「特撮ヒーロー・ドラマの歴史 」

- 「ウルトラマン」、「仮面ライダー」、「秘密戦隊ゴレンジャー」・・・-

<特撮ヒーロー・ドラマ>
「特撮ヒーロー・ドラマは想像力の爆発である」
 それは子供たちのもつ豊かな想像力を刺激し、満足させ、さらなる爆発を生み出す可能性を秘めたドラマでなければならないからです。テレビに大きな夢を求める子供たちの期待に答えるためには、定番的な大人向けドラマの焼き直しでは受け入れられないはず。だからこそ、テレビの歴史に残る大ヒットドラマは、どれもそれまでにはなかった新しいアイデアから生まれ、その魅力を映像化することに成功した数少ない成功例なのです。最近では、レンタルDVDで過去の作品を見ることができるようなり、過去の名作は新たなファンを獲得できるようになりました。我が家でも、つい最近「秘密戦隊ゴレンジャー」を借りてきて子供たちと見てみました。確かに35年も前の作品なだけに、メカや武器、衣装などはチャチですが、それを補うだけの凝ったストーリーと驚きの展開は十分に楽しめます。30年もたってなお、こうして見られ続けているテレビ・ドラマは、大人向けでもそうはないでしょう。「ウルトラマン」や「仮面ライダー」が21世紀にはいってもこんなに人気者であり続けるとは、誰も思わなかったのではないでしょうか?
 最近の特撮ヒーロー・ドラマは、大人の視聴者を意識しすぎて子供たちを置き去りにしつつあるような気もしますが、それでもなお、その想像力の豊かさはゴールデン・タイムに放送されているくだらないクイズ番組やバラエティー番組の十倍はあると思います。
 最近の作品でも、「魔弾戦記リューケンドー」における下町限定ののどかなドラマ展開の意外さは大好きでした。「仮面ライダー・クーガ」の主人公を演じたオダギリ・ジョーの「自由」の香りとぶっ飛びぶりは、その後の彼の活躍を予想させるものでした。「超星艦隊セイザーX」では、昭和のファミリー・ドラマとスペース・オペラが合体するという笑える展開に思わず拍手をしてしまいました。
 もちろん心配もあります。常に子供たちのトレンドを意識して作られる物語の展開は、新しくはあってもすぐに飽きられる傾向を生み出しつつあります。おまけに玩具メーカーとのタイアップによって、ドラマより先にキャラクター・デザインができているようでは・・・自由な発想もしだいに失われる可能性が高そうです。
 しかし、そうした制約は昔もあったはず、作り手が楽しみ、努力していれば見る側にもその情熱は伝わるものです。そんな作り手の思いがストレートに伝わるのもまた特撮ヒーロー・ドラマの魅力かもしれません。だからこそ、巨額の費用をかけてCGによる完璧な映像を得たとしても、ピアノ線が見えるようなチャチな映像の作品に負けてしまうこともあるのです。
 ヒーロー特撮ドラマは、作り手と見る側ががいっしょになって遊ぶことで初めて完成する「想像力の玩具」なのかもしれません。
 あなたが好きな特撮ヒーロー・ドラマはどれですか?
