東京オリンピック2020
日本人メダリストたち
<東京オリンピック2020-2021>
 開催すら危ぶまれた東京オリンピックがなんとか大きな事件もなく終わりました。
 たぶん開催によって、コロナ・ウィルスが直接的に拡散したとは言えないと思います。
 逆に、日本選手の大活躍のおかげで多くの人が家でテレビに釘づけになり、コロナ・ウィルスの蔓延を抑止したかもしれません。
 少なくとも、選手たちは出来る限りの努力を惜しまず、ボランティア・スタッフの方々も出来る限りのことをされたはずです。
 そのことは、素晴らしいプレーの記憶が証明してくれるはずです。

<活躍した選手、そうでない選手>
 今大会は、とにかく日本人選手が大活躍。ということで、メダリストのリストを作るのも結構、時間がかかりました。
 うれしい誤算です。
 メダルの総数が58で、そのうち女子が30個、男子が25個、男女混合が3個でした。
 柔道とレスリングの数が多く、柔道が12個、レスリングが7個と圧倒的な数です。
 それでも今回特徴的なのは、数は少なくても多くの競技でメダルを獲得していることです。(19競技)
 それにこの中にはないものの、陸上競技で中長距離での初入賞が多くあり、今後の可能性を感じさせたことも忘れられません。
 逆に、あまりにオリンピック前に注目され過ぎ、さらに延期によるブランクという誤算により、オリンピックで予想外の結果となった競技もありました。
 競泳、バドミントン、陸上100&リレーは、残念な結果となりました。

柔道
 選手選考の狭き門を争う中で、精神的にも肉体的にも鍛えられていたのが柔道の選手たちです。
 もちろんその中でも準備ができていたかどうかは、人それぞれでもありました。
 その違いは試合前の表情からも見て取れました。阿部や大野などの「表情」には「勝つ」と思わせる風格がありました。
 ある意味、畳に立った時、すでに勝者には「勝者のメンタリティー」があったように思えます。
 それぞれのモチベーションにより大会に臨んだ選手たちは、コロナという障害と延期という空白期間という危機を乗り越えました。
 しかし、最後の最後にそうしたプレッシャーを乗り越えたかどうか?その差が結果を生み出したように思います。
 幸いにして日本選手の多くは、そのプレッシャーを乗り越え、それをプラスにしたのかもしれません。
混合団体  永瀬貴規、向翔一郎
ウルフ・アロン、原沢久喜、阿部詩
芳田司、田代未来、新井千鶴
浜田尚里、素根輝
女子78kg超級  素根輝 
女子78kg 濱田尚里 
女子70kg 新井千鶴 
女子57g 芳田司
女子52kg  阿部詩 
女子48kg  渡名喜風南 
男子100kg  ウルフ・アロン 
男子81kg  永瀬貴規 
男子73kg 大野将平 
男子66kg  阿部一二三 
男子60kg  高藤直寿 
レスリング
 女子レスリングもまた柔道と同様、国内での選考争いによって、他の競技よりも精神的に鍛えられていました。
 海外選手との試合がコロナにより困難になっても、ハードな国内での試合と練習で、彼女たちは十分に準備ができていたのです。
 特に素晴らしいライバルや家族の存在が彼女たちの心を支えていたことも大きかったでしょう。
 そうした心の支えの存在もまたメダリストにとっては大きかったはずです。
女子フリー62kg 川井友香子 
女子フリー57kg  川井梨紗子 
女子フリー50kg  須崎優衣 
女子フリー53kg  向田真優 
男子フリー65kg  乙黒拓斗 
男子グレコローマン77kg 屋比久翔平 
男子グレコローマン60kg 文田健一郎 
ボクシング
女子フェザー級  入江聖奈 
女子フライ級  並木月海 
男子フライ級  田中亮明 
体操
女子種目別ゆか  村上茉愛 
男子団体総合  萱 和磨、北園 丈琉、橋本 大輝、谷川 航 
男子個人総合  橋本大輝 
男子種目別鉄棒  橋本大輝 
男子種目別あん馬  萱和磨 
卓球
 伊藤美誠の銅メダルをまったく喜んでいないことは、いかに彼女が打倒中国を目指していたことの証明でした。
 東京オリンピックのメダリストで最も悔しいメダリストが金・銀・銅のメダルを3個もとった人物だというのは意外です。
 メダルを獲得することは目標とは限りません。逆にメダルがとれても満足できない人がいるのもありだということです!
混合ダブルス 水谷隼、伊藤美誠
女子団体  石川佳純、平野美宇、伊藤美誠 
女子個人 伊藤美誠
男子団体  丹羽孝希、張本智和、水谷隼 
競泳
 大橋選手がレース前に至っていた境地、「結果ではなく自分の努力を証明したいだけだった」
 そこに至るまでのメンタルの苦しみを彼女はスタートの際、すでに乗り越えていたのでした。
 それまで本番で結果を残せなかった彼女が見事に変身。その経験が他の選手にも伝わって欲しい。
女子400m個人メドレー  大橋悠依
女子200m個人メドレー  大橋悠依 
男子200mバタフライ 本多灯 
スケートボード
 スケート・ボードは、「オリンピックとは何か?」について考えさせてくれました。
 彼女たちにとって、オリンピックは・・・
 普段から一緒にやっている仲間たちとの遊び場が、突然、世界的イベントでの勝負の場に変化しただけのことでした。
 10代の少女たちは、そんな大人の事情など関係なくいつもどおりにプレーをしただけだったのです。
 だからこそ、彼女たちは国籍など関係なく、メダルの獲得を喜ぶだけでなく、その挑戦を称え合ったのです。
 彼女たちにとって、金メダルは焼肉とそれほど、その価値は違わなかったのかもしれません。
 若者たちによって始められた「若いスポーツ」は、その精神が歴史のあるスポーツとはそもそも異なります。
 その違いは、今だけで、いつしか大人の事情に毒され変化してしまうのか?
 それとも、これらのスポーツがオリンピックを変えて行くことになるのか?
女子ストリート  西矢椛 
中山楓奈 
女子パーク 四十住さくら 
開心那 
男子ストリート  堀米雄斗 
アーチェリー
男子団体  古川高晴、武藤弘樹、河田悠希
男子個人 古川高晴 
サーフィン
 サーフィンほど自然環境の偶然性に結果が左右されるスポーツはないでしょう。
 今後、人口の波で競技を行うことになる可能性もあります。
 でも、そうなったら文化としてのサーフィンは失われることになるでしょう。
 サーフィンは、「競技スポーツ」なのか?「スポーツ文化」なのか?
 海が好きな僕的には、文句なしに「スポーツ文化」です!
 オリンピックが今後も競技化を進めるならオリンピックの競技種目からハズレていいと思います。
男子  五十嵐カノア 
女子  都築有夢路 
ウェイトリフティング
女子59kg  安藤美希子 
フェンシング
男子エペ団体  見延和靖、加納虹輝、山田優、宇山賢
バドミントン
 大会で最も金メダルが有力視されていたバドミントン・チームの崩壊はまさに誤算でした。
 国外での活動ができず、その対外練習の場を失ったことは敗因でしたが、それは他の競技にも言える事。
 海外での活動の重要性があまりに大きかったことは確かですが、それを補う国内での練習は難しくバラバラだったようです。
 チームで動くことがない個人中心の選手たちは、こうした危機に弱かったのでしょう。
混合ダブルス  渡辺勇大、東野有紗 
自転車
トラック女子オムニアム  梶原悠未 
バスケットボール
 東京大会最大のサプライズは、女子バスケットの決勝進出かもしれません。
 東日本大震災直後に、なでしこジャパンがワールドカップで優勝した時のことを思い出した方も多かったはずです。
 渡嘉敷という大きな存在がケガで不在なことで、逆に日本独自のスタイルが完成したのかもしれません。
 決勝ではアメリカは、日本の3pシュートとを抑えることに徹底していました。
 序盤、それを逆手に町田を中心に2pシュートを決められれば面白い展開になったかもしれません。しかし、ミスが多すぎた!。
 それにしても、今後、女子バスケ人気は高まるはずで、サッカーなでしこジャパンが心配です。
 今後、バスケットボールのプレースタイルは変わるのか?その可能性も感じさせる大活躍でした。
女子  高田」」・真希、長岡萌映子、三好南穂
町田瑠唯、宮澤夕貴、オコエ桃仁花
東藤なな子、本橋菜子、林咲希
馬瓜エブリン、宮崎早織、赤穂ひまわり

