「刑事ジョン・ブック/目撃者 Witness」 1985年

- ピーター・ウィアー Peter Weir -

<それぞれのこだわり>
 この作品はオーストラリア出身の監督ピーター・ウィアー Peter Weirの代表作であり、アーミッシュという特殊な人々の生き方を描いた異文化交流ドラマの代表作でもあります。
 多くの映画監督はそれぞれ独特の作風をもち、独特の題材を取り上げる傾向があるものです。例えば、デヴィッド・リンチなら一見平和そのものの社会の裏側に潜む闇の部分を描くことにこだわり続けています。ヴィム・ヴェンダースのように「ロード・ムービー」を撮り続ける監督、「古き良き時代の家族」にこだわり続け、その変化を撮り続けた小津安二郎。「黒人社会」にこだわり差別との闘いを描き続けるスパイク・リー。「人間集団」が生み出すドラマにこだわり続けたロバート・アルトマン。国家レベルの犯罪を暴き続けたコスタ・ガブラスなど、一流と呼ばれる監督ほど、なんらかのこだわりをもって作品を選び映画を撮り続けているものです。
 ロシアが生んだ巨匠アンドレイ・タルコフスキーはこう言っています。
「すべての映画監督は、その生涯においてただ一本の長い映画を事実上つくるのである」

 そんな中でも、ピーター・ウィアーが取り上げている題材の特殊性は際立っています。彼は「閉ざされた社会」と「異文化の衝突」を描くことにこだわり続けています。そして、そのこだわりの理由には、彼がオーストラリア出身であるということが関係しているはずですが、先ずは彼の撮ってきた作品を追いながら、そこに描かれている不思議な世界像を見てみたいと思います。

<ピーター・ウィアー>
 ピーター・ウィアーは1944年8月21日(8月8日と言う記述もありました)オーストラリアのシドニーで生まれています。シドニー大学中退後、彼は稼業を手伝って貯めたお金でヨーロッパへ船の旅に出かけました。その船上で彼が撮った映画が好評だったことから映画に興味をもつようになり、帰国後、シドニーのテレビ局で働き始めました。その後、いよいよ映画製作会社に就職。1974年「キラー・カーズ/バリを食べた車」(日本未公開)で監督デビューを果たします。
 オーストラリアの田舎にある小さな村。そこに住む人々は村を通る車に事故を起こさせ、その車を奪って一儲けするという行為を繰り返していました。ところが、かつてそこで村人に車を燃やされた暴走族がその復讐のために仲間たちを引き連れてやって来ます。こうして、村人対暴走族の闘いが始まります。広いオーストラリアだからこそありそうな、「閉ざされた村」という舞台設定は、「刑事ジョン・ブック」のアーミッシュの村にもつながるものです。「閉ざされた村の住人」と「暴走族」という異民族の衝突。彼の作品共通のテーマはもうここで登場していました。
 1975年「ピクニック・アット・ザ・ハンギングロック」は、1900年にオーストラリアで実際に起きた少女の失踪事件を題材にしています。この作品ではまだ社会を知らない純粋無垢な少女たちばかりが通う女学校という小さな社会と先住民のアボリジニーの原始的で純粋な世界が出会い共鳴し合ったことから事件が起きています。

 1977年「ザ・ラスト・ウェーブ」(日本未公開)は、やはりオーストラリアで起きたある殺人事件でアボリジニーが犯人として逮捕され、本当に彼が殺人を犯したのかを弁護士が調べてゆくうちに謎めいた出来事に次々に巻き込まれてゆくという作品です。
 これもまたアボリジニーの文化と彼らの世界に侵入し、その文化を破壊した白人文化との衝突から生まれたドラマです。それは同時に人類がもつ遥かな過去の記憶と現代文明との出会いと共鳴の物語でもありました。

