パリを愛する人々による18の物語


「パリ、ジュテーム Paris,je t'aime」

- エマニュエル・ベンビイ、フレデリック・オビュルタン -
<街物語シリーズの原点>
 リュミエールによって生み出された「映画」生誕の地でもあり、数々の芸術が誕生した「芸術の都」でもあるパリの街を舞台に世界中の監督、俳優たちが生み出した18の短編映画。パリへのそれぞれの愛が込められた素敵で個性的な作品は、いずれもクオリティーが高い作品です。
 この作品の成功により、この後、「ニューヨーク、アイ・ラブ・ユー」(2008年)、「リオ、アイ・ラブ・ユー」(2014年)が製作されることになりました。2020年には東京でオリンピックもあるし、是非「Tokyo , I Love You」(2020年)を実現してほしい!

「パリ、ジュテーム Paris,je t'aime」 2006年
(監)エマニュエル・ベンビイ、フレデリック・オビュルタン
(原案)トリスタン・カルネ
(製)クロディ・オサール、エマニュエル・ベンビイ
(編)シモン・ジャケ、フレデリック・オビュルタン
(音)ピエール・アデノ
(主題歌)ファイスト「私たちはみな踊りの中に」
各エピソードのスタッフと俳優を以下に記します。
パリの地図と名所について


「モンマルトル Montmartre」 
(監)(脚)ブリュノ・ポダリデス Bruno Podalydes
(撮)マチュー・ポワロ=デルペッシュ
(出)ブリュノ・ポダリデス、フロレンス・ミューレル
<あらすじ>
 古い街並みのため駐車場が少ないパリ。そこでやっと駐車スペースを見つけた男が、道端で倒れている女性を発見。彼女を車に乗せ休ませることになります。
 いつしか彼女が好きになった彼は、彼女を予約しているという禁煙外来に送り届けることに・・・
18区にあるモンマルトルは、パリ北部に位置する地区。
ピカソやマティス、シュルレアリズムのアーティストらの活動拠点だったアートの街え、ムーラン・ルージュなど大人のための娯楽が集まる場所でもあります。
「セーヌ河岸 Quais de Seine」 
(監)(脚)グリンダ・チャダ Gurinder Chadha 
(撮)ダヴィッド・ケズマン
(出)レイラ・ベクティ Leila Bekhti(ザルカ)、シリル・デクール Cyril Descours
<あらすじ>
 セーム川の川岸で軟派をする若者たち。その中の一人の白人が、仲間たちから侮蔑されたイスラム系の少女ザルカに声をかけます。
 ヒジャブで顔を隠す彼女の素顔は美しく、彼は一目ぼれしてしまい、彼女の後をつけて行きます。
ここに登場するセーヌ川岸辺の5区とは、パリ中央部セーヌ南岸地区のこと。 
有名なアラブ世界研究所があるのもこの地区の川岸です。
大きな門が出てくるのは、有名なイスラム教寺院「グランド・モスク・ド・パリ」なのでしょう。
監督のグリンダ・チャダは、ケニアのナイロビに生まれたインド系イギリス人女性。インド系のサッカー大好き少女を描いた「ベッカムに恋して」(2002年)でブレイク。
2017年にはインドの独立と分裂の過程を描いた大作「英国総督 最後の家」を撮っています。 
「マレ地区 Le Marais」 
(監)(脚)ガス・ヴァン・サント Gus Van Sant
(撮)パスカル・ラボー
(出)マリアンヌ・フェイスフル、イライアス・マッコネル、ギャスパー・ウリエル
<あらすじ>
 マリアンヌ・フェイスフルはパリで個展を開く準備中。彼女の通訳の若者は、打ち合わせに来た工場のイケメンに一目ぼれ。
 何とか彼の電話番号を聞き出します。聞かれた方も驚いたのですが、いつしか工場を飛び出していました。
4区のマレ地区は、セーヌ川の北岸でバスチーユ広場に近いあたりです。 
監督のガス・ヴァン・サントは、同性愛者であることをカミングアウトしています。そんな彼らしいシンプルな同性愛の物語です。 
主演の若者イライアス・マッコネルは、ガス・ヴァン・サントの代表作でもある「エレファント」(2002年)にも出演しています。
「チェイルリー Tuileries」 
(監)(脚)ジョエル&イーサン・コーエン Joel & Ethan Coen
(撮)ブリュノ・デルボネル
(出)スティーヴ・ブシェミ、ジェリー・バタイユ、アクセル・キーナー
<あらすじ>
 チェイルリー駅で地下鉄を待つアメリカ人男性。迎えのホームのカップルと目が合った彼。
 カップルはケンカを始めていて、気がつくと女性が彼のそばに立っていました。怒った男は、こっちに向かってきます。
チェイルリー駅があるのは、1区。パリの中心セーヌ川の北岸です。
 パリに不案内なアメリカ人をパロディーにしたコーエン兄弟らしい作品。スティーヴ・ブシェミは実に適役。
 紙でっぽうの憎たらしい少年がいい味出してます! 
