ネットフリックスで見られるお薦め作品集

<新型コロナ・ウィルス対策を兼ねて!>
 2019年末から僕もネットフリックスを見始めています。そもそもは、アルフォンソ・キュアロン監督の「ROMA/ローマ」が見たかったのですが、その後、「全裸監督」セカンド・シーズンのロケハンの方と会っていよいよ見る気になっていました。そして、とどめが「アイリッシュマン」の公開でした。
 「マリッジ・ストーリー」、「2人の教皇」、「失くした手」、「アメリカン・ファクトリー」、「ブラジル消えゆく民主主義」など、アカデミー賞がらみの作品群の質の高さには驚かされました。最近は「映画ファンならネットフリックス」しかないでしょ!と何人かの知り合いに薦めています。
 ただし、人によっては「面白い映画がない」という場合もあることに気づきました。確かに、映画の場合、最後まで見ると2時間程度は時間を使うので面白くないとかなりがっかりさせられます。それと、どれが面白い作品なのか?どれが見たい作品なのか?ネットフリックスによる作品情報が少なくて今一どんな作品なのかがわかりません。
 基本的にネットフリックスは、製作をまかせた監督には製作途中で内容や演出などに口出しはしない方針のようです。だからこそ、一般公開が困難な政治的な作品、性描写の作品、暴力描写、長尺作品、難解なストーリーなどが可能になるのです。(ピエール瀧や沢尻エリカが出演することも可能!)逆に言えば、それが上手く行かず失敗作になる場合もあるので、玉石混合になるのも特徴です。
 ということで、僕が見てきた中からネットフリックス製作だけでなく、ネットフリックス配給で公開されている作品やレンタルではなかなか見られない作品を選んで紹介しようと思います。(ただし、ネットフリックスは公開作品が時期で変って行くのでご注意下さい!)
  それとあくまでも僕目線で選んでいるので、誰もが面白いとは限りませんが、このサイトをご覧の方ならきっと楽しめるはずです。
 一応、4つにジャンル分けしてみましたので、参考にして下さい。
<ロック、アート、美術、音楽、映画が好きな方へ>
<歴史、事件、ドキュメンタリーが好きな方へ>
<青春、恋愛、家族の映画が好きな方へ>
<サスペンス、ファンタジー、アクション映画が好きな方へ>
NEW
<BLACK LIVES MATTER>を新たに加えました!

ピンクは直近追記した作品 


他にも「タクシー・ドライバー」、「ゴッドファーザー」、「ク―リンチェ殺人事件」、「ミッドナイト・イン・パリ」など、巨匠たちの王道的名作も見られますので、そうした作品もどうぞ!

BLACK LIVES MATTER 
「ストロング・アイランド」 Strong Island 2017年
(監)(製)(出)ヤンス・フォード
(製)ジョスリン・バーンズ
(製総)ダニー・グローヴァー、スーザン・ロックフェラー他 
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞候補作
人種差別による事件はアメリカ各地で起きています。話題になるような事件はたまたま映像が残されているものに過ぎません。
そうした有名な事件の影にはまったく話題にもならない事件が数多く存在するのです。その一つの事件がこの映画の事件です。

白人の修理工場に事故車を修理に出した黒人青年がそこでケンカになり、工場で働く白人にライフル銃で射殺された事件。
警察の調査で事件の前にも二人は口論になっていて、黒人側が白人を脅していたことが明らかになります。
大陪審の結論は撃った側の正当防衛を認めて、訴追の必要なしと判断、無罪となりました。
その事件によって家庭がバラバラになってしまったという次男が過去の証人へのインタビューを行い、事件を再調査し映像化。
被害者の弟でもある監督は事件の前に兄から犯人の白人男性を脅していたことを聞いていました。
もし自分が事件の前にそのことを両親に話していれば、もしかすると両親が間に入り、殺人事件にならなかったのではないか?
そう考える監督の後悔の念も分る気がします。
疑問なのは、犯人は現場でも手錠をかけられなかったこと。大陪審も全員が白人でした。(事件は1990年代のことです!)
そもそも台本はできていたのかもしれません。もしくはそうした捜査・裁判手順が白人が犯人で黒人が被害者の場合の基本なのかもしれません。
「フルートベール駅で」Fruitvale Station 2013年
(監)(脚)ライアン・クーグラー
(製)ニナ・ヤン・ボンジョビ、フォレスト・ウィテカー
(撮)レイチェル・モリソン
(PD)ハンナ・ビークラー
(編)クロ―ディア・S・カステロ、マイケル・P・ショーヴァー
(音)ルートヴィッヒ・ヨーハンソン
(出)マイケル・B・ジョーダン、メロニー・ディアス、オクタヴィア・スペンサー、ケヴィン・デュランド、チャド・マイケル・マーレー、アナ・オライリー 
2009年1月1日、サンフランシスコで花火を見ての帰り、電車内でケンカに巻き込まれた黒人たちが警官によって逮捕されます。
その際、手錠をかけられるのに抵抗したオスカーという黒人青年が警官によって撃たれ、その後死亡するという事件が起きました。
事件が起きた当時、南カリフォルニア大学で映画を学んでいたライアン・クーグラーは、衝撃を受け映画化を決意しました。
彼は、事件が起きるまでのオスカー青年(享年22歳)の一日を丹念に描き、ごく普通の青年が悲劇に巻き込まれる過程をリアルに再現。
ラストの病院のシーンではオクタヴィア・スペンサーが貫禄の演技を披露し、映画に感動をもたらします。
フルートベール駅があるのは、カリフォルニア州のオークランド市。Black Lives Matter が最も熱く燃えている街です。
トランプが大統領権限を発動し、テロ対策部隊を市に未許可で送り込んだ街ですが、そうなった原因の一つは警察に問題があったということです。
この事件でオスカーを射殺した警官は、テ―ザー銃と拳銃を間違えて撃ってしまった主張し、有罪ながら懲役2年の刑となり、11ヶ月で出所!
この作品が高い評価を受けたことで、クーグラー監督は「クリード」の監督に抜擢されることになります。
2020年へとつながる事件はここにもありました。
「LA92」 LA92(2017年)
(監)(編)ダニエル・リンゼイ、T・J・マーティン
(製)ジョセフ・バコール、ジョナサン・チン、サラ・ギブソン、マット・レナー他
(編)スコット・スティーブンソン
(音)ダニー・ベンジー、サウンダー・ジュリアンス
 実際の映像を編集し、余計な解説を加えず、残虐な場面もカットせず、当時のニュースを生で見ているように観客を引き込むことに成功しています。もし、自分がこの時ロサンゼルスにいたら、どうなったのか?それぞれの立場で考えさせられるそんな臨場感のあるドキュメンタリー作品です。
 韓国系の店で起きた自警団と強盗たちとの激しい銃撃戦。
 店に侵入して盗みを働こうとする男の前に立ちはだかり、「This is America」と叫ぶ中国系のお婆さん。
 日本人の我々に彼らのようにどうどうと戦う気概はあるでしょうか?
 人間のもつ愚かさが事件によって暴かれて行く展開は、いつしかあまりに映画的、ドラマ的に見えてきてリアリティーを失ってしまいます。それだけに、ロジャー・グーンヴァーグ・スミスの一人芝居「ロドニー・キング」の人間的な表現には価値があると思えます。 
「ロドニー・キング」 Rodney King (2017年)
(監)(製)スパイク・リー
(製)スティーブン・アダムス、ボブ・L・ジョンソン
(脚)(製)(出)ロジャー・グーンヴァ―・スミス Roger Guenveur Smith
(編)ランディ・ウィルキンス
(音)マーク・アンソニー
 主演で脚本も書いたロジャー・グーンヴァ―・スミスは、1955年カリフォルニア州バークレー生まれ。俳優として、スパイク・リーの重要作品にはほとんど出演している常連俳優です。「Do The Right Thing」、「マルコム X」、「ゲット・オン・ザ・バス」など。1996年、彼はブラックパンサー党の創設者の1人、ヒューイ・P・ニュートンの伝記を一人芝居にした「ヒューイ・P・ニュートン物語」を上演。そしてそのテレビドラマ版でも彼はヒューイ・P・ニュートンを演じました。
 今回の作品も、彼が一人芝居として作った作品をスパイク・リーがフィルムに収めた作品です。
 一人芝居の中で、暴動に巻き込まれた様々な人々が演じられ、それぞれの人物がニュースの中の「映像」としてではなく、生き生きとした「人間」として浮き上がらせています。あの日、あの時、それぞれの人はそれぞれの思いを抱いて確かに生きていて、怒ったり、悲しんだり、悩んだりしていたことがわかります。物凄い量の汗をかきながら演じる迫力ある芝居に圧倒されました。久しぶりに本物の「芝居」(舞台劇)を見せてもらった気がします。  
「ザ・ファイブ・ブラッズ」 Da 5 Bloods (2020年)
(監)(製)(脚)スパイク・リー(製)ジョン・キリク、ベアトリス・レヴィン、ロイド・レヴィン(製総)バリー・レヴィン、マイク・バンドリー、ジョナサン・フィレイ(脚)ダニー・ビルソン、ポール・デ・メオ、ケヴィン・ウィルモット(撮)ニュートン・トーマス・サイジェル(編)アダム・ガフ(音)テレンス・ブランチャード(出)デルロイ・リンドー、ノーム・ルイス、クラーク・ピータース、イザイア・ウィットロック・Jr、チャドウィック・ボーズマン、ジョナサン・メジャーズ、ポール・ウォルター・ハウザー、ジャン・レノ、メラニー・ティアニー、ヤスペル・ペーコネン、ヴェロニカ・グゥ、ジャンカルロ・エスポジート、ジョニー・グェン 
これは素晴らしい!スパイク・リーの集大成ともいえる作品。アカデミー作品賞いけるのでは?
公民権運動、ベトナム戦争からブラック・ライブズ・マターまでのアメリカン・ブラックの歴史をふり返りつつ
戦争によるPTSD、残された地雷の問題、帰国後の苦しみ、家族との不和、変わらない差別、戦争が生んだ子供・・・
様々な問題を2時間半に凝縮して描くその手際の良さは、これまで培ってきた経験のおかげでしょう。
最後には、愛と憎しみと赦しへと見事に昇華させ、感動を与えてくれます。
16mmフィルムの映像はかつてのニュース映像のように観客をベトナム戦争へと連れて行ってくれます。
ベトナム奥地への旅と同時に戦場での記憶を遡る「地獄の黙示録」のパロディでもあります。
ポールが後半に精神が破綻して行くところは、マーロン・ブランドが演じたカーツ大佐のように鬼気迫る演技です。
13th 憲法修正第13条(2016年)ドキュメンタリー
(監)(脚)(製)エヴァ・デュバネイ(脚)(製)(編)スペンサー・アヴァリック(製)ハワード・バリッシュ(製総)ベン・コトナー、リサ・ニシムラ他(撮)ハンス・チャールズ、キラ・ケリー(音)ジェイソン・モラン(出)バラク・オバマ、ビル・クリントン、ヒラリー・クリントン、アンジェラ・デイヴィス
自由を保障する憲法において唯一例外とされるのが「犯罪者」です。
奴隷制度の廃止、人種分離の廃止後、アメリカでは黒人を犯罪者にすることが新たな トレンドになりました。
犯罪者には、出所後投票権はなく、安い労働力として利用も可能。こうして企業利益のために「大量投獄時代」が始まります。
そんなアメリカ社会の不気味な構造を明らかにしたドキュメンタリー映画の傑作です。 
ブラック・ゴッドファーザー クラレンス・アヴァントの軌跡(2019年)(ドキュメンタリー)
(監)レジナルド・ハドリン(出)バラク・オバマ、クインシー・ジョーンズ、ジェイミー・フォックス、ハンク・アーロン、ライオネル・リッチー、ベリー・ゴーディー・・・
人種差別が残るアメリカ南部に生まれ、黒人音楽の世界でマネージャーとして働き出し、音楽界だけでなく映画界・スポーツ界、最後に政界にまで進出!
まさかの実話に驚くこと必至です。嘘ではないです。だって証言者の中には、オバマ、クリントンという大統領までいるのですから!
黒人音楽ファンだけでなく、映画ファン、スポーツファン、政治ファン?まで楽しめる驚きのドキュメンタリー映画です。
「夢はほぼかなった。ビル・ゲイツになること以外は」だって。  
「ニーナ・シモン 魂の歌」(2015年)(ドキュメンタリー)
(監)リズ・ガルバス(出)ニーナ・シモン
公民権運動で最も活躍した黒人女性歌手の伝記映画
一時は過激な存在故にアメリカでは忘れられた存在でしたが、ヨーロッパで復活。そのパフォーマンスを見ることができる貴重な映画です!
まさに「ソウル(魂)の歌」です。黒人音楽ファン必見の作品です。 
「ルディ・レイ・ムーア」(2019年)
(監)クレイグ・ブリュワー(出)エディ・マーフィー、ウェズリー・スナイプス、キーガン=マイケル・キー
ブラック・カルチャー好きにはたまらない作品です!
エディ・マーフィーの集大成的作品であり、「ブルースブラザース」の映画オマージュ版!
1970年代ブラック・カルチャー満載ファンクミュージック・ファン必見!  