(HC)トム・ホーバス
野球・ソフトボール
 13年越しの2連覇を達成したチームの中心には同じ投手、上野がいました。
 東京オリンピックにおける日本選手団の活躍は、彼女たちの金メダルから始まりました。
 上野から19才の若き後藤への投手リレーは、いつか再びオリンピックで続きが見られる気がします。
ソフトボール 
 今大会、侍ジャパンへの期待はあまり大きくなかった気がします。 稲葉監督でいいのか?という疑問の声もありました。
 しかし、フタを開けると投手陣の踏ん張りとミスに付けこむ試合運びにより、ギリギリで勝利を手にして行きました。
 ただし、他国チームのオリンピックに対するモチベーションの違いは明確でした。本気度の違いから勝利は当然だったのかも?
 ソフトボールに比べるとオリンピックに必要な競技とは思えない。そう言われても仕方ないかもしれません。
野球   
空手
 パリ・オリンピックで「空手」は種目からはずれ、今後、空手は二度と正式種目にならないかもしれないとか。
 それだけにこの大会でのメダルの価値は、重いとも言えます。
女子形 清水希容 
男子形  喜友名諒 
男子組手75kg  荒賀龍太郎 
陸上
 国内での争いが激しければ、それで本番で結果を出せるのか?そうではないことは陸上短距離走の結果が示しています。
 あれだけ注目を浴び、選ばれた選手たちですが、肝心のオリンピックに彼らはピークを合わせられなかった。
 メンバー決定が遅れたことで、リレーの練習も遅れることになりました。
 選手それぞれがオリンピックにバラバラに向かっていった結果が、低調な記録の原因でした。
 それに比べると、短距離走と同じように競歩も期待されていましたが、じっくりと本番に向けて準備ができたのかもしれません。
男子競歩20km  池田向希
山西利和
スポーツ・クライミング
女子複合  野中生萌 
野口啓代 
ゴルフ
女子  稲見萌寧 

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