「16区から遠く離れて Loin Du 16e」 
(監)(脚)ウェルター・サレス、ダニエラ・トマス
(撮)エリック・ゴーチェ
(出)カタリーナ・サンディノ・モレノ
<あらすじ>
 パリの中心部から遠く離れた郊外に住む、移民女性には赤ちゃんがいます。しかし、生きて行くため、彼女はその子を預けて、パリ中心部へと働きに向かいます。
 たどりついた家で彼女を待っていたのは、赤ちゃんでした。彼女はベビー・シッターとしてその家で働いているのです。
16区というのは、パリ西部の端に位置する地区です。中心部から遠い分、家賃も物価も安いので移民が多く住む地区のようです。
監督のウォルター・サレスは、ブラジルのリオデジャネイロ出身。ブラジルを舞台にした名作「セントラル・ステーション」で一躍世界に知られました。
チェ・ゲバラの青春時代を描いた「モーター・サイクル・ダイアリーズ」やジャック・ケルアックの歴史的小説「路上」の映画化「オン・ザ・ロード」など名作があります。
主演のカタリーナ・サンディノ・モレノは、コロンビア出身の女優。「チェ、28歳の手紙」「チェ、39歳別れの手紙」にも出演しています。 
「ショワジー門 Porte De Choisy」 
(監)(脚)クリストファー・ドイル
(脚)ガブリエル・ケン・ペラルタ、レイン・キャシー・リー
(出)バーベット・シュローダー、リ・シン
<あらすじ>
 ヘアスタイリストの営業マンがチャイナタウンの美容室での営業を始めます。最初はトラブル続きでしたが、しだいに受け入れられます。
 しかし、彼は彼女たちが金髪に染めるよりも、黒い髪の方が美しいと思っていました。
ショワジー門があるのは13区。パリの南部にあり、中国系が多く住む地域でもあります。
チャイナタウンというよりもアジアン・タウンという感じで、韓国料理、ベトナム料理、トルコ料理など様々なアジア料理も店もあるエスニックな地区です。 
監督のクリストファー・ドイルは、中国系のオートラリア人ですが、撮影カメラマンとしての方が有名な人物。
ウォン・カーウェイ監督の作品の多くのカメラを担当し、その他にもホドロフスキー監督の伝記的作品「エンドレス・ポエトリー」のカメラマンでもあります。
主演のバーベット・シュローダーもまた、俳優というよりも監督としての方が有名な人物で、「バーフライ」などの監督でもあります。 
「バスティーユ Bastille」 
(監)(脚)イザベル・コイシェ Isabel Coixet
(撮)ジャン=クロード・ラリウ
(出)セルジオ・カステッリ、ミランダ・リチャードソン、レオノール・ワトリング
<あらすじ>
 赤いコートの美女との浮気から妻との離婚を切り出そうとする男。ところが妻は不治の病に冒されていることが明らかになります。
 最期を看取るため、浮気を止めた彼は妻の看病に生きがいを感じ感じるようになって行きます。
有名なバスティーユ広場は12区。セーヌ川の北岸でパリ西部にあります。 
監督のイザベル・コイシェは、スペイン出身の女性監督。映画「あなただから言える秘密のこと」は代表作です。
セルジオ・カステッリはイタリアの俳優。
リュック・ベッソンの出世作「グレート・ブルー」やジュゼッペ・トルナトーレの名作「明日を夢見て」、マルコ・ベロッキオの「結婚演出家」などに出演しています。
