SF映画の歴史をつくった傑作・話題作・掘り出し物


「月世界旅行」、「2001年宇宙の旅」、「ブレードランナー」、「トゥモロー・ワールド」、「インセプション」・・・
<SF映画の時代>
 2017年という年は、SF映画の歴史において、非常に重要な年になりました。過去89回のアカデミー賞の歴史上、初めてSF映画が最優秀作品賞を受賞したのです。これまで最優秀作品賞を受賞した作品を見て見ると、時代の変化と共に様々なジャンルの作品が受賞していることがわかります。
 戦争映画、歴史映画、西部劇、サスペンス映画、ミュージカル映画、コメディー映画、恋愛映画、恋愛映画、サイレント映画、スポーツ映画、ファンタジー映画、ギャング映画、LGBT映画、犯罪映画、伝記映画・・・しかし、その中にSF映画はこれまで1本もありませんでした。 
 しかし、SF映画の受賞に対し驚きの声は今回まったくありませんでした。それは、時代はすでにSF映画の受賞をいつでも受け入れられるように準備ができていたからです。このことは、過去の作品賞の候補作を調べるとよくわかります。
 最初にSF映画がアカデミー作品賞の候補になったのは、1964年の「博士の異常な愛情」です。監督は、「2001年宇宙の旅」の監督でもあるスタンリー・キューブリックです。皮肉なことに、「2001年宇宙の旅」は、映画史に残る名作にも関わらず作品賞の候補とはならず、1971年の「時計じかけのオレンジ」で再び作品賞の候補になっています。1970年代にはもう一本1977年の「スター・ウォーズ」だけが作品賞の候補となっています。
 1980年代に候補となったのは、1982年の「ET」のみで、1990年代には1本もありません。2000年代に入っても候補作はなかったのですが、2009年に以降、次々と候補作が現れます。2009年には「アバター」、「第9地区」の2作、2010年「インセプション」、2011年「ツリー・オブ・ライフ」、2013年「ゼロ・グラヴィティ」、「her/世界にひとつだけの彼女」、2015年「マッド・マックス/怒りのデスロード」、「オデッセイ」、2016年「メッセージ」と急激に増えてきていました。(候補作品の数自体も増えているのですが・・・)これだけ、候補作品が増えていれば、最優秀に選ばれたのも時代の流れから当然だったと言えると思います。逆に考えると、21世紀になって映画化するに値する観客を驚かせるような原作がSF以外になくなってきたせいもあるかもしれません。アニメの実写化や過去の名作のリメイクが増えているのもそのことを示しているといえそうです。そう考えると、今後もSF映画のアカデミー賞受賞は増えて行くと思います。

<SF映画の歴史>
 SF映画の歴史は、映画の歴史と共に始まり、映画の技術の進化と共に進化してきたといえます。最初のSF映画ともいえる「月世界旅行」の監督ジョルジュ・メリエスが元々奇術師だったのは、偶然ではありませんでした。彼の持っていた特殊効果の技術なくして、ロケットを月にまで飛ばす映像を生み出すことはできなかったのですから。
 しかし、特殊効果の技術はまだまだ誕生したばかりで、SF小説が想像力の翼を羽ばたかせた1950年代にはそれを映像化することはできずにいました。そのため、当時の映画を今見るとどうしてもリアリティ不足は免れません。(それでも、映画として十分に見ごたえはあるはずです)
 その意味では、SF映画はリメイクされることでそのクオリティーが向上し、より面白い作品になってゆく可能性があります。他のジャンルの映画の場合は、リメイク作品がオリジナル作品を越えることはなかなか困難なことですが、SFは例外的な存在なのです。
 ただし、ここまで特殊効果の技術が進化してしまうと、今後は映画の「ストーリー」、「演出」、「演技力」、「映像美」など映画の本質的な部分での勝負が必要になってくるでしょう。

<SF映画の定義>
 「SF小説」における「SF」の定義とはもともとは「サイエンス・フィクション」のことでした。しかし、映画界における「SF映画」は、そのほとんどが「サイエンス・ファンタジー」と呼ぶべき作品群のことで、「スター・ウォーズ」などのように「スペース・ファンタジー」と呼ぶべき作品もあります。それでも以下にまとめたSF映画の傑作選では、「サイエンス」に一応はこだわりました。そのため、マーベルのアベンジャーズ・シリーズやトランスフォーマー・シリーズ、X-MENシリーズなどは、代表作のみ選んでいます。(正直それをやるときりがないので・・・)
 ただし、科学的には証明されてはいなくても、「平行宇宙」や「ブラックホール」、「シンクロニシティ」など、今後解明される可能性がある科学理論をもとにした映画は「ファンタジー」ではなく「科学」に基づく「SF」のジャンルに入れています。
 「死後の世界」、「オカルト映画」、「ゾンビ映画」も基本的には別枠としているのですが、代表的な作品は一応選んでいます。
 そして、もうひとつ重要なことは、「SF」は「サプライズ・フィクション」でもなければならないということです。そこには見る人を驚かせる何かが必要なのです。たとえ、映画の舞台が2050年の火星の基地だったとしても、そこで展開するドラマが今と変わらない恋愛ものだったり、犯罪ものだったとしたら、それをSF映画とは呼べません。そこには、2050年だからこそあり得る社会現象や火星だからこそ起こり得る事件が描かれてなければならないのです。映画の完成度が不十分でも多少は目をつぶりたいと思います。そこは温かい目で見てやって下さい。
 そんな観点から作品を選んでみました。下のグラフはリストにあげた作品の年代別の数です。


<名監督の登竜門>
 SF映画は一度は撮って見たいジャンルのようで、多くの大物監督たちがSF映画を撮っています。ラース・フォン・トリアー「メランコリア」、ジャン=リュック・ゴダール「アルファビル」、フランソワ・トリュフォー「華氏451度」、ウォン・カーウェイ「2046」、ダーレン・アロノフスキー「ファウンテン」、デヴィッド・リンチ「砂の惑星」、スティーブン・ソダ―バーグの「ソラリス」、ライナー・V・ファスビンダー「あやつり糸の世界」、ジョージ・ロイ・ヒル「スローターハウス5」、アラン・レネ「ジュテーム・ジュテーム」、フリッツ・ラング「メトロポリス」、フランシス・フォード・コッポラ「ペギー・スーの結婚」・・・
 そして優れたアイデアがあれば低予算でも製作可能なSF映画、そしてヒット作が生まれるとシリーズ化されるSF映画は、新人、もしくは無名の監督が成功のチャンスを得ることができる貴重なジャンルでもあります。ジェームズ・キャメロンの「ターミネーター」、ジョージ・ルーカスの「THX-1138」、ジョン・セイルズの「ブラザー・フロム・アナザー・プラネット」、アレックス・コックスの「レポマン」、ダンカン・ジョーンズの「月に囚われた男」、ギャレス・エドワーズの「モンスターズ/地球外生命体」、ライアン・ジョンソンの「LOOPER/ルーパー」・・・
 新人監督が多いために、監督の名前だけで判断できないのが、このジャンル。したがって、どれを見ればいいのか?わかりずらいのもこのジャンルです。というわけで、過去のSF映画の代表作、名作、埋もれた快作をリストアップしてみました。きっとあなたが見逃している面白い作品があるはず。是非、参考にしてください!


<史上最高のSF映画”ベスト10>
英国の映画誌TOTAL FILMが行った投票の結果です。

「一度鑑賞すれば、『ブレードランナー』のシーンの多くは永遠に頭に焼きつく。
最も暗く、最も素晴らしいSF映画だ」

編集者ジェイミー・グレアム

1位ブレードランナー』(1982年)
2位スター・ウォーズ エピソード5 帝国の逆襲』(1980年)
3位2001年宇宙の旅』(1968年)
4位『エイリアン』(1979年)
5位スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』(1977年)
6位『E.T.』(1982年)
7位『エイリアン2』(1986年)
8位インセプション』(2010年)
9位マトリックス』(1999年)
10位ターミネーター』(1984年)

11位『アバター」(2008年)

 
ローリングストーン誌が選んだ21世紀のSF映画ベスト20
(2014年)
1位トゥモロー・ワールド」(2006年)
2位インセプション」(2010年)
3位アンダー・ザ・スキン 種の捕食」(2013年)
4位「WALL・E ウォーリー」(2008年)
5位ゼロ・グラヴィティ」(2013年)
6位「第9地区」(2009年)
7位「セレニティー」(未)(2005年)
8位「Looper/ルーパー」(2012年)
9位Her/世界でひとつの彼女」(2013年)
10位「グエムル 漢江の怪物」(2006年)
11位「ワールズエンド 酔払いが世界を救う!」(2013年)
12位「月に囚われた男」(2009年)
13位「マイノリティー・リポ-ト」(2002年)
14位「プライマー」(2004年)(残念ながら未見です)
15位「クローバーフィールド/HAKAISHA」(2008年)
16位「アタック・ザ・ブロック」(2011年)
17位「サラマンダー」(2002年)
18位「モンスターズ/地球外生命体」(2010年)
19位ドニー・ダーコ」(2001年)
20位「サンシャイン2057」(2007年) 
ちなみに「惑星ソラリス」、「攻殻機動隊」、「風の谷のナウシカ」、「ストーカー」、「ゼロ・グラビティ」、「メランコリア」、「トゥモロー・ワールド」、「インセプション」も入れたいです。
 
                    94  
                   
               
                     
            48 46    
           44          
                34      
     12   19 22            
             
1890 1920 1930 1940  1950 1960 1970 1980 1990  2000 2010 2020年


僕なりに作品を評価して見ました(あくまでも個人の見解です)
SF映画は数が多いので何を見たらよいかわからないものです。
是非、参考にしてください!