 僕にとって最も思い出深い作品は「ウルトラセブン」です。正義とは何か?人類は地球にとって何なのか?愛情は人種(いや住む星の違い?)を超えられるのか?子供時代にこうした大切なことを知らず知らずのうちに考えさせられたことに感謝しています。子供向けといって、見る側も作る側も馬鹿にしてはいけないのです。
「ウルトラマン」、「仮面ライダー」、「ウルトラQ」、「仮面の忍者赤影」、「仮面ライダー・クウガ」、「重甲ビーファイター」、「魔弾戦記リューケンドー」、「ウルトラマン・メビウス」・・・。子供として見た作品と子供たちと見た作品、どれも思いで深い作品です。

 最後に作家、重松清さんのお言葉をひとつ。
「なあ、ウルトラマン、おまえの胸にカラータイマーが付いていたのは、もしかしたら、ずっと変身したままではいたくなかったからなのか?」
「娘に語るお父さんの歴史」より

<ヒーロー像の変遷>
・・・日本の場合、戦争で負けたときにね、通俗文化が変わらざるを得なかったと思うんですよ。戦争で負けた当事者である大人がね、なんか偉そうな顔して出てきたら、それはやっぱり許せないんですよね。だから、戦争に負けた後は、『まぼろし探偵』ぐらいまで、本当に少年が主人公だったんですよ。だって、『鉄人28号』の操縦者である金田正太郎でも、彼なんか署長さんより賢いわけでしょ?それをね、少年のほうが無垢で敗戦の責任持ってませんから - 実際の少年がどうだったかは知りませんよ - 受け入れて、主人公にしたんですよね。
 そして、それが『仮面ライダー』あたりになると変わってくるんです。主人公が、お兄さんになるんですよ。

宮崎駿「風の帰る場所」より

1950年代
「月光仮面」 1958年2月24日〜1959年7月9日(全130話)
(出)大瀬康一(月光仮面)、久野四郎、谷幹一
 番組の開始当初、毎日10分間の放送だったこともあり、その時間帯銭湯から子供の姿が消えることになった伝説の番組。(その後、週一回30分の番組になります)
さらにこの番組は連続テレビ・ドラマの元祖であり、生放送が主流だったテレビ番組製作の現場にフィルム撮影を持ち込んだ先駆作でもあった。
 原作、脚本は森進一の「おふくろさん」でも有名な川内康範、彼によって考えられたこの番組の基本精神はキャッチ・コピー「憎むな!殺すな!赦しましょう!」によく表されています。この精神はその後に作られるヒーローものの基本精神として受け継がれることになり、「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」に生かされることになります。昭和のヒーロー・ドラマの原点がこの作品にあったといえそうです。
「遊星王子」 1958年11月11日〜1959年9月〜4日(全46話)
(出)三村俊夫(村上不二夫)、早三千子、日吉としやす
 「月光仮面」のヒットを受けて誕生したヒーロー・ドラマ。宇宙人のヒーローを登場させた先駆作。さらにミニチュアのセットを用いて撮影を行った最初のテレビ・ドラマでもありました。キャラクター・デザインに明らかなように月光仮面が和風のヒーローだったのに比べ、遊星仮面はアメコミの影響を強く受けたヒーローでした。このドラマの原案と脚本を担当した伊上勝は、この後「隠密剣士」、「仮面の忍者 赤影」、「仮面ライダー」シリーズ、「水戸黄門」、「帰ってきたウルトラマン」などの脚本を手がけヒーロー・ドラマの中心人物となります。
「少年ジェット」 1959年〜1960年
「鉄腕アトム」(実写版) 1959年〜1960年
「まぼろし探偵」 1959年〜1960年
1960年代
「怪傑ハリマオ」 1960年4月5日〜1961年6月21日(全65話)
(原)山田克郎(脚)大村順一、伊上勝(出)勝木敏之、町田泉、近藤圭子
 ハリマオとは、第二次世界大戦中、東南アジアで対西欧のスパイ活動を行っていた実在の軍人をモデルにしています。日本では英雄として扱われていた人物でした。戦後間もない作品だったこともあり、番組に関わったスタッフの戦争体験が反映された作品でもありました。このシリーズの第1話から第5話はテレビ界初のカラー放送。さらにこのドラマは、実際に東南アジア、それもカンボジアのアンコールワットでのロケが行われました。(当時も危険な場所だったため、撮影中俳優たちは何度か兵士に逮捕されそうになったといいます)
