ノーベル賞の歴史と受賞者 1901年から2017年までノーベル賞受賞者とその受賞理由
1818年 メアリー・シェリーが、当時の最新科学を盛り込んだ小説「フランケンシュタイン」を発表
この小説は、「科学」という新しい概念に基づいて「人間とは何か?」を描いた作品として「SF小説の元祖」と言われることになります。

1900年 マックス・プランクが「量子論の基礎」を発表
イワン・パブロフがパブロフの犬で有名な「条件反射の研究」を発表
シグムント・フロイトが「夢の解釈」を発表
ド・フリースによる「メンデルの法則」の再発見なされる
ドイツのツェッペリンが最初の飛行船を飛ばす
パリ万博開催される
1901年 X線発見でウィルヘルム・コンラッド・レントゲンが第一回目のノーベル賞を受賞
マルコーニによる無線通信成功
ABO式血液型の発見
世界の科学界をリードするアメリカの化学工業企業、デュポン設立
1902年 キュリー夫妻がラジウムの抽出に成功
ラザフォードが「原子崩壊の原理」を発表
1903年 アメリカを代表する企業フォード自動車会社設立
ライト兄弟による飛行機による初飛行成功
ウィレム・ハイントホーフェンが心電図測定器を開発
1904年 アンブローズ・フレミングが交流を直流に変える整流器を開発
アメリカ・センントルイス万博開催される
1905年 アルバート・アインシュタインが「特殊相対性理論」「光量子仮説」を発表
フリッツ・シャウデンが梅毒の病原体を発見
1906年 デ・フォレストが真空管のもとになる3極管を発明
最初の電気オルガン「ダイナモフォン」誕生
1907年 ハント・モーガン(アメリカ)が遺伝子研究にショウジョウバエを用いる
アンリ・ベルグソン著「創造的進化」を発表
1908年 ヘンリー・フォードがベルトコンベアーによる流れ作業式工場システム導入によりT型フォード発売(給料の2か月分1000ドル)
アウグスト・アレーニウス著「発達過程の宇宙」(生命は宇宙から飛来した胞子から誕生した)
カール・ラントシュタイナーが小児マヒ・ウィルスを発見
アーネスト・ラザフォードがノーベル物理学賞受賞
1909年 ヘンドリック・ベークランドが耐熱性プラスチック「ベークライト」を発明
モホロビチッチの不連続面を発見(地球内部の構造が少しずつ明らかになり始める)
探検家ロバート・ピアリ(アメリカ)が北極点に到達
トーマス・エジソンがアルカリ蓄電池を発明
電気湯沸かし器、電気式トースター発売

1910年 アーヴィング・ラングミュア(アメリカ)が「タングステン電球」を発明
ジョルジュ・クロード(フランス)が「ネオン管」を発明
ハレー彗星が地球に接近
1911年 ロバート・ミリカン(アメリカ)が油滴を用いた電子の電化衝突実験を行う
チャールズ・ウィルソンが「ウィルソンの霧箱」を用いて荷電粒子の観測実験を行う
アメリカ海軍が、アンブローズ・スペリーが開発したジャイロ・スコープを採用
ロアルド・アムンゼンが南極点に到達
野口英世が梅毒スピロヘータの純粋培養に成功
フレデリック・ウィンスロー・テイラー著「科学的管理法」
1912年 アルフレッド・ウェゲナーが大陸移動説を発表
カシミール・フンク(ポーランド)がビタミン(vitamine)を命名
ラックス社が家庭用ヴァキューム・クリーナー発明(スェーデン)
シルクに代わる素材としてレーヨン製ストッキング登場
1913年 ベノ・グーテンベルクが地球内にコア(地殻)を発見
フレデリック・リディが放射性同位元素アイソトープを発見
ヘンリー・ラッセル、エニュア・ヘルツシュプルングがH-R図を発表(地球から星までの距離を測定する基礎となる基準)
A・N・ホワイトヘッド、バートランド・ラッセルが「数学原理」を発表
ハンス・ガイガーがガイガー・カウンターを発明
1914年 アルバート・アインシュタインが「一般相対性理論」を発表
第一次世界大戦
1915年 アルフレッド・ウェゲナーが「大陸と海洋の起源」を出版
フリッツ・リーバー(独)が毒ガスを開発
1916年 「ソンムの戦い」でイギリス軍が戦車を投入(第一次世界大戦)
1917年 ドイツ軍爆撃機がロンドンを攻撃(戦場が空へと拡大)
1918年 ドイツが休戦協定に調印し、第一次世界大戦が終わる
1919年 野口英世による黄熱病の研究
アーネスト・ラザフォードが原子崩壊を確認
イギリスの調査隊が日食観測で光が重力により曲がることを確認