ページがある名作 今でも見るべき名作 掘り出し物的快作 見る価値ありの作品 未見でも気になる作品
         

1890年代~
「機械じかけの豚肉屋」 
「リュミエール!」収録
1896年  リュミエール兄弟  
豚がソーセージになって出てくる未来のマシーン 
「月世界旅行」  1902年  ジョルジュ・メリエス  
H・G・ウェルズとジュール・ベルヌの宇宙旅行を映像で再現した元祖SF映画。
メリエスはもともと手品師で映画はその延長だった 
「拳骨(エレーヌの勲功)」 1914年 ルイス・ガスニア、ジョージ・B・サイツ 
科学機器を使ったガジェット探偵を主人公にしたアメリカ製連続活劇 
「火星旅行」  1918年 ホルジャー=マドセン 
火星探検隊と火星人との出会いを描いたデンマーク製SF 
1920年代
「剛鐵の人」 1922年  アンドレ・デード  
イタリア製ロボット映画 
「アエリータ」 1924年  ヤーコフ・プロタザーノフ  
火星を舞台にしたソ連製SF映画 
「メトロポリス」  1927年 フリッツ・ラング
科学の進歩が生み出す反ユートピア社会を描いた近未来超大作  
1930年代
「月世界征服」 1930年 エドマンド・グールディング 
ダグラス・フェアバンクス主演アーヴィング・バーリンが原案のミュージカルSF!  
「フランケンシュタイン」 1931年  ジェームズ・ホエール 
ボリス・カーロフ主演の第一作、SF小説の原点最初の映画化作品  
「獣人島」  1932年 アール・C・ケントン 
人間と動物を手術によって作り直す、人造人間ものの元祖
H・G・ウェルズ原作「ドクター・モローの島」の映画化  
「透明人間」 1933年  ジェームズ・ホエール 
クロード・レインズ主演で原作はH・G・ウェルズ、最初の映画化で大ヒット作  
「キング・コング」  1933年 アーネスト・シューザック、メリアン・C・クーパー
世界最初の巨大怪獣特撮SF 
「フランケンシュタインの花嫁」 1935年  ジェームズ・ホエール 
フランケンシュタイン映画の続編  
「機械人間 感覚の喪失」  1935年  アレクサンデル・アンドレ・イエフスキー 
ソ連製のロボットSF  
「宇宙飛行」  1935年  ワシーリー・ジュラヴリョフ 
アメリカの先を行っていたソ連製、月面に向かう宇宙旅行SF  
「モダンタイムス」  1936年  チャールズ・チャップリン 
近未来(1930年代にとってはですが・・・)の工場を舞台にしたディストピアSF 
チャップリンの代表作 
「来るべき世界」 1936年 ウィリアム・C・メンジーズ 
H・G・ウェルズ原作の近未来SF。
もう時代はすでに追い越してしまっているのでノスタルジックSF?  
「フラッシュ・ゴードン
マーズ・アタック」
1936年  フォード・ビーブ他 
連続活劇として製作されたスペース・オペラの原点的作品  
「原子未来戦」  1939年  フォード・ビーブ他 
バック・ロジャースが冷凍睡眠で2444年に行き、独裁者と戦う連続SF活劇  
1940年代
「素晴らしき哉、人生!」 1947年 フランク・キャプラ
もうひとつの未来を描いた分岐世界型ファンタジー 
1950年代
「戦慄の7日間」 1950年  ロイ・ボールディング
 小型の核爆弾で核兵器の廃絶を求める男がロンドンを人質に・・・  
「地球が静止する日」  1951年  ロバート・ワイズ
原作はハリー・ベイツの短編小説「来訪者」
2008年にはキアヌ・リーブス主演でリメイクされた名作  
「遊星からの物体X」  1951年  クリスチャン・ナイビー  
原作はジョン・キャンベル・Jrの短編小説「影が行く」
謎の異星人による侵略ものの名作  
「地球最后の日」  1951年  ルドルフ・マテ 
遊星との衝突による地球の滅亡を描いた作品
人類は宇宙船による移住を計画しますが・・・ 
「宇宙戦争」  1953年  バイロン・ハスキン
 火星人の地球侵略と人類の戦いを描いたH・G・ウェルズ作品の映画化 
「それは外宇宙からやって来た」  1953年 ジャック・アーノルド
レイ・ブラッドベリの原作に基づくファースト・コンタクトSF  
「惑星アドベンチャー
スペース・モンスター襲来!」
1953年  ウィリアム・C・メンジーズ 
地球に飛来したUFOから降りた火星人の陰謀を知った少年と女医の闘い  
「ゴジラ」  1954年  本多猪四郎  
怪獣映画の先駆作
人類に放射能を恐ろしさを知らせるための本格SF映画でもありました 
「海底二万哩」  1954年  リチャード・フライシャー 
ジュール・ベルヌの歴史的名作を映画化
ジェームス・メイスン、ポール・ルーカス主演  
「大アマゾンの半魚人」 1954年  ジャック・アーノルド 
フランシュタインやドラキュラに継ぐキャラクター半魚人のデビュー作品  
「放射能X」  1954年  ゴードン・ダグラス
 ニューメキシコでの原爆実験で生まれた巨大なアリと人間の闘い  
「宇宙水爆戦」  1954年  ジョゼフ・ニューマン 
地球の科学を求めてきた宇宙人が母星に戻り敵宇宙人と戦います  
「原子人間」  1955年 ヴァル・ゲスト
 宇宙探査から戻った乗員に寄生してきた生命体が人類を襲い始めます  
「ボディー・スナッチャー/
恐怖の街」
 