 1989年和田勉監督により「ハリマオ」として映画化もされています。
「鉄人28号」(実写版) 1960年〜1960年
「ナショナル・キッド」 1960年〜1961年
「少年ケニア」 1961年〜1962年
「隠密剣士」 1962年10月7日〜1965年3月26日(全128話)
(監)船床定男(脚)伊上勝、加藤泰(主)大瀬康一、牧冬吉、大森俊介
 連続テレビ時代劇の先駆作。当初、人気はいまひとつだったが、第二部で敵役として忍者が活躍し始めてから人気が爆発。次々に新しい忍者、忍法が登場し、それが子供たちに大受けとなりました。この番組の基本展開はその後、「仮面の忍者 赤影」や「仮面ライダー」へと受け継がれることになります。さらにいろいろな忍法を特殊撮影によって表現することで、その後の特撮ものの基礎になりました。
「忍者部隊月光」 1964年4月3日〜1966年10月2日(全130話)
(原)吉田竜夫
 特撮戦隊ものの元祖といえる作品。世界平和のために結成された組織、「忍者部隊」がブラック団、マキューラなど悪の組織と戦うドラマ。
1964年には東映で映画化もされたヒット・シリーズ。ヘルメットをかぶった自衛隊を意識したようなコスチュームが印象的。
「ウルトラQ」 1966年1月2日〜1966年7月3日(全28話)ただし、第28話「あけてくれ!」は当初難解なため放送されず、再放送1967年の再放送で日の目を見た
(監修)(制)円谷英二(監)円谷一、梶田興治ほか(脚)金城哲夫、山田正弘ほか
 円谷プロによる初制作の特撮番組。星川航空のパイロット兼SF作家の万条目淳(佐原健二)、助手の戸川一平(西条康彦)、淳のガールフレンドのカメラマン、江戸川由利子(桜井浩子)3人が数々の怪現象に巻き込まれすが、それを知恵と勇気によって解決してゆくというドラマ。スーパー・ヒーローがいたわけではないが、ガラモン、ケムール人、ペギラ、M1号、カネゴン、ラゴンなど強烈な印象を残すキャラクターを数多く生み出したました。石坂浩二のオープニング・ナレーションも素晴らしかったが、「鳥を見た」、「あけてくれ!」、「宇宙からの贈り物」、「東京氷河期」など、タイトルのカッコよさも印象的でした。「トワイライト・ゾーン」を意識したという怪獣が登場しない回、「悪魔っ子」、「1/8計画」、「あけてくれ!」などの怖さとアイデアも忘れられません。
 視聴率は平均でも30%を越え、さらに、怪獣が登場する回の人気が高かったことから、怪獣中心にストーリーを変える方向に進み、その延長として「ウルトラマン」が誕生します。
ウルトラマン 1966年7月17日〜1967年4月9日(全39話)
(監)円谷一、実相寺昭雄、飯島敏宏ほか(脚)金城哲夫、千束北男、佐々木守ほか
(出)黒部進(ハヤタ)、毒蝮三太夫(アラシ)、小林昭二、桜井浩子ほか
 「ウルトラQ」の人気を受け、その延長として怪獣を主人公にしたドラマを登場させたのが、このシリーズ。SF的な要素を盛り込んだことで「空想の幅」をより広げる歴史的な番組となりました。
 けっしてウルトラマン+地球人類=善玉、宇宙人+怪獣=悪玉という図式ではなかったという点でも、すでに時代の先を行く存在でした。宇宙飛行士が放射能によって変身してしまった悲劇の怪獣ジャミラ。交通事故死した子供の魂が生み出した怪獣ヒドラ。雪国の子供の友達ウー。子供のいたずら書きから生まれたガヴァドン。それに怪獣墓場からやって来たシーボーズなど、ウルトラマンが倒せない相手が数多くいたことも、重要なポイントでした。シーボーズの回に行われた怪獣供養が象徴するようにこのシリーズには「怪獣への愛」がありました。
 多くの人が忘れていますが、最終回、ゼットンに倒されたウルトラマンに代わって人類の代表である科学特捜隊が新兵器によって敵をとっています。そこには、いつまでもウルトラマンに頼っていてはいけないという思いがこめられていました。(70年安保が盛り上がりつつあった時代なだけに日米安保のことを意識していると考えるのは深読みしすぎ?)
