北朝鮮軍は韓国に宣戦を布告し、アメリカ軍が空爆作戦の準備を開始。
それに対して、クーデターを行った軍部は、すでに大掛かりな韓国への侵攻作戦の準備を進めていました。
「エル ELLE」(2016年)
(監)ポール・バーホーヴェン(出)イザベル・ユペール、ロラン・ラフィット
ゴールデングローブ賞外国語映画賞&女優賞、セザール賞作品賞、全米批評家主演女優賞

レイプされた女性社長はなぜか事件を隠し、その男とのねじれた関係が続く。
彼女の父親は27人を殺した無差別殺人犯。そして殺人ゲームを製作する会社の社長。
宗教、セックス、暴力を赤裸々に描き続ける鬼才の「ロボコップ」とは別の代表作 
「TOKYO!」(2008年)
(監)ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ
(出)加瀬亮、藤谷文子、伊藤歩 、大森南朋、ドゥニ・ラヴァン、ジャン=フランソワ・バルメール、石橋蓮司、香川照之、蒼井優、竹中直人
東京を舞台にしたファンタジー映画のオムニバス。
3人の巨匠がそれぞれの作風の披露してくれます。出演陣も豪華で楽しめますよ!
セリフもなく一瞬だけの人もいるので要注意です。 
「美しい星」(2017年)
(監)(脚)吉田大八(原)三島由紀夫(出)リリー・フランキー、亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子、佐々木蔵之介
地球温暖化問題を描いた不思議なSFファンタジー映画です。
テレビ番組内での主人公と金星人が人類の存続についてディベートを展開する場面
ウルトラセブンの有名なメトロン星人卓袱台対決へのオマージュ!
基本的に喜劇ですが、時にシリアスで家族愛の物語としても感動させます! 
「エル・クラン」(2015年)
(監)パブロ・トラペロ(出)ギレルモ・フランセーヤ、ピーター・ランサーニ、リリー・ポポヴィッチヴェネチア国際映画祭銀獅子賞
家族ぐるみで身代金目的の誘拐を繰り返すアルゼンチンの実話!
軍事政権下で行われていた左派を誘拐する秘密組織が関わってたようです。
それにしても、主犯の父親は怖いけど、知っていた母親も怖い!(教師だったようだし)
「冷たい熱帯魚」、「凶悪」も怖かったけど・・・いい勝負かも。 
「幻土」(2018年)
(監)ヨー・シュウホア(出)ピーター・ユウ、リュウ・シャオイー、ルナ・クオック(ロカルノ国際映画祭金豹賞
シンガポールの裏側をみせてくれる社会派ノワール・ファンタジーの名作です!
行方不明となった外国人労働者を捜索する不眠症の刑事が迷い込んだ埋め立て工事の現場
国土の25%は近隣諸国(インドネシア、マレーシアなど)から輸入した土だというシンガポール
そのために犠牲になっている外国人労働者と彼らがはまったネットの世界と白昼夢が・・・
映像が美しいがカット割りも脚本も撮りながら作り上げられたとそうです。 
「ザバハ」(2019年)
(監)チャン・ジェヒョン(出)イ・ジョンジェ、パク・ジョンミン、イ・デイヴィッド、田中眠
オカルト・サスペンス映画の傑作であり、推理ドラマにもなっていて実に楽しめます。
偽宗教を暴く牧師が巻き込まれた連続オカルト殺人事件。韓国ならではの新興宗教社会が背景の社会派作品。
「パラサイト」とは異なる韓国の裏側が描かれています。 
「アトランティックス」(2019年)
(監)マティ・ディオプ(出)ママ・サネ、アマドゥ・エムボウ、イブラヒマ・トラオレカンヌ国際映画祭グランプリ
大西洋に面したアフリカの街が舞台のダーク・ファンタジー
海で遭難したはずの恋人が・・・
オカルト・サスペンスでありながら、青春ラブストーリーでもある快作!  
「オクジャ/OKJA」(2017年)
(監)ポン・ジュノ(出)アン・ソヒョン、ティルダ・スウィントン、ポール・ダノ、ジェイク・ギレンホール
「パラサイト」のポン・ジュノによるネットフリックス作品です。
韓国怪獣映画の巨匠による食肉用トトロと少女の物語
ジョン・デンバーの「アニーズ・ソング」が最高!  
「ノクターナル・アニマルズ」(2016年)
(監)トム・フォード(出)エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール(ヴェネチア国際映画祭審査員大賞
現在・過去・小説 3つの物語が影響を与えながら展開する独自の世界が展開
監督はグッチのデザイナー!映像が実に美しい!でもエロ・グロ&暴力・・・ 
最後の追跡(2016年)
(監)デヴィッド・マッケンジー(脚)テイラー・シェリダン(出)ジェフ・ブリッジス、クリス・パン、ベン・フォスター
現代版西部劇で保安官対アウトローの王道物語。テイラー・シェリダンの「アメリカ辺境3部作」の一つ。
アメリカ南部の貧困層の現実を描いた社会派のドラマでもあります。
テイラー・シェリダン作品は「ウインド・リバー」もネットフリックスで見られます!そっちもお薦めです。 
「SHAME/シェイム」(2011年)
(監)スティーブ・マックイーン(出)マイケル・ファスビンダー(ヴェネチア国際映画祭男優賞)、キャリー・マリガン
恋愛映画?ですが、かなり重い映画。でも確かに見終えると傑作だと思えるはず!
過去のトラウマによりセックス依存症となった男と妹苦難の人生を描いた悲しすぎる名作 
 
