名画の宝庫、ロード・ムーヴィー傑作選


<ロード・ムーヴィー>
 映画には様々なジャンルがありますが、その中で僕が特に好きなのは「ロード・ムーヴィー」と呼ばれる作品群です。そもそも「旅」が好きで、「映画」も好きなので、その両方を味わうことができる「ロード・ムーヴィー」を見ることは、僕にとって幸せなひと時なのです。
 思えば、僕が本格的に映画を観るようになったのは、1970年代初めのこと。それはニューシネマの全盛期で、テレビで「イージー・ライダー」、「バニシング・ポイント」、「俺たちに明日はない」、「明日に向かって撃て」、「真夜中のカウボーイ」などニューシネマの名作が次々に放送されていました。そしてその多くが「ロード・ムーヴィー」だったことから、僕にとって、大人向け映画との衝撃的出会いとは、「ニューシネマ」との出会いであり、「ロード・ムーヴィー」との出会いだったのです。

<ロード・ムーヴィーとは?>
 そもそも「ロード・ムーヴィー」とは、どんな映画なのでしょうか?
 先日、古本市で「追憶のロードムーヴィー」という本をみつけて即購入。それを読みながら、改めて、「ロードムーヴィー」について考えつつ、「ロードムーヴィー傑作選」を作ることにしました。先ずは、そのために「ロードムーヴィー」の基準について考えてみます。
<旅の映画であること>
 「ロードムーヴィー」は基本的に「旅の映画」でなければなりません。しかし、「ロードムーヴィー」という名前にもあるように、「飛行機」や「ロケット」を使う旅は範囲外としましょう。使用する交通手段は、自動車、バス、自転車、鉄道、徒歩、トラクターあたりまでとしましょう。といっても、時代によっては、旅のスタイルは変わるので、それ以外の乗り物が使われる例外もあると思います。(西部開拓時代なら、「馬」や「馬車」もありだし、SF映画で「ロケット」がありの場合もあるということです)

<「ロード・ムーヴィー」の起源>
 「ロード・ムーヴィー」命名の起源については、比較的明確な歴史がわかっているようです。
 1976年、ドイツで映画監督ヴィム・ヴェンダースが設立した映画製作会社「ロード・ムーヴィーズ・プロダクツィオーン」が「ロード・ムーヴィー」という言葉が公式に使われた原点と言われます。意外なことに、アメリカでは「ロード・ムーヴィー Road Movie」ではなく「ロード・ピクチャー Road Picture」という言い方が一般的だったようです。しかし、当時、世界的に活躍していたヴェンダースの影響もあり、これ以後、「ロード・ムーヴィー」という言葉が使われるようになりました。

「ロード・ムーヴィーの定義」について「追憶のロード・ムーヴィー」から、気になった文章を書き出してみました。

「エキゾティックなロケーションの中で進展する状況に、登場人物と筋の力点が置かれる類の映画をまず指す。「ロード」の概念は、国際的陰謀とミュージカルナンバーが結合したボブ・ホープ、ビング・クロスビーらの一連の軽い娯楽映画群に由来していた。「ロード・ピクチャー」という語はまた、「イージー・ライダー」(1969)、「ハリーとトント」(1974)、「テルマ&ルイーズ」(1991)のように、主要登場人物たちはアメリカの風景を渡って旅をし、旅の過程中である種の社会的、政治的、文化的現実を発見する映画群を指すのにも用いられる」
「映画用語辞典」(1994年)より

 ロード・ムーヴィーとは、旅という地理的な通過と登場する人々の関係や運命をめぐる社会的な変容 - 特に階級や人種の転変 - をシンクロさせながら描く独特の教訓劇。

 ロード・ムーヴィーは本質的に、”反=ホームドラマ”という方向性を内包しているからだ。「家」ではなく「路上」でのドラマを捉えるためにカメラが外へと飛び出した。むしろ「家」に安住せず、そこから遠ざかっていく所作こそがドラマを生成していくのである。

 ロード・ムーヴィー、なかでも犯罪逃避行者と呼ばれるジャンルのそこしれない魅惑は、まさにこのストーリーのない甘美な移動の中にある。ロード・ム―ヴィーの正体は、移動と共に展開する様々なエピソード群であって、そこではストーリーはすでに何らかの理由で使い果たされている・という意味は、結末がすでに定まっている。結末が未知であることがストーリーを成立させるので、それが知れてしまえば、あとは時間が余っているだけのはなしだ。余った時間に退屈をもよおす観客は、ハッピーエンディングめざしてせっせとストーリーを消化していればよい。ストーリーが出つくして、結末が不可避の運命のように焦点を結び、あとは残余の時間を汲みつくすだけとなった時、映画狂ははじめて色めきたつ。映画はその時、車窓の風景となる。甘美なのはこの猶予の時間 - その一瞬一瞬が迫りくる結末の影におののくように光り輝く。
畑中佳樹

 我々が「ロード・ムーヴィー」と呼び慣わしている映画群とは、1本の、もしくは複数の完結した作品のことを示すのではなく、音楽に依存した夢遊的なクリップ映像、「語り」の部分を補足する説明ショット(時間的・空間的移行を示す)が肥大し、全体の文脈から自律した映像の総合的心象なのではないかという気がしてきます。