ミランダ・リチャードソンは、イギリスの女優。
ティム・バートンの「スリーピー・ホロウ」、「アリス・イン・ワンダーランド」など、スピルバーグの「太陽の帝国」、
「ヴィクトワール広場 Place de Victoires」 
(監)(脚)諏訪敦彦
(撮)パスカル・マルティ
(出)ジュリエット・ビノシュ、ウィレム・デフォー、イポリット・ジラルド
<あらすじ>
 最愛の息子を失った女性。彼女はその悲しみから脱することが出来ず、ある夜、息子の幻に導かれます。
 息子を追ってきた広場には、息子と彼が好きだったカウボーイの姿が・・・そして彼はカウボーイと共に・・・
ヴィクトワール広場は1区と2区にまたがったいるようです。ルイ14世の騎馬像が立っているパレ・ロワイヤル近くの広場です。 
監督の諏訪敦彦は、日本の監督で「M/OTHER」(2001年)により世界的にも注目を集める監督になっていました。
主演のジュリエット・ビノシュは、90年代以降のフランス映画を代表する女優。
「ポンヌフの恋人」(1992年)、「トリコロール青の愛」(1993年)、「イングリッシュ・ペイシェント」(1996年)、「ショコラ」(2000年)・・・
カウボーイ役のウィレム・デフォーは、今やアメリカの名優。
「プラトーン」(1986年)で一躍有名になり、「フロリダ・プロジェクト」(2010年)でも高い評価を受けています。
「エッフェル塔 Tour Eiffel」
(監)(脚)シルヴァン・ショメ Sylvain Chomet
(撮)エリック・ギシャール
(出)ヨランド・モロー、ポール・パトリー
<あらすじ>
 少年ジャン=クロードは、パントマイマーの自分の父親のことを語ります。
 パントマイムが止まらない父親は、そのために逮捕され、そこで偶然同じパントマイマーの女性と出会い意気投合。
 そのおかげで、二人は結婚し、彼が生まれたのでした。
 パリだけでなくフランスのシンボルともいえるエッフェル塔は、パリの中心部セーヌ川のそば7区にあります。
監督のシルヴァン・ショメは、アニメーションの演出家です。この映画の後、2013年には実写映画「ぼくを探して」を初監督しています。 
「モンソー公園 Parc Monceau」 
(監)(脚)アルフォンソ・キュアロン Alfonso Cuaton 
(撮)マイケル・セラシン
(出)ニック・ノルティ Nick Norte、リュディヴィーヌ・サニエ
<あらすじ>
 モンソー公園近くの歩道を歩きながら男は女に「お前はギャスパールの奴隷になってしまうのか?」と問いただします。
 そんなことはないという女に、彼は「安心して俺に任せろ。お前を自由にしたやる」といいます。
 女はしぶしぶその言葉を信じ、彼にギャスパーを頼むと答えます。
 「恐るべきギャスパー」とは何者か?
モンソー公園は、18世紀にルイ・フィリップ2世が作った庭園をもとにした公園でセーヌ川の北側8区にあります。
モネが作品を描いた公園としても有名です。
監督は、今や世界的な巨匠となったメキシコ出身のアルフォンソ・キュアロンです。 ここでも得意の長回しの撮影で男女の会話を追い続けます。
正直、僕はその落ちが読めましたが・・・あなたはどうでしたか?