1956年  ドン・シーゲル 
原作はジャック・フィニーの「盗まれた街」、共同脚本はサム・ペキンパー
人類と入れ替わり侵略を進める植物系宇宙人と医師との戦い。  
「禁断の惑星」  1956年  フレッド・M・ウィルコックス 
惑星探査の途中に着陸した謎の惑星で宇宙飛行士が巻き込まれるトラブル 
「1984」  1956年 マイケル・アンダーソン
 ジョージ・オーウェルの名作を映画化  
「蠅男の恐怖」  1958年  カート・ ニューマン
物質転送装置の開発中に人間と蠅を一緒に送ってしまい合体
原作はジョルジュ・ランジュランの「蠅」  
「渚にて」  1959年 スタンリー・クレイマー 
ネヴィル・シュートの原作の終末SFの名作
核戦争後、生き残った南半球に住む人類の静かな終末の日々 
「カルティキ/悪魔の人喰い生物」 1959年 リカルド・フレーダ 
放射線により巨大化したアメーバ状生物による人類襲撃 
1960年代
「タイムマシン80万年後の世界へ」  1960年  ジョージ・パル 
原作はもちろんH・G・ウェルズ。元祖タイムマシン映画  
「光る眼」  1960年 ウルフ・リーラ
ジョン・ウィンダムの原作小説を映画化
異星人による地球侵略(入れ替わり)SFの代表作 
「両棲人間」  1961年  ゲンナージー・カザンスキー 
ソ連製の半魚人映画  
「呪われた者たち」  1963年  ジョゼフ・ロージー
 赤狩りで亡命したジョゼフ・ロージーがハマー・フィルムで撮ったSF  
「イカリエ - XB1」  1963年  インデゥジヒ・ポラーク 
東欧チェコが生んだ幻のファースト・コンタクトSF、原作はレムの「マゼラン星雲」 
「博士の異常な愛情」」  1964年  スタンリー・キューブリック 
ピーター・セラーズ主演
近未来核戦争を描いたブラック・ユーモアSFの歴史的傑作 
「007ゴールド・フィンガー」  1964年  ガイ・ハミルトン 
スパイ・アクションですが、この作品は宇宙が舞台のSF  
「アルファビル」  1965年  ジャン=リュック・ゴダール 
フランス映画を代表する巨匠が挑んだSF!
人工知能によって支配される近未来が舞台  
「The War Game」  1965年 ピーター・ワトキンズ
核戦争に巻き込まれた英国をリアルに描いたパニックSF
BBCが放送禁止にしたテレビ映画作品 
「華氏451度」  1966年  フランソワ・トリュフォー 
焚書により文明を否定する管理社会を描いた古典的名作の映画化 
「ミクロの決死圏」  1966年  リチャード・フライシャー 
人間の体内に治療のためミクロサイズになって侵入するという異色の傑作SF映画
当時としては画期的な特殊効果による映像でしたが、今見ても充分楽しめます 
「セコンド/
アーサー・ハミルトンから
トニー・ウィルソンへの転身」
1966年 ジョン・フランケンハイマー
手術によって、もう一つ別の人生を歩み出した主人公
二人の人物の間で混沌とした状態に・・・ 
「バーバレラ」  1967年  ロジェ・バディム  
ジェーン・フォンダ、ジャン・フィリップ・ロー主演のエロチック・SFの先駆作 
「プレイタイム」  1967年  ジャック・タチ 
1200万ドルを賭けて作られた近未来都市を舞台にした不思議なコメディ映画 
ジャック・タチの映画生命を終わらせた偉大なる失敗作 
「火星人地球大襲撃」  1967年  ロイ・ウォード・ベーカー 
ロンドンの地下鉄工事現場で発見された宇宙船、それは昆虫型火星人のものだった 
「ウィークエンド」  1967年  ジャン=リュック・ゴダール
 これは確かに終末SFの一種かもしれません。
「クラッシュ」からセックスを除いた異常な暴力的世界  
「猿の惑星」  1968年  フランクリン・J・シャフナー
ピエール・ブール原作の小説を映画化した大ヒット・シリーズの第一作
全部でひとつのお話なので5作全部見ることをお薦めします! 
「2001年宇宙の旅」  1968年  スタンリー・キューブリック
アーサー・クラーク原作の人類進化SFの傑作中編小説「前哨」を映画化 
神のごとき進化した人類の誕生、それを仕掛けたモノリスの存在とは? 
「ナイト・オン・ザ・リビング・デッド/
ゾンビの誕生」
1968年  ジョージ・A・ロメロ
ゾンビ映画の原点でロメロが脚本・撮影も担当した伝説的作品
SFじゃないのですが、もとはブードゥーの薬物による仮死状態からの復活のこと  
「まごころを君に」   1968年  ラルフ・ネルソン 
泣かせるSF小説の最高傑作「アルジャーノンに花束を」の映画化
クリフ・ロバートソンがアカデミー主演男優賞受賞  
「ジュテーム・ジュテーム」  1968年  アラン・レネ 
フランスを代表する巨匠によるタイムトラベルものらしいのですが、あったんですね 。
繰り返し同じ時間を体験する恐怖と混乱を描きます。 
「いれずみの男」  1969年  ジャック・スマイト 
レイ・ブラッドベリ原作小説を映画化したファンタジック・ホラー  
1970年代 
「続・猿の惑星」  1970年  テッド・ポスト 
「猿の惑星」第一作の続きで地球が爆発し、猿が過去へと向かうことになります  
「最後の脱出」 1970年  コーネル・ワイルド 
食料不足が始まるロンドンから脱出を図る一家の物語
リアリズム終末SFの現在進行形タイプ 
「宇宙からの使者」 1970年  ライナー・エルラー 
ファースト・コンタクトものの疑似ドキュメンタリー映画  
「時計じかけのオレンジ」  1971年 スタンリー・キューブリック
 暴力性を精神的な治療によって強制する近未来の管理社会を描いたSF 
主演はマルコム・マクドウェル 
「アンドロメダ・・・」  1971年  ロバート・ワイズ  
マイケル・クライトン「アンドロメダ病原体」の映画化。
著者の医学的知識が生かされた近未来SF
隕石の落下によって多くの人命が失われた中、ある種の人々だけが生き残った!
(少年と糖尿病患者)それはなぜなのか? 
「THK-1138」  1971年  ジョージ・ルーカス 
ルーカスが大学時代に作った作品のリメイクであり、デビュー作
主演は若かりしロバート・デュバルとドナルド・プリーゼンス 
「新・猿の惑星」  1971年  ドン・テイラー 
過去に戻り現在に現れた猿たちが人間に迫害され危機に追い込まれる物語 
「惑星ソラリス」  1972年  アンドレイ・タルコフスキー 
人間の意識を再現する能力をもつ巨大な惑星の海
そこに迷い込んだ宇宙飛行士たちの物語
原作はスタニフワフ・レム 
「スローターハウス5」  1972年  ジョージ・ロイ・ヒル 
カート・ヴォネガットJrの時空スリップSF小説の映画化
カンヌ国際映画祭審査員賞
ジョージ・ロイ・ヒルの隠れた傑作 
「猿の惑星・征服」  1972年  J・リー・トンプソン 
人間から逃れた猿の子供が人間に改良された猿たちを率いて反乱を開始  
「サイレント・ランニング」  1972年  ダグラス・トランブル
 生命が存在できなくなった地球から旅立った宇宙船で植物たちを管理する男
人間とロボットの友情物語
特殊効果の巨匠によるエコロジーSF映画の原点  
「赤ちゃんよ永遠に」  1972年  マイケル・キャンパス 
食料危機のため赤ちゃんを産むことが許されなくなった未来社会
禁断の赤ちゃんを育てる夫婦の物語
オリバー・リード、ジェラルディン・チャップリン主演  
「ミツバチのささやき」  1973年  ビクトル・エリセ  
フランコ時代を舞台にした「フランケンシュタイン」と少女の物語 
「ウエストワールド」 1973年  マイケル・クライトン 
西部劇の世界を再現したハイテク遊園地で起きたロボットたちの反乱
原作者のマイケル・クライトンが自ら監督、主演はユル・ブリンナー 
「最後の猿の惑星」  1973年  J・リー・トンプソン 
猿たちは核兵器により崩壊した地球が舞台
このままでは地球が壊滅することを知ります
彼らは対立をやめ人類も含めた新たな世界の構築を目指します。
しかし、それは可能なのか?  
「ソイレント・グリーン」  1973年  リチャード・フライシャー
 食糧不足が深刻化した地球で究極の食料となったのは、人間だった!
舞台となったのは2022年!
原作は、ハリー・ハリソンの「人間がいっぱい」で主演は、チャールトン・ヘストン 
「日本沈没」  1973年  森谷司郎 
小松左京の大ベストセラー小説の映画化で映画も大ヒット 
リメイクもされましたが・・・筒井康隆「日本以外全部沈没」もお忘れなく
(これも映画化されています!) 
「イルカの日」  1973年  マイク・ニコルズ
ロバート・メルル原作の小説を映画化。
イルカを軍事利用しようとする軍と科学者との対立を描いた感動作
主演はジョージ・C・スコット  
「ファンタスティック・プラネット」
(アニメ)
1973年 ルネ・ラル― 
フランス製のアニメーション。生物造形など想像力の爆発ぶりが凄い!
原作はステファン・ウルの「オム族がいっぱい」  
「あやつり糸の世界」  1973年  ライナー・V・ファスビンダー
仮想世界により未来社会を予測するプロジェクト「未来研究所」
そこで起きた研究者の謎の死
ドイツの巨匠がSFを撮っていた!原作はダニエル・F・ガロイの「模造世界」 
「ダークスター」  1974年 ジョン・カーペンター 
カーペンターとダン・オバノンが学生時代に撮った作品のリメイク
「エイリアン」の原型となった伝説的でサイケデリックなSF映画  
「スリーパー」  1974年  ウディ・アレン 
200年間の冷凍睡眠から目覚めた男
アンチ・ユートピア・パロディSF
ウディ・アレンはSFやタイムスリップものが意外に多い監督です 
「未来惑星ザルドス」  1974年  ジョン・ブアマン 
ザルドスはマルクスを真似たのか?
核戦争によって荒廃した未来の地球を舞台にした近未来SF作品 
主演は、脱007を目指していたショーン・コネリー
1975年 
「ローラー・ボール」  1975年  ノーマン・ジェイソン 
ジェームス・カーン主演の近未来スポーツSFアクション
2001年にはリメイクされています  
「少年と犬」  1975年  L・Q・ジョーンズ 
核戦争による世界終末後を生きる少年と犬を描いた作品
監督はサム・ペキンパーの常連俳優として知られるL・Q・ジョーンズ  
「ロッキー・ホラー・ショー」  1975年  ジム・シャーマン 
フランケンシュタインなどB級SFホラーのパロディ的ミュージカル
カルト映画の先駆となった歴史的おバカ作品(これはSFじゃないか?) 
「地球に落ちてきた男」  1976年  ニコラス・ローグ 
原作はウォルター・デイヴィスの同名小説。
デヴィッド・ボウイ主演で映画化された異色のSF映画
ニコラス・ローグ監督による異星人との交流SF 
「2300未来への旅」  1976年 マイケル・アンダーソン 
30歳で生涯を終えなければならない未来を描いたディストピアSF 
主演はマイケル・ヨーク 
「スター・ウォーズ」  1977年  ジョージ・ルーカス 
SFといっても「スペース・ファンタジー」
この映画のヒットから数多くのSF映画が生まれました。
シリーズ3部作の裏方、裏話、その影響について  
「未知との遭遇」  1977年  スティーヴン・スピルバーグ
異星人とのファースト・コンタクトを描いた超大作SF 
スピルバーグの子供時代からの夢を実現した集大成 
「カプリコン1」 1977年  ピーター・ハイアムズ 
アメリカの月面着陸はインチキだった?過去を描いた近未来SF? 
エリオット・グールド、ジェームズ・ブローリン主演 
「合衆国最後の日」  1977年  ロバート・アルドリッチ 
アメリカの核兵器を奪った犯罪者がソ連への攻撃を予告
彼らが要求した条件とは?近未来SFの快作
バート・ランカスター、リチャード・ウィドマーク主演、ただしすでに舞台は過去  
「未来世界」  1977年  リチャード・T・ヘフロン 
「ウエスト・ワールド」の続編。ピーター・フォンダ主演のB級近未来SF  
「ドクター・モローの島」  1977年 ドン・テイラー 
H・G・ウェルズの同名小説2度目の映画化 
改造人間ものの元祖であると同時に「人間とは何か?」を描いた哲学的SF 
「ブルークリスマス」 1978年 岡本喜八
 UFOとの遭遇で血液が青くなった人類がジェノサイド危機に・・・傑作!
「SFボディ・スナッチャー」  1978年  フィリップ・カウフマン 
宇宙人による地球乗っ取り計画とそれを防ごうとする人間との闘い 
1956年ドン・シーゲル作品のリメイク 
「スーパーマン」  1978年 リチャード・ドナー 
これをSFに入れることには、さすがに?ですが・・・ 
主演はクリストファー・リーブ 
「恐怖の魔力 メデューサ・タッチ」  1978年  ジャック・ゴールド
 超能力もののSFでメデューサとは関係なく主演はリチャード・バートン  
「ピラニア」  1978年  ジョー・ダンテ
 肉食魚ピラニアの群れが人を襲うパニックSFで脚本はジョン・セイルズ  
「ゾンビ」   1978年   ジョージ・A・ロメロ 
 「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の続編
この作品こそ、「ゾンビ」ものの基本形とも言える作品です。  
「エイリアン」  1979年  リドリー・スコット 
SFサスペンス映画の傑作であり、リアリティを重視のSF映画の先駆作 
原作はダン・オバノン、主演は女性マッチョの元祖となったシガニ―・ウィーバー 
「ストーカー」  1979年  アンドレイ・タルコフスキー 
ソ連が生んだアルカジイ&ボリス・ストルガツキーの「路傍のピクニック」を映画化
「惑星ソラリス」を撮った巨匠タルコフスキーのもう一つの傑作 
「アルタード・ステーツ/
未知への挑戦」 
1979年  ケン・ラッセル
 内宇宙SFアドヴェンチャー
モデルはジョン.C.リリー というドラッグ・カルチャー界のカリスマ博士
「2001年宇宙の旅」の精神世界版?主演はウィリアム・ハート 
「ザ・ブルード/怒りのメタファー」  1979年  デヴィッド・クローネンバーグ
 人間の持つ怒り・憎悪の感情を人体に移植しようという研究
デヴィッド・クローネンバーグらしい不気味な映画  
1980年代
「スター・ウォーズ/帝国の逆襲  1980年  アーヴィン・カーシュナー 
「スター・ウォーズ」の続編で、シリーズ中の最高作とも言われる作品
「西部戦線異状なし」を思わせる戦闘シーンやメカが充実  
「ある日どこかで」  1980年 ジュノー・シュウォーツ
 究極のタイムトラベル恋愛映画!ラベル風の美しい音楽も魅力的です!
精神力で時間を旅するという設定はSFか?
と言えばそれまでですが、愛は時空の壁も越えるのです!
主演はクリストファー・リーブ、ジェーン・セイモア 
「復活の日」  1980年  深作欣二
 ウィルスによる人類滅亡の危機を描いた小松左京の小説を映画化した大作
角川映画が世界に向けて作った超大作でしたが・・・惜しい 
「フラッシュ・ゴードン」  1980年  マイク・ホッジス  
映画よりもクイーンのテーマ曲の方が有名かもしれません・・・ 
「The Lathe of Heaven」  1980年  フレッド・バルジク、デヴィッド・ロクストン  
アーシュラ・K・ル・グインの名作「天のろくろ」の映画化 
「マッドマックス2」  1981年  ジョージ・ミラー 
低予算の前作に比べ、スケールの大きなバトルSF巨編となったシリーズ第二作
「ターミネーター」と同様、予算アップで2が1を越えた作品 
「バカル―・バンザイの
8次元ギャラクシー」
1981年  W・D・リクター
 実験中8次元世界に飛ばされてしまった主人公
そこで凶悪な宇宙人と世界を守るために戦うことに・・・
(出)ピーター・ウェラー、ジョン・リスゴー、エレン・バーキン、ジェフ・ゴールドブラム 
「ゴライアス号の奇跡」 1981年  ケヴィン・コナー
 第二次大戦中に沈没した豪華客船が1981年に発見
なんとそこには海底文明が築かれていました!  
「ニューヨーク1997」  1981年  ジョン・カーペンター 
カーペンターお得意の閉鎖空間を舞台にしたサスペンス作品 
(監獄になったマンハッタン島)
カート・ラッセル、リー・ヴァン・クリーフ主演
1996年には続編「エスケープ・フロム・L.A.」も製作 
「ブレードランナー」  1982年  リドリー・スコット 
人間とアンドロイドの境界線は?SF映画の流れを変えた歴史的傑作
原作は、SF界の鬼才フィリップ・K・ディック  
「ET」 1982年  ステーヴン・スピルバーグ 
スピルバーグによる異星人との交流ファンタジーSFの傑作  
「ビデオドローム」  1982年  デヴィッド・クローネンバーグ
ビデオと人間の融合という異常な状況を描いた不気味なSFスプラッタ 
主演はジェームス・ウッズ、デボラ・ハリー 
「遊星からの物体X」  1982年  ジョン・カーペンター 
1951年同名作品のリメイク、南極で謎の異星人に襲われる探検隊の悲劇  
「トロン」  1982年  スティーヴン・リズバーガー 
世界初のCG採用の長編映画 
「エクストロ」  1983年  ハリー・ブロムリー・ダヴェンポート 
宇宙人に拉致された男が地球に戻り、謎の生命体を生み出して行きます
ETが良い人ばかりとは限らないわけで・・・  
「2つの頭脳を持つ男」  1983年  カール・ライナー 
もう一つの脳を愛する天才脳外科医のラブ・コメディ
スティーブ・マーティンが怪演! 
「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」   1983年   リチャード・マーカンド  
シリーズ3部作の完結篇  
「カメレオンマン」  1983年 ウディ・アレン  
珍しくウディの政治的主張が打ち出されたSF的作品
(ヴェネチア映画祭イタリア批評家賞)
カメレオンのように時代と状況に合わせて変身を行う不思議な主人公の物語 
「時をかける少女」 1983年 大林宣彦 
タイムトラベルものの傑作であり、数多くのリメイクを生んだ青春映画の傑作
筒井康隆原作の映画化
(1997年、2010年にもリメイク、2006年にはアニメ化)
原田知世、高柳良一、尾美としのり主演 
1984年 
「ターミネーター」  1984年  ジェームズ・キャメロン
 「ターミネーター」シリーズの第一作で低予算作品として製作され大ヒット
ジェームズ・キャメロンの出世作
主演はもちろんアーノルド・シュワルツネガー  
「ブラザー・フロム・アナザー・
プラネット」
 