 ここでは「ロード・ムーヴィー」を6つのタイプに分類してみました。
(1)仕事としての旅(2)約束の地への旅(3)地獄めぐりの旅(4)出会いと別れの旅(5)放浪の旅(6)逃げる旅
 以下にその代表作をご紹介します。

<仕事としての旅>
 仕事や生活のために旅を続ける人々が主人公の映画です。「旅」=「人生」なので、「映画」=「人生」ともなるわけです。それもまた「ロード・ムーヴィー」です。放浪の旅とは異なり目的を持った旅なので、ポジティブな旅が生きる勇気を与えてくれる作品が多いようです。
作品名  製作年  監督・出演者 コメント・旅の種類 
ウディ・ガスリーわが心のふるさと」
Bound For Glory 
1976年 (監)ハル・アシュビー
(出)デヴィッド・キャラダイン、ロニー・コックス、メリンダ・ディロン 
アカデミー撮影賞(ハスケル・ウェクスラー)
音楽賞(レナード・ローゼンマン)

旅するプロテスト・フォークシンガー、ウディ・ガスリーの伝記映画
「お前と俺」
LITTLE FAUSS AND BIG HALSY 
1970年 (監)シドニー・J・フューリー
(出)ロバート・レッドフォード
マイケル・J・ポラード、ローレン・ハットン 
バイクに青春を賭ける二人の若者
大レースに向けて各地を転戦する旅を追ったロード・ムーヴィー
「カリフォルニア・ドールズ」
The California Dolls 
1981年 (監)ロバート・アルドリッチ
(出)ピーター・フォーク
ヴィッキー・フレデリック、ローレン・ランドン
女子プロレス選手たちと老マネージャーの遠征旅行
ロバート・アルドリッチ監督お得意の娯楽映画
「忍冬の花のように」
Honeysuckle Rose 
1980年 (監)ジェリー・シャッツバーグ
(出)ウィリー・ネルソン、ダイアン・キャノン
旅回りのカントリー&ウェスタン歌手とその妻の物語
主演は大物歌手のウィリー・ネルソン
「センチメンタル・アドヴェンチャー」
Honkytonk Man 
1982年  (監)(出)クリント・イーストウッド
(出)カイル・イーストウッド、ジョン・マッキンタイア、ヴェルナ・ブルーム
大恐慌時代、ナッシュビルのグランド・オル・オープリー出演のためオーディションに向かう旅 
イーストウッド流「ロード・ムーヴィー」
旅芸人の記録
O THIASSOS 
1975年 (監)テオ・アンゲロプロス
(出)エヴァ・コタマニドゥ
カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞
軍事政権下のギリシャを旅する劇団の歴史とギリシャ悲劇
テオ・アンゲロプロスの代表作
「ニア・ダーク/月夜の出来事」Near Dark 1987年 (監)キャスリン・ビグロー
(出)エイドリアン・パスダー、ランス・ヘンリクセン、ジェニー・ライト
吸血鬼の仲間となった青年と一族の旅
キャスリン・ビグローのデビュー作で出世作
「ハスラー2」
The Color of Money 
1986年 (監)マーティン・スコセッシ
(出)ポール・ニューマン、トム・クルーズ
ビリヤードのプロ「ハスラー」の旅を描いた作品
名作「ハスラー」の続編
この作品でポール・ニューマンがアカデミー主演男優賞を受賞
「はなれ瞽女おりん」  1972年  (監)篠田正弘
(出)岩下志麻、原田芳雄、奈良岡朋子
日本アカデミー賞主演女優賞、撮影賞
盲目の三味線弾きと脱走兵の旅を描いた名作
「ブロンコ・ビリー」
Bronco Billy 
1980年 (監)(出)クリント・イーストウッド
(出)ソンドラ・ロック、ジェフリー・ルイス 
旅まわりの西部ショー一座の物語
イーストウッド・ファミリー俳優たちによる心温まるコメディ 
「ペーパー・ムーン」
Paper Moon
1973年 (監)ピーター・ボグダノビッチ
(出)ライアン・オニール、テイタム・オニール、マデリン・カーン、ジョン・ヒラーマン
アカデミー助演女優賞(テイタム・オニール)
旅をしながら高価な聖書を売りつける詐欺師が知り合いの子を預かり親戚に届けることになります。
二人は偽の親子として見事なコンビネーションを見せますが・・・ 
「道」
La Strada 
1954年 (監)フェデリコ・フェリーニ
(出)ジュリエッタ・マッシーナ、アンソニー・クイン、リチャード・ベースハート
ヴェネチア国際映画祭サンマルコ銀獅子賞、アカデミー外国語映画賞
旅回りの怪力大道芸人ザンパノが買った白痴の女性ジェルソミーナ
彼はジェルソミーナを奴隷として扱い続けますが・・・
ミネソタ大強盗団
THE GREAT NORTHFIELD MINNESOTA RAID 
1972年  (監)フィリップ・カウフマン
(出)クリフ・ロバートソン、ロバート・デュバル
ルーク・アスキュー、R・G・アームストロング
実在のギャング、ジェシー・ジェームスとヤンガー兄弟
強盗団の日常を描いたリアリズムタッチの西部劇
フィリップ・カウフマンの出世作
「LIFE ! /ライフ」  2013年 (監)(製)(出)ベン・スティラー 
(出)クリステン・ウィグ、ショーン・ペン
幻想世界でしか自由になれない真面目男
「LIFE」最終号の表紙のネガを探し世界を旅sることに
「レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ」LENINGRAD COWBOYS GO AMERICA 1989年 (監)アキ・カウリスマキ
(出)マッティ・ペロンパー
ザ・レニングラード・カウポーイズ 
旧ソ連からやって来たロックバンドによるアメリカ・ツアー
独特のファンションのバンドと脱力の展開
カウリスマキの名を世界に知らしめた出世作
ロープ/戦場の生命線
The Perfect Day 
2015年  (監)(製)(脚)フェルナンド・レオン・デ・アラノア(出)ベニチオ・デル・トロ、ティム・ロビンス、オルガ・キュリレンコ  ボスニア紛争地帯で水を守る国際NGOの日常
井戸から死体を引き上げるために奔走する5人
デルトロ、ティム・ロビンスら多国籍な顔ぶれの傑作! 
ワイルド・バンチ
The Wild Bunch 
1969年 (監)サム・ペキンパー
(出)ウィリアム・ホールデン、ロバート・ライアン、アーネスト・ボーグナイン 
「壁の穴」ギャング団たちの活躍と逃走の日々
ペキンパー軍団総登場の代表作