アメリカの俳優ニック・ノルティは、アメリカン・フットボールの選手だった肉体派の俳優だったが、今では世界的な名優となった。
「ノースダラス40」(1979年)、「ロレンツォのオイル」(1992年)、「シン・レッド・ライン」(1998年)、「ホテル・ルワンダ」(2004年)
リュディヴィーヌ・サニエは、フランスの女優で「8人の女たち」(2002年)、「スイミングプール」(2003年)などの出演
「デ・ザンファン・ルージュ地区 Quartier des Enfants Rouges」 
(監)(脚)オリヴィエ・アサイヤス Olivier Assayas 
(撮)マイケル・セラシン
(出)マギー・ギレンホール、リオネル・ドレ―、ジョアンナ・プレス
<あらすじ>
 映画の撮影でパリを訪れているアメリカの女優は、撮影の合間に薬物を入手しようと売人を呼びます。
 ところが、自分のもとにやってきた売人が好きになってしまった彼女は、再び彼に注文しますが・・・
デ・ザンファン・ルージュ地区とは、パリの中心に位置する3区にあります。パリ最古の市場「ザンファン・ルージュ」が名所として知られています。 
監督のオリヴィエ・アサイヤスは、フランス、パリの出身。2017年の「パーソナル・ショッパー」でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞しています。
マギー・ギレンホールは、ジェイク・ギレンホールのお姉さん。 
「ドニー・ダーコ」(2001年)、「ダークナイト」(2008年)、「クレイジー・ハート」(2009年)など
「お祭り広場 Place des Fetes」
(監)(脚)オリヴァー・シュミッツ Oliver Schmitz
(撮)ミシェル・アマチュー
(出)セイドゥ・ポロ、アイサ・マイガ
<あらすじ>
 路上に倒れ込み瀕死のアフリカ系男性を助けようとする同じアフリカ系の女性。彼女は必至で彼を助けようとしますが、救急車も間に合わないようでした。
 そんな状況で、彼は彼女にコーヒーを二つ頼んでくれと頼みます。
 彼は実は救命士の彼女に恋をしていたのでした。家も失い住む場所もなかった彼は、唯一の財産であるギターを手に歌いかけるつもりでした。
 ところが、彼はそのギターを奪われ、命まで失いかけていたのでした。
お祭り広場は、パリ北東部の19区にあります。 
 監督のオリヴァー・シュミッツは、南アフリカ出身の監督で、この作品はそんなアフリカからの移民をテーマにした作品。 
「ピガール Pialle」 
(監)(脚)リチャード・ラヴラヴェネーズ Richard Lagravenes
(撮)ジェラール・ステラン
(出)ファニー・アルダン、ボブ・ホスキンス
<あらすじ>
 老夫婦が結婚生活のことを話し合っています。老いてゆく自分について語る夫。そんな夫を相手にしない妻。
 二人は、パリの歩きながらピガールを歩きます。すると二人の歩いた来た道に二人が立つ劇場のポスターが・・・。
二人が歩くピガールは、パリ中心部9区にある夜の繁華街。
有名なムーラン・ルージュなどもある古くから劇場街、盛り場。  
監督・脚本のリチャード・ラヴラヴェネーズは、脚本家として多くの作品を残しています。
「フィッシャー・キング」(1991年)、「マディソン郡の橋」(1995年)、「モンタナの風に抱かれて」(1998年)・・・
ファニー・アルダンは、フランスの女優。
「8人の女たち」(2002年)、「隣の女」(フランソワ・トリュフォーの代表作)
ボブ・ホスキンスは、イギリス出身の個性派俳優。
「モナリザ」(1986年)、「スターリングラード」(2001年ではソ連の指導者フルシチョフ)、「ロジャー・ラビット」(1988年ではアニメと共演した初の俳優に) 
「マドレーヌ界隈 Quartier de la Madeleine」 
(監)(脚)ヴィンチェンゾ・ナタリ Vincenzo Natali
(撮)永田鉄男
(出)イライジャ・ウッド、オルガ・キュリレンコ
<あらすじ>
 夜のパリを歩く青年は、ヴァンパイアと出会ってしまいます。
 しかし、青年はヴァンパイアの美しさに恋をしてしまい、ヴァンパイアもまた・・・
マドレーヌ地区とは、パリ中心部8区にあります。
1842年完成のマドレーヌ寺院を中心とする地域で古い町並みの中、大使館、高級レストラン、政府機関がある地区でもあります。
監督のヴィンチェンゾ・ナタリは、カナダ出身で「キューブ」(1997年)で一躍その名を世界に知られました。
その後も、「ハンニバル」(テレビシリーズ)など、サスペンス・オカルトの専門家です。
イライジャ・ウッドは、なんといっても大作「ロード・オブ・ザ・リング」の主役ですね。
オルガ・キュリレンコはウクライナ出身の女優で「おお7 慰めの報酬」が特に有名でしょうか。文句なしの東欧系美人です。 
「ペール・ラシェーズ墓地 Pere-Lachaise」 
(監)(脚)ウェス・クレイヴン Wes Craven
(撮)マキシム・アレグザンドル
(出)エミリー・モーティマー、ルーファス・シューエル
<あらすじ>
 結婚を一か月後にひかえたカップルが旅行でパリの名所ペール・ラシェーズ墓地を訪れます。
 そこでオスカー・ワイルドの墓にキスする彼女にあきれる彼。
 彼女はそんな彼は面白くなさすぎると別れを告げて歩き始めます。
パリ東部20区にある世界一有名な墓地です。そこに眠るのは、映画にも出てくるオスカー・ワイルド、ジャン=ポール・サルトルだけでなく
エディット・ピアフ、ショパン、ビゼー、プルースト、マリア・カラス、モディリアーニ、それにロック界でのドアーズのジム・モリソン・・・
ウェス・クレイヴンといえば、「エルム街の悪夢」(1984年)と「スクリーム」(1996年)など悪夢の世界を描いた映画の巨匠です。
しかし、この作品ではそんな恐怖演出を封印し、詩的な世界を生み出しています。意外性のあるお洒落な名作です。
エミリー・モーティマーは、ジュリアン・バーンズ原作の「ベロニカとの記憶」でも微妙な味わいの素晴らしい演技を披露しています! 