<ロック、アート、美術、音楽、映画が好きな方へ>
「ムンバイのバイオリン弾き」(2016年)(インド)
(監)(脚)ボーダヤン・ムカルジー
(製)(PD)モナリサ・ムクルジー(撮)アビク・ムクドパドヤイ(音)アルナブ・チャクラボルティ、バスカール・ブッタ(編)アルハカマール・ミルタ(出)リトウィック・チャクラボルティ、アディル・フセイン
サスペンス映画かと思いきや・・・バイオリニスト主役の音楽映画、才能開花の物語でもありました。
バイオリンの演奏も素晴らしいし、台詞少な目でありながら多くを語らせる演出がまた実に見事です。
ラストにはどんでん返しもあり、感動もあり、エロスもあり、1時間ちょっとの掘り出し物の傑作です。  
「パンジャブ・ハイ」(2016年)(インド)
(監)(原)(脚)アビシェーク・チョーベイ(製)アショブハ・カプール他(脚)(原)スディップ・シャルマ(撮)ラジーブ・ラヴィ(編)メグーナ・セン(音)アミット・トリヴェディ
(出)シャヒード・カプール、カリーナ・パプール、ブリア・ブハット、ディジット・ドサンジー、サティシュ・カウシク、スハイル・ナイヤール
インドのパキスタンに接するパンジャブ地方を舞台に麻薬まみれとなった社会を描いた問題作
主人公の一人がインドの大人気ミュージシャンという設定で、音楽も素晴らしいです。
インド版「トラフィック」ともいえる3つの物語が展開し、最後にタランティーノ的な結末がやってきます!
アンチ薬物と宣言して始まるので、「お説教的」な物語かと思ったら予想外にリアルでスピーディな展開に驚き!
今まで見たインド映画とはまったく異なる作風にインド映画の奥の深さを知らされました。お薦め!
「チャリング・クロス街48番地」(1986年)
(監)デヴィッド・ジョーンズ(製)メル・ブルックス、ジェフリー・ヘルマン(原)ヘレン・ハンフ(脚)ヒュー・ホイットモア(撮)ブライアン・ウェスト(音)ジョージ・フェントン(出)アン・バンクロフト、アンソニー・ホプキンス、ジュディ・デンチ 
ロンドンの古本屋とニューヨークの脚本家の間で続けられた手紙と本のやり取りを描いた小説が原作。
舞台劇にもなっているだけに、動きは少なく会話劇のように展開するのですが、決してつまらなくなありません。カメラ目線の台詞もチャーミングです。
さすがは米英の名俳優です。彼らの素晴らしい演技合戦を堪能してください。
とにかく本が好きな人にはたまらない作品です!本屋さんのたたずまいとそこで働く人々の雰囲気。これぞ英国スタイルです。「本って素晴らしい!」
ロンドンに行ったことのない僕も、ロンドンに行った気にさせてくれました。
1980年代の作品ですが、古さを感じさせないどころか、これからまだまだ味わいが深くなりそうな素晴らしい作品です。
日本未公開でしたが、本当に良い作品。忘れられそうだったこの作品を公開してくれたネットフリックスさんにも感謝です!
消えた16mmフィルム(2018年)(シンガポール)(ドキュメンタリー)
(監)(製)(脚)(編)サンディ・タン(製総)ジェイソン=スピンガーン・コフ、ケイト・タウンゼント、リサ・ニシムラ(撮)イリス・ン(音)イシャイイ・アダール(出)サンディ・タン、ジャスミン・ン
LA批評家協会賞ドキュメンタリー賞、サンダンス映画祭ドキュメンタリー監督賞
シンガポールで製作された画期的なインディーズ映画「シィーカーズ」
撮影完了後、そのフィルムは監督だったアメリカ人によって持ち去られ幻の作品になりました。
なぜ監督はフィルムを持ち去ったのか?フィルムはどこに行ってしまったのか?
推理ドラマでもあり、謎の監督の人間映画でもあり、1990年代を振り返る懐かしい映像集。
様々な要素をもつ不思議で懐かしく引き込まれる傑作です!映画を作ったことがある方や映画ファンにはたまらない作品です。
アザー・ワン ボブ・ウェアの数奇な物語(2014年)(ドキュメンタリー)
(監)マイク・フライス(製)マット・ブッシュ、マーティン・ヒルトン他(撮)ダン・フリードマン(編)リッチ・フォックス(音)ニール・カサール
(出)ボブ・ウェア、ジェリー・ガルシア、ジェリー・ハリソン、ブルース・ホーンズビイ、ジョン・ペリー・バーロウ、サミー・ヘイガー
ロックファン必見のドキュメンタリー映画です!
伝説のロックバンド、グレイトフル・デッドはどうやって生まれたのか?その音楽性の秘密とは?
ジェリー・ガルシアの影に隠れていたヴォーカル&ギターのボブ・ウェアの人生を追いながらインタビューを交えて追及したドキュメンタリー映画
元祖ジャムバンド」誕生の裏には「ビートニクの神様」ニール・キャサディがいたようです!
写真家ミック・ロック ロック・レジェンドの創造主(2016年)(ドキュメンタリー)
(監)バーナビー・クレイ(出)ミック・ロック
デヴィッド・ボウィ、ルー・リード、イギー・ポップ、クイーン、デヴォラ・ハリー、セックス・ピストルズ・・・
グラム、パンクの英雄たちに密着し写真を撮り続けたカメラマンのドキュメンタリー映画
ローリング・サンダー・レビュー(2019年)(ドキュメンタリー風?)
(監)マーティン・スコセッシ(出)ボブ・ディラン、アレン・ギンズバーグ、パティ・スミス、ジョニ・ミッチェル、ジョーン・バエズ、サム・シェパード、シャロン・ストーン・・・ 
ボブ・ディランのファンだけでなくロック・ファン必見の作品です!
1975年ボブ・ディランと仲間たちによる伝説のライブ・ツアーをインタビューと共に振り返るドキュメンタリー映画。 
FOUJITA(2015年)
(監)(製)(脚)小栗康平(出)オダギリ・ジョー
20世紀前半「芸術の都パリ」の黄金時代がよみがえります!、美術ファンなら必見です。
フランス人となった日本の画家レオノール・フジタこと藤田嗣治の伝記映画。
波乱万丈の人生を美しい映像で再現した素晴らしい作品です。 
「シークレット・ヴォイス」(2018年)(スペイン)
(監)カルロス・ベルムト(出)ナイワ・ニムリ、エヴァ・ジョラチ、カルメ・エリアス
記憶を失った大歌手の指導をすることになった彼女の大ファンのアマチュア歌手
なぜ記憶を失ったのか?その謎以上に指導する歌手の娘が怖い!
映像も美しいけど、オリジナルの歌が素晴らしいことがこの作品を輝かせています。 
「ディザスター・アーティスト」(2017年)
(監)ジェームズ・フランコ(出)ジェームズ・フランコ、デイヴ・フランコ、セス・ローゲン、ジョシュ・ハッチャーソン
おバカ・カルト映画「ザ・ルーム」を撮った謎の男と友人による映画制作までのメイキング映画
謎に笑えるシーン連発で「真面目に作ったのに笑えるドラマ」ほど可笑しいものはないことを証明
ラストの映画の競演とさらなるラストの主演二人の競演がまた笑えますので、最後までどうぞ!  