<約束の地への旅>
 旅人たちが何か(真理、お宝、家族、神、死に場所、安住の地・・・)を探し求めて旅に出て、最後にはそれを見つけるか、その答えを得るというタイプの旅です。もちろん答えが見つからないという場合もあります。
 そうした物語の原点には、聖書の中の「出エジプト記」におけるユダヤの民のエジプトからの脱出を描いた「十戒」があります。その他、童話の「青い鳥」も原点的作品です。
 ある意味、旅物語の原点的タイプですが、「旅」が目的ではなく、その「行き先」に着くこと、もしくは大切な何かを発見することが目的なので、「ロード・ムーヴィー」としてはちょっと邪道なのかもしれません。それでも、旅の途中で主人公は多くの体験をし、大人になったり、考え方が変わったりすることでラストは大きく変わることになるので、「旅」が大切な役割を果たすことは確かです。

作品名  製作年  監督・出演者 コメント
「怒りの葡萄」
THE GRAPES OF WRATH 
1940年 (監)ジョン・フォード
(出)ヘンリー・フォンダ、ジョン・キャラダイン
アカデミー監督賞、助演女優賞(ジェーン・ダーウェル)
大恐慌時代、仕事を求めて西へと旅を続ける家族の物語
ジョン・スタインベックの名作が原作
イン・ディス・ワールド
In This World 
2002年 (監)マイケル・ウィンターヴボトム
(出)ジャマール・ウディン・トラビ 
ベルリン国際映画祭金熊賞
パキスタンの難民キャンプからイギリスへの不法移民の旅
黄金
The Treasure of the Sierra Madre
1949年 (監)ジョン・ヒューストン
(出)ハンフリー・ボガート、ウォルター・ヒューストン
アカデミー監督・脚色・助演男優賞(ウォルター・ヒューストン)
黄金を探す男たちの旅
「オズの魔法使」
THE WIZARD OF OZ 
1939年 (監)ヴィクター・フレミング
(出)ジュディ・ガーランド、バート・ラー
アカデミー作曲賞・歌曲賞 「オーバー・ザ・レインボー」
魔法の国から家を目指すミュージカル・ファンタジー永遠の傑作
オー・ブラザー!
Oh Brother,Where Art Thou? 
2000年 (監)ジョエル・コーエン
(出)ジョージ・クルーニー、ジョン・タトゥーロ 
古典的旅もの「オデュッセイア」のカントリー版
「そして人生はつづく」  1992年 (監)アッバス・キアロスタミ 
(出)ファルハッド・ケラドマン、プーヤ・パイヴァール
カンヌ国際映画祭ロッセリーニ賞
イラン地震の被災地を訊ねる旅
捜索者
The Searchers 
1956年 (監)ジョン・フォード
(出)ジョン・ウェイン、ジェフリー・ハンター 
アメリカ先住民に誘拐された姪を救うために旅に出た男の物語 
「追憶の森」
The Sea of Trees 
2015年 (監)ガス・ヴァン・サント
(出)渡辺謙、マシュー・マコノヒー 
富士山の麓、青木ヶ原樹海を舞台に死に場所を求めて彷徨う二人
「天才スピヴェット」 
The Young and Prodigious T.S. Spivet
2013年 (監)ジャン=ピエール・ジュネ
(出)カイル・キェトレット、ヘレナ・ボナム・カーター
天才少年スピヴェットはスミソニアン博物館から表彰されることになり
ワシントンへと1人旅に出ます 
トゥモロー・ワールド
Children of Man
2006年 (監)アルフォンソ・キュアロン
(出)クライヴ・オーウェン、ジュリアン・ムーア
ヴェネチア国際映画祭技術功績賞
アルフォンソ・キュアロンの出世作であり、SF映画史に残る傑作
子供が消えた近未来、赤ちゃんを脱出させるための旅
2001年宇宙の旅
2001:A Space Odyssey 
1968年 (監)スタンリー・キューブリック
(出)ケア・デュリア、ダグラス・レイン(声) 
アカデミー特殊視覚効果賞
映画史に残る歴史的名作「モノリス(神的存在)を追う真理追求の旅」 
ロード・オブ・ザ・リング
王の帰還」 
The Road of the Ring
The Return of the King
2003年 (監)ピーター・ジャクソン
(出)イライジャ・ウッド、イアン・マッケラン
アカデミー作品・監督・脚色・作曲・歌曲・美術・衣装デザイン・メイクアップ
視覚効果・音響・編集賞