 1981年「誓い」は、第一次世界大戦中にあった有名なガリポリ戦役を舞台とした戦場ドラマです。この作品はオーストラリアの若者たちがヨーロッパ人が始めた第一次世界大戦に駆り出され、その最前線で多くの犠牲を出したというオーストラリアの人々にとっては苦い思い出となった史実を描いています。当時のオーストラリア人はかつてイギリスから追放された犯罪者たちの末裔であるという偏見により、一段下の白人という扱いを受けていました。そのため、ヨーロッパの戦場において、彼らは常に最前線に送り込まれ、ベトナム戦争における黒人兵士のような扱いを受けていたのでした。現在のオーストラリア人の多くが自分たちはヨーロッパ人ではなくアジアの一員であるという発想をもつにいたる原因のひとつにはこうした歴史的な記憶があるのです。
 白人でありながらアジアの一員であるという複雑な意識が、彼の作品がもつ特殊な題材の基礎になっているのでしょう。そんな微妙な立場は、1982年の彼の作品「危険な年」でも描かれています。この映画は、1965年スカルノ政権下のインドネシア、その首都ジャカルタで出会った男女、メル・ギブソンとシガニー・ウィーバーの大人の恋がクーデターの勃発によって翻弄される様子を描いた作品です。しかし、同時にアジアの混沌とした文化に取り囲まれたオーストラリアという国の立場を表わしているようにも思えます。
 ここまでの作品では、ピーター・ウィアーはあくまでオーストラリア人という自分の立ち位置に基づいて作品作りをしていたといえます。それでも「誓い」ではオーストラリアの監督として初めてアメリカ資本の出資を得て、その後、しだいにマーケットをオーストラリアから外へと拡大、題材も海外へと移って行くようになります。
 こうして、1985年ついに舞台をアメリカに移して「刑事ジョン・ブック/目撃者」が撮られることになったのです。

<アーミッシュの人々>
 「刑事ジョン・ブック」の主役ともいえるアーミッシュの人々とは、どんな人々なのでしょうか?
 「アーミッシュ Amish」とは、アメリカのペンシルバニア州、オハイオ州(一部カナダのオンタリオ州にも)に住むドイツ系住民の一部のことをさします。彼らのルーツは、ヨーロッパのスイス、宗教改革によって生まれたルター派(ルーテル派)など、プロテスタントのグループに属しています。その一部がドイツに移住し、厳格な規則に基づく生活をするグループを作り、さらにそのメンバーのひとりヤコブ・アマン(Jacob Amman)という人物が、より純粋な宗教生活をおくるために社会から離れて暮らすことを提案。こうして、彼の名前アマンからアーミッシュの名前が誕生しました。アーミッシュの人々は基本的に電気を使用しません。服はほとんど色がなく質素なデザインのものばかりです。神の存在は聖書の言葉にのみ記されるという考え方から教会をもたず、それぞれの家庭がそのまま礼拝の場所となります。当然、キリストの像やマリアの絵など偶像の存在も認めていませんから、芸術の発達する要素もほとんどありません。言語もまたドイツ語の古い形を用いているため、ドイツ人でさえ、その話している内容がほとんど理解できないといいます。
 ペンシルバニア州には、アメリカ建国時に独立宣言が採択された自由の象徴フィラデルフィアの街があり、アメリカ民主主義の原点ともいえる土地です。そのため、アメリカが独立した当初、宗教や宗派に関わりなくすべての人々を受け入れる風土が生まれていました。そのため、キリスト教の中でも特殊な存在の彼らでも生活しやすかったのでしょう。逆に言うと、他の州において彼らは異端派として迫害される傾向にあったということでもあります。
 以前、アメリカのテレビ局制作のドキュメンタりー番組でアーミッシュの村を取材したものをNHKが放映しました。その番組は「刑事ジョン・ブック」の公開後に撮られたものだったので、彼らの村は観光客によって占領され大変な状態になっていました。観光バスを連ねて街を訪れる観光客は、ずかずかと彼らの街に入り込み、住民の写真をかってに撮るだけでなく、いっしょに写真に入れと要求。まるで動物園のサル山を見るように傍若無人に振舞っていました。映画の中に登場している人々などかわいいものかもしれません。だいたいあの映画を見て感動した人なら、彼らの生活を覗きに訪れたりはしないと思うのですが?
 こうした事実を知ったら、たぶんピーター・ウィアーはもうこうした人々を題材にして映画を撮ろうとはしないでしょう。