<歴史、事件、ドキュメンタリー好きな方へ> 
「i - 新聞記者ドキュメント -」(2019年)
(監)森達也(製)河村光庸(編)鈴尾啓太(音)MARTIN(監補)小松原茂幸
(出)望月衣塑子
安倍政権によるマスコミへの圧力に対抗して質問を続ける東京新聞の記者、望月衣塑子に密着したドキュメンタリー映画。
いかに現在の政権が国民に対して情報を開示していないのか。記者クラブが政権からの独自情報ほしさに委縮してしまっているのか。
記者クラブ主催の記者会見なのに上村とかいう無礼な男による司会や妨害がまかりとおるおかしな現状。
彼女が孤立してしまっている情況を生み出した情けないマスコミたちの現状。
彼女への菅官房長官からのパワハラは見ていて気分が悪くなります。
でも、それを毎日平気で繰り返す望月さんのKYぶりは、本当に凄い!僕は怒りで胃が痛くなりそうでした。
大人しい僕でもあの上村とか菅さんに暴言を吐きたくなります。絶対言っちゃそう。
「今、質問中なんだよ、わからんのか!黙れ!」
言いたい!思えば、今回の作品は森さんが大人しかった。
たぶん主役の望月さんを立てて、自分が目立つことを避け、なおかつ彼女の今後の取材活動に迷惑をかけたくなかったのでしょう。
そうでなければ、森さんなら官邸への強行突入もやりかねなかったはずだと思うのですが・・・。
応援しています。望月さん!森さんも!
「ダン・エルドン 運命の旅」 he Journey of the Destination (2016年)
(監)ブロンウェン・ヒューズ(製)リチャード・アールック、キャシー・エルドン、マーティン・カッツ他(脚)ジャン・サルディ
(撮)ジョリオ・ビカーリ(PD)ボビー・カルドーソ(編)ロベルト・イビソン、ナタン・モス(音)ダンカン・ブリッジマン
(出)ベン・シュネェツァー、ケリー・マクドナルド、サム・ヘイゼルダイン、エマ・パーネル、マリア・ベロ、ユスラ・ワルサマ、ググン・ディプ・シン、タロー・イシダ
21歳でソマリア紛争に巻き込まれてこの世を去った若きカメラマン、ダン・エルドンの伝記映画。これもまた掘り出し物です。
監督はアメリカのテレビ出身の女性監督ですが、ネットフリックスならではの作品。
重い物語になり過ぎないよう写真のコラージュ、音楽、旅の映像などの工夫があり好感もてます。
青春を真実の追求にかけた純粋な人生を描いていますが、どうしても西欧人のアフリカに対するお節介が気になってしまいます。
彼の思いは純粋でも、それはアフリカ人には受け入れられないのが現実。
それでも彼は21歳の人生を生き切った。ラストの彼の旅の映像が救いです!スペイン、モロッコは僕も行った場所でなんか親近感もわきました。
「WASP ネットワーク」(2019年)(仏・スペイン・ブラジル)
(監)オリヴィエ・アサイヤス(製)シャルル・ジルベール、ホドリゴ・テイシェイラ(原)フェルナンド・モライス(撮)ヨリック・ル・ソー、ドゥニ・ルノワール(編)シモン・ジャケ(音)エドゥアルド・クルス(出)ペネロペ・クルス、エドガー・ラミレス、ワグネル・モウラ、ガエル・ガルシア・ベルナル、アナ・デ・アルマス、レオナルド・スパラーリャ
キューバから亡命した男たちがキューバでのテロ作戦実行チームにリクルートされます。しかし、彼らはキューバのスパイでテロ組織の隠れ蓑となっている組織に潜入するのが目的でした。キューバ経済を崩壊させるため観光施設でのテロを行うそのグループをアメリカ政府は見て見ぬ振り。
前半から後半で一気に話が変化し、エンターテイメントとしても楽しめます!俳優陣も美人二人をはじめ豪華です。
アメリカ人には不満でしょうが、悪いのがアメリカなのは客観的な歴史の評価となるでしょう。中米の歴史の勉強にもなります。いい作品 
「シャチの見える灯台」(2016年)(アルゼンチン・スペイン)
(監)(脚)ヘラルド・オリバレス(製)ホセ・マリア・モラレス(原)ロベルト・ブバス(脚)ルシア・プエンソ、サユア・セク(撮)オスカル・ドゥラン
(編)イバン・アレド(音)パスカル・ゲーニュ(出)マリベル・ベルドゥ、ホアキン・フリエル、クインチュ・ラパリーニ、シャカ(シャチ)
世界の果てパタゴニアの海辺に立つ灯台に住む自然保護管ベトのところに、スペインから自閉症の少年と母親がシャチとの出会いを求めてやってきます。
しかし、危険であるため人がシャチと接触することは禁じられています。そこでベトは密かに彼を連れてシャチに会いに行きます。
実話に基づいているだけに撮影も物語も実にリアル。それよりなにより、パタゴニアの風景が素晴らしい!もうその映像だけでも満足です。
海、アウトドア、ダイビング、水族館、タンゴ(ピアソラの曲が良い)が好きな方必見です!  
「尋問」(2016年)(タミル州インド)
(監)(原案)(脚)ヴェトリマール(製)ダーヌシュ(原案)チャンドラ・クマール(撮)S・ラマリンガム(編)キショール・Te(音)G・V・クラカシュ・クマール
(出)ディネシュ、アードゥカラム・ムルガドス、サムティラカーニ、キショール、プラデシュ・ラジ、サラバナ・スビアー、アジェイ・ゴーシュ 
テルグ語圏のアーンドラ・プラデーシュ州で働くタミル語のタミル・ナーンドゥ州 出身の労働者が無実の罪で逮捕され拷問を受けます。
裁判が始まると、偶然居合わせたタミル語が話せる刑事のおかげで無実に・・・ところがこのあと彼らをさらなる危機が襲います。
音楽もギャグも愛も感動もない非情な社会派リアリズム・サスペンス映画の傑作です。
インド映画ではなくタミル映画。インドの映画界は奥が深い。
「FYRE:夢に終わった史上最高のパーティー」(2019年)(ドキュメンタリー)
(監)(製)クリス・スミス(製)ダニー・ガバイ、ミック・パージーキー(製総)ガブリエル・ブルーストーン他
(撮)ジェイク・ブルクハルト、ヘンリー・ザバロス他(編)ジョン・カーメン、ダニエル・ケーラー(音)ジェイソン・ヒル
(出)ビリー・マクファーランド、ジェーソン・ベル、ジャ・ルール、サミュエル・クロスト
セレブ・モデルを使ったSNSでの誇大広告を用いてチケットを高額で販売した音楽フェス「FYRE」
詐欺なのに騙された参加者が同情されないバブルなイベントは、おバカなウッドストックそのもの。その準備から必然的な失敗までを追ったドキュメンタリー映画 
アメリカン・ドリームとビリーの夢は紙一重。これがアメリカだ!
「イカロス」(2017年)(ドキュメンタリー)
(監)(製)(脚)ブライアン・フォーゲル(製)ダン・コーガン(脚)ジョン・バーテイン、マーク・モンロー(撮)(脚)ティモシー・ロード(音)アダム・ピーターズ
(出)グレゴリー・ロドチェンコフ、ブライアン・フォーゲル、ウラジミール・プーチン、ドン・カトリン、ニキータ・カマエフ、トーマス・バッハ、セバスチャン・コー、リチャード・マクラーレン
アカデミー長編ドキュメンタリー賞
ある自転車選手がドーピングによってどれだけ成績が上がるものかを調査しよう企画。専門家にアドバイスを求めるとロシアの反ドーピング検査の専門家を紹介されます。ところがその人物がロシアによる大規模なドーピングに関わっていたとして話題に。身の危険を感じた彼はアメリカに渡り、ドーピングの仕組みを暴露し始めます。なんとそのドーピング逃れのシステムは国家ぐるみの大掛かりなもので、そのトップにはプーチンがいました!
「スポーツ版スノーデン」となったグレゴリー・ロドチェンコは証人保護プログラムで消えたままです。
ヒョウタンから駒どころではない衝撃のドキュメンタリー作品です!
アイリッシュマン(2019年)
(監)マーティン・スコセッシ(出)ロバート・デニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、ハーヴェイ・カイテル
マーティン・スコッシ監督の集大成的作品。ギャング映画ファン必見!
アイルランド系ギャングが回想するアメリカの裏面史
もうひとつの「ゴッドファーザー」をリアリズムで描いた傑作 
「ガンシティ 動乱のバルセロナ」(2018年)(スペイン)
(監)ダニ・デ゙・ラ・トレ(出)ルイス・トサル、ミシェル・ジェネール、ビセンテ・ロメロ
歴史ドラマ、それも20世紀ヨーロッパの歴史、スペイン戦争に興味がある方にお薦め!
1921年内戦間近のバルセロナを舞台にした犯罪ドラマで、軍、警察、アナーキスト、共産主義者、ギャング・・・
身内の裏切りが悲劇を生みついには内戦へとつながる・・重い歴史ドラマです。
「アメリカン・ファクトリー」(2019年)(ドキュメンタリー)
(監)スティーブン・ボグナージュリア・ライカート(出)フーヤオ・アメリカの社員
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞
社会派ドキュメンタリーの名作です!
オハイオ州デイトン元GMのガラス工場を中国企業が再生することに。ところが、組合も作らせない驚きの中国式経営に対立が発生。
これが社会主義?そのやり方はアメリカ式でもあることに気付かされました。
 