 視聴率が40%を越える人気番組だったにも関わらず、予算オーバー、制作期間の不足により、途中で放送を終えなけらばならなくなったという意外な結末は以外に知られてないようです。

「初期の怪獣特撮ものでは、無用の殺戮描写はひとつも無かった。・・・」
「ウルトラマンを作った男」実相寺昭雄
「マグマ大使」 1966年〜1967年
「悪魔くん」 1966年〜1967年
「仮面の忍者赤影」 1967年4月5日〜1968年3月27日(全52話)
(原)横山光輝(監)倉田準二、山内鉄也(脚)伊上勝(出)坂口徹郎(赤影)、牧冬吉(白影)、金子吉延(青影)
 忍者ものでありながら、第三部以降には怪獣も登場し、人気を呼んだ特撮忍者ドラマ。ドラマの舞台は戦国時代。木下藤吉郎、後の豊臣秀吉(大辻伺郎)配下の軍師、竹中半兵衛(里見浩太郎)の命を受けて、世を乱す忍者たちと闘う3人の忍者の物語。金目教編、卍党編、根来編、魔風編と大きなストーリーに分かれていた。
 見方になって闘った怪獣ガガラや青影の名台詞「ダイジョウブ!」とか「ガッテン、ガッテン、ショーチ」などは特に印象的でした。
「キャプテン・ウルトラ」 1967年4月16日〜1967年9月24日(全24話)
(監)佐藤肇ほか(脚)高久進、辻真先ほか(音)富田勲
(出)中田博久(キャプテン・ウルトラ)、小林稔侍(キケロのジョー)、佐川二郎(ハック)
 21世紀後半の宇宙を舞台にした本格SFアドヴェンチャー・ドラマの先駆作。宇宙警察パトロール隊員、本郷武彦(キャプテン・ウルトラ)が人類を襲うバンデル星人と闘う物語。(キノコを思わせる独特のデザインはいまだに忘れられません)
 今思えば、キャプテン・ウルトラの仲間、ロボットのハックと異性人のキケロのジョーのコンビは、「スター・ウォーズ」のR2D2、C3POを思わせます。なお、キケロのジョーでデビューしたのは、今や渋い大物俳優として活躍している小林稔侍でした。分離合体するシュピーゲル号のアイデアは「ウルトラセブン」のウルトラ・ホーク1号にいかされます。
 最高視聴率も32%を超え、人気番組だったがそれでも宇宙ドラマだったため毎回セットでの撮影にはお金がかかり、赤字が続いたため24話で終了となった。現在のようにキャラクター・グッズで稼ぐことができなかったため、こうした番組は制作費の割りに利益がでずらいジャンルでした。
「コメットさん」 1967年7月3日〜1968年12月30日(全79話)
(原画)横山光輝(出)九重佑美子、芦野宏、伊丹十三、坂本スミ子ほか
イタズラが目にあまり、ベータ星を追放され、地球にやってきた少女コメット(九重佑美子)が魔法を使って次々に騒動を巻き起こす。
人形アニメを多用した作品でもあります。(中村武雄)
美少女ヒーローものの元祖だったともいえます。
「光速エスパー」 1967年8月1日〜1968年1月23日(全26話)
(監)石川義寅(脚)池田和雄、伊上勝(出)三ッ木清隆、細川俊夫、月丘千秋
 元祖パワード・スーツ(変身スーツ)もののSF特撮ドラマ。
 エスパーはもともとは東芝電気のパブリシティー用マスコットで、先に漫画として雑誌「少年」に連載されていた。普通の中学生が変身することで宇宙人と闘うという設定は、子供たちの心を躍らせ、それが後に「仮面ライダー」へと発展します。エスパーに変身する主人公は、そのことと両親に秘密にしていましたが、彼の両親も実は両親に変身している宇宙人だった、という複雑な設定は、最近の仮面ライダーの複雑なストーリーを思わせます。残念ながら、当時の僕はそんなことなどわからずに単純に主人公になりきって見ていたような気がします。
ウルトラセブン 1967年10月10日〜1968年9月8日(全49話)
(監)円谷一、実相寺昭雄ほか(脚)金城哲夫、佐々木守ほか(出)森次晃嗣、ひし美ゆり子、中山昭二ほか
 「ウルトラマン」が「怪獣」を敵にしていたのに対して、「ウルトラセブン」は宇宙人を敵にする設定となっていました。その分、よりSF的、スペース・オペラ的で創造的な要素が拡大されました。ウルトラセブンをサポートする人類側のウルトラ警備隊は、よりSF的で高度なメカを装備した舞台となり、活躍の場が広げられました。「ウルトラマン」の時よりも、人類は成長していたということかもしれません。