1920年 最初のラジオ放送が始まる(アメリカ、ピッツバーグのKDKA局))
ジュリアス・ニューランドが最初の合成ゴム(ネオ・プレンゴム)を開発
ビュルクネスが気象学における気団、前線の理論を発表
カレル・チャペック(チェコ)が「ロボット R.U.R」を発表(「ロボット」の名前の元になった作品)
1921年 北京原人発見される
アインシュタインがノーベル物理学賞受賞
1922年 アレキサンドル・フリードマンが「膨張する宇宙」(フリードマン宇宙)の理論を発表(3つのモデル)
バンティングとラクラオドがインシュリンを開発
H・G・ウェルズが「世界史概観」を発表
1923年 アーサー・コンプトン(アメリカ)がコンプトン効果を発見(光が量子であることの証明となる)
マーケーによるインダス文明の遺跡モヘンジョ・ダロの発掘
1924年 ド・ブロイが光が波動であることを理論的に証明
1925年 ジョン・ロジー・ベアード(英)によりテレビジョン発明される
ウォルフガング・パウリが「排他原理」を発表
1926年 アーウィン・シュレディンガーが「シュレディンガー方程式」を発表
1927年 ウェルナー・ハイゼンベルグが「不確定性原理」を発表
ニールス・ボーア「量子論の確立」を発表
マイケルソン=モーリーの実験から光の速度が算出される
ジョルジュ・ルメートル(仏)が宇宙の「加速膨張モデル」を発表
リンドバーグによる単独での大西洋横断飛行が成功
1928年 ポール・ディラックが「反物質」の存在を予言
1929年 アーサー・ホームズが「一般地質学原理」発表(大陸移動の原動力としてマントル対流説を提示)
エドウィン・ハッブルが宇宙の膨張を確認(ハッブルの法則)「銀河の後退速度は、その銀河までの距離に比例する」
フレミングによるペニシリンを発見

1930年 ローレンツ力を利用した最初の円形加速器サイクロトロンが開発される
トマス・ミジリーがゼネラル・モータースからの依頼によりフロンガスを実用化
クライド・トンボーが冥王星を発見(パーシヴァル・ローウェルがその存在を予測していた)
1931年 シェリントンとエイドリアン(ともに英国)がニューロンの研究によりノーベル医学・生理学賞受賞
1932年 カール・アンダーソン(米)が、ポール・ディラックがその存在を予測していた陽電子の存在を確認
ジェームス・チャドウィック(英)が中性子を発見
1933年 ジルベルト・ルイスが重水を製造(原子爆弾の開発に用いられる)
「サランラップ」(ポリ塩化ビニルPVC)ダウケミカル社
ポリエチレンを開発(ICI社)
フリッツ・ツビッキーが「銀河の質量不足」を発見(ダークマターの存在につながる)
1934年 ディーゼル機関車がドイツ、アメリカで実用化される
キュリー夫妻が人口放射能の放出に成功
ジェームス・ジーンズ著「空間と時間を通して」
1935年 デュポン社(アメリカ)のウォーレス・カロザースが新素材ナイロンを開発
湯川秀樹が中間子の存在を予言(陽子と中性子を結びつける「強い力」を生み出す存在)
ロバート・ワトソン=ワットらによりレーダーが開発される(第二次世界大戦で活躍する)
モーニス(ポルトガル)による前頭葉切除手術(ロボトミー)が行われる
1936年 アラン・チューリング(英)が「コンピューター言語」によるプログラミングのアイデアを発表
ボシュロム社がサングラスを開発(飛行機の操縦士用)
ロンドン・フィルハーモニック・オーケストラがドイツで世界初のテープ・レコーダー「マグネトフォン」を用いて録音を行う
1937年 アレクサンドル・オパーリン(ソ連)が「生命の起源」を発表
エドウィン・ランドがポラロイド・カメラを発明
1938年 南アフリカ沖でシーラカンスが発見される
フォルクスワーゲン(独)がビートルを発表
プラスチック製コンタクト・レンズ
ラズロ・ビロがボール・ペンの特許を取得(ハンガリー)
デュポン社がテフロンを開発
1939年 カール・ポーリングが「化学結合の本性」を発表
ポール・ミュラー(スイス)がDDTを開発
アメリカでテレビ放送開始