1984年  ジョン・セイルズ 
ニューヨークを舞台にした異星人と人類のファースト・コンタクトSF
究極の低予算SFでもあり、ジョー・モートンの出世作 
「1984」  1984年  マイケル・ラドフォード
スターリンのソ連をモデルに描かれた超管理社会
ジョージ・オーウェルの反共SF小説の映画化 
主演はジョン・ハート、リチャード・バートン 
デューン/砂の惑星」  1984年  デヴィッド・リンチ 
エコロジーについて本格的に扱った最初の傑作大河SF小説を映画化
主演はカイル・マクラクラン、スティング 
「レポマン」  1984年  アレックス・コックス
 借金の代わりに車を取り立てる主人公が車の中から宇宙人の死体を発見
鬼才アレックス・コックスの映像、音楽の趣味全開の快作
主演はエミリオ・エステべス、ハリー・ディーン・スタントン 
「スタートレック2/カーンの逆襲」  1984年  ニコラス・メイヤー 
名作SFテレビ・シリーズの映画化作品の続編
主演はテレビ・シリーズと同じくウィリアム・シャトナー、レオナード・ニモイ  
「ゴーストバスターズ」  1984年  アイヴァン・ライトマン 
幽霊退治のチームを描いたドタバタコメディ、でもSFじゃないですよね? 
主演はビル・マーレイ、ダン・エイクロイド 
「ナイト・オブ・ザ・コメット」  1984年  トム・エバーハート 
彗星の光により人類のほとんどが死滅した世界にて  
「2010年」 1984年  ピーター・ハイアムズ 
映画史に残る名作「2001年宇宙の旅」の続編。よくぞ挑んだ!
主演はロイ・シャイダー、ジョン・リスゴー
前半はなかなか面白いのですが、最後がどうも納得できず・・・・・ 
「エレメント・オブ・クライム」  1984年  ラース・フォン・トリアー 
連続殺人事件の捜査のため心理学によリ犯人の心理に潜り込む。
鬼才ラース・フォン・トリアーの初期作品 
「デス・レース2000年」  1984年  ポール・バーテル 
ロジャー・コーマンならではのアイデア、「大陸横断殺人レース」 
「ドリーム・スケープ」  1984年  ジョゼフ・ルーベン 
夢の中に侵入し悪夢を取り去る研究をする超能力者が大統領に・・・  
「風の谷のナウシカ」  1984年  宮崎駿 
エコロジーと平和をテーマとして壮大なスケールのSFアニメ の名作 
「うる星やつら
/ビューティフル・ドリーマー」
 