<「モスキート・コースト」>
 1986年の「モスキート・コースト」は、そんな自らの犯した罪を罰するかのような作品となりました。アメリカの文明社会を嫌う発明家のアリー(ハリソン・フォード)は家族を連れて中米のホンジュラスへと移住。「モスキート・コースト」という名前の海岸付近の未開の土地で理想郷を築こうと独自の生活を開始します。自給自足の生活をするために必要な栽培用の種を保存しようと巨大な製氷機を発明、それをジャングルの中に作り上げます。ところが、そこに強盗団が現れ彼らを襲ってきます。なんとか彼らを撃退することができたものの、その際に破壊された製氷機から大量のアンモニアが流出してしまい、それによってジャングルの自然が破壊されてしまいました。自然に優しいはずの自分の発明が結局は自然を破壊してしまったことに大きなショックを受けたアリーは、それまで以上に文明を拒否するようになり、原始的な生活を再び始めます。しかし、そんな父親の生き方にしだいに家族はついて行けなくなり始めます。家族の危機、そして台風の襲来によってついに彼らは・・・・・。
 20世紀を代表する作家のひとりポール・セローの原作を基にしたこの作品は、たぶんピーター・ウィアーの現代文明に対する思いを集約したものだったのでしょう。人類はもう過去へと戻ることはできないのだ、という現実を直視した重い内容は、21世紀の世界が直面している状況をいち早く示していたようにも思います。
 大自然という究極の原始社会の中で彼が築いた人類の文明はあまりにちっぽけな存在でしたが、「家族」という最小の社会集団はその中で必死で戦い抜き辛うじて生き延びました。悲劇的な結末の中にも、父親の生き様を胸に刻んだ息子の姿には明るい希望を感じました。(ただし、その息子を演じていた俳優リバー・フェニックスがその後若くしてこの世を去ったことも忘れられないのですが・・・・)

<「いまを生きる」「トゥルーマン・ショー」>
 1989年の「いまを生きる」は、名門の私立男子高校を舞台にした「ピクニック・アット・ハンギングロック」の男子校版ともいえる作品です。「ピクニック・・・・・」では、純粋無垢な女子生徒たちがアボリジニーのもつ原始文明と出会うというものでしたが、「いまを生きる」は、男子校の生徒たちが今は亡き偉大な詩人たちの作品を朗読することで彼らの魂と出会うというものでした。洞窟の中で彼らが詩の朗読をするというのは、より原始的な魂との出会いを感じさせます。彼らはその出会いによって「いまを生きる」ことの尊さを知り、現実社会の矛盾と闘う決意を固めるというあくまでも前向きな作品でした。
 「モスキート・コースト」は大自然という原始世界の中に家族が放り込まれるという作品でしたが、1998年の「トゥルーマン・ショー」の場合は、トゥルーマンという一人の男が、人間によって作り出された人工の世界で生きて行くというSFファンタジー作品でした。自分の人生がすべて作り物かもしれないという発想は、フィリップ・K・ディックのSF小説を思い出させますが、実はこの作品、そのディックの小説「時は乱れて Time Out of Joint」からアイデアをいくつももらっているのだそうです。

<オーストラリアの友人>
 1980年代、僕は二年に一度は1〜3週間程度の長い休みをもらって海外旅行に出かけていました。そのうちの何回かはひとり旅だったため、旅の途中で何人かの旅行仲間ができたものです。モロッコとスペインを一人で旅した時、マラケシュに向かうバスでオーストラリア人のバック・パッカーと親しくなり、いっしょの部屋に泊まりました。家が牧場を経営していて、後を継ぐ前に一年間かけて世界を一周しているという彼はまさにオージー・ロング・トラベラーの典型のような若者でした。市場の中の革製品の店で彼が鞭を振り回し、僕がカンフー・ファイティングのマネをしたら大うけで「ブルース・リー&インディー・ジョーンズ」と自己紹介してみたものです。彼以外にも、オージーの旅人とは何人か仲良くなりましたが、実にみんな感じの良い若者ばかりでした。彼らに共通しているのは、アメリカ人旅行者のようにリーダー・シップをとりたがることもなく、ドイツ人旅行者のようにカップルで行動するわけでもなく、哲学者やヒッピーのような風体を気取ってみるようなこともなく、旅人というよりもその土地の生活者に見える自然体の生き方を持っていることです。そんなオージーたちはなぜ成人の儀式のように長い旅をするのか?それはヨーロッパを遥かに離れた土地に旅立った先祖たちの過去を振り返るための通過儀礼なのかもしれません。
 そして、映画の世界においてその通過儀礼を展開しているのがピーター・ウィアーなのかもしれません。たぶん彼がかつて船に乗ってヨーロッパへと旅立ったその時から、その儀式は始まり未だにそれは続いているのです。僕はそんなピーター・ウィアーの作品が大好きです。そして、きっと彼とならすぐに親しい友人になれそうな気がするのです。