 α、β、γ号に分離できるウルトラホーク1号のデザインは、その後の戦隊もの、合体ロボものの原点でもありました。「サンダーバード」の基地なみに作られたウルトラ警備隊の秘密基地も非常に魅力的でした。(基地の模型に憧れたものです)
 ウルトラセブンの代わりに闘うミクラス、ウィンダム、アギラ+2匹のカプセル怪獣は、後のポケモンの元祖だったともいえそうです。
「人間であろうと宇宙人であろうと、ダンはダンに変わりないじゃないの!」
アンヌ隊員(ダンがウルトラセブンであったことを知った時の台詞
 ウルトラセブンは、人種の枠どころか、人類の枠を超えた究極のラブ・ストーリーでもありました。そのおかげで、ひし美ゆり子は、ウルトラシリーズにおける唯一の魅力的な女性隊員として語り継がれることになります。(彼女が日活ロマン・ポルノに出演していることを知った衝撃は大きかった。やはりセブンは大人向けでした)
「ジャイアント・ロボ」 1967年10月11日〜1968年4月1日(全39話)
(原)横山光輝(脚)伊上勝ほか(監)山田稔、竹本弘一ほか
 ビッグ・ファイア星からやって来たギロチン帝王(佐藤汎彦)はBF団を結成し、怪獣やロボットを使い地球侵略を開始。ドリトル・ガルチュア(ジャック・オンガン)によりジャイアント・ロボの操縦をまかされた草間大作(金子光伸)は科学防衛組織ユニコーンの一員となりBF団と闘う。
ロボット・ヒーローものの元祖ともいえるが、相手はほとんど怪獣だったので怪獣ものにジャンル分けされる作品といえるでしょう。
「怪獣王子」 1967年〜1968年
「河童の三平」 1967年〜1968年
「妖怪大作戦」 1968年〜1969年
1970年代
ウルトラ・ファイト 1970年〜1972年
「スペクトルマン」
(「宇宙猿人ゴリ」)
(「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」)
1971年1月2日〜1972年3月25日(全63話ただし、一話完結は3回だけで、ほとんどが前編、後編)
(原)うしおそうじ(監)土屋啓之助(脚)辻真先ほか(企画)的場徹
(出)成川哲夫(蒲生譲二)、大平透(倉田室長)、小林清志(ゴリ)
 このドラマ、もとのタイトルは「宇宙猿人ゴリ」で、その後「」となり、最後に「スペクトルマン」に落着いたという変り種です。原作者のうしおそうじが、この番組のアイデアを得たのは、映画「猿の惑星」からだったため、当初悪者の名が主役になったらしいが、その後フジテレビ側から悪役の名前がタイトルではおかしいとクレームがつきタイトルが変更されることになったということのようです。
 R惑星を追放された猿人ゴリ博士が部下のラーとともに地球侵略を開始。ネビュラ71遊星から派遣された平和のエージェント、スペクトルマンは、ゴリが繰り出す怪獣やロボットと闘い地球の平和を守ります。シリーズの前半は敵の怪獣が当時社会的に大きな話題となりつつあった公害から生まれたものが多く、社会性のあるドラマにもなっていました。
「仮面ライダー」 1971年4月3日〜1973年2月10日(全98話)
(監)竹本弘一ほか(原)石森章太郎(脚)伊上勝、島田真之(出)藤岡弘、佐々木剛、千葉治郎
 特撮ヒーローものの「ウルトラマン」が大人気だったにも関わらず予算オーバーのために打ち切りになったことを受け、着ぐるみやセットにお金をかけないですむスタイルとして考え出された企画。(着ぐるみではなく、仮面とタイツで、ミニ・チュアのセットではなく現実の街をバックに撮影できることで予算が大幅に縮小可能になった)
 3月の放送開始直前、主役の藤岡弘が撮影中のバイク事故で大怪我を負い入院。(当時はスタントマンなしで主役の俳優でもすべてをこなしていたといいます)急遽代役を立てることになったため、仮面ライダー2号というアイデアが生まれます。藤岡弘が無事に復帰すると、仮面ライダー1号、2号が両方登場することになり、視聴率30.1%の最高を記録。その後の仮面ライダー、シリーズ化をライダーの複数化という発想の原点ともなりました。さらに仮面ライダーを複数登場させるという発想から生まれるのが、後の戦隊ヒーローものです。この作品は「ゴレンジャー」の原点でもあったわけです。