1984年 押井守
 高橋留美子原作の大ヒットマンガの映画化で押井守の出世作
夢の中の世界という平行宇宙ものであると同時にノスタルジックな世界観も魅力 
1985年
「未来世紀ブラジル」  1985年  テリー・ギリアム
 不気味な管理国家を描いた近未来ディストピア・ブラック・ユーモアSF 
主演はジョナサン・プライス、ロバート・デニーロ 
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」  1985年  ロバート・ゼメキス
 ゼメキスの出世作であり、タイムトラベルもの、タイム・ループものの名作 
3作そろって完結というパターンの先駆作 
「エイリアン2」  1986年  ジェームズ・キャメロン
 「エイリアン」シリーズの2作品目だが、キャメロン色全開の傑作軍事バトルSF 
この後、エイリアン・シリーズは名監督の登竜門となります 
「汚れた血」  1986年   レオス・カラックス
 未来のパリを舞台に謎の病が広まる中展開するSF恋愛ドラマ 
ドニ・ラヴァン、ジュリエット・ピノシュ主演  
「ザ・フライ」  1986年  デヴィッド・クローネンバーグ
「蠅男の恐怖」のリメイク
クローネンバーグとなると、やはり恐いグロい作品になっていました
ジェフ・ゴールドブラム、ジーナ・デイヴィス主演  
「ペギー・スーの結婚」  1986年  フランシス・F・コッポラ 
これは一応タイムスリップ・ラブ・ストーリーですね。
物理の天才がタイムトラベルについて説明してます。
キャサリン・ターナー、ニコラス・ケイジ主演(ソフィア・コッポラも出演!) 
「ロボコップ」 1987年  ポール・ヴァーホーベン
 ロボット化された警察官(ポール・ウェラー)の犯罪者たちとの戦い
大ヒット近未来SFシリーズ第一作
残虐描写はヴァーホーベンならではのエグさです  
「プレデター」  1987年 ジョン・マクティアナン 
闘うために進化した迷彩宇宙人と最強人類との戦闘を描いたSFバトル・アクション 
アーノルド・シュワルツェネッガー、カール・ウェザース主演 
「ブレイン・ダメージ」 1987年 フランク・ヘネンロッター
脳を食べて生きる生物エルマーは青年ブライアに寄生して生きた脳を探します。
「AKIRA」  1988年 大友克洋 
世界中でブレイクしジャパニメーション・ブームの先駆となったSFアニメの傑作  
「ゼイ・リブ」  1988年 ジョン・カーペンター
 宇宙人による地球侵略SF
ロディ・パイパー、メグ・フォスター主演 
「ロボ・フォース/鉄甲無敵マリア」  1988年  デヴィッド・チャン 
ツイ・ハークの脚本による香港製ロボット映画  
「ミラクル・マイル」  1988年  スティーヴ・デ・ジャーナット
 核戦争による世界終末SFのカルト作品
人類に残された70分をリアルに描いています。 
「トレマーズ」   1989年  ロン・アンダーウッド  
 巨大ミミズが人間を襲う!この後、続編が次々と公開されるヒット作
「アビス」  1989年  ジェームス・キャメロン
深海で出会った謎の生命体とのファースト・コンタクト  
「バットマン」  1989年  ティム・バートン 
ダークな顔を持つ新たなヒーローとしてのバットマン・シリーズ第一作  
1990年代
「トータル・リコール」  1990年  ポール・ヴァーホーベン
火星移民と支配する人類との搾取と対立の構図は「ブレードランナー」とも共通
原作はP・K・ディックの「追憶売ります」。
アーノルド・シュワルツネガー主演のヒット作 
「アビス」  1990年  ジェームズ・キャメロン
 深海に住む異星人と海底作業員との交流をい描いたファーストコンタクトもの
エド・ハリス、メアリ―・エリザベス・マストラントニオ主演 
「クラス・オブ・1999」 1990年  マーク・レスター 
パンクスと学校を管理するロボットとの学園バトル  
「ターミネーター2」  1991年  ジェームズ・キャメロン
高度なロボットによる人類絶滅の危機を救う戦いを描いたシリーズ2作目
タイムトラベル&分岐型SF
第一作の大ヒットのおかげで、本当に撮りたかったクオリティーでリメイク  
「エイリアン3」  1992年  デヴィッド・フィンチャー 
刑務所惑星でのエイリアンとの新たなバトルSF
デヴィッド・フィンチャーのデビュー作
主演はシガニ―・ウィーバー、チャールズ・S・ダットン  
「ジュラシック・パーク」  1993年  スティーヴン・スピルバーグ 
遺伝子を使って恐竜を復活させ恐竜の動物園を作ったら、という夢を実現
原作はマイケル・クライトン  
「トリコロール/赤の愛」  1994年  クシシュトフ・キェシロフスキ 
これってSFなんですか?
ジャン=ルイ・トランティニャン、イレーヌ・ジャコブ主演  
1995年
攻殻機動隊 Ghost In The Shell」 1995年  押井守 
海外でも大ヒットしたブレードランナーの進化系
ハイブリッド・SFアニメの傑作  
「12モンキーズ」  1995年  テリー・ギリアム 
タイムトラベルもものであり、地球滅亡からの改変SFの大傑作! 
ブルース・ウィリス、ブラッド・ピット、マデリーン・ストウ主演 
「ウォーター・ワールド」 1995年  ケヴィン・レイノルズ
 陸地が消えた近未来の地球を舞台にした冒険SF
巨額の赤字を生みましたが偉大なる失敗作でもあります
ケヴィン・コスナー、デニス・ホッパー主演 
「クラッシュ」  1996年  デヴィッド・クローネンバーグ
J・G・バラード原作の同名小説の映画化
 交通事故による臨死の瞬間に快感を憶える主人公の不気味な物語
ジェイムズ・スペイダー、ホリー・ハンター主演 
「マーズ・アタック」  1996年  ティム・バートン
 ティム・バートン趣味満載「宇宙戦争」のブラックなパロディ・リメイク 
ジャック・ニコルソン、グレン・クローズ、ピース・ブロスナン主演 
「D.N.A.」  1996年  ジョン・フランケンハイマー 
H・G・ウェルズ「ドクター・モローの島」3度目の映画化 
ヴァル・キルマー、マーロン・ブランド主演 
「ロスト・ワールド」  1996年  スティーヴン・スピルバーグ 
大ヒットした「ジュラシック・パーク」の続編 
ジェフ・ゴールドブラム、ジュリアン・ムーア、リチャード・アッテンボロー 
「スクリーマーズ」  1996年  クリスチャン・デュゲイ
ピーター・ウェラー主演、ダン・オバノン脚本の掘り出し物のB級SFの快作
原作はフィリップ・K・ディックの短編「変種第二号」 
「インデペンデンス・デイ」  1996年  ローランド・エメリッヒ
地球を侵略してきた宇宙人と闘うアメリカ空軍パイロットたちの戦い
SFバトル・アクション大作  
「スワロウテイル」  1996年  岩井俊二 
近未来の東京(Yen-town)を舞台にした作品でしたが、もう未来ではないですね。
俳優たちがみんな若い! Yen town bandのライブが今見ても素晴らしい! 
「フィフス・エレメント」  1997年  リュック・ベッソン 
2214年地球の滅亡を救うタクシー運転手と歌手の活躍
SF冒険ファンタジー大作
ブルース・ウィリス、ミラ・ジョボビッチ、ゲイリー・オールドマン主演 
「ガタカ」  1997年  アンドリュー・ニコル 
遺伝子操作によって生み出された完璧な人間たちは幸福なのか? 
イーサン・ホーク、ユマ・サーマン主演 
「クローン・オブ・エイダ」  1997年  リン・ハーシュマン=リーソン 
人工生命プログラムによって、現代に蘇ったエイダ・ラブレイス
そのDNA情報から子供が生まれる・・・  
「コンタクト」  1997年 ロバート・ゼメキス 
宇宙人との交信を描いたSF映画の快作
主演はジョディ・フォスター  
「スターシップ・トゥルーパーズ」  1997年  ポール・バーホーベン
異なる惑星の昆虫のような異星人という敵を相手に戦闘を行う戦場バトル映画
ソ連もドイツも見方になり、米国の戦争相手は異星人だけになりました 
「ミミック」  1997年  ギレルモ・デル・トロ 
ドナルド・A・ウォルハイムの「擬態」を映画化で怪獣映画の巨匠の出世作
ゴキブリ風の擬態する昆虫型生命体の恐怖 
「新世紀エヴァンゲリオン
/まごころを、君に」
1997年 庵野秀明 
一大ブームを巻き起こした「新世紀エヴァンゲリオン」TVシリーズの完結篇  
「エイリアン4」  1997年  ジャン=ピエール・ジュネ
この作品の後ジュネ監督は「アメリ」を撮ることになります
主演はシガニ―・ウィーバー、ウィノナ・ライダー 
「π」  1997年 ダーレン・アロノフスキー
宇宙の法則の216桁の謎の数字を知ってしまった数学者の物語
その数字を知ろうとするグループに、彼は狙われることになります。  
「トゥルーマン・ショー」  1998年  ピーター・ウィアー 
テレビ・ショー「トゥルーマン・ショー」の中の人工の世界を生きる男の物語 
ジム・キャリー、エド・ハリス主演 
「ダークシティー」  1998年  アレックス・プロヤス 
太陽の昇らない街を舞台としたディストピアSF 
ルーファス・シーウェル、キーファー・サザーランド、ジェニファー・コネリー主演 
「アルマゲドン」  1998年  マイケル・ベイ 
エアロスミスのテーマ曲を背景に人類の存亡をかけた巨大彗星破壊作戦が展開
ブルース・ウィリス、ベン・アフレック主演 
「ヴァイラス」  1998年  ジョン・ブルーノ
「ターミネーター」「グリード」様々なSF映画の要素をごった煮的にまとめた娯楽作  
「マトリックス」  1999年  ウォシャウスキー兄弟 
宗教的世界観が難解な人類の意識と仮想空間が融合したゲーム感覚のSF映画
キアヌ・リーヴス、キャリー・アン・モス、ローレンス・フィッシュバーン主演 
「イグジステンス」  1999年  デヴィッド・クローネンバーグ
ビデオ・ゲームの世界をテーマに名作「ビデオドローム」を復活させた作品?
ジェニファー・ジェイソン・リー、ジュード・ロウ主演  
「ギャラクシー★クエスト」  1999年  ディーン・パリソット
 SF映画の名作「スタートレック」へのオマージュ・パロディ作品
ティム・アレン、シガニ―・ウィーバー、アラン・リックマン主演 
「アイアン・ジャイアント」  1999年  ブラッド・バード 
謎のロボットと少年の友情を描いたアニメ  
2000年代
「ジュブナイル」  2000年  山崎貴  
実に良くできたタイムトラベル映画
少年少女のためのノスタルジックな冒険物語としても傑作
香取慎吾、鈴木杏、酒井美紀主演 
「ピッチブラック」 2000年  デヴィッド・トゥーヒー 
無人の惑星で夜になると襲ってくる生物と闘うSFサバイバル・バトル 
ラダ・ミッチェル、ヴィン・ディーゼル主演 
「インビジブル」  2000年  ポール・ヴァーホーベン
 H・G・ウェルズ「透明人間」の不気味な映像化作品  
「ミッション・トゥ・マーズ」  2000年 ブライアン・デ・パルマ
 火星で遭遇した異星人の古代文明、その目的は?
ゲイリー・シニーズ、ティム・ロビンス主演  
「ドニー・ダーコ」  2001年  リチャード・ケリー 
サンダンス映画祭で話題になったタイム・リバース青春SF
主演はジェイク・ギレンホール 
「A.I.」  2001年  スティーヴン・スピルバーグ
 「ピノキオ」のロボット版ともいえる超大作
ハーレイ・ジョエル・オスメント主演で原案はスタンリー・キューブリック 
「アメリカン・アストロノーツ」  2001年  コリー・マクビー 
宇宙の運び屋が主人公のカルト的人気作品とのことですが・・・?  
「クローン」  2001年 ゲイリー・フレダー 
フィリップ・K・ディックの短編「にせもの」の映画化
ゲイリー・シニーズ主演で地味ながらB級の良作  
「めぐりあう時間たち」 2002年  スティーヴン・ダルドリー 
文学による時を越える旅、奥の深い名作です。映画も小説もどちらも傑作です 
ジュリアン・ムーア、ニコール・キッドマン、メリル・ストリープ主演
「マイノリティ・リポート」  2002年  スティーヴン・スピルバーグ 
フィリップ・K・ディックの短編を映画化
犯罪を予知する超能力者により犯罪を犯すと指摘された捜査官トム・クルーズ
追われる主人公の逃走と逆襲の物語
トム・クルーズ、コリン・ファレル、サマンサ・モートン主演 
「ソラリス」  2002年  スティーヴン・ソダーバーグ 
タルコフスキーの名作「惑星ソラリス」のリメイク
ジョージ・クルーニー、ナターシャ・マケルホーン主演 
「変身」  2002年  ワレーリイ・フォーキン 
フランツ・カフカの名作をロシア演劇界の鬼才が映画化 
エブゲーニイ・ミローノフ主演 
「サラマンダー」 2002年  ロブ・ボウマン 
古代の竜サラマンダーが現代によみがえり、人類を絶滅の危機に追いやります。
人間はサラマンダーを倒せるか?
クリスチャン・ベイル、マシュー・マコノヒー主演
「スターウォーズ」の舞台劇のくだりなど、世界観は良かった。
(その分後半がもったいない)「白鯨」+「マッドマックス2」 
「タイム・トラベラー
 戦場に舞い降りた少年」
 