<ピーター・ウィアー作品の本当の魅力>
 この映画を久しぶりに見て、改めてそんな彼の映画のもつ本当の魅力を再発見しました。
 映画のオープニング、アーミッシュの少年サミュエルが母親とともに叔母さんの家に向かいます。駅に向かう道沿いに見える街の風景。空に浮かぶ気球。駅構内の大きな彫像や行き交う人々。普段は見慣れた風景がサミュエルの視点に立つといつもと違う新鮮な驚きに満ちて見えてきます。世界は、なんと驚きに満ちているのだろう!世界をもう一度彼のように新鮮な目で見ることができたら、人生はきっともっと豊なものになるに違いない。それどころか、映画館を出た瞬間に世界は違って見えるるかもしれない。そう思わせるだけの力がこの映画にはあるのです。こうして、観客を別世界への旅へと連れて行ってくれることこそ、映画の持つ最大の魅力なのではないでしょうか。

「刑事ジョン・ブック/目撃者 Witness」 1985年公開
(監)ピーター・ウィアー
(製)エドワード・S・フェルドマン
(原案)ウィリアム・ケリー、アール・W・ウォレス、パメラ・ウォレス
(脚)ウィリアム・ケリー、アール・W・ウォレス
(撮)ジョン・シール
(音)モーリス・ジャール
(出)ハリソン・フォード、ケリー・マクギリス、ルーカス・ハース、ダニー・グローヴァー、ジョセフ・ソマー、アレクサンダー・ゴドノフ、ジャン・ルーブス、ヴィゴ・モーテンセン

<あらすじ>
 アーミッシュの未亡人レイチェル(ケリー・マクギリス)とその息子サミュエル(ルーカス・ハース)が自分たちの村を出て初めて別の街に住む叔母さんに会いに行こうとしていました。しかし、その旅の途中、駅のトイレでサミュエルは殺人の現場を目撃しています。面通しのため警察に呼ばれた彼は、その犯人の一人が署内にいた刑事の一人だったことに気づきます。事情聴取を行っていた殺人科の刑事ジョン・ブック(ハリソン・フォード)は、上司にそのことを報告しますが、その直後に何者かに襲われ負傷してしまいます。上司もまた共犯であると気づいたジョンは、アーミッシュ親子の安全を確保するため、二人と共に彼らの村に戻ることにしました。秘かに協力を依頼した同僚もまた何者かに殺されてしまい、協力者を失くした彼は一か八かの賭けに出ます。直接彼は上司に連絡をとると、すべてを暴露すると脅します。こうして、彼は彼を殺しに来た刑事たちと命がけの闘いをすることになりました。彼の運命は?そして、いつしか愛し合うようになっていたレイチェルとの愛の行方は?