「眠りに生きる子供たち」(2019年)(スウェーデン)(ドキュメンタリー)
(監)ジョン・ハプタスクリスティン・サミュエルソン
延々と眠り続ける「あきらめ症候群」の子供たちを記録した短編ドキュメンタリー
バルカン、旧ソ連からスウェーデンに避難した難民の中からから2003年以降現れた「眠る子供たち」とは?
「ブラジル 消えゆく民主主義」(2019年)(ブラジル)(ドキュメンタリー)
(監)ペトラ・コスタ(出)ルーラ・ダ・シルヴァ(元大統領)、ジウマ・ルセフ(元大統領)、アエシオ・ネベス
政治ドキュメンタリー映画の傑作です!
ブラジルのトップに立ったミニ・トランプことボルソナーロなぜ右翼のバカ者が大統領になったのか?
その騒動を歴史を追って丹念に描いた傑作
今、世界で起きていることの凝縮版がここにある!
「26年」(2012年)(韓国)
(監)チョ・グニョン(出)チン・グ、ハン・ヘジン、ペ・スピン、イム・スロン、チャン・グアン、キム・ソンファ
2008年公開予定が出資者が降りて4年公開が伸びたいわくつきの作品。
光州事件の犠牲者家族が復讐のために集結。あの人(全斗煥)を狙います!
ラストはどうなるのか?復讐者たちがまた魅力的です。 
「ロスト・シティZ 失われた黄金都市」(2016年)
(監)ジェームズ・グレイ(製総)ブラッド・ピット(出)チャーリー・ハナム、ロバート・パティンソン
リアリズム冒険映画が好きな方にお薦め!
20世紀初め、アマゾンの奥地にかつて存在した幻の文明を求めて旅を続けた英国の有名な探検家の伝記映画
1925年に失踪したパーシー・フォーセットとその息子、愛する二人を待ち続けた妻の物語でもあります。
映画版では、原作にはない一つの結末が用意されていて、それがなかなか良い!
2人のローマ教皇(2019年)
(監)フェルナンド・メイレレス(出)ジョナサン・プライス、アンソニー・ホプキンス、フアン・ミヌヒン
宗教ドラマというよりも異なる人間の対話と理解の物語です。お洒落な演出で楽しめるので、騙されたと思って観て下さい!
ドイツ系ベネディクト16世からアルゼンチン出身のフランシスコ教皇へ
そのバトンタッチの裏話を対話を中心に映画化! 
ザ・ランドロマット パナマ文書流出(2019年)
(監)スティーブン・ソダーバーグ(出)メリル・ストリープ、ゲイリー・オールドマン、アントニオ・バンデラス
「パナマ文書」をテーマにドラマと解説を合体させた映画
いかにオフショア・ビジネスが複雑な仕組みになっているか
そのシステムが分かりますが・・・どうすれば? 
関連作品として、2010年のドキュメンタリー「インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」もお薦めです(ネットフリックスにあり!)
いかに経済学という学問が世界中に悪い影響を及ぼしているのかがわかるはず。(産学官の癒着はひどい!)
これらの作品を見て、それでもなおハーバード大学で経済学を学ぼうという人の気が知れない。
こちらはアカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作でもあります。
「エルネスト ERNEST」2017年)
(監)阪本順治(出)オダギリ・ジョー
ドキュメンタリー・タッチの社会派歴史映画。
チェ・ゲバラによって「エルネスト・メディコ」と名づけられた日系ボリビア人ゲリラ、フレディ前村ウルタ―ドの伝記映画。
25歳の若さでボリビア軍にゲバラと同じように殺されることになる男の数奇な運命をリアルに淡々と描いた重みのある作品。