 さらにこのシリーズに登場した2号は、「変身!」という掛け声とともにライダーの姿に変わりました。そのポーズのカッコよさもあり、この「変身」という言葉は、そのまま日本中に広まり流行語になりました。
 この作品は初めて映画版が作られた特撮テレビ・ドラマでもありました。(「仮面ライダー対ショッカー)1972年)
 カルビーが発売した「カルビー・スナック・仮面ライダー」の大ヒットは、袋に入れられたカードだけをとって中身を捨てるという異常な状況を生み見出し、社会問題にまでなりました。そして、この大ヒットは、その後のヒーローものにおける商品開発の先駆けとなりました。
帰ってきたウルトラマン 1971年〜1972年
「シルバー仮面」 1971年〜1972年
「ミラーマン」 1971年〜1972年
「超人バロム1」 1972年4月2日〜11月26日(全35話)
(企画)平山亨(監)田口勝彦ほか(脚)伊上勝ほか(出)高野浩幸(白鳥)、飯塚仁樹(木戸)、飯塚昭三(ドルゲ)
 さいとうたかおの漫画を原作とする変身ヒーロー・ドラマ。
白鳥健太郎と木戸猛、二人が右腕をクロスさせることで正義のヒーロー、バロム1に変身。悪のエネルギー、ドルゲを放つ悪のエージェント、ドルゲ魔人と闘うという物語。二人の友情によってヒーローが生まれるという設定が画期的だった。もちろん腕を組むポーズが流行りました。
「愛の戦士レインボーマン」 1972年10月6日〜1973年9月28年(全52話)
(原)川内康範(監)砂原博泰、山田健ほか(脚)伊東恒久、加瀬高之ほか(出)水谷邦久、井上昭文、本山可久子
 「インドの山奥で〜」で有名なテーマ曲で始まる変身ヒーロー・ドラマ。
インドの山奥で修行を積んだ7種の姿に変身できるヒーロー、レインボーマンが、日本人を抹殺することを目的とする秘密組織「死ね死ね団」と闘う。「死ね死ね団」とは、第二次世界大戦中、日本軍によって殺されたアジア各国の人々の家族らが結成した抗日テロ・グループだという設定が衝撃的。これはまるで、アメリカ人など西欧キリスト教徒の死を目的とするイスラム・テロ組織と同じではないか!
 当然、ヒーローであるはずのレインボーマンの存在も複雑な存在となり、そこには偽札、無差別テロ、大地震などによる攻撃もありましたが、それはまるで北朝鮮、オウム真理教、関西淡路大地震を予見していたかのようでもあります。「愛の戦士」というタイトルには、敵を単純に悪とみなすことを良しとしない作者の思いがこめられていたのでしょう。
「アイアンキング」 1972年10月8日〜1973年4月8日(全26話)
(監)田村正蔵、外山徹ほか(脚)佐々木守(出)石橋正次、浜田光夫、右京千晶、森川千恵子
 「隠密剣士」の現代SF版を狙って製作されたヒーロー特撮ドラマ。
国家警備機構のエージェント、静弦太郎とアイアンキングに変身する相棒の霧島三郎がかつて大和朝廷によって滅ぼされた日本の原住民、不知火一族と戦うというのが基本のストーリー。主演の石橋正次は実写版映画「あしたのジョー」の主役。「飛び出せ!青春」で大人気のアイドル・スターだった。
 浜田光男は、吉永小百合の恋人役などで活躍していた日活の青春スター。森川千恵子はエメロンのCMなどに出演していた当時のアイドル俳優。イケメン・アイドルを主役にしたという点でも、このドラマは画期的でした。
 少数民族の革命、テロ集団を相手に闘うドラマということで複雑かつ政治的な内容でしたが、撮影現場ではアイドル目当ての女の子たちの黄色い声が絶えなかったといいます。とはいえ、26回で終わったということと知名度の低さからもこのシリーズがヒットしなかったことは明らかなようです。
「怪傑ライオン丸」 1972年〜1973年
「変身忍者 嵐」 1972年〜1973年
ウルトラマンA 1972年〜1973年
「人造人間キカイダー」 1972年〜1973年