1940年 ナチス・ドイツのユダヤ人狩りを逃れアインシュタインがアメリカへ亡命する
デュポン社(米)開発のナイロンを用いたストッキングが発売され大ヒットとなる
1941年 テレビの商業放送開始(米)
ジープ誕生(米)
レスポールが「エレキ・ギター」を開発
1942年 ヴェルナー・フォン・ブラウンを中心にドイツがV2号ミサイルを開発
原始核分裂による連鎖反応実験が成功する(米)
1943年 フランスのジャック・イブ・クストーがアクアラングを発明
1944年 ジョン・フォン・ノイマンが「ゲームの理論と経済作用」を発表
ドイツ軍が開発したV2ミサイルがロンドンへの攻撃を開始
1945年 アメリカ軍が広島、長崎に原子爆弾を投下
ベノー・グーテンベルグがP波、S波、表面波からマグニチュードを算出
ウィラード・フランク・リビーが炭素14を用いた年代測定法を開発
1946年 ジョン・モークリーとプレスパー・エックハートがコンピューターENIACを開発
ポリエチレン製容器「タッパーウェア」発売(米)
1947年 「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」の表紙に核兵器による人類の終末を予測する時計が登場する
セシル・パウエルらのチームがパイ中間子を発見
ポラロイド・カメラが発売される
1948年 ジョージ・ガモフが「αβγ理論」を発表(ビッグバン理論)後に宇宙の起源論の決定版となる
AT&Tベル研究所(米)のウィリアム・ショックリーらがトランジスターを開発
フィリップス社が回転式シェーバー発売
ジョージ・ド・マストラルがベルクロ(マジック・テープ)を開発(スイス)
1949年 プログラム内蔵型コンピューターEDSAC(英)開発される
湯川秀樹がノーベル物理学賞受賞(中間子の存在を予見した功績)
ソ連が核兵器の保有を宣言、米ソ核兵器戦争の危険が高まり本格的な冷戦が始まる


1950年 ヤン・オールトが「オールトの雲」仮説を発表(彗星などの故郷としての天体群)ただし、未だ未発見
世界気象機関(WMO)発足
1951年 大賀博士が2000年前の蓮の種を発見しその発芽に成功
1952年 初期コンピューターUNIVACがアメリカ大統領選挙で予測を的中させ世界に衝撃を与える
アメリカが初の水爆実験に成功
ハロルド・ユーレイ、スタンリー・ミラーがオパーリン=ホールデン仮説を実証(生命の起源ともいえるタンパク質の誕生)
ジョナス・リークがポリオ・ワクチンを発見
1953年 ジェームス・ワトソン、フランシス・クリックがDNA(遺伝子)の二重螺旋構造を発見
「終末時計」が20世紀で最も危険な位置2分前となる(核戦争の危機迫る)
1954年 原子力潜水艦ノーチラス号が就航
ロバート・ウッドワードがストリキニーネの合成に成功
1955年 第一回原爆禁止世界大会開催(広島)
ソニーがポータブル・トランジスタ・ラジオ「TR−55」発売
1956年 水俣病の第一号患者が正式に確認される
ドライブスルーなどハイウェイ文化が発達(アメリカ)連邦補助高速道路法施行
IBMが世界初のハードディスクを発売
1957年 世界初の人工衛星スプートニク1号(ソ連)打ち上げに成功
国際原子力機関(IAEA)は発足
核物理学者による世界会議「パグウォッシュ会議」開催される
江崎玲於奈氏がトンネル効果を発見
1958年 ソ連からの遅れに対応するためアメリカがNASA(アメリカ航空宇宙局)を発足させる
ジェームズ・ヴァン・アレンが地球の周りにヴァン・アレン帯を発見(地球磁場にとらえられた陽子、電子からなる放射線帯)
1959年 世界初のコピー機「ゼロックス914」発売
南極条約締結(南極の国際利用)