<青春、恋愛、家族の映画が好きな方へ> 
「アグネスと幸せのパズル」(2018年)(アメリカ)
(監)マーク・ターロルトーブ(米)
(製)レン・アーサー、ピーター・サラフ他(製総)スティーヴ・ブシェミ、ダニエル・メリア他(原)ナタリア・スミルノフ「幸せのパズル」
(脚)ポリー・マン、オーレン・ムーヴァーマン(撮)クリストファー・ノアー(編)キャサリン・ヘイト(音)ダスティン・オハロラン
(出)ケリー・マクドナルド、イルファン・カーン、デヴィッド・デンマン、ダニエル・S・シャーマン、オースティン・エイブアムズ 
真面目で家事をこなす毎日に物足りないものを感じていた主婦がジグソー・パズルの全米大会に出場することに。
集中できるものを見つけた彼女は少しづつ変化し始め、ついにパズルのパートナーと浮気をすることに。
家族の危機に不器用な彼女はどう対応するのか?失くしたパズルのピースは見つかるのか?
これはなかなか素敵な作品です。主演のケリー・マクドナルドが本当に愛らしく素敵です!
2020年にこの世を去ることになったイルファン・カーンも魅力的です。もちろんパズル好きは必見ですよ!
「エリサ&マルセラ」(2019年)(スペイン)
(監)(脚)イザベル・コイシェ
(製)アナ・フィゲロア(原)ナルシソ・デ・ガブリエル(撮)ジェニファー・コックス
(編)ベルナット・アラゴネス(美)シルビア・スタインブレヒト(衣)マルシア・パロマ(音)ソフィア・オリアナ・インファンテ
(出)ナタリア・デ・モリーナ、グレタ・フェルナンデス、サラ・カサノバス、タマル・ノバス、マノロ・ソロ 
 20世紀の初め、スペインで最初に同性婚を実行した女性カップルの実話に基ずく作品。当時はまだ同性婚は重罪でしたが、マルセラが男装してマリオとなり、神父を騙して結婚してしまいました。しかし、それで世間を騙すことは困難で、結局、二人はポルトガルに逃亡。そこで南米に渡るためのお金を稼ごうとしますが、スペインから依頼を受けたポルトガル警察が二人を逮捕。その間、カムフラージュのためにつくった子供が刑務所内で誕生し、世間は二人に対し同情的になってきました。(子は鎹?)
 結局、スペインと対立していたポルトガルは、二人を南米に逃亡させる道を選択しますが、エリサは子供がこれからもつらい思いをすることに耐えきれず、二人を助けてくれた裁判官の家に子供をあずけて旅に出ることを選択します。
 前半は二人の出会いから恋に落ちる過程が、モノクロ映像により実に美しく描かれ、まるで同じスペイン語圏の傑作「ROMA/ローマ」を思わせます。さらにその映像にピアノの音が美しく絡み合います。
 後半は一転して二人が村を追われただけでなく逮捕され、留置され、国外追放されるまでの過程が、サスペンスタッチでスリリングに描かれ、一気にみせます。この辺りは、さすがイザベル・コイシェ監督です。救いのない悲劇に終わるかと思いきや、ラストにはちゃんと素敵な再会が用意されています。
 これは予想以上の傑作です!LGBT映画の名作リストにまた加える作品が誕生しました。 
「泣きたい私は猫をかぶる」(2020年)(日本)
(監)佐藤順一柴山智隆
(制)スタジオ・コロリド(企)ツイン・エンジン(脚)岡田磨里(キャラD)池田由美(音)窪田ミナ(演)清水勇司(編)西山茂(作画)加藤ふみ、横田匡史、村山正直、永江彰浩他(美監)竹田悠介、益城貴昌(色計)田中美穂
(主題歌)「花に亡霊」ヨルシカ
(出)志田未来、花江夏樹、寿美菜子、山寺宏一、浪川大輔、小木博明、小野賢章
 母親が家を出て、その後、新しい母親を迎えた複雑な家庭の少女ムゲが、クラスメートの日之出に近ずくため、猫に変身。毎日、日之出家に行っていた。しかし、猫に変身するために必要な仮面をくれた猫店主は、ムゲを猫にしてしまい、彼女が持つ人間の仮面と寿命を奪うつもりでした。
 ある日、家でしてしまった彼女は、もう猫のままでいいと思うようになり、人間の仮面を渡してしまいます。でもやはり人間に戻って日之出に会いたい…そう思った彼女ですが、いつの間にか彼女は猫から戻れなくなりつつありました。
 青春時代にありがちな愛されたいのに上手く行動できないもどかしさが見事に描かれています。
 「千と千尋の神隠し」「平成狸合戦ぽんぽこ」「猫の恩返し」「転校生」「ペンギンハイウェイ」様々な映画の要素が混ぜ込んであるよく出来た作品。
「ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから」(2020年)
(製)(監)(脚)アリス・ウー(製)アンソニー・ブレグマン、M・ブレア・ブレアード(製総)エリカ・マトリン、グレゴリー・ズック(撮)グレタ・ゾズラ(編)イアン・ブラム、リー・パーシー(音)アントン・サンコー(出)リーア・ルイス、ダニエル・ディーマー、アレクシス・レミール、コリン・チョウ、エンリケ・ムルシアーノ、キャサリン・カーティン
アメフト選手のポールにラブレターの代筆を頼まれた中国系の女子高生エリー。しかし、その相手は同性でありながら自分が好きなアスターでした。
映画や文学好きのエリーの手紙はアスターの心をつかみ、二人のデートも実現します。しかし、二人の恋は上手く行くのか?
映画・文学好きにはたまらない作品です!確かにありがちな物語ですが、現代的で可笑しくてそして何より優しい物語に感動。超お薦めの青春映画です!
こんな作品が見たかった。「アメリカングラフィティ」のようなラスト、それも駅での別れの場面は可笑しくて悲しくて・・・素敵です。
エリーは可愛く、アスターは美しく、ポールは優しく、それぞれのキャラクターが実に生き生きと描かれています。
お父さん役のコリン・チョウは「マトリックス・シリーズ」に出演しています! 
「タイガーテール- ある家族の記憶 -」(2020年)(アメリカ・台湾)
(監)(製)(脚)アラン・ヤン(製)キム・ロス、チャールズ・D・キング他(撮)ナイジェル・ブラック(編)マイケル・ブルック(音)ダニエル・ハワース
(出)ツィ・マー&リー・ホンチー、フィオナ・ヒュー&リ・クンジュン、クリスティン・コー、ジョアン・チェン&ユー・シンファン 
台湾からアメリカに渡った移民青年と妻、彼が台湾に残した母と恋人たちの過去から現在までの記憶をたどる物語
1時間半という枠に長きに渡る家族の歴史を見事にまとめています。音楽と映像に多くを語らせる手法も実に有効です。
テーブルに向かい同じ方向を向く父と娘のカット。ラストの窓枠から父と娘をとらえカメラがひいてゆくカット。
テーブルに一人寂しく向かう父と娘のカット。短いカットで多くを語らせる手腕も良し!
なぜかロバート・レッドフォードの「普通の人々」を思い出してしまいました。良くも悪くもハリウッド的な台湾映画の良作です。
地味ながら俳優陣も素晴らしい。 
「アジズの奇跡」(2015年)(トルコ)
(監)(脚)(出)(音)ムフスン・クルムズギュル(製)Tekin Dogan, Murat Tokat(撮)Soykut Turan(音)Tevfik Akbasli, Yildiray Gurgen
(出) タラート・ブルト、メルト・トゥラク、エルデム・イェネル、エロール・デミロズ 
1960年代トルコ東部クルド人の村に教師として赴任した人物を中心にした人間ドラマ
とにかくトルコ東部の風景が美しく圧倒的です!逆光を多用し長回しも使った撮影も良いです。
監督は村人役で出演。アジズ役の俳優はよだれだけでなく鼻水まで用いた素晴らしい演技。
基本的に明るいドラマなので、人種問題や男女差別はあっても人は優しいのがトルコ。
トルコ東部にまで行った経験がるだけに懐かしくもありました。お薦めです!
「勝手にふるえてろ」(2017年)
(監)(脚)大九明子(企・プロ)白石裕菜(原)綿矢りさ(脚協)樋口七海(撮)中村夏葉(編)米田博之(音)高橋正樹(主題歌)「ベイビー・ユー」黒猫チェルシー
(出)松岡茉優、渡辺大地、石橋杏奈、北村匠海、趣里、片桐はいり、古館寛治、前野智哉、池田鉄洋、稲川美代子
見逃していましたが、これは予想外のお薦めです!監督は「時効警察」(2019スペシャル版)を担当していて、残りの多くのスタッフも女性です。
松岡茉優が本当にカワイイ!けど、渡辺大地までもがカワイく見えてきますし、誰もがカワイイのです。
時にコメディー、時にミュージカル、時にシリアスな青春もの、時にファンタジー、時に前衛的・・・様々な顔をもつ不思議な作品です!
「37セカンズ」(2020年)
(監)(製)(脚)HIKRAI(製)山口晋(撮)江崎朋夫、スティーブン・ブラハット(編)トーマス・A・クルーガー(音)アスカ・マツミヤ
(出)佳山明、神野三鈴、大東俊介、渡辺真紀子、萩原みのり、芋生悠、宇野祥平、渋谷清彦、尾美としのり、板谷由夏、石川静可
ベルリン国際映画祭パノラマ部門観客賞、国際アートシアター連盟賞
37秒の無呼吸状態により脳性麻痺になった漫画家志望の少女が自らのアイデンティティーを見出すまでの物語
エロ漫画を描くために新宿歌舞伎町に迷い込んだところから、出会いと冒険に旅が始まります。
主演の佳山明は当然ながら、それ以外の俳優陣の演技も素晴らしい。神野三鈴、渡辺真紀子はさすがの貫禄。
でも、それをリアルに引き出したアメリカ育ちの新人監督の才能に脱帽です。文句なしに傑作です! 
生きる勇気が欲しい今、是非、見てもらいたい作品です。
「狩りの季節」(2017年)(アルゼンチン)
(監)ナタリア・ガラジオラ(製)ベンジャミン・ドメネク(撮)フェルナンド・ロケット(PD)マリーナ・ナジオ
(編)ゴンザロ・トバロ(音)ホアン・トバール(出)ヘルマン・パラシオス、ラウターロ・ベットーニ、ボーイ・オルミ、リタ・パウルス 
女性監督 によるアルゼンチン版「北の国から 狩猟編」といった感じの小品です。
パタゴニアの大自然が舞台の父と子の和解のドラマはリアルで味わいのある作品です。