シリーズの完結篇
世界を終わらせる力を持つ「魔法の指輪」を捨てるための旅
「ワイルド・アット・ハート」
Wild at Heart 
1990年 (監)デヴィッド・リンチ
(出)ニコラス・ケイジ。ローラ・ダーン 
カンヌ国際映画祭パルム・ドール
「オズの魔法使」の青春ロックンロール版パロディ

<地獄めぐりの旅>
 当初は旅の目的があったものの、混沌とした状況、地獄のような現実に翻弄され続けるタイプの旅。娯楽映画としては、時にきつい内容の場合もありますが、スリルとサスペンスに満ちた作品ではあります。
 戦場や世紀末の世界、悲惨な事件現場などが背景の作品が多く、ハッピーエンドにならないだけでなく、旅を楽しむ暇などもちろんない作品ばかりです。

作品名  製作年  監督・出演者  コメント 
エル・トポ
EL TOPO 
1969年 (監)(出)アレハンドロ・ホドロフスキー
(出)ブロンティス・ホドロフスキー
伝説的カルト・ムービー
メキシコを舞台に摩訶不思議な世界が展開します
「カリフォルニア」
Kalifornia 
1993年 (監)ドミニク・セナ
(出)ブラッド・ピット、ジュリエット・ルイス
殺人事件の研究家が本物の殺人犯と旅をするという怖いロードムーヴィー
「恐怖の報酬」
Wages of Fear 
1953年 (監)アンリ=ジュルジュ・クルーゾー
(出)イヴ・モンタン、シャルル・バネル
石油の油田火災を消火するために大量のニトログリセリンを運搬することに
わずかな揺れで爆発する積み荷を無事に運べるか?
オリジナルもリメイクもどちらも恐怖のロード・ムーヴィー
オリジナルはカンヌ国際映画祭グランプリ、男優賞(シャルル・バネル)
1977年 (監)(製)ウィリアム・フリードキン
(出)ロイ・シャイダー、ブルーノ・クレメル 
「最前線物語」
The Big Red One
1980年 (監)サミュエル・フラー
(出)リー・マービン、マーク・ハミル
第二次世界大戦、北アフリカからヨーロッパ戦線へ
古参の軍曹率いる分隊の闘いと旅の日々を追った戦争映画
「シェルタリング・スカイ」
The Sheltering Sky 
1990年 (監)ベルナルド・ベルトルッチ
(出)デヴラ・ウィンガー、ジョン・マルコヴィッチ
アメリカ人夫妻が北アフリカの旅に向かうが思わぬ悲劇が・・・
原作はポール・ボウルズ
「戦争のはらわた」
Cross of Iron 
1977年 (監)サム・ペキンパー
(出)ジェームズ・コバーン、マクシミリアン・シェル
第二次世界大戦のロシア戦線、敗走するドイツ軍の戦いを描いた戦場映画
サム・ペキンパーだからこその戦争映画の傑作 
沈黙 サイレンス
Silence 
2016年 (監)マーティン・スコセッシ
(出)アンドリュー・ガーフィールド、浅野忠信
隠れキリシタンと共に幕府から逃れる旅を続ける宣教師たちの悲劇 
地獄の黙示録
Apocalypse Now 
1979年 (監)フランシス・フォード・コッポラ
(出)マーチン・シーン、マーロン・ブランド
ロバート・デュバル、デニス・ホッパー 
アカデミー撮影・音響賞
ベトナムの奥地で王となったカーツ大佐を殺害するための地獄旅
「デッドマン」
Dead Man 
1995年 (監)(脚)ジム・ジャームッシュ
(出)ジョニー・デップ、ロバート・ミッチャム
モノクロで描かれた死の世界を旅する男の物語 
野火
Fires on the Plain
2014年 (監)塚本晋也
(出)塚本晋也、森勇作、リリー・フランキー
フィリピン、レイテ島で敗北した日本軍の兵士が飢えと闘い彷徨う地獄旅
「バイオハザードⅢ」
Resident Evil : Extinction
2007年 (監)ラッセル・マルケイ
(出)ミラ・ジョヴォヴィッチ 
文明崩壊後のアメリカの荒野を旅するロード・ムーヴィー
「プライベート・ライアン」
Saving Private Ryan
1998年 (監)スティーヴン・スピルバーグ
(出)トム・ハンクス、マット・デイモン 
アカデミー監督・撮影・編集・音響・音響効果編集賞 
戦争映画の歴史を変えたリアリズム戦場映像が衝撃的でした
プラトーン
Platoon 
1986年 (監)オリヴァー・ストーン
(出)チャーリー・シーン、トム・べレンジャー 
アカデミー作品・監督・音響・編集賞
ベトナム戦争を背景にした米軍内部の問題を描いた戦場映画
「炎の戦線 エル・アラメイン」 2002年 (監)エンツォ・モンテレオーネ
(出)パオロ・ブリグリア、ルチアーノ・スカルパ 
エル・アラメインで敗走するイタリア軍兵士の悲劇的な旅 
「マッドマックス2」  1981年 (監)ジョージ・ミラー
(出)メル・ギブソン、ブルース・スペンス 
続編ながら最も「マッドマックス」らしい終末世界ロードムーヴィー
「マッドマックス怒りのデスロード」(2015年)はこのリメイク
ザ・ロード
The Road
2009年 (監)ジョン・ヒルコート
(出)ヴィゴ・モーテンセン、コディ・S・マクフィ 
原作はコーマック・マッカーシー
終末世界を旅する恐るべきリアリズム地獄めぐり