2002年 ハーレイ・コークリス 
タイム・スリップにより、戦争中の英国に現れた少年の出会いと別れ 
「ロスト・メモリーズ」  2002年  イ・シミョン 
第二次世界大戦で日本が勝利した世界での韓国を描いた並行宇宙SF 
「スパイキッズ2 失われた夢の島」  2002年  ロバート・ロドリゲス 
夢の中のキャラクターを実現させた不気味な島が舞台  
「ペイ・チェック/消された記憶」  2003年  ジョン・ウー 
フィリップ・K・ディック原作でベン・アフレック主演の近未来SF映画  
「エターナル・サンシャイン」 2004年  ミシェル・ゴンドリー 
時間を越えた素晴らしい愛の物語ですが、SFかどうかは? でも傑作です!
ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット主演 
「プライマー」  2004年  シェーン・カルース 
タイムマシーンもののSF
監督・製作・脚本・主演・撮影・編集・音楽すべてシェーン・ルーカス
サンダンス映画祭で審査員大賞受賞! 
「2046」  2004年  ウォン・カーウァイ 
名作「花様年華」のSF版ともいえる美しい映画 
トニー・レオン、木村拓哉、コン・リー、チャン・ツィイー主演 
「CODE46」 2004年  マイケル・ウィンターボトム 
演出によって作られた管理された未来社会を背景にした悲しいラブストーリー
インディス・ワールド」の監督によるSF作品 
サマンサ・モートン、ティム・ロビンス主演 
2005年
「銀河ヒッチハイク・ガイド」  ガース・ジェニングス 
元はイギリスBBC製作のラジオ番組で、そのノベライゼーション。
実写のテレビドラマもありDVD化もされている伝説のぶっ飛びSFアドベンチャー   
「Vフォー・ヴェンデッタ」 ジェームズ・マクティーグ 
DCコミック原作のディストピアSF
ナタリー・ポートマン主演
脚本は「マトリックス」のウォシャウスキー姉妹で見ごたえあり  
「セレニティー」  ジェス・ウェドン 
TVシリーズ「Firefly」の映画版でカルト的な人気の冒険アドベンチャーSF
ネイサン・フィリオン、ジーナ・トーレス主演   
「宇宙戦争」 スティーヴン・スピルバーグ 
H・G・ウェルズ原作の映画化をリメイク 
トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ティム・ロビンス主演  
「バタフライ・エフェクト」  エレック・ブレス、J・マッキー・グルーバー 
「バタフライ効果」をテーマにした過去改変SFサスペンス映画
アシュトン・カッチャー、エイミー・スマート主演
僕的には思い上がったアメリカ人的主人公に感情移入できないためイライラ。
続編も出来たヒット作  
「帰ってきたヒトラー」  ダーヴィット・ヴネント  
ヒトラーが現代にタイムスリップ。なぜかヒーローになってしまうという喜劇  
「サマータイム・マシン・ブルース」  本広克之 
タイムトラベルものの傑作
上田誠によるヨーロッパ企画の舞台劇がもとになっている青春映画の名作
瑛太、上野樹里、ムロツヨシ、本田力主演 
2006年
「トゥモロー・ワールド」  アルフォンソ・キュアロン 
子供が消えた近未来のイギリスを描いた近未来SF映画 
クライブ・オーウェン、ジュリアン・ムーア主演 
「グエムル 漢江の怪物」  ボン・ジュノ 
韓国版リアリズム怪獣映画
怪獣に連れ去られた娘を助けようと奮闘する家族のドラマ
ポン・ジュノの名を世界に知らしめた大ヒット作 
「ファウンテン 永遠につづく愛」  ダーレン・アロノフスキー 
ヒュー・ジャックマン、レイチェル・ワイズによる不思議で異様な愛の物語 
これもアロノフスキー・ワールド全開のようです 
「プレステージ」 クリストファー・ノーラン 
19世紀末のロンドンを舞台に2大マジシャンが戦いを繰り広げるSF? 
ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベイル主演 
「スキャナー・ダークリー」 リチャード・リンクレーター
フィリップ・K・ディックの不気味な傑作「暗闇のスキャナー」を映画化  
「スピーシーズ NEO」  ジョン・ストリックランド
 異星人の子供を地球人に産ませるという大ヒット作「スピーシーズ」のリメイク  
2007年
「NEXT ネクスト」  2007年  リー・タマホリ 
フィリップ・K・ディックの短編小説「ゴールデンマン」の映画化
2分先の未来を予知できる男のお話。
ニコラス・ケイジは主演だけでなく製作も担当 
「サンシャイン2057」  2007年  ダニー・ボイル 
死滅寸前の太陽を復活させるために核爆弾を打ち込む宇宙飛行士たちの物語 
キリアン・マーフィ、真田広之、ミシェル・ヨー主演 
「アバター」  2008年  ジェームズ・キャメロン
 CG技術の進化が生んだ新たな時代の電脳世界 
サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ主演 
「WALL・E ウォーリー」  2008年  アンドリュー・スタントン 
アカデミー長編アニメ賞受賞 ロボットアニメの代表作 
「クローバー・フィールド/
HAKAISHA」
 