「フォブール・サン・ドニ Faubourg Sainto-Denis」
(監)(脚)トム・ティクヴァ Tom Tykwer
(撮)フランク・グリーベ
(出)ナタリー・ポートマン、メルキオール・ベスロン
<あらすじ>
 家の中で叫ぶ女性を助けようと部屋に入ったと男は盲目でした。
 その叫び声は、演技の練習をする女優の卵の練習だったのです。その後、二人は愛し合い始めます。
 オーディションに合格した彼女はパリに住み始めます。二人の恋の行方は?
フォブール・サン・ドニがあるのは、パリ中央北に位置する10区。
パリ北駅などヨーロッパ各地からの列車が着く玄関口のひとつでもあります。 
監督のトム・ティクヴァは、ドイツ出身で「ラン・ローラ・ラン」(1998年)で一躍世界にその名を知られました。
魔の香水が生み出す歴史ドラマ「パフューム」(2006年)、SF大河作品「クラウド・アトラス」(2012年)いすれも独特の世界観をもつ不思議な作品です。 
「カルチェラタン Quartier Latin」 
(監)フレデリック・オビュルタン、ジェラール・ドパルデユー
(脚)ジナ・ローランズ
(撮)ピエール・アイム
(出)ジナ・ローランズ、ベン・ギャザラ、ジェラール・ドパルデュー 
カルチェラタンは、5区と6区にまたがる地区でパリ大学など学校施設が集中。
1960年代の五月革命では学生運動の中心地となったことでも知られます。
ジェラール・ドパルデューは、フランスを代表する男優。
青春映画「バルスーズ」(1974年)で注目され、ベルナルド・ベルトルッチの「1900年」(1976年)、トリュフォーの「終電車」(1980年)などで活躍。
ジナ・ローランズとベン・ギャザラのコンビは、アメリカの巨匠ジョン・カサベテスの作品群での活躍が有名な大物アメリカ人俳優。 
「14区 14e Arrondissement」
(監)(脚)アレクサンダー・ペイン Alexander Payne
(脚)ナディーヌ・エイド Nadine Eid
(撮)ドニ・ルノワール
(出)マーゴ・マーティンデイル 
<あらすじ>
 アメリカからパリへの一人旅で訪れている普通の中年女性。フランス料理を堪能し、有名人が眠る墓地を訪れ、パリを満喫するのですが・・・
 一人身で身内のいない彼女は孤独で、将来にも不安を感じていて、パリの街ではさらに孤独を感じてしまいます。
 このままで自分の人生はいいのだろうか?
14区はパリ南部で、その北部にはモンパルナスも含まれます。多くの芸術家が暮らしていた地区です。
主人公が訪れる墓地はモンパルナス墓地。この墓地にも膨大な数の有名人が眠っています。
モーパッサン、サン=サーンス、ボードレール、サミュエル・ベケット、ジャック・ドゥミ、セルジュ・ゲンズブール、フィリップ・ノワレ、マルグリット・デュラス・・・ 
監督のアレクサンダー・ペインは、多くの作品で脚本も書いています。
「サイドウェイ」(2004年)でアカデミー脚色賞受賞、「ファミリー・ツリー」(2011年)でも脚色賞を受賞 。
アメリカの監督ですが、カンヌ国際映画祭の審査員に選ばれるなど、ヨーロッパでの評価が高い。

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