<出会いと別れの旅>
 人が旅に出るのは、誰かと会うため、誰かを送るため、誰かを探すための場合もあります。そして、それは愛を示すための旅であり、愛を探すための旅であり、愛を捨てるための旅だったのかもしれません。当然、単なる観光旅行よりも感情を揺さぶられる旅になるのですから、感動作が多く、様々な賞を受賞した名作が多いジャンルといえそうです。

作品名  製作年  監督・出演者  コメント 
「或る夜の出来事」
It Happened One Night 
1934年 (監)フランク・キャプラ
(出)クラーク・ゲイブル、クローデット・コルベール
アカデミー作品・監督・脚色・主演男優・主演女優賞
家から脱走した大金持ちの娘と彼女の旅を助ける新聞記者の珍道中
男と女
Un Homme et une Femme
1966年 (監)クロード・ルルーシュ
(出)アヌーク・エーメ、ジャン=ルイ・トランティニャン
アカデミー脚本・外国語映画賞
スタントマンの恋、愛する人のもとへ車を走らせます
「男はつらいよ」  1969年 (監)山田洋次
(出)渥美清、倍賞千恵子、笠智衆、志村喬 
「寅さん」シリーズは、ホームドラマとロード・ムヴィーの2部作
日本各地を旅する長大なロード・ムーヴィー・シリーズ第一作 
「家族」  1970年 (監)山田洋次
(出)倍賞千恵子、井川比佐志、笠智衆、前田吟 
開拓村へ移住するために北海道へ九州から旅をする家族の物語 
「神様のくれた赤ん坊」  1979年 (監)前田陽一
(出)渡瀬恒彦、桃井かおり、河原崎長一郎
押し付けられた子供の父親を捜し旅に出たカップルの物語
「さらば冬のかもめ」
The Last Dtail
1973年 (監)ハル・アシュビー
(出)ジャック・ニコルソン、ランディ・クエイド
カンヌ国際映画祭男優賞(ジャック・ニコルソン)
窃盗犯を休暇も兼ねて護送することになった水兵たちの旅
「少年」 1969年 (監)大島渚
(出)渡邉文雄、小山明子、阿部哲夫
スリをしながら日本各地を旅する少年をドキュメンタリー・タッチで描く 
「スケアクロウ」
Scarecrow
1973年 (監)ジェリー・シャッツバーグ
(出)ジーン・ハックマン、アル・パチーノ
カンヌ国際映画祭パルムドール
刑務所から出所した主人公とヒッチハイクで知り合った男と旅に・・・
二人の友情と悲しいラストが印象的な傑作 
「ストレイト・ストーリー」
The Straight Story 
1999年 (監)デヴィッド・リンチ
(出)リチャード・ファーンズワース 
心臓マヒで倒れた兄に会うためトラクターで旅に出た老人の実話
「大災難 P.T.A.」
Planes,Trains & Automobiles
1987年 (監)(製)(脚)ジョン・ヒューズ
(出)スティーヴ・マーティン、ジョン・キャンディー
感謝祭に家族のもとに帰る主人公と同行することになったセールスマン
次々に起こるトラブルに笑え、最後に泣ける米国版寅さん! 
東京物語
 