2008年  マット・リーヴス 
主観カメラの撮影により怪獣ものの新たなスタイルを生み出した21世紀的な作品 
ブラインドネス  2008年  フェルナンド・メイレレス 
感染症によって盲目となった人々の苦難の日々を描いた終末世界SF
重い内容ですがノーベル文学賞作家の原作だけあって、奥の深いラスト  
「アイアンマン」 2008年  ジョン・ファブロー 
マーベル・シリーズでもこれはまあSF作品といえるかな? 
ロバート・ダウニーJr、ジェフ・ブリッジス主演 
「ザ・ロード」  2009年  ジョン・ヒルコート 
終末戦争後のアメリカが舞台
文明が失われた社会を生きる父と子のリアルなサバイバル
原作はコーマック・マッカーシー
主演はヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー 
「第九地区」  2009年  ニール・ブロムカンプ 
南アフリカ出身監督による宇宙人差別問題を描いた異色の社会派SF作品 
シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ主演 
「月に囚われた男」  2009年  ダンカン・ジョーンズ 
サム・ロックウェル主演
月面で一人作業をする男におこる異常事態を描いたサスペンスSF 
「ウィッチメン」  2009年  ザック・ジョーンズ 
ウォッチメンによってベトナム戦争に勝利したアメリカ
アメコミものながら並行宇宙ものでダークなファンタジーSF  
「スター・トレック」  2009年  J・J・エイブラムス 
カルト的人気を誇るテレビ・シリーズのリメイク映画 
クリス・パイン、ザカリー・クイント、ウィノナ・ライダー主演 
「サマーウォーズ」 2009年 細田守 
細田守の人気を決定づけた仮想空間ゲームと現実を融合させた新たな時代のSF 
2010年代
「インセプション」  2010年  クリストファー・ノーラン 
脳内記憶を探る冒険SF、CGの進化なしには映像化不可能だった作品 
レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演 
「モンスターズ/地球外生命体」 2010年  ギャレス・エドワーズ
 後に「ゴジラ」、「ローグワン」を撮ることになる監督の出世作
地球外生命体によって危機に陥った人々をドキュメンタリータッチで描いた作品  
「わたしを離さないで」  2011年  マーク・ロマネスク
人間とは?生きるとは?を問いかけるSFのスタイルをもつ傑作
原作はカズオ・イシグロ(2017年ノーベル文学賞受賞)
キャリー・マリガン、アンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ主演 
「メランコリア」  2011年  ラース・フォン・トリアー
 彗星の衝突による地球崩壊、その日を迎える人々は・・・ 
(出)キルステン・ダンスト、シャルロット・ゲンズブール
キーファー・サザーランド、シャーロット・ランプリング 
「ツリー・オブ・ライフ」  2011年  テレンス・マリック 
内宇宙版「2001年宇宙の旅」(カンヌ国際映画祭パルムドール受賞) 
ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャステイン主演 
「ミッション:8ミニッツ」  2011年 ダンカン・ジョーンズ
8分間だけ過去に戻り、テロ事件の犯人を操作するSF推理並行宇宙ドラマ
ダルトン・トランボの名作「ジョニーは戦場へ行った」をプラス 
主演はジェイク・ギレンホール、ミシェル・モナハン
「猿に惑星:創世記」  2011年  ルパート・ワイアット 
「猿の惑星」を本格的にリメイク  
「アジャストメント」  2011年 ジョージ・ノルフィ
マット・デイモン、エミリー・ブラント主演の運命調整ものSF
原作はフィリップ・K・ディック 
「EVA エヴァ」 2011年 キケ・マイーヨ 
スペイン製のロボットSF映画  
「アタック・ザ・ブロック」  2011年 ジョー・コーニッシュ 
エイリアンとストリート・キッズの戦いを描いた社会派青春アクションSF
これは確かに掘り出し物。主演は新「スター・ウォーズ」のフィン(ジョン・ボイエガ)! 
2012年
「トータル・リコール」  レン・ワイズマン 
ポール・ヴァーホーベン監督の同名映画(1990年)のリメイク。
主演はコリン・ファレルで原作はフィリップ・K・ディック 
「LOOPER/ルーパー」  ライアン・ジョンソン
 ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ブルース・ウィリス主演
タイムマシンに乗って送られてきた未来の自分を殺す指令を受けた殺し屋の物語  
「ハンガー・ゲーム」 ゲイリー・ロス 
近未来の管理社会、殺し合いをするために集められた若者たちの逃亡と闘い 
ジェニファー・ローレンス主演の「バトルロワイヤル」のSF版? 
「宇宙戦艦ヤマト2199」  出渕裕 
「宇宙戦艦ヤマト」(1974年)のリメイク版(原)西崎義展
オリジナルを見てアニメ界に入ったアニメーターたちによる入魂の作品 
「クラウド・アトラス」  ウォシャウスキー兄弟 
1970年代から未来へ壮大なスケールのSF歴史ファンタジー
3時間の大作ですが、全体の流れがわかるとわかりやすい作品です。
原作はデヴィッド・ミッチェルで主演はトム・ハンクス、ハル・ベリー(一人6役) 
「クロニクル」  ジョシュ・トランク 
超能力者になってしまった3人の高校生の学園ドラマ
武器を買って学校を襲うテロリストと同じ心理が恐い!
デイン・デハーンと「ブラックパンサー」のマイケル・B・ジョーダン主演 
「ザ・ベイ」  バリー・レヴィンソン
 巨匠バリー・レヴィンソンによr寄生虫によるパンデミック・パニック映画  
「プロメテウス」 リドリー・スコット
 「エイリアン」シリーズ前日譚の第一作。エイリアンは最後まで出てきません。  
2013年
「アンダー・ザ・スキン/種の捕食」  ジョナサン・グレイザー 
人間を捕食する美しき異星人が繰り広げる謎の捕食行動
ドキュメンタリー・タッチで演じるスカーレット・ヨハンソンの魅力爆発!  
「ゼロ・グラヴィティ」  アルフォンソ・キュアロン
「無重力」の宇宙空間からの脱出と人間性の回復を描いた近未来SF映画の傑作
SF映画の名作へのオマージュもたっぷり(アカデミー賞7部門受賞) 
サンドラ・ブロック主演 
「her 世界でひとつの彼女」  スパイク・ジョーンズ 
人工知能のサマンサに恋をしてしまった男の運命は? 
ホアキン・フェニックス、エイミー・アダムス、スカーレット・ヨハンソン(声)主演 
「スノーピアサー」  ポン・ジュノ 
凍りついてしまった地上で生き残ったのは永遠に走り続ける列車の乗員だけ。
そこで起きた革命と彼らが進むべき未来とは?韓国の巨匠による傑作終末SF
クリス・エバンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン
エド・ハリス、ジョン・ハート、オクタビア・スペンサーほか  
「コングレス未来学会議」  アリ・フォルマン 
アニメと実写の融合、俳優を3D化する時代の新しい映画
俳優もいらない未来の娯楽とは?ついに来た未来の映画。
これもまた原作はスタニスワフ・レム!恐るべし。
ロビン・ライト、ハーベイ・カイテルが実写部分の主演 
「ワールズエンド 
酔払いが世界を救う!」 
エドガー・ライト  
宇宙人侵略SF映画へのオマージュ・パロディ映画
サイモン・ペッグ、ニック・フロスト主演の英国らしいブラック・コメディー 
「ゼロの未来」  テリー・ギリアム 
「ゼロ」についての研究を行う天才技術者
コンピューターに支配された社会の混沌を巨匠が描きます
クリストフ・ヴァルツ、デヴィッド・シューリス主演  
「神々のたそがれ」  アレクセイ・ゲルマン 
ストルガツキー兄弟「神様はつらい」映画化作品
神を自称する支配者により暴力的に支配される星の悲劇  
「エウロパ」  セバスチャン・コルデロ  
ファースト・コンタクトSFですが少々グロいようです 
「パシフィック・リム」  ギレルモ・デル・トロ
 怪獣映画とロボット・アニメの融合でもあるSF・バトル・アクション 
チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ主演 
「ランダム 存在の確率」  ジェームズ・W・バーキット 
「シュレディンガーの猫」の理論をもとに作られたサスペンスSF
彗星の影響で起きた不思議な事件を描きます。
エミリー・フォクスラー、モーリー・スターリング主演  
「エリジウム」 ニール・ブロムカンプ
 貧困層と富裕層に二極化した未来を舞台にしたSFサスペンス・アクション 
マット・デイモン、ジョディ・フォスター主演 
    2014年
「ALL YOU NEED IS KILL」  ダグ・ライマン 
人生を何度でもやり直せるなら、あなたはどんな生き方を選びますか?
異星人との戦場バトル・ムービー 
トム・クルーズ、エミリー・ブラント、ビル・パクストン主演 
「インターステラー」  クリストファー・ノーラン
 地球を救うために宇宙に旅立った宇宙飛行士と家族との愛情の物語
マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ主演  
「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」 ジェームズ・ガン 
マーベルもののスピンオフのような・・・でも面白い!続編も楽しいです。  
「プリデスティネーション」  マイケル・スピエリッグ、ピーター・スピエリッグ 
タイムトラベルによる犯罪抑止SFでイーサン・ホークが主演 
原作はロバート・A・ハインラインの短編「輪廻の蛇」 
「モンスターズ/新種襲来」  トム・グリーン
「モンスターズ/地球外生命体」の続編で「ディア・ハンター」「地獄の黙示録」
「プライベート・ライアン」「風の谷のナウシカ」「マッド・マックス」
「アメリカン・スナイパー」「ブラック・ホーク・ダウン」「トレマーズ」・・
様々な映画の要素を持ち込み、人間が地球外生命体より怖いことを描いた異色作  
「ダイバー・ジェント」  ニール・バーガー 
「ハンガー・ゲーム」的SFバトル&恋愛ドラマ 
シェイリーン・ウッドリー、テオ・ジェームズ主演 
「トランセンデンス」  ウォーリー・フィスター 
脳をAIに移植した科学者の物語
ジョニー・デップ主演の「her 世界でひとつの彼女」逆ヴァージョン  
2015年
「オデッセイ」 リドリー・スコット 
火星に取り残された宇宙飛行士が生き延びるためにサバイバル生活を開始
マット・デイモン、ジェシカ・チャスティン主演  
「エクスマキナ」  アレックス・ガーランド 
AIと開発者、その間に入った観察者、三者の間の心理ドラマ 
ドーナル・グリーソン、アリシア・ヴィカンダー、オスカー・アイザック主演 
「エヴォリューション」  ルシール・アザリロヴィック 
「私を離さないで」「グレートブルー」「ローズマリーの赤ちゃん」「仮面ライダー」
「エイリアン」「イレイザーヘッド」…不気味で美しい人類進化SFの隠れた名作 
「マッドマックス/怒りのデスロード」  ジョージ・ミラー 
30年ぶりに製作された続編であり、シリーズ最高傑作! 
トム・ハーディ、シャーリーズ・セロン、ニコラス・ホルト主演 
「チャッピー」 ニール・ブロムカンプ 
進化型ロボット(コンピューター)を主人公にしたSF人間ドラマ
シャールト・コプリー、デブ・パテル主演 
「トゥモローランド」  ブラッド・バード  
もうひとつの拡張現実世界が人類の未来を救う。そのための人材リクルート物語
興味津々の展開から少々理解しずらい結末へ。話はけっこう単純なのですが・・・ 
「シークレット・チルドレン
禁じられた力」
 