色々な国、色々の土地にそれぞれの青春があることに、改めて感動です。
「ザ・ライダー」(2017年)
(監)(脚)(製)クロエ・ジャオ(製)ベルト・ハーメリンク(撮)ジョシュア・ジェイムズ・リチャーズ(音)ネイサン・ハルパーン
(出)ブラディ・ジャンドロー、リリー・ジャンドロー、ティム・ジャンドロー、レイン・スコット、キャット・クリフォード
全米映画批評家協会作品賞
大怪我をして引退の危機に苦しむカウボーイの生き様を描いたドキュメンタリータッチの作品
と思ったら、主役とその家族などはモデルとなった本人が演じているといいます!
でも、俳優たちが実に魅力的なんです。そして監督が中国人女性とはまた驚き!
日本ではほとんど無名なのは、題材がカウボーイもので俳優・監督ともに無名だからでしょう。
これこそ掘り出し物の名作です。美しい風景と純粋な心の持ち主たちに心が洗われます。 
アクエリアス(2016年)(ブラジル)
(監)(脚)クレベール・メンドンサ・フィリオ(製)エミリー・レクロ、サイード・ベン・サイード、ミヒェル・メルクト(製総)ドラ・アモリン
(撮)ペドロ・ソテロ、ファブリシオ・タデウ(編)エドゥアルド・セラーノ(美)ジュリアーノ・ドルネレス、タレス・ジュンケイラ
(出)ソニア・ブラガ、メイブ・ジンキングス、イランヂール・サントス 
ブラジル映画の掘り出し物です。
ブラジル音楽、特にマリア・べターニア、ジルベルト・ジル、それにクイーンが好きな方も必見!
といっても音楽映画ではありません。
巨大企業に立ち退きを迫られた一人の女性の闘いのドラマ。ラストは気持ちいいので是非ご覧ください!
「誰がための日々」(2016年)(香港)
(監)ウォン・ジョン(脚)フローレンス・チェン(製)デレク・チウ、ヘイワード・マック(撮)チャン・イン(美)チャン・シウホン(音)波多野祐介
(出)ショーン・ユー、エリック・ツァン、エレイン・ジン、シャーメイン・フォン
母親の介護に疲れ躁うつ病になってしまった息子と暮らすことになった父親は、かつて息子と母親を捨てて家を出ていました。
しかし、その母親はもうこの世を去り、小さなアパートの一室での2人暮らしの中、再び息子の心は病み始めます。
香港の貧しい地域で展開される救いのないお話ですが、最後まで見届けたくなるのは、親子に感情移入してしまうからです。
彼らに幸あれ!と祈りたくなる。そんな映画です。 
「HANDIA アンツォの巨人」(2017年)(バスク・スペイン)
(監)アイトル・アレギ、ヨン・ガラーニョ(出)ホセバ・ウサビアガ、エネコ・サガルドイ、イニゴ・アランブル
サンセバスチャン国際映画祭審査員特別賞
スペインからの独立を目指すバスク地方の映画です。
巨人症の弟を見世物にして旅をする兄、兄弟の関係をバスクの美しい景色を背景に描きます。
地味ながら心に染みる映画です。
マリッジ・ストーリー(2019年)
(監)ノア・バームバック(出)アダム・ドライバー、スカーレット・ヨハンソン、ローラ・ダーン(アカデミー助演女優賞)、アラン・アルダ
離婚危機を迎えた夫婦とその子の愛の物語。
「クレイマー・クレイマー」の21世紀版ですが、やはり時代によって中身は大きく変化しています
様々な映画で描かれてきたアメリカの離婚ですが、この作品の後味がけっして悪くないのは監督の経験のなせる技か?
マイヤーウィッツ家の人々 改訂版(2017年)
(監)ノア・バームバック
(出)アダム・サンドラー、ベン・スティラー、ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソン、キャンディス・バーゲン、アダム・ドライバー、シガニ―・ウィーバー
NYを舞台にした芸術家一家のコメディタッチの人間ドラマ
ダスティン・ホフマンもいい味出しています。
家族間の心の行き違いとその再生の物語。それぞれの役者の素晴らしい演技をご堪能下さい。
フランシス・ハ(2012年)
(監)ノア・バームバック(出)グレタ・ガーウィグ、ミッキー・サムナー、アダム・ドライヴァー、マイケル・ゼゲン、グレイス・ガマー
ノア・バームバックと「わたしの若草物語」の監督グレタ・ガーウィグによる青春の終わり映画
プロのダンサーを目指す主人公のちょっとトボケタ生き様が可笑しくて痛い。 
「ブルー・バレンタイン」(2010年)
(監)デレク・シアンフランス(出)ライアン・ゴズリング、ミッシェル・フィリップス、フェイス・ワディッカ
リアリズムによる夫婦の葛藤を描いた人間ドラマ
サスペンス映画のような展開に引き込まれます。アメリカ映画のようには思えないヨーロッパ的な雰囲気も新鮮です。
主役二人の演技は見事!  
「ひとつの太陽」(2019年)(台湾)
(監)(撮)チョン・モンハン(出)ウー・ジェンホー、リウ・グアンティン、シュー・グアンハン、チェン・イーウェン
昭和の日本のホームドラマのような懐かしい家族の物語です。
喜納昌吉の「花」が実に印象的に使用されています。(アジア各国で有名な曲)
監督はずいぶん日本に影響を受けているようで、撮影には日本人名を使用。
残虐と優しさと美しさが台湾の美しい景色と都会の映像を背景に展開します。 
ROMA/ローマ(2019年)(メキシコ)
(監)アルフォンソ・キュアロン(出)ヤリッツァ・アパリシオ、マリーナ・デ・タビラ、マルコ・グラフ(アカデミー監督賞、撮影賞、外国語映画賞
家族の愛とメキシコ近代史を描いた
1970年頃のメキシコを舞台に監督の自伝的映画
美しすぎる映像と絵画のような背景の数々が素晴らしいです。
「ROMA/ローマ 完成への道」(2020年)(ドキュメンタリー)もセットでどうぞ! 
「先に愛した人」(2018年)(台湾)
(監)シュー・チーイェン、シュー・ユーティン(出)ロイ・チウ、シェ・インシュエン、スパーク・チェン
夫を同性愛の男性に奪われた母親とその子供。夫は癌で亡くなり、その遺産が奪った男のものとなり、母は怒りますが・・・
美しい映像とお洒落な音楽、笑いと愛と悲しさと・・・素敵な台湾映画の名作です! 
「失くした体」(2019年)(フランス)
(監)ジェレミー・クラパン(カンヌ国際映画祭国際批評家週間ネスプレッソ大賞、アニー賞インデペンデント賞
切り落とされた手が持ち主を探して彷徨う不思議なファンタジーアニメ。
ラストの見事な回収に驚きと感激!
日本製アニメとは全く異なる世界観も新鮮です。 
「マッドバウンド 哀しき友情」(2017年)(インディペンデント・スピリット賞ロバート・アルトマン賞
(監)ディー・リース(出)キャリー・マリガン、ジェイソン・クラーク、ジェイソン・ミッチェル、メアリー・J・ブライジ
第二次大戦後、古い体制が残すアメリカ南部で起きた悲劇をリアリズムで描いた名作
キャリー・マリガン、メアリー・J・ブライジらの演技も素晴らしいです!
人種差別や農民の貧困など重い悲劇ですが、最後は愛で終わるので救われます! 
マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016)
(監)(脚)ケネス・ロナーガン(出)ケイシー・アフレック、ミッシェル・ウィリアムズ、カイル・チャンドラーアカデミー脚本賞、主演男優賞
山田太一のホーム・ドラマが好きな方にお薦め!
まるで日本の漁村のような風景を背景にした家族の崩壊と再生の物語
アメリカ映画には珍しい感動的なホーム・ドラマです。俳優陣の熱演も素晴らしい。 
20センチュリー・ウーマン(2016年)
(監)マイク・ミルズ(出)アネット・ベニング、エル・ファニング、グレタ・ガーウィル
ロックが好きなあなたのための青春映画です!
トーキング・ヘッズ愛の少年とその母親、同居人たち、個性的な人々との「1979年」
アメリカの70年代の終わりを描いた青春映画の快作 
「50年後のボクたち」(2016年)(ドイツ)
(監)ファティ・アキン(ドイツ)(出)トリスタン・ゲーベル、アナンド・バトビレグ・チョローンバータル
いじめられっ子とロシア系移民の暴力少年が車の旅で繰り広げるかなり危ないロード・ムービー
青春って危ないものなんですよね。ロックな冒険が素敵です! 
「アンナ・カレーニナ」2012年)
(監)ジョー・ライト(出)キーラ・ナイトレイ、ジュード・ロウ、アーロン・テイラー=ジョンソン、ドーナル・グリーソン
トルストイによる不倫文学の名作を歌のないミュージカル風にお洒落に映画化。
配役はいい。でもどうしてもジュード・ロウが可哀想で・・・でも、自滅に向かう気持ちもわかるし・・・
21世紀の今、主人公にまったく感情移入できない人も多いんだろうと思います。 
セットの見事さ、舞踏会の美しさ、衣装の豪華さなども見ごたえあります! 
ビリー・リンの永遠の一日(2016年)
(監)アン・リー(出)ジョー・アルウィン、クリステン・スチュアート、クリス・タッカー、ヴィン・ディーゼル
イラク戦争で英雄となった部隊の兵士たちがスーパーボウルのハーフタイムショーに出演
その半日の間にイラクでの体験や家族との思い出を振り返る現実と思い出、幻想が入り混じる
さすがはアン・リー監督です。単なる反戦映画ではなく英雄の映画でもなく・・・ 
「彼らが本気で編むときは」(2017年)
(監)(脚)荻上直子(出)生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、小池栄子、近江海翔、リリィ
LGBT映画ですが、明るく爽やか!なのがお好きな方へ。
トランスジェンダーで女性になろうと戸籍を変えようとしているリンコ(生田)と夫のマキオ(桐谷)の二人に預けられたネグレクトの少女の物語。
決して暗くなく、優しく明るい人々による素敵な映画になっているのは女性監督の荻上さんならではの作風。
三人の俳優だけでなくみな素晴らしい演技です。  