「スーパーロボット・レッドバロン」 1973年7月4日〜1974年3月27日(全39話)
(企画)小林利雄(原)渡辺一彦、斉藤汎司(出)岡田洋介、木下哲夫、保積ペペ、牧れい
 人間が乗って操縦するガンダムなどにつながるロボットが敵のロボットと闘うロボット・バトルものの元祖。(アニメでは同じ時期に「マジンガーZ」がありました)視聴率は20%に近づく人気だったにも関わらず、スポンサー企業の倒産により途中で打ち切りになったという悲劇のシリーズでもありました。
「魔人ハンター ミツルギ」 1973年〜1973年
「仮面ライダーV3」 1973年〜1974年
「ロボット刑事」 1973年〜1973年
ウルトラマン・タロウ 1973年〜1974年
「キカイダー01」 1973年〜1974年
「行け!グリーンマン」 1973年〜1974年
「仮面ライダーX」 1974年〜1974年
ウルトラマン・レオ 1974年〜1975年
「仮面ライダー・アマゾン」 1974年〜1975年
「秘密戦隊ゴレンジャー」 1975年4月5日〜1977年3月26日(全84話)
(監)竹本弘一、山田稔ほか(脚)上原正三ほか(原)石森章太郎(出)誠直也、宮内洋、小松リサ、畠山麦
 元祖スーパー戦隊シリーズ。仮面ライダーを同時に5人登場させてはどうか?という発想から生まれた企画。
男4人に女1人というメンバー構成と色によってメンバーを分けるというやり方。現在につながるスーパー戦隊ものの基本形はこの作品でほぼ出来上がっていました。
先日レンタルで借りてきて見ましたが、突っ込みどころ満載で今見ても十分に楽しめます。ストーリーは以外に凝っていて、なおかつ登場するキャラクターが実に多彩です。
「仮面ライダー・ストロンガー」 1975年〜1975年
「ザ・カゲスター」 1976年〜1976年
「バトルホーク」 1976年〜1977年
「怪傑ズバット」 1977年〜1977年
「西遊記」 1978年10月1日〜1979年4月1日(全26話)
(監)渡辺祐介、池広一夫ほか(脚)佐々木守、安部徹郎ほか(音)ミッキー吉野(ゴダイゴ)
(出)堺正章、夏目雅子、岸辺シロー、西田敏行、中村敦夫・・・
 孫悟空、猪八戒、沙悟浄三人の見事な配役。三蔵法師を女性にしたアイデア。そして、「モンキー・マジック」、「ガンダーラ」のメガヒットとなったテーマ曲を歌ったゴダイゴ。役者が見事にそろったことで大ヒットを記録したこのドラマは視聴率30%を超え、21世紀にはリメイク、映画化もされます。
「スパイダーマン」(実写版) 1978年〜1979年
「仮面ライダー(スカイライダー)」 1979年〜1980年
1980年代
「電子戦隊デンジマン」 1980年〜1981年
ウルトラマン80 1980年〜1981年
「仮面ライダー・スーパー1」 1980年〜1981年
「太陽戦隊サンバルカン」 1981年〜1982年
「宇宙刑事ギャバン」 1982年〜1983年
「科学戦隊ダイナマン」 1983年〜1984年
「宇宙刑事シャリバン」 1983年〜1984年
「超電子バイオマン」 1984年〜1985年
「宇宙刑事シャイダー」 1984年〜1985年
「電撃戦隊チェンジマン」 1985年〜1986年
「スケバン刑事」 1985年〜1985年
「超新星フラッシュマン」 1986年〜1987年
「光戦隊マスクマン」 1987年〜1988年
「仮面ライダーBLACK」 1987年〜1988年
「超獣戦隊ライブマン」 1988年〜1989年
「魔法少女ちゅうかなぱいぱい!」 1989年〜1990年
「高速戦隊ターボレンジャー」 1989年〜1990年
1990年代
「美少女仮面ポワトリン」 1990年1月7日〜12月30日(全50話)
(監)佐伯孚治、村山新治ほか(脚)浦沢義雄(原)石ノ森章太郎(出)花島優子、前田利恵、斉木しげる、柴田理恵
 フジテレビ日曜朝の美少女変身モノ第一弾作品。病気の神様(あの日本映画界の巨匠、鈴木清順!)に代わって町内の平和を守ることになった少女が悪者そして宇宙征服を企む悪魔と闘うというスケールが大きいような小さいような不思議でシュールな物語。この番組の大ヒットにより、この時間帯の不思議少女コメディー路線がスタート、シリーズ化されることになります。こうして、「不思議少女ナイルなトトメス」(1991年)、「うたう!大竜宮城」(1992年)、「有言実行三姉妹シシュトリアン」(1993年)が制作されることになります。