「愛と哀しみの果て Out of Africa」(監)シドニー・ポラック(音)John Barry  アカデミー作曲賞(原)イサク・ディネセン「アフリカの日々」(出)メリル・ストリープ、ロバート・レッドフォード(アカデミー作品賞、監督賞受賞)
「オフィシャル・ストーリー」(監)ルイス・プエンソ(ノルマ・アレアンドロがカンヌ映画祭主演女優賞、1986年にはアカデミー外国語映画賞受賞)
「女と男の名誉 Prizzi's Honour」(監)ジョン・ヒューストン(アンジェリカ・ヒューストンがアカデミー助演女優賞
「カイロの紫のバラ The Purple Rose of Cairo」(監)(主演)ウディ・アレンミア・ファローカンヌ映画祭国際批評家連盟賞
「カラー・パープル The Color Purple」(音)Quincy Jones その他(S.スピルバーグによる黒人奴隷の物語)
「蜘蛛女のキス Kiss of the Spider Woman」(監)ヘクトール・バベンコ(ウイリアム・ハートがアカデミー主演男優賞カンヌ映画祭でも主演男優賞受賞)
「刑事ジョン・ブック/目撃者 Witness」(監)ピーター・ウェアー(音)Maurice Jarre(ハリソン・フォードの代表作、サム・クックが効果的に使われてました)
「コクーン Cocoon」(監)ロン・ハワード(ドン・アメチがアカデミー助演男優賞
「コーラス・ライン The Chorus Line」(監)リチャード・アッテンボロー(音)Marvin Hamlisch (名作ミュージカルの映画化)
「スティング ブルー・タートルの夢 Bring on The Night」(監)マイケル・アプテッド(スティングによるソロ・プロジェクトのライブ映像、アルバムも傑作です)
「タンゴ- ガルデルの冒険」(監)フェルナンド・E・ソラナス(出)マリー・ラフォレ(ヴェネチア映画祭審査員特別大賞)(音)アストル・ピアソラ
「追想のオリアナ」(監)フィナ・トレス(カンヌ映画祭カメラドール受賞)
「童年往時 時の流れ」(監)(脚)ホウ・シャオシェン(脚)チュー・ティエンウェン(出)ユー・アンシェン、シン・シューフェン
「バウンティフルへの旅 The Trip to Bountiful」(監)ピーター・マスターソン(ジェラルディン・ペイジがアカデミー主演女優賞受賞)
「バック・トゥ・ザ・フューチャー Back to the Future」(監)ロバート・ゼメキス(主題歌)Huey Lewis & The News(チャック・ベリーがちらっと登場?)
バーディ Birdy(監)アラン・パーカー(主)マシュー・モディーン、ニコラス・ケイジ(カンヌ映画祭グランプリ受賞)
「パパは、出張中!」(監)エミール・クストリッツァ(旧ユーゴの名匠カンヌ映画祭パルムドール、国際批評家連盟賞受賞)
「冬の旅」(監)アニエス・ヴァルダ(出)サンドリーヌ・ボネネール(ヴェネチア映画祭金獅子賞
「暴走機関車 Runaway Train」(監)アンドレイ・コンチャロフスキー
「ホワイト・ナイツ/ 白夜」(監)テイラー・ハックフォード(主題歌)ライオネル・リッチー「Say you,say me」アカデミー歌曲賞
「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」(監)(脚)ラッセ・ハルストレム(原)(脚)レイダル・イェンソン(出)アントン・グリンセリウス、メリンダ・キンナマン
「マスク」(監)ピーター・ボグダノヴィッチ(シェールがカンヌ映画祭主演女優賞受賞)
「マドンナのスーザンを探して Desperately Seeking Susan」(監)スーザン・シーデルマン(音)トーマス・ニューマン(出)マドンナ、ロザンナ・アークェット
マリリンアインシュタイン(監)ニコラス・ローグ(主)テレサ・ラッセル(カンヌ映画祭フランス映画高等技術委員会賞受賞)
未来世紀ブラジル Brazil」(監)テリー・ギリアム(出)ジョナサン・プライス、ロバート・デ・ニーロ(LA批評家協会賞作品、監督、脚本賞受賞)
「ランデブー」(監)アンドレ・テシネ(主)ジュリエット・ピノシュ(カンヌ映画祭監督賞受賞)