<サスペンス、ファンタジー、アクション映画が好きな方へ> 
「#生きている」#Alive (2020年)(韓国)
(監)(脚)チョ・イルヒョン(脚)マット・ネイラー(撮)ソン・ウォンホ
(出)ユ・アイン、パク・シネ、チョン・ベス、イ・ヒョヌク
「ゾンビ映画」が好きな方にはお薦め。
ゾンビに囲まれ、部屋に立てこもる青年と迎えのマンションに住む女性
SNSやデジタル機器を使うことで生き延びつことができるか?
設定とスリリングな展開は飽きさせません。ゾンビは韓国のお家芸になりつつあるのか?
コロナ禍の世界を思わせる設定がまた実に今風です。 
「バードショット」(2016年)(フィリピン)
(監)(脚)(編)ミカエル・レッド
(製)パメラ・L・レイエス(脚)ラエ・レッド(撮)マイコ・デヴィッド(編)ジェイ・ハリリ(音)テレサ・バロッツオ
(出)ジョン・アルシラ、アーノルド・レイエス、メアリ―・ジョイ・アポストル、クー・アキノ、ディド・デ・ラ・パス
保護区でフィリピン・ワシを撃ってしまった少女と父。マニラに向かい消えたバスの乗客たち。
警察官として真面目過ぎる新人とその上司。少女の前に現れた謎の亡霊。
小さな過ちがしだいに大掛かりな犯罪に結びついてしまいます。
悲劇の物語のラストには衝撃的な結末が待っています。フィリピンの傑作サスペンス映画。
「オールド・ガード」(2020年)
(監)ジーナ・プリンス=バイスウッド
(製)デヴィッド・エリソン、シャーリーズ・セロン、マーク・エヴァンス(原)(脚)グレッグ・ルッカ(撮)タミー・レイカー、バリー・アクロイド(編)テリン・A・テロップシャー(音)ハウシュカ、ダスティン・オハロラン
(出)シャーリーズ・セロン、キキ・レイン、マティアス・スーナールツ、マーワン・ケンザリ、ルカ・マリネッリ、キウェテル・イジョフォー、ベロニカ・グゥ、ハリー・メリング 
歴史の影で正義のために戦い続けてきた傭兵軍団。そのメンバーは不死で老いることがない。
そのリーダーを演じ製作も担当するのがシャーリーズ・セロン。しかし、彼女には寿命が近いようです。
そのうえ、彼らのその不老不死の能力を解明、医学に利用しようとする医薬品メーカーの傭兵部隊が彼らを襲います。ちょうどその頃、もう一人新たな能力者が現れます。久々の新人を加えたチームが戦闘を開始しますが、予想もしなかった敵が身近に迫っていました。
十字軍や様々な事件の記録や写真に残された彼らの証拠が興味深い!そこから様々なスピンオフが製作できそう。
不老不死の彼らが最も恐れるのが生きたまま監禁されること・・・確かにそうなったら怖いかも!
それぞれのキャラクターは戦い方に「空手」「ムエタイ」「ボクシング」など、こだわりの設定があります。
次作のラスボスはどうやらベロニカ・グゥのようです。これは期待大のシリーズになりそうです。
この作品もまた女性監督・製作・主演など女性スタッフ中心の作品になっています!
「月影の下で」(2019年)
(監)(製総)ジム・ミックル
(脚)グレゴリー・ワイドマン、ジェフ・トック(撮)デヴィッド・ランゼンバーグ(PD)ラッセル・バーンズ(編)マイケル・バーレンバウム(音)ジェフ・グレイス(出)ボイド・ホルブルック、クレオパトラ・コールマン
2024年フィラデルフィアの街は崩壊しています。そこから画面は1988年へ。
ある夜、街で謎の連続殺人事件が起きます。その捜査にあたった警官は犯人を逮捕しようとしますが、犯人は地下鉄に飛び込んで死んでしまいます。
ところが9年後、同じように連続殺人事件が起きます。事件を追う主人公は、そこに法則性があり、被害者に共通点があることに気づきます。
そして、ついにその真相を知りますが・・・・なんと犯人は!?
歴史改変SFの力作です。地味ながら良くできている作品です。
ただし、これってタイムマシンを用いた思想弾圧とも言えそう。間違うと大変なことになるのでやめるべきとは思います。
「必ず捕まえる」(2017年)(韓国)
(監)(脚)キム・ホンソン
(脚)ユ・ガビョル他(撮)チョ・ジュヨン、チョ・ヨンチョン(原)キム・テゴン(武)ユ・サンソプ他(音)チョン・ジノ
(出)ペク・ユンシク、ソン・ドンイル、チョン・ホジン、ペ・ジョンオク、キム・ヘイン、ソン・ジョンハク、チョ・ダルファン 
30年ぶりの連続殺人事件の再開。犯人に挑んだのは元刑事と老不動産屋。
コメディ・タッチからホラー・サスペンスへと変わる韓国映画らしいサスペンス映画です。
この作品にも韓国社会の底辺がリアルに描かれています。
「ソウル・ステーション/パンデミック」(アニメ)(2016年)(韓国)
(監)(製)(脚)(編)ヨン・サンホ
(製)イ・ドンハ、ソ・ユンジュ(製総)キム・ウテク、ソ・ヨンジュ、イ・ウン(キャラ)チェ・ギュソク(美)ビョン・キヒョン(技)ヨン・チャンフム(音)チャン・ヨンジュ(編)イ・ヨンジュン(声)シム・ウンギョン(白石涼子)、イ・ジュン(前野智昭) 
実写ゾンビ映画「新感染 ファイナル・エクスプレス」の前日譚 
ソウル駅のホームレスが謎の感染をしてからソウル中に蔓延する蔓延する過程を描いています。
しかし、その背景に「セオル号」沈没事件や韓国の格差問題が強烈に描かれているのが怖い!
ゾンビと人間どっちが怖いのかが、わからなくなる作りに驚きです。
ゾンビの蔓延はその象徴にしか見えない描き方をされているところは次作との大きな違いです。 
「ラスト・キャッスル」(2001年)
(監)ロッド・ルーリー
(製)ロバート・ローレンス(製総)ドン・ゼプフェル(原)(脚)デヴィッド・スカルパ(脚)グレアム・ヨスト(撮)ジェリー・ジョンソン
(編)マイケル・ジャブロウ、ケヴィン・スティット(音)ジェリー・ゴールドスミス
(出)ロバート・レッドフォード、ジェームズ・ガンドルフィーニ、マーク・ラファロ、デルロイ・リンドー、スティーヴ・バートン、ポール・カルデロン、クリフトン・コリンズJr 
軍人刑務所を舞台に不当な扱いに抗議するために立ち上がった元中将と刑務所長の闘い。
「城」とは「旗」とは「国家」とは?冒頭の「城」の定義が最後に見事な回収へと結びつきます。
最後までしっかりと作り込まれた脚本に脱帽。いや敬礼です!これは超掘り出し物。「監獄もの」は「脱獄もの」だけじゃなく名作の宝庫です。 
ロバート・レッドフォードはまだまだカッコイイです。作品もはずれないなあ。
アナイアレーション - 全滅領域 - 」(2018年)
(監)(脚)アレックス・ガーランド
(製)スコット・ルーディン、アンドリュー・マクドナルド他(製総)ジョー・バーン、デヴィッド・エリクソン他
(原)ジェフ・ヴァンダミア(撮)ロブ・ハーディ(PD)マーク・ディグビー(音)ベン・リーリズ、ジェフ・バーロウ
(出)ナタリー・ポートマン、オスカー・アイザック、ジェニファー・ジェイソン・リー、テッサ・トンプソン、ベネディクト・ウォン、ジーナ・ロドリゲス、ツヴァ・ノヴォトニー
隕石の落下によって誕生した異常な地域シマー。そこでは遺伝子の突然変異が起きて不思議な生命が生まれています。
しかし、そこに送り込まれた探査チームは誰も戻らず、シマーはその範囲を広げつつありました。このままでは世界は飲み込まれてしまいます。
そこで新たなチームがシマーの謎を解明するために送り込まれることになしたが、女性だけで編成されたチームの中で帰還したのはたった一人。
彼女の証言によりシマーとそこにいた驚きの生命体の正体がしだいに明らかになります。究極のファースト・コンタクトSF作品!傑作です。
「ザ・テキサス・レンンジャーズ The Highwaymen」(2019年)
(監)(製総)ジョン・リー・ハンコック
(製)ケイシー・シルヴァー(製総)マイケル・J・マローン他
(脚)ジョン・フスコ(撮)ジョン・シュワルツマン(PD)マイケル・コレンブリス(衣)ダニエル・オーランディ(編)ロバート・フレイゼン(音)トーマス・ニューマン
(出)ケヴィン・コスナー、ウディ・ハレルソン、キャシー・ベイツ、ジョン・キャロル・リンチ、ウィリアム・サドラー 、トーマス・マン
「俺たちに明日はない」を追跡していたテキサス・レンジャー側から撮った作品で史実に徹底的にこだわっているようです。
史実にこだわった絵作りは、車、銃、家や街並み、移民キャンプ、貧民街、油田の遠景など素晴らしい!(ネットフリックス作品だけにお金かかってます)
引退していた主人公(ケヴィン・コスナー)のデップリした体形も、ウディ・ハレルソンのくたびれ具合もしだいにしまって行きます。
当時州知事に女性がいたのも驚きですが、演じるのは「浮沈のモリー」ことキャシー・ベイツ。さすがの貫禄ですが、実物にも似ています。
最後まで出てこない「ボニー&クライド」は残虐な存在として描かれています。でもラストは可哀想で、それ以上に死体への扱いのひどさに驚かされました。
ボニーの葬儀に2万人、クライドの葬儀にも1万5千人が集まったとか。
テキサス・レンジャーズの努力に関係なく、銀行という当時の悪者に挑んだ「ボニーとクライド」は死してなお英雄化されたわけです。
一晩で54人を殺したというテキサス・レンジャーズこそ、恐るべき暗殺集団と呼ばれても仕方ないような気がします。
ラストの虐殺も気持ちよくはないし、残念ながら主人公たちには感情移入できないのは仕方ないでしょうね。 
「ダンガルきっと、強くなる」(2016年)(インド)
(監)(脚)ニテーシュ・ティワーリー(製)アミール・カーン、キラン・ラオ、シダールト・ロイ・カプール
(脚)ピエス・グプタ、シュレヤース・ジャイン、ニキール・メハロトラ(撮)サタジット・パンデ(音)プリータム・チャクラボルティー
(出)アミール・カーン、ファーティマ―・サナー・シャイク、サニヤー・マルホートラ 
コモンウェルス・ゲーム(英国圏の大会)初の女子レスリング金メダリストの実話を映画化
インド版浜口親子ですが、男尊女卑の社会に対する挑戦でもあるところが重要
主演・製作のアミール・カーンの考え方が反映された社会派の一面もある作品
レスリング・シーンの迫力、リアリズム演出が素晴らしいことも成功に導いた原因です。
ディズニーが出資しアメリカでもヒットしている、極上のスポーツ映画! 
「ラガーン」(2001年)(インド)
(監)アシュト―シュ・ゴーワリケール(製)アミール・カーン(脚)クマール・ダイヴ、サンジャイ・ダマー(撮)アニル・メーフター(音)A・R・ラフマーン
(出)アミール・カーン、グレーシー・シン、レイチェル・シェリー、パール・ブラックソールン
アカデミー外国語映画賞候補作となった歴史大作・クリケット映画
植民地支配者英国の兵士チームと地元インドの農民チームが年貢3年分を賭けてクリケット勝負
3時間半のスポコン&ダンス&近代インド史とクリケットの勉強もできちゃいます! 
これぞインド映画といった感じ。見ごたえ十分の娯楽大作です。
「タイラー・レイク-命の奪還-」(2020年)
(監)サム・ハーグレイブ(製)アンソニー&ジョー・ルッソ、クリス・ヘムズワース(原)アンデ・パークス、フェルナンド・レオン・ゴンザレス
(脚)(原)ジョー・ルッソ(撮)ニュートン・トーマス・サイジェル(音)ヘンリー・ジャックマン、アレックス・ベルチャー
(出)クリス・ヘムズワース、ルドラクシャ・ジェイスワル、パンカジ・トリパティ、デヴィッド・ハーバー
「キャプテンアメリカ シビル・ウォー」のスタント監督の映画デヴュー作品。製作もアベンジャーズ・シリーズのルッソ兄弟。
オープニング、バングラディッシュ、ダッカの空撮映像からすでにいい感じでした。
中盤のワンカットでの人質奪回作戦シーンは期待以上のなかなかの出来映えです。 
久々に無駄のない文句なしにカッコイイアクション映画でした! 
「バード・ボックス」(2018年)
(製)ディモン・クラーク、スコット・ステューバー他(製総)サンドラ・ブロック他(原)ジョシュ・ラマーマン(脚)エリック・ハイセラー
(撮)サルバトーレ・トチノ(PD)ヤン・ロールフス(音)アッティカス・ロス、トレント・レズナー
(出)サンドラ・ブロック、トレバンテ・ローズ、ジョン・マルコヴィッチ、ジャッキー・ウィーバー、バーミンダ・ナーグラ、B・D・ウォン
それを見てしまったら誰もが自殺してしまう・・・人類のほとんどが命を落とした世界を生き延びることは可能か?
唯一生き延びた人たちが集まる場所の存在を信じて、危険な旅に出た母と子どもは無事に到着できるのか?
これを見たら「新型コロナ」なんてかわいいものに思えますが・・・ 
「グッド・タイムス」(2017年)
(監)ジュシュア&ベン・サフディ(脚)ジュシュア・サフディ、ロナルド・ブロンスタイン
(出)ロバート・パティンソン、ベン・サフディ、ジェニファー・ジェイソン・リー、パディ・デュレス、タリア・ウェブスター
銀行強盗に失敗し、仲間の救出に失敗し、逃亡にも失敗し、盗んだお金の発見にも失敗・・・何から何まで失敗続きの犯罪映画
テンション・マックスがリアリズム描写によって1時間40分、一気に続きます。 
あり得ないほど不運ですが、そもそも映画のように上手く行くほうが不思議なのかもしれません。
なかなかの掘り出し物です。
「鋼鉄の雨」(2018年)(韓国)
(監)ヤン・ウソク(出)チョン・ウソン、クァク・ドウォン、キム・ガプス、チョ・ウジン、キム・ウィソン
韓国の近代史を下敷きにした娯楽サスペンス・アクションの傑作!
北朝鮮の工業団地の式典でクーデターが起きます。「将軍様」が負傷。助け出した北の兵士は韓国側に脱出。
偶然彼らと接触した大統領補佐と兵士による共同作戦が始まります。