1953年 (監)小津安二郎
(出)笠智衆、東山千栄子、原節子、杉村春子
家族・日本文化の戦後の変化を描き出した歴史的名作
息子夫婦のもとを訪ね、尾道から旅に出た高齢夫婦の物語 
「都会のアリス」
Alice in den Stadten 
1973年 (監)ヴィム・ヴェンダース
(出)リュディガー・フォグラー 
ヴェンダースによるロード・ムーヴィー3部作のスタート作
「さすらい」(1975年)、「まわり道」(1974年)
「ネブラスカ」 
Nevraska
2013年 (監)アレクサンダー・ペイン
(出)ブルース・ダーン、ウイル・フォーテ
カンヌ国際映画祭男優賞(ブルース・ダーン)
当選賞金を受け取りに旅に出た父親に付き添う息子、親子旅
「ハリーとトント」
Harry and Tont 
1974年 (監)ポール・マザースキー
(出)アート・カーニー、エレン・バースティン
アカデミー主演男優賞
高齢の父親が猫と共にニューヨークから息子の住む西へと旅する物語
「パリ、テキサス」
Paris,Texas 
1984年 (監)ヴィム・ヴェンダース
(出)ハリー・ディーン・スタントン 
カンヌ国際映画祭パルムドール・国際批評家連盟賞
失踪した妻を探して旅をする男の苦悩を描いた傑作
「ブロークン・フラワーズ」
Broken Flowers 
2005年 (監)ジム・ジャームッシュ
(出)ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト 
カンヌ国際映画祭グランプリ
数多くの恋人と付き合ってきた独身貴族の主人公に手紙が・・・
自分の子供を探す旅に出た男とかつての恋人たちの物語

YOL 
1982年 (監)ユルマズ・ギュネイ
(出)アルク・アカン、シェリフ・セゼル 
カンヌ国際映画祭パルムドール・国際批評家連盟賞
仮出所した5人の男たちのそれぞれの旅を描いた社会派の傑作
「みんな元気」
STANNO TUTTI BENE 
1990年 (監)ジュゼッペ・トルナトーレ
(出)マルチェロ・マストロヤンニ 
子供たちに会うため旅に出た年老いた父親の旅
イタリア版「東京物語」 
EUREKA ユリイカ」  2000年 (監)青山真治
(出)役所広司、宮崎あおい、斉藤洋一郎
カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞
バスジャック事件の生き残りたちがバスに乗って旅に出るという異色の映画
「レインマン」 
Rain Man
1988年 (監)バリー・レビンソン
(出)トム・クルーズ、ダスティン・ホフマン
アカデミー作品・監督・脚本・主演男優賞(ダスティン・ホフマン)
自閉症の兄を連れて旅に出た青年、二人の心の交流を描いた名作
ローマの休日
Roman Holiday
1953年 (監)ウィリアム・ワイラー
(出)オードリー・ヘップバーン、グレゴリー・ペック 
アカデミー主演女優・脚本・衣装デザイン賞
ローマ訪問中の王女とゴシップ記者による恋のロード・ムーヴィー

<放浪の旅>
 これこそが「純粋ロード・ムーヴィー」なのかもしれません。行くべき目的地があるとは限らず、会うべき人がいるわけでもなく、旅をして各地を放浪することこそが目的の「放浪の旅」。それはやりたくてもできない放浪を求める人々の夢をかなえてくれる映画なのかもしれません。それは「自分探しの旅」なのかもしれませんが、映画の中で答えが出るとは限りません。そこには感動的なラストがあるわけではなく、多くは旅が途中で、ぶっつりと終わる悲劇的な作品のように思います。しかし、どれも愛すべき作品であり、強く心に残ることが多い気がします。もしかすると、それはその旅に人生の真実が垣間見えるからのような気もします。それともう一つ重要なのは、このタイプの「ロード・ムーヴィー」は「青春映画」と「=」のジャンルでもあることです。たとえ、その主人公が中年のオジサンでも、それは大人になれないオジサンの青春映画なのです。
 2時間程度の旅を描いた作品を見ることで、観客は普通では体験できないような強烈な人生の一瞬を追体験することができるのです。それは時に、懐かしい失われた青春時代を回顧することにもなり、物悲しい気分にさせてくれる場合もあります。
 これぞ「映画」の醍醐味であり、「旅」と「人生」の同時体験なのです。