生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言(監)(脚)森崎東(脚)近藤昭二、大原清秀(出)倍賞美津子、平田満、原田芳雄
「国東物語」(監)(製)村野鐡太郎(原)(脚)高山由紀子(出)隆大介、貞永敏(サレルノ映画祭グランプリ
「恋文」(監)神代辰巳(製)奥山和由、長良じゅん(原)連城三紀彦(出)萩原健一、倍賞美津子、高橋恵子
「さびしんぼう」(監)(脚)大林宣彦(原)山中恒(脚)剣持宣、内藤忠司(撮)阪本善尚(出)富田靖子、尾美としのり、藤田弓子
「早春物語」(監)澤井信一郎(原)赤川次郎(脚)那須真知子(撮)仙元誠三(音)久石譲(出)原田知世、林隆三、田中邦衛
「それから」(監)森田芳光(原)夏目漱石(脚)筒井ともみ(撮)前田米造(出)松田優作、藤谷美和子、小林薫(モントリオール映画祭特別優秀作品賞
台風クラブ(監)相米慎二(企)(製)宮坂進(脚)加藤祐司(撮)伊藤昭裕(出)三上祐一、工藤夕貴、大西結花
「花いちもんめ」(監)伊藤修也(脚)松田寛夫(撮)井口勇(出)千秋実、十朱幸世、西郷輝彦
「火まつり」(監)柳町光男(脚)中上健次(製)清水一夫(撮)田村正毅(出)北大路欣也、太地喜和子、宮下順子、三木のり平
「ビルマの竪琴」(監)市川崑(原)竹山道雄(脚)和田夏十(撮)小林節雄(出)石坂浩二、中井貴一、川谷拓三
「乱」(監)(脚)黒澤明(脚)小国秀雄、井出雅人(音)武満徹(出)仲代達矢、根津甚八、原田美枝子、隆大介(ワダエミがアカデミー衣装デザイン賞全米絵映画批評家協会作品賞))

オーソン・ウェルズ(監督、俳優)死去(70歳)
ユル・ブリンナー(俳優)死去(65歳)
天地茂(俳優)死去(54歳)
浦山桐郎(監督)死去(54歳)
大友柳太郎(俳優)死去(73歳)
笠置シヅ子(歌手、俳優)死去(70歳)
加藤泰(監督)死去(68歳)
夏目雅子、急性骨髄性白血病にて死去(まだ27歳)
藤原釜足(俳優)死去(80歳)
細川俊夫(俳優)死去(54歳)
宮口精二(俳優)死去(70歳)



先進5ヶ国蔵相会議
第11回主要先進国首脳会議(ボン・サミット)
<アメリカ>
アメリカがユネスコ脱退(2003年まで復帰せず)
ニューヨーク株価過去最高の1300ドル
ブラジルが民政復帰
メキシコ大地震(マグニチュード7.8)
チリ地震
<ヨーロッパ>
ソ連最高幹部会議議長にグロムイコ就任
ゴルバチョフによるペレストロイカ、グラスノスチ政策が始まる
イギリス、ブラッドフォード・サッカー場で火災事故
ベルギーでイングランド、イタリアのファン激突(フーリガン政治問題化)
核実験抗議戦「にじの戦死」爆破事件
フランスの画家、マルク・シャガール死去
<アフリカ・中東>
イラン・イラク、ミサイルによる都市攻撃が激化
スーダン、ウガンダでクーデター
南アフリカで黒人による暴動多発(非常事態宣言発令)
<アジア>
第一回南アジア首脳会議SAARC開催
中国空軍機、韓国へ着陸し亡命
インドで爆弾テロ事件続発
ヴェトナム軍、シアヌーク派拠点を制圧
<日本>
科学万博つくば’85開催
民営化により、日本電信電話会社(NTT)、日本たばこ産業会社(JT)が発足
日航ジャンボ機墜落事故(死者520人)
男女雇用機会均等法が成立
対米黒字34億円に拡大
ロス疑惑、三浦和義逮捕される
阪神タイガースが27年ぶりに優勝(バース、掛布大活躍)

<芸術、文化、商品関連>
「ザ・ボーン・ピープル」ケリ・ヒューム著(ブッカー賞受賞)
「ホワイト・ノイズ」ドン・デリーロ著(全米図書賞)
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」(村上春樹著)
「母Tヨークシャー・ムアズ」デヴィッド・ホックニー
<音楽関連(海外)>
ブラジルのリオで過去最大のロック・フェス開催、その後のMPBに大きな影響を与える
ブラジルでパゴージ・ブームが起きる
アルジェリアのオランで「ライ・フェスティバル」開催、いよいよ黄金時代突入
デフ・ジャム・レコード Def Jam設立 (リック・ルービン、ラッセル・シモンズ)
NYを中心にサルサを押しのけメレンゲがブームになり始める
バイオリニスト、エフレム・ジンバリスト死去
<音楽関連(国内)>
中村とうよう監修「大衆音楽の真実」発売。日本のワールド・ミュージック・ブームの火付け役となる。
おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」が大ヒット、素人系アイドルの火付け役となる
中森明菜、チェッカーズの黄金時代

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