しかし、北朝鮮軍は韓国に宣戦を布告し、アメリカ軍が空爆作戦の準備を開始。
それに対して、クーデターを行った軍部は、すでに大掛かりな韓国への侵攻作戦の準備を進めていました。
「エル ELLE」(2016年)
(監)ポール・バーホーヴェン(出)イザベル・ユペール、ロラン・ラフィット
ゴールデングローブ賞外国語映画賞&女優賞、セザール賞作品賞、全米批評家主演女優賞

レイプされた女性社長はなぜか事件を隠し、その男とのねじれた関係が続く。
彼女の父親は27人を殺した無差別殺人犯。そして殺人ゲームを製作する会社の社長。
宗教、セックス、暴力を赤裸々に描き続ける鬼才の「ロボコップ」とは別の代表作 
「TOKYO!」(2008年)
(監)ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノ
(出)加瀬亮、藤谷文子、伊藤歩 、大森南朋、ドゥニ・ラヴァン、ジャン=フランソワ・バルメール、石橋蓮司、香川照之、蒼井優、竹中直人
東京を舞台にしたファンタジー映画のオムニバス。
3人の巨匠がそれぞれの作風の披露してくれます。出演陣も豪華で楽しめますよ!
セリフもなく一瞬だけの人もいるので要注意です。 
「美しい星」(2017年)
(監)(脚)吉田大八(原)三島由紀夫(出)リリー・フランキー、亀梨和也、橋本愛、中嶋朋子、佐々木蔵之介
地球温暖化問題を描いた不思議なSFファンタジー映画です。
テレビ番組内での主人公と金星人が人類の存続についてディベートを展開する場面
ウルトラセブンの有名なメトロン星人卓袱台対決へのオマージュ!
基本的に喜劇ですが、時にシリアスで家族愛の物語としても感動させます! 
「エル・クラン」(2015年)(アルゼンチン)
(監)パブロ・トラペロ(出)ギレルモ・フランセーヤ、ピーター・ランサーニ、リリー・ポポヴィッチ
ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞
家族ぐるみで身代金目的の誘拐を繰り返すアルゼンチンの実話!
軍事政権下で行われていた左派を誘拐する秘密組織が関わってたようです。
それにしても、主犯の父親は怖いけど、知っていた母親も怖い!(教師だったようだし)
「冷たい熱帯魚」、「凶悪」も怖かったけど・・・いい勝負かも。 
「幻土」(2018年)(シンガポール)
(監)ヨー・シュウホア(出)ピーター・ユウ、リュウ・シャオイー、ルナ・クオック
ロカルノ国際映画祭金豹賞
シンガポールの裏側をみせてくれる社会派ノワール・ファンタジーの名作です!
行方不明となった外国人労働者を捜索する不眠症の刑事が迷い込んだ埋め立て工事の現場
国土の25%は近隣諸国(インドネシア、マレーシアなど)から輸入した土だというシンガポール
そのために犠牲になっている外国人労働者と彼らがはまったネットの世界と白昼夢が・・・
映像が美しいがカット割りも脚本も撮りながら作り上げられたとそうです。 
「ザバハ」(2019年)(韓国)
(監)チャン・ジェヒョン(出)イ・ジョンジェ、パク・ジョンミン、イ・デイヴィッド、田中眠
オカルト・サスペンス映画の傑作であり、推理ドラマにもなっていて実に楽しめます。
偽宗教を暴く牧師が巻き込まれた連続オカルト殺人事件。韓国ならではの新興宗教社会が背景の社会派作品。
「パラサイト」とは異なる韓国の裏側が描かれています。 
「アトランティックス」(2019年)(セネガル)
(監)マティ・ディオプ(出)ママ・サネ、アマドゥ・エムボウ、イブラヒマ・トラオレ
カンヌ国際映画祭グランプリ
大西洋に面したアフリカの街が舞台のダーク・ファンタジー
海で遭難したはずの恋人が・・・
オカルト・サスペンスでありながら、青春ラブストーリーでもある快作!  
「オクジャ/OKJA」(2017年)(韓国)
(監)ポン・ジュノ(出)アン・ソヒョン、ティルダ・スウィントン、ポール・ダノ、ジェイク・ギレンホール
「パラサイト」のポン・ジュノによるネットフリックス作品です。
韓国怪獣映画の巨匠による食肉用トトロと少女の物語
ジョン・デンバーの「アニーズ・ソング」が最高!  
「ノクターナル・アニマルズ」(2016年)
(監)トム・フォード(出)エイミー・アダムス、ジェイク・ギレンホール
ヴェネチア国際映画祭審査員大賞
現在・過去・小説 3つの物語が影響を与えながら展開する独自の世界が展開
監督はグッチのデザイナー!映像が実に美しい!でもエロ・グロ&暴力・・・ 
最後の追跡(2016年)
(監)デヴィッド・マッケンジー(脚)テイラー・シェリダン(出)ジェフ・ブリッジス、クリス・パン、ベン・フォスター
現代版西部劇で保安官対アウトローの王道物語。テイラー・シェリダンの「アメリカ辺境3部作」の一つ。
アメリカ南部の貧困層の現実を描いた社会派のドラマでもあります。
テイラー・シェリダン作品は「ウインド・リバー」もネットフリックスで見られます!そっちもお薦めです。 
「SHAME/シェイム」(2011年)
(監)スティーブ・マックイーン(出)マイケル・ファスビンダー(ヴェネチア国際映画祭男優賞)、キャリー・マリガン
恋愛映画?ですが、かなり重い映画。でも確かに見終えると傑作だと思えるはず!
過去のトラウマによりセックス依存症となった男と妹苦難の人生を描いた悲しすぎる名作 
マイケル・ファスビンダーとキャリー・マリガンが魅力的!
「バスターのバラード」(2018年)
(監)イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン(出)ティム・ブレイク・ネルソン、ジェームズ・フランコ、リーアム・ニーソン、トム・ウェイツ
ヴェネチア国際映画祭脚本賞
コーエン兄弟のファンなら間違いなくお薦め!どれも良くできたお話です!見ごたえ十分のブラック・ユーモア西部劇集。
「バスターのバラード」は決闘ミュージカルの傑作!
「アルゴドネス付近」は、実に残念な首つり物語。
「食事券」の四肢のない青年詩人の朗読は魅力的でした。
「金の谷」のトム・ウェイツの歌は相変わらずで、生物兵器なみか!?
「早とちりの娘」は、エリア・カザンの孫娘らしい・・・
「遺骸」は、死の谷へと向かう馬車で御者はカマを持っているのかと思ったのですが? 
「オー・マイ・ゴッド! 神への訴状」(2012年)(インド)
(監)ウメシュ・シュクラ(出)アクシャイ・クマール、ミトゥン・チャクラバルティー、オム・プリ、ブシャ・グプタ
「神とは何か?宗教の役目とは?」笑えて、考えさせるインド映画らしい娯楽映画の掘り出し物!
地震で店が倒壊した主人公が保険会社に行くと、地震は天災で神様によるので保証不能と言われます。
怒った主人公はならば神様を訴えると裁判所へ行き、宗教指導者たちに訴状を送ります。

彼は国民の反発に危険な状態になりますが、彼と同じ立場の人々が集まり、形勢逆転。
しかし、裁判所は彼に地震が神の仕業であるという証明を求めます。

ピンチに追い込まれた彼のもとへ神の化身が現れます。
舞台劇の映画化作品だそうです。
「マップ・トゥ・ザ・スターズ」(2014年)(カナダ)
(監)デヴィッド・クローネンバーグ(出)ジュリアン・ムーア、ジョン・キューザック、ミア・ワシコウスカ、エヴァン・バード、サラ・ガドゥン
ハリウッドの最低な人々を描いたブラック・ファンタジー悲劇
さすがはクローネンバーグ作品です。まだまだ衰えていません。
ジュリアン・ムーアのカンヌ国際映画祭女優賞も当然です!愚かすぎ怖すぎる演技はさすがです。  
「ディストラクション・ベイビーズ」(2016年)
(監)(脚)真利子哲也(出)柳楽優弥、菅田将暉、小松菜々、でんでん
最近のやわな暴力映画、ロック・ミュージックにウンザリしている方にお薦め!
なぜケンカを続けるのか?これぞ暴力映画、これぞロック(ナンバーガールの向井)という異色の映画です。
三人の俳優は危ないほどの演技です。 
真利子監督はこの後「宮本から君へ」を撮ります。 こちらもお薦めです!

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