作品名 製作年  監督・出演者  コメント 
「明日に処刑を」
Boxcar Bertha
1972年 (監)マーティン・スコセッシ
(出)バーバラ・ハーシー、デヴィッド・キャラダイン
マーティン・スコセッシの長編デビュー作
アメリカの大不況時代、ホーボー生活を続ける男の物語
「雨のなかの女」
The Rain People 
1969年 (監)フランシス・フォード・コッポラ
(出)シャーリー・ナイト、ジェームズ・カーン
夫を捨てて旅に出た主婦のロード・ムーヴィー
60年代にいち早く女性を主人公にしたのはさすがアメリカ! 
イージー・ライダー
Easy Rider
1969年 (監)(出)デニス・ホッパー
(出)ピーター・フォンダ、ジャック・ニコルソン
カンヌ国際映画祭新人監督賞
これぞ究極のロード・ムーヴィー!映像、音楽、俳優が作り出す旅の感覚は不滅
イントゥ・ザ・ワイルド
Into The Wild
2007年 (監)(製)(脚)ショーン・ペン
(出)エミール・ハーシュ、ハル・ホルブルック 
アラスカの大自然の中をたった一人で生きるべく旅に出た青年
究極のアウトドア青春ロード・ムーヴィーの傑作 
オン・ザ・ロード
On The Road 
2012年 (監)ウォルター・サレス
(出)サム・ライリー、ギャレット・ヘドランド 
ジャック・ケルアックによる「ビート族の聖書」を見事に映像化した見ごたえのある作品
「究極の放浪映画」でありえ「永遠の青春映画」でもあります
「カウガール・ブルース」
Even Cowgirls Get the Blues 
1993年 (監)ガス・ヴァン・サント
(出)ユマ・サーマン、ジョン・ハート
女性主人公のロード・ムーヴィー
「勝手にしやがれ」
A Bout De Souffle 
1959年 (監)ジャン=リュック・ゴダール
(出)ジャン=ポール・ベルモンド
ベルリン国際映画祭監督賞
「ヌーヴェルヴァーグ」の代表作であり、青春放浪映画の名作
「ガルシアの首」
Bring me the Head of
Alfred Garcia 
1974年 (監)サム・ペキンパー
(出)ウォーレン・オーツ、イセラ・ベガ 
メキシコの大地主から娘を妊娠させた男の首を取ってこいという指令が・・・
「ガルシアの首」を巡る血と暴力の旅
「北国の帝王」
Emperor of the North 
1973年 (監)ロバート・アルドリッチ
(出)リー・マーヴィン、アーネスト・ボーグナイン 
大不況下のアメリカ、汽車に乗って旅をするホーボー
ホーボーを叩き落す車掌とのバトルを描いたアクション映画
「さすらいの二人」
Il Reporter 
1974年 (監)ミケランジェロ・アントニオーニ
(出)ジャック・ニコルソン、マリア・シュナイダー
アメリカを舞台にイタリアの巨匠が撮ったロード・ムーヴィー
「サリヴァンの旅」
Sullivan's Travels 
1941年 (監)プレストン・スタージェス
(出)ジョエル・マクリー、ヴェロニカ・レイク 
コメディ映画監督が社会派の映画を撮ろうと旅へ、しかし、その途中で記憶喪失に
ロード・ムーヴィーの伝説的名作
「ストレンジャー・ザン・パラダイス」Stranger Than Paradise  1974年 (監)ジム・ジャームッシュ
(出)ジョン・ルーリー、エスター・バリント
カンヌ国際映画祭カメラドール
ロード・ムーヴィーの巨匠ジャームッシュの長編デビュー作 
「断絶」
Two-Lane Blacktop 
1971年 (監)モンテ・ヘルマン
(出)ジェームス・テイラー
これもまた「究極のロード・ムーヴィー」
只々車で走り続ける面白みのない映画と見ることもできるのですが・・・
「ファイブ・イージー・ピーセス」
Five Easy Pieces 
1970年 (監)ボブ・ラフェルソン
(出)ジャック・ニコルソン、カレン・ブラック
人生の目的を見失い行き場を失った青年が放浪の旅に出発する
家庭からのドロップ・アウト・ドラマ
「ブエノスアイレス」
Happy Together
1997年 (監)ウォン・カーウァイ
(出)レスリー・チャン、トニー・レオン
カンヌ国際映画祭監督賞
男同士の切ない愛を南米アルゼンチンを舞台に描いた名作
「冬の旅」
Sans toit ni loi 
1985年 (監)アニエス・ヴァルダ
(出)サンドリーヌ・ボネール
ヴェネチア国際映画祭金獅子賞・国際批評家賞
実話に基づく少女の孤独な旅と謎の死までを描いた名作 
「緑の光線」
La Rayon Vert 
1985年 (監)エリック・ロメール
(出)マリー・リヴィエール、リサ・エレディア 
ヴェネチア国際映画祭金獅子・国際批評家賞
バケーション期間中、行く場所のない女性が生きる目的に悩みながら旅を続ける物語 
「モーターサイクル・ダイアリーズ」 2003年 (監)ウォルター・サレス
(出)ガエル・ガルシア・ベルナル 
若き日のチェ・ゲバラの南米縦断旅行を映画化
放浪の旅で得た体験が、その後、世界革命という大きな目標を持つ旅になります 
「ロスト・イン・トランスレーション」
Rost In Translation
2003年 (監)ソフィア・コッポラ
(出)ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン
アカデミー脚本賞
東京を舞台に人生に迷う男が彷徨う海外版ロードムーヴィー 

<逃げる旅>
 人は人生において様々なものから逃げることを強いられます。しかし、ここでは警察、マフィアから逃れる犯罪がらみの「逃亡の旅」に関する映画を集めました。このジャンルは犯罪映画の一ジャンルとも言えますが、「逃げる行為」を中心に描いた作品はロード・ムーヴィーの一種と見なしたいと思います。