「バスターのバラード」(2018年)
(監)イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン(出)ティム・ブレイク・ネルソン、ジェームズ・フランコ、リーアム・ニーソン、トム・ウェイツ
ヴェネチア国際映画祭脚本賞
コーエン兄弟のファンなら間違いなくお薦め!どれも良くできたお話です!見ごたえ十分のブラック・ユーモア西部劇集。
「バスターのバラード」は決闘ミュージカルの傑作!
「アルゴドネス付近」は、実に残念な首つり物語。
「食事券」の四肢のない青年詩人の朗読は魅力的でした。
「金の谷」のトム・ウェイツの歌は相変わらずで、生物兵器なみか!?
「早とちりの娘」は、エリア・カザンの孫娘らしい・・・
「遺骸」は、死の谷へと向かう馬車で御者はカマを持っているのかと思ったのですが? 
「オー・マイ・ゴッド! 神への訴状」(2012年)
(監)ウメシュ・シュクラ(出)アクシャイ・クマール、ミトゥン・チャクラバルティー、オム・プリ、ブシャ・グプタ
「神とは何か?宗教の役目とは?」笑えて、考えさせるインド映画らしい娯楽映画の掘り出し物!
地震で店が倒壊した主人公が保険会社に行くと、地震は天災で神様によるので保証不能と言われます。
怒った主人公はならば神様を訴えると裁判所へ行き、宗教指導者たちに訴状を送ります。

彼は国民の反発に危険な状態になりますが、彼と同じ立場の人々が集まり、形勢逆転。
しかし、裁判所は彼に地震が神の仕業であるという証明を求めます。

ピンチに追い込まれた彼のもとへ神の化身が現れます。
舞台劇の映画化作品
「マップ・トゥ・ザ・スターズ」(2014年)
(監)デヴィッド・クローネンバーグ(出)ジュリアン・ムーア、ジョン・キューザック、ミア・ワシコウスカ、エヴァン・バード、サラ・ガドゥン
ハリウッドの最低な人々を描いたブラック・ファンタジー悲劇
さすがはクローネンバーグ作品です。まだまだ衰えていません。
ジュリアン・ムーアのカンヌ国際映画祭女優賞も当然です!愚かすぎ怖すぎる演技  
「ディストラクション・ベイビーズ」(2016年)
(監)(脚)真利子哲也(出)柳楽優弥、菅田将暉、小松菜々、でんでん
最近のやわな暴力映画、ロック・ミュージックにウンザリしている方にお薦め!
なぜケンカを続けるのか?これぞ暴力映画、これぞロック(ナンバーガールの向井)という異色の映画です。
三人の俳優は危ないほどの演技です。 真利子監督はこの後「宮本から君へ」を撮ります。 

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