1960年 オーギュスト・ピカール(仏)が開発したトリエステ号(米)がマリアナ海溝で深海10740mに到達
ソニーが世界初のトランジスタ・テレビを発売
巨大プロジェクト、アスワン・ダムが着工
チャールズ・C・ギリスピーが科学史の名著「科学思想の歴史」発表
1961年 有人ロケット、ボストーク1号(ソ連)がガガーリン少佐を乗せて世界で初めて大気圏外へ飛び立つ
ロバート・ヘンリー・ディッケが初めて「人間原理」について言及
1962年 トーマス・クーンが「科学革命の構造」を発表(「パラダイム理論」)
レイチェル・カーソンが「沈黙の春」を発表(「地球環境問題」を初めて本格的に取り上げた歴史を変えた著書)
マーティン・シュミットがクェーサーを発見
金星探査衛星マリナー1号、2号打ち上げ。1号は失敗するが2号は金星に接近し3万3千キロまで接近に成功
1963年 バレンチナ・テレシコワ(ソ連)がボストーク6号で地球を48週する「わたしはカモメ」の名文句を残す
人工衛星による世界同時テレビ中継開始(ケネディー暗殺事件が世界中に同時発信される)
1964年 マレー・ゲル=マン(米)がクォークの存在を予言
アルノ・ペンジアス、ロバート・ウィルソンが「宇宙黒体輻射」を確認する(3K輻射)
マリナー3号の打ち上げ失敗の後、4号が打ち上げ成功
1965年 ウォスホート2号に乗ったアレクセイ・レオーノフ(ソ連)が初の宇宙遊泳に成功
火星探査衛星マリナー4号が1万キロにまで接近し火星の写真(21枚)を発信(運河の存在が否定される)
1966年 ソ連の無人月探査機9号が初の月面着陸に成功
フランスがムルロア環礁で核実験実施
1967年 「ワインバーグ=サラム理論」
南アフリカで世界初の心臓移植手術実施
中国が世界初の水爆実験に成功
マリナー5号が金星へ向かう。同じ頃、ソ連のベネラ4号も打ち上げに成功し金星に向かう
1968年 核拡散防止条約調印(96ヶ国)
月を周回したアポロ8号が地平線から昇る地球の写真を送信
1969年 アポロ11号月面着陸に成功
V・S・サローノフが太陽系の起源について「微惑星衝突説」を発表
ル・ピション、マッケンジー、モーガンらによるプレートテクトニクス理論を発表
フランスが開発したコンコルドが音速を突破
マリナー6号、7号が火星の3400キロにまで接近し、201枚の写真を送信


1970年 アポロ13号(米)危機一髪
海底核兵器禁止条約、大量破壊兵器禁止条約可決
ジャンボ・ジェットが就航開始(パンナムのB747)
1971年 マリナー9号(米)火星の周回軌道に入り人工衛星となり、21年近くかけて1400キロ上空から730枚の撮影に成功
世界初の宇宙ステーション、サリュート1号(ソ連)打ち上げ成功
インテルがマイクロプロセッサ「4004」開発(パソコン開発に大きな影響を与える)
ボシュ&ロム社がソフト・コンタクト・レンズ開発
日清食品がカップヌードル発売開始
NHKが全放送をカラー化
1972年 アポロ計画が終了し、ニクソン大統領(米)がスペース・シャトル計画を発表
世界初の地上探査衛星ランドサット1号(米)打ち上げ
ソ連のベネラ8号が金星への着陸に成功
カシオが世界初のパーソナル電卓「カシオ・ミニ」発売
生物兵器禁止条約調印、海洋汚染防止条約調印
ストックホルムで開催された国連人間環境会議で人間環境宣言発表
1973年 スカイラブ計画(米)第一弾、宇宙ステーション、スカイラブ1号が無人で打ち上げられる
マリナー10号(米)打ち上げ、水星の320キロにまで接近し、3700枚の写真やデータを送信
(これにより水星には大気、水はなく鉄とニッケルの固まりであることが証明された)
人間原理 Anthropic Principle」という言葉をブランドン・カーターが提案
江崎玲於奈が「トンネル効果」の発見によりノーベル物理学賞受賞
1974年 パイオニア11号(米)が木星近くを通過後、5年後に土星から2万1400キロにまで接近
(木星と土星の画像を撮影し送信成功)
気象庁の「アメダス」が運用開始
1975年 バイキング1号、2号(米)が火星に着陸し観測を開始
米ソ宇宙船(ソユーズ19号、アポロ18号)がドッキングに成功
マイクロソフト社設立
1976年 リチャード・ドーキンスが「利己的な遺伝子」(邦題「生物=生存機械論」)を発表
アップル・コンピューター設立
日本ビクターが世界初VHSビデオ・テープ・レコーダーを発売
「グランド・ツアー計画」準備始まる(1976〜1980年火星から外側の木、土、天王、海王が一直線に並ぶのに合わせた観測)
1977年 グランド・ツアー計画に向けボイジャー1号、2号打ち上げ
ボイジャー1号は、木星、土星、タイタン(土星の衛星)の観測実施
ボイジャー2号は、木星、土星、天王星を観測後、1989年に海王星に接近します
アップル・コンピューターがパーソナル・コンピューター Apple U発売
日本初の静止気象衛星「ひまわり2号」打ち上げ成功
1978年 イギリスで世界初の体外受精児(試験管ベビー)誕生
パイオニア・ヴィーナス1号が金星の周回軌道に入り、赤外線写真などを撮影し、レーダーによる地形測定を実施
パイオニア・ヴィーナス2号は金星の大気圏内に突入し、大気の分析により炭酸ガスによる温室効果を確認
1979年 ボイジャー1号(米)が木星の衛星を観測
(アマルテア、イオ、エウロパ、ガニメデ、カリストを観測、イオに火山活動が存在することを発見)
アルビン号メキシコ沖深海2600mの熱水鉱床で生物群を発見(シアノバクテリアの存在を確認)
スリーマイル島原発事故発生(米)