アンドリュー・ドロス・パレルモ 
アメリカの農村で隠れて育てられた瞬間移動の能力をもつ子供たち 
「十年」(オムニバス) クオック・ジョン他5人 
中国の支配下となった香港の2025年を描いた異色の近未来SF映画 
「アイアムアヒーロー」  佐藤信介 
大泉洋主演のゾンビならぬゾキューンもの
笑いと残虐さとスリルを兼ね備えた掘り出し物 
有村架純、長澤まさみ主演 
  2016年
「ローグワン/
スターウォーズ・ストーリー」
ギャレス・エドワーズ
 「スター・ウォーズ」シリーズから生まれた40年ぶりの傑作! 
フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ主演  
「メッセージ」 ドゥニ・ヴィルヌーブ 
ファーストコンタクトものの新たな傑作
原作はテッド・チャンの「あなたの人生の物語」 
エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー主演  
「シン・ゴジラ」  庵野秀明 
日本が生んだ怪獣映画の傑作「ゴジラ」の21世紀バージョン
長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾主演 
「スペクトル」  ニック・マチュー 
兵器として作られた「生と死」の間の亡霊たちと戦う部隊の苦闘を描いたバトルSF  
「セブン・シスターズ」  トミー・ウィルコラ 
人工抑制のため二人目以降の子供はコールドスリープされる未来
7つ子が一人を交代に生きていたが、その一人が行方不明に・・・ 
「ゴーストバスターズ」 ポール・フェイグ  
正直、リメイクの本作の方が面白いと思います
主演はメリッサ・マッカーシー、クリスティン・フィグ、ケイト・マッキノン 
「団地」 阪本順治  
大阪の団地を舞台に繰り広げられるドタバタ喜劇がまさかの「未知との遭遇」へ!
そうなる伏線に注目しながら見ましょう。面白い! 
「パッセンジャー」  モルテン・ティルドゥム
ロビンソン・クルーソーの宇宙版であり、究極のラブ・ストーリー
「宇宙戦艦ヤマト」、「2001年宇宙の旅」
「サイレント・ランニング」、「シャイニング」的
地味ながら様々作品の要素が楽しめる作品 
「新感染 ファイナル・エクスプレス」  ヨン・サンホ 
ゾンビ映画と密室列車を舞台にした大ヒットパニックSF  
2017年
「ブレードランナー2049」  ドュニ・ヴィルヌーブ 
ブレード・ランナー」の続編  
ライアン・ゴスリング、ハリソン・フォード、アナ・デ・アルミス主演 
「スターウォーズ/最後のジェダイ」  ライアン・ジョンソン
シリーズの8にあたる作品
前作上回る予想外の展開はライアン・ジョンソンの脚本のおかげか?  
虐殺器官  村瀬修功
 世界中でテロを生み出しているという言語学者の暗殺を依頼された兵士の戦い
原作は、若くしてこの世を去った伝説的SF作家の伊藤計劃 
「散歩する侵略者」  黒沢清 
地球侵略は戦争だけで行われるわけではない。
「概念」を奪う宇宙人に対抗する人類の最終兵器とは?
長澤まさみ、松田龍平主演 
「シェイプ・オブ・ウォーター」 ギレルモ・デル・トロ 
SF映画のアカデミー作品賞受賞は初の快挙!
美しき映像と音楽による水中版「美女と野獣」
サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン主演 
「エイリアン : コヴェナント」  リドリー・スコット 
「エイリアン」シリーズ前日譚の2作目。究極の生物兵器「エイリアン」が遂に登場  
「ダウンサイズ」  アレクサンダー・ペイン
人類14分の1化計画により環境破壊にストップをかけようとするが・・・  
「テルマ」  ヨアキム・トリアー 
超能力により人間を消せる少女とその家族の悲劇 (ノルウェー映画) 
「ライフ」 ダニエル・エスピノーサ 
ISSの中で火星から来た地球外生命体が暴走。
宇宙飛行士たちとの戦いが始まります。  
「ザ・サークル」  ジェームズ・ポンソルト
 私生活を公開しSNSのアイドルとなった女性が書き込まれる悲劇
「リセット 決死のカウントダウン」  チャン 
中国製SF大作パラレル・ワールド、タイム・スリップの融合作品 
「オクジャ/okja」  ポン・ジュノ 
韓国怪獣映画の巨匠による食肉用トトロと少女のおとぎ話
ジョン・デンバー「アニーズ・ソング」、アイズレ―・ブラザース「Harvest for the World」 
「キングコング 骸骨島の巨神」 ジョーダン・V・ロバーツ 
70年代並行世界を舞台にした怪獣映画  
 2018年
「レプリカズ」  ジャフリー・ナックマノフ
 死体の意識(脳)をロボットの脳に移植しようとする危険な研究者  
「ブラック・パンサー」  ライアン・クーグラー 
黒人による黒人のための黒人の秘密の国の王の物語(マーベル映画) 
アナイアレイション - 全滅領域 - アレックス・ガーランド 
謎の生命体が支配する危険地域に侵入した探査チームの物語
「結晶世界」「地球の長い午後」「ストーカー」を融合
傑作ファースト・コンタクトSF  
「嵐の中で」 オリオル・パウロ
未来改変型SF、過去と未来がテレビ画面でつながったことで変えられた世界 
「移動都市モータル・エンジン」  ピーター・ジャクソン  
移動する都市というスケールのでかいSFらしい物語で、十分楽しめます! 
「アントマン&ワスプ」  ペイトン・リード  
アベンジャ―ズの単品ものですがタイム・トラベルものでもあります 
「ヴェノム」  ルーベン・フライシャー 
スパイダーマンの敵役が単独でダーク・ヒーローに  
「軽い男じゃないのよ」 エレオノール・ブリア 
男女の立場が逆転した世界にスリップしたプレイ・ボーイ (フランス映画) 
「孤独なふりした世界で」 リード・モラーノ 
人類絶滅後生き残った図書館員
遺体処理、街の整理をしていると、ある日少女が現れます。
タイトルの意味はラストに明らかになります。 文明崩壊後SFの快作! 
「ハイ・ライフ」  クレール・ドゥニ
 犯罪者を乗せてブラックホールへ向かった実験宇宙船。
そこで悲劇が起きる中、赤ん坊が誕生。生き残った親子の運命は?  
「バード・ボックス」  スザンネ・ビア
見れば自殺してしまう何かから逃げる親子の逃避行
アイデアが見事でリアリズム演出も上手い 
「ボーダー 二つの世界」  アリ・アッバシ 
半人半獣の存在から人間とは何か?が見えてくるダークSF 
「ジュラシック・ワールド 炎の王国」 J・A・パヨナ 
「ジュラシック・パーク」の続編  
「MEGザ・モンスター」 ジョン・タートループ
深海の底に更なる深海が存在しそこに住む巨大ザメが暴れ出す海洋SF 
「レディ・プレイヤー1」 スティーヴン・スピルバーグ
究極のゲーム・ムーヴィー
さすがはスピルバーグ作品だけあって面白いです!  
「ペンギン・ハイウェイ」(アニメ) 石田裕康
 森見登美彦原作の小説を映画化した想像力爆発の名作 
2019年
「アベンジャーズ/エンド・ゲーム」 アンソニー&ジョー・ルッソ 
タイム・トラベルものの新たな名作の仲間入りをした「アベンジャーズ最終作」  
「アトランティックス」 マティ・ディオプ  
アフリカを舞台にした美しいダーク・ファンタジー 
「アド・アストラ」 ジェームズ・グレイ
 SF版「地獄の黙示録」であり「2001年宇宙の旅」のリメイク的展開
ただラストが宇宙規模の父と息子の和解の物語になったのが・・・
「センス・オブ・ワンダー」不足  
「イエスタディ」 ダニー・ボイル 
ビートルズがいない世界を舞台にした平行世界SF  
「ヴァスト・オブ・ナイト」  アンドリュー・パターソン
ファースト・コンタクトものの快作。「未知との遭遇」の前日譚的な話 
「ジョジョ・ラビット」  タイカ・ワイティティ 
「イマジナリー・フレンド」のヒトラーと共に成長する少年の物語  
「アリータ・バトル・エンジェル」  ロバート・ロドリゲス 
木城ゆきと「銃夢」の映画化 
アニメ、ゲーム、格闘技、SFの融合 
「月影の下で」  ジム・ミックル 
2024年に起きるフィラデルフィアの崩壊と1988年に起きた連続殺人事件
その関りの謎に迫まる歴史改変SFの快作!
地味ながらよくできています。ただし、倫理的にはNGでしょ! 
「ユピテルとイオ 地球最後の少女」  ジョナサン・ヘルバート 
大気汚染により人類が地球を脱出。
残って生命が適応できるとこを証明しようとする親子。
しかし、木星の衛星イオへの最後の脱出船出発の連絡が来ます。  
「ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ」  マイケル・ドハティ 
ゴジラなど怪獣たちの本格的なハリウッド・リメイク作品  
流転の地球  フラント・グオ
 お金かけすぎ、話し詰め込み過ぎの中国製超大作  
2020年代
 2020年
「オールド・ガード」  ジーナ・プリンス=バイスウッド 
永遠に生きることで様々な戦場に参加した傭兵たちの物語  
「TENET」  クリストファー・ノーラン 
時間逆行という新たなジャンルを映像化した画期的な作品  
「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」  キャシー・ヤン 
DCの悪女が単独でヒーローになったSF女性映画  
「ミッドナイト・スカイ」  ジョージ・クルーニー 
地球滅亡もの「惑星ソラリス」「ゼロ・グラビティ」「ユピテルとイオ」などの要素  
「パーム・スプリングス」  マークス・バーバコウ
タイム・リープ・ラブ・コメディの掘り出し物!なかなかよくできたお話  
2021年
「トゥモロー・ウォー」  クリス・マッケイ 
 「ターミネーター」「エイリアン」「遊星からの物体X」の見事な融合! 
「オキシジェン」 アレクサンドル・アジャ 
「宇宙移民」「クローン」「人類絶滅」・・・医療用ポッドから大宇宙へ  
DUNE/デューン 砂の惑星」  ドゥニ・ヴィルヌーヴ 
 「砂の惑星」を再映画化し、見事に成功させました!
2022年 
「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」 ジェームズ・キャメロン 
「アバター」の続編。キャメロン得意の海を舞台にしたアクション大作 
2023年 
   
<参考>
「SF映画200」 (2019年)

洋泉社MOOK
別冊映画秘宝
責任編集STUDIO28

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