「地球戦隊ファイブマン」 1990年〜1991年
「不思議少女ナイルなトトメス」 1991年〜1991年
「鳥人戦隊ジェットマン」 1991年〜1992年
「うたう!大龍宮城」 1992年1月5日〜1992年12月27日(全51話)
(監)佐伯孚治、坂本太郎ほか(脚)浦沢義雄(原)石ノ森章太郎(音)本間勇輔
(出)中山博子、大野修平、エド山口、斉藤暁、ティナ・グレース
 日曜朝に展開された「なんじゃこりゃ!?」のコメディー・ミュージカル・ドラマ。とにかくシュールで、いったい誰をターゲットに作ったのか?と疑問を感じるほど、大人の遊び心満載の番組でした。こんなに自由に番組を制作できるのは、子供番組であり、朝早くという時間帯のおかげでしょうが、・・・それにしても楽しい番組でした。(偶然何回か見ただけでしたが・・・)
「恐竜戦隊ジュウレンジャー」 1992年〜1993年
「有言実行三姉妹シュシュトリアン」 1993年〜1993年
「五星戦隊ダイレンジャー」 1993年〜1994年
「電光超人グリッドマン」 1993年〜1994年
「忍者戦隊カクレンジャー」 1994年〜1995年
「重甲ビーファイター」 1995年〜1996年
「超力戦隊オーレンジャー」 1995年〜1996年
「ウルトラマン・パワード」 1995年〜1995年
「ウルトラマンG」 1995年〜1995年
「激走戦隊カーレンジャー」 1996年〜1997年
「ビーファイター・カブト」 1996年〜1997年
ウルトラマンティガ 1996年〜1997年
「電磁戦隊メガレンジャー」 1997年〜1998年
「ビーロボ・カブタック」 1997年〜1998年
ウルトラマンダイナ 1997年〜1998年
「星獣戦隊ギンガマン」 1998年〜1999年
「テツワン探偵ロボタック」 1998年〜1999年
ウルトラマンガイア 1998年〜1999年
「救急戦隊ゴーゴー・ファイブ」 1999年〜2000年
2000年代
「仮面ライダー・クウガ」 2000年〜2001年
「未来戦隊タイムレンジャー」 2000年〜2001年
「仮面ライダー・アギト」 2001年〜2002年
「百獣戦隊ガオレンジャー」 2001年〜2002年
ウルトラマンコスモス 2001年〜2002年
「仮面ライダー龍騎」 2002年〜2003年
「忍風戦隊ハリケンジャー」 2002年〜2003年
ウルトラマンネオス 2002年〜2003年
「仮面ライダー555」 2003年〜2004年
「爆竜戦隊アバレンジャー」 2003年〜2004年
「美少女戦士セーラー・ムーン」 2003年〜2004年
「超星神グランセイザー」 2003年〜2004年
「仮面ライダー剣」 2004年〜2005年
「特捜戦隊デカレンジャー」 2004年〜2005年
ウルトラマンネクサス 2004年〜2005年
「幻星神ジャスティライザー」 2004年〜2005年
「仮面ライダー響鬼」 2005年〜2006年
「魔法戦隊マジレンジャー」 2005年〜2006年
ウルトラマンマックス 2005年〜2006年
「超星艦隊セイザーX」 2005年〜2006年
「魔弾戦記リュウケンドー」 2006年〜2006年
「西遊記」 2006年〜2006年
「仮面ライダーカブト」 2006年〜2007年
「轟轟戦隊ボウケンジャー」 2006年〜2007年
ウルトラマンメビウス 2006年〜2007年
「仮面ライダー電王」 2007年〜2008年
「獣拳戦隊ゲキレンジャー」 2007年〜2008年
「仮面ライダーキバ」 2008年〜2009年
「炎神戦隊ゴーオンジャー」 2008年〜2009年
「トミカヒーロー・レスキューフォース」 2008年〜2009年

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