1980年 ヴォイジャー1号(米)土星に再接近、探査成功
任天堂が初の携帯ゲーム機「ゲーム&ウォッチ」発売
1981年 スペース・シャトル1号「コロンビア」(米)打ち上げ
ケンブリッジ大(英)が世界初のES細胞(マウス)の作成に成功
アラン・グース(米)による「インフレーション理論」と佐藤勝彦(日)の「指数関数的膨張モデル」が発表される
福井謙一が「化学反応過程の理論的研究」によりノーベル化学賞受賞
1982年 ニューヨーク・タイムスがエイズ問題を初めて大々的に報道
フィリップス(英)が世界初のコンパクト・ディスク(CD)を発売
1983年 巨大加速器SPSコライダーが新粒子ウィーク・ホゾンを発見
任天堂「ファミリー・コンピューター」発売
1984年 スペース・シャトル、ディスカバリー打ち上げ成功
欧州原子力研究所が素粒子トップ・クオークを発見
アップル社(米)がマッキントッシュを発売
1985年 つくば万博開催
1986年 スペース・シャトル「チャレンジャー」爆発事故
ロシアの原発チェルノブイリ爆発事故発生
ハレー彗星が地球に接近
日本最大の電子・陽電子衝突加速器「トリスタン」完成
1987年 国連人口白書、世界の人口が50億人を越えたことを発表
肉眼で確認できる超新星SN1987Aが発見される(17世紀以来)
ロスアラモス研究所で第一回人工生命会議開催
利根川進が「多様な抗体を生成する遺伝的原理の解明」によりノーベル医学・生理学賞受賞
1988年 北海沿岸でアザラシが大量死(85%近くに及んだ)
ラニーニャ現象が発生し、世界各地で異常気象が観測される
スウェーデン議会、原子力発電所廃棄法可決
1989年 ボイジャー2号が海王星に到達(打ち上げから12年後)周回軌道に入り映像が届く
金星惑星探査機マゼランがスペース・シャトル「アトランティス」から放出、発射
木星探査衛星ガリレオがスペース・シャトル「アトランティス」から放出、発射
オゾン層を保護するためのロンドン国際会議開催(フロンガス全廃へ世界が動き出す)
ブラジル「われわれの大自然計画」発表
NASAの宇宙背景放射探査機COBEが宇宙背景放射に10万分の1程度のムラ「密度のゆらぎ」を発見