作品名  製作年  監督・出演者  コメント 
明日に向って撃て
Buthch Cassidy and
The Sundance Kid 
1969年 (監)ジョージ・ロイ・ヒル
(出)ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード
アカデミー脚本・撮影・歌曲・作曲賞
美しいメロディーと映像によって描かれた永遠の青春ロード・ムーヴィー
「網走番外地」  1965年 (監)石井輝夫
(出)高倉健、南原宏治
数多くの続編が生まれた脱獄ロード・ムーヴィーの大ヒット作
石井輝夫監督と高倉健の代表作
「暗黒街の弾痕」
You Only Live Once 
1937年 (監)フリッツ・ラング
(出)ヘンリー・フォンダ、シルヴィア・シドニー 
前科があるために仕事を首になり、銀行強盗犯人にされた男と恋人
悲劇で終わる愛の逃避行ロード・ムーヴィーの原点となった名作
俺たちに明日はない
Bonnie and Clyde
1967年 (監)アーサー・ペン
(出)ウォーレン・ビーティ、フェイ・ダナウェイ
アカデミー撮影賞・助演女優賞(エステル・パーソンズ)
ボニーとクライドと仲間たちによる犯罪と逃亡の日々を描いたロード・ムーヴィー
「ガントレット」
The Gauntlet
1977年 (監)(出)クリント・イーストウッド
(出)ソンドラ・ロック 
マフィアの犯罪を証明する証人となる女性を護送する刑事
マフィアと警察両方の標的となる逃避行の旅
「ゲッタウェイ」
Get Away 
1972年 (監)サム・ペキンパー
(出)スティーブ・マックィーン
銀行強盗が警察とマフィア両方に追われて逃げ続ける逃亡ロード・ムーヴィー
ロード・ムーヴィーの巨匠ペキンパーの代表作 
「サンダーボルト」 
Thunderbolt and Lightfoot
1974年 (監)(脚)マイケル・チミノ
(出)クリント・イーストウッド、ジェフ・ブリッジス
強盗犯たちの友情と裏切りのロード・ムーヴィー
マイケル・チミノとイーストウッド唯一のタッグ作品
「続・激突!/カージャック」
The Sugarland Express 
1974年 (監)スティーブン・スピルバーグ
(出)ゴールディー・ホーン、ベン・ジョンソン 
カンヌ国際映画祭脚本賞 
初の長編劇場公開作品でありながら、すでに隠れた名作でした!
養育権を奪われた夫婦が脱獄した夫と共に子供のもとに向かいますが・・・
「手錠のままの脱獄」
The Defiant Ones
1958年 (監)スタンリー・クレイマー
(出)シドニー・ポワチエ、トニー・カーティス 
白人、黒人の犯罪者が手錠をつけたまま脱獄
人種問題を取り込んだ脱獄ロード・ムーヴィーの名作
テルマ&ルイーズ
Therma & Louise 
1991年 (監)リドリー・スコット
(出)スーザン・サランドン、ジーナ・デイヴィス
アカデミー脚本賞
女性版「俺たちに明日はない」とだけくくるのは失礼な名作です!
「トゥルー・ロマンス」
True Romance 
1993年 (監)トニー・スコット
(出)クリスチャン・スレーター、ブラッド・ピット
デニス・ホッパー、ゲイリー・オールドマン
コールガールと恋に落ちた青年が愛の逃避行に出発
警察からもマフィアからも追われる究極の逃亡ロード・ムーヴィー
ヴァル・キルマー、サミュエル・L・ジャクソン、クリストファー・ウォーケン
「ナチュラル・ボーン・キラーズ」
Natural Born Killers
1994年 (監)オリヴァー・ストーン
(出)ウディ・ハレルソン、ジュリエット・ルイス
ヴェネチア国際映画祭審査員特別賞
実在した大量殺人器の実話を映画化した殺人暴走ロード・ムーヴィー
「バッドランズ地獄の逃避行」
Badlands
1973年 (監)(製)(脚)テレンス・マリック
(出)マーティン・シーン、シシー・スペイセク 
青春犯罪ロード・ムーヴィーの名作
テレンス・マリック幻のデヴュー作 
「HANA-BI」  1997年 (監)北野武
(出)ビートたけし、岸本加世子、大杉連 
ヴェネチア国際映画祭金獅子賞 
余命わずかの妻と共に旅をする刑事の悲しく美しいロード・ムーヴィー
「バニシング・ポイント」
Vanishing Point 
1971年 (監)リチャード・C・サラフィアン
(出)バリー・ニューマン
デンバーからサンフランシスコへ車を運ぶ男が賭けから暴走開始
警察に追われながらも、どこまでも逃げ続ける暴走ロード・ムーヴィー
「パーフェクト・ワールド」
A Perfect World 
1993年 (監)(出)クリント・イーストウッド
(出)ケヴィン・コスナー、ローラ・ダーン 
子供を人質にして脱走を続ける殺人犯の逃避行を追ったロード・ムーヴィー 
「復讐するは我にあり」 1979年 (監)今村昌平
(出)緒方拳、三国廉太郎、小川真由美
日本アカデミー賞作品・監督・脚本・撮影・助演女優賞
実在の連続殺人犯の逃亡と殺人、過去を描いた巨匠、今村昌平の代表作
「ボウイ&キーチ」
Thieves Like Us
1974年 (監)ロバート・アルトマン
(出)キース・キャラダイン、シェリー・デュバル
ニコラス・レイ{夜の人々」のリメイク
大恐慌下、強盗犯カップルの犯罪と逃亡を描いたアルトマンの傑作
「ミッドナイトラン」
Midtnight Run
1988年 (監)マーティン・ブレスト
(出)ロバート・デ・ニーロ
横領犯を護送するため大陸横断をするバウンティ・ハンター
マフィア、FBIによる追跡を逃れながらの護送ロード・ムーヴィー

<参考>
「追憶のロード・ムーヴィー」 2000年
(編)遠山純生
エスクァイア・マガジン・ジャパン

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