1990年 惑星探査機マゼランが金星の映像を送信
TBSの記者秋山豊寛はソ連のロケットに乗り日本人初の宇宙飛行
反射式宇宙望遠鏡ハッブルが地球の衛星軌道に乗る
任天堂がスーパー・ファミコン発売
1991年 リーナス・トーバルズがLinuxカーネルをリリース
フィリピン、ピナトゥボ火山噴火(20世紀最大規模の噴火)
1992年 環境と開発に関する国連会議(地球サミット)ブラジルのリオ・デ・ジャネイロにて開催される
国際宇宙基地協力協定発効
毛利衛が日本人初の宇宙飛行士としてエンデバー号に乗る
1993年 化学兵器禁止条約調印(130カ国)
パイオニア10号が木星に向けて打ち上げ成功(21か月後に13万キロにまで接近)
1994年 ユーロ・トンネル開通(イギリス-フランス間)
女性宇宙飛行士向井千秋、コロンビア号で宇宙へ
ソニー「プレイステーション」発売
1995年 国連核実験停止決議、しかしフランスが南太平洋、ムルロア環礁で地下核実験を強行
フランスに続き、中国も地下核実験実施
マイクロソフト社がウィンドウズ95を発売
地下鉄サリン事件
1996年 世界初のクローン羊、ドリーがスコットランドで誕生
国連世界食料サミット
原子力安全サミット
DVD(デジタル・ビデオ・ディスク)登場
IBMのコンピューター「ディープ・ブルー」がガリー・カスパロフにチェスで初勝利
携帯電話が急激に広まる
1997年 インドネシア沖でシーラカンスの新種インドネシア・シーラカンス発見される
地球温暖化防止京都会議開催
対人地雷全面禁止条約調印、化学兵器禁止条約発効
ユネスコによるクローン人間など禁止の世界条約
トヨタのハイブリッド・カー「プリウス」発売開始、ゆっくりと世界的ブームになる
1998年 「全地球凍結仮説」をポール・ホフマンが「サイエンス」に発表
インド、パキスタンが立て続けに地下核実験を実施
エルニーニョ現象により異常気象発生、世界の気温が観測史上最高となる
1999年 コンピューター2000年問題の対応に世界が追われる
日本国内で初の脳死臓器移植実施
ソニー、ロボット犬「AIBO」発売
MP3の登場で音楽の著作権侵害が可能になり、大きな問題となる


2000年 白川秀樹が「導電性高分子の研究」によりノーベル化学賞受賞 
2001年 2月12日、国際ヒトゲノム配列決定コンソーシアム(IHGSC)と民間企業セレラ社が、競合していたヒトゲノムの解読終了を同時に発表。ただし、これは人間のもつ機能遺伝子(1.5%)のみの解読にすぎなかった
2002年 小柴昌俊が「ニュートリノの検出研究」によりノーベル物理学賞受賞 
2001年 野依良治が「キラル触媒による不斉反応の研究」によりノーベル化学賞受賞
2002年 田中耕一が「生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発」によりノーベル化学賞受賞
2003年 「眼の誕生」をアンドリュー・パーカー が発表(カンブリア紀大爆発の原因に迫った新学説とは?)
国際ヒトゲノム計画によってヒトゲノム解読の全作業を完了
中国が初の有人宇宙船「神舟5号」の打ち上げに成功
2004年 アメリカの探査衛星「カッシーニ」が土星の衛星タイタンに小型探査機「ホイヘンス・プローブ」を着陸させることに成功 
2008年 小林誠、益川敏秀、南部陽一郎が「素粒子論における対称性の破れ」についての研究によりノーベル物理学賞受賞 
下村脩が「緑色蛍光タンパク質 (GFP) の発見と生命科学への貢献」によりノーベル物理学賞受賞
2009年 「今、ここからすべての場所へ」茂木健一郎
2010年  根岸英一、鈴木章が「クロスカップリング」の開発によりノーベル化学賞受賞 
2012年 ダークマターの正体、「ヒッグス粒子」発見される
アメリカの火星探査機「キュリオシティ」火星に着陸成功
山根伸弥が「様々な細胞に成長できる能力を持つiPS細胞の作製」によりノーベル医学・生理学賞受賞
2014年 赤崎勇、天野浩、中村修二が「青色発光ダイオード」の開発によりノーベル物理学賞受賞 
2015年 梶田隆章が「ニュートリノの質量実証」の功績によりノーベル物理学賞受賞
大村智が「微生物を利用し新たな医薬品を開発、それによりアフリカなどで風土病の治療に貢献」したことを評価され
ノーベル医学・生理学賞受賞 
2019年  ブラックホールの撮影・映像化に成功(4月1日発表) 

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